JP4652309B2 - 光ファイバ特性測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続光のプローブ光を被測定光ファイバの一端から入射し、パルス化されたポンプ光を被測定光ファイバの他端から入射し、被測定光ファイバの他端から射出される光に基づいて被測定光ファイバの特性を測定する光ファイバ特性測定装置に関するものである。
近年、大容量の情報を伝送するために、光ファイバが用いられる機会が多くなっている。光ファイバを情報伝送媒体として用いる場合には、通信品質を確保する目的で光ファイバの長さ方向における特性(例えば、障害が発生している箇所、又は障害発生する虞のある箇所)を定期的に測定することが必要である。このために、光ファイバの一端から光パルスを入射して、この光パルスが光ファイバ中を進行している間に生じる後方散乱光を測定して、光ファイバの損失や歪み等の特性を測定するOTDR(Optical Time Domain Reflectometry)等の測定技術が提案されている。
光ファイバ中で発生するブリルアン散乱光を測定するBOTDR(Brillouin Optical Time Domain Analysis)は、光ファイバの歪み箇所を特定することが可能な技術であるため、光ファイバが設置されている環境における温度、歪み等の物理量の分布を測定する光ファイバセンサ等に応用できる。この光ファイバセンサでは、ダム、堤防、その他の大規模構造物に光ファイバを張り巡らして光ファイバの歪み等の特性を測定することによって構造物の変形等を検出し、構造物の保守管理を行うことができる。近年、空間分解能が高く、より正確に歪み等が生じる箇所を特定することができる光ファイバセンサが要求されている。
この要求に答えるために、被測定光ファイバの一端からプローブ光を入射するとともに他端からポンプ光を入射し、被測定光ファイバ中で生じる誘導ブリルアン散乱現象を利用した測定装置が提案されている(特許文献1参照)。この方式は、BOCDA(Brillouin Optical Correlation Domain Analysis)と呼ばれている。
ところが、特許文献1に示された誘導ブリルアン散乱現象を利用した測定装置においては、プローブ光及びポンプ光がともに連続光であり、被測定光ファイバを含む光の伝送経路中に相関ピークが周期的に現れる。このため、被測定光ファイバの特性を測定するためには、被測定光ファイバ中に相関ピークが1つのみ存在するように、プローブ光あるいはポンプ光を遅延させる光遅延器の遅延量やプローブ光及びポンプ光の光源装置における変調信号の周波数を調整することが困難であるとともに、高空間分解能を保ったまま測定できる距離は数メートルであるために被測定光ファイバの長さが制限される等の課題を有していた。
そこで、被測定光ファイバの一端から連続光としてのプローブ光を入射するとともに他端からパルス化されたポンプ光を入射し、ポンプ光が被測定光ファイバ中を伝搬するに伴って被測定光ファイバ中の異なる位置で時系列的に相関ピークを通過させ、所望の測定点付近からの光のみを通過させて測定することによって、高空間分解能を保ったままで長い距離に亘って被測定光ファイバの特性を測定する測定装置が提案されている(特許文献2参照)。このような測定装置によれば、所望の測定点から到達する光のみが通過するように、タイミング調整器における光が通過可能なタイミングを設定することで、所望の測定点の特性を得ることができる。つまり、タイミング調整器におけるタイミングを変更することによって、被測定光ファイバ中の任意の測定点の特性を得ることができる。
特許第3667132号公報 特許第3607930号公報
ところで、特許文献2に示す測定装置では、タイミング調整器における光が通過可能なタイミングを設定するためには、パルス化されたポンプ光が射出されてから、所望の測定点に到達するまでの時間及び所望の測定点からの光がタイミング調整器に到達するための時間、すなわち、パルス化されたポンプ光が射出される位置から所望の測定点までの距離及び所望の測定点からタイミング調整器までの距離を正確に知っている必要がある。
このため、ポンプ光をパルス化する光スイッチから被測定光ファイバまでの距離、被測定光ファイバの距離及び被測定光ファイバからタイミング調整器までの距離を予め正確に取得してパラメータとして設定する必要がある。
また、相関ピークの形成位置は、光源装置における変調信号の周波数によって変化可能であるが、被測定光ファイバの長さに依存して、被測定光ファイバ中における相関ピークの形成位置が変化する。このため、被測定光ファイバ中の相関ピーク位置、すなわち相関ピークの形成位置と光源装置における変調信号の周波数との関係を知る必要がある。このため、特許文献2に示す測定装置では、予め被測定光ファイバの長さを正確に知る必要がある。
しかしながら、被測定光ファイバの長さ、ポンプ光をパルス化する光スイッチから被測定光ファイバまでの距離、被測定光ファイバの距離及び被測定光ファイバからタイミング調整器までの距離を正確に計測する作業は容易ではなく、被測定光ファイバの特性を測定可能となるまでの作業が煩雑化する原因となる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、被測定光ファイバの一端から連続光であるプローブ光を入射するとともに被測定光ファイバの他端からパルス化されたポンプ光を入射し、被測定光ファイバの他端からの光を所定のタイミングで通過させ、この通過光を検出することによって被測定光ファイバの特性を測定する光ファイバ特性測定装置において、被測定光ファイバの特性を測定可能となるまでのパラメータ設定作業を簡素化することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、周波数が可変可能な第1変調信号によって位相変調あるいは周波数変調されたコヒーレント光を射出する光源装置と、上記コヒーレント光の一部を、周波数が可変可能な第2変調信号によって光周波数変換された連続光のプローブ光として被測定光ファイバの一端から入射するプローブ光入射手段と、上記コヒーレント光の残りをパルス化してポンプ光として上記被測定光ファイバの他端から入射させるポンプ光入射手段と、上記被測定光ファイバの他端から射出される光を所定のタイミングで通過光として通過させるタイミング調整手段と、上記通過光を検出する光検出手段とを備える光ファイバ特性測定装置であって、上記被測定光ファイバの一端あるいは他端に直列に接続されるとともに上記被測定光ファイバとブリルアン周波数シフト量が異なる評定用光ファイバと、上記光検出手段の検出結果から上記被測定光ファイバの特性を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて用いられる測定用のパラメータを上記評定用光ファイバを用いて取得するパラメータ取得モードを有する制御部とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、制御部が、被測定光ファイバとブリルアン周波数シフト量が異なる評定用光ファイバを用いることによって、測定モードにおいて用いられる測定用パラメータが取得される。すなわち、被測定光ファイバの長さを知ることなく、測定用パラメータが取得される。
また、本発明においては、上記制御部が、上記評定用光ファイバのブリルアン周波数シフト量及び上記評定用光ファイバの長さを予め記憶し、上記パラメータ取得モードにおいて、ポンプ光入射手段において上記コヒーレント光をパルス化することなく連続光のポンプ光が射出される状態とし、かつ、上記タイミング調整手段を上記光が常時通過可能な状態とし、かつ、上記第2変調信号の周波数を上記評定用光ファイバのブリルアン周波数シフト量に相当する周波数近傍に合わせた状態にて、上記第1変調信号の周波数を変化させることによって上記相関ピークを上記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引し、上記相関ピークを掃引することによって得られる通過光の検出結果及び上記評定用光ファイバの長さから、上記被測定光ファイバと上記評定用光ファイバとの接続位置において相関ピークが形成される上記第1変調信号の周波数及び上記接続位置に形成される相関ピークが何次のものであるかを上記測定用パラメータとして取得するという構成を採用することができる。
また、本発明においては、上記第1変調信号の周波数を変化させることによって上記相関ピークを上記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引する場合に、上記相関ピーク間隔が上記評定用光ファイバの長さ以上とされるという構成を採用することができる。
また、本発明においては、上記パラメータ取得モードにおいて上記制御部が、複数の相関ピークを上記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引するという構成を採用することができる。
また、本発明においては、上記パラメータ取得モードにおいて上記制御部が、上記測定用パラメータとして取得した、上記被測定光ファイバと上記評定用光ファイバとの接続位置において相関ピークが形成される上記第1変調信号に基づいて上記接続位置に相関ピークを形成可能な状態とし、上記ポンプ光入射手段によってパルス化されたポンプ光を上記被測定光ファイバの他端から入射させ、誘導ブリルアン散乱光が含まれる上記通過光が上記タイミング調整手段を通過する時間を取得し、上記ポンプ光入射手段からパルス化されたポンプ光が射出される時間と、誘導ブリルアン散乱光が含まれる上記通過光が上記タイミング調整手段を通過する時間との時間差を上記測定用パラメータとして新たに取得するという構成を採用することができる。
また、本発明においては、前記評定用光ファイバに熱量あるいは歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整手段を備えるという構成を採用することができる。
また、本発明においては、被測定光ファイバの一部に熱量あるいは歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整手段を備え、前記被測定光ファイバの一部を前記評定用光ファイバとして用いるという構成を採用することができる。
本発明によれば、測定現場等において被測定光ファイバ等の長さ等を計測する必要がなくなり、被測定光ファイバの一端から連続光であるプローブ光を入射するとともに被測定光ファイバの他端からパルス化されたポンプ光を入射し、被測定光ファイバの他端からの光を所定のタイミングで通過させ、この通過光を検出することによって被測定光ファイバの特性を測定する光ファイバ特性測定装置において、被測定光ファイバの特性を測定可能となるまでの作業を簡素化することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光ファイバ特性測定装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による光ファイバ特性測定装置Sの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の光ファイバ特性測定装置Sは、光源装置10、第1光分岐器20、光変調器30(プローブ光入射手段)、光遅延器40、光スイッチ50(ポンプ光入射手段)、第2光分岐器60、タイミング調整器70(タイミング調整手段)、光波長フィルタ80、光検出器90(光検出手段)及び制御部100を備えている。
光源装置10は、半導体レーザ11及び信号発生回路12を備える。ここで、半導体レーザ11は、例えば、小型であり、且つ、スペクトル幅の狭いレーザ光を射出するMQW・DFB・LD(Multi−Quantum Well・Distributed Feed−Back・Laser Diode)が用いられる。信号発生回路12は半導体レーザ11から射出されるレーザ光(コヒーレント光)Lを周波数変調又は位相変調する正弦波信号(第1変調信号)を半導体レーザ11に出力する。なお、本実施形態においては、信号発生回路12が半導体レーザ11から射出されるレーザ光Lを周波数変調する場合を例に挙げて説明する。
第1光分岐器20は、光源装置10から射出されたレーザ光Lを2分岐する光分岐器である。この第1光分岐器20で分岐された一方(一部)のレーザ光Lは、光変調器30に入射される。また、この第1光分岐器20で分岐された他方(残り)のレーザ光Lは、光遅延器40に入射される。
光変調器30は、入射されるレーザ光Lを強度変調して、レーザ光Lの中心波長に対する側波帯を発生させるものであり、マイクロ波発生器31と光強度変調器32とを備える。マイクロ波発生器31はレーザ光Lに与える周波数シフト分の周波数のマイクロ波(第2変調信号)を出力するものである。また、光強度変調器32はマイクロ波発生器31から出力されるマイクロ波の周波数に基づいてレーザ光Lを強度変調することによって、レーザ光Lの中心周波数に対して等しい周波数差を有する側帯波を発生させるものである。なお、マイクロ波発生器31から出力されるマイクロ波の周波数は可変である。光強度変調器32から出力されたレーザ光Lは、連続光のプローブ光Laとして射出される。
一方、第1光分岐器20で分岐された他方のレーザ光Lが入射される光遅延器40は、入射するレーザ光Lを必要に応じて時間的に遅延させて射出するものである。
光スイッチ50は、レーザ光Lをパルス化して射出するものである。ここで、光スイッチ50は、例えばEOスイッチである。光スイッチ50から出力されたパルス化されたレーザ光Lは、ポンプ光Lbとして射出される。
被測定光ファイバXは、所定のブリルアン周波数シフト量νの光ファイバであり、一端Xaからプローブ光Laが入射されるとともに他端Xbからポンプ光Lbが入射される。
評定用光ファイバ1は、被測定光ファイバXと大きく異なるブリルアン周波数シフト量νBを有する光ファイバであり、被測定光ファイバXの一端Xaに直列に接続されている。つまり、被測定光ファイバXの一端Xaには、評定用光ファイバ1を介してプローブ光Laが入射される。
なお、本実施形態において、評定用光ファイバ1の長さは1mに設定されている。
また、第2光分岐器60は、被測定光ファイバXを伝播して被測定光ファイバXの他端Xbから射出された誘導ブリルアン散乱光を含む光周波数帯域の光L3を分岐するものである。ここで、誘導ブリルアン散乱光の光周波数帯域の光L3の強度は、被測定光ファイバX中で生ずる誘導ブリルアン散乱現象による影響を受けたものとなる。この第2光分岐器60で分岐された光L3は、タイミング調整器70に入射する。
タイミング調整器70は、後述する制御部100によって、光スイッチ50でパルス化されたポンプ光Lbが被測定光ファイバX中に設定した所望の測定点(特性を測定しようとする点)まで到達し、この結果測定点において生じたブリルアン散乱光がタイミング調整器70に到達する時間τに基づいて光を通過するタイミングが決定されるものであり、この結果、被測定光ファイバX中に設定した上記測定点付近で発生した誘導ブリルアン散乱光のみ通過光L4として通過させるものである。
光波長フィルタ80は、タイミング調整器70を通過した通過光L4から誘導ブリルアン散乱光(光変調器30で発生される低周波側の側波帯波長成分)のみを通過させる通過特性を有するものである。ここで、光変調器30が、片側波帯のみを発生するキャリア抑圧光単側波帯(SSB−SC)変調方式であれば、光波長フィルタ80は不要である。
また、光検出器90は、光波長フィルタ80で分離された低周波側の側波帯の光のパワーを検出するものである。
また、光検出器90あるいは電気的スイッチ回路にて、所望の信号のみを通過させるタイミング調整の機能を持たせることも可能である。
制御部100は、光源装置10、光変調器30、光スイッチ50、タイミング調整器70及び光検出器90と電気的に接続されており、光源装置10、光変調器30、光スイッチ50及びタイミング調整器70の動作を制御するとともに、光検出器90の検出結果から誘導ブリルアンスペクトルを取得し、この誘導ブリルアンスペクトルに基づいて被測定光ファイバXの特性を測定するものである。
この制御部100は、光検出器90の検出結果から被測定光ファイバの測定を測定する測定モードと、該測定モードにおいて用いられる測定用のパラメータを取得するパラメータ取得モードとを有している。
また、制御部100は、評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量νB、評定用光ファイバ1の長さLref、評定用光ファイバ1及び被測定光ファイバX中の光の速度vgを記憶している。
次に、このように構成された本実施形態の光ファイバ特性測定装置Sの動作について説明する。
なお、上述のように、制御部100は、測定モードとパラメータ取得モードとを有している。そして、以下、制御部100がパラメータ取得モードとなっている場合の光ファイバ特性測定装置Sの動作、制御部100が測定モードとなっている場合の光ファイバ特性測定装置Sの動作について説明する。
(パラメータ取得モード)
まず、制御部100は、パルス化されない連続光のポンプ光Lbが射出されるように光スイッチ50を常に導通状態に制御し、かつ、タイミング調整器70に入射される光L3が全てタイミング調整器70を通過可能なようにタイミング調整器70を制御し、かつ、光変調器30においてレーザ光Lを強度変調するための第2変調信号の周波数が評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量νBに合うように光変調器30のマイクロ波発生器31の制御する。
また、制御部100は、光源装置10の信号発生回路12を制御することによって、相関ピーク間隔dmが10m程度(評定用光ファイバ1の長さ1mに対して十分に長い距離)となり、また空間分解能Δzが1〜10cm(評定用光ファイバ1の長さ1mに対して十分に短い距離)となるように設定する。なお、相関ピーク間隔dmは、下式(1)によって与えられ、空間分解能Δzは、下式(2)によって与えられる。なお、式(1),(2)において、fmは第1変調信号の周波数、vgは評定用光ファイバ中の光の速度、ΔνBはブリルアンゲイン線幅、Δfは第1変調信号によって変調されたレーザ光Lの光周波数変動分を示している。
dm=vg/(2・fm)……(1)
Δz=(vg・ΔνB)/(2π・fm・Δf)……(2)
ここで、例えば、Δf=2.5GHz、fm=6MHzとした場合には、空間分解能Δz=5.3cm、相関ピーク間隔dm=16.7mとなる。
このような条件では、光スイッチ50が常に導通状態であるため、複数の相関ピークが形成されることとなるが、相関ピーク間隔dmが評定用光ファイバ1の長さよりも十分に長く設定されているため、評定用光ファイバ1中に相関ピークが2つ以上存在することがない。よって、確実に評定用光ファイバ1中の複数の位置から誘導ブリルアン散乱光が発生することを防止することができる。また、空間分解能Δzが評定用光ファイバ1の長さに対して十分に短い距離となるように設定されているため、評定用光ファイバ1中の相関ピークの位置を正確に知ることができる。
続いて、制御部100は、光源装置10における第1変調信号の周波数fmを高い周波数側に僅かに掃引する。この結果、式(1)から分かるように相関ピーク間隔は徐々に狭くなり、n番目の相関ピーク(n次相関ピーク)が評定用光ファイバ1の一端1aから他端1bまで掃引される。さらに、第1変調信号の周波数fmが高い周波数まで掃引されると、次番目の相関ピーク(n+1次相関ピーク)、次々番目の相関ピーク(n+2次相関ピーク)が評定用光ファイバ1の一端1aから他端1bまで掃引される。このように、本実施形態においては、複数の相関ピークが評定用光ファイバ1中を掃引される。
なお、0次相関ピークは、第1光分岐器で分岐されたレーザ光の一方と他方の光路長が等しい箇所に形成され、第1変調信号の周波数fmを掃引しても移動しない。このような0次相関ピークが評定用光ファイバ1あるいは被測定光ファイバXに存在する場合には正確な測定が得られなくなる。このため、0次相関ピークが評定用光ファイバ1中あるいは被測定光ファイバX中に形成される場合には、光遅延器40によって他方のレーザ光の光路長を見かけ上長くすることによって0次相関ピークが、評定用光ファイバ1中あるいは被測定光ファイバX中から外れるようにする。
上述のように複数の相関ピークが評定用光ファイバ1中を順次掃引されることによって、光検出器90の出力信号からは、図2に示すように、各相関ピークが評定用光ファイバ1を掃引されたことを示すパルス状の出力が得られる。そして、制御部100は、これらのパルス状の出力の立ち上がり及び立ち下りにおける第1変調信号の周波数fm(fm1〜fm6)を記憶する。
なお、光検出器90では、評定用光ファイバ1中に形成された相関ピークにおいて生じた誘導ブリルアン散乱光が検出される。このため、周波数fm1はn次相関ピークが評定用光ファイバ1の一端1aに存在する場合に対応し、周波数fm2はn次相関ピークが評定用光ファイバ1の他端1bに存在する場合に対応し、周波数fm3はn+1次相関ピークが評定用光ファイバ1の一端1aに存在する場合に対応し、周波数fm4はn+1次相関ピークが評定用光ファイバ1の他端1bに存在する場合に対応し、周波数fm5はn+2次相関ピークが評定用光ファイバ1の一端1aに存在する場合に対応し、周波数fm6はn+2次相関ピークが評定用光ファイバ1の他端1bに存在する場合に対応する。
なお、第2変調信号の周波数は、評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量に合わされているため、評定用光ファイバ1以外に形成された相関ピークでは、誘導ブリルアン散乱光は生じない。このため、光検出器90においては、評定用光ファイバ1中において発生した誘導ブリルアン散乱光のみを検出することができる。
ここで、0次相関ピークから上記n次相関ピークまでの距離は、n・dmで算出されるため、評定用光ファイバ1の長さLrefは、下式(3)によって算出される。
n・dm1−n・dm2=Lref……(3)
ただし、下式(4)とする。
dmn=vg/2fmn……(4)
そして、本実施形態において制御部100は、評定用光ファイバ1の正確な長さLref(1m)を記憶しているため、n次相関ピークが評定用光ファイバ1の一端1aに存在する場合の第1変調信号の周波数fm1及びn次相関ピークが評定用光ファイバ1の他端1bに存在する場合の第1変調信号の周波数fm2を用いてnを算出することができる。なお、本実施形態においては、制御部100は、正確を期すために、第1変調信号の周波数が、fm3とfm4の場合及びfm5とfm6の場合についてもnを算出するということができる。
fm1=6.000MHz、fm2=6.006MHzであると、n=60はとなり、0次相関ピークから上記n次相関ピークまでの距離は1000mとなる。
以上の工程によって、相関ピークを接続部A(評定用光ファイバ1の他端1b)に形成するための第1変調信号の周波数fmと、該周波数fmの場合に接続部Aに形成される相関ピークが何次のものであるかが取得され、制御部100に記憶される。
このように本実施形態の光ファイバ特性測定装置Sによれば、被測定光ファイバXの全長を必要とすることなく、相関ピークを接続部Aに形成するための第1変調信号の周波数fmと、該周波数fmの場合に接続部Aに形成される相関ピークが何次のものであるかをパラメータとして取得することができる。このため、光ファイバ特性測定装置Sによれば、設置現場において、上記パラメータを設定することによってのみで、既知のn次相関ピークを接続部Aに形成することができる。
続いて、制御部100は、n次相関ピークを接続部Aに形成可能な第1変調信号の周波数fmを用いて、光スイッチ50でパルス化されたポンプ光Lbが接続部Aまで到達し、この結果接続部Aにおいて生じた誘導ブリルアン散乱光がタイミング調整器70に到達する時間τrを取得する。
具体的には、まず、制御部100は、上述の工程で取得した第1変調信号の周波数fm2を設定することによって、n次相関ピークを接続部Aに形成可能な状態とする。このような状態においては、評定用光ファイバ1中の相関ピークは1つのみであるため、誘導ブリルアン散乱光が生じる相関ピークは、n次相関ピークのみとなる。このため、光検出器90において検出される光は、n次相関ピークによって生じた誘導ブリルアン散乱光のみとなる。
そして、制御部100は、光スイッチ50から相関ピーク幅相当のパルス幅を有するポンプ光Lbが射出されるように光スイッチ50を制御し、タイミング調整器70における光の通過可能タイミングを掃引することによって、光検出器90において誘導ブリルアン散乱光が検出される時間を求める。そして、光スイッチ50からポンプ光が射出された時間と光検出器90においてブリルアン散乱光が検出された時間との時間差を時間τrとして求める。
この時間τrは、光スイッチ50から接続部Aまでの距離L1及び接続部Aからタイミング調整器70までの距離L2を光が伝達する時間に相当する。
このように本実施形態の光ファイバ特性測定装置Sにおいては、パラメータ取得モードにおいて、n次相関ピークを接続部Aに形成するための第1変調信号の周波数fm2(fm4,fm6であっても良い)と、第1変調信号の周波数fm2の場合において接続部Aに形成される相関ピークが何次のものであるかすなわちnと、光スイッチ50でパルス化されたポンプ光Lbが接続部Aまで到達し、この結果接続部Aにおいて生じたブリルアン散乱光がタイミング調整器70に到達する時間τrが取得される。
なお、光スイッチから射出されるポンプ光の間隔は、測定前に想定される時間τrに対して十分に長い時間であることが好ましい。これによって、先に射出されたポンプ光によるブリルアン散乱光がタイミング調整器70に到達される間に次ぎのポンプ光が射出されないため、光検出器90における検出を正確に行うことができる。
(測定モード)
次に、制御部100が測定モードにおいて、被測定光ファイバXの任意の測定点X1における特性を測定する場合について説明する。
まず、制御部100は、光源装置10における第2変調信号の周波数を被測定光ファイバのブリルアン周波数シフト量νの近傍を掃引することとする。第1変調信号の周波数を変化させると、上記パラメータ設定モードにおいて取得されたn次相関ピークは第1変調信号の周波数が変化しているため異なる位置に移動しているが、n次相関ピークと0次相関ピークとの距離は、n・dm(dmは上記式(4)から算出可能)に基づいて算出することができる。このため、接続部Aから測定モードにおけるn次相関ピークまでの距離が算出できる。
そして、制御部100は、接続部Aに対して被測定光ファイバXが0次相関ピークに対していずれの方向に延在しているかを認識しており、また、測定モードにおける相関ピーク間隔dmが算出可能なことから、被測定光ファイバXの測定点X1に何番目の相関ピークが存在しているかを算出し、この相関ピークすなわち測定点X1から接続部Aまでの距離L0を算出することができる。
すなわち、何番目の相関ピークがどの位置にあるかを特定することができる。一方、測定点X1から接続部Aまでの距離が予め指定されている時は、上記と同様にnとfmが決定できる。
ここで、光スイッチ50から接続部Aまでの距離がL1、接続部Aからタイミング調整器70までの距離がL2であることから、光スイッチ50から測定点X1までの距離と測定点からタイミング調整器70までの距離とを合わせた距離は、L1+L2−2L0となる。そして、制御部100は、被測定光ファイバX中の光の速度及び、光スイッチ50でパルス化されたポンプ光Lbが被測定光ファイバX中の接続部Aまで到達し、この結果接続部Aにおいて生じた誘導ブリルアン散乱光がタイミング調整器70に到達する時間τrから、測定点X1の誘導ブリルアン散乱光を検出するための時間τX1を算出する。
そして、このようにして算出された時間τX1に基づいてタイミング調整器70が制御されることによって、任意の測定点X1の誘導ブリルアン散乱光を検出することができ、測定点X1の特性を計測することができる。
このように本実施形態の光ファイバ特性測定装置Sによれば、被測定光ファイバXの長さや光スイッチ50から接続部Aまでの距離L1、接続部Aからタイミング調整器70までの距離L2を実際に計測することなく、被測定光ファイバX中の任意の測定点の特性を測定することが可能となる。
したがって、被測定光ファイバの特性を測定可能となるまでの作業を簡素化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3は、本第2実施形態の光ファイバ特性測定装置S2の構成を示すブロック図である。この図に示すように、本実施形態の光ファイバ特性測定装置S2は、評定用光ファイバ1に人為的に熱量や歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整冶具200(ブリルアン周波数シフト量調整手段)を備えている。この調整冶具200は、制御部100によって制御される。
上記第1実施形態においては、評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量と被測定光ファイバXのブリルアン周波数シフト量が異なることを前提としていた。しかしながら、仮に評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量と被測定光ファイバXのブリルアン周波数シフト量とが同一または近い場合には、評定用光ファイバ1と被測定光ファイバXとを識別することができなくなる、あるいは困難となり接続部Aに相関ピークを形成することができなくなる虞がある。
そこで、本実施形態の光ファイバ特性測定装置S2では、パラメータ設定モードにおいて、評定用光ファイバ1と被測定光ファイバXとを識別することができなくなるあるいは困難場合に、ブリルアン周波数シフト量調整冶具200によって評定用光ファイバ1に人為的に熱量や歪みを印加可能とすることで、評定用光ファイバ1のブリルアン周波数シフト量を変化させる。これによって、確実に接続部Aに相関ピークを形成することができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図4は本第3実施形態の光ファイバ特性測定装置S3の構成を示すブロック図である。この図に示すように、本実施形態の光ファイバ特性測定装置S3は、評定用光ファイバ1を備えておらず、被測定光ファイバXの一部を人為的に熱量や歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整冶具300(ブリルアン周波数シフト量調整手段)を備えている。このブリルアン周波数シフト量調整冶具300は、制御部100によって制御される。また、制御部100は、調整冶具300によって熱量や歪みが印加される被測定光ファイバXの一部の長さを正確に記憶している。
このような本実施形態の光ファイバ特性測定装置S3によれば、例えば、評定用光ファイバ1が用意できない場合であっても、ブリルアン周波数シフト量調整冶具300によって被測定光ファイバXの一部に熱量や歪みを印加することで、当該被測定光ファイバXの一部を評定用光ファイバとして用いることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る光ファイバ特性測定装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、被測定光ファイバXの一端Xaに評定用光ファイバ1を直列に接続する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、被測定光ファイバXの他端Xbに評定用光ファイバを直列に接続しても良い。
また、上記実施形態においては、時間τrを求める際に、タイミング調整器70における光の通過タイミングを掃引することによって、接続部Aからのブリルアン散乱光を通過可能な時間を検出し、これによって時間τrを求めた。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光検出部に、オシロスコープ等のタイムドメインの測定機能を持たせるとともに、タイミング調整器70を常に光が通過可能な状態とし、信号波形計測を行うことによって、時間τrを求めても良い。
本発明の第1実施形態における光ファイバ特性測定装置の機能構成を示したブロック図である。 パラメータ取得モードにおいて光検出部にて検出される出力信号を示した図である。 本発明の第2実施形態における光ファイバ特性測定装置の機能構成を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態における光ファイバ特性測定装置の機能構成を示したブロック図である。
符号の説明
S……光ファイバ特性測定装置、1……評定用光ファイバ、10……光源装置、30……光変調器(プローブ光入射手段)、50……光スイッチ(ポンプ光入射手段)、70……タイミング調整器(タイミング調整手段)、90……光検出器(光検出手段)、100……制御部(制御手段)、200,300……ブリルアン周波数シフト量調整冶具(ブリルアン周波数シフト量調整手段)、L……レーザ光(コヒーレント光)、La……プローブ光、Lb……ポンプ光

Claims (7)

  1. 周波数が可変可能な第1変調信号によって位相変調あるいは周波数変調されたコヒーレント光を射出する光源装置と、前記コヒーレント光の一部を、周波数が可変可能な第2変調信号によって光周波数変換された連続光のプローブ光として被測定光ファイバの一端から入射するプローブ光入射手段と、前記コヒーレント光の残りをパルス化してポンプ光として前記被測定光ファイバの他端から入射させるポンプ光入射手段と、前記被測定光ファイバの他端から射出される光を所定のタイミングで通過光として通過させるタイミング調整手段と、前記通過光を検出する光検出手段とを備える光ファイバ特性測定装置であって、
    前記被測定光ファイバの一端あるいは他端に直列に接続されるとともに前記被測定光ファイバとブリルアン周波数シフト量が異なる評定用光ファイバと、
    前記光検出手段の検出結果から前記被測定光ファイバの特性を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて用いられる測定用のパラメータを前記評定用光ファイバを用いて取得するパラメータ取得モードを有する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記評定用光ファイバのブリルアン周波数シフト量及び前記評定用光ファイバの長さを予め記憶し、
    前記パラメータ取得モードにおいて、
    ポンプ光入射手段において前記コヒーレント光をパルス化することなく連続光のポンプ光が射出される状態とし、かつ、前記タイミング調整手段を前記光が常時通過可能な状態とし、かつ、前記第2変調信号の周波数を前記評定用光ファイバのブリルアン周波数シフト量に相当する周波数近傍に合わせた状態にて、前記第1変調信号の周波数を変化させることによって前記相関ピークを前記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引し、
    前記相関ピークを掃引することによって得られる通過光の検出結果及び前記評定用光ファイバの長さから、前記被測定光ファイバと前記評定用光ファイバとの接続位置において相関ピークが形成される前記第1変調信号の周波数及び前記接続位置に形成される相関ピークが何次のものであるかを前記測定用パラメータとして取得する
    ことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
  2. 前記第1変調信号の周波数を変化させることによって前記相関ピークを前記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引する場合に、前記相関ピーク間隔が前記評定用光ファイバの長さ以上とされることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ特性測定装置。
  3. 前記パラメータ取得モードにおいて前記制御部は、複数の相関ピークを前記評定用光ファイバの一端から他端まで掃引することを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ特性測定装置。
  4. 前記パラメータ取得モードにおいて前記制御部は、
    前記測定用パラメータとして取得した、前記被測定光ファイバと前記評定用光ファイバとの接続位置において相関ピークが形成される前記第1変調信号に基づいて前記接続位置に相関ピークを形成可能な状態とし、
    前記ポンプ光入射手段によってパルス化されたポンプ光を前記被測定光ファイバの他端から入射させ、
    誘導ブリルアン散乱光が含まれる前記通過光が前記タイミング調整手段を通過する時間を取得し、
    前記ポンプ光入射手段からパルス化されたポンプ光が射出される時間と、誘導ブリルアン散乱光が含まれる前記通過光が前記タイミング調整手段を通過する時間との時間差を前記測定用パラメータとして新たに取得する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  5. 前記評定用光ファイバに熱量あるいは歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  6. 被測定光ファイバの一部に熱量あるいは歪みを印加するブリルアン周波数シフト量調整手段を備え、前記被測定光ファイバの一部を前記評定用光ファイバとして用いることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  7. 周波数が可変可能な第1変調信号によって位相変調あるいは周波数変調されたコヒーレント光を射出する光源装置と、前記コヒーレント光の一部を、周波数が可変可能な第2変調信号によって光周波数変換された連続光のプローブ光として被測定光ファイバの一端から入射するプローブ光入射手段と、前記コヒーレント光の残りをパルス化してポンプ光として前記被測定光ファイバの他端から入射させるポンプ光入射手段と、前記被測定光ファイバの他端から射出される光を所定のタイミングで通過光として通過させるタイミング調整手段と、前記通過光を検出する光検出手段とを備える光ファイバ特性測定装置であって、
    前記被測定光ファイバの一端あるいは他端に直列に接続されるとともに前記被測定光ファイバとブリルアン周波数シフト量が異なる評定用光ファイバと、
    前記光検出手段の検出結果から前記被測定光ファイバの特性を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて用いられる測定用のパラメータを前記評定用光ファイバを用いて取得するパラメータ取得モードを有する制御部と
    を備え、
    前記パラメータ取得モードにおいて前記制御部は、
    前記測定用パラメータとして取得した、前記被測定光ファイバと前記評定用光ファイバとの接続位置において相関ピークが形成される前記第1変調信号に基づいて前記接続位置に相関ピークを形成可能な状態とし、
    前記ポンプ光入射手段によってパルス化されたポンプ光を前記被測定光ファイバの他端から入射させ、
    誘導ブリルアン散乱光が含まれる前記通過光が前記タイミング調整手段を通過する時間を取得し、
    前記ポンプ光入射手段からパルス化されたポンプ光が射出される時間と、誘導ブリルアン散乱光が含まれる前記通過光が前記タイミング調整手段を通過する時間との時間差を前記測定用パラメータとして新たに取得する
    ことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
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