JP4649844B2 - 医療用弁 - Google Patents

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本発明は医療用弁に関し、液体回路、例えば、輸液バッグ、輸液ライン(ルート)の中途部、体外液体回路に備えられて、微量元素、ビタミン、抗生物質等の薬液の補液、混注、追加投与等を行うための混注プラグ等において、操作者の誤穿刺等の問題から、金属針を用いずに、雄ルアーの接続により補液等を行えるものに関する。
金属針を用いずに、輸液ルートにシリンジや他の液体回路等の雄ルアーを接続する医療用弁として、ハウジングに内蔵されたスパイク体が、弾性シールにより被覆されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このものでは、雄ルアーのチップの押圧により、弾性シールが下方に圧縮され、スパイク体が弾性シールに挿通されて、上方に露出し、雄ルアーのチップ内に進入する。これにより、雄ルアー内部とスパイク体内部の液体移送路が、スパイク体側面の開口を介して、連通し、液体が移送可能となる。又、雄ルアーのチップによる弾性シールの押圧を解除すると、圧縮状態の弾性シールが、その弾発力により、伸長して、元の大きさに戻り、スパイク体は弾性シール内にシールされる。
ところで、コスト面を考慮すると、スパイク体は、通常、樹脂製とされる。ところが、上記従来においては、スパイク体内部に液体移送路が形成されて、液体移送路が、スパイク体の外周壁部により完全に被覆されているため、スパイク体の外径を小さくすると、スパイク体の外周壁部を極めて薄くする必要があり、この場合には、スパイク体を樹脂で成形することは極めて困難である。
このため、スパイク体が進入する雄ルアーのチップの内径は、大である方(例えば、内径が1.5mm以上)が好ましい。然しながら、雄ルアーがガラス製シリンジで、そのチップがガラス製の場合には、成形上の問題から、チップの内径を大にすることが困難であり、この場合には、チップ内にスパイク体を進入させることができず、雄ルアーと医療用弁を接続できないとの問題があった。
特表平7―505064号公報
解決しようとする問題点は、雄ルアーのチップの内径が小である場合には、雄ルアーを医療用弁に容易に接続できなかった点である。
本発明は、上記問題点を解決した医療用弁を提供することを目的とし、その目的を達成するために、本発明の特徴とするところは、雄ルアーが分離可能に接続される医療用弁であって、A.上端が開口する中空とされて、雄ルアーのチップが挿脱自在に挿入されるハウジングと、B.ハウジング内に上下方向に配設されて、上端部が略円柱状とされると共に、上端面が上方に向かって凸状の略半球面とされ、上端部を除く部分が、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる略テーパー状に形成され、上下方向に亘って径方向外方に開口する液体移送路が形成されて、液体移送路の下部が液体回路と接続されるスパイク体と、C.弾性変形可能なチューブ状とされ、スパイク体に外嵌されて、スパイク体をシールする弾性シールであって、上部の内周面に径方向内方に突出し且つスパイク体の上端部と当接するリング状突起が略全周にわたって形成されていると共に、上端部、スパイク体の上方で、開閉可能に閉鎖される開閉部が形成され、雄ルアーのチップによる下方への押圧により、弾性変形して、下方に縮小すると共に、開閉部がスパイク体と当接して、径方向外方に弾性変形し、開放されて、スパイク体に外嵌され、雄ルアー内部とスパイク体の液体移送路が連通する弾性シールを有する点にある。
尚、スパイク体が、軸心部から径方向外方に突出する3枚以上のフィンを有し、隣接するフィン間が液体移送路とされることもある。
又、フィンが周方向等間隔に配設され、各フィンの外縁が弾性シール内面に当接することもある。
更に、弾性シールにおける、フィンとの当接部の横断面が略多角形とされることもある。
又、スパイク体の下部がハウジングに挿入、固定されることもある。
更に、開閉部の下面の中心部側が略平面とされて、スパイク体の上端と間隙を介して対向することもある。
又、弾性シールにおける、開閉部と下端部を除く部分が、蛇腹状の伸縮部とされることもある。
更に、ハウジングの上端面と弾性シールの上端面が略面一とされることもある。
本発明によれば、雄ルアーのチップの内径が小の場合でも、スパイク体をチップ内に容易に進入させることができ、雄ルアーと医療用弁を容易に接続できる。又、スパイク体の上端部を除く部分が、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる略テーパー状に形成されたテーパー部とされて、その外径が、下方に向かって、段階的ではなく、連続的に増加するので、弾性シールの伸縮時に、弾性シールがスパイク体の外周面に引っ掛かったりすることがなく、スムーズに伸縮する。
又、スパイク体の上端面が、上方に向かって凸状の半球面とされているので、スパイク体の上端面が開閉部と当接して、開閉部が開放される際に、開閉部がスムーズに開放されると共に、スパイク体の上端部が略円柱状とされているので、開閉部の開口部がスパイク体の上端部に沿ってスムーズに下降し、開閉部をスムーズに開閉できる。
更に、弾性シールの上部の内周面に、径方向内方に突出し且つスパイク体の上端部と当接する周突起が略全周にわたって形成されているので、弾性シールの開閉部の耐圧性(強度)を向上でき、開閉部の不慮の開放を防止できる。
又、本発明での一実施態様では、各フィンの外縁が弾性シールの内面に当接しているので、弾性シール内部の医療用弁容積(デッドスペース)を減少でき、雄ルアーのチップを医療用弁から分離させた際に発生する薬液の逆流(バックフロー)量を減少できる。
更に、本発明での一実施態様では、スパイク体の下部がハウジングに挿入、固定されているので、スパイク体をハウジングに容易且つ確実に固定できる。
更に、本発明での一実施態様では、弾性シールにおける、開閉部と下端部を除く部分が、蛇腹状の伸縮部とされているので、弾性シールがスムーズに伸縮する。
本発明は、雄ルアーのチップの内径が小である場合にも、雄ルアーを容易に接続できる医療用弁を提供する。
以下、本発明を混注プラグに適用した実施例1を図1〜図5の図面に基づき説明すると、図1、図4及び図5は混注プラグを示し、混注プラグは、ハウジング1と、スパイク体(スリット棒)2と、弾性シール(部材)3等を有する。
図2にも示すように、ハウジング1は、上下両端で開口する中空とされて、雄ルアーが挿脱自在に挿入されるもので、本体7と、接続体8を有する。本体7及び接続体8の構成材料としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレンブロック共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、液晶ポリマー樹脂等が挙げられる。又、上記樹脂にガラス繊維またはグラファイト、無機フィラー、カーボンナノチューブ等を配合して、強度を強化したものを用いても良い。更に、下記の上流側連結部10の無菌性を向上するために、抗菌剤( 銀・亜鉛置換ゼオライト、銀担持リン酸カルシウム等) を本体7等の構成材料に練り込んでも良い。
本体7は、上下両端が開口する中空とされて、上部が、雄ルアーが分離可能に接続される上流側(雄)連結部((雄)継手手段、(雄)継手部)10とされ、外周面に雄螺子部11が形成されている。本体7の内面には、上流側連結部10の内面とされる小径孔12と、小径孔12よりも大径とされた大径孔13と、大径孔13よりも大径とされた係合孔17と、係合孔17と同径とされ且つ雌螺子が形成された雌螺子部14が、上記の順で、下方に連設されている。大径孔13と係合孔17の境界部には、段付状に形成され且つ下方に面状を呈する当接面16が形成されている。
接続体8は、上下両端で開口する中空状とされて、本体7の下部内に挿入、固着されている。接続体8は、外周面に雄螺子が形成された嵌合部19と、嵌合部19よりも小径とされた下流側(雄)連結部((雄)継手手段、(雄)継手部)20を、上記の順で、下方に連設することで、一体形成されている。接続体8内部の中心部には、連通孔22が上下方向に貫通形成されている。
嵌合部19は、本体7の雌螺子部14内に挿入、螺結されて、固定されている。下流側連結部20は、本体7の雌螺子部14の下部内から下方に突出すると共に、下方に向かって、テーパー状とされており、液体回路として例示される液体移送用チューブ26が分離可能に接続されている。尚、液体回路は、輸液ラインや体外液体回路のチューブだけでなく、輸液バッグ等の各種液体バッグや各種機器も含む。尚、接続体8に嵌合部19を設けず、接続体8を本体7に接着してもよい。
スパイク体2は、本体7における、小径孔12の下部、大径孔13及び雌螺子部14の上端部にわたる内部に、上下方向に配設されて、接続体8の嵌合部19上に立設されて、接着剤により固定されている。図3にも示すように、スパイク体2の上端部は、略一定外径のストレート部2Aとされ、残部が、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成されたテーパー部2Bとされている。尚、スパイク体2の全体を、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成することもある。ストレート部2Aの最大外径については、例えば、雄ルアーとされるガラス製シリンジのチップ内径が1.0〜2.5mmであるので、0.5〜2.0mm程度が好ましい。スパイク体2の構成材料としては、本体7と同様の樹脂の他、ステンレス等の金属材料が挙げられる。
スパイク体2は、軸心部から径方向外方に突出する3枚以上(本例では、4枚)のフィン27を有する。フィン27は、周方向等間隔に配設されると共に、スパイク体2の上下方向全長にわたっており、隣接するフィン27間が、上下方向の液体移送路28とされている。液体移送路28は、スパイク体2の上下方向全長にわたって形成されて、径方向外方に開口すると共に、上下両端で開口している。液体移送路28の下端開口は、接続体の連通孔22と連通している。尚、フィン27を、スパイク体2における、ストレート部2Aを除く上下方向全長にわたって設けてもよい。
弾性シール3は、弾性変形可能なチューブ状(略円筒状)とされて、スパイク体2に上方から外嵌されて、スパイク体2をシールするもので、開閉部29と、伸縮部30と、フランジ部31を、上記の順で、下方に連設することで、一体形成されている。弾性シール3は、雄ルアーのチップによる下方への押圧により、弾性変形して、下方に縮小すると共に、開閉部29がスパイク体2と当接して、径方向外方に弾性変形し、開放されて、スパイク体2に外嵌され、雄ルアーのチップとスパイク体2の液体移送路28が連通する。弾性シール3の構成材料としては、天然ゴム、合成ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、スチレンーブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
開閉部29は、弾性シール3の上端部を構成するもので、略円盤状とされ、本体7の小径孔12の上部内に配設されて、スパイク体2の上方に位置しており、その上端面が本体7の上端面と(略)面一とされている。開閉部29の下面の中心部側は、上方に半球状に凹設された凹設面32とされ、凹設面32が、スパイク体2の上端と、間隙を介して、対向している。尚、凹設面32をスパイク体2の上端と当接させてもよい。又、凹設面32を、スパイク体2のストレート部2Aの外周面と当接させてもよい。開閉部29の外径は、本体の小径孔11の内径と(略)同一、又は、上記内径よりも若干小とされている。又、開閉部29の外周部を除く部分には、単一(又は、直交する2本の)径方向のスリット33が、上下方向に貫通形成されており、開閉部29の径方向外方への弾性変形により、スリット33が開放可能とされている。
伸縮部30は、弾性シール3の大部分を構成するもので、蛇腹状とされて、開閉部29下面から下設され、スパイク体2を内有している。尚、雄ルアーのチップによる弾性シール3の下方への押圧時に、弾性シール3は下方へ縮小するが、この縮小の大部分(又は、全部)が、伸縮部30で行なわれる。
フランジ部31は、弾性シール3の下端部を構成するもので、リング状とされ、伸縮部30の下端部から径方向外方に突設されている。フランジ部31は、本体7の係合孔17に嵌合され、本体7の当接面16と接続体8の嵌合部19とにより、挟持固定されている。
上記構成例では、混注プラグを介して、輸液、採血等を行なう場合には、混注プラグの上端面を消毒した後、例えば、図4及び図5に示すように、雄ルアーとして例示されるシリンジ37のチップ38を、ハウジング1の本体7の小径孔12内に上端開口から挿入する。
この際、図5の仮想線で示すように、シリンジ37として、内面に雌螺子部が形成されたロック部材40付きのものを使用し、このロック部材40の雌螺子部を本体7の雄螺子部11に螺結すれば、シリンジ37の上記挿入状態を確実に維持できる。
シリンジ37のチップ38の上記挿入により、弾性シール3が押圧され、弾性シール3の伸縮部30等が、その弾発力に抗して、縮小する。この際、スパイク体2の少なくとも上端部を除く部分が、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成されたテーパー部2Bとされて、その外径が、下方に向かって、段階的ではなく、連続的に増加するので、弾性シール3の縮小時に、弾性シール3の伸縮部30等がスパイク体2の外周面に引っ掛かったりすることがなく、スムーズに縮小する。又、弾性シール3における、開閉部29とフランジ部31を除く部分が、蛇腹状の伸縮部30とされているので、この点からも、弾性シール3はスムーズに縮小する。
上記縮小及び弾性シール3の開閉部29のスリット33とスパイク体2の上端との当接により、図5に示すように、開閉部29が径方向外方に弾性変形して、開閉部29のスリット33が開放され、開閉部29がスパイク体2のテーパー部2Bの上端部に外嵌されて、スパイク体のストレート部2A及び液体移送路28の上端部が露出する。これにより、シリンジ37内部が、スパイク体の液体移送路28、接続体8の連通孔22を介して、チューブ26と連通するので、輸液、採血等を従来同様に行なえる。
輸液、採血等が終了すれば、シリンジ37のチップ38をハウジング1の本体7内から抜去する。これによって、弾性シール3の伸縮部30等の弾発力により、伸縮部30等が上方に伸長して、元の大きさに戻る。この際、スパイク体2の少なくとも上端部を除く部分が、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成されたテーパー部2Bとされているので、上記同様に、弾性シール3の伸縮部30等がスパイク体2の外周面に引っ掛かったりすることがなく、スムーズに伸長する。又、弾性シール3における、開閉部29とフランジ部31を除く部分が、蛇腹状の伸縮部30とされているので、この点からも、弾性シール3はスムーズに伸長する。更に、この伸長と同時に、開閉部29も上昇して、元の位置に戻り、これにより、開閉部29のスリット33が閉鎖されて、弾性シール3により、スパイク体2がシールされる。
上記構成例によれば、スパイク体2に、径方向外方に開口する液体移送路28を形成し、従来のように、液体移送路28を、スパイク体2の外周壁部により完全に被覆しないようにして、スパイク体2の外径を小さくした場合でも、スパイク体2の外周壁部を極めて薄くする必要をなくしたので、外径の小さなスパイク体2でも、樹脂等により、容易に成形できる。
それ故、上記のように、雄ルアーがガラス製シリンジ37で、そのチップ38がガラス製とされ、その内径が小の場合でも、スパイク体2をチップ38内に容易に進入させることができ、シリンジ37と混注プラグを容易に接続できる。
図6は本発明の実施例2を示し、中実のスパイク体2の外周面に、断面V型状の溝とされた液体移送路28が上下方向全長にわたって形成されている。尚、液体移送路28を、スパイク体2における、ストレート部2Aを除く上下方向全長にわたって形成してもよい。又、本例及び下記の第3〜5例では、上記第1例と同様に、テーパー部2Bの外径が、上端に向かうに従って漸次連続的に小となるようにされているが、その外径を、連続的ではなく、段階的に小となるようにしてもよい。又、スパイク体2の全体を、上記のようにしてもよい。
上記構成例では、スパイク体2を中実とし、その外周面に、単に、断面V型状の溝を形成することで、液体移送路28を構成したので、スパイク体2の強度を大とでき、弾性シール3の伸縮時等に、スパイク体2が変形する惧れがない。
図7は本発明の実施例3を示し、スパイク体2が、結合部40と、複数(図例では、2本)の分岐部41を有する。結合部40は、スパイク体2の上端部を構成し、スパイク体2の残部が分岐部41により構成されている。分岐部41は結合部40と一体形成されて、下方に分岐されている。分岐部41間が液体移送路28とされている。
図8は本発明の実施例4を示し、スパイク体2が、その上下方向全長にわたる複数の分割体43から成る。本例では、分割体43は、一対とされて、線対称とされ、分割体43間が液体移送路28とされている。
上記構成例では、スパイク体2の構成が簡易であるため、製造を容易に行なえる。
図9〜図11は本発明の実施例5を示し、スパイク体2が、複数(図例では、2個)の主体部45と、ブリッジ部46を有する。主体部45は、スパイク体の上下方向全長にわたるものとされ、一方、ブリッジ部46は、これら主体部45と一体形成されて、主体部45間に配設され、これら主体部45を結合する。主体部45間が液体移送路28とされている。
上記構成例では、ブリッジ部46を大とする程、スパイク体2の強度を向上できると共に、デッドスペースを小とでき、又、ブリッジ部46を小とする程、スパイク体2をより小径とできる。即ち、ブリッジ部46がスパイク体2の外部に突出しない範囲で、ブリッジ部46の長さ及び厚さを変更することで、スパイク体2、即ち、混注プラグの性能を容易に変更できる。
図12〜図17は本発明の実施例6を示し、図12及び図16に示すように、本体7がハウジング1の概ね上部側を構成すると共に、本体7の下面が当接面16とされている。又、本体7の下部の外周部には、径方向外方に突出する複数個の嵌合突起48が周方向等間隔に形成されている。本体7の内面における、上部の小径孔12を除く部分は、上方に向かってテーパー状とされたテーパー孔49とされている。
接続体8はハウジング1の概ね下部側を構成している。接続体8は、上下方向に配設された筒状の外筒部51と、下流側連結部20と、リング部52とを一体形成することで、構成されている。下流側連結部20は、上下方向に開口する筒状とされ、外筒部51内に同心状として、上下方向に配設されると共に、下部側が外筒部51から下方に突出しており、外筒部51の上下方向中間部と、下流側連結部20の上端部が、リング状とされたリング部52により連結されている。
外筒部51における、リング部52よりも上部には、径方向に貫通形成された複数個の嵌合孔54が周方向等間隔に形成され、この嵌合孔54に、本体7の嵌合突起48が弾性変形を介して係脱自在に係合されることで、本体7と接続体8が一体化されている。外筒部51の内面における、リング部52と隣接する部分は、スパイク体2のフランジ部31が嵌合される係合孔17とされている。外筒部51における、リング部52よりも下部側の内周面は、雌螺子が形成された雌螺子部14とされている。
下流側連結部の内部は連通孔22とされている。又、下流側連結部20及びリング部52の上面は当接面47とされ、この当接面47と本体7の当接面16が、スパイク体2のフランジ部31に当接し、このフランジ部31を挟持している。更に、当接面47には、上方に突出するリング状突起56が一体形成されており、このリング状突起56がスパイク体2のフランジ部31に食い込むことで、フランジ部31がハウジング1により強固に固定される。
スパイク体2は、図13〜図15にも示すように、ストレート部2Aと、テーパー部2Bと、挿入部2Cを、上記の順で、下方に向かって、連設することで、構成されている。
ストレート部2Aは、スパイク体2の上端部を構成するもので、中実の略円柱状とされて、略一定外径とされる共に、その上端面が、上方に向かって凸状の半球面58とされている。このように、ストレート部2Aの上端面が、上方に向かって凸状の半球面58とされているので、スパイク体2が弾性シール3の開閉部29と当接して、開閉部29が開放される際に、開閉部29がスムーズに開放されると共に、スパイク体の上端部であるストレート部2Aが略円柱状とされているので、開閉部29の開口部がスパイク体2のストレート部2Aに沿ってスムーズに下降し、開閉部29をスムーズに開閉できる。
テーパー部2Bは、スパイク体2の上下端部を除く部分を構成するもので、上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成されている。
挿入部2Cは、スパイク体2の下端部を構成するもので、テーパー部2Bの下端の外径よりも小径とされると共に、一定外径とされ、接続体8の連通孔22に挿入されて、連通孔22内面に接着剤又は嵌合により固定されている。このように、スパイク体の下部の挿入部2Cを接続体8の連通孔22に挿入、固定するようにしたので、スパイク体2をハウジング1に容易且つ確実に固定できる。
テーパー部2B及び挿入部2Cは、軸心部から径方向外方に突出する3枚以上(本例では、4枚)のフィン27により構成されている。フィン27は、周方向等間隔に配設されると共に、隣接するフィン27間が、上下方向の液体移送路28とされている。液体移送路28は、径方向外方に開口すると共に、上下両端で開口し、その下端開口は、接続体の連通孔22と連通している。
弾性シール3は、実施例1の弾性シールを変形したもので、開閉部29と、伸縮部30と、フランジ部31を、上記の順で、下方に連設することで、一体形成されている。
伸縮部30は、実施例1のように、蛇腹状とはされていない。伸縮部30はスパイク体2にスムーズに外嵌できるように、その内面は、平滑面とすることが好ましい。伸縮部30の上部の内外径は略一定径とされて、この上部の内面3Aには、図13に示すように、リング状突起60が上下方向に1つ又は複数形成されている。リング状突起60は伸縮部の内面から径方向内方に突出する共に、伸縮部の内面3Aに(略)全周にわたって形成されている。これらリング状突起60の少なくとも1個はスパイク体2のストレート部2Aと当接し、これにより、弾性シール3の開閉部29の耐圧性(強度)を向上でき、開閉部29の不慮の開放を防止できる。
伸縮部30の上部を除く部分は、上端に向かうに従って内外径が漸次連続的に小となる(略)テーパー状に形成され、特に、その下部側の縦断面の外側輪郭線は波形とされて、伸縮部30が容易に伸縮するようにされている。
ところで、スパイク体2のテーパー部2Bの各フィン27の最外側に位置する外縁を、弾性シール3の内面3Aに当接させれば、弾性シール3内部の混注プラグの容積(医療用弁容積、デッドスペース)を減少でき、雄ルアーとして例示されるシリンジ37のチップ38を混注プラグから分離させた際に発生する薬液の逆流(バックフロー)量を減少できて、好ましい。そこで、本例では、例えば、弾性シール3の内径を、フィン27の最小外径よりも小とし、スパイク体2に弾性シール3を弾性変形させながら外嵌することで、スパイク体2のテーパー部2Bのフィン27の外面を、弾性シール3の内面3Aに当接させている。この際、弾性シール3における、フィン27との当接部の断面は、略多角形となる。例えば、図14に示すように、スパイク体2のフィン27の枚数が4枚であれば、弾性シール3における、フィン27との当接部の断面が略4角形となり、又、図17に示すように、スパイク体2のフィン27の枚数が3枚であれば、弾性シール3における、フィン27との当接部の断面が略3角形となる。尚、スパイク体2の各部の外径とは下記により定義される。即ち、各フィン27の各部の最外側の外縁の一部を通過する最も小さい円を想定し、その円の直径を、スパイク体2の各部の外径としている。尚、弾性シール3における、フィン27との当接部を、予め、フィン27の枚数と対応する略多角形としておいてもよい。
尚、実施例1のハウジングと、実施例6のスパイク体及び弾性シールを組み合わせてもよく、又、実施例1のスパイク体及び弾性シールを、実施例6のハウジングと組み合わせてもよい。
又、実施例では、シリンジをハウジングから抜去した際に、弾性シールの弾発力により、弾性シールが伸長するようにしたが、この伸長を補助するために金属バネ、樹脂バネ等を組み合わせて、使用しても良い。又、実施の形態は、本発明を混注プラグに適用したものであるが、本発明は、その他の各種医療用弁に適用可能である。
本発明の実施例1を示す断面図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 図1のスパイク体の斜視図である。 図1の作動状態図である。 図4の作動状態図である。 本発明の実施例2を示す斜視図である。 本発明の実施例3を示す斜視図である。 本発明の実施例4を示す斜視図である。 本発明の実施例5を示す斜視図である。 図9のB−B線矢視断面図である。 図10のC−C線矢視断面図である。 本発明の実施例6を示す断面図である。 図12の一部拡大図である。 図12のD−D線矢視断面図である。 図12のスパイク体の斜視図である。 図12の作動状態図である。 図14の変形例である。
符号の説明
1 ハウジング
2 スパイク体
2A ストレート部
2B テーパー部
2C 挿入部
3 弾性シール
3A 内面
26 液体移送用チューブ
27 フィン
28 液体移送路
29 開閉部
30 伸縮部
33 スリット
37 シリンジ(雄ルアー)
38 チップ
40 結合部
41 分岐部
43 分割体
45 主体部
46 ブリッジ部
58 半球面
60 リング状突起

Claims (8)

  1. 雄ルアーが分離可能に接続される医療用弁であって、
    A.上端が開口する中空とされて、前記雄ルアーのチップが挿脱自在に挿入されるハウジングと、
    B.前記ハウジング内に上下方向に配設されて、上端部が略一定外径の中実の略円柱状とされると共に、上端面が上方に向かって凸状の略半球面とされ、上端部を除く部分が上端に向かうに従って外径が漸次連続的に小となる略テーパー状に形成されて、該上端部を除く部分に液体移送路が上下方向に形成されると共に、該液体移送路が上下方向全長に亘って径方向外方に開口して、該液体移送路の下部が液体回路と接続されるスパイク体と、
    C.弾性変形可能なチューブ状とされ、前記スパイク体に外嵌されて、前記スパイク体をシールする弾性シールであって、上部の内周面に径方向内方に突出し且つ前記スパイク体の前記上端部と当接するリング状突起が略全周にわたって形成されていると共に、上端部に、前記スパイク体の上方で、開閉可能に閉鎖される開閉部が形成され、前記雄ルアーのチップによる下方への押圧により、弾性変形して、下方に縮小すると共に、開閉部が前記スパイク体と当接して、径方向外方に弾性変形し、開放されて、前記スパイク体に外嵌され、前記雄ルアー内部と前記スパイク体の前記液体移送路が連通する弾性シール
    を有する医療用弁。
  2. 前記スパイク体が、軸心部から径方向外方に突出する3枚以上のフィンを有し、隣接するフィン間が前記液体移送路とされた請求項1記載の医療用弁。
  3. 前記フィンが周方向等間隔に配設され、各フィンの外縁が前記弾性シール内面に当接する請求項2記載の医療用弁。
  4. 前記弾性シールにおける、前記フィンとの当接部の横断面が略多角形とされた請求項3記載の医療用弁。
  5. 前記スパイク体の下部が前記ハウジングに挿入、固定された請求項1〜4の何れかに記載の医療用弁。
  6. 前記開閉部の下面の中心部側が略平面とされて、前記スパイク体の上端と間隙を介して対向する請求項1〜5の何れかに記載の医療用弁。
  7. 前記弾性シールにおける、前記開閉部と下端部を除く部分が、蛇腹状の伸縮部とされた請求項1〜6の何れかに記載の医療用弁。
  8. 前記ハウジングの上端面と前記弾性シールの上端面が略面一とされた請求項1〜7の何れかに記載の医療用弁。
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