JP4657690B2 - シリコーン積層体の製造方法 - Google Patents
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Description
上記不飽和結合含有シロキサンの代表的なものを具体的に示せば、
被着シリコーン硬化体として表3に示す組成の付加シリコーンペーストおよび縮合シリコーンペーストを調整し、それぞれ表中の硬化条件に示す混練比で混ぜ、50mm四方の穴のあいた3mm厚のポリテトラフルオロエチレン製シートの下面にポリエチレンシートを敷いたモールド内で硬化させて37℃水中で30日間保存したものを被着試験体とした。該被着試験体の被着表面に必要に応じて表面処理を行い、更に表3に示した組成の組成物を混練して硬化が始まる前に上記被着試験体に積層した。積層の際には、上記操作によって得られた被着シリコーンの上に30mm四方の穴のあいた2mm厚のポリテトラフルオロエチレン製シートを載せ、積層用のモールドとして使用した。該積層体が硬化した後、接着界面から金属製スパチュラーを用いて剥離を試み、破壊の様子を観察することにより積層界面の接着性を評価した。被着シリコーン硬化体又は積層した付加硬化性シリコーン組成物の硬化体の凝集破壊が100%である場合には○、凝集破壊と界面破壊の混合破壊である場合には△、100%界面破壊である場合には×とした。
被着シリコーン硬化体の表面温度は、放射温度計(IT−540S;堀場製作所製)にて測定した。
被着シリコーン硬化体として、表3のAの組成で硬化体を作製した。該硬化体表面をヒートガンで加熱し、その表面温度が150℃となるよう保持して1分間加熱を続けた。硬化体の表面温度が室温付近まで下がるのを待ち、表4に示した積層用の硬化性組成物Fを混和直後に被着シリコーン硬化体に積層して硬化させた。被着ポリオルガノシロキサン硬化体と積層したオルガノポリシロキサン硬化体の界面部分に金属製スパチュラーにて傷をつけて引き剥がした結果、破壊形態は混合破壊であり、接着性の向上が認められた。
被着シリコーン硬化体および積層用硬化性組成物に市販の付加型シリコーン系軟質裏装材である軟質裏装材H(ソフリライナーMS:トクヤマデンタル製)を用いた以外は実施例と同一の操作を行なった。この場合も破壊形態は混合破壊であり、接着性の向上が認められた。
被着シリコーン硬化体に市販の縮合型シリコーン系軟質裏装材である軟質裏装材I(エヴァタッチ:ネオ製薬製)硬化体を用い、積層用硬化性組成物に軟質裏装材Hを用いたこと以外は実施例1と同一の操作を行なった。この場合も破壊形態は混合破壊であり、接着性の向上が認められた。このように、従来公知の方法では接着できなかった、縮合型のオルガノポリシロキサン硬化体への接着も可能であることがわかった。
被着シリコーン硬化体の前処理として、加熱処理に先立って、ナトリウムメチラートのメタノール溶液(28質量%)を塗布し、3分間保持後、塗布面を水洗したこと以外は実施例1と同様な操作を行なった。この場合、破壊形態は凝集破壊であり強固な接着性が認められた。
塩基性溶液による処理に用いる溶液として表5に示したものを用いたこと以外は実施例4と同様な操作を行なった。いずれも破壊形態は凝集破壊であり強固な接着性が認められた。
表4に示したように被着シリコーン硬化体の種類、および積層用硬化性組成物の種類を変更したこと以外は実施例4と同様な操作を行なった。いずれの場合も破壊形態は凝集破壊であり強固な接着性が認められた。
加熱処理を行った後、さらに白金ビニルシロキサン錯体の塩化メチレン溶液(500ppm)を塗布したこと以外は実施例15と同様の操作を行なった。この場合、破壊形態は凝集破壊であり、強固な接着性が確認された。
加熱処理を行なわなかったこと以外は実施例1と同様な操作で積層体を作製し、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。
加熱処理を行なわなかったこと以外は実施例13と同様な操作で積層体を作製し、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。
加熱処理を行なわなかったこと以外は実施例4と同様な操作を行なった。この場合、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。この結果より、被着シリコーンの前処理として塩基性溶液による処理では不充分であり、加熱処理が不可欠であることがわかった。
積層の前処理として加熱処理を60℃で行ったこと以外は実施例1と同様な操作を行なった。この場合、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。
加熱処理を行なわなかったこと以外は、実施例2あるいは3と同様な操作を行なった。この場合、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。
被着シリコーン硬化体として縮合型のシリコーン硬化体を用い、加熱処理を行わず、代わりに白金ビニルシロキサン錯体の塩化メチレン溶液(500ppm)塗布したこと以外は実施例1あるいは2と同様な操作を行なった。この場合、剥離試験を行った結果、界面から容易に剥離が起こった。この結果より、縮合型のオルガノポリシロキサン硬化体を被着体とした場合、従来公知の接着方法では接着性の高い積層成形体ができないことがわかった。
Claims (3)
- 被着体となるシリコーン硬化体の被着面を120℃以上に加熱処理し、次いで該被着面に付加硬化性シリコーン組成物を積層後、硬化させることを特徴とするシリコーン積層体の製造方法。
- 被着体となるシリコーン硬化体の被着面の加熱処理に先立って、該被着面を塩基性溶液で処理する請求項1のシリコーン積層体の製造方法。
- 請求項1または2記載の方法を用いる、シリコーン硬化体により裏装された義歯床を追加裏装する方法。
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JP2004349795A JP4657690B2 (ja) | 2004-12-02 | 2004-12-02 | シリコーン積層体の製造方法 |
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JP2016531231A (ja) * | 2013-07-18 | 2016-10-06 | スネクマ | ターボ機械部品を組み立てる方法、および当該方法において使用されるアセンブリ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004269454A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Tokuyama Corp | 歯科用硬化性組成物 |
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