JP6085573B2 - 分岐光線路の特性解析装置および分岐光線路の特性解析方法 - Google Patents
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Description
(1) 特性解析装置は、光スプリッタに接続される複数の分岐光線路に入射される試験光パルスを発生する試験光パルス発生部と、入射された試験光パルスに由来する戻り光パルスを受光して電気信号を発生する受光部と、電気信号を処理する信号処理部とを具備する。試験光パルス発生部は、光周波数の等しいX個(Xは2以上の自然数)のプローブ光パルスを発生するプローブ光パルス発生部と、複数の分岐光線路の遠端でそれぞれ反射されたX個のプローブ光パルスに分岐光線路内で対向伝搬して衝突時にプローブ光パルスとインタラクションするポンプ光パルスを発生するポンプ光パルス発生部と、受光された戻り光パルス同士の干渉を防止すべくX個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御する制御部とを備える。信号処理部は、電気信号を解析して得られる戻り光パルスのブリルアン(Brillouin)利得スペクトル分布に基づいて複数の分岐光線路の特性を個別に解析する。
(5) 特性解析方法は、光スプリッタに接続される複数の分岐光線路に試験光パルスを入射し試験光パルスに由来する戻り光パルスを受光する、分岐光線路の特性解析方法において、光周波数の等しいX個(Xは2以上の自然数)のプローブ光パルスを発生することと、受光された戻り光パルス同士の干渉を防止すべくX個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御することと、X個のプローブ光パルスを入射することと、複数の分岐光線路の遠端でそれぞれ反射されたX個のプローブ光パルスに分岐光線路内で対向伝搬し衝突時にプローブ光パルスとインタラクションするポンプ光パルスを発生することと、X個のプローブ光パルスが入射された後にポンプ光パルスを入射することと、受光された戻り光パルスを電気信号に変換することと、電気信号を解析して得られる戻り光パルスのブリルアン(Brillouin)利得スペクトル分布に基づいて複数の分岐光線路の特性を個別に解析することとを具備することを特徴とする。
図1は、実施形態に係る特性解析装置の一例を示すブロック図である。図1に示される特性解析装置は、被測定光ファイバ23に試験光を入射し、その戻り光を解析して被測定光ファイバ23の光線路特性を解析することが可能である。光線路特性は、例えば、距離に対する光減衰量、曲げ障害の位置、曲げの程度、断線障害の位置、距離に対する温度変化量などである。試験光には2種類あり、一方はプローブ光と称される。他方はポンプ光と称され、プローブ光と対向伝搬してプローブ光にブリルアン利得を与える。
図3は、実施形態における解析の手順を示す模式図である。図3において、白抜き矢印が進行するプロー光ブパルス列を示し、黒塗り矢印は進行するポンプ光パルスを示す。図3の(I)に示されるように、パルス幅τprobeで入射されるプローブ光パルスは、互いに条件4に基づく時間差Tsで入射される。すなわちプローブ光パルス列は、パルス間隔Tsで並ぶX個のプローブ光パルスを含む。以下の説明では、X個(X波)を含むプローブ光パルス列のi番目のプローブ光パルスとポンプ光パルスの入射時間差をtiとする。この入射時間差によりプローブ光パルスとポンプ光パルスとの衝突位置が変化し、各分岐光線路における長手方向の測定位置が決定される。
図3の(II)に示されるように、光スプリッタ231でN分岐されたプローブ光パルス列とポンプ光パルスは分岐光線路中でインタラクションし、誘導ブリルアン散乱による後方散乱光が発生する。これによりプローブ光パルス列はポンプ光パルスからブリルアン利得を得る。プローブ光パルス列はX個のプローブ光パルスを含むので、ポンプ光パルスは異なる位置でX回のインタラクションを生じることになる。図3においては分岐光線路毎に3か所の衝突位置がある。
プローブ光パルス列に含まれるプローブ光パルスとポンプ光パルスとがインタラクションすると誘導ブリルアン散乱が発生する。プローブ光パルス列とポンプ光パルスとの周波数差がfBのとき、プローブ光パルスは誘導ブリルアン散乱により式(1)に示される増幅を受ける。
簡単のため、プローブ光パルス列のうち先頭のプローブ光パルスが、ポンプ光パルスに対して時間t1だけ先に入射する場合だけを説明する。プローブ光パルス列に含まれる他のプローブ光パルスについても、時間t1をt2,t3,…,tXとすれば同様の説明が成り立つ。
プローブ光パルスが光受信機26に到達する時間をtdaとする。プローブ光パルスは、分岐光線路終端の光フィルタで反射されて光受信機26に入射される。プローブ光パルスの光受信機26への到達時間tdaは式(9)で表される。
Claims (8)
- 光スプリッタに接続される複数の分岐光線路に入射される試験光パルスを発生する試験光パルス発生部と、
前記入射された試験光パルスに由来する戻り光パルスを受光して電気信号を発生する受光部と、
前記電気信号を処理する信号処理部とを具備し、
前記試験光パルス発生部は、
光周波数の等しいX個(Xは2以上の自然数)のプローブ光パルスを発生するプローブ光パルス発生部と、
前記複数の分岐光線路の遠端でそれぞれ反射された前記X個のプローブ光パルスに前記分岐光線路内で対向伝搬して衝突時にプローブ光パルスとインタラクションするポンプ光パルスを発生するポンプ光パルス発生部と、
前記受光された戻り光パルス同士の干渉を防止すべく前記X個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御する制御部とを備え、
前記信号処理部は、
前記電気信号を解析して得られる前記戻り光パルスのブリルアン(Brillouin)利得スペクトル分布に基づいて前記複数の分岐光線路の特性を個別に解析することを特徴とする、分岐光線路の特性解析装置。 - 最長の分岐光線路と最短の分岐光線路との長さの差をΔLmaxとし、
前記プローブ光パルスのパルス幅をτprobeとし、
光ファイバ中の光速をνとし、
隣り合うプローブ光パルスの入射時間差をTsとしたとき、
前記制御部は、Ts≧τprobe+2ΔLmax/νを満たすべく前記X個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御する、請求項1に記載の分岐光線路の特性解析装置。 - 前記ポンプ光パルスの光周波数をf0とし、既定の設定ブリルアン周波数シフトをfBとしたとき、
前記プローブ光パルス発生部は、光周波数(f0−fB)のプローブ光パルスを発生する、請求項1に記載の分岐光線路の特性解析装置。 - 前記信号処理部は、
前記プローブ光パルスと前記ポンプ光パルスとの光周波数差を変化させ、
前記戻り光パルスの光強度から得られる距離毎のブリルアン利得スペクトルの最大値を取るブリルアン周波数シフト量に基づいて、当該ブリルアン周波数シフト量の変化に寄与する物理量の特性分布を前記複数の分岐光線路毎に取得する、請求項1に記載の分岐光線路の特性解析装置。 - 光スプリッタに接続される複数の分岐光線路に試験光パルスを入射し前記試験光パルスに由来する戻り光パルスを受光する、分岐光線路の特性解析方法において、
光周波数の等しいX個(Xは2以上の自然数)のプローブ光パルスを発生することと、
前記受光された戻り光パルス同士の干渉を防止すべく前記X個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御することと、
前記X個のプローブ光パルスを入射することと、
前記複数の分岐光線路の遠端でそれぞれ反射された前記X個のプローブ光パルスに前記分岐光線路内で対向伝搬し衝突時にプローブ光パルスとインタラクションするポンプ光パルスを発生することと、
前記X個のプローブ光パルスが入射された後に前記ポンプ光パルスを入射することと、
前記受光された戻り光パルスを電気信号に変換することと、
前記電気信号を解析して得られる前記戻り光パルスのブリルアン(Brillouin)利得スペクトル分布に基づいて前記複数の分岐光線路の特性を個別に解析することとを具備することを特徴とする、分岐光線路の特性解析方法。 - 最長の分岐光線路と最短の分岐光線路との長さの差をΔLmaxとし、
前記プローブ光パルスのパルス幅をτprobeとし、
光ファイバ中の光速をνとし、
隣り合うプローブ光パルスの入射時間差をTsとしたとき、
前記制御することは、Ts≧τprobe+2ΔLmax/νを満たすべく前記X個のプローブ光パルスのパルス間隔を制御する、請求項5に記載の分岐光線路の特性解析方法。 - 前記ポンプ光パルスの光周波数をf0とし、既定の設定ブリルアン周波数シフトをfBとしたとき、
前記プローブ光パルスを発生することは、光周波数(f0−fB)のプローブ光パルスを発生する、請求項5に記載の分岐光線路の特性解析方法。 - 前記解析することは、
前記プローブ光パルスと前記ポンプ光パルスとの光周波数差を変化させ、
前記戻り光パルスの光強度から得られる距離毎のブリルアン利得スペクトルの最大値を取るブリルアン周波数シフト量に基づいて、当該ブリルアン周波数シフト量の変化に寄与する物理量の特性分布を前記複数の分岐光線路毎に取得する、請求項5に記載の分岐光線路の特性解析方法。
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