JP4655060B2 - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4655060B2
JP4655060B2 JP2007075204A JP2007075204A JP4655060B2 JP 4655060 B2 JP4655060 B2 JP 4655060B2 JP 2007075204 A JP2007075204 A JP 2007075204A JP 2007075204 A JP2007075204 A JP 2007075204A JP 4655060 B2 JP4655060 B2 JP 4655060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holes
plate
hole
nozzle
nozzle plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007075204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008230134A (ja
Inventor
達雄 寺倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2007075204A priority Critical patent/JP4655060B2/ja
Publication of JP2008230134A publication Critical patent/JP2008230134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655060B2 publication Critical patent/JP4655060B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
特許文献1には、インク流路となる孔及び位置決め孔が形成された複数のプレート同士を接着剤で接着し、ノズルから圧力室を経てマニホールドに至るインク流路が内部に複数形成されたインクジェットヘッドの製造方法について記載されている。
このインクジェットヘッドの製造方法においては、プレートに形成された位置決め孔に位置決めピンを嵌合してプレートの位置決めを行った状態で、他のプレートが接着剤を介して順次積層され、リザーバとフロントエンドが形成される。そして、ノズルプレートに形成された位置決め孔とフロントエンドのカバープレートに形成された位置決め孔とに位置決めピンが嵌合され、フロントエンドとノズルプレートとを位置決めして接着され、流路ユニットが形成される。
この後、リザーバに形成された位置決め孔と、流路ユニットの積層方向に連なった位置決め孔及び貫通孔とに位置決めピンが挿入され、流路ユニットとリザーバとが位置決めされた状態で接着される。
特開2005−22183号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術において、ノズルプレートに形成された位置決め孔とカバープレートに形成された位置決め孔とが同径であり、ノズルプレートの位置決め孔は位置決めピンが挿入できる程度の大きな直径を有している。
ところで、インクジェットヘッドは吐出不良などに陥るとパージ動作を行う。通常、パージ動作を行った後は、インクジェットヘッドの記録媒体と対向する面、すわなち、ノズルプレートのインク吐出面に、パージ動作によってノズルから吐出されたインク滴が付着しているので、ワイパーなどでインク吐出面を払拭する。このとき、ノズルプレートに比較的大きな直径の位置決め孔が形成されていると、ワイパーで掻き寄せられたインクが位置決め孔に侵入しやすくなる。さらに、この位置決め孔は、カバープレートの位置決め孔及び他のプレートの貫通孔などと連なっているので、この孔が連なった部分に多量のインクが侵入し溜まる。このように、孔が連なった部分にインクが溜まり、且つ、ノズルプレートの位置決め孔が大きいと、印刷中に、ノズルプレートの位置決め孔から不意にインクが滴下し記録媒体を汚す。
そこで、本発明の目的は、液体の侵入を抑制するとともに複数の位置決め孔が連なった部分に溜まった液体を滴下しにくくすることが可能な液体吐出ヘッドの製造方法を提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドの製造方法、複数のノズル孔が形成されたノズルプレートを含む一方向に長尺な複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成された液体吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズルプレート以外の前記複数のプレートの前記一方向の両端部に、中心が前記複数のプレートの積層方向に関して互いに重なる位置決め孔それぞれ形成する位置決め孔形成工程と、前記ノズルプレートの前記一方向の両端部に、複数の前記位置決め孔のうち最も大きい直径より小さい直径を有する孔を互いに重ならないようにそれぞれ3以上形成する孔形成工程と、前記孔のそれぞれ前記位置決め孔とが連通するとともに、前記3以上の孔の中心を結ぶ複数の線分によって形成されたn(n:3以上の自然数)角形の重心と前記位置決め孔の中心とが重なるように、前記ノズルプレートと前記プレートとを積層する積層工程とを備えている。
これにより、ノズルプレートとこれ以外の複数のプレートとを位置決めして積層することが可能になるとともに、3以上の孔は比較的小さな孔になるので、これら孔を介して連通した位置決め孔に液体が侵入しにくくなり、且つ、複数の位置決め孔が連なった部分に溜まった液体が当該3以上の孔から滴下しにくくなる。また、複数のプレートが一方向に長尺であっても、ノズルプレートとこれ以外の複数のプレートとを確実に位置決めすることができる。
また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、別の観点では、複数のノズル孔が形成されたノズルプレートを含む一方向に長尺な複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成された液体吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズルプレート以外の前記複数のプレートの前記一方向の両端部に、中心が前記複数のプレートの積層方向に関して互いに重なる位置決め孔それぞれ形成する位置決め孔形成工程と、前記ノズルプレートの前記一方向の両端部に、複数の前記位置決め孔のうち最も大きい直径より小さい直径を有する孔を互いに重ならないように2つ形成する孔形成工程と、前記孔のそれぞれ前記位置決め孔と連通するとともに、前記2つの孔の中心を結ぶ線分の中点前記位置決め孔の中心と重なるように、前記ノズルプレートと前記プレートとを積層する積層工程とを備えている。
これにより、ノズルプレートとこれ以外の複数のプレートとを位置決めして積層することが可能になるとともに、2つの孔は比較的小さな孔になるので、これら孔を介して連通した位置決め孔に液体が侵入しにくくなり、且つ、複数の位置決め孔が連なった部分に溜まった液体が当該2つの孔から滴下しにくくなる。また、複数のプレートが一方向に長尺であっても、ノズルプレートとこれ以外の複数のプレートとを確実に位置決めすることができる。
本発明において、前記孔が、前記位置決め孔のうち最も大きい直径の√3/2倍未満の直径を有していることが好ましい。
本発明においては、前記孔形成工程において、平面視で、前記孔の中心と前記位置決め孔の中心とを結ぶ線分が同じ角度を介して隣接するように、前記ノズルプレートに前記3以上の孔が形成されることが好ましい。
本発明において、前記積層工程は、前記プレートを支持する支持面を有し、前記プレートが前記支持面に載置される載置位置と前記プレートが別の前記プレートに積層される積層位置との間において前記支持面を移動させることが可能なプレート移動機構と、前記プレートの両端部にそれぞれ形成された前記位置決め孔及び前記3以上の孔又は前記2つの孔を撮像する撮像手段と、前記支持面が移動するように前記プレート移動機構を制御する制御手段とを含む積層装置を用いて行われ、前記積層工程において、前記撮像手段が撮像した撮像画像に基づいて、配置の基準位置に前記位置決め孔の中心と前記n角形の重心又は前記2つの孔の中心を結ぶ線分の中点とが一致するように、前記支持面を移動させることが好ましい。
本発明においては、前記孔形成工程において、前記一方向に関して、一方端側の前記2つの孔の並びの方向と、他方端側の前記2つの孔の並びの方向とが互いに直交するように、前記孔が前記ノズルプレートに形成されることが好ましい。これにより、さらに配置の位置精度が向上する。
本発明においては、前記撮像手段は、前記載置位置において前記支持面に載置された前記プレートの前記一方向の両端部と対向する位置にそれぞれ固定された2つのカメラを有しており、前記カメラの光軸が、前記配置の基準位置であることが好ましい。
また、本発明において、前記孔形成工程において、前記孔の直径が、前記ノズル孔の直径と同じに形成されることが好ましい。これにより、孔が非常に小さな孔になるので、孔を介して連通した位置決め孔に液体がより一層侵入しにくくなり、且つ、複数の位置決め孔が連なった部分に溜まった液体が当該孔からほとんど滴下しなくなる。また、同じ加工機を用いて同じ工程で、ノズル孔と孔とをノズルプレートに形成することができる。そのため、ノズルプレートを作製する工程を短縮することが可能になるとともに、別工程で孔を形成するよりも、孔の位置精度が高くなる。
また、本発明において、前記孔形成工程において、前記積層工程で前記孔の中心が前記位置決め孔の外形線と重なる位置に配置されるように、前記ノズルプレートに複数の前記孔が形成されることが好ましい。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドの概略斜視図である。図2は、インクジェットヘッドの平面図である。図3は、図2の一点鎖線で囲まれた領域の拡大平面図である。図3では、説明の都合上、本来アクチュエータユニット21の陰になって見ることができないノズル8、圧力室10及びアパーチャ12が実線で示されている。
図1に示すように、インクジェットヘッド1は、主走査方向(一方向)に細長い略直方体形状を有している。インクジェットヘッド1は、インク流路が形成された流路ユニット4と、流路ユニット4の上面に接着された4つのアクチュエータユニット21とを有している。これら流路ユニット4及びアクチュエータユニット21は共に、複数のプレートを積層して互いに接着させた積層構造を有している。
図2及び図3に示すように、流路ユニット4には、圧力室群9を構成する多数の圧力室10や多数のノズル(ノズル孔)8が形成されている。流路ユニット4の上面には、4つの台形のアクチュエータユニット21が千鳥状になって2列に配列されている。各アクチュエータユニット21は、その平行対向辺(上辺及び下辺)が流路ユニット4の長手方向(主走査方向)に沿うように配置されている。また、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士が、流路ユニット4の幅方向(副走査方向)にオーバーラップしている。
アクチュエータユニット21が接着される流路ユニット4の上面は、図3に示すように、ノズル8にそれぞれ連通した圧力室10がマトリクス状に複数配列されている。1つのアクチュエータユニット21の接着領域に対応して、これらの圧力室10が集合し1つの圧力室群9を構成している。また、圧力室群9に対向する流路ユニット4の下面では、圧力室10に連通するノズル8もマトリクス状に多数配列されて、1つの圧力室群9に対応した1つのインク吐出領域を形成している。
流路ユニット4内には、図3において破線で示すように、共通インク室であるマニホールド流路5及びその分岐流路である副マニホールド流路5aが形成されている。1つのインク吐出領域に対応して4本の副マニホールド流路5aが流路ユニット4の長手方向に延在している。流路ユニット4の上面に設けられているマニホールド流路5の開口部5bは、アクチュエータユニット21を避けるように複数形成されており、それぞれが図示しないインク供給路と接合されている。そして、図示しないインクタンクからインク供給路を介してインクが供給され、マニホールド流路5及び副マニホールド流路5aにインクが分配されるようになっている。
流路ユニット4の長手方向の両端部には、流路ユニット4を構成する複数のプレート22〜29(図4参照)にそれぞれ形成された孔(後述する)が積層方向に連なって形成された貫通部2がそれぞれ形成されている。
次に、インクジェットヘッド1の断面構造について説明する。図4は、図3のIV−IV線における部分断面図である。図5は、インクジェットヘッドの分解斜視図である。図4に示すように、ノズル8は、圧力室10及びアパーチャ12を介して副マニホールド流路5aと連通している。そして、インクジェットヘッド1には、副マニホールド流路5aの出口からアパーチャ12、圧力室10を経てノズル8に至る個別インク流路32が圧力室10ごとに形成されている。
図4に示すように、インクジェットヘッド1は、流路ユニット4とアクチュエータユニット21とが貼り合わされたものである。そして、流路ユニット4は、上から、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28及びノズルプレート29が積層された積層構造を有している。
アクチュエータユニット21は、後で詳述するように、4枚の圧電シート41〜44(図7(a)参照)が積層され且つ電極が配されている。そのうちの最上層だけが電界印加時に電歪特性を示す活性層となる部分を有し、残り3層が非活性層とされたものである。なお、活性層を有する層数は、要求されるアクチュエータユニット21の変位量に応じて適宜決められるものであり、本実施形態のように1層に限るものではない。例えば、より大きな変位が必要であれば、活性層を有する層を増やせばよい。
図4及び図5に示すように、キャビティプレート22は、圧力室10となるほぼ菱形の孔が多数形成されている。さらに、貫通部2の一部となる孔(位置決め孔)2aが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。ベースプレート23は、各圧力室10とこれに対応するアパーチャ12とを連通させるための連通孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成されている。さらに、貫通部2の一部となる孔(位置決め孔)2bが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。
アパーチャプレート24は、各アパーチャ12となる孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成されている。さらに、貫通部2の一部となる孔(位置決め孔)2cが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。サプライプレート25は、各アパーチャ12と副マニホールド流路5aとを連通させるための連通孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成されている。さらに、貫通部2の一部となる孔(位置決め孔)2dが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。
マニホールドプレート26、27、28は、副マニホールド流路5aとなる孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔が形成されている。さらに、貫通部2の一部となる孔(位置決め孔)2e〜2gが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。
ノズルプレート29は、ノズル8が多数形成され且つ貫通部2の一部となる3つの孔3a〜3cが長手方向両端部にそれぞれ形成された金属プレートである。なお、ノズルプレート29の下面(すなわち、インク吐出面となる流路ユニット4の底面)29aには、撥水性を有する撥水膜(不図示)が形成されている。
これら8枚の金属プレートは、図4に示すような個別インク流路32が形成されるように、互いに位置合わせして積層される。この個別インク流路32は、圧力室10を最上部として、全体的に上に凸の弓なり形状をした流路であり、この圧力室10を挟んで2つの流路から構成されている。このうち、一方の流路は、副マニホールド流路5aの上側縁部から上方に向かい、アパーチャ12で一旦水平に延在した後、圧力室10の一方端に至る流路である。また、他方の流路は、圧力室10の他方端から離れるようにして斜め下方に向かい、その後垂直下方にノズル8へと至る流路である。これによって、ノズル8への滑らかなインク供給が可能となっている。
図6(a)は流路ユニット4を下方から見たときの部分拡大平面図であり、図6(b)は図6(a)のVI−VI線に沿った部分断面図である。図6に示すように、流路ユニット4を構成する8枚のプレート22〜29のうち、ノズルプレート29を除くプレート22〜28は、当該プレート22〜28に形成された孔2a〜2gの各中心Cが積層方向(図6(a)中紙面垂直方向であって図6(b)中上下方向)に関して互いに重なって配置されように、積層されている。本実施形態においては、孔2a〜2gは、ともに直径が同じで約1.5mmとなっているが、互いに異なる直径及び一部の孔だけ異なる直径を有していてもよい。
ノズルプレート29に形成された同径の3つの孔3a〜3cは、図6(a)に示すように、互いに重なった孔2a〜2gの外形線上に、その中心が位置するように配置されている。また、3つの孔3a〜3cは、各孔3a〜3cの中心と中心Cとを結ぶ3つの線分(不図示)において隣接する線分同士の角度がともに120°となるように配置されている。換言すると、3つの孔3a〜3cの各中心同士を結ぶ3つの線分(図6(a)中2点鎖線で示す線)L1〜L3によってかたどる三角形が正三角形をなすように、3つの孔3a〜3cが配置されている。
そして、3つの線分L1〜L3がなす三角形の重心Gと、中心Cとが積層方向に関して互いに重なって配置されるように、流路ユニット4を構成する8枚のプレート22〜29が積層されている。
3つの孔3a〜3cは、その直径がノズル8の直径と同じであり、本実施形態においては約20μmとなっている。そして、3つの孔3a〜3cの直径は、どの孔2a〜2gよりも小さい。本実施形態において、3つの孔3a〜3cは、孔2a〜2gよりも大幅に小さい直径を有しているが、孔2a〜2gのうち最も大きい直径の√3/2倍未満であればよい。
図6(a)に示すように、孔2a〜2gの半径である線分rと、孔3bの中心と線分L1の中点とを結ぶ線分(線分L1の半分の線分)jと、中心Cと線分L1の中点とを結ぶ線分kとがなす直角三角形を仮想すると、線分r,線分j,線分kの比が2:√3:1となる。これより、線分jは、線分rに対して√3/2倍となる。線分rは、孔2a〜2gの半径であるため、線分jの長さは孔2a〜2gの直径に対してちょうど√3/4倍となる。
仮に、3つの孔3a〜3cの直径が線分jの2倍の長さ(孔2a〜2gの直径に対してちょうど√3/2倍の長さ)及びそれ以上の長さを有し且つその中心が孔2a〜2gの外形線上にあると、3つの孔3a〜3cが互いに接して繋がった状態となる。このため、3つの孔3a〜3cからインクが侵入しやすくなるとともに、孔2a〜2gに溜まったインクが3つの孔3a〜3cから滴下しやすくなる。
一方、3つの孔3a〜3cの直径が上述のように孔2a〜2gのうち最も大きい直径の√3/2倍未満であると、3つの孔3a〜3cが互い接しないので3つの孔同士が繋がらなくなる。そのため、3つの孔からインクが侵入しにくくなるとともに、孔2a〜2gに溜まったインクが3つの孔3a〜3cから滴下しにくくなる。
次に、アクチュエータユニット21の構成について説明する。図7(a)は、アクチュエータユニット21と圧力室10との部分拡大断面図であり、図7(b)はアクチュエータユニット21の表面に形成された個別電極の形状を示す平面図である。
図7(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、それぞれの厚みが15μm程度で同じになるように形成された4枚の圧電シート41〜44を含んでいる。これら圧電シート41〜44は、1つの圧力室群9を構成する多数の圧力室10に跨って配置されるように連続した層状の平板(連続平板層)となっている。このように、圧電シート41〜44が多数の圧力室10に跨って配置されることで、例えば、スクリーン印刷技術を用いることにより圧電シート41上に個別電極35を高密度に配置することが可能となっている。そのため、個別電極35に対応する位置に形成される圧力室10をも高密度に配置することが可能となって、高解像度画像の印刷ができるようになる。圧電シート41〜44は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミック材料からなるものである。
個別電極35は、図7(b)に示すように、図3に示した圧力室10とほぼ相似である略菱形の平面形状を有している。その厚みは、略1μmである。個別電極35における一方の鋭角部は延出され、その先端には、略160μmの径を有する円形のランド36が設けられている。ランド36は、例えば、ガラスフリットを含む金からなり、図7(a)に示すように、個別電極35における延出部表面上に形成されている。
共通電極34は、上下から圧電シート41,42に挟まれて配置され、図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極34は、すべての圧力室10に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。また、個別電極35は、フレキシブルフラット配線板(不図示)の独立したリード線とランド36を介してそれぞれ電気的に接続されるため、駆動信号に対応して各圧力室10の電位を選択的に制御することができるようになっている。
ここで、アクチュエータユニット21の動作について述べる。アクチュエータユニット21においては、4枚の圧電シート41〜44のうち圧電シート41だけが個別電極35から共通電極34に向かう方向に分極されている。フレキシブルフラット配線板を介して駆動信号を与えることによって、個別電極35を正の所定電位とすると、圧電シート41のうち個別電極35と対向する領域(活性領域)が圧電横効果のために分極方向と直角方向に縮む。その他の圧電シート42〜44は、電界が印加されないので自発的には縮まない。したがって、圧電シート41〜44において活性領域と対向する部分には、全体として、圧力室10側に凸となるユニモルフ変形が生じる。すると、圧力室10の容積が低下してインクの圧力が上昇し、図4に示したノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極35がグランド電位に戻ると、圧電シート41〜44は元の形状に戻って圧力室10も元の容積に戻る。そのため、副マニホールド流路5aから個別インク流路32へとインクが吸い込まれる。
他の駆動方法としては、予め個別電極35に正電位を与えておき、吐出要求があるごとに一旦個別電極35をグランド電位とし、その後所定のタイミングにて再び個別電極35を正電位とする方法もある。この場合、個別電極35がグランド電位となるタイミングで圧電シート41〜44が元の状態に戻る。このとき、圧力室10の容積は初期状態(予め電圧が印加された状態)と比較して増加し、副マニホールド流路5aから個別インク流路32へとインクが吸い込まれる。その後、再び個別電極35に正電位が与えられると、上述の駆動方法と同様に活性領域と対向する部分が圧力室10側に凸となるように変形し、圧力室10の容積低下によりインクの圧力が上昇し、ノズル8からインクが吐出される。
続いて、流路ユニット4を構成する8枚のプレート22〜29を積層するための積層装置について説明する。図8は、プレート22〜29を積層する積層装置50の概略構成図である。積層装置50は、図8に示すように、プレートを支持する台51と、台51を移動させるスライダ52と、2つのカメラ53と、吸着装置54と、制御装置57とを含んでいる。
台51は、個別インク流路32を構成する孔、孔2a〜2g及び3つの孔3a〜3cが形成されたプレート22〜29を1枚ずつ水平に支持可能な支持面51aを有している。スライダ52は、制御装置57と接続されており、制御装置57の制御によって図8中左右方向(プレート22〜29の長手方向と平行な方向であってここではX方向とする)、及び、図8中紙面垂直方向(プレート22〜29の短手方向と平行な方向であってここではY方向とする)に台51を水平に移動させる水平移動機構(不図示)を有している。また、スライダ52は、制御装置57の制御によって支持面51aの面内においてプレートを回転させる回転機構も有している。
2つのカメラ53は、支持面51aに載置された各プレート22〜29の長手方向両端部と対向する位置にそれぞれ固定されており、孔2a〜2g、3a〜3cを撮像することが可能になっている。また、カメラ53は、制御装置57と接続されており、孔2a〜2g、3a〜3cを撮像することで得られた画像を制御装置57に送る。
制御装置57は、カメラ53から送られた画像に基づいて、カメラ53の光軸と孔2a〜2gの中心Cとを一致させるための移動距離を算出、及び、カメラ53の光軸と3つの孔3a〜3cがなす三角形の重心Gとを一致させるための移動距離を算出するための処理を行う。そして、算出された移動距離に基づいて、制御装置57がスライダ52を制御して台51を動かし、カメラ53の光軸と、孔2a〜2gの中心C及び3つの孔3a〜3cがなす三角形の重心Gとを一致させる。
吸着装置54は、プレートを吸着可能な吸着部55と、吸着部55を図8中上下方向(矢印B方向)に昇降可能な昇降装置56とを有している。吸着部55は、図8に示すように、各カメラ53の光軸から所定距離Tだけ離れた位置に位置決め位置Sを有している。
次に、上述の積層装置50を用いて8枚のプレート22〜29を積層させて流路ユニット4を製造する方法について以下に説明する。まず、複数のノズル8及び孔3a〜3cが形成されたノズルプレート29を、図8に示すように、支持面51a上に載置する。このとき、ノズルプレート29のインク吐出面29aとは反対側の面と、支持面51aとを当接させる。つまり、インク吐出面29aが上方を向いてカメラ53と対向した状態となる。
次に、各カメラ53で支持面51a上に載置されたノズルプレート29の3つの孔3a〜3cをそれぞれ撮像する。そして、撮像して得られた画像を基に、制御装置57が、線分L1〜L3がなす三角形を想定しそこから重心Gを求め、重心Gがカメラ53の光軸と一致する移動距離を算出する。
次に、制御装置57が算出した移動距離に基づいてスライダ52を制御し、ノズルプレート29の長手方向両端部の三角形の重心Gと、カメラ53の光軸とをそれぞれ一致させるように、台51をX及びY方向に移動、及び、所定角度だけ回転させる。
次に、スライダ52を図中矢印A方向に所定距離Tだけ移動させ、図8中2点鎖線で示すように、ノズルプレート29と吸着部55とを対向させる。このとき、吸着部55の位置決め位置Sは、カメラ53の光軸と所定距離Tだけ離れた位置に存在しているので、ノズルプレート29の長手方向両端部にそれぞれ形成された3つの孔3a〜3cがなす三角形の重心Gと、位置決め位置Sとが一致した状態で、ノズルプレート29と吸着部55とが対向する。
次に、昇降装置56を駆動して吸着部55を下方に移動させ、図8中2点鎖線で示すように、吸着部55とノズルプレート29とを当接させて、吸着部55にノズルプレート29を吸着させる。このとき、上述のように、位置決め位置Sと三角形の重心Gとがちょうど一致した状態で、ノズルプレート29が吸着部55に吸着される。
次に、昇降装置56を駆動して吸着部55を上方に移動させ、台51からノズルプレート29を離隔させる。そして、ノズルプレート29が台51から離隔したときに、台51がカメラ53と対向する元の位置に戻るように、スライダ52を移動させる。
次に、個別インク流路32の一部が形成されたマニホールドプレート28を支持面51a上に載置する。このとき、流路ユニット4において、マニホールドプレート28のマニホールドプレート27側の面と、支持面51aとを当接させる。また、このときには、マニホールドプレートのノズルプレート29側の面には、ノズルプレート29と接着するための接着層が形成されている。
次に、各カメラ53で支持面51a上に載置されたマニホールドプレート28の孔2gをそれぞれ撮像する。そして、撮像して得られた画像を基に、制御装置57が孔2gの中心Cを求め、中心Cがカメラ53の光軸と一致する移動距離を算出する。
次に、制御装置57が算出した移動距離に基づいてスライダ52を制御し、マニホールドプレート28の長手方向両端部の孔2gの中心Cと、カメラ53の光軸とをそれぞれ一致させるように、台51をX及びY方向に移動、及び、所定角度だけ回転させる。
次に、スライダ52を図中矢印A方向に所定距離Tだけ移動させ、ノズルプレート29とマニホールドプレート28とを対向させる。このときも、マニホールドプレート28の長手方向両端部にそれぞれ形成された孔2gの中心Cと、位置決め位置Sとが一致した状態で、ノズルプレート29とマニホールドプレート28とが対向する。つまり、ノズルプレート29の3つの孔3a〜3cがなす三角形の重心Gと、孔2gの中心Cとがちょうど積層方向に関して重なり、ノズルプレート29とマニホールドプレート28とが位置決めされた状態となる。
次に、昇降装置56を駆動して吸着部55を下方に移動させ、ノズルプレート29とマニホールドプレート28とを当接させる。このとき、マニホールドプレート28には接着層が形成されているので、マニホールドプレート28とノズルプレート29とが位置決めされた状態で接着層を介して接着される。
次に、昇降装置56を駆動して吸着部55を上方に移動させ、台51からマニホールドプレート28を離隔させる。そして、マニホールドプレート28が台51から離隔したときに、台51がカメラ53と対向する元の位置に戻るように、スライダ52を移動させる。そして、マニホールドプレート28の手順と同様に、他のプレート22〜27を吸着部55側に位置決めされた状態で積層させていき、流路ユニット4の前躯体を形成する。その後、この前躯体を加圧しつつ加熱することで、流路ユニット4の製造が完了する。
以上のような第1実施形態によるインクジェットヘッド1によると、ノズルプレート29に3つの孔3a〜3cが形成されていることで、ノズルプレート29とこれ以外の7枚のプレート22〜28とを位置決めして積層することが可能になるとともに、3つの孔3a〜3cは比較的小さな孔となるので、これら孔3a〜3cを介して貫通部2側にインクが侵入しにくくなり、且つ、貫通部2に溜まったインクが当該3つの孔3a〜3cから滴下しにくくなる。
また、流路ユニット4を構成する8枚のプレート22〜29の長手方向両端部に、位置決め孔となる3つの孔3a〜3c及び孔2a〜2gがそれぞれ形成されているので、位置決め箇所が2点となり且つその2点がプレート内において比較的離れた位置に存在する。そのため、8枚のプレート22〜29が長尺であっても、互いに確実な位置決めをすることができる。
また、3つの孔3a〜3cがノズル8の直径と同じであるため、孔3a〜3cが非常に小さな孔となる。そのため、貫通部2側にインクがより一層侵入しにくくなり、且つ、貫通部2に溜まったインクが孔3a〜3cからほとんど滴下しなくなる。また、ノズルプレート29にノズル8を形成するときに、同工程で同じ加工機を用いて、3つの孔3a〜3cも形成することができる。そのため、3つの孔3a〜3cを形成するための別の工程及び別の加工機を必要とせず、ノズルプレート29を作製する工程を短縮することが可能になる。加えて、ノズルプレート29を別の加工機に置き換えする必要もなくなるので、ノズルプレート29の加工機に対する位置ずれによって生じる3つの孔3a〜3cとノズル8との間の位置精度の低下がなくなる。言い替えると、同工程において同じ加工機を用いることが可能になると、ノズル8と3つの孔3a〜3cとの間の位置精度が高くなる。
続いて、本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッドについて、図9を参照しつつ以下に説明する。図9(a)は本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッドの流路ユニット204を下方から見たときの部分拡大平面図であり、図9(b)は図9(a)のIX−IX線に沿った部分断面図である。本実施形態のインクジェットヘッドは、流路ユニット204のノズルプレート229に位置決め孔となる孔203a,203bが長手方向両端部に2つずつ形成されているだけで、これ以外は第1実施形態のノズルプレート29と同様の構成を有している。第1実施形態と同様なものは、同符号で示し説明を省略する。
本実施形態におけるノズルプレート229の長手方向両端部には、図9に示すように、同径の2つの孔203a,203bがそれぞれ形成されている。2つの孔203a,203bは、図9(a)に示すように、互いに重なった孔2a〜2gの外形線上に、その中心が位置するように配置されている。また、2つの孔203a,203bは、各孔203a,203bの中心を結ぶ線分Mが孔2a〜2gの中心Cを通るように配置されている。つまり、線分Mは、孔2a〜2gの直径と同じ長さを有しており、その中点Hが積層方向に関して中心Cと重なって配置されている。
2つの孔203a,203bは、第1実施形態の3つの孔3a〜3cと同様に、その直径がノズル8と同じであり、どの孔2a〜2gよりも小さい。2つの孔203a,203bの形成方法も、第1実施形態と同様に、ノズル8と同工程及び同じ加工機を用いている。本実施形態において、2つの孔203a,203bは、孔2a〜2gよりも大幅に小さい直径を有しているが、孔2a〜2gのうち最も大きい直径よりも小さければよい。
仮に、2つの孔203a,203bの直径が線分Mと同じ長さ及びそれ以上の長さを有し且つその中心が孔2a〜2gの外形線上にあると、2つの孔203a,203bが互いに接して繋がった状態となる。このため、2つの孔203a,203bから貫通部202側にインクが侵入しやすくなるとともに、貫通部202に溜まったインクが2つの孔203a,203bから滴下しやすくなる。
一方、2つの孔203a,203bの直径が上述のように孔2a〜2gのうち最も大きい直径より小さければ、2つの孔203a,203bが互い接しないので2つの孔同士が繋がらなくなる。そのため、2つの孔203a,203bからインクが侵入しにくくなるとともに、貫通部202に溜まったインクが2つの孔203a,203bから滴下しにくくなる。
また、本実施形態における流路ユニット204も第1実施形態とほぼ同じ方法で積層することが可能である。つまり、ノズルプレート229の2つの孔203a,203bの中心を結ぶ線分Mの中点Hとカメラ53の光軸とが一致する移動距離を制御装置57で算出し、その移動距離に基づいて、スライダ52をX及びY方向に移動、及び、所定角度だけ回転させる。この後、第1実施形態と同様な方法でノズルプレート229の線分Mの中点Hと位置決め位置Sとが一致した状態で、ノズルプレート229を吸着部55に吸着させる。そして、ノズルプレート229の線分Mの中点Hと、他のプレート22〜28の孔2a〜2gの中心Cとを一致させつつ、ノズルプレート229に他のプレート22〜28を順次積層させることで、流路ユニット204の前躯体が完成する。その後、この前躯体を加圧しつつ加熱することで、流路ユニット204の製造が完了する。
なお、本実施形態では、ノズルプレート229において、一方端側の孔203a,203bの並び方向と、他方端側の孔203a,203bの並び方向が互いに直交する方向であってもよい。例えば、孔203a,203bが、一方端側では孔2a〜2gの中心Cを通り、ノズルプレート229の幅方向(副走査方向)に平行な直線上に配置され、他方端側では孔2a〜2gの中心Cを通り、ノズルプレート229の長手方向(主走査方向)に平行な直線上に配置されている。これにより、一方端側では副走査方向の位置精度が向上し、他方端側では主走査方向の位置精度が向上するので、全体としてさらに配置の位置精度が向上する。
以上のように本実施形態におけるインクジェットヘッドにおいても、ノズルプレート229に2つの孔203a,203bが形成されていることで、ノズルプレート229とこれ以外の7枚のプレート22〜28とを位置決めして積層することが可能なるとともに、2つの孔203a,203bは比較的小さな孔となるので、これら孔203a,203bを介して連続孔2側にインクが侵入しにくくなり、且つ、連続孔2に溜まったインクが当該2つの孔203a,203bから滴下しにくくなる。なお、第1実施形態と同様なものについては同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した各実施形態においては、ノズルプレート29,229の長手方向両端部にそれぞれ形成された孔3a〜3c、203a,203bが、2つ及び3つであるが、4以上の孔が形成されていてもよい。この場合、4以上の孔の中心同士を結ぶn(4以上の自然数)個の線分によってかたどられるn角形の重心と、孔2a〜2gの中心とを積層方向に関して重なっておればよい。また、ノズルプレート29,229に形成された孔3a〜3c、203a,203b同士の径がそれぞれ異なっていてもよい。
また、上述の3つの孔3a〜3c及び2つの孔203a,203bの中心が、孔2a〜2gの外形線上に存在しているが、孔3a〜3c、203a,203bと孔2a〜2gとが連通するように互いに重なっており、且つ、孔3a〜3c、203a,203b同士が重なっていなければ、これら孔3a〜3c、203a,203bの中心が、孔2a〜2gの外形線の内及び外側に存在していてもよい。
また、上述した各実施形態は、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例であるが、本発明を適用可能な対象はこのようなインクジェットヘッドに限られない。例えば、導電ペーストを吐出して基板上に微細な配線パターンを形成したり、あるいは、有機発光体を基板に吐出して高精細ディスプレイを形成したり、さらには、光学樹脂を基板に吐出して光導波路等の微小電子デバイスを形成するための、種々の液体吐出ヘッドに適用することができる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドの概略斜視図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域の拡大平面図である。 図3のIV−IV線における部分断面図である。 インクジェットヘッドの分解斜視図である。 (a)は流路ユニットを下方から見たときの部分拡大平面図であり、(b)は図6(a)のVI−VI線に沿った部分断面図である。 (a)は、アクチュエータユニットと圧力室との部分拡大断面図であり、(b)はアクチュエータユニットの表面に形成された個別電極の形状を示す平面図である。 プレートを積層する積層装置の概略構成図である。 (a)は本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッドの流路ユニットを下方から見たときの部分拡大平面図であり、(b)は図9(a)のIX−IX線に沿った部分断面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
2a〜2g 孔(位置決め孔)
3a〜3c,203a,203b 孔
8 ノズル(ノズル孔)
22 キャビティプレート
23 ベースプレート
24 アパーチャプレート
25 サプライプレート
26〜28 マニホールドプレート
29,229 ノズルプレート
C 中心
G 重心
H 中点
L1〜L3,M 線分

Claims (10)

  1. 数のノズル孔が形成されたノズルプレートを含む一方向に長尺な複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成された液体吐出ヘッドの製造方法において
    前記ノズルプレート以外の前記複数のプレートの前記一方向の両端部に、中心が前記複数のプレートの積層方向に関して互いに重なる位置決め孔それぞれ形成する位置決め孔形成工程と
    前記ノズルプレートの前記一方向の両端部に、複数の前記位置決め孔のうち最も大きい直径より小さい直径を有する孔を互いに重ならないようにそれぞれ3以上形成する孔形成工程と
    前記孔のそれぞれ前記位置決め孔とが連通するとともに、前記3以上の孔の中心を結ぶ複数の線分によって形成されたn(n:3以上の自然数)角形の重心と前記位置決め孔の中心とが重なるように、前記ノズルプレートと前記プレートとを積層する積層工程とを備えていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法
  2. 前記孔が、前記位置決め孔のうち最も大きい直径の√3/2倍未満の直径を有していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記孔形成工程において、平面視で、前記孔の中心と前記位置決め孔の中心とを結ぶ線分が同じ角度を介して隣接するように、前記ノズルプレートに前記3以上の孔が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記積層工程は、前記プレートを支持する支持面を有し、前記プレートが前記支持面に載置される載置位置と前記プレートが別の前記プレートに積層される積層位置との間において前記支持面を移動させることが可能なプレート移動機構と、前記プレートの両端部にそれぞれ形成された前記位置決め孔及び前記3以上の孔を撮像する撮像手段と、前記支持面が移動するように前記プレート移動機構を制御する制御手段とを含む積層装置を用いて行われ、
    前記積層工程において、前記撮像手段が撮像した撮像画像に基づいて、配置の基準位置に前記位置決め孔の中心と前記n角形の重心とが一致するように、前記支持面を移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 数のノズル孔が形成されたノズルプレートを含む一方向に長尺な複数のプレートが、前記ノズルプレートを最も外側に配置して互いに積層されることによって構成された液体吐出ヘッドの製造方法において
    前記ノズルプレート以外の前記複数のプレートの前記一方向の両端部に、中心が前記複数のプレートの積層方向に関して互いに重なる位置決め孔それぞれ形成する位置決め孔形成工程と
    前記ノズルプレートの前記一方向の両端部に、複数の前記位置決め孔のうち最も大きい直径より小さい直径を有する孔を互いに重ならないように2つ形成する孔形成工程と
    前記孔のそれぞれ前記位置決め孔と連通するとともに、前記2つの孔の中心を結ぶ線分の中点前記位置決め孔の中心と重なるように、前記ノズルプレートと前記プレートとを積層する積層工程とを備えていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法
  6. 前記孔形成工程において、前記一方向に関して、一方端側の前記2つの孔の並びの方向と、他方端側の前記2つの孔の並びの方向とが互いに直交するように、前記孔が前記ノズルプレートに形成されることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記積層工程は、前記プレートを支持する支持面を有し、前記プレートが前記支持面に載置される載置位置と前記プレートが別の前記プレートに積層される積層位置との間において前記支持面を移動させることが可能なプレート移動機構と、前記プレートの両端部にそれぞれ形成された前記位置決め孔及び前記2つの孔を撮像する撮像手段と、前記支持面が移動するように前記プレート移動機構を制御する制御手段とを含む積層装置を用いて行われ、
    前記積層工程において、前記撮像手段が撮像した撮像画像に基づいて、配置の基準位置に前記位置決め孔の中心と前記2つの孔の中心を結ぶ線分の中点とが一致するように、前記支持面を移動させることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記撮像手段は、前記載置位置において前記支持面に載置された前記プレートの前記一方向の両端部と対向する位置にそれぞれ固定された2つのカメラを有しており、
    前記カメラの光軸が、前記配置の基準位置であることを特徴とする請求項4又は7に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記孔形成工程において、前記孔の直径が、前記ノズル孔の直径と同じに形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法
  10. 前記孔形成工程において、前記積層工程で前記孔の中心が前記位置決め孔の外形線と重なる位置に配置されるように、前記ノズルプレートに複数の前記孔が形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
JP2007075204A 2007-03-22 2007-03-22 液体吐出ヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4655060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007075204A JP4655060B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 液体吐出ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007075204A JP4655060B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 液体吐出ヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008230134A JP2008230134A (ja) 2008-10-02
JP4655060B2 true JP4655060B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=39903483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007075204A Expired - Fee Related JP4655060B2 (ja) 2007-03-22 2007-03-22 液体吐出ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655060B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0920009A (ja) * 1995-07-10 1997-01-21 Seikosha Co Ltd インクジェットヘッド
JP2000334967A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Oki Data Corp インクジェットヘッドの製造方法
JP2002036571A (ja) * 2000-07-31 2002-02-05 Seiko Epson Corp 液体噴射装置の製造方法
JP2003094651A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッド

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0920009A (ja) * 1995-07-10 1997-01-21 Seikosha Co Ltd インクジェットヘッド
JP2000334967A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Oki Data Corp インクジェットヘッドの製造方法
JP2002036571A (ja) * 2000-07-31 2002-02-05 Seiko Epson Corp 液体噴射装置の製造方法
JP2003094651A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008230134A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7246889B2 (en) Inkjet printing head
JP6272480B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
US8317303B2 (en) Liquid-droplet jetting apparatus and method for producing the same
WO2003070470A1 (fr) Tete d'impression et imprimante a jet d'encre
JP4765510B2 (ja) 液体噴射装置及びその製造方法
JP2018167581A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP5997219B2 (ja) 圧電アクチュエータ基板、それを用いた液体吐出ヘッドおよび記録装置
US7156501B2 (en) Inkjet head
JP5988414B2 (ja) 液体吐出ヘッド用の流路部材、およびそれを用いた、液体吐出ヘッドならびに記録装置
JPWO2015099046A1 (ja) 圧電基板、およびそれを用いたアセンブリ、液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP4193890B2 (ja) インクジェットヘッド
JP4655060B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP5434932B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びその製造方法
US7249413B2 (en) Method for manufacturing inkjet printing head
JP6193727B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP3922188B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ
JP4540296B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP5981486B2 (ja) 液体吐出ヘッド、および記録装置
JP4281712B2 (ja) プレート積層装置及びその駆動方法並びにインクジェットヘッドの製造方法
JP2006150808A (ja) 液体移送装置
JP6059394B2 (ja) 圧電アクチュエータ基板、それを用いた液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP2017149108A (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP6166195B2 (ja) 圧電基板、およびそれを用いたアセンブリ、液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP5933145B1 (ja) 液体吐出ヘッド用の流路部材、およびそれを用いた、液体吐出ヘッドならびに記録装置
JP6141735B2 (ja) 圧電アクチュエータ基板、それを用いた液体吐出ヘッドおよび記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4655060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees