JP4661173B2 - 時計 - Google Patents

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Description

本発明は、曜日や日にちなどを表示する暦表示機能を有する時計に関する。
従来、暦表示機能を有する時計としては、曜日を表す曜板などの暦表示部材を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この時計では、曜板の内周に歯形形状の孔を形成し、この孔を曜星車に対してかしめや圧入することによって、曜板を曜星車に固定している。このような構成によれば、孔を曜星車にかしめる、または圧入するので、曜板を曜星車に確実に固定できる。また、歯形形状の孔の歯底部分がかしめや圧入の際の逃げとなって、曜板の変形が最小限に抑制される。
特開平6−258458号公報(第3頁、第1図)
ところで、時計のメンテナンスや修理を行う際には、暦表示機能部分の曜板をも分解する必要が生じる場合がある。しかしながら、前述の特許文献1の時計では、曜板が曜星車にかしめられているため、曜板を曜星車から脱着できず、メンテナンスを行うことができない。また、曜板が曜星車に圧入されている構造では、曜板を曜星車から外す場合には、特殊な工具が必要となったり、曜板を外す際に曜板が変形しないように注意が必要となるなど、メンテナンスを容易に行えない。
本発明の目的は、容易に脱着でき、メンテナンスを容易にできる暦表示機能を有する時計を提供することである。
本発明の時計は、時刻を表示する時刻表示手段を有する時計であって、時刻を表示する時刻表示手段を有する時計であって、を表示する暦表示部材と、前記暦表示部材を貫通する軸と、弾性を有する材料で構成され、前記暦表示部材表示側において前記軸の端部に着脱可能に嵌合固定される固定部材とを備え、前記固定部材および前記暦表示部材のいずれか一方には、突起が形成され、いずれか他方には前記突起が係合する係合孔が形成され、前記突起および前記係合孔は、少なくとも二つ設けられ、前記軸の中心に対して非対称の位置に形成され、前記暦表示部材は、前記突起及び前記係合孔のみが係合することによって、前記固定部材を介して前記軸に軸支されて回動することを特徴とする。
この発明によれば、固定部材軸に嵌合することで、固定部材が軸に対して固定される。また、固定部材および暦表示部材のいずれか一方に突起が形成され、いずれか他方に係合孔が形成されているので、固定部材と暦表示部材とが連結される。したがって、軸を回動させると、固定部材が回動し、この回動に伴って暦表示部材が回動して暦を表示する。
また、この発明によれば、突起および係合孔が軸の中心に対して非対称の位置に形成されているので、固定部材と暦表示部材との取付の相対位置が決まるため、暦表示部材の軸に対する位相がずれるのを防止できる。これにより、暦表示部材の暦が正しく表示され、また、暦表示部材の取付向きを間違えることがなくなるので、取付作業が容易となる。
暦表示部材を圧入するのではなく、暦表示部材とは別体の固定部材を設け、この固定部材と軸との間を圧入で固定しているので、固定部材の材料を暦表示部材とは別に設定できる。このため、例えば固定部材を弾性を有する部材で構成することが可能となり、軸に対しての脱着が容易となる。したがって、暦表示部材が容易に脱着可能となる。この場合に特別な工具を必要としないので、メンテナンス作業が容易となる。また、暦表示部材は、軸に対して圧入されないため、暦表示部材を脱着する際の変形などが防止される。
本発明では、前記軸は、大径部および小径部を有し、前記暦表示部材には、前記軸の前記小径部が貫通する孔が形成され、前記固定部材には、前記軸が嵌合する嵌合孔が形成され、記嵌合孔は、前記暦表示部材を挟んで前記大径部とは反対側で前記小径部と嵌合することが望ましい。
この発明によれば、暦表示部材には孔が形成され、この孔には軸の小径部が貫通する。
暦表示部材を挟んで大径部と反対側には、嵌合孔の内周が小径部に嵌合する固定部材が設けられる。これにより、暦表示部材は、軸の大径部と固定部材との間に挟持されるので、固定部材を軸に嵌合させるだけで暦表示部材が軸に取り付られるから、暦表示部材の取付構造が簡単となる。
本発明では、突起は、係合孔に圧入されることが望ましい。
この発明によれば、突起が係合孔に圧入されるので、固定部材と暦表示部材とが圧入によって固定される。これにより、固定部材と暦表示部材とがより確実に固定され、また、暦表示部材が回動する際のがたが除去されるので、暦表示部材の回動動作がスムーズとなる。
本発明では、前記暦表示部材は、円盤状に形成され、前記軸は、大径部および小径部を有し、前記暦表示部材と記大径部との間には、前記暦表示部材とは径の異なる円盤状の別の暦表示部材が設けられ、前記暦表示部材と前記別の暦表示部材とは互いに連動して動作することが望ましい。
この発明によれば、暦表示部材と同軸上に別の暦表示部材が設けられ、これらが互いに連動して動作するので、例えば2種類の異なる暦の表示や、1種類でも2桁の暦の表示などが可能となる。これにより、表示できる暦の種類が多くなり、暦表示機能の汎用性が向上する。また、暦表示部材と別の暦表示部材とがともに小径部に設けられて同軸上に配置されているので、省スペース化が促進される。
本発明では、前記軸は、大径部および小径部を有し、前記固定部材には、前記軸の前記小径部が嵌合する嵌合孔が形成され、前記嵌合孔が嵌合される前記小径部外周には、歯形形状の歯が形成され、前記嵌合孔内周には前記歯に係合する突起が形成されることが望ましい。
この発明によれば、小径部の外周に歯が形成され、嵌合孔内周に突起が形成されるので、固定部材を軸に嵌合させる際には、突起が歯に係合する。したがって、軸に対して固定部材が回動するのが防止され、固定部材によって位相決めされた暦表示部材の回動も防止される。これにより、暦表示部材がより確実に固定される。
本発明の時計によれば、固定部材を軸に圧入するとともに、固定部材および暦表示部材に形成される係合孔および突起で固定部材と暦表示部材とを接続して暦表示部材と軸とを連結するので、固定部材を脱着することで暦表示部材を容易に脱着でき、メンテナンスを容易に行えるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態にかかる時計1の平面図が示されている。この図1に示されるように、時計1は、時計本体部1Aと、この時計本体部1Aに連結されたバンド1Bとを備えた腕時計である。時計本体部1Aは、ケース2と、ケース2に設けられた円盤状の文字板21とを備え、この文字板21の上面には、秒針31、分針32、および時針33からなる指針3が設けられている。文字板21には、その円周に沿って時刻を示す数字や記号、文字などが等間隔に配置されており、各指針が指し示す数字や記号、文字などにより現在時刻が表示される。したがって、文字板21と指針3とを備えて本発明の時刻表示手段が構成されている。
また、時計1は、暦の「日」を示す日表示機構4、暦の24時間表示での「時間」を示す24時表示機構5、暦の「月」を示す月表示機構6、および暦の「年」を示す年表示機構7とを有する暦表示機構40を備えている。
日表示機構4は、文字板21上の12時方向に配置された略矩形状にくりぬかれた日表示窓22と、ケース2内部に収納された暦表示部材および別の暦表示部材としての日車41A,41Bとを備えている。日表示窓22の内側からは、日車41A,41Bの一部が露出しており、これらの日車41A,41Bによって表示された「1」から「31」までのいずれか1つの数字によって暦の「日」が表示される。
24時表示機構5は、文字板21上の4時方向に配置されて円形に形成された24時表示部23と、文字板21を貫通して設けられる指針51とを備えている。24時表示部23には、その円周に沿って24等分された時刻を示す記号や文字、数字などが等間隔に配置されており、指針51が指し示す記号、文字、数字などによって24時間表示での「時間」が示される。
月表示機構6は、文字板21上の6時方向に配置されて円形に形成された月表示部24と、文字板21を貫通して設けられる指針61とを備えている。月表示部24には、その円周に沿って暦の「月」を示す、例えば「JAN」(1月を示す)から「DEC」(12月を示す)まで記号(文字)が等間隔に配置されており、指針61が指し示す文字によって暦の「月」が表示される。
年表示機構7は、文字板21上の8時方向に配置されて円形に表示された年表示部25と、文字板21を貫通して設けられる指針71とを備えている。年表示部25には、その円周に沿って「0」から「3」までの数字が等間隔に表示されており、指針71が指し示す数字によって、「0」であればその年が閏年であることが表示され、「1」、「2」、および「3」のいずれかであればその年が閏年からそれぞれ何年目であるかが表示される。
図2は、時計1の内部の暦表示機構40を示す平面図である。この図2に示されるように、暦表示機構40の24時表示機構5は、指針3の駆動機構(図示せず)に接続され、時針33が固定される筒車34に一体的に形成された筒車体52と、筒車体52に24時検出車53を介して噛合する24時車54とを備えている。24時車54には、前述の指針51が固定されている。ぜんまいや電池からのエネルギによって駆動機構が指針3を駆動すると、時針33の回動に伴って筒車34が回動する。この回動運動は筒車体52および24時検出車53を介して24時車54に伝達され、これにより指針51が回動して24時表示の時刻を表示する。
暦表示機構40のうち、日表示機構4、月表示機構6、および年表示機構7は、共通の駆動源によって駆動され、駆動源としての圧電アクチュエータ42と、圧電アクチュエータ42によって回転する圧電ロータ42Aと、圧電ロータ42Aの回転運動を伝達する輪列43と、輪列43に噛合される制御車44とを備えている。
圧電アクチュエータ42は、振動子である圧電素子を備え、この圧電素子の振動により圧電ロータ42Aの外周を突っつき、これによって圧電ロータ42Aを回転させる。圧電ロータ42Aには、輪列43に噛合するロータかな42Bが一体的に形成されており、圧電ロータ42Aの回転はロータかな42Bを介して輪列43に伝達される。
輪列43は、増速比が適切に設定され、圧電ロータ42Aの回転運動を適宜増速して制御車44に伝達する。
制御車44は、同軸上に3つの爪車を備えている。これらの爪車は、その周方向に互いに数が異なる送り爪を備えて構成されている。
暦表示機構40の月表示機構6は、制御車44の爪車の1つに噛合する月表示用輪列62と、この月表示用輪列62に噛合する月車63とを備えている。月車63には、前述の指針61が固定されている。制御車44の回転に伴って送り爪が回転して月表示用輪列62を回動させると、月車63が回動して指針61が回動する。
暦表示機構40の年表示機構7は、月表示用輪列62の1つに噛合する年表示用輪列72と、年表示用輪列72に噛合する年車73とを備えている。年車73には前述の指針71が固定されている。月表示用輪列62が回動すると、この回動運動が年表示用輪列72を介して年車73に伝達され、指針71が回動する。
暦表示機構40の日表示機構4は、制御車44の2つの送り爪にそれぞれ噛合する日回し車45,46と、日回し車45に噛合する前述の日車41Aと、日回し車46に噛合する前述の日車41Bとを備えている。
制御車44が回動すると、2つの送り爪によってそれぞれ日回し車45,46が回動し、日車41A,41Bが回動する。
図3には、日車41A,41Bの側断面図が示されている。また、図4には、日車41A,41Bの固定構造を示す分解斜視図が示されている。これらの図3および図4に示されるように、日車41A,41Bは同軸上に配置され、日車41A,41Bを貫通する軸81と、軸81に嵌合する固定部材82との間に固定されている。
日車41Aは、円盤状に形成され、その中心に軸81が貫通する孔411が形成されている。日車41Aの表面(文字板21に対向する面)には、孔411の周囲に「0」から「3」の数字が印刷などにより表示されており、これらはそれぞれ暦の「日」の10の位の数に相当する。これらの数字のうちいずれかが文字板21の日表示窓22から視認可能となることで、「日」の10の位の数が表示される。
一方、日車41Bは、日車41Aよりも大きな径の円盤状に形成され、日車41Bの裏側(日車41Bよりも文字板21に遠い側)に配置されている。日車41Bにおいて、日車41Aよりも外周側には、厚み方向に折れ曲がった段差部421が形成されており、この段差部421により、日車41Aより径が大きい環状部422は、文字板21側に近接して配置されている。このときこの環状部422の表面は、日車41Aの表面とほぼ同一平面上に配置されている。環状部422には、周に沿って「0」から「9」の数字が印刷などにより表示されており、これらはそれぞれ暦の「日」の1の位の数に相当する。これらの数字のうちいずれかが文字板21の日表示窓22から視認可能となることで、「日」の1の位の数が表示される。
日車41Bの中心には、歯形形状の孔423が形成されている。この歯形形状の孔423内周には、歯車83が噛合される。この歯車83は、孔423内周が噛合される部分よりも文字板21から遠い側において、日回し車46に噛合されている。このとき、日回し車46の一端は、地板11に回転可能に固定されており、また他端は日車41Bに接触している。この日回し車46によって日車41Bが高さ方向(図3において上下方向)に位置決めされている。歯車83は、中心に孔831が形成され、この孔831には軸81が貫通している。したがって、日車41Bは、歯車83を介して軸81に対して回転可能に支持されている。
