JP4646435B2 - 記録装置、自動給紙装置及び自動給紙方法 - Google Patents

記録装置、自動給紙装置及び自動給紙方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚積載された用紙を1枚ずつ取り出して搬送する自動給紙装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
用紙を複数枚積載しており、これを自動給紙装置により1枚ずつ分離して搬送し、用紙に文字や画像を記録する記録装置が従来より知られている。
【0003】
この自動給紙装置は、給紙命令を受け取ると、駆動源により給送手段を回転させ、給紙動作を開始する。給送手段により用紙積載部から送り出された用紙は分離手段により1枚ずつに分離される。また、分離手段により分離されなかった用紙は重送防止手段により用紙積載部に戻される。自動給紙装置は、このようにして用紙を1枚ずつに分離して搬送する。
【0004】
また、自動給紙装置を備えた従来の記録装置は、用紙の斜行を防ぐために、“レジ取り給紙”と呼ばれる処理を行う。レジ取り給紙において、記録装置は、給送手段により用紙を送紙手段に給紙する際に、用紙積載部から送紙手段までの物理的距離以上に送紙手段側に用紙を押し込む。
【0005】
また、自動給紙装置を備えた従来の記録装置は、用紙の先端が送紙手段に到達しなかった場合に、その用紙の先端を送紙手段に到達させるための“お助けシーケンス”と呼ばれる一連の処理を行う。
【0006】
従来のお助けシーケンスの処理例として、記録装置は、先ず、給送手段の回転を検出すると、給送手段の回転量の計測を開始する。次に、記録装置は、回転量が一定量に達しても、用紙先端検知手段が用紙の先端が送紙手段まで到達したことを検出していない場合、用紙の先端が正転中の搬送手段を通過するように用紙を所定量だけ更に送る。次に、記録装置は、用紙の先端が搬送手段まで戻るように用紙を戻す。なお、ここで搬送手段は送紙手段と別に設けられたものでもよく、また、同じ物であってもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の記録装置は以下のような課題を有していた。
【0008】
送紙手段まで到達せず、お助けシーケンスに陥った用紙は重送防止手段により上流側に押し戻されてしまうため、記録装置は、その先端が正転中の搬送手段を通過するように用紙を送った後に用紙の先端を搬送手段まで戻す従来の処理では、更に、その後に、用紙の斜行を防ぐためのレジ取り給紙の処理を行うことができなかった。
【0009】
即ち、従来の記録装置は、再給紙動作を行う場合には斜行防止の処理を行うことができず、再給紙動作において安定性が低下する場合があった。
【0010】
本発明の目的は、安定した再給紙動作を行うことができる記録装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、積載部に複数積載されたシート状のプリント媒体から1枚ずつ分離した前記プリント媒体に記録手段により記録情報を印刷する記録装置であって、
前記積載部に積載された前記プリント媒体を1枚ずつ分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された前記プリント媒体が所定位置にあることを検知する検知手段と、
前記積載部に積載された前記プリント媒体に対して一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで前記プリント媒体を送り出して停止し、停止している間に戻された前記プリント媒体を再び送り出して進行方向を整える給送手段と、
前記給送手段が一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、前記プリント媒体の先端が自身を通過し、前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで、前記給送手段と共に、前記プリント媒体を送り出して停止し、前記給送手段が停止している間に前記プリント媒体の先端が自身を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻し、前記給送手段により再び送り出されて当接してきた前記プリント媒体を記録部へ送り出す送紙手段とを有している。
【0012】
本発明によれば、再給紙動作において送紙手段がその上流側へプリント媒体を戻し、給送手段がプリント媒体を送り出して進行方向を整えるので、再給紙動作を行う場合にも、通常の給紙動作と同様の斜行防止の処理を行うことができる。
【0013】
本発明の実施態様によれば、前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである。
【0014】
本発明の実施態様によれば、前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
前記給送手段は、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える。
【0015】
したがって、再給紙動作において、送紙手段がその上流側へプリント媒体を戻し、給送手段がプリント媒体を送り出し、送紙手段とピンチローラの間のニップ部に当接させることで進行方向を整えるので、再給紙動作を行う場合にも斜行防止の処理を行うことができる。
【0016】
本発明の実施態様によれば、前記分離手段は、分離シートを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する。
【0017】
また、前記分離手段は、トルクリミッタを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離してもよい。
【0018】
また、前記分離手段は、分離爪を用いた爪分離方式により前記プリント媒体を分離してもよい。
【0019】
本発明の自動給紙装置は、シート状のプリント媒体が複数積載された積載部から前記プリント媒体を1枚ずつ分離して送り出す自動給紙装置であって、
前記積載部に積載された前記プリント媒体を1枚ずつ分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された前記プリント媒体が所定位置にあることを検知する検知手段と、
前記積載部に積載された前記プリント媒体に対して一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかったために再給紙命令が発行されると、給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで前記プリント媒体を送り出して停止し、停止している間に戻された前記プリント媒体を再び送り出して進行方向を整える給送手段と、
前記再給紙命令が発行されると、前記プリント媒体の先端が自身を通過し、前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで、前記給送手段と共に、前記プリント媒体を送り出して停止し、前記給送手段が停止している間に前記プリント媒体の先端が自身を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻し、前記給送手段により再び送り出されて当接してきた前記プリント媒体を記録部へ送り出す送紙手段とを有している。
【0020】
本発明の実施態様によれば、前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである。
【0021】
本発明の実施態様によれば、前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
前記給送手段は、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える。
【0022】
本発明の実施態様によれば、前記分離手段は、分離シートを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する。
【0023】
また、前記分離手段は、トルクリミッタを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離してもよい。
【0024】
また、前記分離手段は、分離爪を用いた爪分離方式により前記プリント媒体を分離してもよい。
【0025】
本発明の自動給紙方法は、積載部に積載されたシート状のプリント媒体を送り出す給送手段と、前記給送手段により送り出された前記プリント媒体を1枚ずつ分離するために該プリント媒体に当接する分離手段と、分離された前記プリント媒体を記録部へ搬送する送紙手段と、前記送紙手段の上流側に配置され前記給送手段により送り出されたプリント媒体を検知する検知手段とを備え、前記積載部に積載された複数枚のプリント媒体から前記分離手段により1枚ずつ前記プリント媒体を分離して搬送する機能を有する記録装置における自動給紙方法であって、
前記給送手段が一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、前記給送手段及び前記送紙手段により、前記プリント媒体の先端が前記送紙手段を通過するように、前記プリント媒体を送る第1のステップと、
前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなると、前記給送手段及び前記送紙手段を停止する第2のステップと、
前記送紙手段により、前記プリント媒体の先端が前記送紙手段を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻す第3のステップと、
前記給送手段により前記プリント媒体を再び送り出し、前記プリント媒体の先端を前記送紙手段に当接させて前記プリント媒体の進行方向を整える第4のステップと、
前記送紙手段により、前記プリント媒体を前記記録部へ送り出す第5のステップとを有している。
【0026】
本発明の実施態様によれば、前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである。
【0027】
本発明の実施態様によれば、前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
前記第4のステップにおいて、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
本実施形態の記録装置は、一例として、プリンタ用紙(以下、用紙と称す)をプリント媒体とする一般的なプリンタに本発明を適用したものである。また、本実施形態の記録装置は、積載部に複数積載された用紙を1枚づつ分離して送り出す自動給紙装置と、自動給紙装置から送り出された用紙に文字や画像等の記録情報を印刷する記録手段を有している。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態の記録装置に備えられた自動給紙装置の模式的斜視図である。図2は、図1に示された自動給紙装置を矢印A方向から見た模式的正面図である。
【0031】
図1及び図2を参照すると、本実施形態の自動給紙装置は、給紙軸10、給紙ローラ11、補助ローラ11′、分離ローラ12、トルクリミッタ12b、戻しレバー13、戻しレバー制御カム14、オートシートフィーダー(ASF)ベース15、圧板16、圧板ばね17、サイドガイド18、給紙コロ19、分離ローラ押圧ばね20、トルクリミッタホルダ21を有している。
【0032】
給紙軸10は給紙ローラ11を支持し、回転させる。給紙ローラ11は用紙を搬送する給送手段である。補助ローラ11′は給紙ローラ11の用紙の搬送を補助する。分離ローラ12は用紙を分離するための分離手段である。トルクリミッタ12bは、分離ローラ12のトルクリミッタである。戻しレバー13は重送防止処理のために回転するレバーである。戻しレバー制御カム14は戻しレバー13を駆動する。
【0033】
ASFベース15は本自動給紙装置のフレームである。圧板16は用紙を載置して給紙ローラ11側に押圧する。圧板ばね17は圧板16を給紙ローラ11に押圧するためのバネである。サイドガイド18は、搬送方向(図1におけるY方向)と直行する方向における用紙の位置決めを行う。給紙コロ19は用紙の給紙ローラ11への接触を防止する。分離ローラ押圧ばね20は、分離ローラ12を押圧する押圧するバネである。トルクリミッタホルダ21はトルクリミッタ12bを回転自在に保持する。
【0034】
本実施形態の自動給紙装置は、大きく分けて、用紙積載部、給紙・分離部及び重送防止部からなる。
【0035】
先ず、用紙積載部の構成について説明する。用紙積載部は、ASFベース15、圧板16及びサイドガイド18を有している。用紙積載部は、ASFベース15の一部から突出して設けられた用紙搬送基準部15aを用紙の片側方の基準とする。また、用紙積載部は、用紙搬送基準部15aと反対側の側方をサイドガイド18により規制する。
【0036】
自動給紙装置が用紙搬送中でない状態、即ち、待機状態においては、圧板16は給紙ローラ11から遠ざかった所定位置に固定されている。その際は、給紙ローラ11と圧板16の間には、複数の用紙を積載するのに充分な間隙が確保されている。
【0037】
本実施形態の自動給紙装置は、所定範囲内の任意の用紙幅に適応可能に設計されている。本実施形態に用紙を積載する場合、先ず、用紙搬送基準部15aに沿わせて、給紙ローラ11と圧板16との間隙に複数の用紙を載置する。次に、サイドガイド18を図1中の矢印Cの方向に移動させて用紙幅に合わせる。これにより、用紙搬送方向Yと交差する方向への積載用紙束の移動が規制されるので、安定した用紙の搬送が可能となる。
【0038】
サイドガイド18は、圧板16に摺動可能に取り付けられているが、不用意に動かないように、圧板16に刻まれたラッチ溝と係合して固定される。サイドガイド18を移動させる際には、サイドガイド18に設けられたレバー部を操作してラッチを解除し、移動させる。
【0039】
セットされた用紙は重力によって下方に付勢されるが、その下方の先端はASFベース15に固定的に設けられた用紙積載部15bに突き当たる。なお、本実施形態においては、給紙時の負荷を低減するために用紙積載部15bはリブ形状となっている。
【0040】
圧板16は上端にある回転中心を軸に回転移動が可能である。その動作は、ばねとカムにより規制されている。圧板16は、後述の圧板ばね17により給紙ローラ11方向へ回転付勢される。また、圧板16は、後述する給紙軸ギア23に設けられたカムに押されて、前述の給紙ローラ11から離間する方向へ強制的に回転移動させられる。圧板16は、この付勢及び離間動作を後述する所定タイミングで行うことで給紙動作を行う。
【0041】
次に、給紙・分離部の構成について説明する。
【0042】
前述したように圧板16が所定タイミングで動作することにより、載置された用紙束は給紙ローラ11に押圧される。給紙ローラ11は、用紙束を押圧すると共に回転駆動されるので、用紙束のうち給紙ローラ11に接する最上位の用紙が給紙ローラ11の摩擦力により搬送される。給紙ローラ11は摩擦力により用紙を搬送するために、EPDMなど高摩擦係数を持ったゴムや、発泡ウレタンなどを材質として構成するのが好適である。
