JP4653226B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームを照射して記録媒体から情報を読み取る光ピックアップ装置に関し、特にトラッキングエラー信号のオフセットを低減することが可能な光ピックアップ装置に関する。
BD(Blu-ray Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の光学式記録媒体に使用する光ピックアップ装置は、一般にトラッキングサーボ制御系におけるトラッキングエラー信号の生成にプッシュプル法を用いている。この方法では、一般にトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズのみを光軸に直交する方向に変位させるため、トラッキングエラー信号に直流オフセットが重畳するという問題を抱えている。
そこで、記録媒体からの反射光を中領域と端領域に分けて受光し、ラジアル方向に二分割して設置されている中領域を担う受光素子の差分信号を、ラジアル方向に二分割して設置されている端領域を担う受光素子の差分信号によって補正する構成を採用した、いわゆる改良型プッシュプル法が提案されている(特願平10−156039号公報)。
かかる改良型プッシュプル法によって直流オフセットを低減することは可能となるものの、照射ビームが記録領域と未記録領域の境界部に位置した場合はトラッキングサーボ制御系が不安定になるという問題があった。
本発明は、上記した問題が1例として挙げられる諸問題を解決する手段を提供することを目的とする。
本発明の光ピックアップ装置は、光ディスクの記録面上にトラックに沿って記録されている情報信号を光ビームを照射することによって読み取る光ピックアップ装置であって、前記記録面上に前記光ビームを集光する対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクのラジアル方向に移動させる対物レンズ移動手段と、前記光ディスクにて反射した戻り光を複数の領域に分割して受光する分割受光手段と、を具備している。前記分割受光手段は、前記戻り光の前記ラジアル方向における両端部を含む第1領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第1分割受光手段と、前記戻り光の前記ラジアル方向に直交する方向における両端部を含む第2領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第2分割受光手段と、前記戻り光の略中央部を含む第3領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第3分割受光手段と、からなることを特徴とする。
本発明の実施形態の光ピックアップ装置の構成を示すブロック図である。 プッシュプル法の原理を示す図である。 光ディスクによって回折された光ビームの対物レンズ断面における強度分布を示すグラフである。 本発明の実施形態の演算回路における係数K1及びK2に対する直流オフセット及び局所的オフセットの変化を示すグラフである。 本発明の分割受光手段の分割パターンの代替例を示す平面図である。 本発明による主操作ルーチンを示すフローチャートである。 本発明による演算回路における係数K2の値の最適化ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の代替例の光ピックアップ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の代替例の光ピックアップ装置の構成を示すブロック図である。
発明を実施するための形態
以下、本発明による光ピックアップ装置を添付図面に基づいて説明する。
図1に本発明の実施例としての光ピックアップ装置の構成を示す。光ピックアップ装置100は、レーザービームを発する半導体レーザー等の光源11を含んでいる。コリメータレンズ12は光源11から発せられた光ビームを平行光に変換する。ビームスプリッタ13はコリメータレンズ12から出射した光ビームをほぼ90度の角度で反射する一方、対物レンズからの戻り光を透過せしめる。対物レンズ14はビームスプリッタ13を出射して記録媒体に向かう光ビームを集光する一方、記録媒体上のトラックや記録マークで散乱・回折された光ビームを集束する。ホログラム光学素子(HOE素子)15は対物レンズ14で集束された光(戻り光)を0次光及び複数の1次光に分割する。検出レンズ16はHOE素子15にて生じた0次光及び複数の1次光を各々集束するとともに非点収差を付与する。光検出器17はHOE素子15にて生じた0次光及び複数の1次光を受光する。光ピックアップ装置100は、上記の構成の光学系に加えて、光検出器17から出力する信号を演算して読取信号やフォーカシングエラー信号を生成する第1演算回路(図示せず)、及び光検出器17から出力する信号を演算してトラッキングエラー信号を生成する第2演算回路20を有している。また、光ピックアップ装置100は、第2演算回路20にて使用する係数を調整する係数調整手段30を有している。更に、光ピックアップ装置100は、フォーカシングエラー信号に基づいて対物レンズ14の遠近方向の駆動を制御するフォーカシング制御手段(図示せず)、及びトラッキングエラー信号に基づいて対物レンズ14の平行方向の駆動を制御するトラッキング制御手段40を有している。また、光ピックアップ装置100は、トラッキング方向を横切るように対物レンズ14を変位させるトラッキングコイル18、及び対物レンズを記録面に対して遠近方向に移動させるフォーカシングコイル(図示せず)を有している。
ここで、HOE素子15の構造について詳細に説明する。図1の左上にHOE素子15を光ビーム(戻り光)の入射側から見た平面図が示されている。かかる図から明らかなように、HOE素子15は各々が所定のホログラムパターンを有する5つの領域15a〜15eに5分割されている。具体的には、HOE素子15は、その略中央部に矩形の領域15eを有しており、そのディスクラジアル方向の両端部に領域15eを挟んで対向する台形の領域15a及び15bが並置されている。更に、そのディスクラジアル方向に直交する方向の両端部に領域15eを挟んで対向する台形の領域15c及び15dが並置されている。これら5つの領域は、後述するように、トラッキングエラー信号から直流オフセットや局所的オフセットを適切に除去することを企図して、その形状やサイズが画定されている。すなわち、領域15a及び15bは光ディスクにおいて生じる照射ビームの0次回折光と±1次回折光との干渉領域を極力含むように画定され、領域15c及び15dは、当該0次回折光と±1次回折光との干渉領域を極力含まずに戻り光のディスクラジアル方向に直交する方向における端領域のみを含むように画定され、領域15eは、当該0次回折光と±1次回折光との干渉領域及び前述した端領域を極力含まないようにすべく、戻り光の略中央部のみを含むように画定されている。このように、HOE素子15を通過した光ビームは、ホログラムパターンの影響を受けない0次光B0と、領域15a〜15eで各々回折される5つの1次光B1a〜B1eとに分割され、これらは各々個別の光路を経て、光検出器17の後述する複数の受光素子に導かれる。
次に、光検出器17の構造について図1を参照しながら説明する。図1に示すように、光検出器17はHOE素子15で分割された光ビームのうちの0次光B0を受光する読取信号生成用及びフォーカスサーボ制御用の矩形のフォーカシング受光部FDと、5つの1次光B1a〜B1eを受光するトラッキングサーボ制御用の矩形の第1受光部TD1、第2受光部TD2及び第3受光部TD3を備えている。フォーカシング受光部FDはディスクのラジアル方向に平行な縦分割線 flaと該縦分割線flaに直交する横分割線flbとによって田の字状に4分割されている。一方、第1受光部TD1はディスクのラジアル方向に直交する第1分割線tl1によって二分割されている。同様に、第2受光部TD2はディスクのラジアル方向に直交する第二分割線tl2によって二分割されており、第3受光部TD3はディスクのラジアル方向に直交する第3分割線tl3によって二分割されている。なお、これら受光部は必ずしも均等に二分割される必要はない。なぜなら、例えば図示しない補正手段等を用いることにより後述する各受光素子の受光量に応じた適切な出力信号を調整することが可能となるからである。
これらフォーカシング受光部FD及び第1〜第3受光部TD1〜TD3の各々の分割された領域には個別の受光素子が設けられている。すなわち、フォーカシング受光部FDには、受光素子FDa及びFDcが縦分割線flaと横分割線flbとの交点に関して対称となる位置に設けられ、受光素子FDb及びFDdが縦分割線flaと横分割線flbとの交点に関して対称となる位置に設けられている。また、第1受光部TD1には第1分割線tl1に関して対称となる位置に受光素子TD1a及びTD1bが設けられ、第2受光部TD2には第二分割線tl2に関して対称となる位置に受光素子TD2a及びTD2bが設けられ、第3受光部TD3には第3分割線tl3に関して対称となる位置に受光素子TD3a及びTD3bが設けられている。
次に、HOE素子15及び光検出器17の相対的位置関係について説明する。
HOE素子15において分割された戻り光のうち、0次光は回折されない光ビームであるため、HOE素子15をそのまま直進して光検出器17に導かれる一方、5つの1次光は各々の回折方向に従って光検出器17に導かれる。このとき、フォーカシング受光部FDは、図1に示すように、上記した0次光が縦分割線flaと横分割線flbとの交点上にそのスポットB0'の中心を形成する位置に配置されている。これによって、受光素子FDa〜FDdの各出力信号に応じて読取信号RF及びフォーカスエラー信号FEを生成することが可能となる。
具体的には、受光素子FDa〜FDdの各出力信号を各々Ifda〜Ifddとした場合、以下のように出力信号Ifda〜Ifddの総和を算出することによって読取信号RFを得ることができる。
RF=Ifda+Ifdb+Ifdc+Ifdd ・・・(1)
また、前述したように検出レンズ16によって戻り光には非点収差が付与されているので、非点収差法によって以下の演算によりフォーカスエラー信号FEを得ることができる。
FE=(Ifda+Ifdc)−(Ifdb+Ifdd) ・・・(2)
なお、光ビームへの非点収差の付与は、例えば、検出レンズ16をシリンドリカルレンズを含んだマルチレンズにすることによって可能となる。
一方、第1受光部TD1は、対物レンズが移動していないときに、1次光B1a及びB1bが第1分割線tl1によって分割されている受光素子TD1a、TD1bの各領域面に各々スポットB1a'及びB1b'を形成する位置に配置されている。また、第2受光部TD2は、対物レンズが移動していないときに、1次光B1c及びB1dがスポットB1c'及びB1d'を第二分割線tl2によって分割されている2つの受光素子TD2a、TD2bの各領域面に半分ずつ占めるように形成する位置に配置されている。更に、第3受光部TD3は、対物レンズが移動していないときに、1次光B1eがスポットB1e'を第3分割線tl3によって分割されている2つの受光素子TD3a、TD3bの各領域面に半分ずつ占めるように形成する位置に配置されている。これによって、受光素子TD1a及びTD1b、TD2a及びTD2b、並びにTD3a及びTD3bの各出力信号に応じてトラッキングエラー信号TEを生成することが可能となる。
具体的には、以下に説明する改良型プッシュプル法によってトラッキングエラー信号TEを生成することができる。
すなわち、図1に示すように、第2演算回路20は、受光素子TD1aの出力信号から受光素子TD1bの出力信号を減算してディスク上の光スポット位置とトラック中心とのラジアル方向の相対変位を検出する第1変位検出手段21と、受光素子TD2aの出力信号から受光素子TD2bの出力信号を減算して対物レンズ14のディスクのラジアル方向の変位を検出する第2変位検出手段22と、受光素子TD3aの出力信号から受光素子TD3bの出力信号を減算してディスク上の光スポット位置における局所的オフセットを検出する第3変位検出手段23と、第2変位検出手段22の出力信号に重み付けを行う第1増幅手段24と、第3変位検出手段23の出力信号に重み付けを行う第2増幅手段25と、第1変位検出手段21の出力から第1増幅手段24の出力を減算してトラッキングエラー信号の直流オフセットの補正を行う直流オフセット補正手段26と、直流オフセット補正手段26の出力から第2増幅手段25の出力を減算してトラッキングエラー信号の局所オフセットの補正を行う局所的オフセット補正手段27と、を有している。なお、第1増幅手段24及び第2増幅手段25の重み付け係数は各々K1及びK2であり、これらの値は光ピックアップ装置100が起動する毎に係数調整手段30によって調整される。上記構成により、受光素子TD1a及びTD1b、TD2a及びTD2b、並びにTD3a及びTD3bの各出力信号を各々Itd1a及びItd1b、Itd2a及びItd2b、並びにItd3a及びItd3bとした場合、プッシュプル法によって以下の演算によりトラッキングエラー信号TEを得ることができる。
TE=(Itd1a−Itd1b)−K1×(Itd2a−Itd2b)−K2×(Itd3a−Itd3b) ・・・(3)
次に、上記したトラッキングサーボ制御系によってトラッキングエラー信号から直流オフセット及び局所的オフセットが取り除かれる動作について説明する。
光ディスクの情報記録面には、周期的に配置されたトラック(グルーブやピット列)が存在し、かかる情報記録面上に照射された光ビームはその周期構造により回折を受ける。すなわち、対物レンズ14で光ビームを集光して光ディスク盤面にスポットを照射すると、入射光と同じ方向に反射する0次光の他、ラジアル方向に複数の回折光(±1次、±2次、・・・)を生じる。かかる回折光の回折角はスポット径とトラックピッチとの関係によって決定されるため、同じトラックピッチが繰り返される情報記録面では常に同じ回折角となる。このようにして生じた複数の回折光のうち対物レンズ14の瞳を通過するものだけが光検出器17にて検出される。一般にDVDやBD等の高密度な光ディスクではトラックピッチが小さく設定されているため、その瞳内で0次光と重なる(干渉する)のは、図2Aに示すように±1次光までで、±2次光以上の光は瞳で蹴られてしまう。
通常、0次光及び±1次光は、それらの反射方向が互いに異なるため、光波の位相がずれている。ビーム照射位置がトラック中心に関して対称な位置であれば、0次光に対する+1次光の位相ズレ量と0次光に対する−1次光の位相ズレ量とは等しくなるため、図2Cに示すように対物レンズ14の瞳を通過するいわゆるベースボールパターン(以下、干渉パターンと称す)において左右の干渉領域の明暗は等しくなるが、ビーム照射位置がトラック中心に関して非対称になると、これらに差異が生じ、その結果、図2B及び2Dに示すように、干渉パターンにおける左右の干渉領域の明暗に差異が生じることになる。本実施形態においては、かかる左右の干渉領域の明暗の差異を、光検出器17の第1受光部TD1において検出することでプッシュプルトラッキングエラー信号を生成している。
ここで、対物レンズ14の中心が光ビームの光軸に一致している場合は、受光部TD1に形成される光スポットは第1分割線tl1に関して対称となるので、第1変位検出手段21から出力される差分信号からは0レベルを中心とした正弦波状のいわゆるファーフィールドトラッキングエラー信号が得られる。しかしながら、プッシュプル法では、トラック中心からずれたビーム照射位置をトラック中心に戻すべく、対物レンズ14のみを光軸に直交する方向に変位させるため、第1変位検出手段21から出力される差分信号には、トラッキングエラー信号に加えて対物レンズ14の光ビームの光軸からの変位に対応した直流オフセットが重畳されている。
そこで、かかる直流オフセットを除去するため、対物レンズ14の光ビームの光軸からの変位に対応した直流オフセットのみを出力する第2変位検出手段22からの出力信号を用いている。すなわち、HOE素子15の領域15c及び15dは、そこを通過する光ビームにディスクの記録面における回折による0次光と±1次光との干渉部分が極力含まれないようにし、且つ対物レンズ14のラジアル方向の移動のみに応じて大きく変化するように画定されているので、これら領域15c及び15dを通過する光ビーム部が入射する受光素子TD2a及びTD2bの差分信号にはトラッキングエラー信号が含まれておらず、第1変位検出手段21から出力される差分信号に重畳している直流オフセットと同位相の直流オフセットのみが含まれることになる。従って、第2変位検出手段22から出力される差分信号に第1増幅手段24によって適当な重み付けを与えて直流オフセット補正信号とし、直流オフセット補正手段26において第1変位検出手段21から出力される差分信号から減算することによって、対物レンズ14の光ビームの光軸からの変位に依らずに常に直流オフセットを伴わないトラッキングエラー信号を生成することができる。
ところで、0次光と±1次光の最大位相ズレ量は、未記録領域においてはグルーブ深さに依存するが、記録済領域では、グルーブ深さのみならず記録マーク部の反射特性にも依存する。従って、対物レンズ14によって集光された光ビームが未記録領域と記録済領域との境界部分にスポットを形成した場合は、上記した直流オフセット補正手段26からの出力信号に、かかる未記録領域と記録済領域との境界部に生じるオフセット、すなわち、局所的オフセットが重畳することになる。
そこで、本実施例においては、局所的オフセットの影響が現れる第3変位検出手段23からの出力信号を用いて当該局所的オフセットを除去している。未記録領域と記録済領域との間の境界領域では、前述した如きトラック構造による回折と、ステップ状の反射特性(反射振幅特性と反射位相特性)の変化による回折とが同時に生じている。トラック構造による回折は、前述したように±1次光までを考慮すれば良いが、反射特性の変化による回折については回折角が非常に小さく、かなりの高次回折光まで考慮しなければならない。また、その時の回折効率は、記録マーク特性に依存するので、前述の非境界部におけるプッシュプル信号のような単純な原理では説明できない。そこで今回は、局所的オフセットを見積るために計算機シミュレーションを用いた。
ここで記録マーク特性について以下に説明する。一般にDVD-RやBD-Rなどの追記型光ディスクやDVD-RWやBD-REなどの書換え型光ディスクは、あらかじめグルーブ構造が形成された基板上に記録膜が形成されている。かかる記録膜はレーザー光による熱を一定値以上吸収すると光学的な特性や物理形状が変わるように設計されている。つまり、記録したいデータはレーザーパワーの変調による光学的な特性や物理形状の変化として光ディスク上に記録される。なお、光学的な特性とは、反射率特性と位相特性の2つを意味する。一般的に、反射率特性は記録マーク部と非マーク部での反射率比で表わされ、位相特性は記録マーク部と非マーク部で反射する光波の位相差で表わされる。また、基板上の物理形状の変化は位相特性の変化として現れるので、以降の説明では反射率特性の変化と位相特性の変化との2つのみについて検討する。
さて、記録膜は通常、複数の異なる材料を多層構造にして設計する。どの材料をどのような組合せで多層構造にするのかはディスクメーカーの自由である。ただし、データを記録再生した場合の信号変調度についてはディスク規格を満たす必要がある。逆の言い方をすれば、信号変調度さえ満たせば、記録マークを、反射率特性の変化として形成しても、位相特性の変化として形成してもどちらでも良いということである。実際に市場に存在しているディスクは反射率特性の変化と位相特性の変化を上手く組み合わせていると予想される。
そこで、典型的な次の2種類のディスクA及びBについて記録領域と未記録領域との境界部での回折パターンを調べてみた。すなわち、ディスクAは反射率特性の変化だけで記録マークを形成するタイプのディスクであり、ディスクBは位相特性の変化だけで記録マークを形成するタイプのディスクである。
なお、ディスクA及びBの信号変調度は互いに同じであり、更に以下のパラメータ値も互いに同じである。
(NA、λ)=(0.85、405nm)
(TP、記録マーク長)=(320nm、224nm)
(グルーブ深さ、グルーブ幅)=(25nm、160nm)
かかるディスクA及びBの回折パターンを比較した結果を図3A及び3Bに示す。ここで図3AはディスクAの結果を示しており、図3BはディスクBの結果を示している。また、図3A、3B共に横軸は対物レンズ14の瞳ラジアル方向の座標を正規化した値であり、縦軸は対物レンズ14のラジアル断面での光ビームの強度分布を示している。図3A、3Bからわかるように、ディスクA及びディスクBの何れも、未記録部と記録済部では回折パターンは光軸中心に対して左右対称になっているが、記録領域と未記録領域との境界部においては、照射ビームのスポット中心がトラック中心と一致するように光ビームを照射しているにもかかわらず、回折パターンはトラック中心に関して左右対称にならずに、左右の強度分布が大きく異なっている。すなわち、記録領域と未記録領域との境界部には局所的オフセットが発生することを意味している。ここで重要なのはディスクAとディスクBではその非対称性の態様が異なっていることである。すなわち、図3Aに示すディスクAでは0次光及び±1次光の干渉領域と0次光のみの領域とのいずれの領域においても左側の強度が右側の強度よりも大であるが、図3Bに示すディスクBでは0次光及び±1次光の干渉領域と0次光のみの領域とでは左右の強度が互いに逆の関係にある。
このことより、ディスクAに対してはHOE素子15の分割パターンを適切に設定することで、直流オフセット補正手段26だけで局所オフセットをキャンセルできる可能性がある一方で、ディスクBに対しては、局所オフセット補正手段27を用いない限り局所的オフセットをキャンセルすることは不可能であることがわかる。
図4は、対物レンズ14をラジアル方向に10%移動した状態における、前述したトラッキングエラー演算式(3)のK1及びK2の値と直流オフセット及び局所的オフセットとの関係を示すグラフであり、図4A、4BはディスクAに関するグラフであり、図4C、4DはディスクBに関するグラフである。なお、図4A乃至4Dにおいて、直流オフセットは記録済領域におけるピーク値とボトム値の平均レベル、局所的オフセットは記録領域と未記録領域との境界部における同平均レベルである。また、縦軸は各オフセットの値をプッシュプル信号の振幅で正規化した値となっている。図4A及び4CはK2=0の状態でK1の値を変えながら測定した直流オフセット及び局所的オフセットの値をグラフにしたものである。図4Aからわかるように、ディスクAにおいては直流オフセットと局所的オフセットがほぼ同時にゼロになるK1の値を有している。一方、図4Cからわかるように、ディスクBでは両オフセットをほぼ同時にゼロにするK1が存在せずに大きく異なっていることが分かる。これは、前述したように、ディスクBに対しては直流オフセット補正手段26だけでは局所的オフセットがキャンセルできないことを意味している。
図4B、4Dは、K1の値を直流オフセットがゼロになるように最適化したのち固定し、K2の値を変えながら測定した直流オフセット及び局所的オフセットの値をグラフにしたものである。どちらのディスクに対してもK2の変化に応じて直流オフセットをほぼゼロに保ったまま局所的オフセットの大きさが変化している様子が分かる。ディスクBに対してはK2を-15以下にすることで局所的オフセットがほぼゼロにできることが分かる。実際には局所的オフセットの値はプッシュプル信号の振幅の約1/3以下であれば充分に安定したトラッキングエラー信号を得ることが出来るのでK2の値は-5としても良い。
以上の結果より、演算式(3)を演算するに際して、先ず、K2=0として直流オフセットをモニタしながらK1を最適化し、その後、K2を最適化することによってK1及びK2を共に最適な値に設定することが可能となる。
ここで、K2=0としてK1を最適化したときは、K1の値は、K1={(Itd1a−Itd1b)の直流オフセット}/{(Itd2a−Itd2b)の直流オフセット}の関係を満たすはずである。つまり、K1の値を最適化した後は、常に{(Itd1a−Itd1b)の直流オフセット}=K1×{(Itd2a−Itd2b)の直流オフセット}となっているので、トラッキングエラー信号全体の直流オフセットはK2×{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}になるはずである。K2の値は局所的オフセットの大きさをモニタしながら最適化するので、K2×{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}の値は必ずしも小さくなる保証はないが、もともとの{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}の値がある程度小さければK2の値が最適化された後でも、K2×{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}の値を小さく抑えておくことが可能である。逆にK2を最適化した後で直流オフセットがもともとの直流オフセット、すなわち、{(Itd1a−Itd1b)の直流オフセット}の大きさを上回ってしまうと、この方法を使用する意味が薄れる。従って、以下の式を満たすことが好ましい。
|K2×{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}|≦|(Itd1a−Itd1b)の直流オフセット| ・・・(4)
すなわち、{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}に含まれる直流オフセットはできるだけ小さいほうが好ましい。一方、{(Itd2a−Itd2b)の直流オフセット}の直流オフセットは{(Itd1a−Itd1b)の直流オフセット}の直流オフセットをキャンセルするために用いるので、ある程度の大きさを有することが好ましい。また、{(Itd2a−Itd2b)の直流オフセット}と{(Itd3a−Itd3b)の直流オフセット}とはどちらもプッシュプル信号は極力含んでいないのが好ましい。
ちなみに、図4Dの場合はK2の値は−5でも良いので、((Itd3a−Itd3b)に含まれる直流オフセットは、(Itd1a−Itd1b)に含まれる直流オフセットの1/5以下である必要があることになる。一方、(Itd2a−Itd2b)に含まれる直流オフセットはある程度の大きさが必要なので、例えば(Itd1a−Itd1b)に含まれる直流オフセットの1/5以上にすることが望ましい。
次に、本発明の実施形態におけるピックアップ装置の係数設定方法について図6及び7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ディスクがローディングされたことを図示しないスイッチにより検知すると(ステップS1)、スピンドルモーターが回転してフォーカスサーボがロックされる(ステップS2)。このとき、フォーカスオフセット等の種々のパラメータが調整される。次に、K2の値をゼロにセットする(ステップS3)。すると、前述したトラッキングエラー演算式(3)は次式のように右辺の第3項目が無くなる。
TE=(Itd1a−Itd1b)−K1×(Itd2a−Itd2b) ・・・(5)
この状態で、先ず、K1の最適値を求める(ステップS4)。すなわち、第1変位検出手段21から出力される差分信号には直流オフセットが重畳されている正弦波となる。ここで、正弦波の位相は対物レンズ14が1トラック分変位する毎に360°変化する。K1の値の変化に応じて重畳されている直流オフセットが変化するので、所定の数のK1の値の各々において所定の幅で対物レンズ14を変位させることによって、直流オフセットを実質的にゼロにする最適なK1の値を求めることが可能となる。
次に、半径方向にピックアップを動かして記録領域と未記録領域との境界部を特定する(ステップS5)。その際、記録領域と未記録領域ではRF信号のDCレベルが異なることを利用することで境界部を見つけることができる。もしも、記録領域と未記録領域との境界部が見つけられなかった時は(ステップS6)、ディスク上に設けられているいわゆる試し書き領域に移動し(ステップS8)、トラッキングをONにして(ステップS9)、適当なデータを記録した後(ステップS10)、再びトラッキングをOFFにする(ステップS11)。これによって、記録領域と未記録領域との境界部を特定することが可能となる。境界部の特定が完了した後はK2を最適化する(ステップS7)。具体的には、まずK2を所定レンジの最小値にセットし(ステップS71)、この状態で局所的オフセットの大きさを測定する(ステップS72)。局所的オフセットの測定方法については、例えば、ピークホールド法を用いることが出来る。すなわち、対物レンズ14をディスクの内外周方向に向けてそれぞれ所定量変位させ、その際局所的オフセット補正手段27から出力される信号のピーク値とボトム値とを加算して2で割ることにより局所的オフセットを求めることができる。K2の値が最小値のときの局所的オフセットが求まったら、K2の値を1ステップだけ大きくし(ステップS75)、再び局所的オフセットの大きさを求める。このようにK2の値を徐々に大きくしながら局所的オフセットの大きさを求めていき、K2が所定のレンジにおける最大値になったら(ステップS73)、それまでの間に局所的オフセットが最も小さかった時のK2の値を最適値としてセットする(ステップS74)。ここで、K2の可変範囲を規定する所定のレンジの最小値と最大値は、市場に出てくる可能性がある複数のディスクに対してK2の最適値をあらかじめ調べておくことで見積もることが出来る。
以上の動作により、様々な光ディスクに対しても直流オフセットや局所的オフセットを除去し得る最適なK1及びK2の値を簡易且つ確実に得ることが可能となる。
なお、上記した本発明の実施形態においては、フォーカスエラー信号の検出に非点収差法を用いたが、スポットサイズ法などの別の方式を用いてフォーカスエラー信号を検出しても良い。また、本発明の実施形態においては、HOE素子15で発生させた1次光を用いてトラッキングエラー信号を生成したが、1次光の代わりに0次光を用いてトラッキングエラー信号を生成しても良い。更に、本発明の実施形態においては、HOE素子15の0次光をフォーカシングに利用したが、ハーフミラーを用いてフォーカス用とトラッキング用の光を分割した後、トラッキング用の光だけをHOE素子15で分割しても良い。更に、本発明の実施形態においては、HOE素子15で1次光を5分割したうえ、6分割された光検出器17でトラッキングエラー信号を生成したが、後述するように、HOE素子15では0次光と1次光とに分割するだけにして、種々の形状やサイズを有する複数の受光素子を適切に配置することによって上記した実施形態と同等の分割パターンを得るようにしても良い。また、本実施形態では光ディスクが装着される毎にK1及びK2の値を調整することとしたが、例えば切替スイッチを設けることによって、K1のみを調整したりK2のみを調整したり、若しくはK1及びK2のどちらも調整しないようにしても良い。
更に、HOE素子15と光検出器17とによって形成する分割パターンは、本実施形態において採用した図5Aの如きパターンに限られるわけではない。すなわち、第1変位検出手段21から出力される差分信号にはプッシュプル信号を極力含み、第2変位検出手段22から出力される差分信号にはプッシュプル信号を極力含まずに対物レンズ14の移動に対して大きく変化する信号を含み、第3変位検出手段23から出力される差分信号にはプッシュプル信号を極力含まずに対物レンズの移動に対して殆んど変化しない信号を含むように構成されるものであれば、如何なるパターンを有していても良い。例えば、図5BからLに示すようなパターンを有しても良い。図5AからLに示すような分割パターンは、HOE素子15及び/または光検出器17における各々の分割パターンを適宜形成することによって実現することが可能である。例えば、図5Aのパターンは前述した実施例の他にも、図8に示す実施例の光ピックアップ装置100’におけるが如く、HOE素子15’と光検出器17とを用いることでも実現できる。また、前述したように、図9に示す実施例の光ピックアップ装置100''におけるが如く、0次光と1次光との分割のみを担うHOE素子15''とその他の全ての分割及び受光を担う光検出器17'とを用いることでも実現できる。
図8に示すHOE素子15’は、図1のHOE素子15における略中央部の矩形の領域15eがディスクラジアル方向に2分割されて領域15e1及び15e2となっている。更に、図1に示す台形の領域15c及び15dもディスクラジアル方向に2分割されて領域15c1及び15c2並びに領域15d1及び15d2となっている。これによって、HOE素子15’に入射する戻り光は、所定のホログラムパターンを有する8つの領域によって8分割されることになる。また、光検出器17の第2受光部TD2においては、対物レンズが移動していないときに、1次光B1c1及び2並びにB1d1及び2のスポットB1c1'及びB1c2’並びにB1d1'及びB1d2’が、第二分割線tl2によって分割されている2つの受光素子TD2a、TD2bの各領域面に各々形成される。更に、第3受光部TD3においては、対物レンズが移動していないときに、1次光B1e1及びB1e2のスポットB1e1'及びトB1e2’が第3分割線tl3によって分割されている2つの受光素子TD3a、TD3bの各領域面に各々形成される。
図9に示すHOE素子15''は、0次光と1次光との分割のみを行なうように構成されている。光検出器17'はその他の分割及び受光を担うべく、ディスクのラジアル方向における両端部を含む領域を分割受光する受光素子TD1a'、TD1b'からなる第1受光部と、ディスクのラジアル方向に直交する方向における両端部を含む領域を分割受光する受光素子TD2a'、TD2b'からなる第2受光部と、略中央部を含む領域を分割受光する受光素子TD3a'、TD3b'からなる第3受光部と、から構成されている。
なお、図5A〜5L中の符号1は信号Itd1aを出力する領域、符号2は信号Itd1bを出力する領域、符号3は信号Itd2aを出力する領域、符号4は信号Itd2bを出力する領域、符号5は信号Itd3aを出力する領域、及び符号6は信号Itd3bを出力する領域である。また、図5B〜5D、図5F〜5H、及び図5Lに示される斜線部はトラッキング信号の生成には使用しないことを意味している。これは、検出光路中に例えば遮蔽板を入れることによって可能となるが、RFやフォーカス用の光への影響を抑えるべく、例えばHOE素子15によってその領域の1次光だけを別の方向に導くのがより好ましい。

Claims (7)

  1. 光ディスクの記録面上にトラックに沿って記録されている情報信号を光ビームを照射することによって読み取る光ピックアップ装置であって、
    前記記録面上に前記光ビームを集光する対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクのラジアル方向に移動させる対物レンズ移動手段と、前記光ディスクにて反射した戻り光を複数の領域に分割して受光する分割受光手段と、を具備し、
    前記分割受光手段は、前記戻り光の前記ラジアル方向における両端部を含む第1領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第1分割受光手段と、前記戻り光の前記ラジアル方向に直交する方向における両端部を含む第2領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第2分割受光手段と、前記戻り光の略中央部を含む第3領域を前記ラジアル方向に2分割して受光する第3分割受光手段と、からなり、
    前記第1分割受光手段からの出力信号を演算して前記トラックと前記記録面上に集光した光ビームとの相対変位を検出するトラッキング誤差検出手段と、前記第2分割受光手段からの出力信号を演算して前記対物レンズの変位を検出する対物レンズ変位検出手段と、前記第3分割受光手段からの出力信号を演算して局所的オフセットを検出する局所的オフセット検出手段と、前記対物レンズ変位検出手段からの出力信号に所定の重み付けを行う第1増幅手段と、前記局所的オフセット検出手段からの出力信号に所定の重み付けを行う第2増幅手段と、前記トラッキング誤差検出手段の出力信号から前記第1増幅手段の出力信号を差分して直流オフセットを補正する直流オフセット補正手段と、前記直流オフセット補正手段の出力信号から前記第2増幅手段の出力信号を差分して局所的オフセットを補正する局所的オフセット補正手段と、を更に備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第1分割受光手段は、2つの受光面を有する第1受光部と前記対物レンズと前記第1受光部との間に配置された第1光束分割手段とからなり、前記第1光束分割手段によって前記第1領域が分割され、前記第1光束分割手段または前記第1受光部によって前記第1領域が前記ラジアル方向に2分割され、前記2分割された前記第1領域が前記第1受光部の2つの受光面で各々受光されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第2分割受光手段は、2つの受光面を有する第2受光部と前記対物レンズと前記第2受光部との間に配置された第2光束分割手段とからなり、前記第2光束分割手段によって前記第2領域が分割され、前記第2光束分割手段または前記第2受光部によって前記第2領域が前記ラジアル方向に2分割され、前記2分割された前記第2領域が前記第2受光部の2つの受光面で各々受光されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第3分割受光手段は、2つの受光面を有する第3受光部と前記対物レンズと前記第3受光部との間に配置された第3光束分割手段とからなり、前記第3光束分割手段によって前記第3領域が分割され、前記第3光束分割手段または前記第3受光部によって前記第3領域が前記ラジアル方向に2分割され、前記2分割された前記第3領域が前記第3受光部の2つの受光面で各々受光されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第1分割受光手段は、前記第1領域を前記ラジアル方向に2分割して受光すべく2つの受光面を備えた第1受光部を有し、
    前記第2分割受光手段は、前記第2領域を前記ラジアル方向に2分割して受光すべく2つの受光面を備えた第2受光部を有し、
    前記第3分割受光手段は、前記第3領域を前記ラジアル方向に2分割して受光すべく2つの受光面を備えた第3受光部を有することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記光束分割手段は、ホログラム光学素子であることを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記光ピックアップ装置は、光ディスクが装着される毎に、前記第1増幅手段の重み付けと前記第2増幅手段の重み付けとを自動的に行なうことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
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