歯車83よりも文字板21に遠い側(地板11側)には、略円筒状のスペーサ84が設けられている。このスペーサ84の内周841には軸81が貫通している。スペーサ84は、地板11と歯車83との間に介装され、歯車83の高さ方向の位置決めをする。
軸81は、大径部811と小径部812とを有する段差付きの略円筒形に形成されている。大径部811および小径部812の外周は、それぞれ歯形形状に形成されており、大径部811は日回し車45に噛合している。なお、日回し車45は、スペーサ84に形成された切欠部843に収納され、スペーサ84と地板11との間に回転可能に挟持されている。
大径部811は、スペーサ84の地板11側の端部に形成された凹状部844に収納されている。このとき、大径部811の径寸法は、スペーサ84の内周841の径寸法よりも大きいので、軸81がスペーサ84から抜け落ちることがない。
小径部812は、スペーサ84の内周841、歯車83の孔831、および日車41Aの孔411を貫通して文字板21側に突出している。
軸81の内周には、ピン85が貫通している。ピン85は一端に大径部851を有し、この大径部851は、地板11側に配置されている。ピン85の他端は軸81の端面から所定寸法突出しており、このピン85の端面が文字板21の高さ位置を決定する位置決め部材としての機能を果たしている。
図5には、固定部材82の平面図が示されている。この図5に示されるように、固定部材82は、略楕円形板状に形成されている。固定部材82は、プラスチックなどの弾性を有する材料で構成されている。固定部材82の略中央には、軸81の小径部812が貫通する孔821が形成されている。孔821の内周には、等間隔に複数(本実施形態では3つ)の略半円形の凸部822が形成されている。これらの凸部822が軸81の小径部812の歯形形状に係合し、凸部822が歯形形状の歯谷に圧入されることにより、固定部材82が軸81対して固定される。したがって、日車41Aは、軸81の小径部812が貫通し、大径部811と固定部材82との間に配置される。また、日車41Bは、日車41Aと大径部811との間に配置され、固定部材82に固定された日車41Aとスペーサ84との間に挟持されている。
ここで、凸部822の軸81に対する圧入力、つまり固定部材82の軸81に対する固定力は、時計1を日車41Aが日車41Bの鉛直方向下となるような向きに配置したときに、日車41Aおよび日車41Bの自重を支えることができる程度に設定されていればよい。
また、固定部材82において、孔821の周囲には、孔821の中心から等距離の位置に、略円柱状の突起823が複数個(本実施形態では2個)形成されている。これらの突起823は、固定部材82が軸81に圧入された際に、地板11に近い側の面に配置される。つまり、突起823は、固定部材82が軸81に圧入された際には、日車41Aに対向する面側に配置される。
図6には、日車41Aの平面図が示されている。この図6に示されるように、日車41Aには、突起823に対応する位置に、突起823がそれぞれ嵌合する嵌合孔412が形成されている。
ここで、図5および図6に示されるように、固定部材82の突起823および日車41Aの嵌合孔412は、孔821および孔411の中心に対してそれぞれ非対称の位置に形成されている。つまり、固定部材82において、2つの突起823を結ぶ線は孔821の中心を通らず、一方の突起823と孔821の中心とを結ぶ線と、他方の突起823と孔821の中心とを結ぶ線とがなす角度αは、0°より大きく設定されている。また、日車41Aの嵌合孔412についても同様に、2つの嵌合孔412を結ぶ線は孔411の中心を通らず、一方の嵌合孔412の中心と孔411の中心とを結ぶ線と、他方の嵌合孔412の中心と孔411の中心とを結ぶ線とがなす角度βは、0°より大きく設定されている。
これらの突起823が嵌合孔412に嵌合されることにより、日車41Aは、突起823および嵌合孔412の部分により固定部材82に固定され、また固定部材82は、孔821の凸部822が軸81の小径部に圧入されることにより、固定部材82が軸81に固定されている。したがって、軸81の大径部811が日回し車45の回動によって回動すると、小径部812に固定された固定部材82も回動する。固定部材82の回動により、日車41Aが回動する。日車41Aの回動により、日表示窓22から視認可能となる数字が変更され、暦の「日」の10の位の数字が変更される。
また、日回し車46が回動すると、歯車83が軸81に対して回動し、日車41Bが回動する。日車41Bの回動により、日表示窓22から視認可能な数字が変更され、暦の「日」の1の位の数字が変更される。
時計1のメンテナンスなどで日車41A,41Bを外す必要がある場合には、ピンセットや手で固定部材82を外す。このとき、日車41A,41Bを分解する前に予め暦が閏年の1月1日になるように歯車の位相を合わせておく。固定部材82は突起823が嵌合孔412に嵌合し、凸部822が小径部812に嵌合し(圧入され)ているが、固定部材82がある程度弾性を有する材料で構成されているため、突起823および凸部822が多少撓み、固定部材82を日車41Aおよび軸81から簡単に外すことができる。
また、日車41A,41Bを取り付ける際には、日車41Bを歯車83とともに軸81に貫通させ、さらに日車41Aを軸81に貫通させる。このとき、日表示窓22から表示される数字が日車41Bでは「1」、日車41Aでは「0」となるように位置合わせ(位相合わせ)をする。その後、固定部材82を軸81および日車41Aに押しつけることによって、固定部材82の凸部822を軸81の小径部812に圧入し、固定部材82の突起823を嵌合孔412に圧入する。
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) 固定部材82が軸81に圧入されることで軸81と固定部材82とが固定されて日車41A、41Bが取り付けられるので、固定部材82を軸81から脱着することで、日車41A,41Bを簡単に脱着できる。この際、日車41A,41Bは軸81に圧入されないので、取り外し、取付の際に日車41A,41Bが変形するのを防止できるから、メンテナンスを容易にできる。
(2) 固定部材82が弾性を有する材料で構成されているので、脱着を繰り返しても凸部822や突起823の変形を防止できる。よって、固定部材82の固定力を長期間にわたって保持できる。時計1の日車41A,41Bは一部が日表示窓22から視認可能となるため、高級感ある外観を要求される場合があり、金属材料を使用する必要があるなど、材料が制限されることがある。しかしながら、本実施形態の時計1では、固定部材82で日車41A,41Bを固定するので、固定部材82の材料を圧入による固定に適したものを採用できる。したがって、日車41A,41Bに自由な材料を選定しながら軸81への十分な固定力を確保できる。
また、繰り返しの脱着によって固定部材82の固定力が弱くなった場合でも、日車41A,41Bを交換する必要がなく、固定部材82のみを交換すればよいので、交換部品を最小限に抑制できるとともに、交換費用を最小限に抑制できる。
(3) 突起823および嵌合孔412が孔821および孔411の中心に対して非対称の位置に形成されているので、固定部材82に対する日車41Aの位置が決定される。つまり、固定部材82を180°異なる向きで日車41Aに嵌合させようとすると、突起823と嵌合孔412との位置が合わないため、取り付けることができない。日車41A,41Bは、日回し車45,46や制御車44に噛合するため、正しい暦表示を行うためには位相を合わせる必要がある。本実施形態の固定部材82および日車41Aでは、突起823および嵌合孔412が非対称の位置に形成されているので、日車41Aを間違った位相で取り付けるのを防止できる。これにより、日車41Aの取付作業を簡単にできる。
(4) 突起823が嵌合孔412に嵌合することで日車41Aを固定部材82に固定するので、両者の間の固定構造をより強固にでき、両者のがたを除去できる。したがって、固定部材82の回動によって日車41Aが回動する場合にも、日車41Aの回動動作をスムーズにできる。
(5) 軸81の小径部812が歯形形状に形成されており、固定部材82の孔821には凸部822が形成されているので、凸部822が軸81の歯形形状に係合し、凸部822が歯形形状の歯の谷の部分に圧入される。したがって、固定部材82の軸81に対する滑りを防止できる。つまり、軸81の歯形形状および固定部材82の凸部822によって固定部材82の回り留めの機能を果たすことができる。
(6) 日車41A,41Bが同軸上に設けられ、1の位および10の位の数字を表示することで互いに連動して暦の「日」を表示するので、1枚の日車の円周に沿って「1」から「31」までの数字を表示する場合に比べて日表示機構4を小さく構成できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
暦表示部材および別の暦表示部材は、同軸上に設けられていなくてもよく、例えば同じ平面上に隣接して設けられていてもよい。また、暦表示部材および別の暦表示部材は、互いに連動して2桁の「日」の暦を表示するものに限らず、その他例えば「日」と「曜日」、「月」と「日」、「年」と「月」など、任意の暦の組み合わせを表示するものであってよい。
さらに、暦表示部材は、二つ設けられるものに限らず、一つであっても、三つ以上であってもよい。
前記実施形態では、突起823は固定部材82に形成され、嵌合孔412は日車41Aに形成されていたが、これに限らず例えば突起が暦表示部材に設けられ、嵌合孔が固定部材に形成されていてもよい。
係合孔は、突起が嵌合する嵌合孔に限らず、単に係合するだけの係合孔であってもよい。また、突起および係合孔は二つ設けられているものに限らず、一つであってもよく、また三つ以上であってもよい。
固定部材の材料は、弾性を有するものに限らず、任意の材料を採用できる。
軸は、大径部および小径部を有するものに限らず、例えば同一径寸法の円柱状に形成され、軸の一方の端部側に固定部材を配置し、他方の端部側に暦表示部材の孔よりも大径の部材を配置して、この部材と固定部材との間で暦表示部材を挟持してもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態にかかる時計を示す平面図。 本発明の一実施形態にかかる時計の内部を示す平面図。 時計の一部側断面図。 時計の暦表示機構を示す分解斜視図。 時計の固定部材を示す平面図。 時計の暦表示部材を示す平面図。
符号の説明
1…時計、4…日表示機構、5…24時表示機構、6…月表示機構、7…年表示機構、40…暦表示機構、41A…日車(暦表示部材)、41B…日車(別の暦表示部材)、81…軸、82…固定部材、411…孔、412…嵌合孔(係合孔)、811…大径部、812…小径部、821…孔、822…凸部(圧入部)、823…突起。

Claims (5)

  1. 時刻を表示する時刻表示手段を有する時計であって、
    を表示する暦表示部材と、
    前記暦表示部材を貫通する軸と、
    弾性を有する材料で構成され、前記暦表示部材表示側において前記軸の端部に着脱可能に嵌合固定される固定部材とを備え、
    前記固定部材および前記暦表示部材のいずれか一方には、突起が形成され、いずれか他方には前記突起が係合する係合孔が形成され、
    前記突起および前記係合孔は、少なくとも二つ設けられ、前記軸の中心に対して非対称の位置に形成され、
    前記暦表示部材は、前記突起及び前記係合孔のみが係合することによって、前記固定部材を介して前記軸に軸支されて回動することを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、
    前記軸は、大径部および小径部を有し、
    前記暦表示部材には、前記軸の前記小径部が貫通する孔が形成され、
    前記固定部材には、前記軸が嵌合する嵌合孔が形成され、
    記嵌合孔は、前記暦表示部材を挟んで前記大径部とは反対側で前記小径部と嵌合する
    ことを特徴とする時計。
  3. 請求項1または請求項に記載の時計において、
    前記突起は、前記係合孔に圧入される
    ことを特徴とする時計。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の時計において、
    前記暦表示部材は、円盤状に形成され、
    前記軸は、大径部および小径部を有し、
    前記暦表示部材と記大径部との間には、前記暦表示部材とは径の異なる円盤状の別の暦表示部材が設けられ、
    前記暦表示部材と前記別の暦表示部材とは互いに連動して動作する
    ことを特徴とする時計。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の時計において、
    前記軸は、大径部および小径部を有し、
    前記固定部材には、前記軸の前記小径部が嵌合する嵌合孔が形成され、
    前記嵌合孔が嵌合される前記小径部外周には、歯形形状の歯が形成され、
    前記嵌合孔内周には前記歯に係合する突起が形成される
    ことを特徴とする時計。
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