JP4657521B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被処理基板に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、比較的低圧雰囲気にて高密度のプラズマを生成して微細加工のエッチングを行うマグネトロンプラズマエッチング装置が実用化されている。このマグネトロンプラズマエッチング装置は、永久磁石を有する磁場発生機構をチャンバー上部の外周を囲むように配置し、永久磁石から漏洩した磁場を半導体ウエハに対して水平に印加するとともに、これに直交する高周波電界を印加して、その際に生じる電子のドリフト運動を利用して極めて高効率でエッチングするものである。
【0003】
一方、プラズマエッチング装置においては、チャンバー上部の側壁にチャンバー内で発生する光を透過するEPD(End Point Detector)窓を設け、このEPD窓を透過した光を光ファイバー等により分光器に導いてモニターすることにより、エッチング終点を検出することが行われており、上記のマグネトロンプラズマエッチング装置においてもこのようにしてエッチング終点を検出している。このEPD窓は、チャンバー内のプラズマ雰囲気に晒されて曇ったり、内面が削られて劣化するため、これを交換する等のメンテナンス作業を行う必要がある。しかし、上記のマグネトロンプラズマエッチング装置は、チャンバー上部の外周を囲むように磁場発生機構が配置されているため、EPD窓が磁場発生機構によって遮蔽されてしまう。したがって、磁場発生機構をチャンバーから取り外してEPD窓の交換等のメンテナンスを行っている。また、磁場発生機構によって遮蔽される他の部分のメンテナンスも同様に、磁場発生機構を取り外して行わざるを得ない。
【0004】
しかし、近年における半導体ウエハの大型化に伴い、磁場発生機構の大型化および重量化が進んでいるため、チャンバーから磁場発生機構を取り外す作業は容易ではなく危険を伴うものとなっている。このため、マグネトロンプラズマエッチング装置のように、磁場発生機構がチャンバー上部の外周を囲むように配置されたプラズマ処理装置において、磁場発生機構を取り外すことなく、EPD窓の交換等のメンテナンスを行うことが求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、チャンバー外周に磁場発生機構を有しながら、磁場発生機構を取り外すことなくチャンバーの磁場発生機構に遮蔽された部分のメンテナンスを行うことが可能なプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点では、被処理基板を収容可能なチャンバーと、前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバーの外周を囲むように設けられ、前記チャンバー内に磁場を形成する磁場発生機構とを具備し、前記一対の電極間に被処理基板が配置された状態で、前記磁場発生機構により磁場を形成しつつ前記電界形成手段により電界を形成して該被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、前記磁場発生機構は、略筒状の外壁と、その内側に形成された磁場発生部と、形成しようとする磁場に応じて前記磁場発生部に形成された空間部と、前記外壁の前記空間部に対応する部分に設けられた窓部と、前記窓部に着脱自在に設けられた蓋体とを備え、前記チャンバーは、プラズマ処理の終点を検出するために前記チャンバー内で発生した光を透過する透過窓を有し、この透過窓と前記窓部とを対応させて前記窓部から前記透過窓のメンテナンスを行うことを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0007】
また、本発明の第2の観点では、被処理基板を収容可能なチャンバーと、前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段と、前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、前記チャンバーの外周を囲むように設けられ、前記チャンバー内に磁場を形成する磁場発生機構とを具備し、前記一対の電極間に被処理基板が配置された状態で、前記磁場発生機構により磁場を形成しつつ前記電界形成手段により電界を形成して該被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、前記磁場発生機構は、略筒状の磁性体からなるヨークと、前記ヨークの内周に位置し、複数の異方性セグメント磁石が配列された磁石配列部と、形成しようとする磁場に応じて前記磁石配列部に設けられた前記異方性セグメント磁石が存在しない空間部と、前記ヨークの前記空間部に対応する部分に設けられた窓部と、前記窓部に着脱自在に設けられた磁性体からなる蓋体とを備え、前記チャンバーは、プラズマ処理の終点を検出するために前記チャンバー内で発生した光を透過する透過窓を有し、この透過窓と前記窓部とを対応させて前記窓部から前記透過窓のメンテナンスを行うことを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0008】
上記本発明の第1および第2の観点によれば、形成しようとする磁場に応じて磁場発生機構に空間部を設け、この空間部に対応するように蓋体が着脱自在な窓部を設け、この窓部を、プラズマ処理の終点を検出するためにチャンバー内で発生した光を透過するチャンバーに設けられた透過窓とを対応させて、窓部から透過窓のメンテナンスを行うので、前記窓部から前記蓋体を取り外すことにより、前記磁場発生機構を取り付けたままで前記窓部から前記チャンバーの前記磁場発生機構によって遮蔽された透過窓をメンテナンスすることができる。
【0009】
上記本発明の第2の観点において、前記磁場発生機構は、前記一対の電極間に、前記一対の電極間に形成される電界と垂直な一方向に向かう磁場を形成するように構成することができる。この場合に、前記磁場発生機構としては、前記一対の電極間の一方側で磁場強度が大きく他方側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を有する磁場を形成するように構成することが好ましい。このような磁場を形成する場合には、前記磁石配列部の磁場強度が小さくなる側に前記空間部を比較的容易に形成することができる。このような前記磁石配列部の前記空間部は、少なくとも前記異方性セグメント磁石2個分の大きさで形成されることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンプラズマエッチング装置を示す断面図である。このエッチング装置は、気密に構成され、小径の上部1aと大径の下部1bとからなる段つき円筒状をなし、壁部が例えばアルミニウム製のチャンバー1を有している。このチャンバー1内には、被処理体である半導体ウエハ30を水平に支持する支持テーブル2が設けられている。支持テーブル2は例えばアルミニウムで構成されており、絶縁板3を介して導体の支持台4に支持されている。また、支持テーブル2の上方の外周側には導電性材料、例えば単結晶シリコンで形成されたフォーカスリング5が設けられ、このフォーカスリング5の外周を囲むようにカバーリング7が設けられている。上記支持テーブル2と支持台4は、ボールねじ8を含むボールねじ機構により昇降可能となっており、支持台4の下方の駆動部分は、ステンレス鋼(SUS)製のベローズ9で覆われている。チャンバー1は接地されている。また、ベローズ9の外側にはベローズカバー9aが設けられている。
【0012】
支持テーブル2には、マッチングボックス11を介してRF電源10が接続されている。RF電源10からは例えば13.56MHzの高周波電力が支持テーブル2に供給されるようになっている。一方、支持テーブル2に対向してその上方には後述するシャワーヘッド16が互いに平行に設けられており、このシャワーヘッド16は接地されている。したがって、これらは一対の電極として機能する。
【0013】
支持テーブル2の表面上には半導体ウエハ30を静電吸着するための静電チャック6が設けられている。この静電チャック6は絶縁体6bの間に電極6aが介在されて構成されており、電極6aには直流電源12が接続されている。そして電極6aに直流電源12から電圧が印加されることにより、クーロン力によって半導体ウエハ30が吸着される。
【0014】
支持テーブル2の内部には、図示しない冷媒流路が形成されており、その中に適宜の冷媒を循環させることによって、半導体ウエハ30を所定の温度に制御可能となっている。また、フォーカスリング5の外側にはバッフル板13が設けられている。バッフル板13は支持台4、ベローズ9を通してチャンバー1と導通している。
【0015】
チャンバー1の天壁部分には、支持テーブル2に対向するようにシャワーヘッド16が設けられている。シャワーヘッド16は、その下面に多数のガス吐出孔18が設けられており、かつその上部にガス導入部16aを有している。そして、その内部には空間17が形成されている。ガス導入部16aにはガス供給配管15aが接続されており、このガス供給配管15aの他端には、エッチング用の反応ガスおよび希釈ガスからなる処理ガスを供給する処理ガス供給系15が接続されている。反応ガスとしては、ハロゲン系のガス、希釈ガスとしては、Arガス、Heガス等、通常この分野で用いられるガスを用いることができる。
【0016】
このような処理ガスが、処理ガス供給系15からガス供給配管15a、ガス導入部16aを介してシャワーヘッド16の空間17に至り、ガス吐出孔18から吐出され、半導体ウエハ30に形成された膜がエッチングされる。
【0017】
チャンバー1の下部1bの側壁には、排気ポート19が形成されており、この排気ポート19には排気系20が接続されている。そして排気系20に設けられた真空ポンプを作動させることによりチャンバー1内を所定の真空度まで減圧することができるようになっている。一方、チャンバー1の下部1bの側壁上側には、ウエハ30の搬入出口を開閉するゲートバルブ34が設けられている。
【0018】
一方、チャンバー1の上部1aの周囲には、同心状に、磁場発生機構であるダイポールリング磁石21が配置されており、支持テーブル2とシャワーヘッド16との間の空間に磁界を及ぼすようになっている。このダイポールリング磁石21は、図示しないモータ等の回転手段により回転可能となっている。また、チャンバー1の上部1aの側壁には、チャンバー1内で発生する光を透過する例えば石英ガラス製のEPD窓25が設けられており、このEPD窓25を透過した光が光ファイバー31を介して分光器32に導かれ、分光器32において所定の発光スペクトルの増減を検出することにより、エッチングの終点を検出可能となっている。EPD窓25はその内面がチャンバー1内のプラズマに晒されること等により劣化するので、チャンバー1から取り外して交換することが可能となっている。
【0019】
図2はチャンバー1の周囲に配置された状態のダイポールリング磁石21を上から見た状態を模式的に示す図、図3はダイポールリング磁石21およびチャンバー1の模式的な縦断面図である。図2に示すように、ダイポールリング磁石21は、チャンバー1を囲むように配置され、窓部26を有する略円筒状のヨーク23と、このヨーク23の内周に設けられた32個の磁石配置ポートを有する磁石配列部24とを有し、磁石配置ポートには異方性セグメント磁石22が取り付けられている。ヨーク23の窓部26には、着脱自在に蓋体27が設けられている。ヨーク23および蓋体27はいずれも磁性体、例えば鉄で構成されている。図2中、異方性セグメント磁石22の中に示す矢印は磁化の方向を示すものであり、この図に示すように、複数の異方性セグメント磁石22の磁化の方向を少しずつずらして全体として一方向に向かう水平磁場Bを形成している。なお、図2において、磁場方向の基端側をN、先端側をS、これらから90°の位置をEおよびWで示している。
【0020】
このようなダイポールリング磁石21が周囲に配置されたチャンバー1内には、図3に示すように、半導体ウエハ30の上面に電界Elが形成され、ダイポールリング磁石21による磁場BがほぼNからSに向かって一方向に形成される。したがって、電界Elが上から下に向けて形成されている場合には、チャンバー1内で発生した電子は図2に示したE側からW側に向けてドリフト運動を行って進み、W側の電子密度が高くなってプラズマ密度の不均一が生じる。このようなプラズマ密度の不均一を防止するためには、E側の磁場強度が高くW側の磁場強度が低くなるような磁場強度の勾配を形成することが有効である。そのためには、磁石配列部24のW側の磁石配置ポートのいくつかを異方性セグメント磁石22が存在しない空間部28とすればよい。
【0021】
本実施形態では、上記のような磁場に応じてW側に形成された異方性セグメント磁石22が存在しない空間部28を、チャンバー1外壁のダイポールリング磁石21により遮蔽された部分のメンテナンスに積極的に利用する。すなわち、ヨーク23の空間部28の少なくとも一部に対応した部分に窓部26を設け、ダイポールリング磁石21を取り外さなくても、この窓部26を介してチャンバー1外壁をメンテナンスできるようにしている。また、ダイポールリング磁石21で磁場を形成する場合には、ヨーク23が磁気的に連続している必要があるので、磁性体からなる蓋体27を窓部26に装着してヨークの一部として機能するようにする。
【0022】
異方性セグメント磁石22の配列は図2に限るものではなく、この実施形態のように勾配磁場を形成する場合にも、種々の配列が可能であるが、メンテナンス性を考慮すると空間部28を異方性セグメント磁石22の2個分以上の大きさで形成することが好ましい。図2の例では、空間部28が異方性セグメント磁石22の2個分の大きさで形成されている。
【0023】
なお、異方性セグメント磁石22の断面形状は図2に示す円形に限らず、正方形、長方形、台形等、任意の形状を採用することができ、その材料も特に限定されるものではなく、例えば、希土類系磁石、フェライト系磁石、アルニコ磁石等、種々の磁石材料を適用することができる。
【0024】
また、ダイポールリング磁石21の形成する磁場強度は、例えば、半導体ウエハ30の中心で最大240ガウスが実現可能であり、例えば300mmの半導体ウエハ30をエッチングする場合にはその中心で約180ガウスとなるように設計される。
【0025】
このように構成されるマグネトロンプラズマエッチング装置においては、まず、ゲートバルブ34を開にして半導体ウエハ30をチャンバー1内に搬入し、支持テーブル2に載置した後、排気系20の真空ポンプにより排気ポート19を介してチャンバー1内を排気しつつ、チャンバー1内に処理ガス供給系15から所定の処理ガスを導入し、チャンバー1内を所定の圧力、例えば50mTorrに保持し、この状態でRF電源10から支持テーブル2に、周波数が例えば13.56MHz、パワーが例えば1000〜5000Wの高周波電力を供給する。このとき、半導体ウエハ30は静電チャック6にクーロン力により吸着される。
【0026】
このようにして下部電極である支持テーブル2に高周波電力を印加することにより、上部電極であるシャワーヘッド16と下部電極である支持テーブル2との間には電界が形成され、チャンバー1の上部1aにはダイポールリング磁石21により水平磁界が形成されているから、半導体ウエハ30付近に電子のドリフトによりマグネトロン放電が生じ、それによって形成された処理ガスのプラズマにより、半導体ウエハ30上に形成された所定の膜がエッチング処理される。このようにしてエッチング処理を行いながら、チャンバー1内で発生する光をEPD窓25および光ファイバー31を介して分光器32に導き、分光器32において所定の発光スペクトルの増減を検出することによりエッチング終点の判断を行う。エッチング終点と判断された場合には、RF電源10からの高周波電力の供給を停止し、半導体ウエハ30をチャンバー1内から搬出する。
【0027】
以上のようなマグネトロンプラズマエッチング装置において、チャンバー1側壁のダイポールリング磁石21の下に隠れた部分、例えばEPD窓25を交換するメンテナンスを行う場合には、まずダイポールリング磁石21の窓部26から蓋体27を図4に示すように取り外し、次いで窓部26がチャンバー1側壁のEPD窓25が設けられた部分の正面に位置するようにダイポールリング磁石21を手動で回転させ、古いEPD窓25を外して窓部26から取り出した後、新しいEPD窓25を窓部26から搬入してチャンバー1に取り付ける。このように本実施形態のマグネトロンプラズマエッチング装置においては、ダイポールリング磁石21を取り外すことなく、チャンバー1側壁のダイポールリング磁石21の下に隠れた部分をメンテナンスすることができる。したがって、従来のようにダイポールリング磁石21を取り外してメンテナンスを行う場合と比べて、メンテナンスの手間を著しく軽減することができ、また、メンテナンス作業の安全性が飛躍的に向上する。
【0028】
なお、図1の装置において、フォーカスリング5やカバーリング7等の消耗品は、上述のようにしてエッチング処理する際にプラズマと接触することにより徐々に削られて消耗する。このため、従来はプラズマと接触した時間を消耗時間として操作者がタイマー等でカウントし、この消耗時間からチャンバー1内の部材を交換すべきタイミングを予測して交換を行っていたが、この方法では、プロセスやレシピ等により消耗時間が異なるため適切な交換タイミングを逃してしまうことや、部材の交換時に操作者がタイマーをリセットし忘れるヒューマンエラーにより消耗時間が分からなくなることがあるという問題があった。
【0029】
このようなことを防止するために図5に示すような対策をとることができる。
図5は消耗品としてカバーリングを例にとってその対策を示す断面図である。まず、図5では、カバーリング7′は、上部部材7aと下部部材7bとに2体化されている。図5の(a)の例では、この下部部材7bの上面のイオン打ち込み位置7cにP、B、As等のイオンが打ち込まれており、その上に上部部材7aが設けられている。
【0030】
図5の(a)の例において、カバーリング7′がプラズマと接触することにより、上部部材7aはその上部から徐々に削られて消耗し、下部部材7bのイオン打ち込み位置7cがプラズマに露出した時点で打ち込まれたイオンがプラズマと反応するので、そのことを分光器32により検出することができ、これによりカバーリング7′の上部部材7aを交換すべきタイミングを知ることができる。したがって、適切なタイミングで上部部材7aの交換を行うことができる。
【0031】
図5の(b)の例では、カバーリング7′を構成する上部部材7aの底部にイオン打ち込みを行うことにより、下部部材7bが削られる前に上部部材7aの消耗を検出することができる。また、図5の(c)例では、上部部材7aまたは下部部材7bの周辺部にはイオン打ち込みを行わないことにより、上部部材7aが消耗する前にイオン打ち込み位置7cがプラズマと接触することによる誤検出を防止することができる。さらに、図5の(d)の例では、イオン打ち込みではなく、上部部材7aと下部部材7bとの間に材質の異なる中間部材7dを挟み込んでいる。このような構成によっても、下部部材7bが削られる前に上部部材7aの消耗を検出することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず種々変形が可能である。例えば、上記実施形態では、磁場発生機構としてダイポールリング磁石を用いてマグネトロンプラズマを発生させる場合について示したが、チャンバーの周囲に磁場発生機構が存在し、その中に空間部が形成可能であれば、これに限らずマルチポールリング磁石等の他の磁場発生機構を用いても、また、磁場発生機構として永久磁石の代わりに電磁石を用いてもよい。また、上記実施形態では被処理基板として半導体ウエハを処理する場合について示したが、これに限られるものではない。さらに、上記実施の形態では、本発明をプラズマエッチング装置に適用した例について示したが、これに限らず他のプラズマ処理装置にも適用することも可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、形成しようとする磁場に応じて磁場発生機構に空間部を設け、この空間部に対応するように蓋体が着脱自在な窓部を設け、この窓部を、プラズマ処理の終点を検出するためにチャンバー内で発生した光を透過するチャンバーに設けられた透過窓とを対応させて、窓部から透過窓のメンテナンスを行うので、前記窓部から前記蓋体を取り外すことにより、前記磁場発生機構を取り付けたままで前記窓部から前記チャンバーの前記磁場発生機構によって遮蔽された透過窓をメンテナンスすることができる。したがって、前記チャンバーの前記磁場発生機構によって遮蔽された透過窓をメンテナンスする際の手間を著しく軽減することができ、また、メンテナンス作業の安全性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンプラズマエッチング装置を示す断面図。
【図2】図1の装置のチャンバーの周囲に配置された状態のダイポールリング磁石を上から見た状態を模式的に示す図。
【図3】図1のマグネトロンプラズマエッチング装置におけるダイポールリング磁石とチャンバー内部の状態を模式的に示す断面図。
【図4】図2に示したダイポールリング磁石のヨークから蓋体を取り外した状態を模式的に示す図。
【図5】交換タイミングを逃さないように対策を施したカバーリングの例を示す図。
【符号の説明】
1;チャンバー
2;支持テーブル
5;フォーカスリング
7,7′;カバーリング
15;処理ガス供給系
16;シャワーヘッド
18;ガス吐出孔
19;排気ポート
20;排気系
21;ダイポールリング磁石
22;異方性セグメント磁石
23;ヨーク
24;磁石配列部
25;EPD窓
26;窓部
27;蓋体
30;半導体ウエハ
31;光ファイバー
32;分光器

Claims (5)

  1. 被処理基板を収容可能なチャンバーと、
    前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電極と、
    これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段と、
    前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
    前記チャンバーの外周を囲むように設けられ、前記チャンバー内に磁場を形成する磁場発生機構と
    を具備し、前記一対の電極間に被処理基板が配置された状態で、前記磁場発生機構により磁場を形成しつつ前記電界形成手段により電界を形成して該被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記磁場発生機構は、略筒状の外壁と、その内側に形成された磁場発生部と、形成しようとする磁場に応じて前記磁場発生部に形成された空間部と、前記外壁の前記空間部に対応する部分に設けられた窓部と、前記窓部に着脱自在に設けられた蓋体とを備え、
    前記チャンバーは、プラズマ処理の終点を検出するために前記チャンバー内で発生した光を透過する透過窓を有し、この透過窓と前記窓部とを対応させて前記窓部から前記透過窓のメンテナンスを行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 被処理基板を収容可能なチャンバーと、
    前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電極と、
    これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段と、
    前記チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
    前記チャンバーの外周を囲むように設けられ、前記チャンバー内に磁場を形成する磁場発生機構と
    を具備し、前記一対の電極間に被処理基板が配置された状態で、前記磁場発生機構により磁場を形成しつつ前記電界形成手段により電界を形成して該被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記磁場発生機構は、略筒状の磁性体からなるヨークと、前記ヨークの内周に位置し、複数の異方性セグメント磁石が配列された磁石配列部と、形成しようとする磁場に応じて前記磁石配列部に設けられた前記異方性セグメント磁石が存在しない空間部と、前記ヨークの前記空間部に対応する部分に設けられた窓部と、前記窓部に着脱自在に設けられた磁性体からなる蓋体とを備え、
    前記チャンバーは、プラズマ処理の終点を検出するために前記チャンバー内で発生した光を透過する透過窓を有し、この透過窓と前記窓部とを対応させて前記窓部から前記透過窓のメンテナンスを行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 前記磁場発生機構は、前記一対の電極間に、前記一対の電極間に形成される電界と垂直な一方向に向かう磁場を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記磁場発生機構は、前記一対の電極間の一方側で磁場強度が大きく他方側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を有する磁場を形成するように構成され、前記磁石配列部の磁場強度が小さくなる側に前記空間部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記磁石配列部の前記空間部は、少なくとも前記異方性セグメント磁石2個分以上の大きさで設けられていることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
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