JP4647749B2 - 防水ケースおよび電子式水道メータ - Google Patents
防水ケースおよび電子式水道メータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4647749B2 JP4647749B2 JP2000176194A JP2000176194A JP4647749B2 JP 4647749 B2 JP4647749 B2 JP 4647749B2 JP 2000176194 A JP2000176194 A JP 2000176194A JP 2000176194 A JP2000176194 A JP 2000176194A JP 4647749 B2 JP4647749 B2 JP 4647749B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- bag body
- opening edge
- waterproof
- electronic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Details Of Flowmeters (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路部等のような防水対策が必要な部品が収納される防水ケースに関するものである。また、本発明は、電子回路部等が防水式のユニットケースに収納された構成の電子ユニットを備えた電子式水道メータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な電子式水道メータは、流水量に応じて回転する羽根車を備えた通水路(計量室)と、電子ユニットとを備えた構成となっており、羽根車に取り付けた磁石により流水量に対応した回転磁界を発生させ、この回転磁界を電子ユニットの側において、ユニットケースに内蔵されている磁気センサにより非接触状態で検出し、磁気センサの検出出力を電気的に処理することにより流量の演算、演算させた流量の表示等を行うようになっている。
【0003】
この構成の電子式水道メータでは、電子ユニットに内蔵されている電子回路部が、ユニットケースの底板部分を挟み通水路(計量室)に配置した羽根車に対峙しているので、当該ユニットケースの底板部分は常に水に晒されている。従って、電子ユニットのユニットケース、特に、その底板部分は、封入されている電子回路部等が湿気等により劣化、あるいは誤動作することの無いように、防水性および防湿性に優れたものとする必要がある。
【0004】
従って、従来では、樹脂製のユニットケースを使用する場合には、その防水対策、防湿対策として、内側に金属製のインナーケースを取り付けた二重構造のものが提案されている(特開平11−304552号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内側に金属ケースを配置した二重構造のユニットケースでは、収納されている電子回路部が同一寸法の場合には、金属ケースを内部に配置する分だけユニットケースの全体寸法を大きくする必要がある。したがって、電子ユニットの小型化、ひいては電子式水道メータの小型化に反することになる。
【0006】
また、狭いユニットケース内に電子回路部を挿入する必要があるので、電子回路部の挿入時に、内部に配置されている金属ケースに電子回路部が当り、電子回路部が損傷するおそれがある。従って、電子回路部の装着作業を慎重に行なう必要があるので、作業効率が悪い。
【0007】
一方、樹脂製のユニットケースの防水、防湿対策として、吸水率の低い樹脂素材を用いる方法、表面に防水コーティング処理を施す等の対策を講じることが考えられる。しかしながら、吸水性の低い樹脂素材は一般に高価であり、また、防水コーティング等を施すとその分コスト高になってしまう。
【0008】
ここで、上述した従来における樹脂製ユニットケースの問題点は、電子式水道メータに限らずに、その他の防水ケースについても当てはまることである。
【0009】
本発明の課題は、樹脂製の防水ケースにおける防水性、防湿性を、寸法増加、コスト高を招くことなく実現することにある。
【0010】
また、本発明の課題は、電子式水道メータにおけるユニットケースの防水性、防湿性を、寸法増加、コスト高を招くことなく実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の防水ケースは、樹脂製の第1のケース片と樹脂製の第2のケース片を組み合わせることにより構成されており、少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓性フィルムから形成されている袋体を有し、この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表面に接合されており、前記第1のケース片および前記袋体により形成される密閉空間内に防水対象物を収納するように構成されており、前記可撓性の袋体は、前記第2のケース片の内周面形状に沿った形状を保持可能で、且つ、前記第2のケース片の内周面との間に密閉空気層を形成するように取り付けられる樹脂成形品であり、当該樹脂成形品の外側表面に、防水性の非金属薄膜が形成されていることを特徴としている。
【0012】
本発明の防水ケースでは、樹脂製の第2のケース片の内側に、可撓性の袋体を配置して、二重構造の防水ケース部分が構成されている。従って、金属製のインナーケース等を配置する場合とは異なり防水ケースの寸法増加を招くことがない。また、可撓性の袋体であるので、防水対象物を収納する際に、防水対象物が袋体に当っても破損等が起きることもない。
【0013】
また、可撓性の袋体として、第2のケース片の内周面形状に沿った形状を保持可能な樹脂成形品のように、可撓性は備えているがケースの内側面に沿った容器形状を保っているものを用いると、防水対象物の収納工程を容易に行うことができ、開口縁部分をケース片に接合する際の作業性が高い。
【0014】
また、前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分を、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着され、当該融着時の溶融樹脂によって前記袋体が前記第1および第2のケース片の開口縁部分に接合された構成とすれば、双方のケース片の融着時に同時に袋体をこれらの開口縁部分に液密状態で取り付けることができる。よって、袋体の取付け作業が簡単になる。
【0015】
また、防水性の非金属薄膜は、セラミック蒸着膜であることが好ましい。セラミック蒸着膜等のような非金属薄膜は防水、防湿性に優れているので、防水ケースの防水、防湿性能を高めることができる。
【0016】
次に、本発明は、流量演算処理等を行うための電子ユニットを有し、この電子ユニットは、電子回路部と、この電子回路部が封入されているユニットケースとを備え、このユニットケースは、樹脂製の第1のケース片および樹脂製の第2のケース片を相互に結合することにより構成され、前記第2のケース片が流量計測用の通水室に面している電子式水道メータに関するものである。本発明による電子式水道メータは、少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓性フィルムから形成されている袋体を有し、この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表面に接合されており、前記第1のケース片および前記袋体により形成される密閉空間内に前記電子回路部が収納されており、前記可撓性の袋体は、前記第2のケース片の内周面形状に沿った形状を保持可能で、且つ、前記第2のケース片の内周面との間に密閉空気層を形成するように取り付けられる樹脂成形品であり、当該樹脂成形品の外側表面に、防水性の非金属薄膜が形成されていることを特徴としている。
【0017】
このように、本発明のユニットケースでは、樹脂製の第2のケース片の内側に、樹脂成形品である可撓性の袋体が配置され、水に晒されるユニットケースの部分が二重構造となっている。
【0018】
従って、ユニットケースの防水、防湿性を高めることができると共に、金属製のインナーケース等を配置する場合とは異なりユニットケースの寸法増加を招くことがない。また、可撓性の袋体であるので、防水対象物である電子回路部を収納する際に、当該電子回路部の各部分が袋体に当っても破損等が起きることもない。また、可撓性は備えているがケースの内側面に沿った容器形状を保っている袋体を用いているため、防水対象物の収納工程を容易に行うことができ、開口縁部分をケース片に接合する際の作業性が高い。
【0019】
さらに、通水室に面している第2のケース片と袋体とによって区画されている空間と、第1のケース片と袋体とによって区画されている空間との間には温度差に起因する圧力差が発生する可能性がある。すなわち、第2のケース片の側の空間は通水路を流れる水温の影響を受け、第1のケース片側の空間は外気温の影響を受ける。この結果、双方の空間の温度差に起因して双方の空間の間で微小な圧力差が発生し、第2のケース片を介しての吸湿速度が早まることが考えられる。しかし、本発明では可撓性の袋体を用いているので、圧力差は袋体の変形により吸収される。よって、このような外気温に起因する弊害も回避できる。
【0020】
ここで、前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分を、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着され、当該融着時の溶融樹脂によって前記袋体が前記第1および第2のケース片の開口縁部分に接合された構成とすれば、双方のケース片の融着時に同時に袋体をこれらの開口縁部分に液密状態で取り付けることができる。よって、袋体の取付け作業が簡単になる。
【0021】
また、樹脂成形品の外側表面に設ける非金属薄膜は、セラミック蒸着膜であることが望ましい。
【0022】
セラミック蒸着膜などの非金属薄膜は防水、防湿性に優れているので、ユニットケースの防水、防湿性能を高めることができる。また、収納されている電子回路部は絶縁性の樹脂成形品である袋体に対峙しているので、電子回路部の構成部品が袋体に接触しても、漏電、短絡等の弊害が発生しない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した電子式水道メータの実施例を説明する。
【0024】
(参考例)
図1は参考例に係る電子式水道メータを示す概略縦断面図である。本例の電子式水道メータ1は、メータケース2と、ここに取り付けられた電子ユニット3と、電子ユニット3をメータケース2に固定している固定用環状部材4とから構成されている。
【0025】
メータケース2は、ほぼ円形断面をした流量計測用の通水路21を備え、この通水路21には流量計測用の羽根車22が流水方向に直交する回転軸23を中心として回転自在の状態で配置されている。通水路21の入口24からで出口25に向かって流れる水量に応じて羽根車22が回転する。この羽根車22が配置されているメータケース2の部分からは、流水方向に直交する方向に、電子ユニット収納用円筒部26が延びている。
【0026】
電子ユニット3は、円筒状のユニットケース31と、ここに内蔵された電子回路部32、液晶表示器35等から構成されている。電子回路部32は、磁気センサ33を備えており、この磁気センサ33は、ユニットケース31の底面に配置され、当該ユニットケース底板部分51を介して、羽根車22の先端部に内蔵されている一対の永久磁石34、34に対峙している。羽根車22と共に永久磁石34、34が回転して回転磁界を発生させ、この回転磁界が磁気センサ33によって検出される。電子回路部32は磁気センサ出力に基づき水量を演算する演算回路等が実装されており、また、算出された水量等を表示させるための表示制御回路部等も実装されている。ユニットケース31の上面には液晶表示器35の表示面を目視するための透明なガラス板37が取り付けられている。ユニットケース31の上面は開閉蓋36によって通常は閉鎖されている。
【0027】
固定用環状部材4は、その内周面に雌ねじ部41が形成され、この雌ねじ部41がメータケースの電子ユニット収納用円筒部26の先端部分における外周面に形成されている雄ねじ部42に螺合している。この固定用環状部材4の内周面には上側から電子ユニット3を押し下げるための電子ユニット固定用環状段面43が形成されており、メータケース側の電子ユニット収納用円筒部26の内周面には、下側から電子ユニット3を押し上げるための電子ユニット固定用環状段面44が形成されている。電子ユニットのユニットケース外周面には、これらに当接する環状段面45、46が形成されている。従って、固定用環状部材4をメータケースの電子ユニット収納用円筒部26に上側から差し込み、固定用環状部材4を電子ユニット収納用円筒部26にねじ込めば、電子ユニット3がメータケース2に固定された状態になる。
【0028】
ここで、電子ユニット3のユニットケース31は、ケース本体5(第2のケース片)とケース蓋6(第1のケース片)から構成されている。ケース本体5は、中央部分が上方に突出している円盤状の底板部分51と、底板部分51の外周縁から垂直に起立している円筒状の側板部分52を備え、上側が開口している。ケース蓋6は、ガラス板37が嵌め込まれている天板部分61と、この外周縁から下方に垂直に延びている円筒状の側板部分62を備えている。
【0029】
さらに、ケース本体5内側には可撓性の袋体7が配置されており、この袋体7の開口縁部分73は、ケース本体5の開口縁部分53とケース蓋6の開口縁部分63の間に融着されている。従って、通水路21と電子ユニット3を仕切っているケース本体5は可撓性の袋体7によって二重構造とされており、ケース本体5と袋体7の間には密閉空気層8が形成されている。
【0030】
袋体7は、図1(b)に示すように、二層構造の可撓性フィルムから形成されており、本例では、絶縁性の樹脂製フィルム基材71の表面に防水性の金属薄膜72が形成された構成となっている。金属薄膜72はケース本体内面に対峙している。ここで、金属薄膜72の代わりに、防水性に優れた非金属薄膜を形成してもよい。例えば、セラミック蒸着膜を形成してもよい。
【0031】
図2には、ケース本体5からケース蓋6を分離させた状態の電子ユニットを示す説明図である。ケース本体5の開口縁部分53には環状突起54が形成されており、ケース蓋6の開口縁部分63には、環状突起54がはまり込む環状溝64が形成されている。ケース本体5にケース蓋6を嵌め込み、これらを超音波融着により気密状態で固定するようになっている。
【0032】
本例では、これらの部材の超音波融着を、袋体7の開口縁部分73を、環状突起54および環状溝64の間に挟み込んだ状態で行なっている。この結果、融着時の溶け代により、これらの部材5、6に挟まれている袋体7の開口縁部分73も、これらの間に密閉状態で固定される。
【0033】
このように構成した本例の電子式水道メータ1では、電子ユニット3と通水路21を仕切っているユニットケース31のケース本体5の内側に、袋体7が取付けられており、この袋体7の中に電子回路部32が収納されている。従って、樹脂製のケース本体5を介して電子ユニット3の側に水分が侵入したとしても、袋体7によって電子回路部32の側に水分が侵入することが防止される。
【0034】
また、袋体7は可撓性フィルムから形成されているので、ケース本体5の内周面形状、あるいは、収納される電子回路部32の外形形状に追従して撓む。よって、袋体7を取り付けるために、ケース本体5の寸法を大きくする必要がない。
【0035】
さらには、袋体7は可撓性フィルムから形成されているので、電子回路部32等の部品を収納する際に、電子回路部32の各部分が袋体7に当っても問題がない。よって、電子回路部32などの挿入作業が簡単になる。
【0036】