【0043】
通常は、給紙ローラ11と最上位の用紙との間の摩擦力は、最上位の用紙とそのすぐ下の用紙との間の摩擦力より大きいので、自動給紙装置は上述の様に最上位用紙のみを搬送できる。
【0044】
しかし、例えば、裁断時にできる用紙端部にバリがある場合や、静電気により用紙同士が貼り付いている場合、表面の摩擦係数が非常に大きい用紙を使用する場合には、給紙ローラ11によって一度に複数枚の用紙が引き出される場合がある。その場合、本実施形態の自動給紙装置は以下の方法により最上位用紙のみを分離する。
【0045】
即ち、給紙ローラ11と用紙が最初に接する点より搬送方向下流側で当接するように、分離ローラ12が給紙ローラ11に対して押圧されている。そのための押圧手段は分離ローラ押圧ばね20である。分離ローラ12の回転中心軸にはトルクリミッタ12bが備えられている。トルクリミッタ12b自身はトルクリミッタホルダ21に回転自在に保持されているだけであり、能動的に回転駆動しない。但し、トルクリミッタ12bの支軸は固定されており、この固定支軸とトルクリミッタ12bの間には、金属あるいはプラスチックなどでできたコイルばねが収納されている。トルクリミッタ12bが所定角度まで回転し、コイルばねが支軸に巻き付いたところでコイルばねと支軸が相対的に滑ることによって所定トルクが維持される。また、分離ローラ12の表面は給紙ローラ11と同程度の摩擦係数を持つように、ゴムや発泡ウレタンなどで構成されている。このような構成により、給紙ローラ11と分離ローラ12で形成される分離ニップに用紙が入っていないとき、給紙ローラ11の回転に伴って分離ローラ12は従動的に回転する。
【0046】
給紙ローラ11と分離ローラ12で形成される分離ニップに用紙が1枚だけ入った場合には、給紙ローラ11と用紙間の摩擦力の方が、トルクリミッタ12bの作用による所定トルクで従動する分離ローラ12と用紙間の摩擦力よりも大きいため、分離ローラ12を従動させつつ用紙が搬送される。
【0047】
しかし、2枚の用紙が給紙ローラ11と分離ローラ12で形成される分離ニップに入った場合には、給紙ローラ11と給紙ローラ側にある用紙との間の摩擦力が、2枚の用紙の間の摩擦力より大きく、また分離ローラ側にある用紙と分離ローラ12との間の摩擦力が2枚の用紙の間の摩擦力に比べて大きいため、用紙間で滑りが生じる。その結果、給紙ローラ側の用紙のみが搬送され、分離ローラ側の用紙は分離ローラ12の不回転と共にその場に停止して搬送されない。
【0048】
次に、重送防止部の構成について説明する。
【0049】
上述したように、2枚程度の用紙が給紙ローラ11と分離ローラ12のニップ間に入ってきても、給紙・分離部はこれらを分離することが可能である。しかし、それより多い枚数の用紙が入ってきた場合には、複数枚の用紙が同時に搬送されることがある。また、2枚の用紙が入って給紙ローラ側の用紙のみが搬送された後、ニップ付近に用紙を残したままで、連続して次の用紙を給紙しようとした場合にも、同様に、複数枚の用紙が同時に搬送されることがある。即ち、これらの場合等に重送が発生する可能性があり、重送を防止するために重送防止部が設けられている。
【0050】
重送防止部は、戻しレバー制御カム14及び戻しレバー13からなる。
【0051】
戻しレバー13は、戻しレバー制御カム14の回転動作に同期して、回転動作する。本実施形態の自動給紙装置は戻しレバー13を3本備えている。そして、それらは1本の軸に一体的に形成されている。また、3本の戻しレバー13のうち2本は、給紙ローラ11を挟む位置に配設されている。
【0052】
以上が、本実施形態の記録装置に備えられた自動給紙装置の概略説明である。
【0053】
図3は、本実施形態の記録装置の略断面図である。
【0054】
図3を参照すると、圧板ばね17、LFローラ30、ピンチローラ31、ピンチローラホルダ33、PEレバー34、PEセンサ35、ASFセンサ36、電気基板37、シャーシ38、プラテン39、排紙ローラ40及び拍車41が示されている。
【0055】
LFローラ30は用紙を送紙する送紙手段である。ピンチローラ31はLFローラ30に対向して配設されており、用紙に当接圧を与える。ピンチローラホルダ33は、ピンチローラ31を回動自在に保持し、また、用紙のガイドを行う。PEセンサ35はPEレバー34の動きにより用紙の先端を検知する検知手段である。ASFセンサ36は給紙ローラ11の位置を検知する。プラテン39は送紙中の用紙下面を保持する。排紙ローラ40は用紙を記録装置外へ排出する。シャーシ38に送紙部や自動給紙装置が取り付けられる。
【0056】
なお、図3中において、L1は用紙積載面15bからPEレバー34までの距離であり、L2は、PEレバー34からLFローラ30とピンチローラ31で形成されるニップ部までの距離であり、LRは、給紙ローラ11が搬送可能な距離である。
【0057】
また、本実施形態の記録装置は、給紙動作時に、LFローラ30とピンチローラ31で形成されたLFローラニップ部へ用紙の先端を押し込んで用紙の進行方向を整えるが、そのときの押し込み量をL3とする。
【0058】
図4は、給紙ローラ11と用紙の間に全くスリップがない場合におけるASFセンサ36及びPEセンサ35のオン及びオフのタイミングと給紙ローラ11による用紙の動きを示すタイミングチャートである。
【0059】
図4から分かる様に、給紙ローラ11の搬送可能距離LRは、LR=L1+L2+L3+Mとなるように設定されている。なお、Mは搬送マージン分である。
【0060】
図4において、XAPは、ASFセンサ36がオンしてからPEセンサ35がオンするまでに給紙ローラ11が回転した量を示している。また、Nは、ASFセンサ36がオンしてから給紙ローラ11が実際に用紙の搬送を開始するまでの量を示している。Bは、ASFセンサ36がオフしてから給紙ローラ11が用紙積載位置に移動する量を示している。
【0061】
図5〜図11は、図4中の(a)〜(g)の各時点における本実施形態の記録装置の断面図である。図4及び図5〜図11を用いて本実施形態の記録装置における実際の給紙動作について説明する。
【0062】
図5は、用紙20を積載面15bに積載して待機している状態の記録装置を示している。このとき、ASFセンサ36およびPEセンサ35は共にオフの状態(即ち、遮光状態)である。
【0063】
記録装置から自動給紙装置に給紙命令が送られると、給紙ローラ11が図5の矢印方向に回転を始め、図6の位置にくるとASFセンサ36がオンとなる。図6に示したように、このとき、まだ用紙20は動いていない。
【0064】
ASFセンサ36がオンになると、記録装置は、給紙ローラ11の回転量の計算を開始する。その計算は、用紙20の先端がPEレバー34に到達するまで継続実行される。
【0065】
給紙ローラ11が回転を続けると、圧板16が給紙ローラ11に当接し始めて用紙の搬送が開始される。
【0066】
図7は、用紙の搬送の途中の状態を示している。このとき、PEセンサ35は、まだオフのままである。
【0067】
更に、給紙ローラ11が回転して用紙20の搬送が継続されると、図8に示したとおり、用紙20の先端がPEレバー34に到達してPEセンサ35がオンとなる。
【0068】
この時点で、記録装置は給紙ローラ11の回転量XAPの計算を終え、次にどのような動作をするかを判断する。ここでは、給紙ローラ11と用紙20の間に全くスリップがない状態を想定しているので、通常の給紙動作を続行する。
【0069】
次に、PEレバー34からLFローラニップ部までの距離と、用紙20の進行方向を整えるための用紙押し込み量を合わせた距離(L2+L3)の搬送を行うために、記録装置は図8の位置から図9の位置まで給紙ローラ11を回転させる。ここで、用紙20の進行方向を整えるための用紙押し込みにより、用紙20は搬送方向に対して上下方向に波を打ち、いわゆるループを生成する。
【0070】
この後、LFローラ30と給紙ローラ11が同期して回転することにより、自動給紙装置は、図10の状態を経て、送紙部へ用紙20を送り込み、用紙20の搬送を終了して図11の状態で停止する。
【0071】
以上が、給紙ローラ11と用紙20の間に全くスリップがない場合の給紙動作である。
【0072】
通常の給紙動作では、多くの場合、給紙ローラ11と用紙20の間にスリップが生じる。そして、このスリップにより用紙20の実際の位置は、図5〜図9に示した位置よりも上流側になる。即ち、ASFセンサ36がオンしてからPEセンサ35がオンするまでに給紙ローラ11が回転する回転量XAPは、用紙20のスリップが大きいほど大きくなる。
【0073】
本実施形態の場合のスリップの許容量は図4に示した搬送マージンMである。つまり、XAP≦N+L1+M の関係が成り立つ範囲であれば、正常な給紙動作が可能である。
【0074】
図12は、本実施形態の記録装置の通常の給紙動作を示すフローチャートである。
【0075】
先ず、記録装置から給紙命令が出されると、自動給紙装置を駆動する給紙モータが回転を開始する(ステップS101)。
【0076】
次に、記録装置はASFセンサ36がオフからオンになるのを待つ(ステップS102)。なお、ASFセンサ36がオフからオンになったことは、給紙ローラ11が回転を始めたことを示す。
【0077】
ASFセンサ36がオンになると、記録装置はPEセンサ35がオフからオンになるか否か監視する(ステップS103)。
【0078】
PEセンサ35がオンにならない場合、記録装置は、ASFセンサ36がオンからオフになったか否か判定する(ステップS104)。
【0079】
ASFセンサ36がオフにならない場合、記録装置は、ステップS103に戻りPEセンサ35を監視する。また、ASFセンサ36がオフになった場合には、ステップS101に戻り、給紙動作を行う。
【0080】
ステップS103の監視で、PEセンサ35がオフからオンになったことが検出された場合、記録装置は、ASFセンサ36がオンになってからPEセンサ35がオンになるまでのパルス数より回転量XAPを計算し確定する(S105)。
【0081】
次に、記録装置は、確定した回転量XAPが(N+L1+M)以下であるか否か判定する(ステップS106)。回転量XAPが(N+L1+M)以下でなければ、記録装置は再給紙シーケンスに移行する(ステップS107)。
【0082】
回転量XAPが(N+L1+M)以下であれば、記録装置はそのまま給紙動作を続行し、PEセンサ35がオンしてから(L2+L3)だけ給紙ローラ11を回転させたところで給紙モータを停止する(ステップS108)。これにより、用紙20の先端がLFローラニップ部に突き当てられ、更に用紙20の進行方向を整えるためのループが作成されて、突き当てが完了する(ステップS109)。
【0083】
用紙20のLFローラニップ部への突き当てが完了すると、次に、記録装置は、給紙ローラ11を回転させるために給紙モータを回転させる(ステップS110)。
【0084】
次に、記録装置は、LFローラ30を回転させるために送紙モータを回転させて、用紙20を印字開始位置へ導くための頭出し動作を行う(ステップS111)。
【0085】
頭出し動作が完了すると、次に、記録装置は、用紙20への記録動作を行う(ステップS112)。
【0086】
用紙への記録動作が終了すると、次に、記録装置は、次の印字命令があるか否か判定する(ステップS113)。次の印字命令があれば、記録装置は、次の印字動作に移行する(ステップS114)。次の印字命令が無ければ、記録装置は給紙動作を終了する。
【0087】
図13は、本実施形態の記録装置の再給紙動作を示すフローチャートである。この再給紙動作は、図12のステップS106の判定により、ステップS107にて再給紙シーケンスへ移行した場合に実行される。例えば、給紙ローラ11の1回転で用紙20の先端がLFローラニップ部に到達しなかった場合に実行される。
【0088】
先ず、記録装置から再給紙命令が出されると、給紙ローラ11を回転させるための給紙モータと、LFローラ30を回転するための送紙モータがそれぞれ給紙方向への回転(正転)を開始する(ステップS201)。
【0089】
次に、記録装置はASFセンサ36がオンからオフになるのを待つ(ステップS202)。
【0090】
ASFセンサ36がオフになると、記録装置は、給紙モータをBだけ回転させた後に給紙ローラ11を停止する(ステップS203)。
【0091】
また、記録装置は、ステップS203で給紙ローラ11を停止するのとほぼ同タイミングで、LFローラ30を停止する(ステップS204)。これにより、用紙20と給紙ローラ11とは図11の位置関係となる。また、給紙ローラ11による用紙20の動きとしては図4における停止状態となり、用紙20は自由に動ける状態である。
【0092】
次に、記録装置は、LFローラ30を給紙方向と逆の方向に回転(逆転)させる(ステップS205)。その際にLFローラ30が逆転する量は非常に大きく、用紙20はLFローラ30の上流側へ戻り、用紙20の先端がLFローラニップ部にある状態となる。この状態は、即ち、図4においてPEセンサ35がオンになった位置からL2分だけ動いて用紙20の先端がLFローラニップ部に到達したのと同じ状態である。
【0093】
次に、記録装置は、給紙ローラ11をL3分だけ回転させる(ステップS206)。これにより、用紙20の先端はLFローラニップ部に突き当たり、更に用紙20の進行方向を整えるためのループが作成されて、突き当てが完了する(ステップS207)。
【0094】
用紙20のLFローラニップ部への突き当てが完了すると、次に、記録装置は、給紙ローラ11を回転させるために給紙モータを回転させる(ステップS208)。
【0095】
次に、記録装置は、LFローラ30を回転するために送紙モータを回転させて、用紙20を印字開始位置へ導くための頭出し動作を行う(ステップS209)。
【0096】
頭出し動作が完了すると、次に、記録装置は、用紙20への記録動作を行う(ステップS210)。
【0097】
用紙への記録動作が終了すると、次に、記録装置は、次の印字命令があるか否か判定する(ステップS211)。次の印字命令があれば、記録装置は、次の印字動作に移行する(ステップS212)。次の印字命令が無ければ、記録装置は給紙動作を終了する。以上が図13のフローチャートの説明である。
【0098】
本実施形態の記録装置によれば、再給紙動作においてLFローラ30が大きく逆転して用紙20をLFローラ30の上流側へ戻し、給紙ローラ11をL3分だけ回転させて用紙20の先端がLFローラニップ部に突き当てて用紙20の進行方向を整えるためのループを作成するので、再給紙動作を行う場合にも斜行防止の処理を行うことができ、再給紙動作において安定して給紙を継続することができる。
【0099】
なお、本実施形態の記録装置として、給紙・分離部にトルクリミッタを使用した摩擦分離リタードローラ方式の記録装置を例示したが、本発明の趣旨は本実施形態には限定されるものではない。本発明は、摩擦分離リタードローラ方式の他、摩擦パッドを用いた摩擦分離方式や分離爪を用いた爪分離方式、土手の抵抗を利用した土手分離方式の記録装置などに適用可能であることは言うまでもない。
【0100】
また、本実施形態の記録装置における動作制御手法として、オン/オフのみを検知するセンサを例示したが、本発明の趣旨はこれには限定されるものではない。本発明は、給紙ローラの回転を直接検知するロータリーエンコーダや、用紙の位置を正確に検出する非接触型センサを用いた記録装置などにおいても同様の効果を得ることができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、再給紙動作において送紙手段がその上流側へプリント媒体を戻し、給送手段がプリント媒体を送り出して進行方向を整えるので、再給紙動作を行う場合にも、通常の給紙動作と同様の斜行防止の処理を行うことができ、再給紙動作において安定して給紙を継続することができる。
【0102】
また、送紙手段とピンチローラの間のニップ部に当接させることで進行方向を整えるので、再給紙動作においても斜行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の記録装置に備えられた自動給紙装置の模式的斜視図である。
【図2】図2は、図1に示された自動給紙装置を矢印A方向から見た模式的正面図である。
【図3】本実施形態の記録装置の略断面図である。
【図4】給紙ローラと用紙の間に全くスリップがない場合におけるASFセンサ及びPEセンサのオン及びオフのタイミングと給紙ローラによる用紙の動きを示すタイミングチャートである。
【図5】図4(a)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図6】図4(b)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図7】図4(c)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図8】図4(d)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図9】図4(e)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図10】図4(f)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図11】図4(g)時点における本実施形態の記録装置の断面図である。
【図12】本実施形態の記録装置の通常の給紙動作を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態の記録装置の再給紙動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 給紙軸
11 給紙ローラ
11′ 補助ローラ
12 分離ローラ
12b トルクリミッタ
13 戻しレバー
14 戻しレバー制御カム
15 オートシートフィーダー(ASF)ベース
15a 用紙搬送基準部
15b 用紙積載部
16 圧板
17 圧板ばね
18 サイドガイド
19 給紙コロ
20 分離ローラ押圧ばね
21 トルクリミッタホルダ
30 LFローラ
31 ピンチローラ
33 ピンチローラホルダ
34 PEレバー
35 PEセンサ
36 ASFセンサ
37 電気基板
38 シャーシ
39 プラテン
40 排紙ローラ
41 拍車
S101〜S114,S201〜S212 ステップ

Claims (15)

  1. 積載部に複数積載されたシート状のプリント媒体から1枚ずつ分離した前記プリント媒体に記録手段により記録情報を印刷する記録装置であって、
    前記積載部に積載された前記プリント媒体を1枚ずつ分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された前記プリント媒体が所定位置にあることを検知する検知手段と、
    前記積載部に積載された前記プリント媒体に対して一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで前記プリント媒体を送り出して停止し、停止している間に戻された前記プリント媒体を再び送り出して進行方向を整える給送手段と、
    前記給送手段が一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、前記プリント媒体の先端が自身を通過し、前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで、前記給送手段と共に、前記プリント媒体を送り出して停止し、前記給送手段が停止している間に前記プリント媒体の先端が自身を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻し、前記給送手段により再び送り出されて当接してきた前記プリント媒体を記録部へ送り出す送紙手段とを有する記録装置。
  2. 前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
    前記給送手段は、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える、請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記分離手段は、分離シートを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記分離手段は、トルクリミッタを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記分離手段は、分離爪を用いた爪分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. シート状のプリント媒体が複数積載された積載部から前記プリント媒体を1枚ずつ分離して送り出す自動給紙装置であって、
    前記積載部に積載された前記プリント媒体を1枚ずつ分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された前記プリント媒体が所定位置にあることを検知する検知手段と、
    前記積載部に積載された前記プリント媒体に対して一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかったために再給紙命令が発行されると、給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで前記プリント媒体を送り出して停止し、停止している間に戻された前記プリント媒体を再び送り出して進行方向を整える給送手段と、
    前記再給紙命令が発行されると、前記プリント媒体の先端が自身を通過し、前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなるまで、前記給送手段と共に、前記プリント媒体を送り出して停止し、前記給送手段が停止している間に前記プリント媒体の先端が自身を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻し、前記給送手段により再び送り出されて当接してきた前記プリント媒体を記録部へ送り出す送紙手段とを有する自動給紙装置。
  8. 前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである、請求項7に記載の自動給紙装置。
  9. 前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
    前記給送手段は、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える、請求項7または8に記載の自動給紙装置。
  10. 前記分離手段は、分離シートを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項7から9のいずれか1項に記載の自動給紙装置。
  11. 前記分離手段は、トルクリミッタを用いた摩擦分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項7から9のいずれか1項に記載の自動給紙装置。
  12. 前記分離手段は、分離爪を用いた爪分離方式により前記プリント媒体を分離する、請求項7から9のいずれか1項に記載の自動給紙装置。
  13. 積載部に積載されたシート状のプリント媒体を送り出す給送手段と、前記給送手段により送り出された前記プリント媒体を1枚ずつ分離するために該プリント媒体に当接する分離手段と、分離された前記プリント媒体を記録部へ搬送する送紙手段と、前記送紙手段の上流側に配置され前記給送手段により送り出されたプリント媒体を検知する検知手段とを備え、前記積載部に積載された複数枚のプリント媒体から前記分離手段により1枚ずつ前記プリント媒体を分離して搬送する機能を有する記録装置における自動給紙方法であって、
    前記給送手段が一定量の送り出し動作を行っても前記積載部からの前記プリント媒体が前記検知手段により検知されなかった場合に、前記給送手段及び前記送紙手段により、前記プリント媒体の先端が前記送紙手段を通過するように、前記プリント媒体を送る第1のステップと、
    前記給送手段の給送力が前記プリント媒体に作用しなくなると、前記給送手段及び前記送紙手段を停止する第2のステップと、
    前記送紙手段により、前記プリント媒体の先端が前記送紙手段を完全に通過するまで、前記プリント媒体を逆方向に戻す第3のステップと、
    前記給送手段により前記プリント媒体を再び送り出し、前記プリント媒体の先端を前記送紙手段に当接させて前記プリント媒体の進行方向を整える第4のステップと、
    前記送紙手段により、前記プリント媒体を前記記録部へ送り出す第5のステップとを有する自動給紙方法。
  14. 前記給送手段は前記プリント媒体を送り出すために回転する断面がD型形状のローラである、請求項13に記載の自動給紙方法。
  15. 前記送紙手段はピンチローラとの間にニップ部を形成しており、前記プリント媒体を送り出すために正転し、前記プリント媒体を戻すために逆転する断面が円形のローラであり、
    前記第4のステップにおいて、前記プリント媒体の先端を該ニップ部で前記送信手段に当接させて前記プリント媒体にループを形成することで進行方向を整える、請求項13または14記載の自動給紙方法。
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