JP4659863B2 - 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機 - Google Patents

熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機 Download PDF

Info

Publication number
JP4659863B2
JP4659863B2 JP2008188087A JP2008188087A JP4659863B2 JP 4659863 B2 JP4659863 B2 JP 4659863B2 JP 2008188087 A JP2008188087 A JP 2008188087A JP 2008188087 A JP2008188087 A JP 2008188087A JP 4659863 B2 JP4659863 B2 JP 4659863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
type heat
fin
parallel flow
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008188087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010025456A (ja
Inventor
一寿 三代
円 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008188087A priority Critical patent/JP4659863B2/ja
Publication of JP2010025456A publication Critical patent/JP2010025456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4659863B2 publication Critical patent/JP4659863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機に関する。
空気調和機等に用いられる熱交換器には、フィンアンドチューブタイプ、パラレルフロータイプ、サーペンタインタイプといった種類のものがある。フィンアンドチューブタイプは、多数の平行するフィンを1本のチューブが蛇行しつつ貫通する形のものであって、一般的に良く用いられている。パラレルフロータイプは、2本のヘッダパイプの間に複数の偏平チューブを配置して偏平チューブ内部の冷媒通路をヘッダパイプの内部に連通させるとともに、偏平チューブ間にコルゲートフィン等のフィンを配置したものである。サーペンタインタイプは、2本のヘッダパイプの間に偏平チューブを配置するところまではパラレルフロータイプと同じであるが、偏平チューブの数が1本であり、この1本の偏平チューブが蛇行し、蛇行する偏平チューブの間にコルゲートフィン等のフィンが配置されている。フィンアンドチューブタイプの例は特許文献1に見ることができ、パラレルフロータイプとサーペンタインタイプの例は特許文献2に見ることができる。
熱交換器ユニットでは、熱交換量を多くするため、複数の熱交換器を前後して通風路中に配置するということもしばしば行われる。特許文献2にはパラレルフロータイプやサーペンタインタイプの熱交換器を2台以上平行に配置する構成が記載されている。特許文献3にはフィンアンドチューブタイプの熱交換器を前後して複数列配置する構成が記載されている。
実開平4−68921号公報 特開2005−55108号公報 特開平7−198166号公報
上記熱交換器は、凝縮器としても蒸発器としても使用できる。ヒートポンプ式空気調和機にあっては、室外機の熱交換器が、冷房時には凝縮器として用いられ、暖房時には蒸発器として用いられることになる。熱交換器が蒸発器として用いられる場合、チューブ内を低温の冷媒が流れ、チューブやフィンの表面温度が低下する。これにより、空気中の水分がチューブやフィンの表面に霜となって付着するという現象(着霜現象)が起きる。着霜が生じるとチューブやフィンから空気への冷熱伝達が悪くなり、またフィンの間隔が狭められて空気が流れにくくなるので、熱交換効率が低下する。このため、時々は蒸発器と凝縮器の役割を逆転する除霜運転が行われ、霜が溶かされる。
霜が溶けた水、すなわち除霜水がチューブやフィンに付着したままであると、除霜運転から通常運転に戻ったときにそれが結氷し、熱交換効率を低下させてしまう。また、除霜を繰り返すと氷が成長して熱交換器を破壊する可能性もある。従って除霜水は速やかに排水する必要がある。
また、空気調和機の室内機では、冷房運転の際に室内空気との熱交換で熱交換器に結露が生じる。空気調和機の室外機では、暖房運転の際に室外空気との熱交換で熱交換器に結露が生じる。結露水も、空気流通路の断面積を狭めて熱交換性能を低下させる原因となるので、速やかに排水する必要がある。
パラレルフロータイプやサーペンタインタイプの熱交換器は、熱交換効率は高いが、除霜水や結露水の排水という点で問題を抱える。すなわちこれらの熱交換器では、コルゲートフィンの間に水の表面張力で水の膜が張る、いわゆるブリッジ現象が生じやすい。ブリッジ現象が生じるときは、水が重力でコルゲートフィンの端まで垂れて来ても、そこに膜を張るのみで、滴下に至らない。ブリッジ現象が生じないよう、コルゲートフィンの山−谷ピッチを大きくしたとすれば、コルゲートフィンの放熱面積が減少し、熱交換性能の低下を招く。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、パラレルフロータイプ熱交換器の熱交換性能が結露現象や着霜現象、また除霜行為によって低下することを防ぎ、パラレルフロータイプ熱交換器の特徴である熱交換効率の高さが十分に発揮されるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明熱交換器ユニットは、フィンアンドチューブタイプ熱交換器とコルゲートフィンを有するパラレルフロータイプ熱交換器を備え、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器の気流出入り面と、前記パラレルフロータイプ熱交換器の気流出入り面が対向し、且つ、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器が下、前記パラレルフロータイプ熱交換器が上の重なり合いが生じる形で、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器と前記パラレルフロータイプ熱交換器を互いに近接ないし接触させて配置したことを特徴としている。
この構成によると、パラレルフロータイプ熱交換器で除霜水や結露水が発生した場合、水は重力によりパラレルフロータイプ熱交換器の中で下を向いている面まで下がった後、その面に近接ないし接触しているフィンアンドチューブタイプ熱交換器の端部によって表面張力を破壊され、フィンアンドチューブタイプ熱交換器側へと流れ落ちる。フィンアンドチューブタイプ熱交換器に移った水は、ブリッジ現象を起こすことなく排水される。これにより、水がブリッジ現象でパラレルフロータイプ熱交換器に留まって通風を妨げ、パラレルフロータイプ熱交換器の熱交換効率を低下させるといった事態を防ぐことができる。
上記構成の熱交換器ユニットにおいて、蒸発器として用いる場合、冷媒は前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器を流れてから前記パラレルフロータイプ熱交換器に流入することが好ましい。
このような構成にすれば、冷媒はパラレルフロータイプ熱交換器に至るまでに徐々に蒸発するため、パラレルフロータイプ熱交換器には乾き度の大きい冷媒が流入する。パラレルフロータイプ熱交換器は冷媒を分配するチューブ本数が多いため、乾き度の大きい冷媒であると冷媒の流れが偏って各チューブに均等に流れず、熱交換器全体での温度分布が不均一になる可能性がある。これに対しフィンアンドチューブ型タイプ熱交換器は、流入するのが乾き度の小さい冷媒である上、冷媒を分配するチューブ本数が少ないため、冷媒の流れの偏りが生じにくく、熱交換器全体の温度分布を均一化することができる。熱交換器ユニットに流入する空気は最終的に必ずフィンアンドチューブタイプ熱交換器で熱交換されるため、ファン等への結露の問題を回避することができる。
上記構成の熱交換器ユニットにおいて、蒸発器として用いる場合、冷媒は前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器の下部に設けた冷媒流出口より前記パラレルフロータイプ熱交換器の下部ヘッダパイプに流入することが好ましい。
このような構成にすれば、フィンアンドチューブタイプ熱交換器とパラレルフロータイプ熱交換器を接続するパイプやチューブを短くすることができ、資材量を削減することができる。また、パラレルフロータイプ熱交換器において、上部ヘッダパイプから冷媒が流入することとすると、流入部に近い方の偏平チューブに冷媒の流れが偏る、いわゆる偏流が生じやすいが、本発明のように下部ヘッダチューブから冷媒が流入する構成では、各偏平チューブへの冷媒の分流が良好に行われ、偏流が生じにくい。そのため熱交換性能を良好に保つことができる。
上記構成の熱交換器ユニットにおいて、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンと前記パラレルフロータイプ熱交換器の素材金属を同一種類とすることが好ましい。
このような構成にすれば、フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンとパラレルフロータイプ熱交換器が接触したとしても、異種金属の接触による腐食といった問題は生じない。つまり接触を気にすることなくフィンアンドチューブタイプ熱交換器とパラレルフロータイプ熱交換器を近接配置することができ、設計が容易になる。なおフィンアンドチューブタイプ熱交換器は、フィンだけでなく、チューブも含めてパラレルフロータイプ熱交換器と同一種類の素材金属で構成してもよい。
上記構成の熱交換器ユニットにおいて、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンは前記パラレルフロータイプ熱交換器の偏平チューブと平行に配置され、且つ前記フィンの長さは前記偏平チューブの長さと同等以下であることが好ましい。
このような構成にすれば、フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンをヘッダパイプに邪魔されることなくパラレルフロータイプ熱交換器の偏平チューブまたはコルゲートフィンに接近させることができる。
また本発明は、上記熱交換器ユニットを使用する空気調和機の室内機であることを特徴としている。
この構成によると、冷房運転の際に室内空気中の水分が結露しても熱交換性能が低下しにくい空気調和機の室内機を得ることができる。
本発明によると、パラレルフロータイプ熱交換器で発生した除霜水や結露水は、パラレルフロータイプ熱交換器の下に重なる形で配置されているフィンアンドチューブタイプ熱交換器に移り、ブリッジ現象を起こすことなく排水されるから、水がブリッジ現象でパラレルフロータイプ熱交換器に留まることで通風を妨げ、パラレルフロータイプ熱交換器の特徴である高い熱交換効率を低下させるといった事態を防ぐことができる。
以下本発明の実施形態を図1及び図2に基づき説明する。図1は熱交換器ユニットの側面図にして、フィンアンドチューブタイプ熱交換器とパラレルフロータイプ熱交換器を断面図で示したもの、図2は熱交換器ユニットの模式的概略構成図である。なお図1でも図2でも、紙面の上側が熱交換器ユニットの上側である。
熱交換器ユニット1は、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20により構成される。フィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20は、互いの気流出入り面(そこから気流が吸い込まれる面またはそこから気流が吹き出される面)を対向させる形で、気流方向において直列に配置されている。すなわちパラレルフロータイプ熱交換器20は図示しない送風機が生成する気流(図1の矢印が気流を表す)の中で風上側に配置され、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10はパラレルフロータイプ熱交換器20に前後する形で風下側に配置される。フィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20は互いに平行し、且つ近接ないし接触する形で配置されている。
熱交換器ユニット1は、風上側が上向きで風下側が下向きになるよう斜めに配置されている。このため、風下側に配置されたフィンアンドチューブタイプ熱交換器10が下、風上側に配置されたパラレルフロータイプ熱交換器20が上となる重なり合いが生じている。言い換えれば、熱交換器ユニット1は、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10の気流吸込面にパラレルフロータイプ熱交換器20の気流吹出面が近接ないし接触する形で対向し、且つ、フィンアンドチューブタイプ熱交換器が下、パラレルフロータイプ熱交換器20が上という配置構成にしたものである。
フィンアンドチューブタイプ熱交換器10は多数のフィン11と1本の蛇行するチューブ12を備える。個々のフィン11は上下方向を長手方向とする短冊形状であり、それが多数、互いの間に所定の隙間を置いて水平方向に並んでいる。このフィン11の集団をチューブ12が、上から下へと蛇行して縫うように貫通する。チューブ12の内部は冷媒を流通させる冷媒通路13となる。またチューブ12は上の方の端に蒸発器として用いる場合の冷媒流入口14、下の方の端に冷媒流出口15を有する。フィン11とチューブ12はアルミニウム等熱伝導の良い金属からなり、例えば溶着といった手段で固定される。フィン11がアルミニウム、チューブ12が銅といった異種金属の組み合わせであってもよい。
パラレルフロータイプ熱交換器20は、上部ヘッダパイプ21と下部ヘッダパイプ22を互いに間隔を置いてそれぞれ水平に、すなわち互いに平行する形で配置し、上部ヘッダパイプ21と下部ヘッダパイプ22の間に上下方向に延びる偏平チューブ23を所定ピッチで複数配置し、偏平チューブ23間にコルゲートフィン25を配置したものである。偏平チューブ23はアルミニウム等熱伝導の良い金属を押出成型した細長い成型品であり、内部には冷媒を流通させる冷媒通路24が形成されている。冷媒通路24の一構成例では、断面形状及び断面面積の等しいものが図2の奥行き方向に複数個並び、そのため偏平チューブ23はハーモニカのような断面を呈している。各冷媒通路24は上部ヘッダパイプ21及び下部ヘッダパイプ22の内部に連通する。
隣り合う偏平チューブ23同士の間にはコルゲートフィン25が配置される。上部ヘッダパイプ21及び下部ヘッダパイプ22と偏平チューブ23、及び偏平チューブ23とコルゲートフィン25はそれぞれロウ付けまたは溶着により固定される。偏平チューブ23の他、上部ヘッダパイプ21、下部ヘッダパイプ22、及びコルゲートフィン25もアルミニウム等熱伝導の良い金属からなる。
上部ヘッダパイプ21と下部ヘッダパイプ22の間に多数の偏平チューブ23を設け、偏平チューブ23間にコルゲートフィン25を設けた構造であるから、パラレルフロータイプ熱交換器20の放熱(吸熱)面積は大きく、効率的に熱交換を行うことができる。
パラレルフロータイプ熱交換器20を蒸発器として用いる場合、下部ヘッダパイプ22の一端にはフィンアンドチューブタイプ熱交換器10の冷媒流出口15に接続する冷媒流入口26が設けられている。上部ヘッダパイプ21には、冷媒流入口26と対角をなす端に、冷媒流出口27が設けられている。図3のように、冷媒流出口27を冷媒流入口26と同じ側に設けてもよい。なお図2の構成でも図3の構成でも、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10の冷媒流入口14とパラレルフロータイプ熱交換器20の冷媒流出口27が同じ側に配置されていることが好ましい。
熱交換器ユニット1を蒸発器として使用する場合、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10の冷媒流入口14から冷媒が流入する。冷媒は冷媒通路13を通る間に蒸発し、周囲の空気から熱を奪う。フィンアンドチューブタイプ熱交換器10を通り抜けた冷媒はパラレルフロータイプ熱交換器20の冷媒流入口26から下部ヘッダパイプ22に入り、偏平チューブ23の冷媒通路24を上昇する。冷媒通路24を上昇する過程で冷媒はさらに蒸発して周囲の空気から熱を奪う。最終的に冷媒は上部ヘッダパイプ21に入り、冷媒流出口27から流出する。
パラレルフロータイプ熱交換器20で除霜水や結露水が発生した場合、水はパラレルフロータイプ熱交換器20の中で下を向いている面(言い換えればコルゲートフィン25の風下側端面)まで重力で下がった後、その面に近接ないし接触する形となっているフィンアンドチューブタイプ熱交換器10のフィン11の風上側端部によって表面張力を破壊され、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10側へと流れ落ちる。フィンアンドチューブタイプ熱交換器10に移った水は、ブリッジ現象を起こすことなく排水される。これにより、水がブリッジ現象でパラレルフロータイプ熱交換器20に留まって通風を妨げ、パラレルフロータイプ熱交換器20の熱交換効率を低下させるといった事態を防ぐことができる。パラレルフロータイプ熱交換器20とフィンアンドチューブタイプ熱交換器10の間の隙間は、パラレルフロータイプ熱交換器20の端から表面張力で水滴が盛り上がったとき、その水滴がフィンアンドチューブタイプ熱交換器10の端部に確実に届く程度の距離に設定しておく。
蒸発器として用いる場合、冷媒はフィンアンドチューブタイプ熱交換器10を流れてからパラレルフロータイプ熱交換器20に流入する。冷媒はパラレルフロータイプ熱交換器20に至るまでに徐々に蒸発するため、パラレルフロータイプ熱交換器20には乾き度の大きい冷媒が流入する。パラレルフロータイプ熱交換器20は冷媒を分配する偏平チューブ23の本数が多いため、乾き度の大きい冷媒であると冷媒の流れが偏って各偏平チューブ23に均等に流れず、熱交換器全体での温度分布が不均一になる可能性がある。これに対しフィンアンドチューブ型タイプ熱交換器10は、流入するのが乾き度の小さい冷媒である上、冷媒を分配するチューブ12の本数が少ないため、冷媒の流れの偏りが生じにくく、熱交換器全体の温度分布を均一化することができる。熱交換器ユニット1に流入する空気は最終的に必ずフィンアンドチューブタイプ熱交換器10で熱交換されるため、室内ファン等への結露の問題を回避することができる。
冷媒の流れを見た場合、冷媒はフィンアンドチューブタイプ熱交換器10の上部から下部へと流れ、下部に設けた冷媒流出口15よりパラレルフロータイプ熱交換器20の下部ヘッダパイプ22に流入する。このため、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20を接続するパイプやチューブを短くすることができ、資材量を削減することができる。また、パラレルフロータイプ熱交換器20で上部ヘッダパイプ21から冷媒が流入すると、流入部に近い方の偏平チューブ23に冷媒の流れが偏る、いわゆる偏流が生じやすいが、下部ヘッダチューブ22から冷媒が流入する構成であれば、各偏平チューブ23への冷媒の分流が良好に行われ、偏流が生じにくい。そのため熱交換性能を良好に保つことができる。
パラレルフロータイプ熱交換器は、上部ヘッダパイプと下部ヘッダパイプの間に上下方向に延びる複数の偏平チューブをする構成のものに限定されない。上下方向に延びるヘッダパイプを左右両端に配置し、その間に複数の水平な偏平チューブを配置した、サイドフロータイプのパラレルフロータイプ熱交換器であってよい。その場合もフィンアンドチューブタイプ熱交換器との組み合わせによる排水性向上のメリットを享受できる。
なお、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10のフィン11とパラレルフロータイプ熱交換器20の素材金属を同一種類としておけば、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20が接触したとしても、異種金属の接触による腐食といった問題は生じないので、接触を気にすることなくフィンアンドチューブタイプ熱交換器10とパラレルフロータイプ熱交換器20を近接配置することができ、設計が容易になる。この場合、パラレルフロータイプ熱交換器20の素材金属と同一種類にするのはフィン11だけでよく、チューブ12の方は、アルミニウムのフィンに銅のチューブを組み合わせるという前述の例のように、パラレルフロータイプ熱交換器20の素材金属と異なる種類であってもよい。もちろん、フィン11とチューブ12の両方をパラレルフロータイプ熱交換器20の素材金属と同一種類にしても構わない。
実施形態では、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10のフィン11はパラレルフロータイプ熱交換器20の偏平チューブ23と平行に配置され、且つフィン11の長さは偏平チューブ23の長さと同等以下とされている。すなわちフィンアンドチューブタイプ熱交換器10は、図1に示すように、また図2からも推察できるように、パラレルフロータイプ熱交換器20の上部ヘッダパイプ21と下部ヘッダパイプ22の間に収まる大きさとなっている。このため、上部ヘッダパイプ21や下部ヘッダパイプ22に邪魔されることなくフィン11を偏平チューブ23またはコルゲートフィン25に接近させることができる。
フィン11が偏平チューブ23より長い場合もあり得る。そのような場合は、図4に示すように、フィン11の下側を偏平チューブ23に接触させる。このようにすれば、パラレルフロータイプ熱交換器20とフィンアンドチューブタイプ熱交換器10を部分的にでも近接ないし接触させることができる。なおフィン11の上側でなく下側を偏平チューブ23に接触させるのは、パラレルフロータイプ熱交換器20を蒸発器として使用する場合、結露水が重力によりパラレルフロータイプ熱交換器20の下面に沿って下の方へと流れるため、下の方に結露水が一層溜まりやすいからである。この部分の結露水をすばやく排水することができさえすれば、熱交換効率維持能力をそれほど低下させなくて済む。
実施形態の熱交換器ユニット1を空気調和機の室内機に使用すれば、冷房運転の際に室内空気中の水分が結露しても熱交換性能が低下しにくい空気調和機の室内機を得ることができる。
熱交換器ユニット1は、風上側が下向きで風下側が上向きになるよう斜めに配置してもよい。この場合、下のフィンアンドチューブタイプ熱交換器10が風上側、上のパラレルフロータイプ熱交換器10が風下側という形になる。言い換えれば、熱交換器ユニット1には、フィンアンドチューブタイプ熱交換器10の気流吹出面にパラレルフロータイプ熱交換器20の気流吸込面が近接ないし接触する形で対向し、且つ、フィンアンドチューブタイプ熱交換器が下、パラレルフロータイプ熱交換器20が上の重なり合いが生じるものである。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は空気調和機等の熱交換器ユニットに広く利用可能である。
発明の実施形態に係る熱交換器ユニットの側面図にして、フィンアンドチューブタイプ熱交換器とパラレルフロータイプ熱交換器を断面図で示したもの 実施形態の熱交換器ユニットの模式的概略構成図 熱交換器ユニットの変形態様を示す図2と同様の模式的概略構成図 熱交換器ユニットの変形態様を示す図1と同様の側面図
符号の説明
1 熱交換器ユニット
10 フィンアンドチューブタイプ熱交換器
11 フィン
12 チューブ
20 パラレルフロータイプ熱交換器
21 上部ヘッダパイプ
22 下部ヘッダパイプ
23 偏平チューブ
25 コルゲートフィン

Claims (6)

  1. フィンアンドチューブタイプ熱交換器とコルゲートフィンを有するパラレルフロータイプ熱交換器を備え、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器の気流出入り面と、前記パラレルフロータイプ熱交換器の気流出入り面が対向し、且つ、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器が下、前記パラレルフロータイプ熱交換器が上の重なり合いが生じる形で、前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器と前記パラレルフロータイプ熱交換器を互いに近接ないし接触させて配置したことを特徴とする熱交換器ユニット。
  2. 蒸発器として用いる場合、冷媒は前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器を流れてから前記パラレルフロータイプ熱交換器に流入することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器ユニット。
  3. 蒸発器として用いる場合、冷媒は前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器の下部に設けた冷媒流出口より前記パラレルフロータイプ熱交換器の下部ヘッダパイプに流入することを特徴とする請求項2に記載の熱交換器ユニット。
  4. 前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンと前記パラレルフロータイプ熱交換器の素材金属を同一種類としたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器ユニット。
  5. 前記フィンアンドチューブタイプ熱交換器のフィンは前記パラレルフロータイプ熱交換器の偏平チューブと平行に配置され、且つ前記フィンの長さは前記偏平チューブの長さと同等以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の熱交換器ユニットを使用することを特徴とする空気調和機の室内機。
JP2008188087A 2008-07-22 2008-07-22 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機 Active JP4659863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188087A JP4659863B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188087A JP4659863B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010025456A JP2010025456A (ja) 2010-02-04
JP4659863B2 true JP4659863B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=41731469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188087A Active JP4659863B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4659863B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127516A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Sharp Corp 空気調和機
CN110030865A (zh) * 2018-01-12 2019-07-19 浙江盾安热工科技有限公司 一种翅片及具有该翅片的换热器

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6661880B2 (ja) * 2014-09-01 2020-03-11 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機
US10047963B2 (en) 2014-11-04 2018-08-14 Mitsubishi Electric Corporation Indoor unit for air-conditioning apparatus
JP6223596B2 (ja) 2014-11-04 2017-11-01 三菱電機株式会社 空気調和装置の室内機
JP2017042211A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 東芝ライフスタイル株式会社 衣類乾燥機
JP2019138506A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 シャープ株式会社 熱交換装置、熱交換器の接続方法、空気調和機
WO2019167312A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 シャープ株式会社 熱交換器
CN110044119B (zh) * 2019-04-15 2021-11-19 合肥华凌股份有限公司 换热组件和具有其的制冷设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055108A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2007017042A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2007285673A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Yanmar Co Ltd コルゲート式熱交換器の排水構成

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642885Y2 (ja) * 1987-07-30 1994-11-09 富士重工業株式会社 冷凍装置の蒸発装置
JPH04186070A (ja) * 1990-11-16 1992-07-02 Showa Alum Corp 熱交換装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055108A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2007017042A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2007285673A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Yanmar Co Ltd コルゲート式熱交換器の排水構成

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127516A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Sharp Corp 空気調和機
CN110030865A (zh) * 2018-01-12 2019-07-19 浙江盾安热工科技有限公司 一种翅片及具有该翅片的换热器
CN110030865B (zh) * 2018-01-12 2021-04-20 浙江盾安热工科技有限公司 一种翅片及具有该翅片的换热器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010025456A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659863B2 (ja) 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機
JP6165360B2 (ja) 熱交換器および空気調和機
CN103403487B (zh) 热交换器及空调机
JP6710205B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP4952196B2 (ja) 熱交換器
EP2233874B1 (en) Heat exchanger
WO2014207785A1 (ja) 熱交換器、熱交換器構造体、及び、熱交換器用のフィン
JP5009413B2 (ja) 熱交換器及びそれを搭載した空気調和機
CN102200365A (zh) 冰箱
JP2013245884A (ja) フィンチューブ熱交換器
JP2000193389A (ja) 空気調和機の室外ユニット
JPWO2018078800A1 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP2005201492A (ja) 熱交換器
JP2010091145A (ja) 熱交換器
JP2004271113A (ja) 熱交換器
JP2010107130A (ja) 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機
JP4995308B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2010139115A (ja) 熱交換器及び熱交換器ユニット
WO2018040037A1 (zh) 微通道换热器及风冷冰箱
JP6379352B2 (ja) フィンチューブ熱交換器
JP2009092288A (ja) 熱交換器
JP2009074733A (ja) 熱交換器
JP6903237B2 (ja) 熱交換器、熱交換器ユニット、及び冷凍サイクル装置
JP2010025490A (ja) 熱交換器及びこれを使用する空気調和機
WO2016031032A1 (ja) 熱交換器および空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4659863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350