JP4649238B2 - 歯科矯正用ワイヤー - Google Patents
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上述した歯槽骨表面における破骨細胞の出現と骨芽細胞の集合は、血液によって破骨細胞や骨芽細胞が歯槽骨表面に遊送されることによって生じる。このため、過大な矯正力が歯に作用すると、歯根周囲の血管が押しつぶされ、歯槽骨表面近傍(特に圧迫側)の血流が悪化する。その結果、歯槽骨表面における組織構造の変化(特に、圧迫側における破骨細胞の出現)が阻害され、歯の移動が生じ難くなる。一方、矯正力が小さすぎると、上述した歯槽骨表面における組織構造の変化が生じないため歯は移動しない。したがって、歯を移動させるためには弱すぎず強すぎない適正な矯正力を歯に作用させる必要がある。
このような矯正ワイヤーの交換は患者にとって苦痛であり、また、治療費を高くしてしまうため、矯正ワイヤーの交換回数を少なくできることが望まれている。そこで、比較的長期間にわたって適正な矯正力を維持することができる矯正用ワイヤーが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、Ni−Ti合金等の形状記憶合金からなる矯正用ワイヤーが開示されている。この矯正用ワイヤーは超弾性特性を有するため、小さな力で大きく変形することができる。このため、変形量の増加に伴う矯正力の増加が抑制され、長期間にわたって使用することができる。
ここで、「引張弾性限強度」とは、試験片への荷重の負荷と除荷とを繰り返し行う引張試験において、永久歪みが0.2%に到達したときの負荷していた応力のことをいう。
また、「平均ヤング率」とは、引張試験で得られた応力−歪み線図上の接線の傾きから求まるヤング率の代表値を意味し、本明細書では引張弾性限強度の1/2に相当する応力位置での接線の傾きから求めたヤング率をいう。
また、平均ヤング率が75GPaを超えると、弾性変形能が低下するため、適正な矯正力が得られる曲げ変形範囲が小さくなり好ましくない。また、平均ヤング率は低いほど好ましく、順に、70GPa以下、65GPa以下、60GPa以下、55GPa以下となるほど好ましい。
本発明で用いられるチタン合金は、全体を100質量%とした場合に、30〜60質量%のVa族(バナジウム族)元素を含有すると好適である。Va族の元素を30〜60質量%含有することにより、比強度の低下をもたらすことなく低ヤング率化を図ることができる。Va族(バナジウム族)の元素の含有量が30質量%未満では、所望の低ヤング率を得ることができず、一方、60質量%を越えると、密度が大きくなり比強度の低下を招く。また、60質量%を越えると、含有元素の原子量の相違による材料偏析も生じ易くなる。
本発明で用いられるチタン合金は、粉末冶金(具体的には、焼結法,熱間静水圧(HIP)法等)によって好適に製造することができる。
原料粉末には、少なくともチタンとVa族元素が含まれていることが好ましい。この原料粉末には、さらに、Zr、Hf、Sc、Cr、Mo、Mn、Fe、Co、Ni、Sn、Al、O、C、N、Bを含んでも良い。例えば、原料粉末が、全体を100質量%とした場合に、ジルコニウム(Zr)とハフニウム(Hf)とスカンジウム(Sc)とからなる金属元素群中の1種以上の元素を合計で20質量%以下含むと好適である。
粉末を混合して原料粉末を製造する場合に使用する粉末として、例えばスポンジ粉末、水素化脱水素粉末、水素化粉末、アトマイズ粉末などを使用できる。粉末の粒子形状や粒径(粒径分布)などは、特に限定されるものではなく、市販の粉末をそのまま用いることができる。もっとも、使用粉末は、コストや焼結体の緻密性の観点から、平均粒径が100μm以下であると好ましい。さらに、粉末の粒径が45μm(#325)以下であれば、より緻密な焼結体を得やすい。
焼結法を用いる場合は、上記(i)の原料粉末(混合粉末)を所定形状の成形体に成形し、その成形された成形体を加熱して焼結させる。成形体の形状は、後述するようにその後にワイヤーに冷間加工することを考慮した形状(例えば、ビレット形状)とすることが好ましい。粉末の成形には、例えば、金型成形、CIP成形(冷間静水圧プレス成形)、RIP成形(ゴム静水圧プレス成形)等を用いることができる。
成形体の焼結は、真空又は不活性ガスの雰囲気でなされることが好ましい。また、焼結温度は、合金の融点以下で、しかも成分元素が十分に拡散する温度域で行われることが好ましく、例えば、その温度範囲は1200℃〜1400℃である。また、その焼結時間は2〜16時間であることが好ましい。したがって、チタン合金の緻密化と生産性の効率化を図る上で、1200℃〜1400℃かつ2〜16時間の条件で焼結工程を行うことができる。なお、焼結後は熱間加工を行うことにより、焼結合金の空孔等を低減して組織を緻密化させることができる。
HIP法を用いる場合は、上記(i)の原料粉末(混合粉末)を所定形状の容器に充填し、熱間静水圧法(HIP法)を用いて容器内の粉末を加圧固化させる。使用する容器は、例えば、金属製でも、セラミック製でも、ガラス製でもよい。また、真空脱気して、原料粉末を容器に充填、封入することが好ましい。
粉末の加圧固化は、拡散が容易で粉末の変形抵抗が小さく、しかも、前記容器と反応しにくい温度領域で行われることが好ましい。例えば、その温度範囲は900℃〜1300℃とすることができる。また、成形圧力は、充填粉末が十分にクリープ変形できる圧力であることが好ましく、例えば、その圧力範囲は50〜200MPa(500〜2000気圧)とすることができる。HIPの処理時間は、粉末が十分にクリープ変形して緻密化し、かつ、合金成分が粉末間で拡散できる時間が好ましく、例えば、その時間は1時間〜10時間とすることができる。
図1は本発明に用いられるチタン合金の応力−歪み線図を模式的に示しており、図2は従来のチタン合金(Ti−6Al−4V合金)の応力−歪み線図を模式的に示している。
図2に示すように、従来のチタン合金では、先ず、引張応力の増加に比例して伸びが直線的に増加する(A'−A間)。この直線の傾きによって従来のチタン合金のヤング率が求められる。すなわち、引張応力(公称応力)を歪み(公称歪み)で除した値がヤング率となる。応力と歪みが比例関係にある直線域(A'−A間)では変形が弾性的であり、例えば、応力を除荷すれば、試験片の変形である伸びは0に戻る。しかし、さらにその直線域を超えて引張応力を加えると、従来のチタン合金は塑性変形を始め、応力を除荷しても、試験片の伸びは0に戻らず、永久伸びを生じる。
本発明で用いられるチタン合金は、50%以上の冷間加工組織を有すると好適である。上記(2)の製造方法で製造されたチタン合金が冷間加工組織をもつことにより、低ヤング率化と高強度化を高次元で両立できる。したがって、上記(2)の製造方法で得られたチタン合金を冷間加工を施すことによって歯科矯正用ワイヤーを製造することが好ましい。なお、冷間加工によって得られた歯科矯正用ワイヤーは、従来の歯科矯正用ワイヤーと同様の方法で用いることができる。
冷間加工率 = (S0−S)/S0 ×100(%)
(S0:冷間加工前の断面積、S:冷間加工後の断面積)
また、冷間加工率が70%以上、さらには90%以上となるような冷間加工組織を付与すると、チタン合金は一層低ヤング率で高強度となり得るので好適である。さらには、冷間加工性に優れるため、98%以上の冷間加工組織を付与したチタン合金とすることもできる。なお、チタン合金に冷間加工組織を付与することにより、低ヤング率と高強度化を達成できる理由は、現状では必ずしも明らかではない。
本発明の歯科矯正用ワイヤーは、従来から行われている種々の歯科矯正法(手技)に用いることができる。ここでは、(i)ストレートワイヤー法による歯科矯正法と、(ii)マルチループ法による歯科矯正法について説明する。
ストレートワイヤー法では、一般的に矯正対象となる歯とその近傍の歯のみを移動させる。このため、歯が正しく並ぶスペースが無い場合には抜歯を行い、抜歯によってできたスペースを利用して歯並びを矯正する。したがって、ストレートワイヤー法では抜歯率が高いのが特徴となっている。
図5にはストレートワイヤー法に用いられる歯科矯正用ワイヤー10の斜視図を示している。歯科矯正用ワイヤー10は予めアーチ形状に成形されている。矯正歯科医は、患者の歯列弓の大きさに応じて適切なアーチ形状のワイヤーを選択する。図5から明らかなように、歯科矯正用ワイヤー10は途中で屈曲されていないため、審美性に優れ、清掃性にも優れている。
図7は歯科矯正用ワイヤー10が歯に装着された状態を模式的に示している。歯科矯正用ワイヤー10を歯に装着するためには、歯の表面にブラケット16を接着し、ブラケット16のスロットに歯科矯正用ワイヤー10を挿通する。図7の状態では、中央の歯に上向きの力が作用し、左右の歯には下向きの力が作用している。これにより、中央の歯は上方向に移動し、左右の歯は下方向に移動し、3つの歯は適切な高さで揃うこととなる。
しかしながら、歯科矯正用ワイヤー10とブラケット16との間には摩擦力が作用するため、歯科矯正用ワイヤー10をブラケット16のスロットから円滑に送出すことは現実には難しい。また、歯科矯正用ワイヤー10が変形すると、その反力によって矯正力とは逆方向の力が歯に作用する。このため、その反力が大きすぎると歯の移動を阻害することとなる。これらによって、従来の歯科矯正用ワイヤー(Co−Cr合金)を用いたストレートワイヤー法では、歯科矯正に長期間(2〜3年)を要していた。
既に説明したことから明らかなように、本発明の歯科矯正用ワイヤーは、ワイヤーの変形に対して応力の増加率が低く抑えられる。このため、本発明の歯科矯正用ワイヤーをストレートワイヤー法に用いた場合、ブラケット間の距離が変わってワイヤーが変形しても、ワイヤーの変形による反力を小さく抑えることができる。したがって、歯に適正な矯正力を作用させることができ、歯科矯正期間を飛躍的に短縮することが可能となる。
マルチループ法は、ストレートワイヤー法と異なり、歯列弓を構成する歯全体を移動させて矯正を行う。このため、抜歯を行うことなく歯が正しく並ぶためのスペースを作り出すことができる。したがって、マルチループ法では抜歯率が低いのが特徴となっている。
図6にはマルチループ法に用いられる従来の歯科矯正用ワイヤー12の斜視図を示している。歯科矯正用ワイヤー12は、その両端部において複数のループ14が形成されている。1個のループ14を形成するために、13ステップの屈曲操作を行っている。
図8から明らかなように、マルチループ法では、各歯にワイヤー12の直線部分12aからの力が主に作用する。このため、ワイヤーを屈曲することで、各歯に作用する矯正力をその歯に応じた適正な値とすることができる。また、ブラケット16間の距離が変化しても、ワイヤー12の屈曲部分12bが変形し、それによって矯正力を打ち消す反力も生じない。これらによって、マルチループ法では、ストレートワイヤー法と比較して、歯科矯正期間が短いという利点を有している(平均1〜1.5年)。
しかしながら、マルチループ法では、ワイヤー12の屈曲操作が煩雑であり、歯科矯正医に高度の熟練と手間を要求する。また、ワイヤー12の形状が複雑であるため、審美性や、清掃性で劣るという問題があった。これらのため、ストレートワイヤー法と比較して、マルチループ法の普及率は未だ低いのが現状である。
例えば、図9(a),(b)には、従来の歯科矯正用ワイヤー(Co−Cr合金)をマルチループ法に用いたときのワイヤー形状(上段)と、本発明の歯科矯正用ワイヤーをマルチループ法に用いたときのワイヤー形状(下段)を併せて示している。図から明らかなように、本発明の歯科矯正用ワイヤーでは、ワイヤーの屈曲する程度を少なくすることができ、ループ状に屈曲される部分が無くなっている。したがって、審美性や清掃性に劣るという問題を解決できることとなる。
また、本発明の歯科矯正用ワイヤーは冷間加工性に優れることから、その屈曲操作も容易に行うことができる。したがって、歯科矯正医に高度の技術を要求することもない。
本発明の歯科矯正用ワイヤーは、歯列弓を拡大する緩徐拡大装置用のワイヤーや、歯科矯正治療後の歯列を安定させる保定装置用のワイヤーとして用いることができる。
歯科矯正用ワイヤー10の断面寸法を設定する方法には種々の方法を採ることができる。例えば、ワイヤーに3点曲げ試験(JIS K7055)を行い、その試験結果からワイヤーの荷重−たわみ曲線を求める。すなわち、試験片であるワイヤーを支点間距離14mmで支持し、その中央を荷重速度1mm/分で曲げ、曲げ荷重とたわみの関係を求める。そして、求めた荷重−たわみ曲線から、たわみ1mmにおける荷重および曲げ弾性率を算出し、その荷重および曲げ弾性率が所定の範囲内となるように断面寸法を設定する。
フレーム39には、図の奥行き方向(紙面と垂直となる方向)に凹となる凹部41が形成されている。凹部41は、第1ブラケット固定部42と第2ブラケット固定部40の間に設けられている。凹部41にはロッド52が配される。ロッド52には第3ブラケット50が固着されている。ロッド52は、図の矢印の方向(高さ方向)にスライド移動可能となっている。したがって、ロッド52を矢印方向にスライドさせることで、第1,2ブラケット46,48に対する第3ブラケット50の高さ方向の位置が変化するようになっている。なお、第1,2,3ブラケット46,48,50は、図の奥行き方向に関しては同一位置となるように調整されている。
また、本実施例の歯科矯正用ワイヤー10は、低ヤング率で変形しやすく、また、その荷重−歪み特性が非線形という特性(歪みの増加に対して荷重増加率が低いという特性)を有する。このため、歯の移動のために最適な矯正力を発生させることができる。
さらに、本実施例の歯科矯正用ワイヤー10は冷間加工性に優れることから、歯科矯正医のワイヤー屈曲操作を容易化することができる。さらに、強度的にも優れているため、口腔内でのワイヤーの変形や破折による医源性外傷の減少にも貢献することができる。
また、本実施例の歯科矯正用ワイヤー10は、冷間加工性に優れることから、歯科矯正用ワイヤー10にねじりや屈曲を容易に施すことができ、歯科矯正医が意図する方向に矯正力を作用させることができる。また、本実施例の歯科矯正用ワイヤー10はヒステリシスを有しないことから、歯科矯正医は意図した通りの矯正力を作用させることもできる。
また、本発明の歯科矯正用ワイヤー10に用いられるチタン合金は、歯科矯正用ワイヤー以外の歯科用器具の材料として用いることができる。例えば、図3に示すぺリオプローブ20の材料として用いることができる。ぺリオプローブ20は、歯周病による歯茎のはれを測定する器具である。ぺリオプローブ20には、高い弾力性と高強度が求められることから、近年、形状記憶合金を用いて製作されたぺリオプローブが開発されている。ぺリオプローブ20を形状記憶合金で製作するには、まず、形状記憶合金の線材に切削加工を施して所定形状に加工し、次いで、その表面を研削し、しかる後、その先端をプレス加工によって折り曲げている。
しかしながら、形状記憶合金は切削性が非常に悪く、また、超弾性であるため低荷重でも大きく曲がる。特に、ぺリオプローブ20を製作するためには、加工しようとする被切削物の線径が小さくなり、被切削物に旋盤のバイトの歯を当てると、被切削物の線材はバイトに押されて曲がってしまう。
また、形状記憶合金は温度によって著しく特性が変化する。このため、切削時やプレス加工時あるいは研削時等の加工時において、特定の温度に管理しながら加工を行わなければならない。
さらに、出来上がった切削物を最終加工で曲げる際には、その曲げ角度が大きいため、冷間プレスを行うと切削加工をした製品が折れてしまうことが多い。これは超弾性材である形状記憶合金を無理やり塑性加工しようとするためである(すなわち、形状記憶合金の切削物を塑性変形域を超えて変形させようとするためである。)。
上記のようにぺリオプローブ20を形状記憶合金によって製作することは非常に困難であるが、本発明に係るチタン合金は上記の問題点もなく、本発明のチタン合金を用いてぺリオプローブ20を製作することで、高弾性で高強度のぺリオプローブ20を極めて容易に製作することができる。すなわち、本発明に係るチタン合金によってぺリオプローブ20を製作すると、(1)加工時の温度管理を必要とせず、(2)冷間加工性に優れるため曲げ加工をしても折損することはなく、(3)切削性も形状記憶合金より優れ、(4)ぺリオプローブに要求される弾性率を備えており、(5)製造する際の歩留まりがよいことから形状記憶合金と比較して低コストで材料を調達でき、さらに(6)加工性に優れることから加工時の歩留まりも向上して加工コストを低く抑えることができる、といった種々の利点がある。
なお、ぺリオプローブ20全体を本発明に係るチタン合金を用いて製作することもできるが、少なくともその先端部22を本発明に係るチタン合金を用いて製作することが好ましい。先端部22には極めて高い形状精度が要求され、また、高弾性で高強度が要求されるためである。
しかしながら、クランプ30の素材となる薄板への加工が形状記憶合金では難しく、薄板に加工しようとすると加工費がかかりすぎてしまうという問題がある。また、板材から曲げて製品の形状とするためには、板を打抜くプレス加工と曲げ加工、形状を記憶させる熱処理加工が必要となる。しかしながら、形状記憶合金自身が超弾性であることと、金属間化合物であることから、形状記憶合金は非常に硬くて塑性加工が難しく、上述した一連の加工が困難であるという問題もある。
本発明に係るチタン合金は上記の問題がないため、本発明のチタン合金を用いてクランプ30を製作することで、優れた特性を持ったクランプ30を安価に製作することができる。すなわち、本発明に係るチタン合金は、(1)塑性加工性に優れ、形状記憶合金に比べて曲げやすく、しかも加工後の製品形状を保ちながらその製品は超弾性を有することができ、(2)塑性加工性に優れることから板材料への加工が容易であり、(3)プレス打ち抜き加工も形状記憶合金に比べ容易であり、(4)形状を記憶させるために金型に製品を拘束させて熱処理する必要もないためである。なお、本発明に係るチタン合金を用いたクランプは、従来品(銅合金など)に比べ大きく変形させることができるので、種々な大きさの歯に対応することができる。このため、この種のクランプは、歯の大きさに併せて複数個のクランプを1セットとして販売されるが、本発明に係るチタン合金を用いることで、1セットを構成するクランプの種類を少なくすることが可能となる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20・・ぺリオプローブ
22・・先端部
30・・クランプ
Claims (1)
- 引張弾性限強度が700MPa以上であり、加える応力が0から引張弾性限強度までの弾性変形域内において、引張試験で得られる応力−歪み線図上の接線の傾きが応力の増加に伴って減少する特性を有し、その平均ヤング率が75GPa以下であるチタン合金からなることを特徴とする歯科矯正用ワイヤー。
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