JP4645779B2 - キノリンカルボアルデヒドの製造法 - Google Patents

キノリンカルボアルデヒドの製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP4645779B2
JP4645779B2 JP2000143903A JP2000143903A JP4645779B2 JP 4645779 B2 JP4645779 B2 JP 4645779B2 JP 2000143903 A JP2000143903 A JP 2000143903A JP 2000143903 A JP2000143903 A JP 2000143903A JP 4645779 B2 JP4645779 B2 JP 4645779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorophenyl
cyclopropyl
carbaldehyde
quinoline
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000143903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001322978A (ja
Inventor
榮 植村
征巳 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP2000143903A priority Critical patent/JP4645779B2/ja
Publication of JP2001322978A publication Critical patent/JP2001322978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645779B2 publication Critical patent/JP4645779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Quinoline Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキノリンカルボアルデヒドの製造法に関する。
さらに詳しくは、コレステロール低下剤であるHMG−CoA還元酵素阻害剤の合成中間体として有用な、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを容易に、効率よく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドはHMG−CoA還元酵素阻害剤の合成中間体として有用な中間体であり、従来、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリンを2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドに酸化する方法として、1)クロム酸を用いる酸化法、2)ジメチルスルホキシド−脱水剤を用いる酸化法(例えばSwern酸化)、(特開平1−279866号公報)3)TEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ,フリーラジカル)に代表されるニトロキシルラジカル−次亜塩素酸塩を用いる酸化法(特開平08-027114号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記1)の方法では環境上有害なクロムイオン生成による廃液処理の問題が、2)の方法では臭気の甚だしいジメチルスルフィド生成等の問題が、3)の方法では試剤が高価であり化学的安全性においても難点がある等、いずれも工業的に解決すべき課題が残されている。
本発明の目的は2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリンを酸化して、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを簡便にかつ工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような問題点を解決すべく種々の酸化方法を検討した結果、上記のような廃液処理や悪臭の問題のない、好収率でかつ工業的に有利な製造方法を見い出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、式(1)
【化3】
Figure 0004645779
で示される2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリンを、2価パラジウム塩及びピリジン類の存在下、酸素含有気体で酸化することを特徴とする
式(2)
【化4】
Figure 0004645779
で示される2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドの製造法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、更に詳細に本発明を説明する。
式(2)で示される2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドの具体的な製造法について説明する。
【0006】
原料の2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリン及び反応溶媒よりなる溶液に、2価パラジウム塩及びピリジン類を加えて攪拌し、これに酸素含有気体をフローしながら攪拌するか、あるいは酸素含有気体雰囲気中で撹拌することにより、目的の2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを製造することができる。
【0007】
2価パラジウム塩としては、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム等が挙げられ、好ましくは酢酸パラジウムが挙げられる。
2価パラジウム塩の使用量は、基質に対して1モル%〜100モル%の範囲、好ましくは1モル%〜20モル%の範囲である。
【0008】
ピリジン類としては、ピリジン、ピコリン、2−エチルピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、2,2’−ビピリジン、4,4’−ビピリジン等が挙げられ、好ましくはピリジン、2−エチルピリジンが挙げられる。
ピリジン類は必ずしも単独で使用する必要はなく、2種以上を併用しても差し支えない。
ピリジン類の使用量は、基質に対して5モル%〜400モル%の範囲、好ましくは5モル%〜100モル%の範囲である。
【0009】
酸化剤としての酸素含有気体としては、通常、空気が用いられるが、酸素や、酸素と窒素の任意の混合ガスを用いてもよい。
酸化剤の使用量は、通常は基質に対して等モル以上が使用され、酸化を短時間に完結させるためには大過剰を使用することができる。
反応は、通常、常圧下で行なえばよいが、必要に応じて、加圧下に行ってもよい。
【0010】
反応を促進するために、反応系にモレキュラーシーブ等を添加してもよい。
【0011】
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン及びo−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン及びn−デカン等の脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル及び酢酸プロピル等のエステル類、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル及びジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドン等のアミド類、1,3−ジメチルイミダゾリジノン及びテトラメチル尿素等の尿素類等が挙げられ、好ましくは、トルエンが挙げられる。
更に、これらの反応溶媒は、単独又は組み合わせて使用することも出来る。
反応溶媒の使用量は基質(2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリン)の1〜200重量倍の範囲であり、好ましくは2〜50重量倍の範囲である。
【0012】
反応温度としては−20℃〜150℃の範囲、好ましくは10℃〜100℃である。
【0013】
反応時間は使用する溶媒、反応温度等によって異なるが、1〜100時間である。
【0014】
反応終了後は、必要に応じモレキュラーシーブス等を濾過した後、水を加え、溶媒等により抽出し、乾燥、減圧濃縮することにより、目的とする2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを得る事が出来る。
必要により、再結晶溶媒、例えばメタノール−水混合溶媒、トルエン−n−ヘキサン混合溶媒等から再結晶するか、抽出溶媒を留去して得られた結晶を、例えばi−プロピルエーテル、c−ヘキサン等で洗浄する事により、高純度の2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを単離する事が出来る。
【0015】
【実施例】
以下,本発明について実施例を挙げて詳述するが,本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
尚、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドのHPLC分析は、以下に示す条件で行った。
カラム: L−Column ODS
溶離液: アセトニトリル−水(65:35)
温度 : 40℃
流速 : 1mL/分
保持時間: 約21分
【0016】
実施例1
2.93g(9.99mmol)の2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリン、117.9mg(0.53mmol)の酢酸パラジウム、1.55gのモレキュラーシブ3Aのトルエン(29.5g)溶液に、0.20mL(2.47mmol)のピリジンを加え、80℃に昇温し撹拌した。
そこに酸素を1mL/minの流量で加え、10時間撹拌した。
反応液をHPLC分析したところ、原料が2.4%、生成物が97.6%であった。
その後、室温まで冷却し反応液を濾過した。
濾液をそのまま減圧下濃縮し、残渣に2−プロパノール10gを加えて、70℃に昇温した後、更にセライト濾過をした。
濾液をそのまま減圧下濃縮し、残渣にトルエン10gを加え、希塩酸で洗浄、水洗した。
有機層を再度減圧下濃縮し、残渣にトルエン10gと活性炭を加え、30分撹拌後セライト濾過をした。
濾液を減圧下濃縮し、残渣にシクロヘキサン/トルエン(10/1)10gを加え、70℃に昇温して溶解後、20℃に冷却し1時間撹拌した。
得られた結晶を濾過すると1.54g(y 53%)の2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドが淡黄色結晶として得られた。(HPLC純度98%)
【0017】
【発明の効果】
本発明に従えば、HMG−CoA還元酵素阻害剤の有用な合成中間体である2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドを好収率でかつ工業的に有利に製造することができる。

Claims (3)

  1. 式(1)
    Figure 0004645779
    で示される2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチルキノリンを、2価パラジウム塩並びにピリジン、ピコリン、2−エチルピリジン、2,6−ルチジン及び2,4,6−コリジンから選ばれる1種以上のピリジン類の存在下、酸素含有気体で酸化することを特徴とする式(2)
    Figure 0004645779
    で示される2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−カルボアルデヒドの製造法。
  2. 2価パラジウム塩が、酢酸パラジウムである請求項1記載の製造法。
  3. ピリジン類がピリジンである請求項1記載の製造法。
JP2000143903A 2000-05-16 2000-05-16 キノリンカルボアルデヒドの製造法 Expired - Fee Related JP4645779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143903A JP4645779B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 キノリンカルボアルデヒドの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143903A JP4645779B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 キノリンカルボアルデヒドの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001322978A JP2001322978A (ja) 2001-11-20
JP4645779B2 true JP4645779B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=18650650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143903A Expired - Fee Related JP4645779B2 (ja) 2000-05-16 2000-05-16 キノリンカルボアルデヒドの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4645779B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL2984100T3 (pl) * 2013-04-12 2017-10-31 Ind Chimica Srl Sposób otrzymywania drospirenonu

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01239866A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Hitachi Ltd 誘電体分離基板
JPH0827114A (ja) * 1994-07-18 1996-01-30 Sumika Fine Chem Kk キノリンカルボアルデヒドの製造方法
JP2000501696A (ja) * 1995-07-11 2000-02-15 ゼネカ・リミテッド アルコール類からのアルデヒド類またはケトン類の製造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01239866A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Hitachi Ltd 誘電体分離基板
JPH0827114A (ja) * 1994-07-18 1996-01-30 Sumika Fine Chem Kk キノリンカルボアルデヒドの製造方法
JP2000501696A (ja) * 1995-07-11 2000-02-15 ゼネカ・リミテッド アルコール類からのアルデヒド類またはケトン類の製造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001322978A (ja) 2001-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1926102B (zh) N-保护的4-酮脯氨酸衍生物的制备方法
US4892941A (en) Porphyrins
JP5153334B2 (ja) L−ビオプテリンの製造方法
EP0363379B1 (en) Porphyrins, their syntheses and uses thereof
JPH05502232A (ja) スクラレオリドの製造方法
JP4645779B2 (ja) キノリンカルボアルデヒドの製造法
KR20030060901A (ko) 팬토프라졸 및 그 중간체의 제조방법
US6245913B1 (en) Synthetic procedure for 5-methoxy-2-[(4-methoxy-3,5-dimethyl-2-pyridinyl)-methylthio]-IH-benzimidazole hydrochloride and its conversion to omeprazole
AU772981B2 (en) Method for producing 4-(heteroaryl-methyl)-halogen-1(2H)-phthalazinones
JP3224577B2 (ja) 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン及びその製造方法
JPH11209348A (ja) ホルミルイミダゾール類の製造方法
CN107353288A (zh) 4‑乙胺(2‑羧基)‑9H‑嘧啶并[4,5‑b]吲哚及其制备方法
CN109369642B (zh) 一种阿哌沙班有关物质及其制备方法和用途
JP2723591B2 (ja) 7―/D(―)アルフア―アミノ―アルフア―(p―ヒドロキシフエニル)アセトアミド/―3―メチル―3―セフエム―4―カルボン酸―水化物の製造方法
JPS62263164A (ja) 5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸−4−オキシドの製造法
JP2000344751A (ja) 2,3−ピリジンジカルボン酸類の製造方法
CN107365299B (zh) 一种达比加群酯的制备方法及其中间体
CN116969881A (zh) 一种吡仑帕奈的合成方法
JP4433521B2 (ja) 新規なセレン化合物類
JPH07206893A (ja) コレステロール類の25位水酸化体の製造方法
JPH0770090A (ja) イルソグラジンおよびその酸付加塩の製造法
JP5190873B2 (ja) マイクロ波照射によるキノキサリン誘導体の合成方法
JP2004175761A (ja) 10,11−ジヒドロ−10−オキソ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−カルボキサミドの製造方法
KR100255031B1 (ko) 스쿠알아민의 제조방법
JPH0395186A (ja) 3―ハロセファロスポリンの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees