JP4652347B2 - 可塑化評価装置及び可塑化評価方法 - Google Patents

可塑化評価装置及び可塑化評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4652347B2
JP4652347B2 JP2007010260A JP2007010260A JP4652347B2 JP 4652347 B2 JP4652347 B2 JP 4652347B2 JP 2007010260 A JP2007010260 A JP 2007010260A JP 2007010260 A JP2007010260 A JP 2007010260A JP 4652347 B2 JP4652347 B2 JP 4652347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding material
resin
test
test piece
evaluation apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007010260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008175727A (ja
Inventor
康雄 丹野
隆 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007010260A priority Critical patent/JP4652347B2/ja
Publication of JP2008175727A publication Critical patent/JP2008175727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4652347B2 publication Critical patent/JP4652347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、可塑化評価装置及び可塑化評価方法に関するものである。
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品を取り出すようになっている。
前記射出成形機は金型装置、型締装置及び射出装置を有し、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成る金型を備え、型締装置は、固定プラテン、可動プラテン、型締め用モータ、トグル機構等を備える。そして、前記型締め用モータを駆動し、ボールねじを作動させてクロスヘッドを進退させると、トグル機構が作動して、推力を発生させて可動プラテンを進退させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う。また、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる前記加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出するための射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、計量用モータを駆動し、前記スクリューを回転させることによって、スクリューの前方に樹脂を溜め、射出用モータを駆動し、前記スクリューを前進させることによって、射出ノズルから樹脂を射出する。
ところで、成形品において、高強度化、耐熱性等が求められるようになっていて、高強度化を満たすために、樹脂に20〜50〔%〕程度のガラスフィラ等が添加され、耐熱性を満たすために、樹脂に塩素(Cl)、臭素(Br)、アンチモン(Sb)等の元素が添加されることがある。ところが、前記ガラスフィラ及び元素は、金属に対して攻撃性を有し、例えば、ガラスフィラの場合、研磨剤として機能し、前記元素のうちの塩素、臭素等のハロゲン元素は、腐食促進剤として機能する。さらに、樹脂によっては、樹脂自体に塩素、硫黄(S)等の元素を含有することがあり、その場合、塩素、硫黄等が腐食促進剤として機能する。
また、成形品に高機能化が求められ、例えば、成形品として、微細構造を有する光学素子部品(ピックアップレンズ、導光板、導波路、回折格子等)、狭ピッチコネクタ等を成形する場合、成形時の樹脂の温度、射出圧力、射出速度等が高くされる傾向にあり、射出成形機にとってはその成形条件が過酷になっている。
このことから、射出成形機の各部を構成する部品、特に、射出装置を構成する部品(以下「可塑化部品」という。)は、それに使用される金属材料に、摩耗及び腐食(以下「損耗」という。)に対する耐久性の向上が常に求められるようになっている。
これに対して、可塑化部品に使用される金属材料として、種々の工具鋼、ステンレス鋼等のほかに、Ni基合金、Co基合金又はそれらに表面処理を施した材料が提供されている。これらの材料を使用するに当たっては、高温での強度、樹脂による腐食、摩擦による損耗量等を把握することが必要になる。強度については、射出可能温度域での硬さ、引張強度、クリープ強度、疲労強度等の機械的性質をJIS等に規定されている評価方法で確認すればよいが、前述されたような損耗に対する耐久性については、最適な評価方法がない。
例えば、従来の評価方法において、摩耗試験においては、現状使用されている材料と相対的な優劣比較をするようにしている。また、腐食試験においては、樹脂に含有される元素を考慮し、同じ元素を含有する酸溶液に試験片を浸漬して耐食性を評価するようにしている。ところが、実際の射出成形機、すなわち、実機において、損耗は、樹脂中で起こり、摩耗試験、腐食試験等と形態が異なる。そこで、実機に似せた環境をシミュレートするようにした試験装置が提供されている。この場合、例えば、樹脂のペレットが充填された容器の下面と対向させて、テストピースを回転自在に配設し、ペレットをテストピースに押圧してテストピースの樹脂に対する耐摩耗性を評価するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−5224号公報
しかしながら、前記従来の試験装置においては、射出装置の後方における耐摩耗性を評価することができるだけであり、溶融させられた高圧の樹脂による損耗を評価することができない。すなわち、実機と同じ条件下で損耗を評価することができない。
本発明は、前記従来の試験装置の問題点を解決して、実機と同じ条件下で損耗を評価することができる可塑化評価装置及び可塑化評価方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の可塑化評価装置においては、成形材料を収容するための成形材料収容部と、剪断加熱の履歴を有する成形材料を、設定温度及び設定圧力で前記成形材料収容部に供給する成形材料供給装置と、前記成形材料収容部内において、試験片を保持する保持部材と、該保持部材を回転させる駆動部とを有する。
本発明によれば、可塑化評価装置においては、成形材料を収容するための成形材料収容部と、剪断加熱の履歴を有する成形材料を、設定温度及び設定圧力で前記成形材料収容部に供給する成形材料供給装置と、前記成形材料収容部内において、試験片を保持する保持部材と、該保持部材を回転させる駆動部とを有する。
この場合、剪断加熱の履歴を有する成形材料が、設定温度及び設定圧力で成形材料収容部に供給されるので、実機と同じ条件下で試験片の損耗を評価することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の実施の形態における可塑化評価装置を示す図である。
図において、11は試験装置、51は成形材料供給装置としての射出装置であり、前記試験装置11及び射出装置51は基台としての成形機フレームfr1に搭載される。また、13は試験装置11を支持する支持台、54は前記射出装置51を進退自在に支持する可塑化移動装置である。本実施の形態においては、成形材料供給装置として、射出装置51を使用するようになっているが、該射出装置51に代えて、成形材料としての樹脂を、所定の温度及び所定の圧力で試験装置11に供給することができる樹脂供給装置を使用することができる。
前記射出装置51は、シリンダ部材としての加熱シリンダ56、該加熱シリンダ56内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスクリュー57、前記加熱シリンダ56の前端に取り付けられた射出ノズル58、前記加熱シリンダ56の後端の近傍に配設されたホッパ59、前記スクリュー57の後端に突出させて形成されたスクリュー軸61、荷重検出部としてのロードセル70を介して連結された第1の支持部としての前側支持部71、及び第2の支持部としての後側支持部72を備えるとともに、進退自在に配設され、前記スクリュー軸61を回転自在に支持する可動支持部としてのプレッシャプレート62、前記前側支持部71に取り付けられ、プーリ・ベルト式の回転伝達系(駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プーリと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルトから成る。)65を介してスクリュー軸61と連結された計量用の駆動部としての計量用モータ66、前記成形機フレームfr1に取り付けられ、プーリ・ベルト式の回転伝達系(駆動要素としての駆動プーリ、従動要素としての従動プーリ、及び駆動プーリと従動プーリとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルトから成る。)68を介して運動方向変換部としてのボールねじ75と連結された、射出用の駆動部としての射出用モータ69等を備える。
前記加熱シリンダ56の外周には、加熱部材としてのヒータh1が配設され、該ヒータh1は加熱シリンダ56内の樹脂を加熱し、溶融させる。
前記ボールねじ75は、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部として機能し、回転伝達系68と連結された第1の変換要素としてのボールねじ軸73、及び後側支持部72に取り付けられ、前記ボールねじ軸73と螺合させられる第2の変換要素としてのボールナット74を備える。
また、前記可塑化移動装置54は、射出装置フレームfr2、該射出装置フレームfr2に取り付けられ、可塑化移動用の駆動部としての可塑化移動用モータ77、前記射出装置フレームfr2の長手方向に沿って配設され、前記前側支持部71及び後側支持部72を案内するガイド78、射出装置フレームfr2に対して回転自在に配設され、可塑化移動用モータ77を駆動することによって回転させられる第1の変換要素としてのボールねじ軸81、該ボールねじ軸81と螺合させられる第2の変換要素としてのボールナット82、前記加熱シリンダ56の後端に取り付けられたブラケット83、前記ボールナット82とブラケット83との間に配設される付勢部材としてのスプリング84等を備える。
したがって、可塑化移動用モータ77を駆動することによって、所定のタイミングで射出装置51を前進させて射出ノズル58を図示されない金型装置の固定金型に当接させ、ノズルタッチを行うことができる。なお、前記ボールねじ軸81及びボールナット82によってボールねじ86が構成され、該ボールねじ86は、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部として機能する。
前記構成の射出装置51において、可塑化移動用モータ77を駆動すると、該可塑化移動用モータ77の回転はボールねじ軸81に伝達され、ボールナット82が進退させられる。そして、ボールナット82の推力がスプリング84を介してブラケット83に伝達され、射出装置51が進退させられる。
そして、射出装置51の通常の使用形態における計量工程において、計量用モータ66を駆動し、回転伝達系65を介してスクリュー軸61に回転を伝達し、スクリュー57を回転させると、ホッパ59から供給された樹脂は、加熱シリンダ56内において加熱されて溶融させられ、前方に移動して、スクリュー57の前方に溜められる。これに伴って、スクリュー57は、所定の位置まで後退させられる。
また、射出工程において、可塑化移動用モータ77を駆動して射出ノズル58を前記固定金型に押し付けるとともに、射出用モータ69を駆動し、回転伝達系68を介してボールねじ軸73を回転させる。このとき、プレッシャプレート62は、ボールねじ軸73の回転に伴って移動し、スクリュー57を前進させるので、スクリュー57の前方に溜っている樹脂は射出ノズル58から射出され、固定金型と前記金型装置の可動金型との間に形成されたキャビティ空間に充填される。そのときの反力は、ロードセル70によって受けられ、射出力として検出される。
次に、前記試験装置11について説明する。
図1は本発明の実施の形態における可塑化評価装置の要部を示す図、図3は本発明の実施の形態における試験装置の試験片の取付状態を示す図、図4は本発明の実施の形態における可塑化部品に損耗が発生するメカニズムを示す図である。
図において、11は試験装置であり、該試験装置11は、可塑化部品を構成する試験片12を収容する収容部17、前記試験片12を回転させる回転部14、前記試験片12に対して負荷を与える負荷付与部15等を備え、前記収容部17及び回転部14はベース16上において隣接させて配設され、前記負荷付与部15は、収容部17の下方に配設される。
該収容部17は、互いに対向させ、かつ、所定の距離を置いて配設された第1、第2の部材としての端板21、22、該端板21、22間に配設された環状体23、前記端板21、22及び環状体23を貫通させて配設され、端板21、22と環状体23とを連結する固定部材24、収容部17をベース16に取り付けるための取付板27等を備え、端板21、22及び環状体23によって、試験片12及び樹脂を収容する成形材料収容部としての密閉された試験空間28が形成される。前記固定部材24は、ボルト25及びナット26によって構成される。なお、本実施の形態においては、端板21、22と環状体23とを連結するために、固定部材24が使用されるようになっているが、該固定部材24に代えて溶接によって端板21、22と環状体23とを連結することができる。
前記端板22には、中央に樹脂を供給するための導入口29が形成され、該導入口29は試験空間28と連通させられる。そして、前記導入口29の端部に射出ノズル58が押し付けられ、スクリュー57によって試験用に射出された樹脂は、導入口29を介して試験空間28に充填される。該試験空間28内の樹脂の温度を保持するために、前記環状体23に加熱部材としてのヒータh11が配設される。
また、回転部14は、前記試験片12を保持する保持部材としての円板状のホルダ31、該ホルダ31を回転させるための試験用の駆動部としての試験用モータ32、該試験用モータ32をベース16に取り付けるための取付板33、該取付板33に対して試験用モータ32の出力軸34を回転自在に支持する軸受部材(スラスト軸受)としてのベアリング35、前記出力軸34と連結され、端板21に形成された貫通孔41を貫通して試験空間28内に突出させられ、先端において前記ホルダ31が取り付けられたシャフト36等を備える。なお、貫通孔41の内周面とシャフト36の外周面との間には、シール部材43が配設される。また、前記取付板33には、冷却媒体流路44が配設され、該冷却媒体流路44に図示されない温調装置から冷却媒体としての水が供給され、該水によって、出力軸34、ベアリング35等が冷却される。したがって、前記水によって、試験空間28内の樹脂の熱が、シャフト36及び出力軸34を介して試験用モータ32に伝達されるのが防止される。
前記ホルダ31は、図3に示されるように、本体部48、該本体部48の外周縁において、試験片12を押し付ける当て板49、及び当て板49を本体部48に取り付ける固定部材としてのねじ50を備える。前記試験片12は、ホルダ31の外周縁から径方向外方に向けて突出させて取り付けられる。なお、本実施の形態において、前記試験片12は、環状体で形成されるが、ホルダ31の円周方向において所定のピッチ角ごとに複数個配設することができる。
また、前記負荷付与部15は、前記環状体23における下方に、環状体23を貫通して進退自在に配設された押圧部材46、該押圧部材46の先端に、試験片12に対して摺動自在に当接させて取り付けられた押圧片としてのステータ47、前記押圧部材46及びステータ47を試験片12に対して所定の付勢力で付勢する付勢部材としてのスプリング38、該スプリング38を介して、押圧部材46と対向させて配設された受け部材39、前記スプリング38、受け部材39等を包囲するケース52、前記受け部材39とケース52との間に配設され、前記スプリング38の付勢力を検出する荷重検出部としてのロードセル53等を備える。したがって、前記スプリング38によって、ステータ47が前記付勢力で試験片12を押圧するので、試験片12に他の部材との摺動状態を形成することができる。なお、試験片12は各種の材料で形成され、必要に応じて交換される。
また、前記ケース52に冷却媒体供給路55が接続され、該冷却媒体供給路55に前記温調装置から水が供給され、該水によって、受け部材39が冷却される。したがって、前記水によって、試験空間28内の樹脂の熱が、押圧部材46、スプリング38及び受け部材39を介してロードセル53に伝達されるのが防止される。
ところで、可塑化部品の損耗のうち、腐食は、加熱及び剪断による樹脂の劣化に伴って発生させられるラジカルによるものとされ、摩耗は、ガラスフィラ等の硬質研摩粒子によるアブレッシブ摩耗によるものとされる。
前記ラジカルが発生すると、ラジカルによって可塑化部品を構成する材料、例えば、鉄(Fe)が酸化させられる。図4に示されるメカニズムにおいては、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PA)等の樹脂が使用される。
図4において、RHは樹脂であり、樹脂RHに熱、機械的な剪断力等が加わると、ラジカルR・が発生し、該ラジカルR・が酸化すると、ラジカルROO・が発生する。そして、ラジカルROO・が樹脂RHと反応し、更にラジカルR・を発生させる。その結果、鉄とラジカルROO・とが、次のような反応をし、鉄が酸化させられる。
Fe+ROO・→Fe3 (ROO)2
Fe3 (ROO)2 →Fe3 4 +2R−R
なお、R−Rは分子量の小さい樹脂を表す。
また、ポリフェニレンサルファイトを使用すると、図4と同様なメカニズムによって、ラジカルR・が硫化し、ラジカルRS・が発生する。そして、鉄とラジカルRS・とが、次のような反応をし、鉄が硫化させられる。
Fe+2RS・→Fe(SR)2
Fe(SR)2 →2FeS+R−R
同様にして、ラジカルR・が塩化すると、ラジカルRCl・が発生する。そして、鉄とラジカルRCl・とが反応し、鉄が塩化する。
ところで、前記ラジカルR・、ROO・、RS・、RCl・等は、樹脂が溶融する温度下で生成される。また、前記アブレッシブ摩耗は、溶融状態の樹脂の場合、高圧下で生じる。
ところで、射出成形機においては、溶融させられた樹脂の温度は200〔℃〕以上、かつ、400〔℃〕以下の範囲にされる。また、溶融させられた樹脂に加わる圧力は、計量工程においては約200〔kg/cm2 〕以下の範囲になり、射出工程においては約2000〔kg/cm2 〕になる。
そこで、本実施の形態においては、実機における可塑化部品の損耗状態を検査するために、実機と同様の高温・高圧状態の樹脂環境を再現し、該樹脂環境下に評価すべき試験片12を置くようにしている。
すなわち、試験装置11において、試験空間28に充填される樹脂の温度が、溶融温度である300〔℃〕以上、好ましくは、ラジカルを発生させる分解温度である350〔℃〕以上の設定温度にされる。また、圧力は10〔kg/cm2 〕以上の設定圧力にされる。なお、試験中、該設定圧力は保持され、圧力抜け等が発生しないようにされる。そのために、射出装置51において、計量が行われ、前記加熱シリンダ56内の樹脂がヒータh1によって加熱され、溶融させられて前記設定温度にされ、スクリュー57の回転に伴って、スクリュー57の前方に溜められ、このとき、樹脂に剪断力が加わり、剪断加熱の履歴が形成される。
続いて、スクリュー57が前進させられ、溶融させられた樹脂が試験空間28に充填され、スクリュー57によって保圧されて、試験空間28内が前記設定圧力にされる。必要に応じて試験空間28内の樹脂はヒータh11によって補助的に加熱される。
また、試験用モータ32を駆動することによってホルダ31を回転させ、試験片12を試験空間28内で回転させるようにしている。したがって、試験片12と試験空間28内の樹脂とが摺動し、試験片12に実機と同じ条件下で損耗を評価することができる。
この場合、高圧下で試験空間28内の樹脂が漏れないように、シール部材43によってシールが行われるが、試験空間28内の樹脂を所定の量だけ排出することができるように、図示されない成形材料排出部としての樹脂ドレン用配管が配設され、樹脂ドレン用配管によって樹脂の消費量を制御することができる。また、試験空間28内において同じ樹脂が滞留するのを防止することによって、樹脂が分解炭化するのを防止するとともに、可塑化部品の摩耗粉等が樹脂に混入して、損耗が過多になるのを防止することができる。
なお、試験用モータ32の回転速度を高くしたり、ホルダ31の径を大きくしたりすると、試験片12と樹脂との摺動速度を高くすることができる。また、ヒータh11によって、試験空間28内の樹脂の温度を高くしたり、ステータ47による充填時の圧力を高くしたりすると、単位時間当たりの損耗量を大きくする環境を形成することができる。したがって、短期間で可塑化部品の損耗を評価し、寿命を予測することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における可塑化評価装置の要部を示す図である。 本発明の実施の形態における可塑化評価装置を示す図である。 本発明の実施の形態における試験装置の試験片の取付状態を示す図である。 本発明の実施の形態における可塑化部品に損耗が発生するメカニズムを示す図である。
符号の説明
12 試験片
28 試験空間
31 ホルダ
32 試験用モータ
47 ステータ
57 スクリュー

Claims (7)

  1. (a)成形材料を収容するための成形材料収容部と、
    (b)剪断加熱の履歴を有する成形材料を、設定温度及び設定圧力で前記成形材料収容部に供給する成形材料供給装置と、
    (c)前記成形材料収容部内において、試験片を保持する保持部材と、
    (d)該保持部材を回転させる駆動部とを有することを特徴とする可塑化評価装置。
  2. 前記成形材料供給装置は、成形材料の圧力を10〔kg/cm2 〕以上の設定圧力にする請求項1に記載の可塑化評価装置。
  3. 前記成形材料供給装置は、成形材料の温度を成形材料の溶融温度以上の設定温度にする請求項1に記載の可塑化評価装置。
  4. 前記成形材料供給装置は、成形材料の温度を成形材料の分解温度以上の設定温度にする請求項1に記載の可塑化評価装置。
  5. 前記試験片に対して摺動自在に当接させて配設された押圧片を有する請求項1に記載の可塑化評価装置。
  6. 前記成形材料収容部内の成形材料を排出する成形材料排出部を有する請求項1に記載の可塑化評価装置。
  7. (a)剪断加熱の履歴を有する成形材料を、設定温度及び設定圧力で成形材料収容部に供給し、
    (b)該成形材料収容部内において、試験片を保持する保持部材を回転させることを特徴とする可塑化評価方法。
JP2007010260A 2007-01-19 2007-01-19 可塑化評価装置及び可塑化評価方法 Expired - Fee Related JP4652347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010260A JP4652347B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可塑化評価装置及び可塑化評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007010260A JP4652347B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可塑化評価装置及び可塑化評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008175727A JP2008175727A (ja) 2008-07-31
JP4652347B2 true JP4652347B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=39702853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007010260A Expired - Fee Related JP4652347B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可塑化評価装置及び可塑化評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4652347B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100990222B1 (ko) 2008-09-18 2010-10-29 (유)종로과학상사 고온방식 성형성 시험기
CN104502216B (zh) * 2015-01-13 2017-07-07 辽宁科技学院 一种路面基层材料抗冲刷性能试验装置及试验方法
CN105203738B (zh) * 2015-10-23 2017-06-09 三峡大学 一种模拟水流对岩石的冲刷作用及风化作用的装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63109034A (ja) * 1986-10-25 1988-05-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック成形機の温度監視方法
JPH095224A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 耐摩耗性評価試験装置の接触面圧補正方法及び装置
JP2003340823A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Trust:Kk 成形用組成物の製造方法および装置
JP2006322808A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Nachi Fujikoshi Corp 射出成形機部品用材料評価試験方法及び試験装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63109034A (ja) * 1986-10-25 1988-05-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック成形機の温度監視方法
JPH095224A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 耐摩耗性評価試験装置の接触面圧補正方法及び装置
JP2003340823A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Trust:Kk 成形用組成物の製造方法および装置
JP2006322808A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Nachi Fujikoshi Corp 射出成形機部品用材料評価試験方法及び試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008175727A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4346034B2 (ja) 射出成形機部品用材料評価試験方法及び試験装置
JP4652347B2 (ja) 可塑化評価装置及び可塑化評価方法
JP5781471B2 (ja) 射出成形方法
EP2644353B1 (en) Injection molding machine with a clamping force monitoring unit
KR20070097486A (ko) 성형기, 사출장치 및 그 온도제어방법
EP1647386A1 (en) Molding method, purging method, and molding machine
JP5019165B2 (ja) 射出成形機用スクリュ、射出成形装置及び射出成形方法
JP2009234063A (ja) 射出成形機及びそれを用いた射出成形方法
EP3434439B1 (en) Injection molding machine
JP2009226683A (ja) 異常検出装置を備えたプリプラ式射出成形機
JP4440140B2 (ja) 射出装置
JP5255925B2 (ja) 射出成形機
JP5924588B2 (ja) 射出成形機の射出装置及び射出成形方法
JP4820719B2 (ja) 射出成形機
JP3410348B2 (ja) 電動式射出成形機の監視装置
JP4693473B2 (ja) 射出成形機
JP4392278B2 (ja) 射出成形機における射出装置および射出成形機
JP2008044109A (ja) 射出成形機
JP6128415B2 (ja) 射出成形機の射出装置
JP4974235B2 (ja) 射出成形機及び成形方法
JP2018069574A (ja) インラインスクリュ式射出成形機およびその成形制御方法
JP4974001B2 (ja) 射出成形機及び成形方法
JP5622326B2 (ja) 射出成形機および射出成形機の作動方法
JP5854471B2 (ja) ホットランナユニットを用いた射出成形方法
JP2007144869A (ja) プリプラ式射出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees