JP4656106B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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この発明は、貯湯式給湯機に関する。
従来、貯湯式給湯機としては、貯湯タンクの温水と浴槽内の湯との間で熱交換することにより追い炊きをするものがある(例えば、特開2005−106440号公報(特許文献1)参照)。
このような貯湯式給湯機において、浴槽の湯が少なくなって湯を追加する追加注湯をする場合、残り湯の湯量と湯温をセンサにより検出して、その残り湯の湯量と湯温に基づいて、貯湯タンクからの温水を用いて追加注湯運転を行った後、浴槽内の湯温が目標温度になるように追い炊き運転を行う。ところが、この追加注湯運転後に追い炊き運転を行う貯湯式給湯機では、追い炊き運転における熱交換部の熱交換効率が悪いため、貯湯タンクの温水の使用量が多く、追い炊き時間が長いという問題がある。
特開2005−106440号公報
そこで、この発明の課題は、熱交換効率を向上することにより、貯湯タンクの温水の使用量を低減でき、追い炊き時間を短縮できる貯湯式給湯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の貯湯式給湯機は、
貯湯タンクと、
上記貯湯タンク内の温水と浴槽内の湯との間で熱交換を行う熱交換部と、
上記熱交換部を介して上記浴槽内の湯を循環させるポンプと、
上記浴槽の湯量を検出する湯量センサと、
上記浴槽内の湯温を検出する温度センサと、
少なくとも上記貯湯タンクからの温水を上記浴槽内に供給する温水供給部と、
上記湯量センサにより検出された湯量と上記温度センサにより検出された湯温に基づいて、上記ポンプと上記温水供給部を制御して追加注湯運転を行う制御装置と
を備え、
上記制御装置は、
上記湯量センサにより検出された残り湯の湯量と上記追加注湯運転の終了時の目標湯量に基づいて、上記追加注湯運転において上記目標湯量にするための追加注湯量を算出する追加注湯量算出部と、
上記湯量センサにより検出された上記残り湯の湯量と、上記温度センサにより検出された上記残り湯の湯温と、上記追加注湯量算出部により算出された上記追加注湯量と、上記追加注湯運転において上記温水供給部から供給される温水の温度である追加注湯温度と、上記追加注湯運転の終了時の目標湯温に基づいて、追い炊き熱量を算出する追い炊き熱量算出部と、
上記追い炊き熱量算出部により算出された上記追い炊き熱量に基づいて、上記追加注湯運転前に上記浴槽内の残り湯を温める上記追い炊き運転が必要か否かを判別する追い炊き運転判別部と
を有し、
上記追い炊き運転判別部が上記追い炊き運転が必要であると判別すると、上記ポンプにより上記熱交換部を介して上記浴槽内の湯を循環させて、上記熱交換部により上記貯湯タンク内の温水と上記浴槽内の湯との間で熱交換することにより、上記浴槽内の残り湯に対して上記追い炊き熱量算出部により算出された上記追い炊き熱量分の追い炊き運転を行った後、上記温水供給部により上記追加注湯温度でかつ上記追加注湯量の温水を上記浴槽内に供給する上記追加注湯運転を行うことを特徴とする。
上記構成の貯湯式給湯機によれば、上記湯量センサにより検出された残り湯の湯量と、温度センサにより検出された残り湯の湯温に基づいて、制御装置は、浴槽内の残り湯を温める追い炊き運転が必要であるか否かを判別する。そして、上記制御装置が追い炊き運転が必要であると判別すると、ポンプにより熱交換部を介して浴槽内の湯を循環させて、熱交換部により貯湯タンク内の温水と浴槽内の湯との間で熱交換することにより、浴槽内の残り湯に対して追い炊き運転を行う。この追い炊き運転により浴槽内の湯温が低い残り湯と貯湯タンクからの温水との間で上記追い炊き熱量分の熱交換を行うので、熱交換効率が向上する。これによって、貯湯タンクの温水の使用量を低減できると共に、追い炊き時間を短縮できる。
また、上記湯量センサにより検出された残り湯の湯量と、温度センサにより検出された残り湯の湯温と、追加注湯量算出部により算出された追加注湯量(=目標湯量−残り湯の湯量)と、追加注湯運転において少なくとも貯湯タンクからの温水を浴槽内に供給する温水供給部からの温水の温度である追加注湯温度と、追加注湯運転の終了時の浴槽内の目標湯温に基づいて、追い炊き熱量算出部により追い炊き熱量を算出する。すなわち、追い炊き熱量は、
追い炊き熱量 = 目標湯量×目標湯温−残り湯の湯量×残り湯の湯温−追加注湯量×追加注湯温度
により求まる。ここで、温水供給部からの温水の温度である追加注湯温度を調整して、追い炊き熱量がゼロになるようにすることが理想的ではあるが、追加注湯温度の上限を安全上例えば60℃程度に制限しているため、追加注湯で加える熱量にも限界があり、残り湯の湯量,湯温の条件により追い炊き運転が必要となる。
そして、上記制御装置の追い炊き運転判別部が上記追い炊き熱量に基づいて追い炊き運転が必要であると判別すると、ポンプにより熱交換部を介して浴槽内の湯を循環させて、熱交換部により貯湯タンク内の温水と浴槽内の湯との間で熱交換することにより、浴槽内の残り湯に対して追い炊き熱量算出部により算出された追い炊き熱量分の追い炊き運転を行う。その後、貯湯タンクから供給される温水を用いて、温水供給部により追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽内に供給する追加注湯運転を行う。これにより、追加注湯運転後の浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、一実施形態の貯湯式給湯機では、
上記制御装置は、
上記追い炊き運転判別部が上記追い炊き運転が必要ないと判別すると、上記温水供給部によって、上記浴槽内への上記目標湯量の温水の供給が終了したときに上記目標湯温になるように上記追加注湯温度を調整して、調整された上記追加注湯温度でかつ上記追加注湯量の温水を上記浴槽内に供給する上記追加注湯運転を行う。
上記実施形態によれば、上記制御装置の追い炊き運転判別部が上記追い炊き熱量に基づいて追い炊き運転が必要ないと判別すると、温水供給部によって、浴槽内への上記目標湯量の温水の供給が終了したときに目標湯温になるように追加注湯温度を調整して、調整された追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽内に供給する追加注湯運転を行う。そうすることによって、浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、一実施形態の貯湯式給湯機では、上記貯湯タンク内の温水を加熱するヒートポンプ方式の加熱部を備えた。
上記実施形態によれば、湯温が低い残り湯と貯湯タンクからの温水との間で上記追い炊き熱量分の熱交換を行う追い炊き運転によって、貯湯タンクから熱交換部に供給されて再び貯湯タンクに戻る温水の温度がより低くなり、貯湯タンク内の温水の温度が低いほど、ヒートポンプ方式の加熱部の熱効率が向上する。
また、一実施形態の貯湯式給湯機では、上記温水供給部は、上記貯湯タンクから供給される温水と外部から供給される水を混合することにより、上記浴槽内に供給する温水を上記追加注湯温度に調整する。
上記実施形態によれば、上記温水供給部によって、貯湯タンクから供給される温水と外部から供給される水を混合して、浴槽内に供給する温水を上記追加注湯温度に調整することによって、浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
以上より明らかなように、この発明の貯湯式給湯機によれば、熱交換効率を向上することにより、貯湯タンクの温水の使用量を低減でき、追い炊き時間を短縮できる貯湯式給湯機を実現することができる。
また、制御装置の追い炊き運転判別部が追い炊き熱量に基づいて追い炊き運転が必要であると判別すると、ポンプにより熱交換部を介して浴槽内の湯を循環させて、熱交換部により貯湯タンク内の温水と浴槽内の湯との間で熱交換することにより、浴槽内の残り湯に対して追い炊き熱量算出部により算出された追い炊き熱量分の追い炊き運転を行った後、貯湯タンクから供給される温水を用いて、温水供給部により追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽内に供給する追加注湯運転を行うことによって、追加注湯運転後の浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、一実施形態の貯湯式給湯機によれば、制御装置の追い炊き運転判別部が追い炊き運転が必要ないと判別すると、温水供給部によって、浴槽内に目標湯量の温水が供給されたときに目標湯温になるように追加注湯温度を調整して、調整された追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽内に供給する追加注湯運転を行うことによって、浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、一実施形態の貯湯式給湯機によれば、湯温が低い残り湯と貯湯タンクからの温水との間で追い炊き熱量分の熱交換を行う追い炊き運転によって、貯湯タンクから熱交換部に供給されて再び貯湯タンクに戻る温水の温度がより低くなり、貯湯タンク内の温水の温度が低いほど、ヒートポンプ方式の加熱部による熱効率が向上する。
また、一実施形態の貯湯式給湯機によれば、温水供給部によって、貯湯タンクから供給される温水と外部から供給される水を混合して、浴槽内に供給する温水を上記追加注湯温度に調整することによって、浴槽に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
以下、この発明の貯湯式給湯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の貯湯式給湯機の構成図を示している。この貯湯式給湯機は、図1に示すように、加熱部の一例としてのヒートポンプユニット1と、上記ヒートポンプユニット1により加熱された温水を貯える貯湯タンク2と、上記貯湯タンク2から供給された温水と浴槽4内の湯との間で熱交換する追い炊き用の熱交換部3と、制御装置10とを備えている。
上記ヒートポンプユニット1の入力側に配管L11の一端を接続し、配管L11の他端を貯湯タンク2の下側に接続している。一方、ヒートポンプユニット1の出力側に配管L12の一端を接続し、配管L12の他端を貯湯タンク2の上側に接続している。上記配管L11にポンプ11を配設し、ポンプ11により貯湯タンク2内の温水(または水)を配管L11,ヒートポンプユニット1,配管L12を介して循環させる。
また、貯湯タンク2の下側に給水配管L13を接続すると共に、その給水配管L13に給水配管L14の一端を接続している。この給水配管L14の他端を混合弁25の一方の入力に接続し、混合弁25の他方の入力を給湯配管L23を介して貯湯タンク2の上側に接続している。
また、上記貯湯タンク2の上側と熱交換部3の一次側かつ上側とを配管L21を介して接続し、貯湯タンク2の下側と熱交換部3の一次側かつ下側とを配管L22を介して接続している。上記配管L22にポンプ12を配設し、ポンプ12により貯湯タンク2内の温水を配管L21,熱交換部3,配管L22を介して循環させる。
また、上記熱交換部3の一次側かつ下側と浴槽4の循環口20とを配管L31を介して接続し、熱交換部3の一次側かつ上側と浴槽4の循環口20とを配管L32を介して接続している。上記配管L31にポンプ13を配設し、ポンプ13により浴槽4内の湯を配管L31,熱交換部3,配管L32を介して循環させる。上記熱交換部3の二次側を介して浴槽4内の湯が循環することによって、貯湯タンク2内から供給される温水との熱交換により浴槽4内の湯が加熱される。
上記配管L32に、浴槽4内の水位を検出する湯量センサの一例としての水位センサ21と、浴槽4内の湯温を検出するための温度センサ22を配設している。
また、上記混合弁25の出口に給湯配管L24の一端が接続され、その給湯配管L24の他端を配管L32に接続している。上記給湯配管L24に、給湯湯量を検出するための流量センサ23と、給湯温度を検出するための温度センサ24を配設している。上記給水配管L13,L14と混合弁25と給湯配管L23,L24で温水供給部を構成している。上記貯湯タンク2内の温水は、給水配管13からの給水により押し上げられて、貯湯タンク2内の上部の高温水が給湯配管L23から押し出されて給湯される。
図示しないが、上記ヒートポンプユニット1は、圧縮機,凝縮器,膨張手段,蒸発器が環状に接続された冷媒回路を備え、凝縮器で発生する熱を利用してポンプ11により循環された温水を加熱する。この実施形態では、ヒートポンプユニット1により貯湯タンク2内の上部の高温水の温度を80℃にしている。
上記制御装置10は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、水位センサ21,温度センサ22,流量センサ23,温度センサ24からの検出信号に基づいて、ヒートポンプユニット1,ポンプ11,混合弁25などを制御する。また、上記制御装置10は、湯量センサである水位センサ21より検出された水位(残り湯の湯量に相当)と目標湯量に基づいて、追加注湯運転において目標湯量にするための追加注湯量(目標湯量−残り湯の湯量)を算出する追加注湯量算出部10aと、上記追加注湯量算出部10aにより算出された追加注湯量と、追加注湯運転において温水供給部から供給される温水の温度である追加注湯温度と、湯量センサにより検出された残り湯の湯量と、温度センサにより検出された残り湯の湯温と、追加注湯運転の終了時の浴槽4内の目標湯温に基づいて、追い炊き熱量を算出する追い炊き熱量算出部10bと、上記追い炊き熱量算出部10bにより算出された追い炊き熱量に基づいて、追加注湯運転前に浴槽4内の残り湯を温める追い炊き運転が必要か否かを判別する追い炊き運転判別部10cとを有している。
図2は上記貯湯式給湯機の制御装置10の動作を説明するフローチャートを示しており、図2に従って制御装置10の湯張り処理の動作を以下に説明する。
まず、ステップS1で残り湯があると判別すると、ステップS2に進む一方、残り湯がないと判別すると、ステップS8に進み、通常の湯張り運転を行って処理を終了する。ここで、制御装置10は、水位センサ21により検出された浴槽4内の水位に基づいて、浴槽4内の残り湯の有無を判別する。また、通常の湯張り運転は、制御装置10により混合弁25を制御して、貯湯タンク2内の温水と給水配管L14からの水を混合して目標湯温の温水を目標湯量だけ浴槽4内に給湯する。
次に、ステップS2で残り湯の湯量と温度を検出する。ここで、制御装置10は、水位センサ21により検出された浴槽4内の水位に基づいて、浴槽4内の湯量を推定する。すなわち、浴槽4内は水位に応じて水平断面形状が異なるので、予め水位に応じた湯量を測定(または計算)し、その測定データ(または計算データ)を用いて浴槽4内の湯量を推定するのである。また、浴槽4内の残り湯の温度は、ポンプ13を所定時間運転して浴槽4内の残り湯を配管L32,熱交換部3,配管L3を介して循環させて、温度センサ22により検出する。
次に、ステップS3に進み、追加注湯量と追加注湯温度を算出する。ここで、追加注湯量は、ステップS2で検出された残り湯の湯量と目標湯量に基づいて、追加注湯量算出部10aにより目標湯量にするための追加注湯量を算出する。また、追加注湯温度は、後の追加注湯運転後に浴槽4内の湯温が目標湯温になるように設定するが、安全上、上限温度を60℃としている。
次に、ステップS4に進み、ステップS3において追加注湯量算出部10aにより算出された追加注湯量および追加注湯温度と、ステップS2で検出された残り湯の湯量および湯温と、追加注湯運転の終了時の浴槽4内の目標湯温に基づいて、追い炊き熱量算出部10bにより追い炊き熱量を算出する。
例えば、目標湯量を200L(=200×10−3)とし、目標湯温を40℃とすると共に、現在湯量を100L(=100×10−3)とし、現在湯温を10℃とし、追加注湯温度を60℃としたとき、不足熱量は、
不足熱量 = 目標湯量×目標湯温−現在湯量×現在湯温
= 200×40−100×10
= 7000[kcal]
により求まる。そして、追い炊き熱量は、
追い炊き熱量 = 不足熱量−追加注湯量×追加注湯温度
= 7000−100×60
= 1000[kcal]
より、1000[kcal]となる。
次に、ステップS5に進み、追い炊き運転が必要と判別すると、ステップS6に進む。ここで、ステップS4で算出された追い炊き熱量に基づいて、追い炊き運転判別部10cにより追加注湯運転前に浴槽4内の残り湯を温める追い炊き運転が必要か否かを判別する。
そして、ステップS6では、追い炊き運転を行い、ステップS7に進んで追加注湯運転を行った後、この処理を終了する。
ここで、追い炊き運転は、ポンプ13により熱交換部3を介して浴槽4内の湯を循環させて、熱交換部3により貯湯タンク2内の温水と浴槽4内の湯との間で熱交換することにより、浴槽4内の残り湯に対してステップS4で追い炊き熱量算出部10bにより算出された追い炊き熱量分の追い炊きを行う。
また、追加注湯運転は、制御装置10により混合弁25を制御して、貯湯タンク2内の温水と給水配管L14からの水を混合して追加注湯温度の温水を生成し、生成した追加注湯温度の温水を給湯配管24,配管L32を介して浴槽4内に供給する。このとき、流量センサ23により検出された流量に基づいて、混合された温水を追加注湯量だけ浴槽4内に供給する。
一方、ステップS5で追い炊き運転が必要ないと判別すると、ステップS6をスキップしてステップS8に進み、追加注湯運転を行った後、この処理を終了する。
図3は浴槽4内の残り湯の温度に応じた熱交換部3の一次側出口温水温度と加熱能力を示しており、図3において、横軸は風呂温度(浴槽4側から流入する一次側入口温水温度)[℃]を表し、縦軸は一次側出口温水温度(貯湯タンク2側に戻る温水温度)[℃]と加熱能力[kW]を表し、黒丸印は一次側出口温水温度を表し、黒三角印は加熱能力を表している。ここで、熱交換部3の一次側(貯湯タンク2側)循環流量を4L/min(=4×10−3/min)とし、その温水温度を80℃とし、熱交換部3の二次側(浴槽4側)循環流量を8L/min(=8×10−3/min)としている。
図3に示すように、二次側入口温度(残り湯の温度)が10℃のとき、80℃の一次側(貯湯タンク2側)温水との熱交換により一次側出口温水温度(貯湯タンク2側に戻る温水温度)は約32.5℃となり、二次側入口温度が20℃のとき、80℃の一次側温水との熱交換により一次側出口温水温度は約38℃となる。また、二次側入口温度が30℃のとき、80℃の一次側温水との熱交換により一次側出口温水温度は約43℃となり、二次側入口温度が40℃のとき、80℃の一次側温水との熱交換により一次側出口温水温度は約50℃となる。また、二次側入口温度(残り湯の温度)が低いほど、熱交換部3の加熱能力が高く、二次側入口温度が高いほど、熱交換部3の加熱能力が低くなることが分かる。
例えば、目標湯量を200L(=200×10−3)とし、目標湯温を40℃とすると共に、現在湯量を100L(=100×10−3)とし、現在湯温を10℃とし、追加注湯温度を60℃としたとき、不足熱量は、追い炊き熱量1000[kcal]分の追い炊きをすればよい。
現在湯温が10℃の現在湯量100L(=100×10−3)を20℃になるようにするときは、図3に示す残り湯の温度が10℃〜20℃において加熱能力が約14.2kW〜約12.5kWの範囲で追い炊き運転が行われる。
これに対して従来の運転方法では、現在湯温が10℃の現在湯量100L(=100×10−3)に60℃の追加湯量100L(=100×10−3)の温水が給湯されると、不足熱量は、
不足熱量 = 目標湯量×目標湯温−現在湯量×現在湯温−追加注湯量×追加注湯温度
= 200×40−100×10−100×60
= 1000[kcal]
より、1000[kcal]となる。このときの湯温は35℃である。そうすると、現在湯温が35℃の現在湯量200L(=200×10−3)を40℃になるようにするときは、図3に示す残り湯の温度が35℃〜40℃において加熱能力が約9.6kW〜約8.6kWの範囲で追い炊き運転が行われ、熱交換効率が悪くなる。
このように、上記構成の貯湯式給湯機によれば、追加注湯運転前に、追い炊き運転により浴槽4内の残り湯に対して追い炊き運転することにより、浴槽4内の残り湯と貯湯タンク2から供給された温水との間で熱交換する熱交換部3において、湯温が低い残り湯と貯湯タンク2内の温水との温度差が大きいので、熱交換効率が向上する。これにより、貯湯タンク2の温水の使用量を低減できると共に、追い炊き時間を短縮することができる。
また、上記制御装置10の追い炊き運転判別部10cが上記追い炊き熱量に基づいて追い炊き運転が必要であると判別すると、浴槽4内の残り湯に対して追い炊き熱量算出部10bにより算出された追い炊き熱量分の追い炊き運転を行った後、温水供給部により追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽4内に供給する追加注湯運転を行うので、追加注湯運転後の浴槽4に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、上記制御装置10の追い炊き運転判別部10cが追い炊き運転が必要ないと判別すると、温水供給部によって、浴槽4内に目標湯量の温水が供給されたときに目標湯温になるように追加注湯温度を調整して、調整された追加注湯温度でかつ追加注湯量の温水を浴槽4内に供給する追加注湯運転を行うことによって、浴槽4に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
また、湯温が低い残り湯と貯湯タンク2からの温水との間で上記追い炊き熱量分の熱交換を行う追い炊き運転によって、貯湯タンク2から熱交換部3に供給された後に再び貯湯タンク2に戻る温水の温度がより低くなり、貯湯タンク2内の温水の温度が低いほど、ヒートポンプユニット1の熱効率が向上する。
また、上記温水供給部によって、貯湯タンク2から供給される温水と外部から供給される水を混合して、浴槽4内に供給する温水を追加注湯温度に調整することによって、浴槽4に目標湯量でかつ目標湯温の湯を正確に張ることができる。
上記実施の形態では、加熱部としてのヒートポンプユニット1を用いた貯湯式給湯機について説明したが、加熱部はこれに限らず、電気ヒータやボイラなどの他の加熱部を用いたものでもよい。
また、上記実施の形態では、水圧を検出する水位センサ21を湯量センサとして用いたが、湯量センサはこれに限らず、浴槽内の湯量を検出する他の方式の湯量センサでもよい。
また、上記実施の形態では、給水配管L13,L14と混合弁25と給湯配管L23,L24で構成された温水供給部を用いたが、温水供給部はこれに限らず、少なくとも貯湯タンクからの温水を浴槽内に供給する他の供給手段であればよい。
図1はこの発明の実施の一形態の貯湯式給湯機の構成図である。 図2は上記貯湯式給湯機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図3は浴槽内の残り湯の温度に応じた熱交換部の一次側出口温水温度と加熱能力を示す図である。
1…ヒートポンプユニット
2…貯湯タンク
3…熱交換部
4…浴槽
10…制御装置
10a…追加注湯量算出部
10b…追い炊き熱量算出部
10c…追い炊き運転判別部
11〜13…ポンプ
20…循環口
21…水位センサ
22…温度センサ
23…流量センサ
24…温度センサ

Claims (4)

  1. 貯湯タンク(2)と、
    上記貯湯タンク(2)内の温水と浴槽(4)内の湯との間で熱交換を行う熱交換部(3)と、
    上記熱交換部(3)を介して上記浴槽(4)内の湯を循環させるポンプ(13)と、
    上記浴槽(4)の湯量を検出する湯量センサ(21)と、
    上記浴槽(4)内の湯温を検出する温度センサ(22)と、
    少なくとも上記貯湯タンク(2)からの温水を上記浴槽(4)内に供給する温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)と、
    上記湯量センサ(21)により検出された湯量と上記温度センサ(22)により検出された湯温に基づいて、上記ポンプ(13)と上記温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)を制御して追加注湯運転を行う制御装置(10)と
    を備え、
    上記制御装置(10)は、
    上記湯量センサ(21)により検出された残り湯の湯量と上記追加注湯運転の終了時の目標湯量に基づいて、上記追加注湯運転において上記目標湯量にするための追加注湯量を算出する追加注湯量算出部(10a)と、
    上記湯量センサ(21)により検出された上記残り湯の湯量と、上記温度センサ(22)により検出された上記残り湯の湯温と、上記追加注湯量算出部(10a)により算出された上記追加注湯量と、上記追加注湯運転において上記温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)から供給される温水の温度である追加注湯温度と、上記追加注湯運転の終了時の目標湯温に基づいて、追い炊き熱量を算出する追い炊き熱量算出部(10b)と、
    上記追い炊き熱量算出部(10b)により算出された上記追い炊き熱量に基づいて、上記追加注湯運転前に上記浴槽(4)内の残り湯を温める上記追い炊き運転が必要か否かを判別する追い炊き運転判別部(10c)と
    を有し、
    上記追い炊き運転判別部(10c)が上記追い炊き運転が必要であると判別すると、上記ポンプ(13)により上記熱交換部(3)を介して上記浴槽(4)内の湯を循環させて、上記熱交換部(3)により上記貯湯タンク(2)内の温水と上記浴槽(4)内の湯との間で熱交換することにより、上記浴槽(4)内の残り湯に対して上記追い炊き熱量算出部(10b)により算出された上記追い炊き熱量分の追い炊き運転を行った後、上記温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)により上記追加注湯温度でかつ上記追加注湯量の温水を上記浴槽(4)内に供給する上記追加注湯運転を行うことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 請求項に記載の貯湯式給湯機において、
    上記制御装置(10)は、
    上記追い炊き運転判別部(10c)が上記追い炊き運転が必要ないと判別すると、上記温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)によって、上記浴槽(4)内への上記目標湯量の温水の供給が終了したときに上記目標湯温になるように上記追加注湯温度を調整して、調整された上記追加注湯温度でかつ上記追加注湯量の温水を上記浴槽(4)内に供給する上記追加注湯運転を行うことを特徴とする貯湯式給湯機。
  3. 請求項1または2に記載の貯湯式給湯機において、
    上記貯湯タンク(2)内の温水を加熱するヒートポンプ方式の加熱部(1)を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
  4. 請求項1からまでのいずれか1つに記載の貯湯式給湯機において、
    上記温水供給部(L13,L14,L23,L24,25)は、上記貯湯タンク(2)から供給される温水と外部から供給される水を混合することにより、上記浴槽(4)内に供給する温水を上記追加注湯温度に調整することを特徴とする貯湯式給湯機。
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