JP4660901B2 - Icカードの記録及び/又は再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードを、複数枚収納することができるICカードの記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フラッシュメモリ等の半導体メモリを記憶素子に用いるICカードは、ディスク状記録媒体やテープカセット等に比べて小型で且つ高速に情報信号の記録再生を行うことができることから、コンピュータ、ビデオカメラ等の電子機器の外部記憶装置として用いられている。このようなICカードの記録再生装置は、ICカード1枚を保持するホルダと、このホルダに設けられ、ICカードに接続されるコネクタとを備え、ICカードがホルダに保持され、コネクタに接続された状態で情報信号の記録再生が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ICカードを複数枚所有しているとき、利用者は、ICカードを収納ケース等に収納して管理する必要があり、その管理が面倒なものになっていた。また、従来は、ICカードの交換を1枚ずつ行う必要がありICカードの着脱が面倒であった。
【0004】
そこで、本発明は、複数のICカードを収納することで利便性の向上を図ることができるICカードの記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るICカードの記録及び/又は再生装置は、上述した課題を解決すべく、支軸を介して回転可能に支持されるとともに、ICカードを、該ICカードの前面に設けられた送受信部を内周側に向けて立てられた状態で収納するカード収納部が該支軸を中心に半径方向に亘って放射状に複数設けられた収納ユニットと、上記収納ユニットに収納された複数枚のICカードのうちの選択された1枚のICカードに対して無線で情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、上記選択された1枚のICカードの送受信部と上記記録及び/又は再生部とが対向するように上記収納ユニットを回転駆動する回転駆動部とを備え、上記収納ユニットは、上記支軸を介して回転可能に支持されるロータリーテーブルを有し、上記カード収納部は、上記ロータリーテーブルに、該ロータリーテーブルの支軸を中心に半径方向に亘って放射状に複数形成され、上記ICカードが挿入されて収納されるカード挿入溝であり、上記カード挿入溝は、上記ロータリーテーブルの支軸側に位置する内周側端部及び該ロータリーテーブルの外周縁部側に位置する外周側端部において、上記ICカードの厚みと略同じ幅を有し、該内周側端部と該外周側端部との間の中途部において、該内周側端部及び該外周側端部より広い幅を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るICカードの記録及び/又は再生装置が適用されたICカードの記録再生装置について、図面を参照して説明する。
【0008】
先ず、本発明が適用された記録再生装置の参考例となる記録再生装置20について図面を参照して説明する。この記録再生装置20は、図1及び図2に示すようなICカード1を記録媒体に用いるものである。このICカード1は、合成樹脂をモールド成型したメモリ本体を構成する略板状の筐体2を備え、この筐体2の内部に、4メガバイト(以下、単にMBともいう。)以上、例えば4MB、16MB、32MB、64MB、128MBといった大きな記憶容量を有するフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子が設けられている。この半導体メモリ素子には、動画データ、静止画データ、音声データ、制御データ、コンピュータで処理される処理データ等のデータが記憶される。ICカード1は、例えば、図1に示すように、短辺の長さW1を略21.45mmとなし、長辺の長さL1を略50mmとなし、厚さD1を略2.8mmとなす略矩形状に形成されている。
【0009】
ICカード1を構成する筐体2の一方の短辺側である前面2a側には、図1及び図2に示すように、前面2aから底面2bに亘るように、端子部3が形成されている。この端子部3には、互いに仕切壁3aに分離された複数の接続端子3bが設けられている。筐体2内に設けられたメモリ素子に対する情報の読み出し又は書き込み動作は、端子部3に設けられた接続端子3bを介して行われる。また、端子部3は、仕切壁3aにより係合凹部3cが区画され、接続端子3bは、係合凹部3cの底面に配設されることで、手指等が直接触れないように保護されている。なお、接続端子3bは、係合凹部3cに区画されて10本設けられている。
【0010】
また、筐体2の端子部3が形成された前面2a側の一方のコーナ部には、図1及び図2に示すように、略円弧状に切り欠かれた記録再生装置20への挿入方向を示す切欠部4が設けられている。筐体2の切欠部4が形成された側の一方の側面2cには、図2に示すように、筐体2の底面2b側を開放した誤挿入防止溝5が切欠部4に連続して形成されている。この切欠部4及び誤挿入防止溝5は、ICカード1を記録再生装置20に装着するとき、記録再生装置20に対する挿入方向を規制して誤挿入を防止する。
【0011】
筐体2の底面2b側には、端子部3の近傍に位置して、誤って情報信号を半導体メモリに記録することを防止する誤記録防止スイッチ6が設けられている。誤記録防止スイッチ6は、筐体2内に配設されたプリント配線基板に実装されたスライド型のスイッチ素子の操作子に連結され、一方にスライドされたとき、情報信号の記録を可能となし、他方にスライドされたとき、新たな情報信号が上書きされないようにしている。また、筐体2の一方の側面2cには、記録再生装置20に挿入されたとき、記録再生装置20側の位置決め突起34が係合される位置決め凹部7が形成されている。また、筐体2の他方の側面2d側の略中央部には、誤挿入防止や装着位置の位置決めを図るための係合凹部8が形成されている。この係合凹部8は、記録再生装置20側に設けられる係合部35が係合することによって、ICカード1の誤挿入を防止したり、装着位置の位置決めを図る。また、筐体2の他方の側面2dの端子部3側には、挿入ガイド溝13が設けられている。この挿入ガイド溝13は、記録再生装置20に挿入されるときに、コネクタ51に設けられたガイド片54が係合されることにより、ICカード1の挿入をガイドするとともに、誤挿入を防止している。
【0012】
ICカード1の筐体2には、図1及び図2に示すように、平面2e側から背面2fに亘り、さらに底面2b側に亘ってラベル貼着部9が設けられている。ラベル貼着部9は、筐体2の平面2e側から背面2fに亘り、さらに底面2bに亘る部分に凹状部を形成して構成されている。ラベル貼着部9は、ラベル10を貼着したとき、ラベル10が筐体2の外周面から突出しない若しくは面一となる深さに形成されている。また、ラベル貼着部9の平面2e側部分は、図1に示すように、筐体2の背面2f側から前面2a側の近傍まで設けられている。ラベル貼着部9に貼着されるラベル10には、このICカード1を用いることができる機種名やICカード1に記録される記録内容等を示す表示が施される。
【0013】
以上のようなICカード1を複数枚積層するように収納する記録再生装置20は、ICカード1を複数枚収納可能な装置である。この記録再生装置20は、図3に示すように、装置本体21を有し、この装置本体21には、ICカード1を保持する保持部材22と、複数枚の保持部材22を積層して収納する収納体23と、収納体23に収納された複数のICカード1の中で選択された一のICカード1の記録再生を行う記録再生部24とが設けられている。この記録再生装置20では、利用者によって番地選択がなされると、この選択された番地の保持部材22が記録再生部24と同じ高さとなるように収納体23が昇降し、次いで、ICカード1を保持した保持部材22が記録再生部24に接続される記録再生位置まで移動される。これにより、利用者によって選択されたICカード1が記録再生部24に結合し、このICカード1に対して情報信号の記録再生が行われる。
【0014】
また、装置本体21には、その前面部に、ICカード1の挿脱口25が形成されている。挿脱口25からは、利用者によって選択された番地のICカードを保持した保持部材22が装置本体21より排出され、このICカード1の交換位置において、ICカード1の交換等が行われる。
【0015】
収納体23に積層して収納されるICカード1の保持部材22は、図4に示すように、全体が略矩形の板状に形成され、一方の主面にICカード1を保持するカード保持部31が形成されている。このカード保持部31は、ICカード1を収納できる大きさを有した凹部により構成されている。このカード保持部31のICカード1の挿入側の一端部には、ICカード1の挿入ガイド部となる傾斜面部32が形成され、カード保持部31の他端側には、ICカード1の端子部3を外部に臨ませる開口部33が形成されている。更に、カード保持部31の底面31aには、ICカード1の筐体2に設けられた位置決め凹部7に係合される位置決め突起34が形成され、また、係合凹部8に係合される係合部35が突出して形成されている。このようなカード保持部31には、ICカード1を、端子部3を挿入端として、傾斜面部32側からラベル10が見えるように平面2eを上側にして挿入される。そして、カード保持部31は、位置決め突起34が位置決め凹部7に係合し、係合部35が係合凹部8に係合することによって、確実に位置決めされた状態で保持される。そして、カード保持部31に保持されたICカード1は、端子部3が開口部33より突出し、外部に臨まれた状態となり、記録再生部24に接続できるようになっている。なお、ICカード1を正規でない状態、例えば底面2bを上側にした裏返しの状態でカード保持部31に利用者が装着しようとしたときには、位置決め突起34と係合部35によりカード保持部31に装着できなくなり、利用者にICカード1を誤装着しようとしていることを認識させることができる。
【0016】
更に、保持部材22には、この保持部材22の移動方向と平行な両側縁部に、保持部材22を収納体23の内外に亘って移動する際のガイドを行うガイドレール36,37が形成されている。ガイドレール36,37には、収納体23側のガイド部が係合されるガイド凹部38,39が形成されている。更に、一方のガイドレール37には、保持部材22をICカード1の交換等のため装置本体21外に移動するためのイジェクト機構が噛合されるラックギヤ40が形成されている。更に、記録再生部24側のとなる端部には、保持部材22を記録再生部24との間で移動操作するためのローディング機構が接続される係合凹部41が形成されている。
【0017】
以上のように構成された保持部材22を互いに平行に積層して収納する収納体23は、図4に示すように、5枚の保持部材22が収納される。この収納体23は、保持部材22が複数枚互いに平行に積層して収納される収納部43を有し、この収納部43は、挿脱口25側の前面部と記録再生部24側の背面部とが開放されることによって、保持部材22をICカード1の交換を行う装置本体21外の交換位置と記録再生部24内の記録再生位置とに亘って移動することができるようになっている。
【0018】
この収納部43を構成する保持部材22の移動方向と平行な側壁部44,45には、保持部材22の厚さと略同じ間隔を隔てて保持部材22を移動可能に支持するガイド支持部46,47が形成されている。このガイド支持部46,47には、保持部材22のガイドレール36,37に設けられたガイド凹部38,39に係合されるガイド部48,49が形成されている。このような収納体23には、保持部材22がガイド凹部38,39にガイド部48,49を係合させた状態で、ガイド支持部46,47にガイドレール36,37が支持されて収納される。また、両側壁部44,45には、収納体23を昇降操作する昇降機構に支持させるための第1の支持ピン56と第2の支持ピン57とが設けられる。収納体23は、第1の支持ピン56と第2の支持ピン57とが昇降機構に接続されることによって上下方向に昇降操作される。
【0019】
次に、保持部材22に保持されたICカード1に対して情報信号を書き込み若しくは情報信号を読み出す記録再生部24について説明する。
【0020】
この記録再生部24は、図5に示すように、ICカード1の端子部3と接続されるコネクタ51であり、所定の高さに固定されている。このコネクタ51は、略矩形状に形成され、前面に、内部にICカード1の端子部3を挿入するための挿入口52が設けられている。また、コネクタ51の内部の底面には、端子部3を構成する接続端子3bに電気的に接続される弾性接点53が設けられている。弾性接点53は、ICカード1の端子部3を構成する接続端子3bの数に対応して設けられている。これら弾性接点53は、略L字状に折曲して形成され、この折曲部が上方に突出し、ICカード1の接続端子3bに押圧されて弾性変位するように設けられている。弾性接点53は、ICカード1が挿入口52より内部に挿入されたとき、ICカード1の端子部3を構成する係合凹部3cの開放側より進入し、折曲部が接続端子3bに圧接されることで、接続端子3bと電気的に接続される。
【0021】
また、コネクタ51の一方の側面には、ICカード1の挿入ガイド溝13に係合されるガイド片54が設けられ、他方の側面には、誤挿入防止溝5に係合される係合突部55が形成されている。保持部材22に保持されたICカード1は、ローディング機構により記録再生位置にまで移動されたとき、保持部材22の開口部33より外部に臨まされたICカード1の先端部がコネクタ51内に挿入され、端子部3に弾性接点53が係合され、情報信号の記録再生が可能な状態になる。コネクタ51に保持部材22に保持されたICカード1が挿入されるとき、ICカード1は、ガイド片54が挿入ガイド溝13に係合されることで、挿入がガイドされ、更に移動が終了した後においても、ガイド片54は、挿入ガイド溝13に係合し、且つ係合突部55が誤挿入防止溝5に係合されることから、確実にコネクタ51内で位置決めがされ、確実な情報信号の記録再生を行うことができる。
【0022】
次に、収納体23を支持するとともに昇降操作する昇降機構61について図6を参照して説明する。装置本体21を構成するシャーシ60の保持部材22の移動方向と平行な両側面部60a,60aの間に位置して昇降操作される収納体23は、側壁部44,45の下端側に設けられた第1の支持ピン56と第2の支持ピン57とを、側面部60a,60aの保持部材22の積層方向と略直交する高さ方向に亘って設けられた昇降ガイド孔62a,62bに挿通させ、これら昇降ガイド孔62a,62bにガイドされて高さ方向に昇降操作される。そして、昇降機構61は、側面部60a,60aの外側面に、収納体23に収納された保持部材22の移動方向に移動可能に取り付けられると共に収納体23を支持する一対の移動板63と、移動板63と同方向に移動可能に取り付けられると共に収納体23を昇降する一対の操作板64とを備える。
【0023】
移動板63は、中央部の上方側及び下方側の両側に位置して移動ガイド孔65a,65b,65cが設けられている。移動ガイド孔65a,65b,65cには、シャーシ60の側面部60a,60aの外側面に設けられた支持ピン66a,66b,66cが挿通され、各移動板63は、移動ガイド孔65a,65b,65cの範囲内で移動される。また、移動板63には、移動方向に並列して、略方形の開口部67a,67bが設けられ、これら開口部67a,67bの装置本体21の前面部側縁から第1の支持ピン56と第2の支持ピン57を支持する複数の支持突片68a,68bが多段状に設けられる。移動板63は、装置本体21の背面側に移動され、第1の支持ピン56と第2の支持ピン57が支持突片68a,68bに支持された支持位置と、装置本体21の前面側に移動され、第1の支持ピン56と第2の支持ピン57が支持突片68a,68bに支持されない非支持位置とに亘って移動される。また、移動板63には、開口部67bの近傍に、詳細は後述するカムギヤ96に設けられたカム溝97に係合される係合ピン69が植立されている。すなわち、操作板64は、このカムギヤ97が回転されることにより、収納体23に収納された保持部材22の移動方向に沿って移動される。
【0024】
また、移動板63の外側面側には、第1の回動アーム71と第2の回動アーム72とが略中央で交差して取り付けられている。第1の回動アーム71は、一端に略円弧状の開口部67aに挿通された収納体23の第1の支持ピン56が係合されるガイド孔73が形成されている。第1の回動アーム71の他端は、シャーシ60の側面部60aの下方側に設けられたガイド孔75に係合されるガイド軸74が形成されている。また、第2の回動アーム72は、一端に略円弧状の開口部67bを挿通された収納体23の第2の支持ピン57が係合されるガイド孔76が形成されている。第2の回動アーム72の他端は、シャーシ60の側面部60aの下方側に植立された支軸78が挿通される軸孔77が形成されている。第1の回動アーム71と第2の回動アーム72とは、それぞれの略中央部で、支軸79により回動自在に支持されている。すなわち、第1の回動アーム71と第2の回動アーム72とは、第2の支持ピン57が操作板64により昇降されることにより、収納体23を上下方向に昇降操作する。
【0025】
操作板64は、略中央領域に略方形状の開口部81が形成され、開口部81の下方側の側縁には、ラックギヤ82が設けられている。ラックギヤ82には、詳細は後述する操作ギヤ98が噛合され、操作板64を保持部材22の移動方向と同方向に移動操作させる。操作板64には、上方側1カ所と下方側2カ所に、操作板64の移動をガイドする移動ガイド孔83a,83b,83cが形成されている。これら移動ガイド孔83a,83b,83cにシャーシ60の両側面部60aに設けられたガイドピン84a,84b,84cが係合される。これによって、操作板64は、移動ガイド孔83a,83b,83cの設けられた範囲内で移動される。
【0026】
また、操作板64には、内側面側に、収納体23を昇降操作するためのカム溝85が設けられている。このカム溝85は、水平部85aと傾斜部85bとからなり、階段状に形成されている。カム溝85は、装置本体21の前面部から背面部側に向かって上側に傾斜するように設けられている。このようなカム溝85には、第2の支持ピン57が係合される。したがって、カム溝85は、操作板64が装置本体21の背面側から前面側に移動されるに伴い収納体23を上方に持ち上げる。
【0027】
そして、昇降機構61を構成する移動板63及び操作板64は、駆動モータ86を駆動源とする駆動伝達機構87により駆動力が伝達される。駆動モータ86の駆動力は、駆動モータ86の駆動軸に取り付けられた駆動プーリ88及び駆動プーリ88に巻回された無端ベルトである駆動伝達ベルト89を介して、駆動伝達ベルト89が巻回された従動プーリ91に伝達される。この従動プーリ91は、シャーシ60の側面部60aに植立された支軸92に軸支されている。この従動プーリ91には、小径のギヤ部91aが一体に設けられ、このギヤ部91aは、シャーシ60の両側面部60a,60aに亘って配設されたシャフト93に軸支された伝達ギヤ94に噛合されている。この伝達ギヤ94には、小径ギヤ部94aが一体に設けられ、この小径ギヤ部94aは、シャーシ60の両側面部60a,60aに亘って配設されたシャフト95に取り付けられたカムギヤ96に噛合されている。すなわち、カムギヤ96は、両側面部60a,60aに配設されている。シャフト95の両端に取り付けられたカムギヤ96は、駆動モータ86が駆動することにより、同一方向に回転駆動される。
【0028】
カムギヤ96には、移動板63の係合ピン69が係合されるカム溝97が設けられている。カム溝97は、略楕円状に形成され、短片方向の円弧部97aと、長手方向の直線部97bとから構成されている。カムギヤ96は、係合ピン69が円弧部97aに係合し、カム溝97が横向きのときに移動板63を、第1及び第2の支持ピン56,57を支持しない非支持位置に移動させ、係合ピン69が直線部97bに係合し、カム溝97が縦向きのときに移動板63を、第1及び第2の支持ピン56,57を支持する支持位置に移動させる。そして、移動板63は、カムギヤ96が1回転する間に2往復する。
【0029】
このようなカムギヤ96には、シャーシ60の側面部60a,60aに植立された支軸100に取り付けられた操作ギヤ98が噛合されている。操作ギヤ98は、小径のギヤ部99が設けられ、このギヤ部99は、操作板64の開口部81のラックギヤ82に噛合されている。操作ギヤ98は、駆動モータ86の駆動力が伝達され、回転されることにより、操作板64を保持部材22の移動方向と同方向に移動操作し、収納体23を昇降する。
【0030】
以上のように構成された昇降機構61の動作について、例えば収納体23が最下段に位置しているときに一段上の段に持ち上げる場合を例に取り説明する。図7(A)に示すように、収納体23が最下段の最も安定した位置にあるとき、移動板63は、カムギヤ96のカム溝97が縦向きの状態にあり、直線部97bに係合ピン69が係合していることから、装置本体21の背面側の図7中(A)矢印A1方向に移動した支持位置にあり、第1及び第2に支持ピン56,57を支持している。また、操作板64も、図7(A)中矢印A1方向に移動されており、第2の支持ピン57が操作板64のカム溝85の最下段の水平部85aに係合した状態にある。
【0031】
そして、図7(B)に示すように、駆動モータ86が正転駆動されると、カムギヤ96は、回転され、カム溝97が横向きの状態になり、係合ピン69が円弧部97aに係合していることから、移動板63は、図7(B)中矢印A2方向に移動し、非支持位置に移動する。これにより、第1の支持ピン56と第2の支持ピン57は、支持突片68a,68bに支持されない状態となり、図7(B)中矢印B1及びB2方向に昇降可能な状態となる。これと共に、操作ギヤ98は、一方に回転され操作板64を図7(B)中矢印A2方向に移動させ、第2の支持ピン57を、カム溝85に従って傾斜部85bに移動させる。これにより、収納体23は、第1及び第2の支持ピン56,57に係合された第1及び第2の回動アーム71,72により持ち上げられる。すなわち、収納体23の昇降操作をする際には、移動板63が非支持位置に移動され、操作板64が第2の支持ピン57を傾斜部85bに係合するように移動される。
【0032】
さらに、駆動モータ86が一方に駆動され続けると、図7(C)に示すように、カムギヤ96は、回転され、カム溝66が再び縦向きの状態になり、移動板63を図7(C)中矢印A1方向に移動させ支持位置に戻す。このとき、操作板64も、さらに図7(C)中矢印A2方向に移動され、第2の支持ピン57は、カム溝85の下から2番目の水平部85aに移動される。これにより、収納体23は、所定量持ち上げられ、下から2番目の支持突片68a,68bに第1の支持ピン56と第2の支持ピン57が支持された状態にされる。すなわち、昇降機構61は、移動板63が第1の支持ピン56と第2の支持ピン57を支持しない非支持位置にあるとき、操作板64により収納体23を持ち上げ、この状態で、移動板63を支持位置に戻すことで、収納体23を所定の高さで支持する。
【0033】
次に、収納体23に収納された複数の保持部材22の中から一を選択し、記録再生部24にローディングするローディング機構101について図8を参照して説明する。このローディング機構101は、シャーシ60の側面部60aに保持部材22の移動方向と平行に移動可能に取り付けられるガイド軸102に支持された移動ブロック103を有する。この移動ブロック103を支持するガイド軸102は、断面方形状の角柱状に形成され、一端を図示しないが側面部60aの略中央部に突設された支持枠に支持されて側面部60aの外側面側に取り付けられている。移動ブロック103は、ガイド軸102が挿通されるガイド孔104が設けられ、このガイド孔104にガイド軸102に挿通させることによって、このガイド軸102にガイドされ、収納体23に収納された保持部材22の移動方向と同方向に移動可能に支持される。移動ブロック103には、側面部60aに向かって保持部材22のガイドレール37に設けられた係合凹部41に係合される係合突部105が突設されている。この係合突部105は、ガイド軸102に沿って側面部60aに穿設された切欠部106を介してシャーシ60の内方に突出され、保持部材22の係合凹部41に係合される。そして、移動ブロック103は、図8中左方のガイド軸102の前端側に位置するとき、係合突部105を収納体23内に進入させ、収納体23に積層して収納された保持部材22の中の何れか一の保持部材22に設けられた係合凹部41に係合させる。なお、収納体23に収納される保持部材22は、収納体23に各保持部材22に設けられた係合凹部41が上下に連通した状態で収納されている。したがって、収納体23は、係合突部105が係合凹部41に係合した状態であっても、昇降機構61により昇降可能な状態にある。
【0034】
移動ブロック103は、側面部60aに一体に設けられた図示しない取付け基台に取り付けられたローディング用モータ107により、保持部材22の移動方向と平行な図8中矢印C1又はC2方向に移動操作される。ローディング用モータ107の駆動力は、ローディング用モータ107の駆動軸に取り付けられた駆動プーリ108及び駆動プーリ108に巻回された無端ベルト109を介して、従動プーリ111に伝達される。この従動プーリ111は、側面部60aに植立された支軸112に軸支されている。この従動プーリ111には、ギヤ部111aが一体的に形成され、このギヤ部111aは、側面部60aに植立された支軸113に軸支された駆動力伝達ギヤ114に噛合されている。この駆動力伝達ギヤ114には、小径のギヤ部114aが一体的に設けられ、小径ギヤ部114aは、タイミングベルト116が巻回される側面部60aに植立された支軸115に軸支された第1のタイミングギヤ117が噛合されている。この第1のタイミングギヤ117は、切欠部106の前端近傍に取り付けられる。また、切欠部106の後端近傍には、タイミングベルト116が巻回される第2のタイミングギヤ118が側面部60aに植立された支軸119に軸支されている。第1のタイミングギヤ117と第2のタイミングギヤ118に掛け渡されたタイミングベルト116の中途部は、移動ブロック103の一側面に穿設された係合溝121に係合されて、移動ブロック103に連結されている。したがって、移動ブロック103は、ローディング用モータ107が駆動し、タイミングベルト116が回転されることにより、このタイミングベルト116と一体に図8中矢印C1又はC2方向に移動される。
【0035】
移動ブロック103は、係合突部105を収納体23に収納された一の保持部材22の係合凹部41に係合させている状態において、ガイド軸102に沿って装置本体21の図8中矢印C2方向に移動されると、一の保持部材22は、収納体23より引き出され、図8中矢印C2方向に移動される。収納体23に収納された複数の保持部材22の中から所望の一つをローディング機構101により引き出し操作する選択操作は、移動ブロック103が収納体23側に位置する図8中矢印C1方向に移動された状態で行われる。
【0036】
次に、収納体23に収納された保持部材22を挿脱口25より装置本体21の外方に引き出すイジェクト機構131について図9を参照して説明する。イジェクト機構131は、図9に示すように、取付け基板132に取り付けられたイジェクト操作用の駆動モータ133を備える。このイジェクト操作用の駆動モータ133は、図9に示すように、駆動軸134を上方側に向けて、取付け基板132の前端部分を折曲して形成した水平板部135に取り付けられている。イジェクト操作用の駆動モータ133の駆動軸134には、駆動ギヤ136が取り付けられている。この駆動ギヤ136は、水平板部135に植立された支軸137に軸支された内周面にギヤ部が形成された円筒ギヤ138に噛合されている。この円筒ギヤ138には、伝達ギヤ139が一体的に形成される。この伝達ギヤ139は、シャーシ60の側面部60aに植立された支軸141に軸支された移動操作ギヤ142に噛合されている。この移動操作ギヤ142を支持する支軸141は、側面部60aの前端部を折曲して形成された水平板部143上に植立されている。そして、移動操作ギヤ142は、図9に示すように、収納体23に収納された保持部材22の内、装置本体21の外方に引き出すように選択された保持部材22のラックギヤ40の前方側部分に噛合される。この移動操作ギヤ142が収納体23に収納された保持部材22中の何れかからのラックギヤ40に噛合するかは、収納体23の高さに応じて決まる。移動操作ギヤ142は、収納体23の側壁部45に設けられた前側切欠部を介して収納体23内に臨まされる。
【0037】
収納体23が上述した昇降機構61を介して昇降されるとき、収納体23に収納された保持部材22は、ラックギヤ40を移動操作ギヤ142に対して摺接させつつ移動し、利用者によって選択された番地の保持部材22のラックギヤ40に噛合される。ここで、移動操作ギヤ142は、図10に示すように、ギヤ部144の両端部、すなわち、保持部材22の各ラックギヤ40に直交する方向の両端部が、先端側の幅が狭くなるように傾斜部145,145が形成されている。したがって、この移動操作ギヤ142に対し、収納体23に収納された保持部材22が図10中矢印F方向に移動されるとき、各ラックギヤ40のギヤ部146は、移動操作ギヤ142のギヤ部144間に円滑に進入することができ、円滑に収納体23を昇降するようになされている。イジェクト機構131により選択された保持部材22は、イジェクト操作用の駆動モータ133の駆動により、ラックギヤ40を介して収納体23から引き出し操作され、図9中矢印G1方向に移動操作されることにより挿脱口25より装置本体21の外方に突出される。また、保持部材22は、駆動モータ133の駆動により、図9中矢印G2方向に移動操作され、収納体23内に移動操作される。
【0038】
ところで、記録再生装置20は、データの記録再生のシステムとしてFAT(file allocation table)システムが用いられている。このシステムにおいて、データの書き込み速度は、1500KB/sec〜330KB/secであり、読み出し速度は、2.45MB/secであり、書き込み単位は、512バイトであり、消去ブロックサイズは、8KB又は16KBとされる。また、電源電圧VCCは、2.7〜3.6V、シリアルクロックSCLKは、最高20MHzとされる。
【0039】
ここで、ICカード1の回路構成について説明すると、ICカード1は、図11に示すように、データが記録されるフラッシュメモリ11と、このフラッシュメモリ11に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する制御部12とを備える。また、端子部3を構成する各接続端子3bについて説明すると、接続端子3b1と接続端子3b10は、検出電圧VSS端子として用いられ、接続端子3b2は、シリアルプロトコルバスステート信号BSの入力端子として用いられ、接続端子3b3と接続端子3b9は、電源電圧VCC端子として用いられ、接続端子3b4は、データ端子、すなわちシリアルプロトコルデータ信号の入出力端子として用いられ、接続端子3b5と接続端子3b7は、リザーブ(予備)端子として用いられ、接続端子3b6は、ICカード1が記録再生装置20に装着されたか否かを検出するための検出端子として用いられ、接続端子3b8は、シリアルクロックSCLKの入力端子として用いられる。
【0040】
制御部12は、フラッシュメモリ11へのデータの書き込み又はフラッシュメモリ11からのデータの読み出しを制御するメモリコントローラ12aと、データの書き込み又は読み出しのための各種パラメータを有するレジスタ12bと、データを一時的に記憶するページバッファ12cと、記録再生装置20とのデータのやり取りを行うためのシリアルインターフェース12dとを有する。メモリコントローラ12aは、レジスタ12bに設定されたパラメータに基づいてフラッシュメモリ11とページバッファ12cとの間のデータの伝送を行う。
【0041】
このような制御部12のメモリコントローラ12aには、接続端子3b2からシリアルプロトコルバスステート信号BS、接続端子3b8からシリアルクロックSCLKが供給される。そして、フラッシュメモリ11にデータを書き込むとき、メモリコントローラ12aは、シリアルプロトコルバスステート信号BSとシリアルクロックSCLKに従って、接続端子3b4から入力されるデータをシリアルインターフェース12dを介してページバッファ12cに一時的に記憶し、次いで、フラッシュメモリ11にデータを記憶する。また、フラッシュメモリ11に記憶されたデータを読み出すとき、メモリコントローラ12aは、シリアルプロトコルバスステート信号BSとシリアルクロックSCLKに従って、フラッシュメモリ11よりデータをページバッファ12cに読み出し、次いで、シリアルインターフェース12dを介して接続端子3b4から記録再生装置20に出力する。
【0042】
一方、記録再生装置20の記録再生回路150は、装置本体21の全体の制御を行うとともに、ICカード1のファイル管理を行うICカード1のファイル管理を行うファイルマネージャ152を有するCPU151と、ICカード1のレジスタ12bやページバッファ12cへのアクセスを実行する転送プロトコルインターフェース153と、3つの信号線、すなわちシリアルクロックSCLKとバスステートBSとシリアルデータ入出力SDIOにおいてデータ転送を行うためのプロトコルを規定するシリアルインターフェース154とを有する。
【0043】
ここで、記録再生部24を構成するコネクタ51の弾性接点53について説明すると、弾性接点461と弾性接点4610とは、検出電圧VSS端子であり、接続端子3b1と接続端子3b10に電気的に接続され、弾性接点462は、シリアルプロトコルバスステート信号BSの入力端子であり、接続端子3b2に電気的に接続され、弾性接点463と弾性接点469とは、電源電圧VCC端子とされ、接続端子3b3と接続端子3b9に電気的に接続され、弾性接点464は、データ端子、すなわちシリアルプロトコルデータ信号の入出力端子とされ、接続端子3b4に電気的に接続され、弾性接点465と弾性接点467とは、リザーブ(予備)端子であり、接続端子3b5と接続端子3b7に電気的に接続され、弾性接点466は、ICカード1が記録再生装置20に装着されたか否かを検出するための検出端子であり、接続端子3b6に電気的に接続され、弾性接点468は、シリアルクロックSCLKの入力端子であり、接続端子3b8に電気的に接続される。
【0044】
CPU151は、弾性接点536に接続されており、ICカード1の端子部3を構成する接続端子3b6の端子電圧を検出することICカード1がコネクタ51に接続されていかどうかを検出する。そして、ICカード1がコネクタ51に装着されているとき、CPU151のこのファイルマネージャ152は、ICカード1にあるメインデータの管理のための管理ファイルを読み込んで形成される。また、シリアルインターフェース154は、シリアルクロックSCLKとバスステートBSとシリアルデータ入出力SDIOによってデータ転送を行う。
【0045】
このような記録再生回路150の動作について説明すると、CPU151は、ICカード1がコネクタ51に装着され、接続端子3b6の端子電圧を検出すると、先ず、この端子電圧が閾値より大きいかどうかを判断し、大きいとき、ICカード1がコネクタ51に確実に装着されていると判断し、この閾値より小さいとき、ICカード1が確実にコネクタ51に装着されていないと判断する。そして、CPU51は、ICカード1がコネクタ51に確実に装着されていると判断したとき、例えば装置本体21に設けられた表示部等にICカード1が記録再生可能な状態にあることを示す表示を行う。そして、CPU151は、例えばICカード1に記録された情報信号を読み出し、また、ICカード1のフラッシュメモリ11にデータを記録する。
【0046】
次に、以上のように構成されたICカード1を複数枚収納した記録再生装置20の動作について、先ず、ICカード1を交換する場合を説明する。以下、収納体23の最上段の1番地に収納された保持部材22に保持されたICカード1の交換動作について説明する。
【0047】
最上段である1番地に収納された保持部材22を装置本体21の外のICカード1の交換位置に移動するには、図12に示すように、収納体23を最も下方にまで移動させる。すなわち、昇降機構61は、図7(A)に示すように、移動板63を装置本体21の背面側である図7(A)中矢印A1方向に移動させ、収納体23に設けられた第1及び第2の支持ピン56,57を支持する支持位置に移動させる。これによって、第1及び第2の支持ピン56,57は、最下段の支持突片68a,68bと開口部67a,67bの下方側の側縁により構成される凹部に係合される。また、操作板64も、最も図7(A)中矢印A1方向に移動され、第2の支持ピン57は、操作板64のカム溝85の最下段の水平部85aに係合される。
【0048】
これと同時に、イジェクト機構131では、図9に示すように、移動操作ギヤ142が1番地に収納された保持部材22のラックギヤ40が噛合される。ここで、保持部材22は、イジェクト操作用の駆動モータ133の駆動により、図9中矢印G1方向に移動され、挿脱口25より装置本体21の外方に突出したICカード1の交換位置まで移動される。1番地の保持部材22が引き出された状態で、1番地の保持部材22に保持されたICカード1は、利用者によって交換される。ICカード1の交換を行った後、イジェクト機構131は、イジェクト操作用の駆動モータ133を逆転駆動させて、装置本体21より突出した保持部材22を収納体23内に引き込み、図13に示すように、収納体23内の1番地の収納位置に引き込む。
【0049】
次に、収納体23に収納されたICカード1に情報信号を記録再生する場合について説明する。なお、以下、収納体23の1番地に収納された保持部材22に保持されたICカード1を再生する場合について説明する。1番地に収納された保持部材22に保持されたICカード1の情報信号の記録再生するときには、先ず図14に示すように、上述した1番地の保持部材22をICカード1のイジェクトを行う収納体23の最下段位置より1段上昇させる。すなわち、図7(B)及び図7(C)に示すように、駆動モータが駆動されることにより、昇降機構61を構成する移動板63は、図7(B)中矢印A2方向に移動させ非支持位置に移動される。これにより、第1の支持ピン56と第2の支持ピン57は、支持突片68a,68bに支持されない非支持位置に移動される。これと共に、操作ギヤ98は、一方に回転され操作板64を図7(B)中矢印A2方向に移動させ、第2の支持ピン57を、カム溝85に従って傾斜部85bを通って次の水平部85aに移動させる。これにより収納体23は、第1及び第2の回動アーム71,72により1段持ち上げられる。すると、移動板63は、図7(C)中矢印A1方向に移動され支持位置に戻る。これにより、収納体23は、図13に示すように、1番地の保持部材22が記録再生部24を構成するコネクタ51と同じ高さとなる。そして、図8に示すように、1番地の保持部材22の係合凹部41にローディング機構101を構成する移動ブロック103の係合突部105が係合される。
【0050】
そして、1番地の保持部材22は、図8及び図15に示すように、ローディング用モータ107を駆動させ、移動ブロック103を収納体23側に位置する図8中矢印C2方向に移動させ、記録再生位置まで移動させる。これにより、保持部材22の開口部33より突出したICカード1の端子部3は、コネクタ51の挿入口52より挿入され、コネクタ51内の弾性接点53が接続端子3bに圧接され電気的に接続される。この状態で、1番地のICカード1には、情報信号の記録再生が行われる。
【0051】
具体的に、図11に示すように、CPU151は、ICカード1がコネクタ51に装着され、接続端子3b6の端子電圧を検出すると、先ず、この端子電圧が閾値より大きいかどうかを判断し、大きいとき、ICカード1がコネクタ51に確実に装着されていると判断し、この閾値より小さいとき、ICカード1が確実にコネクタ51に装着されていないと判断する。そして、CPU151は、ICカード1がコネクタ51に確実に装着されていると判断したとき、例えば装置本体21に設けられた表示部等にICカード1が記録再生可能な状態にあることを示す表示を行う。そして、CPU151は、例えばICカード1に記録された情報信号を読み出し、また、ICカード1のフラッシュメモリ11にデータを記録する。
【0052】
なお、コネクタ51に装着されたICカード1を収納体23の所定の番地に戻すときには、ローディング機構101は、ローディング用モータ107を逆転方向に駆動させ、移動ブロック103を収納体23側に位置する図8中矢印C1方向に移動させることにより、1番地の保持部材22を収納体23内の収納位置に移動操作する。
【0053】
以上のようなICカード1の記録再生装置20は、複数枚のICカード1を一度に収納することができ、従来のように1枚ずつICカード1の交換を行う必要が無くなり利便性の向上を図ることができる。また、この記録再生装置20では、ICカード1のコネクタ51への着脱を自動的に行うことができ、利便性の向上を図ることができる。
【0054】
以上記録再生装置20について、ICカード1との情報信号のやり取りを接続端子3bに弾性接点53を接触させて行う場合について説明したが、本発明の参考例となる記録再生装置20は、無線で情報信号のやり取りを行うようにしてもよい。また、記録再生部24であるコネクタ51と高さを合わせるため収納体23を昇降機構61で昇降する例を説明したが、収納体23を固定とし、コネクタ51を昇降機構により昇降するようにしてもよい。また、以上、収納体23に5枚の保持部材22を積層する例について説明したが、ICカード1の収納枚数は、2枚以上であればこれに限定されるものではない。
【0055】
次に、本発明が適用された記録再生装置20について図面を参照して説明する。この記録再生装置20は、ICカードをターンテーブルに、周回り方向に収納することで、上述した記録再生装置20をICカード1を数枚収納可能であるのに対して、100枚程度収納することができるようにしたことを特徴とする。また、この記録再生装置20は、ICカードのデータの記録再生を無線で行うことを特徴とする。すなわち、この記録再生装置160は、図16に示すように、複数枚のICカード164が、立てられた状態で、100枚程度収納される収納ユニット161と、収納ユニット161に収納されたICカード164に対して情報信号の記録再生を行う記録再生部162と、収納ユニット161に収納されたICカード164の中で選択されたICカード164の送受信部と記録再生部162とを対向させるように収納ユニット161を回転駆動する回転駆動機構163とを備える。
【0056】
この記録再生装置160に用いられるICカード164は、図17に示すように、上記図1及び図2に示すICカード1と略同じ構成を有している。なお、以下、ICカード1と同じ部材については、同一の符号を付して詳細は省略する。このICカード164は、筐体2の前面2aに、記録再生装置160とデータのやり取りを無線で行うためのアンテナ等からなる送受信部165が設けられている。このICカード164は、図16に示すように、送受信部165を内周側に向けて立てた状態で収納される。そして、記録再生装置20の記録再生部162と対向された記録再生位置において、データの送受信が行われる。
【0057】
装置本体を構成する外筐166内に配設される収納ユニット161は、図18及び図19に示すように、外筺の底面側から植立された支軸171を介して回転可能に支持された円形をなすロータリーテーブル172を備えている。この収納ユニット本体を構成するロータリーテーブル172は、外筺の底面に垂直に植立された支軸171に支持されてなることから、外筺の底面と平行に、すなわち記録再生装置160の設置面に水平に回転する。
【0058】
そして、ロータリーテーブル172には、支軸171を回転中心にして、それぞれ半径方向に亘ってICカード164が挿入される多数のカード挿入溝173が放射状に形成されている。ここでは、カード挿入溝173は、ロータリーテーブル172の周周り方向に100個形成されている。また、ロータリーテーブル172の下面側には、ロータリーテーブル172と同軸に円筒状をなすカード支持体174が一体的に取り付けられている。このカード支持体174には、ロータリーテーブル172に形成された各カード挿入溝173に対応して、これらカード挿入溝173にそれぞれ挿入されるICカード164の前面2a側を支持するカード支持溝175が形成されている。これらカード支持溝175は、カード支持体174のロータリーテーブル172に対向する上面側に放射状に形成されている。したがって、カード挿入溝173に略垂直に挿入されたICカード164は、カード支持溝175に前面2a側の他方の側面2cが支持されることにより、カード挿入溝173からの脱落が防止される。すなわち、1つのカード挿入溝173と1つのカード支持溝175とは、1枚のICカード164を収納保持するカード収納部を構成する。
【0059】
ロータリーテーブル172に形成されるカード挿入溝173は、ロータリーテーブル172の回転中心側に位置する内周側端部176及びロータリーテーブル172の外周縁部側に位置する外周側端部177の幅を、このカード挿入溝173に挿入されるICカード164の厚み、すなわちD1と略同じにしている。また、内周側端部176から外周側端部177に至る中途部178の幅は、ロータリーテーブル172の内周側から外周側に向かって徐々に幅広となるように形成されている。このようなカード挿入溝173には、ICカード164が送受信部165を内周側にして挿入される。このようにカード挿入溝173を形成することにより、カード挿入溝173に挿入されたICカード164は、カード挿入溝173の内周側端部176及び外周側端部177により揺動が規制され、ロータリーテーブル172に垂直に支持される。すなわち、ICカード164は、主面をロータリーテーブル172の回転中心であるこのロータリーテーブル172を支持する支軸171と略平行とされて収納ユニット161に収納保持される。そして、カード挿入溝173に収納保持されたICカード164は、揺動が確実に規制されていることから、データの送受信時に記録再生部162と送受信部165が相対向した状態を維持することができ、正確なデータのやり取りを行うことができる。
【0060】
また、収納ユニット161を構成するロータリーテーブル172の外周面には、全周に亘ってギヤ部179が刻設されている。このロータリーテーブル172は、ギヤ部179に回転駆動機構を構成する駆動力伝達ギヤが噛合されることによって回転駆動機構の駆動によって支軸171を中心に回転操作される。また、ロータリーテーブル172の外周面であって、ギヤ部179が刻設された上方側には、各カード挿入溝173に対応して係合凹部181が設けられている。この係合凹部181には、回動規制機構を構成する回動規制ピン182が記録再生時等に係合し、ロータリーテーブル172の回動を規制する。
【0061】
そして、ICカード164を収納保持した収納ユニット161と、この収納ユニット161から選択された1枚のICカード164を記録再生するための記録再生部162を内蔵した外筺166には、図16に示すように、収納ユニット161にICカード164を挿脱させるための挿脱口183が設けられている。この挿脱口183は、外筺166の上面側に位置し、この外筺166の前面側から背面方向に亘って設けられている。この挿脱口183は、ロータリーテーブル172に設けられた多数のカード挿入溝173中の一部を外方に臨まさせる大きさに形成されている。具体的には、100個のカード挿入溝173中の略1/4を外方に臨ませる大きさに形成されている。そして、上記挿脱口183を介して、ICカード164を挿脱することにより、カード挿入溝173に挿入保持されるICカード164の交換を行うことができる。なお、挿脱口183は、透明な合成樹脂からなる開閉可能な蓋体184により覆われる。そして、例えばICカード164の記録再生時、或いは使用しないときに、蓋体184を閉塞しておくことにより、挿脱口183を介して不用意に収納ユニット161に収納されたICカード164への接触を防止し、更に外筺166内への塵埃の侵入を防止して、ICカード164の保護を図ることができる。
【0062】
以上のような収納ユニット161を回転駆動する回転駆動機構163は、図18に示すように、収納ユニット161を回転操作して、例えば操作パネルに配置した各種キーによって選択されたカード挿入溝173とカード支持溝175からなるいずれか1つのカード保持部に収納保持されたICカード164を、記録再生位置に移動操作するものである。この回転駆動機構163は、図18に示すように、外筺166内のコーナ部に配置された駆動モータ186と、複数のギヤからなる減速ギヤ機構187とを備えている。この減速ギヤ機構187を構成する駆動ギヤ188が、ロータリーテーブル172の外周面に形成したギヤ部179に噛合されることにより、駆動モータ186の駆動力がロータリーテーブル172に伝達される。なお、駆動モータ186の回転駆動力は、駆動モータ186の出力軸186aに取り付けられたプーリ189と減速ギヤ機構187を構成するプーリ189との間に巻装された駆動力伝達ベルト191を介して減速ギヤ機構187に伝達される。したがって、駆動モータ186の回転駆動力は、減速ギヤ機構187によって減速されて、駆動ギヤ188を介してロータリーテーブル172のギヤ部179に伝達されて、ロータリーテーブル172を回転操作する。この駆動モータ186は、正逆双方向に回転駆動可能なものであって、操作パネル13に配置した各種キーによって選択されたICカード164の位置に応じてロータリーテーブル172を含む収納ユニット161を支軸171を中心にして時計周り方向又は反時計周り方向に回転操作する。
【0063】
ところで、支軸171の近傍には、図18には、ICカード164とデータの送受信をするための記録再生部162が固定されている。この記録再生部162は、利用者によって選択された番地のICカード164の送受信部165と対向した状態で、データの送受信を行う。
【0064】
ここで、先ず、記録再生装置20の記録再生部162の回路構成について説明すると、図20に示すように、記録再生部162は、コイル状のアンテナ192と、データを変調する変調器193と、変調器193からの変調信号を増幅してアンテナ192を駆動する増幅器194と、各回路を保護する保護回路195と、ICカード164からの受信信号を増幅する増幅器196と、この増幅された受信信号を復調して、ICカード164に記録されていた情報信号を再生する復調器197と、全体の動作を制御するCPU198とを備える。
【0065】
そして、ICカード164に情報信号を記録するときには、CPU198は、インターフェース回路199を介して変調器193に供給する。変調器193は、所定の変調方式に基づいて、搬送波(キャリア)を情報信号で変調して得られ変調信号を増幅器194に供給する。増幅器194は、この変調信号を増幅してアンテナ192を駆動、すなわちアンテナ192に電流を流す。このようにして、ICカード164に記録する情報信号に基づいた電波がICカード164のアンテナ201に送信される。
【0066】
また、ICカード164に記録された情報信号を読み出すときには、アンテナ192は、保護回路195を介して増幅器196に情報信号を供給する。復調器197は、増幅された受信信号を検波して情報信号を再生し、インターフェース回路199を介してCPU198に供給する。
【0067】
ところで、ICカード164は、軽量小型化を達成するために電源となる電池を内蔵しておらず、ICカード164の各回路を動作させるための電力は、記録再生装置160から供給されるようになっている。すなわち、記録再生部162は、ICカード164に電力を供給するために変調信号と電力を重畳して送信する無接点方式によりICカード164に電力を供給している。具体的には、所定の変調方式として振幅変調を用いた場合、変調器193及び増幅器194は、図21に示すように、1つの振幅変調及び増幅回路200からなる。この振幅変調及び増幅回路200は、トランジスタTr1、Tr2からなる差動増幅回路で構成されている。差動増幅回路の一方の入力、すなわちトランジスタTr1のベースには、搬送波が供給されており、他方の入力、すなわちトランジスタTr2のベースには、コンデンサ及び抵抗を介して交流的に接地されている。また、トランジスタTr1、Tr2の両方のエミッタが接続された接続点と接地点との間には、振幅変調のためのトランジスタTr3が挿入されており、このトランジスタTr3のベースにインターフェース回路199からのデータが供給されている。そして、振幅変調及び増幅回路200は、図示しない搬送波発信器搬送波をトランジスタTr3によってデータで振幅変調するとともに、得られる変調信号をトランジスタTr1、Tr2によって増幅する。なお、本発明は、変調方式として、PSK変調やQAM返答であってもよい。
【0068】
次に、ICカード164側の回路構成について説明すると、図22に示すように、記録再生装置160の記録再生部162から送信されてくる電波を受信する例えばコイル状のアンテナ201と、各回路を保護する保護回路202と、受信信号を増幅する増幅器203と、増幅された受信信号を復調して、情報信号を再生する復調器204と、情報信号の書き込み及び読み出しを制御する制御回路205と、情報信号を記憶するフラッシュメモリ等のメモリ206と、メモリ206から読み出された情報信号で搬送波を変調する変調器207と、変調器207からの変調信号を増幅してアンテナ201を駆動する増幅器208と、受信信号を直流電圧に変換する整流回路209とを備える。
【0069】
そして、メモリ206に情報信号を記録する際には、アンテナ201は、受信信号を保護回路202を介して増幅器203に供給する。ここで、保護回路202は、例えば過大電波からの各回路を保護するためのものである。増幅器203は、受信信号を増幅して復調器204に供給する。復調器204は、増幅された受信信号、すなわち振幅変調信号を、例えば包絡線検波方式によって検波して、情報信号を再生して、制御回路205に供給する。制御回路205は、情報信号をメモリ206に記録する制御を行い、メモリ206に記録再生装置160からの情報信号を記録する。また、整流回路209は、受信信号を全波整流するとともに平滑化して、ICカード164で必要とされる直流電圧を発生して各回路に供給する。
【0070】
次に、以上のように構成されたICカード164の記録再生装置160の動作について説明する。先ず、ICカード164の交換は、挿脱口183よりカード挿入溝173が外部に臨まされた状態で行われる。そして、カード挿入溝173に挿入されたICカード164は、内周側端部176及び外周側端部177により狭持されることで揺動が確実に防止される。そして、利用者によって、所定の番地が選択されると、回転駆動機構163が駆動され、収納ユニット161が、支軸171を中心に利用者によって指定されたICカード164の送受信部165と記録再生装置160の記録再生部162とが対向する記録再生位置まで回転される。ICカード164の送受信部165と記録再生装置160の記録再生部162とが対向すると、収納ユニット161の係合凹部181に、ICカード164の送受信部165と記録再生装置160の記録再生部162とが対向した状態を維持することができるように、回動規制ピン182が係合され、収納ユニット161の回動が規制される。
【0071】
この状態において、記録再生装置160は、ICカード164とデータのやり取りを行う。具体的に、図22に示すように、ICカード164のメモリ206に記録された情報信号を読み出す際には、先ず、記録再生装置160の記録再生部162からICカード164から情報信号を読み出すためのコマンドがICカード164の送受信部165に供給される。すると、ICカード164の制御回路205は、そのコマンドに基づいて必要なデータをメモリ206から読み出して、変調器207に供給する。変調器207は、読み出された情報信号で搬送波を所定の変調方法によって変調し、増幅器208に供給する。増幅器208は、この変調信号を増幅してアンテナ201を駆動し、アンテナ201は、記録再生装置160の記録再生部162に送信する。図20に示すように、記録再生装置160側の記録再生部162のアンテナ192は、受信した情報信号を保護回路195を介して増幅器196に供給し、増幅器196は、増幅して復調器197に供給する。復調器197は、増幅された受信信号を検波して情報信号を再生し、インターフェース回路199を介してCPU198供給する。
【0072】
また、ICカード164に情報信号を記録する際には、先ず図20に示すように、CPU198は、ICカード164に記録する情報信号をインターフェース回路199を介して変調器193に供給する。変調器193は、所定の変調方式に基づいて搬送波を情報信号で変調して、得られる変調信号を増幅器194に供給する。増幅器194は、この変調信号を増幅してアンテナ192を駆動し、アンテナ192は、ICカード164の送受信部165に送信する。ICカード164の送受信部165のアンテナ201は、図22に示すように、受信信号を保護回路202を介して増幅器203に供給し、増幅器203は、受信信号を増幅して復調器204に供給する。復調器204は、増幅された受信信号を検波して、情報信号を再生し、制御回路205に供給する。制御回路205は、情報信号をメモリ206に記録する制御を行い、メモリ206に再生した情報信号を記録する。
【0073】
以上のような記録再生装置160は、収納ユニット161の周周り方向にICカード164を収納することができることから、上述した記録再生装置20より多くのICカードを収納することができる。したがって、利用者は、1枚ずつICカード164の交換を行う必要が無くなり、利便性の向上を図ることができる。
【0074】
以上、ICカード164の記録再生装置160について、無線でデータのやり取りを行う例を説明したが、接点式のICカード、すなわちICカード1を用いるときには、記録再生部162を上述したコネクタ51で構成し、カード挿入溝173に収納された位置とコネクタに挿入された位置とに亘ってICカード1を搬送する搬送機構を新たに設けるようにすればよい。また、以上、収納ユニット161に100枚のICカード164を収納する例を説明したが、ICカード164の収納枚数はこれに限定されるものではない。また、ICカード164と送受信を行う記録再生部162を複数設けることによって、ダビングを行うことができるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
本発明に係るICカードの記録及び/又は再生装置によれば、収納ユニットに多数枚のICカードを収納することができることから、利用者がICカードの交換を1枚ずつ行う手間が省け利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された記録再生装置の参考例となる記録再生装置に用いられるICカードを示す斜視図である。
【図2】上記ICカードを底面側から見た斜視図である。
【図3】上記ICカードの記録再生装置の構成を説明する図である。
【図4】上記記録再生装置を構成するICカードを保持する保持部材とこの保持部材を積層して複数枚収納する収納体を説明する斜視図である。
【図5】ICカードが装着されるコネクタを説明する斜視図である。
【図6】収納体の昇降機構を説明する斜視図である。
【図7】上記昇降機構の動作を説明する図であり、(A)は、収納体が最下段にある状態を示し、(B)は、収納体が下から2段目に上がる途中の状態を示す図であり、(C)は、収納体が下から2段目に固定された状態を示す図である。
【図8】ICカードを保持した保持部材を収納位置と記録再生位置とに亘って移動するローディング機構を説明する斜視図である。
【図9】上記保持部材を収納位置とICカードを交換する交換位置とに亘って移動するイジェクト機構を説明する斜視図である。
【図10】保持部材のラックギヤとイジェクト機構の移動操作ギヤの関係を説明する図である。
【図11】記録再生装置とICカードの記録再生回路を説明するブロック図である。
【図12】1番地の保持部材がICカードの交換位置に移動した状態を示す図である。
【図13】1番地の保持部材が収納位置に移動した状態を示す図である。
【図14】収納体が1番地の保持部材を記録再生位置に移動可能な状態にまで上昇された状態を示す図である。
【図15】1番地の保持部材が記録再生位置に移動した状態を示す図である。
【図16】 本発明が適用された記録再生装置の構成を説明する図である。
【図17】無線で記録再生装置とデータのやり取りを行うICカードの斜視図である。
【図18】上記記録再生装置の側面図である
【図19】ICカードの収納ユニットを説明する平面図である。
【図20】記録再生装置の送受信部の回路構成を説明するためのブロック図である。
【図21】振幅変調及び増幅回路の回路図である。
【図22】ICカードの送受信部の回路構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 ICカード、3 端子部、3b 電極、10 ラベル、20 記録再生装置、21 装置本体、22 保持部材、23 収納体、24 記録再生部、25 挿脱口、31 カード保持部、36,37 ガイドレール、40 ラックギヤ、61 昇降機構、87 駆動伝達機構、101 ローディング機構、103 移動ブロック、131 イジェクト機構
Claims (2)
- 支軸を介して回転可能に支持されるとともに、ICカードを、該ICカードの前面に設けられた送受信部を内周側に向けて立てられた状態で収納するカード収納部が該支軸を中心に半径方向に亘って放射状に複数設けられた収納ユニットと、
上記収納ユニットに収納された複数枚のICカードのうちの選択された1枚のICカードに対して無線で情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、
上記選択された1枚のICカードの送受信部と上記記録及び/又は再生部とが対向するように上記収納ユニットを回転駆動する回転駆動部とを備え、
上記収納ユニットは、上記支軸を介して回転可能に支持されるロータリーテーブルを有し、
上記カード収納部は、上記ロータリーテーブルに、該ロータリーテーブルの支軸を中心に半径方向に亘って放射状に複数形成され、上記ICカードが挿入されて収納されるカード挿入溝であり、
上記カード挿入溝は、上記ロータリーテーブルの支軸側に位置する内周側端部及び該ロータリーテーブルの外周縁部側に位置する外周側端部において、上記ICカードの厚みと略同じ幅を有し、該内周側端部と該外周側端部との間の中途部において、該内周側端部及び該外周側端部より広い幅を有するICカードの記録及び/又は再生装置。 - 上記収納ユニットは、更に、上記ロータリーテーブルの下面側に同軸に一体的に設けられ、上記カード挿入溝に対応して形成されたカード支持溝が上記カード挿入溝に挿入されたICカードを支持するカード支持体を有する請求項1記載のICカードの記録及び/又は再生装置。
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