JP2001356038A - 防水ケースおよび電子式水道メータ - Google Patents

防水ケースおよび電子式水道メータ

Info

Publication number
JP2001356038A
JP2001356038A JP2000176194A JP2000176194A JP2001356038A JP 2001356038 A JP2001356038 A JP 2001356038A JP 2000176194 A JP2000176194 A JP 2000176194A JP 2000176194 A JP2000176194 A JP 2000176194A JP 2001356038 A JP2001356038 A JP 2001356038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
bag
electronic
waterproof
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000176194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4647749B2 (ja
Inventor
Yasuhide Tsuchida
泰秀 土田
Shintaro Karasawa
進太郎 唐沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Keiki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Keiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Keiki Co Ltd filed Critical Toyo Keiki Co Ltd
Priority to JP2000176194A priority Critical patent/JP4647749B2/ja
Publication of JP2001356038A publication Critical patent/JP2001356038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647749B2 publication Critical patent/JP4647749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Flowmeters (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子式水道メータにおいて、その電子ユニッ
トの樹脂製ユニットケースの防水性を、寸法増加、コス
ト高を招くことなく実現すること。 【解決手段】 電子式水道メータの電子ユニット3は、
ケース本体5およびケース蓋6からなる樹脂製のユニッ
トケース31を備え、ケース本体5の内側には可撓性フ
ィルム素材からなる袋体7が配置され、袋体7の開口縁
部分73は、ケース本体の開口縁部分53とケース蓋の
開口縁部分63の間に融着され、袋体7とケース本体5
の間に密閉空間8が形成されている。水に晒されるケー
ス本体5が可撓性の袋体7で二重構造とされているの
で、この部分の防水性、防湿性を改善できる。また、可
撓性の袋体7を用いているので、袋体の設置スペースが
少なくて済むのでユニットケースの寸法増加を抑制でき
る。さらに、袋体7はケース本体5とケース蓋6の融着
を利用して取り付けているのでコスト高を招くことなく
袋体7を取り付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路部等のよ
うな防水対策が必要な部品が収納される防水ケースに関
するものである。また、本発明は、電子回路部等が防水
式のユニットケースに収納された構成の電子ユニットを
備えた電子式水道メータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電子式水道メータは、流水量に
応じて回転する羽根車を備えた通水路(計量室)と、電
子ユニットとを備えた構成となっており、羽根車に取り
付けた磁石により流水量に対応した回転磁界を発生さ
せ、この回転磁界を電子ユニットの側において、ユニッ
トケースに内蔵されている磁気センサにより非接触状態
で検出し、磁気センサの検出出力を電気的に処理するこ
とにより流量の演算、演算させた流量の表示等を行うよ
うになっている。
【0003】この構成の電子式水道メータでは、電子ユ
ニットに内蔵されている電子回路部が、ユニットケース
の底板部分を挟み通水路(計量室)に配置した羽根車に
対峙しているので、当該ユニットケースの底板部分は常
に水に晒されている。従って、電子ユニットのユニット
ケース、特に、その底板部分は、封入されている電子回
路部等が湿気等により劣化、あるいは誤動作することの
無いように、防水性および防湿性に優れたものとする必
要がある。
【0004】従って、従来では、樹脂製のユニットケー
スを使用する場合には、その防水対策、防湿対策とし
て、内側に金属製のインナーケースを取り付けた二重構
造のものが提案されている(特開平11−304552
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内側に
金属ケースを配置した二重構造のユニットケースでは、
収納されている電子回路部が同一寸法の場合には、金属
ケースを内部に配置する分だけユニットケースの全体寸
法を大きくする必要がある。したがって、電子ユニット
の小型化、ひいては電子式水道メータの小型化に反する
ことになる。
【0006】また、狭いユニットケース内に電子回路部
を挿入する必要があるので、電子回路部の挿入時に、内
部に配置されている金属ケースに電子回路部が当り、電
子回路部が損傷するおそれがある。従って、電子回路部
の装着作業を慎重に行なう必要があるので、作業効率が
悪い。
【0007】一方、樹脂製のユニットケースの防水、防
湿対策として、吸水率の低い樹脂素材を用いる方法、表
面に防水コーティング処理を施す等の対策を講じること
が考えられる。しかしながら、吸水性の低い樹脂素材は
一般に高価であり、また、防水コーティング等を施すと
その分コスト高になってしまう。
【0008】ここで、上述した従来における樹脂製ユニ
ットケースの問題点は、電子式水道メータに限らずに、
その他の防水ケースについても当てはまることである。
【0009】本発明の課題は、樹脂製の防水ケースにお
ける防水性、防湿性を、寸法増加、コスト高を招くこと
なく実現することにある。
【0010】また、本発明の課題は、電子式水道メータ
におけるユニットケースの防水性、防湿性を、寸法増
加、コスト高を招くことなく実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の防水ケースは、
樹脂製の第1のケース片と樹脂製の第2のケース片を組
み合わせることにより構成されており、少なくとも前記
第2のケース片の内側に配置された可撓性フィルムから
形成されている袋体を有し、この袋体の開口縁部分が、
前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、または
前記第1のケース片の内側表面に接合されており、前記
第1のケース片および前記袋体により形成される密閉空
間内に防水対象物を収納することを特徴としている。
【0012】本発明の防水ケースでは、樹脂製の第2の
ケースの内側に、可撓性フィルムからなる袋体を配置し
て、二重構造の防水ケース部分が構成されている。従っ
て、金属製のインナーケース等を配置する場合とは異な
り防水ケースの寸法増加を招くことがない。また、可撓
性の袋体であるので、防水対象物を収納する際に、防水
対象物が袋体に当っても破損等が起きることもない。
【0013】ここで、可撓性フィルムからなる袋体の代
わりに、樹脂成形品からなる可撓性の袋体を用いること
もできる。
【0014】いずれの場合においても、前記第1および
第2のケース片それぞれの開口縁部分を、前記袋体の開
口縁部分を挟んだ状態で相互に融着された構成とすれ
ば、双方のケース片の融着時に同時に袋体をこれらの開
口縁部分に液密状態で取り付けることができる。よっ
て、袋体の取付け作業が簡単になる。
【0015】また、可撓性フィルムからなる袋体を用い
る場合には、当該袋体を形成している可撓性フィルム
は、樹脂製の可撓性フィルム基材と、この可撓性フィル
ム基材の表面に形成した金属薄膜あるいは非金属薄膜と
を備えた構成とすることができる。樹脂成形品としての
袋体を用いる場合には、その外側表面に、金属薄膜ある
いは非金属薄膜をコーティングすればよい。金属薄膜あ
るいはセラミック蒸着膜等のような非金属薄膜は防水、
防湿性に優れているので、防水ケースの防水、防湿性能
を高めることができる。
【0016】次に、本発明は、流量演算処理等を行うた
めの電子ユニットを有し、この電子ユニットは、電子回
路部と、この電子回路部が封入されているユニットケー
スとを備え、このユニットケースは、樹脂製の第1のケ
ース片および樹脂製の第2のケース片を相互に結合する
ことにより構成され、前記第2のケース片が流量計測用
の通水室に面している電子式水道メータに関するもので
ある。本発明による電子式水道メータは、少なくとも前
記第2のケース片の内側に配置された可撓性フィルムか
ら形成されている袋体を有し、この袋体の開口縁部分
が、前記第1あるいは第2のケース片の開口縁部分、ま
たは前記第1のケース片の内側表面に接合されており、
前記第1のケース片および前記袋体により形成される密
閉空間内に前記電子回路部が収納されていることを特徴
としている。
【0017】この場合においても、可撓性フィルムから
なる袋体の代わりに、樹脂成形品である可撓性の袋体を
用いることもできる。
【0018】本発明のユニットケースでは、樹脂製の第
2のケース片の内側に、可撓性フィルムからなる袋体、
あるいは樹脂成形品である可撓性の袋体が配置され、水
に晒されるユニットケースの部分が二重構造となってい
る。従って、ユニットケースの防水、防湿性を高めるこ
とができると共に、金属製のインナーケース等を配置す
る場合とは異なりユニットケースの寸法増加を招くこと
がない。また、可撓性の袋体であるので、防水対象物で
ある電子回路部を収納する際に、当該電子回路部の各部
分が袋体に当っても破損等が起きることもない。
【0019】さらに、通水室に面している第2のケース
片と袋体とによって区画されている空間と、第1のケー
ス片と袋体とによって区画されている空間との間には温
度差に起因する圧力差が発生する可能性がある。すなわ
ち、第2のケース片の側の空間は通水路を流れる水温の
影響を受け、第1のケース片側の空間は外気温の影響を
受ける。この結果、双方の空間の温度差に起因して双方
の空間の間で微小な圧力差が発生し、第2のケース片を
介しての吸湿速度が早まることが考えられる。しかし、
本発明では可撓性の袋体を用いているので、圧力差は袋
体の変形により吸収される。よって、このような外気温
に起因する弊害も回避できる。
【0020】ここで、前記第1および第2のケース片そ
れぞれの開口縁部分を、前記袋体の開口縁部分を挟んだ
状態で相互に融着された構成とすれば、双方のケース片
の融着時に同時に袋体をこれらの開口縁部分に液密状態
で取り付けることができる。よって、袋体の取付け作業
が簡単になる。
【0021】また、可撓性フィルムからなる袋体を用い
る場合には、その可撓性フィルムは、内側に配置した絶
縁性の可撓性フィルム基材と、この可撓性フィルム基材
の表面に形成した金属薄膜あるいは非金属薄膜とを備え
た構成とすることができる。同様に、樹脂成形品である
可撓性の袋体を用いる場合には、その外側表面を金属薄
膜あるいは非金属薄膜でコーティングすることが望まし
い。
【0022】外側の金属薄膜あるいは非金属薄膜は防
水、防湿性に優れているので、ユニットケースの防水、
防湿性能を高めることができる。また、収納されている
電子回路部は絶縁性の可撓性フィルム基材あるいは樹脂
成形品である袋体に対峙しているので、電子回路部の構
成部品が袋体に接触しても、漏電、短絡等の弊害が発生
しない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した電子式水道メータの実施例を説明する。
【0024】(第1の実施例)図1は本発明を適用した
第1の実施例に係る電子式水道メータを示す概略縦断面
図である。本例の電子式水道メータ1は、メータケース
2と、ここに取り付けられた電子ユニット3と、電子ユ
ニット3をメータケース2に固定している固定用環状部
材4とから構成されている。
【0025】メータケース2は、ほぼ円形断面をした流
量計測用の通水路21を備え、この通水路21には流量
計測用の羽根車22が流水方向に直交する回転軸23を
中心として回転自在の状態で配置されている。通水路2
1の入口24からで出口25に向かって流れる水量に応
じて羽根車22が回転する。この羽根車22が配置され
ているメータケース2の部分からは、流水方向に直交す
る方向に、電子ユニット収納用円筒部26が延びてい
る。
【0026】電子ユニット3は、円筒状のユニットケー
ス31と、ここに内蔵された電子回路部32、液晶表示
器35等から構成されている。電子回路部32は、磁気
センサ33を備えており、この磁気センサ33は、ユニ
ットケース31の底面に配置され、当該ユニットケース
底板部分51を介して、羽根車22の先端部に内蔵され
ている一対の永久磁石34、34に対峙している。羽根
車22と共に永久磁石34、34が回転して回転磁界を
発生させ、この回転磁界が磁気センサ33によって検出
される。電子回路部32は磁気センサ出力に基づき水量
を演算する演算回路等が実装されており、また、算出さ
れた水量等を表示させるための表示制御回路部等も実装
されている。ユニットケース31の上面には液晶表示器
35の表示面を目視するための透明なガラス板37が取
り付けられている。ユニットケース31の上面は開閉蓋
36によって通常は閉鎖されている。
【0027】固定用環状部材4は、その内周面に雌ねじ
部41が形成され、この雌ねじ部41がメータケースの
電子ユニット収納用円筒部26の先端部分における外周
面に形成されている雄ねじ部42に螺合している。この
固定用環状部材4の内周面には上側から電子ユニット3
を押し下げるための電子ユニット固定用環状段面43が
形成されており、メータケース側の電子ユニット収納用
円筒部26の内周面には、下側から電子ユニット3を押
し上げるための電子ユニット固定用環状段面44が形成
されている。電子ユニットのユニットケース外周面に
は、これらに当接する環状段面45、46が形成されて
いる。従って、固定用環状部材4をメータケースの電子
ユニット収納用円筒部26に上側から差し込み、固定用
環状部材4を電子ユニット収納用円筒部26にねじ込め
ば、電子ユニット3がメータケース2に固定された状態
になる。
【0028】ここで、電子ユニット3のユニットケース
31は、ケース本体5(第2のケース片)とケース蓋6
(第1のケース片)から構成されている。ケース本体5
は、中央部分が上方に突出している円盤状の底板部分5
1と、底板部分51の外周縁から垂直に起立している円
筒状の側板部分52を備え、上側が開口している。ケー
ス蓋6は、ガラス板37が嵌め込まれている天板部分6
1と、この外周縁から下方に垂直に延びている円筒状の
側板部分62を備えている。
【0029】さらに、ケース本体5内側には可撓性の袋
体7が配置されており、この袋体7の開口縁部分73
は、ケース本体5の開口縁部分53とケース蓋6の開口
縁部分63の間に融着されている。従って、通水路21
と電子ユニット3を仕切っているケース本体5は可撓性
の袋体7によって二重構造とされており、ケース本体5
と袋体7の間には密閉空気層8が形成されている。
【0030】袋体7は、図1(b)に示すように、二層
構造の可撓性フィルムから形成されており、本例では、
絶縁性の樹脂製フィルム基材71の表面に防水性の金属
薄膜72が形成された構成となっている。金属薄膜72
はケース本体内面に対峙している。ここで、金属薄膜7
2の代わりに、防水性に優れた非金属薄膜を形成しても
よい。例えば、セラミック蒸着膜を形成してもよい。
【0031】図2には、ケース本体5からケース蓋6を
分離させた状態の電子ユニットを示す説明図である。ケ
ース本体5の開口縁部分53には環状突起54が形成さ
れており、ケース蓋6の開口縁部分63には、環状突起
54がはまり込む環状溝64が形成されている。ケース
本体5にケース蓋6を嵌め込み、これらを超音波融着に
より気密状態で固定するようになっている。
【0032】本例では、これらの部材の超音波融着を、
袋体7の開口縁部分73を、環状突起54および環状溝
64の間に挟み込んだ状態で行なっている。この結果、
融着時の溶け代により、これらの部材5、6に挟まれて
いる袋体7の開口縁部分73も、これらの間に密閉状態
で固定される。
【0033】このように構成した本例の電子式水道メー
タ1では、電子ユニット3と通水路21を仕切っている
ユニットケース31のケース本体5の内側に、袋体7が
取付けられており、この袋体7の中に電子回路部32が
収納されている。従って、樹脂製のケース本体5を介し
て電子ユニット3の側に水分が侵入したとしても、袋体
7によって電子回路部32の側に水分が侵入することが
防止される。
【0034】また、袋体7は可撓性フィルムから形成さ
れているので、ケース本体5の内周面形状、あるいは、
収納される電子回路部32の外形形状に追従して撓む。
よって、袋体7を取り付けるために、ケース本体5の寸
法を大きくする必要がない。
【0035】さらには、袋体7は可撓性フィルムから形
成されているので、電子回路部32等の部品を収納する
際に、電子回路部32の各部分が袋体7に当っても問題
がない。よって、電子回路部32などの挿入作業が簡単
になる。
【0036】さらにまた、袋体7によって仕切られてい
るユニットケース内部の二つの密閉空間が、外気温、水
温の影響により温度差が発生して、それに基づき二つの
密閉空間の間に微小な圧力差が発生したとしても、当該
圧力差は、袋体7の変形によって吸収される。よって、
圧力差に起因して、ケース本体5の吸湿速度が高まる等
の弊害も回避できる。
【0037】これに加えて、本例の袋体7では、電子回
路部32に接触する側に絶縁性の樹脂フィルム基材71
が形成され、本体ケース5の側には防水性の金属薄膜7
2が形成されている。従って、ケース本体5の防水性能
を高めることができると共に、電子回路部32の部品が
袋体7に接触しても漏電、短絡のおそれがないので、電
子ユニット3に機能障害が発生することもない。
【0038】一方、本例では、ケース本体5とケース蓋
6との融着を利用して、袋体7を取り付けるようにして
いるので、袋体7の取付けが簡単にでき、袋体7を取り
付けるために別工程を追加する必要がないという利点が
ある。
【0039】(第2の実施例)図3は、本発明を適用し
た第2の実施例に係る電子式水道メータに取り付けられ
ている電子ユニットを示す説明図である。本例の電子式
水道メータは図1の電子式水道メータと同一であるので
図示および説明を省略する。
【0040】本例の電子ユニット3Aは、第1の実施例
における電子ユニット3と基本的な構成は同一であり、
異なる点は、ユニットケース内に配置した袋体7Aが、
樹脂成形品からなる可撓性の袋体であることである。す
なわち、本例の袋体7Aは、ケース本体5の内周面形状
に沿ったコップ形状をしており、その肉厚は約10ない
し100ミクロン程度であり、全体として可撓性を保持
している。また、袋体7Aの外側表面には、防水性の金
属薄膜あるいは防水性の非金属薄膜がコーティングされ
ている。
【0041】これ以外の構成は第1の実施例の場合と同
様であるので、対応する部分には同一符号を付し、それ
らの説明を省略する。
【0042】本例の電子式水道メータにおいても第1の
実施例の場合と同様な作用効果を得ることができる。特
に、本例の場合には、可撓性は備えているが、コップ状
の形状を保持しているので、その開口縁部分をケース本
体およびケース蓋の間に融着する作業等が簡単になると
いう利点もある。
【0043】(その他の実施の形態)なお、本例の袋体
7、7Aは本体ケース5の内周面に配置したが、ケース
蓋6の内周面を覆う状態に配置、あるいは成形すること
もできる。また、袋体7、7Aをケース本体側に取り付
ける方法は、融着以外の方法を採用してもよいことは勿
論である。さらに、袋体を樹脂フィルムのみから形成し
た場合においてもユニットケースの防水性を改善でき
る。
【0044】一方、上記の例は、電子式水道メータのユ
ニットケースに対して本発明を適用したものである。本
発明は、電子式水道メータのユニットケースに限定され
るものではなく、その他の電子ユニットが内蔵されてい
る電子式流量メータにも同様に適用できる。さらには、
防水対策を施す必要のある収納物が収納されている防水
ケースに対しても同様に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、可撓
性の袋体を利用して、電子式水道メータのユニットケー
ス等の防止ケースを二重構造としてある。従って、金属
製のインナーケース等を用いる場合のように寸法増加を
伴うことなく防水ケースの防水性能を高めることができ
る。また、収納物の収納作業も簡単になる。さらには、
袋体によって区画形成されている密閉空間の圧力差を袋
体の変形によって吸収できるので、圧力差に起因してユ
ニットケースの吸湿速度が高まる等の弊害も回避でき
る。
【0046】次に、本発明では、防水ケースを構成して
いる第1および第2のケース片の融着を利用して、袋体
の開口縁部分をケース内面に密閉状態で取り付けてい
る。従って、袋体を取り付けるための別工程を追加する
ことなく袋体を取り付けることができるので、製造コス
トの上場を抑制でき、経済的である。
【0047】また、本発明では、袋体を、絶縁性の樹脂
フィルム基材と防水性の金属薄膜あるいは非金属薄膜と
から構成される二層構造の可撓性フィルム素材から形成
してある。または、樹脂成形品である可撓性の袋体の外
側表面にこのような防水性の薄膜をコーティングしてあ
る。従って、電子回路部品等を収納する防水ケースの防
止性を改善できると共に、短絡等の弊害を確実に防止で
きるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した電子式水道メータの
概略断面図であり、(b)は袋体を形成している可撓性
フィルム素材の断面構成を示す部分断面図である。
【図2】図1の電子式水道メータにおける電子ユニット
を、ユニットケースを構成しているケース本体とケース
蓋を分離した状態で示す説明図である。
【図3】本発明を適用した電子式水道メータの電子ユニ
ットの主要部分を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 電子式水道メータ 2 メータケース 3、3A 電子ユニット 31 ユニットケース 4 固定部材 5 ケース本体 51 底板部分 52 側板部分 53 開口縁部分 54 環状突起 6 ケース蓋 61 天板部分 62 側板部分 63 開口縁部分 64 環状溝 7、7A 袋体 71 樹脂製のフィルム基材 72 金属薄膜 73 開口縁部分 8 密閉空間

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の第1のケース片と樹脂製の第2
    のケース片を組み合わせることにより構成される防水ケ
    ースであって、 少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓
    性の袋体を有し、 この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケー
    ス片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表
    面に接合されており、 前記第1のケース片および前記袋体により形成される密
    閉空間内に防水対象物を収納することを特徴とする防水
    ケース。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記可撓性の袋体は可撓性フィルムから形成されている
    ことを特徴とする防水ケース。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記可撓性の袋体は樹脂成形品であることを特徴とする
    防水ケース。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分
    は、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着さ
    れていることを特徴とする防水ケース。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記袋体を形成している可撓性フィルムは、樹脂製の可
    撓性フィルム基材と、この可撓性フィルム基材の表面に
    形成した防水性の薄膜とを備えていることを特徴とする
    防水ケース。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 前記袋体の外側表面は、防水性の薄膜で覆われているこ
    とを特徴とする防水ケース。
  7. 【請求項7】 流量演算処理等を行うための電子ユニッ
    トを有し、この電子ユニットは、電子回路部と、この電
    子回路部が封入されているユニットケースとを備え、こ
    のユニットケースは、樹脂製の第1のケース片および樹
    脂製の第2のケース片を相互に結合することにより構成
    され、前記第2のケース片が流量測定用の通水路に面し
    ている電子式水道メータにおいて、 少なくとも前記第2のケース片の内側に配置された可撓
    性の袋体を有し、 この袋体の開口縁部分が、前記第1あるいは第2のケー
    ス片の開口縁部分、または前記第1のケース片の内側表
    面に接合されており、 前記第1のケース片および前記袋体により形成される密
    閉空間内に前記電子回路部が収納されていることを特徴
    とする電子式水道メータ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記可撓性の袋体は可撓性フィルムから形成されている
    ことを特徴とする電子式水道メータ。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記可撓性の袋体は樹脂成形品であることを特徴とする
    電子式水道メータ。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 前記第1および第2のケース片それぞれの開口縁部分
    は、前記袋体の開口縁部分を挟んだ状態で相互に融着さ
    れていることを特徴とする電子式水道メータ。
  11. 【請求項11】 請求項8において、 前記袋体を形成している可撓性フィルムは、内側に配置
    されている絶縁性の可撓性フィルム基材と、この可撓性
    フィルム基材における袋体外側面に形成した防水性の薄
    膜とを備えていることを特徴とする電子式水道メータ。
  12. 【請求項12】 請求項9において、 前記袋体の外側表面は、防水性の薄膜で覆われているこ
    とを特徴とする電子式水道メータ。
JP2000176194A 2000-06-13 2000-06-13 防水ケースおよび電子式水道メータ Expired - Lifetime JP4647749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000176194A JP4647749B2 (ja) 2000-06-13 2000-06-13 防水ケースおよび電子式水道メータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000176194A JP4647749B2 (ja) 2000-06-13 2000-06-13 防水ケースおよび電子式水道メータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001356038A true JP2001356038A (ja) 2001-12-26
JP4647749B2 JP4647749B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=18677942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000176194A Expired - Lifetime JP4647749B2 (ja) 2000-06-13 2000-06-13 防水ケースおよび電子式水道メータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647749B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2083251A1 (en) * 2007-12-13 2009-07-29 Kamstrup A/S A consumption meter with at least two casing parts
CN107345827A (zh) * 2017-06-19 2017-11-14 南京水门电子有限公司 适用于水下的外压式机械传感器式电子水表
CN111637939A (zh) * 2020-04-21 2020-09-08 安徽丹凤缘科技有限公司 一种nb水表智能模块密封结构

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5843998B1 (ja) * 2015-08-31 2016-01-13 株式会社西部水道機器製作所 水道メータ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58109020U (ja) * 1982-01-20 1983-07-25 株式会社東芝 電子式水道メ−タ
JP2567545B2 (ja) * 1991-05-29 1996-12-25 三菱電機株式会社 電子回路装置
JP3652402B2 (ja) * 1995-04-26 2005-05-25 東芝電池株式会社 防水・防滴構造付き電池パック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2083251A1 (en) * 2007-12-13 2009-07-29 Kamstrup A/S A consumption meter with at least two casing parts
CN107345827A (zh) * 2017-06-19 2017-11-14 南京水门电子有限公司 适用于水下的外压式机械传感器式电子水表
CN111637939A (zh) * 2020-04-21 2020-09-08 安徽丹凤缘科技有限公司 一种nb水表智能模块密封结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647749B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100315833B1 (ko) 자기식회전수센서
US20030173954A1 (en) Rotary position sensor having waterproof, explosion-protective structure
JP6597069B2 (ja) センサーユニット、電子機器、および移動体
US7244033B2 (en) Moistureproof optical device
JP6470250B2 (ja) 半導体チップのハウジングおよびハウジングを有する半導体チップ
JP2001356038A (ja) 防水ケースおよび電子式水道メータ
JP5660088B2 (ja) 液面検出装置、及び液面検出装置の製造方法
JP2007139517A (ja) 圧力センサの製造方法並びに圧力センサ及び圧力センサの実装方法
JP2001289688A (ja) 電子ユニットケースの製造方法
CN113155299A (zh) 一种防水防潮温度传感器
JP2003057084A (ja) 水道メータ
US4931719A (en) Hall-effect sensor arrangement
JP6471118B2 (ja) 圧力検出装置、および圧力検出装置を格納した電動油圧ポンプ
JPWO2006112122A1 (ja) 赤外線センサ
JP2008089559A (ja) 圧力センサ
JPH10115505A (ja) 非接触式回転角センサ
JP2592051B2 (ja) 半導体パッケージ
JPS6017332A (ja) 差圧容量変換装置
US20230324179A1 (en) Inertial measurement device
CN112897452B (zh) 传感器芯片、传感器和电子设备
JP2020122761A (ja) 圧力センサ
JP2009192447A (ja) 圧力センサ
JPH0639291Y2 (ja) 電子式水道メータ
TWI742242B (zh) 包括整合式殼體密封的微機械感測器裝置,微機械感測器配置和相應的生產方法
JPH0249546Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term