さらにまた、袋体7によって仕切られているユニットケース内部の二つの密閉空間が、外気温、水温の影響により温度差が発生して、それに基づき二つの密閉空間の間に微小な圧力差が発生したとしても、当該圧力差は、袋体7の変形によって吸収される。よって、圧力差に起因して、ケース本体5の吸湿速度が高まる等の弊害も回避できる。
【0037】
これに加えて、本例の袋体7では、電子回路部32に接触する側に絶縁性の樹脂フィルム基材71が形成され、本体ケース5の側には防水性の金属薄膜72が形成されている。従って、ケース本体5の防水性能を高めることができると共に、電子回路部32の部品が袋体7に接触しても漏電、短絡のおそれがないので、電子ユニット3に機能障害が発生することもない。
【0038】
一方、本例では、ケース本体5とケース蓋6との融着を利用して、袋体7を取り付けるようにしているので、袋体7の取付けが簡単にでき、袋体7を取り付けるために別工程を追加する必要がないという利点がある。
【0039】
(実施例)
図3は、本発明を適用した実施例に係る電子式水道メータに取り付けられている電子ユニットを示す説明図である。本例の電子式水道メータは図1の電子式水道メータと同一であるので図示および説明を省略する。
【0040】
本例の電子ユニット3Aは、参考例における電子ユニット3と基本的な構成は同一であり、異なる点は、ユニットケース内に配置した袋体7Aが、樹脂成形品からなる可撓性の袋体であることである。すなわち、本例の袋体7Aは、ケース本体5の内周面形状に沿ったコップ形状をしており、その肉厚は約10ないし100ミクロン程度であり、全体として可撓性を保持している。また、袋体7Aの外側表面には、防水性の金属薄膜あるいは防水性の非金属薄膜がコーティングされている。
【0041】
これ以外の構成は参考例の場合と同様であるので、対応する部分には同一符号を付し、それらの説明を省略する。
【0042】
本例の電子式水道メータにおいても参考例の場合と同様な作用効果を得ることができる。特に、本例の場合には、可撓性は備えているが、コップ状の形状を保持しているので、その開口縁部分をケース本体およびケース蓋の間に融着する作業等が簡単になるという利点もある。
【0043】
(その他の実施の形態)
なお、本例の袋体7、7Aは本体ケース5の内周面に配置したが、ケース蓋6の内周面を覆う状態に配置、あるいは成形することもできる。また、袋体7、7Aをケース本体側に取り付ける方法は、融着以外の方法を採用してもよいことは勿論である。さらに、袋体を樹脂フィルムのみから形成した場合においてもユニットケースの防水性を改善できる。
【0044】
一方、上記の例は、電子式水道メータのユニットケースに対して本発明を適用したものである。本発明は、電子式水道メータのユニットケースに限定されるものではなく、その他の電子ユニットが内蔵されている電子式流量メータにも同様に適用できる。さらには、防水対策を施す必要のある収納物が収納されている防水ケースに対しても同様に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、可撓性の袋体を利用して、電子式水道メータのユニットケース等の防止ケースを二重構造としてある。従って、金属製のインナーケース等を用いる場合のように寸法増加を伴うことなく防水ケースの防水性能を高めることができる。また、収納物の収納作業も簡単になる。さらには、袋体によって区画形成されている密閉空間の圧力差を袋体の変形によって吸収できるので、圧力差に起因してユニットケースの吸湿速度が高まる等の弊害も回避できる。
【0046】
次に、本発明では、防水ケースを構成している第1および第2のケース片の融着を利用して、袋体の開口縁部分をケース内面に密閉状態で取り付けている。従って、袋体を取り付けるための別工程を追加することなく袋体を取り付けることができるので、製造コストの上昇を抑制でき、経済的である。
【0047】
また、本発明では、袋体を、絶縁性の樹脂と防水性の非金属薄膜とから構成される二層構造としており、保形性および可撓性のある樹脂成形品である袋体の外側表面にこのような防水性の薄膜をコーティングしてある。従って、電子回路部品等を収納する防水ケースの防水性を改善できると共に、短絡等の弊害を確実に防止できるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した電子式水道メータの概略断面図であり、(b)は袋体を形成している可撓性フィルム素材の断面構成を示す部分断面図である。
【図2】図1の電子式水道メータにおける電子ユニットを、ユニットケースを構成しているケース本体とケース蓋を分離した状態で示す説明図である。
【図3】本発明を適用した電子式水道メータの電子ユニットの主要部分を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 電子式水道メータ
2 メータケース
3、3A 電子ユニット
31 ユニットケース
4 固定部材
5 ケース本体
51 底板部分
52 側板部分
53 開口縁部分
54 環状突起
6 ケース蓋
61 天板部分
62 側板部分
63 開口縁部分
64 環状溝
7、7A 袋体
71 樹脂製のフィルム基材
72 金属薄膜
73 開口縁部分
8 密閉空間
Claims (6)
- 樹脂製の第1のケース片と樹脂製の第2のケース片を組み合わせることにより構成される防水ケースであって、
少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓性の袋体を有し、
この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表面に接合されており、
前記第1のケース片および前記袋体により形成される密閉空間内に防水対象物を収納するように構成されており、
前記可撓性の袋体は、前記第2のケース片の内周面形状に沿った形状を保持可能で、且つ、前記第2のケース片の内周面との間に密閉空気層を形成するように取り付けられる樹脂成形品であり、
当該樹脂成形品の外側表面に、防水性の非金属薄膜が形成されていることを特徴とする防水ケース。 - 請求項1において、
前記非金属薄膜はセラミック蒸着膜であることを特徴とする防水ケース。 - 請求項1または2において、
前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分は、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着されており、当該融着時の溶融樹脂によって前記袋体が前記第1および第2のケース片の開口縁部分に接合されていることを特徴とする防水ケース。 - 流量演算処理等を行うための電子ユニットを有し、この電子ユニットは、電子回路部と、この電子回路部が封入されているユニットケースとを備え、このユニットケースは、樹脂製の第1のケース片および樹脂製の第2のケース片を相互に結合することにより構成され、前記第2のケース片が流量測定用の通水路に面している電子式水道メータにおいて、
少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓性の袋体を有し、
この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表面に接合されており、
前記第1のケース片および前記袋体により形成される密閉空間内に前記電子回路部が収納されており、
前記可撓性の袋体は、前記第2のケース片の内周面形状に沿った形状を保持可能で、且つ、前記第2のケース片の内周面との間に密閉空気層を形成するように取り付けられる樹脂成形品であり、
当該樹脂成形品の外側表面に、防水性の非金属薄膜が形成されていることを特徴とする電子式水道メータ。 - 請求項4において、
前記非金属薄膜はセラミック蒸着膜であることを特徴とする電子式水道メータ。 - 請求項4または5において、
前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分は、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着されており、当該融着時の溶融樹脂によって前記袋体が前記第1および第2のケース片の開口縁部分に接合されていることを特徴とする電子式水道メータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176194A JP4647749B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 防水ケースおよび電子式水道メータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176194A JP4647749B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 防水ケースおよび電子式水道メータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001356038A JP2001356038A (ja) | 2001-12-26 |
JP4647749B2 true JP4647749B2 (ja) | 2011-03-09 |
Family
ID=18677942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000176194A Expired - Lifetime JP4647749B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 防水ケースおよび電子式水道メータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4647749B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5843998B1 (ja) * | 2015-08-31 | 2016-01-13 | 株式会社西部水道機器製作所 | 水道メータ |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2083250A1 (en) * | 2007-12-13 | 2009-07-29 | Kamstrup A/S | A polymeric consumption meter with a double layer cover |
CN107345827A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-11-14 | 南京水门电子有限公司 | 适用于水下的外压式机械传感器式电子水表 |
CN111637939B (zh) * | 2020-04-21 | 2022-03-01 | 安徽丹凤缘科技有限公司 | 一种nb水表智能模块密封结构 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58109020U (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-25 | 株式会社東芝 | 電子式水道メ−タ |
JPH05160579A (ja) * | 1991-05-29 | 1993-06-25 | Mitsubishi Electric Corp | 電子回路装置 |
JPH08298103A (ja) * | 1995-04-26 | 1996-11-12 | Toshiba Battery Co Ltd | 防水・防滴構造付き電池パック |
-
2000
- 2000-06-13 JP JP2000176194A patent/JP4647749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58109020U (ja) * | 1982-01-20 | 1983-07-25 | 株式会社東芝 | 電子式水道メ−タ |
JPH05160579A (ja) * | 1991-05-29 | 1993-06-25 | Mitsubishi Electric Corp | 電子回路装置 |
JPH08298103A (ja) * | 1995-04-26 | 1996-11-12 | Toshiba Battery Co Ltd | 防水・防滴構造付き電池パック |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5843998B1 (ja) * | 2015-08-31 | 2016-01-13 | 株式会社西部水道機器製作所 | 水道メータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001356038A (ja) | 2001-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6119889A (en) | Transparent insulated container and manufacturing method therefor | |
CA2243186C (en) | Thermally insulated synthetic resin container and thermally insulated synthetic resin lid | |
JP2001527210A (ja) | 圧力検知装置用の汎用媒体パッケージ | |
KR100315833B1 (ko) | 자기식회전수센서 | |
JP4647749B2 (ja) | 防水ケースおよび電子式水道メータ | |
KR100288007B1 (ko) | 합성수지제 단열 용기 및 합성수지제 단열 뚜껑 | |
JP6656336B1 (ja) | 温度センサ装置 | |
JP2017103464A (ja) | 半導体チップのハウジングおよびハウジングを有する半導体チップ | |
JP2014038067A (ja) | 液面検出装置、及び液面検出装置の製造方法 | |
JP2004279091A (ja) | 圧力センサ | |
JP2007139517A (ja) | 圧力センサの製造方法並びに圧力センサ及び圧力センサの実装方法 | |
CN113155299A (zh) | 一种防水防潮温度传感器 | |
US7737544B2 (en) | Sensor system having a substrate and a housing, and method for manufacturing a sensor system | |
JP4861070B2 (ja) | 秤量装置のケース | |
JP6261442B2 (ja) | 流量計 | |
JP2001289688A (ja) | 電子ユニットケースの製造方法 | |
JP2003057084A (ja) | 水道メータ | |
JP6471118B2 (ja) | 圧力検出装置、および圧力検出装置を格納した電動油圧ポンプ | |
JP2008089559A (ja) | 圧力センサ | |
JP2003172652A (ja) | 液面検出装置 | |
JPS58160832A (ja) | 静電容量型圧力センサ | |
US20240003770A1 (en) | Sensor package having a channel integrated within a substrate | |
JP6388836B2 (ja) | 液位検出装置 | |
JP2878515B2 (ja) | 感知器 | |
TWI742242B (zh) | 包括整合式殼體密封的微機械感測器裝置,微機械感測器配置和相應的生產方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101116 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101209 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4647749 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |