JP4646709B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばキャリブレーションモードを有する撮像装置及びその制御方法に関するものである。
レンズの交換が可能なデジタル一眼レフカメラの焦点検出装置としては、従来の銀塩フィルム用の一眼レフカメラと同様に、いわゆる位相差検出装置が主に用いられる。また、ビデオカメラで用いられているような、いわゆるコントラスト検出方式の焦点検出装置と位相差検出方式の焦点検出装置とを組み合わせて撮影レンズの合焦制御を行うハイブリッド方式なども提案されている。
ここで位相差検出方式は、撮影光束の一部を2つに分割し、これら2つの光束をそれぞれラインセンサ上の2つの像のずれ方向とずれ量を検出することによって予定焦点面(撮影面と共役な面)で合焦させるために必要な焦点調節レンズの移動方向及び移動量を直接算出することができるので、合焦を素早く得ることができる。
また、コントラスト検出方式は、被写体像を撮像するための撮像素子から出力された信号に基づいて生成された映像信号の中から高周波成分を抽出し、この高周波成分のレベルを所定のサンプリング間隔で観察して、高周波成分のレベルがピークに向かう方向に焦点レンズを駆動することによって、最終的に高周波成分が所定のピーク範囲に到達することをもって合焦と判定するものである。
このようなコントラスト検出方式では、被写体像を撮像する撮像素子からの出力信号に基づいて得られた映像信号を用いて合焦判定を行うので、被写体に対して高精度で合焦を得ることができる。
レンズ交換が可能であるがために、通常レンズとカメラは固体情報に基づいた補正は行われない。しかし、特許文献1において、撮影者が最良の精度レベルを確保するためには、固体情報に基づいた補正を行うキャリブレーションモードにおいて得られ、記憶された補正情報と、焦点検出手段を用いて得られた撮影レンズの合焦位置情報と合焦判定手段を用いて得られた合焦位置情報との差に基づいた補正情報を用いて合焦制御することが示されている。
ところで、通常撮影時カメラが合焦制御を行う際には、いつまでたっても撮影できなくなる様なフォーカスハンチング現象を抑止する機能が存在する。この機能は、所定回数以上ハンチング現象を検出したら撮影に進んだり、合焦と判定する範囲を広げたりすることで精度を落としてもフォーカスハンチング現象の抑止を優先する機能である。
特開2003−295047号公報
しかしながら、キャリブレーションモードの様に高精度に補正情報を取得するモードの際にこの機能が動作すると精度不良状態で補正情報を取得してしまう問題があった。
また、通常撮影の際にカメラが合焦制御を行うときには、合焦と判定する範囲は、被写界深度とカメラの性能(合焦速度など)を考慮して所定範囲とする。これは、撮影者が撮影開始釦を操作してから実際に撮影するまでの時間を短縮することも撮影する際には重要だからである。しかしながら、キャリブレーションモードは、撮影時間の短縮のニーズが低い一方、より精度の高い補正情報を取得する必要があるといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、例えばキャリブレーションモードの際においても、高精度に補正情報を取得することを可能とすることにある。
本発明の撮像装置は、撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像装置であって、焦点状態を検出し記憶されている補正情報を加味して撮影レンズを制御する第1の制御手段と、フォーカスハンチング現象を抑制する第2の制御手段と、前記補正情報を取得する撮像の際には前記第2の制御手段の機能を低減するよう制御する第3の制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、所定のモード時である場合、よりばらつきを抑え、高精度な補正情報を取得できるようになる。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
−第1の実施形態−
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1には、本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラシステムの構成を示している。このカメラシステムは、撮影レンズ1とこの撮影レンズ1の着脱交換が可能なデジタル一眼レフカメラ(撮像装置:以下カメラ本体という)8から構成されている。
同図において、撮影レンズ1内には、対物レンズとしての撮影光学系2が収納されている。撮影光学系2は、1又は複数のレンズ群から構成され、その全てもしくは一部を移動させることで焦点距離を変化させたり、フォーカス調節を行ったりすることができる。3はフォーカス調節のために撮影光学系2内の焦点調節ユニットであり、4は焦点調節レンズの位置を検出するためのフォーカス位置検出器である。
6はROM等からなる記憶回路であり、5は撮影レンズ1の全体の制御を司るCPU等からなるレンズ制御回路である。なお、図示はしないが、撮影レンズ1内には、変倍のために撮影光学系2の変倍レンズ(不図示)を駆動するためのズーム駆動ユニット、絞りユニット(不図示)、変倍レンズや絞り位置を検出するための検出器が収容されている。ここで、フォーカス位置検出器4としては、例えば、焦点調節レンズを光軸方向に移動させるために回転又は移動する鏡筒に設けられたエンコーダ用の電極と、これに接触する検出用の電極等を用いて構成され、焦点調節レンズの位置又は基準位置からの移動量に対応する信号を出力するものが用いられている。但し、フォーカス位置検出器4としてはこれに限らず、光学式や磁気式等の各種検出器を用いることができる。
一方、カメラ本体8内には、撮影光路に対して進退可能な主ミラー9と、撮影光路内に配置された主ミラー9で上方に反射した光により被写体像が形成される焦点板17、焦点板17に形成された被写体像を反転するペンタプリズム18および接眼レンズ19からなるファインダ光学系とが収容されている。
さらに、主ミラー9の背面側には、ハーフミラーである主ミラー9を透過した光束を下方に導くサブミラー10が、主ミラー9とともに撮影光路に対して進退可能に設けられている。また、カメラ本体8内には、サブミラー10で反射した光束が導かれる焦点検出ユニット12と、カメラ本体8の全ての制御を司るカメラ制御回路13と、撮影光学系2が形成する被写体像を光電変換するCCD,CMOS等の撮像素子11とが収容されている。
カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12からの出力信号を用いて位相差検出を行い、撮影光学系の焦点調節レンズが合焦範囲にあるか否かを判定する位相差合焦判定手段も備えている。
また、カメラ本体8内には、撮像素子11からの出力信号を用いて光電変換画像(撮影画像)のコントラスト検出を行い、撮影光学系2内の焦点調節レンズが合焦位置にあるか否かを判定する合焦判定ユニット16と、この合焦判定ユニット16からの出力と焦点検出ユニット12からの出力との差分を算出する演算回路14と、この演算回路14により算出された差分量を補正情報として記憶するEEPROM等の記憶回路15とが収容されている。なお、合焦判定ユニット16は、いわゆるコントラスト検出方式により撮影レンズの自動合焦制御を行う焦点検出装置として知られているものと同様のものである。
また、本実施形態においてはカメラ本体8内に撮像素子11からの出力信号を用いて光電変換画像(撮影画像)のコントラスト検出をする例を示しているが、画像及び合焦判定ユニット16の出力情報をカメラ本体8から取り出して外部の計算機などを用いて同様の演算を実施した後に算出された差分量を補正情報としてEEPROM等の記憶回路15に記憶しても同様の結果を得ることができる。
7は撮影レンズ1およびカメラ本体8に備えられた通信接点であり、互いに装着された状態で通信接点7を介して各種情報のやり取りやカメラ本体8側から撮影レンズ1側への電源供給が行われる。また、カメラ本体8には、前述した補正情報を算出および記憶するためのキャリブレーションモードを設定するためのスイッチ(図示せず)を有している。
焦点検出ユニット12は、得られた被写体像に関する光量分布に対して、位相差検出方式の検出原理に従って、被写体像の分離方向および分離量、すなわち相対的位置関係を算出することで、撮影光学系2の焦点調節状態の検出(以下、焦点検出という)を行い、その結果を焦点外れ量(デフォーカス量)Dとして出力する。そして、本実施形態では、この焦点外れ量Dに応じて求められる焦点調節レンズの合焦を得るための駆動位置が撮影レンズ1の機種毎にできるだけ精度の高い合焦を得るための値となるように、予めレンズ側の記憶回路6には、該レンズ機種の設計上の補正値が記憶されており、カメラ本体側ではこれを用いて撮影時における最良結像位置と撮像面11とを一致させるための補正を行う。
但し、レンズ側の記憶回路6に記憶されている補正値は、同一機種であっても撮影レンズ毎の個体差や焦点検出ユニット12の個体差を含んでいないため、記憶回路6に記憶されている設計上の補正値をそのまま用いても、真に正確な合焦状態を得ることが難しい。そこで、本実施形態では、レンズ側の記憶回路6に記憶されている設計上の補正値を上記個体差を反映したより高精度に合焦を得るための値とするため(つまりは、焦点検出ユニット12により検出された焦点外れ量Dに基づくレンズの合焦駆動位置としてより高精度に合焦を得る値を得るため)、まず、合焦動作に伴うフォーカスハンチング抑止手段の機能を低減、ここでは無効にし、フォーカス駆動ユニット3によって焦点調節レンズを光軸方向に移動させる。並行して、焦点検出ユニット12を用いて算出された合焦位置との差分量を演算回路14により算出し、この差分量を現に装着されている撮影レンズ1の固有の補正情報としてカメラ本体側の記憶回路15に記憶する。なお、ここでは、補正情報を得るための一連の動作、特にこの撮影レンズ1を装着した場合の補正情報を得るための一連の動作をキャリブレーションと称する。
ここで、図2に示すフローチャートを用いて、上記キャリブレーションを行うカメラシステムの動作について説明する。本実施形態では、撮影レンズ1を新たにカメラ本体8に装着したとき又は交換したときに、カメラ本体8に設けられたキャリブレーションスイッチ(図示せず)を撮影者がオンすることによって、カメラ制御回路13がキャリブレーションモードに入り、以下のフローを実行する。
キャリブレーションモードに入った後、自動的若しくは撮影者のシャッタスイッチのオンによってキャリブレーション動作がスタートする(ステップS201)。
まず、カメラ制御回路13は、キャリブレーション動作が開始されたことを受け、ハンチング抑止手段の機能の低減、ここでは機能を無効にする(ステップS202)。
カメラ制御回路13は、レンズ制御回路5に信号を送り、フォーカス駆動ユニット3を通じて焦点調節レンズを所定位置に移動させる。ハンチング動作の抑止を無効とした一方でより高精度な位置に移動可能となる(ステップS203)。
次に、撮像素子11から得られる画像信号を合焦判定ユニット16に検出させる。合焦判定ユニット16は、画像信号から得られた焦点調節レンズの位置を検出し、カメラ制御回路13に信号を送る。カメラ制御回路13はそのときのフォーカス位置検出器4からの位置情報をレンズ制御回路5を通じて得て、合焦位置情報を作成する(ステップS204)。
続いて、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12に位相差検出方式による焦点検出を行わせ、そのときの検出結果、すなわち焦点外れ量(デフォーカス量)を焦点調節レンズの合焦方向への駆動量に換算した値を、フォーカス位置検出器4からの位置情報に加えて合焦位置情報を作成する(ステップS205)。
カメラ制御回路13は、合焦判定ユニット16により合焦判定されたときの合焦位置情報と、第1の焦点検出ユニット12による検出結果から得られた合焦位置情報との差分である合焦位置補正値を演算回路14に算出させる(ステップS206)。
そして、演算回路14に算出された合焦位置補正値を記憶回路15に記憶させる(ステップS207)。以上でキャリブレーションが終了する。
また、上述したように一般的な被写体を用いてキャリブレーションを行おうとすると、被写体の移動等により誤差が生じることが考えられるため、カメラ内にキャリブレーション用のチャートを内蔵し、このチャートを用いてキャリブレーションを行う方法や、パーソナルコンピュータとの接続によりPCの画面上にチャートを映し出し、このチャートを用いてキャリブレーションを行う方法を採るようにしてもよい。また、補助光等によるパターン投光を用いてキャリブレーションを行うといった方法を用いると、より高精度なキャリブレーションを行うことが可能となる。
また、本実施形態では、合焦判定ユニット16として、従来のビデオカメラに用いられているコントラスト検出方式の焦点検出装置と同様のもの用いたが、カメラ本体8に機械的なシャッタが備えられていたり、電子シャッタを行うことができない撮像素子を用いており、画像信号による焦点検出を行えない場合には、複数枚の画像を撮影し、これらの画像から検出するようにしてもよい。
また、キャリブレーションモードで算出した合焦位置補正値xを用いて、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12による焦点検出結果(焦点外れ量)に基づいて算出した焦点調節レンズの合焦駆動量とフォーカス位置検出器4により検出された現在の焦点調節レンズの位置情報Dと、撮影レンズ1に固有の設計上の補正値Cを用いて次式(1)で補正を行い補正された合焦位置情報D'を算出する。
Figure 0004646709
なお、合焦位置補正値の記憶については、カメラ本体8に設けられた記憶回路14にこの合焦位置補正値のみを記憶させるようにしてもよいし、上記式(1)中の撮影レンズ1に固有の設計上の補正値Cの値を含むような数値として記憶してもよい。また、合焦位置補正値を、撮影レンズ1内に設けられた記憶回路6内の補正値Cを書き換えて記憶させてもよいし、補正値Cとは別の補正値として記憶させるようにしてもよい。
また、上述したようなキャリブレーション動作を被写体距離ごとに行い、各被写体距離に対応づけて合焦位置補正値を記憶回路14等に記憶させるようにすれば、被写体距離にかかわらず高精度な合焦制御を行わせることができる。
また、上述したようなキャリブレーション動作を撮影レンズの機種ごとに行い、レンズ機種を識別する識別情報ごとに合焦位置補正値を記憶回路14等に記憶させておくようにしてもよい。
さらに、上記ではフォーカスハンチング機能を無効としたが、完全に無効とするのではなくフォーカスハンチング機能のその機能を低減するよう制御するようにしても構わない。例えば、所定回数以上ハンチング現象を検出したら撮影に進む際に当該所定回数をキャリブレーションモードの際に回数を増やしたり、合焦と判定する範囲を広げて撮影に進む際に当該広げる範囲を通常の撮影モードの場合よりも狭めたりするようにして機能を低減することで、撮影までの時間を長くする一方、より精度の高い補正情報を取得するようにするものである。
次に、上記キャリブレーションモードで算出記憶された合焦位置補正値を用いて、実際に撮影を行う場合のカメラの動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。ここでは、合焦位置補正値は、上記補正値Cとは別にカメラ本体8内の記憶回路14に記憶されているものとする。
カメラ本体8のシャッタボタンが第一ストローク操作されて半押し状態になると(ステップS301)、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12により位相差検出方式での焦点検出を行わせる(ステップS302)。
次に、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12による焦点検出結果(焦点外れ量)に基づいて算出した焦点調節レンズの合焦駆動量とフォーカス位置検出器4により検出された現在の焦点調節レンズの位置情報とから、焦点調節レンズの合焦目標位置となる合焦位置情報(合焦制御情報)を作成し、さらにこの合焦位置情報に対し、撮影レンズ1に固有の設計上の補正値Cおよびキャリブレーションモードで作成した合焦位置補正値を用いて補正を行う(ステップS303)。
次に、カメラ制御回路13は、補正された合焦位置情報に基づいてレンズ制御回路5に駆動指令を通信し、フォーカス駆動ユニット3を通じて焦点調節レンズを、補正された合焦位置情報に対応する位置がフォーカス位置検出器4により検出されるまで駆動し、合焦動作を完了する(ステップS304)。
その後、シャッタボタンが第二ストローク操作されて全押し状態となることにより(ステップS305)、撮影を行う(ステップS306)。
以上のように、本実施形態では、キャリブレーションモードにおいて、位相差検出方式で焦点検出を行う焦点検出ユニット12と画像出力から合焦判定を行う合焦判定ユニット16のそれぞれから得られる合焦位置の差分(補正情報)を記憶し、この記憶した補正情報によって撮影時に焦点検出ユニット12を用いて得られる合焦制御情報を補正するようにしているので、位相差検出方式による高速性を維持しつつ、高精度での合焦制御が可能となる。また、前述したように合焦位置補正値を補正値Cを含むような数値としてカメラ本体8内の記憶回路14に記憶させておくことにより、補正値Cを撮影レンズ1とカメラ本体8との間で通信する必要がなくなり、さらに高速での合焦制御が可能となる。
−第2の実施形態−
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は前述の第1の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラシステムの構成と同一の構成をとるため重複個所の説明は省略する。
カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12からの出力信号を用いて位相差検出を行い、撮影光学系の焦点調節レンズが合焦範囲にあるか否かを判定する位相差合焦判定手段も備えており、この合焦範囲にあるか否かの判定を必要に応じて狭めることができる。
但し、レンズ側の記憶回路6に記憶されている補正値は、同一機種であっても撮影レンズごとの個体差や焦点検出ユニット12の個体差を含んでいないため、記憶回路6に記憶されている設計上の補正値をそのまま用いても、真に正確な合焦状態を得ることが難しい。そこで、本実施形態では、レンズ側の記憶回路6に記憶されている設計上の補正値を上記個体差を反映したより高精度に合焦を得るための値とするため(つまりは、焦点検出ユニット12により検出された焦点外れ量Dに基づくレンズの合焦駆動位置としてより高精度に合焦を得る値を得るため)、まず、キャリブレーション処理時の合焦位置の検出範囲を本撮影時より狭め、フォーカス駆動ユニット3によって焦点調節レンズを光軸方向に移動させながら、焦点検出ユニット12を用いて算出された合焦位置との差分量を演算回路14により算出し、この差分量を現に装着されている撮影レンズ1の固有の補正情報としてカメラ本体側の記憶回路15に記憶する。なお、ここでは、この撮影レンズ1の固有の補正情報を得るための一連の動作をキャリブレーションと称する。
ここで、図4に示すフローチャートを用いて、上記キャリブレーションを行うカメラシステムの動作について説明する。本実施形態では、撮影レンズ1を新たにカメラ本体8に装着したとき又は交換したときに、カメラ本体8に設けられたキャリブレーションスイッチ(図示せず)を撮影者がオンすることによって、カメラ制御回路13がキャリブレーションモードに入り、以下のフローを実行する。
キャリブレーションモードに入った後、自動的若しくは撮影者のシャッタスイッチのオンによってキャリブレーション動作がスタートする(ステップS401)。
まず、カメラ制御回路13は、キャリブレーション動作が開始されたことを受け、合焦動作に伴う合焦範囲の判定を狭める(ステップS402)。
カメラ制御回路13は、レンズ制御回路5に信号を送り、フォーカス駆動ユニット3を通じて焦点調節レンズを所定位置に移動させる。合焦位置の検出範囲を狭めることにより高精度な位置に移動可能となる(ステップS403)。
次に、撮像素子11から得られる画像信号を合焦判定ユニット16に検出させる。合焦判定ユニット16は、画像信号から得られた焦点調節レンズの位置を検出し、カメラ制御回路13に信号を送る。カメラ制御回路13はそのときのフォーカス位置検出器4からの位置情報をレンズ制御回路5を通じて得て、合焦位置情報を作成する(ステップS404)。
続いて、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12に位相差検出方式による焦点検出を行わせ、そのときの検出結果、すなわち焦点外れ量(デフォーカス量)を焦点調節レンズの合焦方向への駆動量に換算した値を、フォーカス位置検出器4からの位置情報に加えて合焦位置情報を作成する(ステップS405)。
カメラ制御回路13は、合焦判定ユニット16により合焦判定されたときの合焦位置情報と、第1の焦点検出ユニット12による検出結果から得られた合焦位置情報との差分である合焦位置補正値を演算回路14に算出させる(ステップS406)。
そして、演算回路14に算出された合焦位置補正値を記憶回路15に記憶させる(ステップS407)。以上でキャリブレーションが終了する。
なお、実際に撮影を行う場合のカメラの動作は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
上記第1又は第2の実施形態によれば、キャリブレーションモードが選択されている場合、フォーカスハンチング防止手段の機能を無効とし、又は合焦位置の検出範囲を狭めることで、よりばらつきを抑え、高精度に補正情報を取得できるようになる。これにより、通常の撮影において高精度な補正情報を用いて補正するため、装着されるレンズにかかわらず最良の精度レベルを確保することが可能となる。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラシステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるカメラシステムのキャリブレーション動作を示すフローチャートである。 撮影を行う場合のカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるカメラシステムのキャリブレーション動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮影レンズ
2 撮影光学系
3 焦点調節ユニット
4 フォーカス位置検出器
5 レンズ制御回路
6 記憶回路
7 通信接点
8 カメラ本体
9 主ミラー
10 サブミラー
11 撮像素子
12 焦点検出ユニット
13 カメラ制御回路
14 演算回路
15 記憶回路
16 合焦判定ユニット
17 焦点板
18 ペンタプリズム

Claims (8)

  1. 撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像装置であって、
    焦点状態を検出し記憶されている補正情報を加味して撮影レンズを制御する第1の制御手段と、
    フォーカスハンチング現象を抑制する第2の制御手段と、
    前記補正情報を取得する撮像の際には前記第2の制御手段の機能を低減するよう制御する第3の制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第3の制御手段は、前記補正情報を取得する撮像の際に前記第2の手段の機能を無効にすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影レンズを通過した光束を用いて位相差検出方式により合焦位置の検出を行う位相差方式検出部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 被写体像を撮像する撮像手段からの出力信号に基づいて合焦位置の検出を行うコントラスト方式検出部を更に含み、前記位相差方式検出部と前記コントラスト方式検出部とのそれぞれの出力情報に基づいて前記補正情報を生成することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像レンズが着脱可能なようにマウント部を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像装置の制御方法であって、
    焦点状態を検出し記憶されている補正情報を加味して撮影レンズを制御する第1の制御ステップと、
    フォーカスハンチング現象を抑制する第2の制御ステップと、
    前記補正情報を取得する撮像の際には、前記第2の制御ステップの機能を低減するよう制御する第3の制御ステップとを含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 請求項に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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