JP4659413B2 - 外装材装着具 - Google Patents

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Description

屋根本体に外装材を装着するための外装材装着具に関する。
図12は、従来の技術である瓦桟1を用いて構成される屋根2の一部を示す断面図である。瓦桟1は、棟から軒に向かうにつれて下方に勾配を有する屋根本体3に瓦4を装着するために用いられている。瓦桟1は、たとえば角材などによって形成され、屋根本体3に対して突出するようにルーフィング5上に配設される。瓦4は、このように配置される瓦桟1に乗載して、隣接する瓦4同士を部分的に重なり合わせるように屋根本体3に装着される。
従来の技術の瓦桟1では、互いに重なり合う瓦4同士の隙間などから侵入する雨水がルーフィング5に沿って屋根本体3の勾配方向下方に流れる。勾配方向下方にながれる雨水は、瓦桟1に塞き止められ瓦桟1の勾配方向上方側に溜まり長時間放置される。このように雨水が溜まって長時間放置されると、カビの繁殖および瓦桟1の腐蝕を招くおそれがある。
本発明の目的は、排水性の高い外装材装着具を提供することである。
本発明は、勾配方向に沿って設けられるルーフィングを有する屋根本体に設けられて外装材が装着される外装材装着具であって、
前記外装材を支持し、屋根の勾配によって導かれた水を屋根の勾配に沿って排出する装着具本体と、
前記水を下方に落下させるための水切り手段とが一体に設けられ、
前記装着具本体は、
長手方向に延びる板状体である基部と、長手方向に延びる断面略T字状の瓦座部とを有し、
前記基部の短手方向一端部には、長手方向に延び、かつ厚み方向に突出する突条部が形成され、
前記水切り手段は、基部の短手方向他端部に形成され、
前記瓦座部は、瓦を着座させ支持する座部と、基部と座部とを連ねる柱部とを有し、基部の厚み方向一表面部から突出して形成され、
前記柱部には、屋根の勾配によって導かれた水を屋根の勾配に沿って排出するための水切り孔が形成され、
前記突条部は、前記ルーフィングの勾配方向下方側端部を支持することを特徴とする外装材装着具である。
本発明に従えば、外装材装着具は、外装材を装着して屋根本体に設けられ、この外装材装着具に排出流路が形成される。この排出流路によって、屋根の勾配によって導かれる水を屋根の勾配に沿って排出することができ、前記水が外装材装着具によって塞き止められて、外装材装着具の勾配方向上方側に溜まっているままで長時間放置されることを防止できる。
また外装材装着具は、外装材を支持し、前記排出流路が形成される装着具本体と、前記排出流路から排出される水を下方に落下させるための水切り手段とが一体に設けられる。これによって排出流路から排出される水を、水切り手段によって屋根本体の鼻部から下方に落下させることができ、水が屋根本体の鼻部を沿って流れ、前記鼻部が濡れることを防止できる。このように排出流路および水切り手段を一体に形成することによって、屋根本体の鼻部が濡れることを防止できる。装着具本体と水切り手段とが一体に設けられるので、瓦桟と水切り手段とを別々に設ける場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
また本発明は、前記突条部は、基部の短手方向一方に臨む表面部が基部の厚み方向一表面部に対して略垂直に形成され、基部の短手方向他方に臨む表面部が前記短手方向一方に進むにつれて突条部が突出する突出方向に向かって傾斜するように形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、毛管現象により、ルーフィングと基部との間の空隙を介して、勾配方向A上方に逆流する水が突条部を越えて野地板に至ることを、逆流防止空間および突条部によって阻止することができる。これによって野地板が水に濡れて放置されることを防止し、野地板の腐蝕を防止し、カビの繁殖を抑制することができる。突条部の、基部の短手方向他方に臨む表面部が傾斜させて形成されているので、流下する水を塞き止めることなくルーフィング上を勾配方向A下方に流すことができる。これによって屋根の勾配に沿って流下する水の排水性をより高めることができる。
本発明は、装着具本体は、外装材との間に形成される開口を塞ぐ面戸板を装着可能な面戸板装着部が形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、外装材との間に形成される開口を塞ぐ面戸板を装着可能な面戸板装着部が装着具本体に形成される。これによって外装材装着具に面戸板を容易に装着することができ、前記開口を容易に塞ぐことができる。
本発明は、合成樹脂から成ることを特徴とする。
本発明に従えば、外装材装着具は、合成樹脂から成り、従来の技術の外装材装着具より外装材装着具の撥水効果を高め、機械強度を向上および重量を軽減させている。
本発明によれば、外装材装着具に形成される排出流路によって、屋根の勾配によって導かれる水を屋根の勾配に沿って排出することができ、外装材装着具の勾配方向上方側に水が溜まったまま長時間放置されることを防止することができる。これによって水に起因する外装材装着具および屋根本体の腐蝕を抑制することができ、この腐蝕にともなう雨漏りを防ぐことができる。また外装材装着具と屋根本体との間の隙間の湿度の上昇を抑制することができ、カビの繁殖も抑制することができる。したがってカビの繁殖にともなう異臭の発生を抑制できる。したがって住宅の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明によれば、排出流路から排出される水を、水切り手段によって屋根本体の鼻部から確実に下方に落下させることができ、屋根本体の鼻部が濡れることを防止できる。屋根本体の鼻部は、ルーフィングなどの防水シートによって覆われていないことが多く、構成部材が露出していることが多い。このためルーフィングから水を下方に落下させない場合、屋根本体の鼻部が濡れる。屋根本体の鼻部が濡れて長時間放置されると、屋根本体の鼻部が腐蝕し、カビが繁殖する。本発明においては、屋根本体の鼻部が水に濡れることを防止できるので、このような屋根本体の鼻部での腐蝕およびカビの繁殖を防止することができる。また装着具本体と水切り手段とが一体に設けられるので、部品点数を瓦桟と水切り手段とを別々に設ける場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。これによって、生産コストを低減することができる。さらに一体化することによって、屋根本体に外装材を装着する際の工数を低減することができ、外装材装着具の施工が容易である。
本発明によれば、装着具本体は、面戸板装着部に面戸板を装着するだけで、外装材との間に形成される開口を塞ぐことができる。これによって外装材装着具と外装材との間の開口から鳥などが入り込むことを防ぐことができる。それ故、外装材装着具と外装材との間に鳥の糞および屍骸などが散乱することを防ぐことができ、鳥の糞および屍骸などに起因する悪臭、外装材および屋根本体の酸化などの鳥害を防ぐことができる。
本発明によれば、合成樹脂から成り、従来の技術の瓦桟より外装材装着具の撥水効果を高めているので、外装材装着具は、排水性を高めることができ、水に起因する腐蝕を防止することができる。これによって外装材装着具と外装材との間に水が溜まることを確実に防止し、屋根本体の腐蝕およびカビの繁殖を抑制することができる。また従来のものより重量の軽減を図ることができるので、外装材装着具の施工が容易であり、機械強度の向上にともない、外装材装着具の破損を抑制できる。合成樹脂から成るので、従来の瓦桟のように腐朽菌の繁殖にともなう腐蝕を心配することがなく、外装材装着具の腐蝕を防止することができる。
図1は、本発明の実施の第1の形態である鼻桟10の一部を拡大して示す斜視図である。図2は、鼻桟10を断面線S1で切断して見た断面図である。図3は、鼻桟10を用いて構成される屋根11の一部を示す断面図である。図4は、鼻桟10を用いて構成される屋根11の一部を拡大して示す断面図である。図5は、建物12を簡略化して示す斜視図である。図6は、鼻桟10の製造装置13を簡略して示す図である。建物12の屋根11は、屋根本体14に外装材である瓦15を装着して構成される。鼻桟10は、屋根本体14の鼻部46に設けられる瓦桟であり、屋根本体14に瓦15を装着するための外装材装着具である。鼻桟10は、屋根11を構成する1つの要素である。
屋根本体14は、ぬき板と呼ばれる野地板16上に、下見板と呼ばれるルーフィング17が設けられて構成される。屋根本体14は、棟18から軒19になるにつれて下方に向かう方向に勾配(勾配方向Aと称する場合がある)を有して形成される。このような勾配を有する屋根本体14には、瓦15を装着するために瓦桟20および鼻桟10が設けられる。
瓦桟20は、長手状の構造材であり、複数の瓦桟20が、相互に略平行に並べられ、たとえば釘などの固定具によって固定される。「略平行」は、平行を含む。各瓦桟20は、屋根本体14に沿って、勾配方向Aに略垂直かつ略水平方向である横方向Bに延び、勾配方向Aに略等間隔を空けて配置される。「略垂直」は、垂直を含み、「略水平方向」は、水平方向を含み、「略等間隔」は、等間隔を含む。図5に示すように、棟18および軒19が相互に略平行でかつ略水平である場合、横方向Bは、棟18および軒19に対して略平行となる。鼻桟10は、長手状の構造材であり、前記瓦桟20と相互に略平行に並べられ、釘などの固定具21で固定される。鼻桟10は、瓦桟20同様、屋根本体14に沿って、勾配方向Aに略垂直かつ横方向Bに延び、屋根本体14の鼻部46に配置される。鼻桟10は、勾配方向A上方側である棟18寄りの端部に、ルーフィング17の勾配方向A下方側である軒19寄りの端部が載置される。勾配方向A上方側は、勾配方向A上流側と同義であり、勾配方向A下方側は、勾配方向A下流側と同義である。
屋根11には、複数の瓦15が、隣接する瓦15同士部分的に重なり合うようにして、勾配方向Aおよび横方向Bに並べて設けられる。各瓦15は、横方向Bの一端部が、たとえば図示しない軒先クリップなどの連結具を用いて、瓦桟20および鼻桟10に連結されて屋根本体14に装着される。各瓦15は、軒19寄りの端部は、軒19側に隣接する瓦15に部分的に乗り上げるように配置される。
このようにして屋根本体14に瓦15を装着するための鼻桟10には、装着具本体である鼻桟本体23と、水きり手段24とを有する。鼻桟10は、合成樹脂から成り、本実施の形態では、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(略称ABS)から成る。鼻桟本体23には、水切り孔23が形成される。水切り孔23は、勾配方向A上方側から勾配方向A下方側に流下する水を勾配方向Aに沿って排出するための排出流路である。このような鼻桟本体23と水きり手段24とを備えて、全体として長手状の鼻桟10が構成される。
鼻桟本体23には、長手方向に延びる板状体である基部26と、長手方向に延びる略T字状の部材である瓦座部27とを有する。「略T字状」は、T字状を含む。基部26は、厚み方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が略矩形状に形成される長手状の板状体である。「略矩形状」は、矩形状を含む。基部26の短手方向一端部には、長手方向に延び、かつ厚み方向に突出する突条部28が形成される。
突条部28は、基部26の板状部分26aから厚み方向に高さΔh突出させて形成され、鼻桟10を屋根本体14に配置する際、ルーフィング17を部分的に支持する。突条部28は、基部26の短手方向一方に臨む表面部29が基部26の厚み方向一表面部に対して略垂直に形成され、基部26の短手方向他方に望む表面部30が前記短手方向一方に進むにつれて突条部28が突出する突出方向に向かって傾斜するように形成される。短手方向一方は、短手方向一端から他端に向かう方向であり、短手方向他方は、短手方向他端から一端に向かう方向である。突条部28の突出方向先端部(以下単に「先端部」と称する場合がある)および突条部28と基部26の板状部分26aとが連なる部分は、面取りされる。
基部26の短手方向他端部には、水きり手段24が設けられる。基部26の厚み方向一表面部には、短手方向中間部に固定具21を位置決めするための位置決め溝部31が長手方向一端から他端にわたって形成されている。基部26の厚み方向一表面部のうち位置決め溝部31より短手方向他端部側に瓦座部27が設けられる。位置決め溝部31は、長手方向と略平行に延びる凹部であり、固定具を打設する際、固定具の打設する短手方向の位置を位置決めするために用いられる。
瓦座部27は、長手方向に延びる長手状の部材であって、長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が略T字状に形成される部材である。瓦座部27は、瓦を着座させ支持する座部32と、基部26と座部32とを連ねる柱部33とを有する。座部32は、長手状でかつ略直方体状の部材である。「略直方体状」は、直方体を含む。本実施の形態では、座部32のY方向水切り手段側に臨む表面部が傾斜するように形成される。座部32には、外装材が着座する着座表面部34に2つの溝部が形成される。Y方向水きり手段24側に、面戸板47を装着可能な面戸板47装着部である装着溝部35が形成され、Y方向の略中間部に、瓦15と鼻桟10とを連結する連結具を打設する位置を位置決めするための連結溝部36が形成される。「略中間部」は、中間部を含む。X方向、Y方向およびZ方向は、座部32の長手方向、短手方向および厚み方向にそれぞれ一致し、X方向と基部26および水切り手段24の長手方向とは略一致する。「略一致」は、一致を含む。装着溝部35は、Z方向に凹み、かつ座部32のX方向一端から他端にわたって形成される長手状の溝である。装着溝部35には、面戸板47を部分的に嵌合させて装着可能に構成される。連結溝部36は、座部32のX方向一端から他端にわたって形成される長手状の溝であり、連結具の位置決めをするために用いられる。座部32の着座表面部34の反対側の表面部には、柱部33が設けられる。
柱部33は、X方向に延びる長手状でかつ略直方体状の部材であり、Y方向の長さが座部32より短尺に形成される。柱部33は、Z方向一端部が座部32のY方向中間部に一体的に設けられ、Z方向他端部が基部26に一体的に設けられる。柱部33は、基部26からZ方向一方に突出し、位置決め溝部より短手方向他端部側に基部26と座部32とを連ねるように設けられる。Z方向一方は、柱部33が基部26から突出する方向であり、Z方向は、柱部33の高さ方向と略一致する。このように一体的設けられることによって、連結溝部36に連結具を打設すると、この連結具が瓦座部27を貫通することなく柱部33で保持できる。鼻桟本体23において基部26は、基部26の短手方向一端から他端に進むにつれてZ方向他方に向かうように傾斜させて配置される。これによって基部26が座部32の着座表面部34に対して基部26の短手方向一端から他端に進むにつれてZ方向他方に向かって傾斜させて配設される、具体的には、Z方向に垂直な仮想平面であるXY平面37に対して傾斜角度θ1だけ傾斜させて配置される。
柱部33には、複数の水切り孔25がX方向に間隔をあけて形成される。排出流路である水切り孔25は、Y方向に柱部33を貫通する略円柱形状の孔であり、基部26を流れる水を柱部33のY方向一方側から他方側に排出するために形成される。「略円柱形状」は、円柱形状を含む。Y方向一方は、基部26の短手方向他端から一端に向かう方向であり、Y方向他方とは、その反対の方向である。各水切り孔25は、水切り孔を形成する孔部のZ方向の下部が基部26の厚み方向一表面部と略面一状に形成される。「略面一状」は、面一状を含む。Z方向の下部とは、Z方向一方を上方とした場合の前記孔部の下部と同義である。本実施の形態では、柱部33に2つの水切り孔25が形成されているけれども、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。このような座部32および柱部33を備える瓦座部27は、基部26にZ方向一方に突出するように設けられて、長手状の鼻桟本体23が形成される。
水切り手段24は、X方向に延びる長手状、かつ厚み方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が略矩形状の板状体であり、厚み方向一表面部が水が円滑に流れるように略平坦に形成される。「略平坦」は、平坦を含む。水切り手段24は、短手方向一端部が基部26の短手方向他端部に設けられ、厚み方向一表面部が基部26の厚み方向一表面部に連なるように設けられる。水切り手段24は、短手方向一端から他端に進むにつれてZ方向他方に向かって傾斜するように基部26に配設される。水切り手段24は、Z方向に垂直なXY平面37に対する傾斜角度θ2が基部26の傾斜角度θ1より大きくなるように設けられる。このように形成され設けられる水切り手段24は、水切り手段24の短手方向一端部から他端部の方向に水切り手段24に沿って流下する水を前記他端部から落下させる。このような鼻桟本体23と水きり手段24とを備えて、全体として長手状の鼻桟10が構成される。
このように構成される鼻桟10は、製造装置13によって以下のようにして製造する。製造装置13には、押出し機38、金型39、冷却設備40、引き出し機41、孔堀機および定尺切断機42を含んで構成される。押出し機38に原材料であるABSを溶融させ、この押出し機38と金型39とを用いて押出し成型し、長手状の鼻桟前駆体43を成型する。成型される鼻桟前駆体43は、冷却設備40によって冷却および圧縮されて、サイジングされる。サイジングされた鼻桟前駆体43は、引き出し機によって引き出されて搬送され、図示しない孔堀機によって水切り孔25が掘られ、定尺切断機42によって所期の長手方向の寸法に切断される。これによって所期の寸法の鼻桟10が形成される。
鼻桟10は、長手方向、すなわちX方向が横方向Bと略平行で、かつ水切り手段24が屋根本体14の鼻部46から勾配方向A下流方向に突き出るように野地板16上に配設され、位置決め溝部31に釘などの固定具を打設して野地板16に固定される。固定される鼻桟10は、基部26の突条部28をルーフィング17の勾配方向A下方側の端部で被覆され、瓦座部27に瓦15を着座させて瓦15を支持する、すなわち外装材を装着する。このようにして屋根本体14に鼻桟10を設けることによって、基部26が屋根本体14に略平行に配設され、屋根本体14の鼻部46に瓦15を装着することができうえ、前記鼻部46に水切り手段24を設けることができる。
以下では、鼻桟10が屋根11の勾配によって導かれる水を屋根11の勾配に沿って排出するメカニズムについて説明する。屋根11の勾配、すなわち屋根本体14の勾配によって鼻桟10の勾配方向A上方から流下する水は、ルーフィング17上を勾配方向A上方から下方に向かって流下し、突条部28を越えて基部26を伝って柱部33に導かれる。柱部33では、流下する水を塞き止めるとともに、塞き止められる水を水切り孔25を矢符Fの方向に通過させ、柱部33の勾配方向A上方側から下方側に排出する。水切り孔25は、水切り孔25を形成する孔部の下部が基部26の厚み方向一表面部と略面一状に形成されるので、孔部と基部26との間に段差がなく、柱部33で塞き止められる水を残留させることなく勾配方向A下方側に排出することができる。このようにして排出される水は、基部26に沿って流下し、水切り手段24に達する。水切り手段24の傾斜角度θ2が基部26の傾斜角度θ1より大きいので、水切り手段24が水平方向に進むにつれて、下方に傾斜するように配置される。これによって排出される水切り手段24に達する水は、水切り手段24に沿って流下し、水切り手段24の短手方向一端部から下方に落下する。このように鼻桟10の勾配方向A上方側から屋根本体14の勾配に沿って流下する水を、水切り孔25から柱部33の勾配方向A下方側に排出して、水切り手段24によって下方に落下させる。このようにして水切り孔25から流下する水の排出が行われるので、隣接する瓦15同士の隙間から入ってルーフィング17上を流れる雨水を溜めることなく鼻桟10の水切り孔25から排出し、水切り手段24によって下方に落下させることができる。本発明において、雨水は、水と同義である。
このように水切り孔25から水を排出する際、屋根本体14の勾配に沿って勾配方向Aに流下して鼻桟10に導かれる水の流量Qinが水切り孔25から排出される水の排出量Qoutが略等しくなる場合、水は、水切り孔25のから基部26に沿って距離Lの点Pの位置まで溜まる。「略等しい」は、等しいを含む。この点Pは、水切り孔25を形成する孔部の勾配方向A上方に臨む端部の上部(以下単に「水切り孔25の上部」と称する場合がある)と略同じ高さとなる。「略同じ」は、同じを含む。ここで水切り孔25の上部は、水切り孔25を形成する孔部の勾配方向A上方に臨む端部の鉛直方向最高地点と同義である。したがってこの点Pより高い位置に突条部28の先端部が設けられることによって、突条部28を越えて水が野地板16に導かれることを防止できる。点Pが突条部28の先端部より低い高さであるためには、水切り孔25から基部26の短手方向一端までを距離L、野地板16の勾配を角度θ3、水切り孔25の孔径をdとすると、突条部28の基部26の板状部分26aからの突出量がΔhであるから、
sinθ≦Lsinθ+Δhcosθ …(1)
を満たすことが必要がある。点Pと水切り孔25の上部と略同じ高さであるので、高さを同一とすると
sinθ=dcosθ …(2)
であり、この数式(2)と数式(1)から水切り孔25の鉛直方向高さdcosθの満たすべき条件が導き出される。
dcosθ≦Lsinθ+Δhcosθ …(3)
数式(3)から水切り孔25が満たすべき孔径dの条件は、
d≦Ltanθ+Δh …(4)
となる。この条件を満たすように水切り孔25の孔径dを形成すると、Qin=Qoutとなる場合、柱部33に塞き止められ溜まる水の水位を一定に保ちつつ、突条部28から水が溢れることを防止できる。ただしこのような孔径dに形成されることに限定されず、この孔径dを大きくすることによって排出量を増加させることができる。したがって、数式(4)を満たしつつ、孔径dを大きくすることによって、水の排出量を増加させるとともに野地板16に水が溢れることを防止できる。
鼻桟10の勾配方向A上方側の端部、すなわち突条部28近傍には、ルーフィング17が被覆されている。このように鼻桟10を部分的にルーフィング17で覆うことによって、流下する水を基部26に確実に流すことができ、鼻桟10の水切り手段24によって確実に下方に落下させることができる。このように配設されルーフィング17と鼻桟10との間に空隙45が介在する。水がルーフィング17の勾配方向A下方端部44まで溜まる、または前記下方端部44が濡れると、水が毛管現象によって、前記空隙45を介して勾配方向A上方に逆流する。ルーフィング17が突条部28に支持され、前記突条部28の基部26の短手方向一方に臨む表面部29が基部26の板状部分26aに対して垂直に突出させて形成されるので、ルーフィング17と突条部28と基部26の板状部分26aとによって逆流防止空間46が形成される。この逆流防止空間46が形成されることによって、毛細管である空隙45が勾配方向A下方端部44から野地板16まで導通することを防ぐ。それ故、ルーフィング17の逆流する水が毛管現象によって突条部28を越えて野地板16に至ることを防止することができる。このように鼻桟10によって、流下する水を確実に下方に落下させることができるうえ、ルーフィング17によって形成される空隙45を介して水が野地板16に逆流することを防止する。
このように毛管現象によって、突条部28とルーフィング17との間の空隙45を介して水が野地板16に逆流することを防止することができるけれども、点Pが突条部28の先端部に達すると、逆流防止空間46では、毛管現象によって導かれる水によって満たされる場合がある。このように逆流防止空間46が満たされた場合、前記水が毛管現象によって突条部28を越えて野地板16に逆流する。このような現象を抑制するため、少なくとも突条部28の基端部の高さより点Pが低いことが好ましく、水切り孔25の孔径dは、
d≦Ltanθ …(5)
を満たすことが好ましい。突条部28の基端部は、突条部28と基部26の板条部分26aとが連なる部分である。
鼻桟10の突条部28にルーフィング17を被覆する際、突条部28の、基部26の短手方向他方に臨む表面部30が傾斜させて形成されているので、基部26の短手方向に対して垂直に形成する場合に比べて、流下する水の塞き止められる量を減少させることができる。これによって流下する水がルーフィング17上を勾配方向A下方に円滑に流れることができる。また突条部28の先端部および突条部28と基部26の板状部分26aとが連なる部分の面取りが行われているので、ルーフィング17を損傷させることがない。
このようにして形成され、屋根本体14に配設される鼻桟10は、以下のような効果を奏する。本実施の形態の鼻桟10によれば、水切り孔25を用いて屋根11の勾配によって導かれる水を屋根11の勾配に沿って排出することができ、柱部33の勾配方向A上方側に水が溜まることを防止できる。これによって水に起因する鼻桟10および屋根本体14の腐蝕を抑制することができ、この腐蝕にともなう雨漏りを防ぐことができる。また鼻桟10と屋根本体14の間の隙間の湿度の上昇を抑制することができ、カビの繁殖も抑制することができ、カビの屍骸などに起因する異臭の発生を抑制できる。
また本実施の形態の鼻桟10によれば、水切り孔25から排出される水を、水切り手段24によって屋根本体14の鼻部46から確実に下方に落下させることができ、屋根本体14の鼻部46に沿って流下し、濡れることを防止できる。屋根本体14の鼻部46は、ルーフィング17によって覆われていないことが多く、構成部材が露出していることが多い。このためルーフィング16から水を下方に落下させない場合、屋根本体14の鼻部46が濡れる。屋根本体14の鼻部46が水で濡れ長時間放置されると、屋根本体14の鼻部46が腐蝕し、カビが繁殖する。鼻桟10は、屋根本体14の鼻部46が水で濡れた状態で長時間放置されることを防止できるので、このような屋根本体14の鼻部46での腐蝕およびカビの繁殖を防止することができる。また鼻桟本体23と水切り手段24とが一体に設けられるので、瓦桟20と水切り手段24とを別々に設ける場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。これによって、生産コストを低減することができる。さらに一体化することによって、位置決めが容易であり、屋根本体14に瓦15を装着する際の工数の低減することができ、従来に比べて屋根11の施工が容易になる。
また本実施の形態の鼻桟10によれば、ABSから成り、従来の技術の瓦桟20より撥水効果を高めているので、鼻桟10は、排水性を高めることができうえ、水による腐蝕を防止することができる。これによって鼻桟10と瓦15との間に水が溜まることを確実に防止し、屋根本体14の腐蝕およびカビの繁殖を抑制することができる。また角材に比べて重量を軽減できるので、外装材装着具の施工が容易であり、機械強度の向上にともない、外装材装着具の破損を抑制し、耐久性を向上している。また鼻桟10は、ABSから成るので、従来の角材によって形成される瓦桟の耐熱性および釘の保持力、すなわち釘に対する摩擦力を維持しつつ、撥水性および機械的強度の向上を実現することができる。さらにABSは、燃焼時に有害ガスを発することがなく溶融可能であるので、再利用、すなわちリサイクルすることができる。ABSから成るので、従来の瓦桟20のように腐朽菌の繁殖にともなう腐蝕を心配することがなく、鼻桟10の腐蝕を防止することができる。特に低発泡合成樹脂である低発泡ABSを用いると、単位容積あたりの重量がABSより小さくすることができるうえ機械的強度が略同一であるので、機械的強度を維持したまま鼻桟10を軽量化することができ、製作費を低減することができる。また軽量化を図ることができるので、屋根11の施工が容易となり労力を軽減することができる。
また本実施の形態の鼻桟10によれば、毛管現象により、ルーフィング17と基部26との間の空隙45を介して、勾配方向A上方に逆流する水が突条部28を越えて野地板16に至ることを、逆流防止空間46および突条部28によって阻止することができる。これによって野地板16が水に濡れて放置されることを防止し、野地板16の腐蝕を防止し、カビの繁殖を抑制することができる。突条部28の、基部26の短手方向他方に臨む表面部30が傾斜させて形成されているので、流下する水を塞き止めることなくルーフィング17上を勾配方向A下方に流すことができる。これによって屋根11の勾配に沿って流下する水の排水性をより高めることができる。
また本実施の形態の鼻桟10によれば、水切り孔25から排出される水の流速に合せて水切り手段24の傾斜角度θ2を決定することによって、水切り手段24の下方に設けられる図示しない軒といに確実に排出される水を導くことができる。具体的には、水切り孔の径dによって排出される水の最大流速を決定することができるので、その径dに基づく最大流速で排出される水が水切り手段24に沿って流下するように傾斜角度θ2を決定する。つまり、排出される全ての水の自由落下する際の軌跡と水切り手段とが交差するまたは沿うように傾斜角度θ2を決定することによって、水切り孔から排出される水を水切り手段に沿って流して確実に下方の軒といに導くことができる。鼻桟10には、水切り孔と水切り手段とが一体的に形成されるので、このように水の最大流速に基づいて傾斜角度θ2を決定することが容易である。
また本実施の形態の鼻桟10によれば、瓦座部27がT字状に形成され、座部32のY方向水切り手段が側に臨む表面部が傾斜させて形成され、部分的に肉厚を薄くすることができる。これによって使用するABSの量を少なく、製造費を低減することができる。またこのように肉厚を薄くしても、ABSを用いているので、鼻桟10として用いられるのに耐え得る機械的強度を実現することができる。
図7は、鼻桟10に装着すべき面戸板47を示す断面図である。図8は、面戸板47が装着される鼻桟10に金属折板48を装着して構成される屋根11の一部を示す正面図である。図9は、屋根11の一部を図8に示す断面線S2で切断して見た断面図である。面戸板47は、厚み方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が、略矩形状の4隅のうち高さ方向一方側の2隅が角取りされ、高さ方向一方側から他方側に三角形状の切れ込み49が間隔をあけて2つ形成されるような形状の薄板である。面戸板47は、高さ方向他方側の端部を鼻桟10の装着溝部35に嵌合させて、鼻桟10に装着可能に構成される。外装材である金属折板48は、瓦15と同様、鼻桟10および瓦桟20に装着して支持され、屋根本体14、鼻桟10および瓦桟20とともに屋根11を構成する。鼻桟10に金属折板48を装着すると、金属折板48と鼻桟10との間に勾配方向Aに垂直な仮想平面で切断して見た断面が略台形形状の開口50が形成される。「略台形形状」は、台形形状を含む。この開口50は、鼻桟10の装着溝部35に面戸板47を装着することによって塞ぐことができる。換言すると、面戸板47は、鼻桟10の装着溝部35に装着可能であって、装着溝部35に装着して前記開口50を塞ぐように構成される。
このように鼻桟10に面戸板47を装着可能な装着溝部35を形成することによって以下のような効果を奏する。本実施の形態の鼻桟10によれば、鼻桟本体23の装着溝部35に面戸板47を装着するだけで、金属折板48との間に形成される開口50を塞ぐことができる。これによって鼻桟10と金属折板48との間の開口50から鳥などが入り込むことを防ぐことができる。それ故、鼻桟10と金属折板48との間に鳥の糞および屍骸などが散乱することを防ぐことができ、鳥の糞および屍骸などに起因する悪臭、金属折板48の酸化および屋根本体14の腐蝕などの鳥害を防ぐことができる。また面戸板47に三角形状の切れ込み49が形成されるので、この切れ込み49によって鼻桟10と金属折板48と間の間隙の通気性を確保することができ、前記間隙の湿度が高くなることを抑制することができる。これによってカビの繁殖を抑制することができる。このように装着される面戸板47が用いられるのは、鼻桟10に装着される外装材が金属折板48である場合に限定されず、和瓦15および他の洋瓦15であってもよい。この場合、面戸板47は、外装材と鼻桟10とによって形成される開口50に応じて、その厚み方向の断面形状を形成する。
本実施の形態では、水切り手段24が基部26に対して傾斜させて設けられているけれども、単に基部26から短手方向に突出させて、基部26と略平行に形成してもよい。このように形成する場合であっても、屋根本体14に鼻桟10を配設すると、基部26および水切り手段24が水平方向に対して下方に勾配を有するので、水を下方に落下させる効果を達成することができる。このように水切り手段は、水を下方に落下できればどのような形状であってもよい。ただし、水切り手段24は、前述のように水切り手段24に導かれる水を確実に下方に落下させるために、基部26に対して傾斜していることが好ましい。
図10は、本発明の第2の実施の形態である鼻桟10Aの一部を複数の水切り孔25の孔軸Cを含む仮想平面で切断して見た断面図である。鼻桟10Aは、第1の実施の形態の鼻桟10と構成が類似しており、異なる点についてだけ説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。鼻桟10Aは、柱部33AのY方向一方側の表面部51が波状に形成される。波状とは、一方向に山と谷とが連続する、すなわち隣り合う山同士の間に谷が介在し、隣り合う谷同士の間に山が介在する形状と同義である。前記表面部51が波状に形成される柱部33Aの各谷部52に水切り孔25が柱部33AをY方向に貫通するように形成される。ここで谷部25は、波状に形成される表面部51のうち、Y方向他方に凹む部分と同義である。このように形成することによって、屋根本体14の勾配によって導かれ柱部33Aで塞き止められる水を水切り孔25に導くことができる。これによってさらに勾配に沿って流下する水の排水効果を高めることができる。このように排水効果を高めることによって、屋根本体14および鼻桟10Aの腐蝕および外装材の酸化または腐蝕を防止効果を高めることができる。
図11は、本発明の第3の実施の形態である瓦桟20Aの一部を示す斜視図である。図3を参照しつつ、瓦桟20Aについて説明する。外装材装着具である瓦桟20Aは、長手方向に延びかつ長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が略台形形状に形成される構造体である。本実施の形態において、瓦桟20Aの長手方向をX方向、短手方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。瓦桟20Aは、Y方向両端の外表面部が略平行に形成され、Z方向の一表面部が前記各外表面部にそれぞれ略垂直になるように形成される。Z方向他表面部は、着座表面部53であり、Y方向一方に向かうにつれてZ方向一方に傾斜するように形成され、瓦15などの外装材を着座させて装着可能に形成される。瓦桟20Aには、Z方向一表面部に複数の排出流路25Aが形成される。排出流路25Aは、Y方向両端の外表面部にかけて形成されるY方向に延びる溝であって、瓦桟20AをY方向に貫通する溝である。排出流路25Aは、Y方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面が略半円に形成される。「略半円」は、半円を含む。このようにして形成される瓦桟20Aは、排出流路25Aが屋根本体14に臨むように配設され、釘などの固定具によって屋根本体14に固定される。固定される瓦桟20Aには、着座表面部53に瓦15が着座する、すなわち瓦15が装着される。このようにして屋根本体14に瓦桟20Aを固定すると、勾配方向A上方から屋根本体14に沿って流下する水が瓦桟20Aで塞き止められる。塞き止められる水は、排出流路25Aに導かれ、排出流路25Aを通って屋根本体14の勾配に沿って排出される。このようにして勾配方向A下方に向かって流下する水を瓦桟20Aの勾配方向A上方側から下方側へと排出できるので、複数の瓦桟20Aを勾配方向Aに垂直に並べても、各瓦桟20Aで水が塞き止められたまま長時間放置されることを防止できる。これによって鼻桟10Aと同様に瓦桟20Aおよび屋根本体14の腐蝕を防止し、瓦15の腐蝕および酸化を防ぐことができる。排出流路25Aが形成されるので、流れ桟を設けることなく、屋根本体14に瓦15を装着することができ、勾配方向A上方側から下方側に流下する水を塞き止めたまま長時間放置することなく排出することができる。このように流れ桟を設ける必要がないので、屋根11の部品点数を少なくすることができるとともに、屋根11の構造を簡単化することができる。したがって屋根11の製作費を低減することができ、屋根11の施工が容易である。
このようにして形成される瓦桟20Aは、第1の形態または第2の形態の鼻桟10Aとともに用いて屋根11を構成すると、隣接する瓦15同士の隙間から入り込んだ雨水を屋根本体14の勾配方向Aに沿って、各瓦桟20Aの排出流路25Aから排出させて鼻桟10Aに導くことができる。鼻桟10Aでは、導かれる水を水切り孔25から排出して水切り手段24を用いて下方に落下させる。このように瓦桟20Aと鼻桟10Aとを用いることによって、瓦15から入り込んだ雨水を鼻桟10Aから下方に落下させることができ、瓦桟20Aおよび鼻桟10Aが単体で設けられる場合に比べて、排水効果を高めることができる。
本発明の実施の第1の形態である鼻桟10Aの一部を拡大して示す斜視図である。 鼻桟10Aを断面線s1で切断して見た断面図である。 鼻桟10Aを用いて構成される屋根11の一部を示す断面図である。 鼻桟10Aを用いて構成される屋根11の一部を拡大して示す断面図である。 建物12を簡略化して示す斜視図である。 鼻桟10Aの製造装置13を簡略して示す図である。 鼻桟10Aに装着すべき面戸板47を示す断面図である。 面戸板47が装着される鼻桟10Aに金属折板48を装着して構成される屋根11の一部を示す正面図である。 屋根11の一部を図8に示す断面線S2で切断して見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態である鼻桟10Aの一部を複数の水切り孔25の孔軸を含む仮想平面で切断して見た断面図である。 本発明の第3の実施の形態である瓦桟20Aの一部を示す斜視図である。 従来の技術である瓦桟20Aを用いて構成される屋根11を示す断面図である。
符号の説明
10,10A 鼻桟
11 屋根
14 屋根本体
15 瓦
20 瓦桟
23 鼻桟本体
24 水切り手段
25 水切り孔
25A 排出流路
35 装着溝部
46 鼻部
47 面戸板
50 開口

Claims (4)

  1. 勾配方向に沿って設けられるルーフィングを有する屋根本体に設けられて外装材が装着される外装材装着具であって、
    前記外装材を支持し、屋根の勾配によって導かれた水を屋根の勾配に沿って排出する装着具本体と、
    前記水を下方に落下させるための水切り手段とが一体に設けられ、
    前記装着具本体は、
    長手方向に延びる板状体である基部と、長手方向に延びる断面略T字状の瓦座部とを有し、
    前記基部の短手方向一端部には、長手方向に延び、かつ厚み方向に突出する突条部が形成され、
    前記水切り手段は、基部の短手方向他端部に形成され、
    前記瓦座部は、瓦を着座させ支持する座部と、基部と座部とを連ねる柱部とを有し、基部の厚み方向一表面部から突出して形成され、
    前記柱部には、屋根の勾配によって導かれた水を屋根の勾配に沿って排出するための水切り孔が形成され、
    前記突条部は、前記ルーフィングの勾配方向下方側端部を支持することを特徴とする外装材装着具。
  2. 前記突条部は、基部の短手方向一方に臨む表面部が基部の厚み方向一表面部に対して略垂直に形成され、基部の短手方向他方に臨む表面部が前記短手方向一方に進むにつれて突条部が突出する突出方向に向かって傾斜するように形成されることを特徴とする請求項1記載の外装材装着具。
  3. 装着具本体は、外装材との間に形成される開口を塞ぐ面戸板を装着可能な面戸板装着部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の外装材装着具。
  4. 合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の外装材装着具。
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