JP4647526B2 - 規制部材、及び、吊下戸ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、吊下戸の下部を床側にて規制するための規制部材、及び、前記規制部材を有する吊下戸ユニット、に関する。
従来から、吊下戸の下部を床側にて規制するための規制部材としては、床に設けられた受金具が知られている。受金具に対して、吊下戸の下端に取り付けられスプリングの復元力にて常時突出している施錠部材が嵌入して係合されることにより吊下戸の位置が規制される(例えば、特許文献1参照)。この受金具には、1つの施錠部材が係合される1つの凹部と、施錠部材を床面から凹部まで移動方向に沿って導くテーパ部が設けられており、上方からねじで床に固定されている。そして、受金具は1枚の吊下戸に対し1つ設けられている。
特開2001−3626号公報
吊下戸は、広い部屋の一角、例えばリビングのコーナーなどをL字形に仕切って独立した空間を形成する際に用いられる。このような場合には、直交する2方向から吊下戸を移動させて互いの端部を突き合わせてL字形に空間が仕切られる。このとき、2方向から近接される2枚の吊下戸を規制するための受金具は、2枚の吊下戸が突き合わされる位置の床に2つ必要である。しかし、複数の受金具を近接させて床に設けるのは、美観を損ねる畏れがあるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の吊下戸を1つの部材で規制することが可能な規制部材、及び、この規制部材を有する吊下戸ユニットを提供することにある。
相互に異なる方向から所定位置に向かって滑動する複数の吊下戸を、前記所定位置にて床側から規制するための規制部材であって、前記規制部材には、前記複数の吊下戸の下部に各々設けられた被規制部材が入り込んで規制される規制部が、前記複数の吊下戸に対応して設けられ、 複数の前記規制部は、前記規制部材の長手方向に沿って配置され、各々の前記被規制部材の前記規制部への進入方向が、前記複数の吊下戸の滑動方向と同様の角度をなしている、ことを特徴とする規制部材である。
このような規制部材よれば、相互に異なる方向に滑動する複数の吊下戸の被規制部材を規制するための規制部が、各吊下戸に対応付けられて設けられているので、複数の吊下戸であっても、1つの規制部材にて所定位置に規制することが可能である。よって、相互に異なる方向に滑動する複数の吊下戸を備えても、床には複数の規制部材が設けられることはないので、居室の美観が損なわれることを防止することが可能である。
かかる規制部材であって、前記規制部材は、強磁性体材料からなり、前記床に固定される第1規制部材と、非磁性材料からなり、前記第1規制部材を覆うと共に前記第1規制部材の少なくとも2つの所定領域を露出させる規制穴を有する第2規制部材とからなり、前記第2規制部材の前記規制穴から露出した前記第1規制部材が前記規制部として形成されて、昇降可能な前記被規制部材の下端部に具備されるマグネットを引き寄せて接着固定する、ことが望ましい。
このような規制部材によれば、被規制部材は下端部にマグネットを有しているので、第2規制部材の下側に設けられている強磁性体材料の第1規制部材が露出している規制穴に近づいた際には第1規制部材に引き寄せられる。このため、被規制部材は、規制部材の表面側に設けられた非磁性材料の第2規制部材上に位置するときには引き寄せられず、規制穴によって露出された第1規制部材に近づいた際に第1規制部材に引き寄せられる。そして、第1規制部材に引き寄せられた被規制部材が、第1規制部材の直上に位置する第2規制部材の規制穴により位置が規制されることにより、被規制部が設けられた吊下戸の下部の位置を規制することが可能である。このとき、第2規制部材には少なくとも2つの規制穴が設けられているので、少なくとも2枚の吊下戸の位置を規制することが可能である。
かかる規制部材であって、前記第2規制部材は、前記被規制部材を前記規制部に導くガイド部を有することが望ましい。
このような規制部材によると、各々の吊下戸が滑動した際には、第2規制部材が有するガイド部により被規制部材が規制部に導かれるので、吊下戸の下端が理想的な軌道から外れても、被規制部材を所定位置に導くことにより吊下戸の位置を規制することが可能である。
かかる規制部材であって、前記第2規制部材は、弾性変形可能な爪部を有し、前記爪部により前記第1規制部材に固定される、ことが望ましい。
このような規制部材によれば、第1規制部材が第2規制部材にて覆われるので、例えば鉄などの強磁性体材料でなる第1規制部材が外部に露出しないため、美観に優れた規制部材を実現することが可能である。さらに、第2規制部材は爪部により第1規制部材に固定されるので、第2規制部材を固定するためにねじ等を用いる必要がない。このため、第2規制部材の外側には、ねじ等が露出しないので、より美観に優れた規制部材を実現することが可能である。
また、前記規制部材と、当該規制部材に規制される複数の前記吊下戸と、を有することを特徴とする吊下戸ユニットである。
このような吊下戸ユニットによれば、床の美観を損なうことなく、1つの規制部材にて複数の吊下戸を安定して位置規制し、独立した空間を形成することが可能な吊下戸ユニットを実現することが可能である。
本発明によれば、複数の吊下戸を1つの部材で規制することが可能な規制部材、及び、この規制部材を有する吊下戸ユニットを提供することができるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態に係る吊下戸ユニットについて図面を参照して説明する。本実施形態の吊下戸ユニットは、例えばリビングルームなどのコーナーを仕切って、一つの部屋となる独立した空間を形成することが可能である。
図1は、本実施形態に係る吊下戸ユニットを示す外観図である。
図1に示すように、本実施形態の吊下戸ユニット10は、相互に異なる方向から所定位置に向かって滑動する複数の吊下戸を、所定位置にて規制することにより独立した空間を形成する吊下戸ユニット10であり、例えば居室のコーナーを形成する2つの壁5に対し各々ほぼ直交する2方向に沿って滑動する吊下戸を有している。
吊下戸ユニット10は、天井2にL字状に形成されたレール部材11と、レール部材11に沿って、前記直交する2方向のうち、一方の方向に滑動する2枚の吊下戸12を有する第1吊下戸群20と、他方の方向に滑動する3枚の吊下戸12を有する第2吊下戸群21と、第1吊下戸群20及び第2吊下戸群21との突き合わせ部分にて、第1吊下戸群20の1枚の吊下戸12と第2吊下戸群21の1枚の吊下戸12との振れを防止して位置を規制するための規制部材15と、を有している。
レール部材11は、直線状に延びるレール11aが直交する2方向に配置されて、一方のレール11aの端の側部に他方のレール11aの端縁が突き当てられてL字状に形成されている。レール11aは、各吊下戸12に対してそれぞれ1本ずつ備えられている。このため、第1吊下戸群20用として2本のレール11aが、また、第2吊下戸群21用として3本のレール11aがそれぞれ一体に形成されている。
図2は、第2吊下戸群の吊下戸とレール部材との係合状態を示す図である。
図示するように第2吊下戸群21用のレール11aは、3つの空間が長手方向に沿って区画されるように形成されたアルミニウム製の押出成形材であり、3つの空間を形成する下側の面にそれぞれ長手方向に沿ってスリット11bが形成され、上側の面が天井2にねじで固定されている。レール部材11が天井2に固定されるとスリット11bが床3と対向するように配置される。
第1吊下戸群20及び第2吊下戸群21の各吊下戸12は、面材12aと、面材12aの上下に配置される横框12b及び面材12aの左右に配置される縦框12cとを有している。横框12b及び縦框12cは、いずれもアルミニウム製の押出成形材である。
各吊下戸12の上側の横框12bからは上方に突出させて、吊下戸12をレール11aから吊り下げるためのフック部13が、各吊下戸12の幅方向における両端部近傍にそれぞれ設けられている。フック部13は、上側の横框12bからそれぞれ上方に突出された軸体13aと、軸体13aに回動自在にそれぞれ設けられた回動部13bと、回動部13bを水平方向に貫通する回転軸13cを中心に回転し、回動部13bを挟むように配置された一対のローラ13dと、を有している。
回動部13bの上部及び一対のローラ13dがレール11aの内部、すなわち、レール11aの区画された空間に入り、スリット11bから下方に回動部13bの下部及び軸体13aが突出されている。このとき、突出された軸体13aには、吊下戸12が固定されているので、吊下戸12はレール11aに吊り下げられた状態となりレール11aに沿ってスライド可能となる。詳しくは、フック部13の一対のローラ13dが、スリット11bの両側の板部11c上を転動することにより、吊下戸12はレール11aに沿って滑らかにスライドする。このとき、吊下戸12は、レール11aから吊り下げられた状態にて、吊下戸12の下端と床3との間に間隔が設けられて配置される。
また、第1吊下戸群20及び第2吊下戸群21が有する各吊下戸12のうちの1枚ずつが互いに突き合わされるが、この突き合わされる1枚の吊下戸12の下部には昇降規制装置30がそれぞれ設けられている。以下の説明では、第1吊下戸群20及び第2吊下戸群21が有する互いに突き合わされる吊下戸12を、突合吊下戸20a、21aともいう。本実施形態では、昇降規制装置30は各突合吊下戸20a、21aの突き合わせられる側に位置する縦框12c内に収容されているが、必ずしも縦框12c内に収容されていなくても良い。
図3は、昇降規制装置の断面図である。詳しくは、図5におけるA−A断面図である。図4は、昇降規制装置の側面図である。図5は、昇降規制装置の平面図である。
昇降規制装置30は、ほぼ角筒状をなす樹脂製の外筒部31と、外筒部31内を昇降する樹脂製の被規制部材としての昇降ピン32と、昇降ピン32を上方に引き上げるための引張バネ33と、引張バネ33の上端を固定するための固定ブロック34と、を有している。
外筒部31は、縦框12cに圧入するための凸部31aが設けられ、下端部はほぼ全周に亘って水平方向の外側に突出されて縦框12cの下端部を覆うように構成されている。
昇降ピン32は、ほぼ角柱状の部材であり、外筒部31の内径より僅かに小さく形成され、上端には引張バネ33が掛けられる係止部32aを有し、下端部側にはマグネット32bが内包されている。
固定ブロック34は、ほぼ直方体状の部材であり、内部に板ナット35が収容される凹部34aを有し、下面側に引張バネ33が掛けられる係止部34bを備えている。また、固定ブロック34の側方にはねじ36が挿入される穴34cが設けられており、外筒部31に設けられた縦方向の長穴31bを貫通するねじ36が穴34cを通って板ナット35に螺合されている。そして、ねじ36を締め込むことにより板ナット35とねじ頭部とにより固定ブロック34及び外筒部31が挟持されて固定ブロック34が外筒部31に固定される。このとき、ねじ36は外筒部31の長穴31bを貫通しているので、固定ブロック34の固定位置を上下方向に調整することが可能である。
図6は、昇降ピンが昇降する様子を示す図である。
昇降ピン32は、外筒部31に固定された固定ブロック34の係止部34bに掛けられた引張バネ33によって上方に引き上げられている。また、昇降ピン32は、通常は引き上げられて下端側の一部が外筒部31の下端から突出した状態にて外筒部31に収容されている。このとき、昇降ピン32の下端は床3から十分に離れて位置している。
そして、昇降ピン32の下端が強磁性体材料の部材を有する規制部材15に近接すると、内包されたマグネット32bの磁力により、昇降ピン32が規制部材15側に引き寄せられて、外筒部31より下方に大きく突出するように構成されている。
図7は、規制部材の平面図である。規制部材15には、第1吊下戸群20の突合吊下戸20aと、第2吊下戸群21の突合吊下戸21aとに設けられた昇降規制装置30の昇降ピン32が降下した際に入り込む2つの規制部19が設けられている。規制部材15は、第1規制部材としての規制プレート16と、規制プレート16を覆うように設けられる第2規制部材としての規制カバー17とを有している。規制プレート16は、強い磁性を示す強磁性体材料のステンレス鋼にて形成されており、規制カバー17は、ほとんど磁性を示さない非磁性材料の樹脂にて形成されている。
図8は、規制カバーの平面図である。図9は規制カバーの正面図である。図10は、図9におけるB矢視図である。図11は、爪部を説明するための図である。
規制カバー17は、平面形状がほぼ長方形状をなしており、規制プレート16を介して床3に固定された際に、中央部分に位置する頂部17aの高さが床から約3mmとなるような厚みを有している。このように、規制カバー17は、床3から突出して設けられるため、歩く人が躓かないように頂部17aから、床面に接する端縁に亘ってほぼ全周に曲面が形成されている。
また、規制カバー17は、規制部19を構成する2つの規制穴17bを有している。この規制穴17bは、第1吊下戸群20の突合吊下戸20aに設けられた昇降ピン32と、第2吊下戸群21の突合吊下戸21aに設けられた昇降ピン32とを各々規制するように設けられている。そして、規制穴17bは、第1吊下戸群20の突合吊下戸20aと第2吊下戸群21の突合吊下戸21aとが突き合わされた状態にて降下された昇降ピン32が入り込む第1領域17cと、第1領域17cから第1吊下戸群20及び第2吊下戸群21が居室の壁5(図1)に向かってスライドされる方向に延長された第2領域17dとを有している。規制穴17bの第2領域17dは、壁5側に向かって規制穴17bの幅が広くなることにより形成されている。
そして、この規制穴17bは、ほぼ長方形状の規制カバー17を長手方向の長さが半分になるように2等分した領域内に、それぞれ1つずつ設けられている。2つの規制穴17bには、長手方向に2等分した領域の中央側であって規制カバー17の最も厚みを有する頂部17a側に、第1領域17cが設けられ、第1領域17cから規制カバー17の端部に向かって幅が広がる第2領域17dが設けられている。
更に、第2領域17dより端部側には、第2領域17dにて規制穴17bの幅が広がる角度と同じ角度にて広がるように、頂部17aより高さが低くなるように形成された、昇降ピン32の進入部17eが設けられている。また、進入部17eとは反対側にて規制穴17bに臨む壁部17fには上方に向かって空間が広がるようなテーパが施されている。
そして、2つの規制穴17bは、第1吊下戸群20と第2吊下戸群21との滑動方向がなす角度と同様に、第1領域17cから第2領域17dを通って進入部17eに向かう方向が直交するように配置されている。すなわち、一方の規制穴17b(図8において下側)は、規制カバー17がなす長方形の短辺側に進入部17eが配置され、他方の規制穴17b(図8において上側)は、長辺側に進入部17eが配置されている。
規制カバー17の裏面側、すなわち床3側は、ほぼ全周に亘って縁部17gが形成されて、その内側が肉抜きされている。規制カバー17の裏面側にて肉抜きされた部位には、床3側に突出するように、規制カバー17を規制プレート16に固定するための爪部としての筒状嵌合部17hが5カ所設けられている。筒状嵌合部17hは、突出された円筒の内側に形成されている空間が偏るように形成されており、筒状部分の厚みの厚い側の厚肉部17iと厚みの薄い側の薄肉部17jとを有している。薄肉部17jの周方向における中央に切込部17kが設けられており、外方から押圧すると内側に弾性変形するように構成されており、薄肉部17jの先端には外方に突出された突片17mが設けられている。
規制カバー17に5カ所に設けられた5つの筒状嵌合部17hのうち、少なくとも2つの筒状嵌合部17hが、吊下戸12の滑動方向に沿う線(図10参照)を挟むように、各規制穴17bの両側に配置されている。例えば、規制カバー17がなす長方形の短辺側に進入部17eが配置された規制穴17b(図8下側)に対しては、この規制穴17bにて規制される吊下戸12の滑動方向に沿う線を挟むように、2つの筒状嵌合部17h(図10ではM)が設けられており、規制カバー17がなす長方形の長辺側に進入部17eが配置された規制穴17b(図8上側)に対しては、この規制穴17bにて規制される吊下戸12の滑動方向に沿う線を挟むように、2つの筒状嵌合部17h(図10ではN)が設けられている。
また、規制カバー17には、規制プレート16に嵌め込まれた状態から規制カバー17を取り外すためにドライバー等が挿入される挿入部17nも設けられている。
図12は、規制プレートの平面図である。図13は、図12におけるC−C断面図である。図14は、図12におけるD−D断面図である。
規制プレート16は、規制カバー17の裏面側に設けられた縁部17gの内側のサイズより僅かに小さなほぼ長方形状のステンレス製の板状部材である。規制プレート16には、規制カバー17に設けられた5つの筒状嵌合部17hが嵌合される5つの嵌合穴16aと、規制プレート16を床3に固定する固定具としてのねじ18が貫通される3つの貫通穴16bと、規制カバー17が組み付けられた際に規制穴17bの第2領域17dに入り込み昇降ピン32を引き寄せるための2つの凸部16cとを有している。
5つの嵌合穴16aは、規制プレート16に規制カバー17が取り付けられる際に、規制カバー17に設けられた筒状嵌合部17hと対向する位置に設けられている。すなわち嵌合穴16aも、少なくとも2つの嵌合穴16aが、吊下戸12の滑動方向に沿う線を挟むように、各規制穴17bの両側に配置されるように形成されている。
筒状嵌合部17hが嵌合穴16aに嵌合された際には、筒状嵌合部17hの先端が規制プレート16の床3側に突出し、突片17mにより規制カバー17が規制プレート16に係止される。このため、板状の規制プレート16は、嵌合穴16aの周囲が上方に盛り上げられており、その下側に空間が形成されるように絞り加工が施されている。
また、3つの貫通穴16bも嵌合穴16aと同様に、3つの貫通穴16bのいずれか2つの貫通穴16bが、吊下戸12の滑動方向に沿う線を挟むように、各規制穴17bの両側に配置されるように形成されている。この貫通穴16bは規制プレート16を床3に固定するためにねじ18が貫通される穴であるが、ねじ18の数少ない方が規制部材15の取り付けにかかる手間、及び占有面積が小さくなる。このため、本実施形態では、ねじ18の数が、規制部材15により規制される吊下戸12の数の2倍より少なくても、規制プレート16を安定した状態にて固定できるように、貫通穴16bを吊下戸12の滑動方向に沿う線を挟むように配置している。すなわち、吊り下げられた状態で滑動される吊下戸12の下端が、たとえ滑動方向に沿う線(理想的な軌道)から離れて滑動し、突出された昇降ピン32が規制穴17bの周囲の壁に当たったとしても、規制部材15が規制穴17bの両側にて固定されているので安定した状態が保たれ、吊下戸12の下端の軌道を効果的に修正することが可能である。
2つの凸部16cは、規制プレート16に規制カバー17が取り付けられた際に、規制穴17bの第2領域17dの全幅に位置するように絞り加工により形成されている。すなわち、吊下戸12の滑動方向とは交差する方向に長く形成されている。
図15は、図7のE―E断面図である。
図15に示すように、規制プレート16に規制カバー17が取り付けられた際には、凸部16cの上面が規制カバー17の進入部17eより僅かに低くなるように形成されている。すなわち、第2領域17dは、第1領域17cより金属面が上方に位置するため、レール11aに沿って滑動してきた突合吊下戸20a,21aの昇降ピン32に内包されたマグネット32bの磁力が作用しやすい。このため、昇降ピン32は第2領域17dにて規制部材15に引き寄せられ、磁力により一旦規制プレート16の凸部16cに当接した後、当接したまま規制プレート16上を摺動して第1領域17cに至る。このとき、凸部16cが絞り加工により形成されているため、第2領域17dと第1領域17cとの境界部には継ぎ目がなく、昇降ピン32は滑らかに滑って規制プレート16に当接されたまま第1領域17cに到達する。第1領域17cは、規制カバー17の頂部17a側に設けられているため、第2領域17dより高い壁に囲まれている。このため、第1領域17cに到達した昇降ピン32は、強磁性体材料の規制プレート16に磁力により接着固定された状態が維持されるとともに、規制穴17bを形成する壁に囲まれて外れにくい状態となる。ここで、突合吊下戸20a,21aを規制するための規制部19は、規制カバー17の規制穴17bと規制プレート16が相当する。そして、引張バネ33の引張力は、昇降ピン32が有するマグネット32bの磁力により昇降ピン32が規制プレート16に引き寄せられる力より弱く設定されている。
また、第1吊下戸群20の突合吊下戸20aと第2吊下戸群21の突合吊下戸21aとが突き合わされた状態から、吊下戸12が居室の壁5側に滑動されることにより、第1領域17cに位置する昇降ピン32が第2領域17dに滑動する際にも滑らかに滑って、規制プレート16に当接されたまま第2領域17dに到達する。
そして、規制プレート16の凸部16cと規制カバー17の進入部17eの高さは僅かしか違わないため、さらに、吊下戸12が壁5側に滑動されて昇降ピン32が第2領域17dと進入部17eとの境界を越える際にも、昇降ピン32は規制穴17bから容易に抜け出すことが可能である。規制穴17bから抜け出した昇降ピン32は、樹脂製の規制カバー17と対向することにより磁力が作用しなくなり、引張バネ33により上方に引き上げられて吊下戸12側に収容される。
また、規制プレート16には、規制プレート16が取り付けられた際に、第1吊下戸群20の滑動方向に沿う線に相当する位置と、第2吊下戸群21の滑動方向に沿う線に相当する位置とを示す切り欠き部16dが、長方形をなす規制プレート16の各辺の縁部に、それぞれ1カ所ずつ設けられている。
そして、規制部材15を床3に取り付ける際には、第1吊下戸群20の突合吊下戸20aと第2吊下戸群21の突合吊下戸21aとが滑動される設計上の線を予め床3に記しておき、この線に規制プレートの16の切り欠き部16dを合わせて配置し、3本のねじ18で規制プレート16を床3に固定する。
固定された規制プレート16の嵌合穴16aに規制カバー17の筒状嵌合部17hを嵌め込んで、規制プレート16を覆うように規制カバー17を取り付ける。この状態で、規制カバー17の規制穴17bからは強磁性体材料の規制プレート16が露出し、規制プレート16を固定しているねじ18は少なくとも規制カバー17により覆われている。
このような規制部材15よれば、相互に異なる方向から所定位置に向かって滑動する2枚の突合吊下戸20a、21aの昇降ピン32を、各突合吊下戸20a、21aに対応付けられた規制部19にて規制することが可能である。すなわち、複数の突合吊下戸20a、21aであっても、1つの規制部材15にて規制することが可能である。よって、互いに異なる方向に滑動する複数の突合吊下戸20a、21aを備えても、床3には複数の規制部材が設けられることはないので、居室の美観が損なわれることを防止することが可能である。
また、規制プレート16を固定するねじ18が規制カバー17にて覆われ、規制カバー17は筒状嵌合部17hにより規制プレート16に固定されるので、ねじ18が外部に露出せず美観に優れた規制部材15を実現することが可能である。
また、昇降ピン32は下端部にマグネット32bを有しているので、規制部材15の表面側に設けられた非磁性材料の規制カバー17には引き寄せられず、規制カバー17の下側に設けられている強磁性体材料の規制プレート16が露出している部分に引き寄せられる。このため、昇降ピン32は、規制穴17bによって露出された規制プレート16に引き寄せられる。そして、規制プレート16に引き寄せられた昇降ピン32が、規制プレート16より上側に設けられた規制カバー17により水平方向の位置が規制されることにより、突合吊下戸20a,21aの下部を確実に規制することが可能である。
また、規制穴17bの第2領域17d及び昇降ピン32が規制穴17bに進入する側の進入部17eは、第1領域17c側から進入部17e側に向かって広くなるような傾斜が設けられている。このため、突合吊下戸20a,21aが滑動方向に沿って滑動された際に、規制穴17b及び進入部17eの周壁部分17pが昇降ピン32を規制部19に導くガイド部となって、昇降ピン32が規制部19に導かれるので、突合吊下戸20a,21aの下端が理想的な軌道から外れて規制穴17bに進入しても第1領域17cにて規制することが可能である。
また、上記規制部材15と、当該規制部材15に規制される複数の突合吊下戸20a,21aと、を有する吊下戸ユニット10によれば、床3の美観を損なうことなく、1つの規制部材15にて複数の突合吊下戸20a,21aを安定して第1領域に位置を規制し、独立した空間を形成することが可能である。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施形態においては、昇降突出部を下端部にマグネットが内包された昇降ピンとし、強磁性体材料の部材と対向した際に突出して規制部材と係合する例について説明したが、昇降突出部は、必ずしもマグネットを内包していなくても良い。例えば、昇降ピンが下方に押圧されており、床面に沿って摺動して規制部材の規制穴に入り込む形態であっても構わない。このとき、昇降ピンの下端には、ローラ等が設けられていることが望ましい。
本実施形態に係る吊下戸ユニットを示す外観図である。 第2吊下戸群の吊下戸とレール部材との係合状態を示す図である。 昇降規制装置の正面から見たときの断面図である。 昇降規制装置の側面図である。 昇降規制装置の平面図である。 昇降ピンが昇降する様子を示す図である。 規制部材の平面図である。 規制カバーの平面図である。 規制カバーの正面図である。 図9におけるB矢視図である。 爪部を説明するための図である。 規制プレートの平面図である。 図12におけるC−C断面図である。 図12におけるD−D断面図である。 図7のE―E断面図である。
符号の説明
2 天井、3 床、5 壁、10 吊下戸ユニット、11 レール部材、
12 吊下戸、17 規制カバー、17b 規制穴(ガイド部)、17c 第1領域、
17d 第2領域、17h 筒状嵌合部、17p 周壁部分(ガイド部)、
20 第1吊下戸群、20a 突合吊下戸、21 第2吊下戸群、
21a 突合吊下戸、30 昇降規制装置、32 昇降ピン、
32a 係止部、32b マグネット、33 引張バネ、34 固定ブロック

Claims (5)

  1. 相互に異なる方向から所定位置に向かって滑動する複数の吊下戸を、前記所定位置にて床側から規制するための規制部材であって、
    前記規制部材には、前記複数の吊下戸の下部に各々設けられた被規制部材が入り込んで規制される規制部が、前記複数の吊下戸に対応して設けられ
    複数の前記規制部は、前記規制部材の長手方向に沿って配置され、各々の前記被規制部材の前記規制部への進入方向が、前記複数の吊下戸の滑動方向と同様の角度をなしている、ことを特徴とする規制部材。
  2. 請求項1に記載の規制部材であって、
    前記規制部材は、
    強磁性体材料からなり、前記床に固定される第1規制部材と、
    非磁性材料からなり、前記第1規制部材を覆うと共に前記第1規制部材の少なくとも2つの所定領域を露出させる規制穴を有する第2規制部材とからなり、
    前記第2規制部材の前記規制穴から露出した前記第1規制部材が前記規制部として形成されて、昇降可能な前記被規制部材の下端部に具備されるマグネットを引き寄せて接着固定する、ことを特徴とする規制部材。
  3. 請求項2に記載の規制部材であって、
    前記第2規制部材は、前記被規制部材を前記規制部に導くガイド部を有することを特徴とする規制部材。
  4. 請求項2または請求項3に記載の規制部材であって、
    前記第2規制部材は、弾性変形可能な爪部を有し、前記爪部により前記第1規制部材に固定される、ことを特徴とする規制部材。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の規制部材と、当該規制部材に規制される複数の前記吊下戸と、を有することを特徴とする吊下戸ユニット。

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