JP4645534B2 - 通信装置、通信システム及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パケットを転送する技術に関する。
特定範囲内に位置する車両間でパケットを転送する車車間通信の1つとして、パケットの長さを増大させることなく、複数の車両のデータを1つのパケットに格納することで、通信帯域の逼迫を緩和するものが知られている(特許文献1を参照)。
より詳細には、この車車間通信では、複数の車両のデータと、各データが転送された回数を示す転送回数値とがパケットに含まれている。そして、各車両に搭載された通信装置が、他車から転送されてきたパケットに格納されている他車のデータを転送回数値が大きいものほど大きく削減し、削減した他車のデータと、当該車両のデータとを同一のパケットに格納して、他車に転送する。
これにより、各車両のデータを個別のパケットに格納して転送する場合に比べ、転送するパケットの数を低減できる。
特開2002−135201号公報
しかしながら、上述の車車間通信では、特定範囲内に多くの車両が密集した場合(例えば、渋滞時など)には、やはり多数のパケットが転送され、通信帯域が逼迫されてしまうという問題点がある。
また、他車のデータのうち、転送回数値が大きいデータほど大きく削減されるため、例えば高速道路などにおいて比較的距離の離れた場所に位置する他車から発信された重要なデータ(例えば事故情報)が欠落してしまうことがあるという問題点もある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、データを無駄に破棄することなく、通信帯域を無駄に逼迫してしまうことも防止可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1記載の通信装置では、パケット受信手段が、転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信し、転送確率決定手段が、パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、転送確率を決定する。
その一方で、乱数発生手段が、乱数を発生し、転送確率判定手段が、乱数発生手段によって発生された乱数が転送確率決定手段によって決定された転送確率の範囲内であるか否かを判定する。
そして、転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲内であると判定された場合には、パケット転送手段が、パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送する一方、転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲外であると判定された場合には、パケット破棄手段が、パケット受信手段によって受信されたパケットを破棄する。
つまり、この通信装置では、適切な転送確率を転送確率テーブルに設定することで、データを無駄に破棄することなく、通信帯域を無駄に逼迫してしまうことも防止できる。
尚、パケット受信手段は、有線伝送路を介してパケットを受信してもよいし、無線伝送路を介してパケットを受信してもよい。
また、転送確率テーブルは、通信装置の内部に確保された記憶領域に記憶されていてもよいし、通信装置の外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、転送確率判定手段は、乱数発生手段によって発生された乱数の大きさが転送確率決定手段によって決定された転送確率の大きさ未満である場合を転送確率の範囲内として判定してもよいし、転送確率の大きさ以下である場合を転送確率の範囲内として判定してもよい。
また、パケット転送手段は、有線伝送路を介してパケットを転送してもよいし、無線伝送路を介してパケットを転送してもよい。
また、転送確率テーブルに、複数種類の転送確率が転送回数値に対応づけて設定されており、転送確率決定手段が、転送確率テーブルに設定された転送確率のなかからパケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値に対応する転送確率を選択することで転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、パケットの転送回数に応じて、パケットの転送及び破棄を柔軟に行うことができる。
ここで、請求項3記載の通信装置では、少なくとも1種類の転送確率テーブルに、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が対応づけられている。
さらに、位置情報取得手段が、当該通信装置の位置を示す位置情報を取得し、転送確率テーブル選択手段が、位置情報と、転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、位置情報取得手段によって取得された位置情報に応じた転送確率テーブルを選択する。
そして、転送確率決定手段が、転送確率テーブル選択手段によって選択された転送確率テーブルに基づいて転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、通信装置の位置に応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、例えば、渋滞が発生しやすい位置の位置情報に対応づけて、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、渋滞が発生しやすい位置で通信帯域の逼迫を緩和できる。
尚、転送確率切替テーブルは、通信装置内部に確保された記憶領域に記憶されてもよいし、通信装置外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、請求項記載の通信装置では、位置情報取得手段が、当該通信装置の位置を示す位置情報を取得し、転送確率テーブル選択手段が、位置情報の範囲を示す範囲情報と、転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、位置情報取得手段によって取得された位置情報を範囲に含む範囲情報に応じた転送確率テーブルを選択する。
そして、転送確率決定手段が、転送確率テーブル選択手段によって選択された転送確率テーブルに基づいて転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、通信装置が位置する範囲に応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、請求項記載の通信装置と同様の効果を発揮できる。但し、通信装置の位置ではなく、通信装置の位置が含まれる範囲に応じて転送確率テーブルを選択するため、転送確率テーブルを新たに選択するタイミングの間隔を大きくとることができ、また、転送確率テーブルの数も減らせるため、処理速度や記憶容量の小さいリソースで実現できる。
尚、転送確率切替テーブルは、通信装置内部に確保された記憶領域に記憶されてもよいし、通信装置外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、請求項記載の通信装置では、道路種別取得手段が、当該通信装置が位置する道路の種別を示す道路種別情報を取得し、転送確率テーブル選択手段が、道路種別情報と、転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、道路種別取得手段によって取得された道路種別情報に応じた転送確率テーブルを選択する。
そして、転送確率決定手段が、転送確率テーブル選択手段によって選択された転送確率テーブルに基づいて転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、通信装置が位置する道路の種別に応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、例えば、高速道路に対応づけて、転送回数値が大きいほど大きな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、遠方の通信装置にパケットを転送できる。また、例えば、一般道路に対応づけて、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、一般道路が渋滞しても、通信帯域を逼迫してしまうことを防止できる。
また、請求項記載の通信装置では、パケット種別判定手段が、パケット受信手段によって受信されたパケットの種別を判定し、転送確率テーブル選択手段が、パケットの種別を示すパケット種別情報と、転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、パケット種別判定手段の判定結果が示すパケット種別情報に応じた転送確率テーブルを選択する。
そして、転送確率決定手段が、転送確率テーブル選択手段によって選択された転送確率テーブルに基づいて転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、外部から受信したパケットの種別に応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、例えば、比較的遠くに位置する通信装置にまで転送する必要がある種別のパケット(例えば、事故に関する情報を含むパケット)に対応づけて、転送回数値が大きいほど大きな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、比較的遠くに位置する通信装置にまでパケットを転送できる。また、例えば、比較的近くに位置する通信装置にだけ転送する必要がある種別のパケット(例えば、歩行者に関する情報を含むパケット)に対応づけて、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、無駄に通信帯域を逼迫してしまうことを防止できる。
尚、転送確率切替テーブルは、通信装置内部に確保された記憶領域に記憶されてもよいし、通信装置外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、請求項記載の通信装置では、受信パケットレート判定手段が、予め指定された時間内にパケット受信手段によって受信されたパケットの数である受信パケットレートを判定し、転送確率テーブル選択手段が、受信パケットレートの範囲を示す通信混雑情報と、転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、受信パケットレート判定手段の判定結果を範囲に含む通信混雑情報に応じた転送確率テーブルを選択する。
そして、転送確率決定手段が、転送確率テーブル選択手段によって選択された転送確率テーブルに基づいて転送確率を決定する。
つまり、この通信装置では、受信パケットレートに応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、様々な受信パケットレートに応じて、適切な転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、通信帯域を逼迫してしまうことを確実に防止できる。
尚、転送確率切替テーブルは、通信装置内部に確保された記憶領域に記憶されてもよいし、通信装置外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、請求項6記載の通信装置では、パケット受信手段が、転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信し、再送信回数決定手段が、転送回数値と、パケットの再送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた、少なくとも1種類の再送回数テーブルに基づいて、パケット受信手段によって受信されたパケットの再送信回数を決定する。
そして、パケット送信手段が、パケットを外部へ送信したのち、再送信手段が、再送信回数決定手段によって決定された再送信回数だけパケットを外部へ再送信する。
つまり、この通信装置では、転送回数値に応じて適切な再送回数値を再送回数テーブルに設定することで、パケットを適切に再送信できる。
このため、パケットが他の通信装置に受信されていないにもかかわらず、データを無駄に破棄してしまったり、また、パケットを無駄に再送信して、通信帯域を無駄に逼迫してしまうことも防止できる。
尚、再送回数テーブルは、通信装置の内部に確保された記憶領域に記憶されていてもよいし、通信装置の外部に確保された記憶領域に記憶されていてもよい。
また、請求項7記載の通信装置では、当該通信装置に確保された記憶領域に、再送信回数決定手段によって参照される再送回数テーブルが記憶されている。
そして、パケット内容判定手段が、パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれているデータが再送回数テーブルであるか否かを判定し、パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが再送回数テーブルであると判定された場合には、再送回数テーブル設定手段が、該再送回数テーブルを記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する。一方、パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが再送回数テーブルと異なると判定された場合にのみ、作動許可手段が、パケット送信手段及び再送信手段の作動を許可する。
つまり、この通信装置では、再送回数テーブルがデータとして含まれているパケットを外部から受信すると、受信した再送回数テーブルを記憶領域に記憶するため、外部から再送回数テーブルを適宜更新することができる。
また、請求項8記載のように、通信装置において、少なくとも1種類の転送確率テーブルに、転送回数値が大きいほど大きな転送確率が対応づけるとよい。
このような通信装置では、転送回数の少ないパケットは破棄される確率が高く、転送回数の多いパケットは転送される確率が高いため、通信装置が集中的に存在している場所における通信帯域の逼迫を緩和しつつ、この場所から遠方に位置する通信装置がパケットを受信できる信頼性を向上できる。
次に、請求項9記載の発明は、コンピュータを、請求項1乃至請求項8いずれか記載の通信装置における各手段として機能させるためのプログラムである。
このプログラムによれば、請求項1乃至請求項8いずれか記載の通信装置における各手段をコンピュータの処理で実現することができる。
尚、このプログラムは、通信装置に組み込まれるメモリ素子に記録され、メモリ素子からコンピュータにロードされて用いられてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにロードされて用いられてもよい。
また、フレキシブルディスク(FD)や光ディスク(MO)、DVD、CD−ROM、ブルーレイディスク、HD−DVD、ハードディスク、メモリカードなどといったコンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録され、これら記録媒体からコンピュータにロードされて用いられてもよい。
請求項10記載の発明は、
転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、転送確率を決定する転送確率決定手段と、
乱数発生手段と、
該乱数発生手段によって発生された乱数が転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
該転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲内であると判定された場合に、パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲外であると判定された場合に、パケット受信手段によって受信されたパケットを破棄するパケット破棄手段と、
転送確率決定手段によって参照される転送確率テーブルを記憶する記憶領域と、
パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれているデータが転送確率テーブルであるか否かを判定するパケット内容判定手段と、
該パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが転送確率テーブルであると判定された場合に、該転送確率テーブルを記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する転送確率テーブル設定手段と、
パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが転送確率テーブルと異なると判定された場合にのみ、転送確率判定手段の作動を許可する作動許可手段と
を備え、
転送確率テーブルには、
複数種類の転送確率が転送回数値に対応づけて設定され、
転送確率決定手段は、
前記転送確率テーブルに設定された転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値に対応する転送確率を選択することで転送確率を決定する車載又は路側の通信装置と、
パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された転送確率テーブルを含むパケットを送信するパケット送信手段を備える路側の通信装置と、
を備えたことを特徴とする通信システムである。
この通信システムでは、車載又は路側の通信装置において、パケットの転送回数に応じて、パケットの転送及び破棄を柔軟に行うことができる。
また、車載又は路側の通信装置では、当該通信装置に確保された記憶領域に、転送確率決定手段によって参照される転送確率テーブルが記憶されている。
そして、パケット内容判定手段が、パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれているデータが転送確率テーブルであるか否かを判定し、パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが転送確率テーブルであると判定された場合には、転送確率テーブル設定手段が、該転送確率テーブルを記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する。一方、パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが転送確率テーブルと異なると判定された場合にのみ、作動許可手段が、転送確率判定手段の作動を許可する。
つまり、この通信装置では、転送確率テーブルがデータとして含まれているパケットを外部から受信すると、受信した転送確率テーブルを記憶領域に記憶するため、外部から転送確率テーブルを適宜更新することができる。
また、路側の通信装置では、パケット送信手段が、パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された転送確率テーブルを含むパケットを送信する。
つまり、この通信システムによれば、車載又は路側の通信装置における転送確率テーブルを適宜更新できる。
特に、この路側の通信装置が転送確率テーブルを更新すべき位置に設置されていれば、車載の通信装置を搭載した車両がこの位置を通過する際に、転送確率テーブルを適切なタイミングで更新できる。
請求項11に記載の発明は、
転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、転送確率を決定する転送確率決定手段と、
乱数発生手段と、
該乱数発生手段によって発生された乱数が転送確率決定手段によって決定された転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
該転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲内であると判定された場合に、パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
転送確率判定手段によって乱数が転送確率の範囲外であると判定された場合に、パケット受信手段によって受信されたパケットを破棄するパケット破棄手段と、
転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
転送回数値と、パケットの再送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた、少なくとも1種類の再送回数テーブルに基づいて、パケット受信手段によって受信されたパケットの再送信回数を決定する再送信回数決定手段と、
パケットを外部へ送信するパケット送信手段と、
該パケット送信手段の作動後、再送信回数決定手段によって決定された再送信回数だけパケットを外部へ再送信する再送信手段と、
再送信回数決定手段によって参照される再送回数テーブルを記憶する記憶領域と、
パケット受信手段によって受信されたパケットに含まれているデータが再送回数テーブルであるか否かを判定するパケット内容判定手段と、
該パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが再送回数テーブルであると判定された場合に、該再送回数テーブルを記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する再送回数テーブル設定手段と、
パケット内容判定手段によってパケットに含まれているデータが再送回数テーブルと異なると判定された場合にのみ、パケット送信手段及び再送信手段の作動を許可する作動許可手段と、
を備え、
転送確率テーブルには、
複数種類の転送確率が転送回数値に対応づけて設定され、
転送確率決定手段は、
転送確率テーブルに設定された転送確率のなかからパケット受信手段によって受信されたパケットに含まれている転送回数値に対応する転送確率を選択することで転送確率を決定する車載又は路側の通信装置と、
パケットが転送された回数を示す転送回数値と、該パケットの送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた再送回数テーブルを含むパケットを送信する再送回数テーブル送信手段を備える路側の通信装置と、
を備えることを特徴とする通信システムである。
この通信システムでは、車載又は路側の通信装置において、パケットの転送回数に応じて、パケットの転送及び破棄を柔軟に行うことができる。
また、車載又は路側の通信装置では、再送回数テーブルがデータとして含まれているパケットを外部から受信すると、受信した再送回数テーブルを記憶領域に記憶するため、外部から再送回数テーブルを適宜更新することができる。
さらに、路側の通信装置では、再送回数テーブル送信手段が、パケットが転送された回数を示す転送回数値と、該パケットの送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた再送回数テーブルを含むパケットを送信する。
つまり、この通信システムによれば、車載又は路側の通信装置における再送回数テーブルを適宜更新できる。
特に、この路側の通信装置が再送回数テーブルを更新すべき位置に設置されていれば、車載の通信装置を搭載した車両がこの位置を通過する際に、再送回数テーブルを適切なタイミングで更新できる。
また、請求項12記載のように、通信システムにおいて、少なくとも1種類の転送確率テーブルに、転送回数値が大きいほど大きな転送確率が対応づけるとよい。
このような通信システムでは、転送回数の少ないパケットは破棄される確率が高く、転送回数の多いパケットは転送される確率が高いため、通信装置が集中的に存在している場所における通信帯域の逼迫を緩和しつつ、この場所から遠方に位置する通信装置がパケットを受信できる信頼性を向上できる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
尚、以下では、車車間通信に使用する通信装置に本発明を適用した例を説明する。
[第1実施形態]
まず、図1は、本第1実施形態における通信装置1の機能ブロック図である。
図1に示すように、通信装置1は、通信媒体10と、パケット受信部11と、パケット保存バッファ12と、転送回数取得部13と、転送判定部14と、転送確率テーブル記憶部15と、乱数発生部16と、転送回数追加部17と、パケット送信部18と、パケット破棄部19とを備える。
尚、通信装置1におけるこれらの構成要素は、実際上、各種電子回路や、CPUが実行するプログラムの処理によって実現されている。
ここで、図1とともに、図2,3を参照して、上述の各構成要素について説明する。尚、図2は、通信装置1がパケットを転送する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図であり、図3は、通信装置1がパケットを破棄する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。また、本第1実施形態において車両間で転送されるパケットは、転送された回数を示す転送回数値と、各種データとを含んでいる(図5(a)参照)。
図1〜3に示すように、通信媒体10は、当該通信装置1の外部から受信した電波からパケットを抽出し、抽出したパケットをパケット受信部11へ送信するとともに、パケット送信部18から受信したパケットを電波に重畳し、当該通信装置1の外部へ送信する。但し、通信媒体10から送信される電波は、近距離からなる特定範囲に届く程度にその強度が設定されている。
また、パケット受信部11は、通信媒体10から受信したパケットをパケット保存バッファ12へ保存するとともに、パケットを受信した旨を示す受信通知を転送回数取得部13へ送信する。
また、パケット保存バッファ12は、当該通信装置1に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、パケットを保存する。
また、転送回数取得部13は、パケット受信部11から受信通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを参照して、該パケットに含まれている転送回数値を取得し、取得した転送回数値を転送判定部14へ送信する。
また、転送判定部14は、後述の転送判定処理(図4)を実行し、パケットを転送するか否かを判定する。
また、転送確率テーブル記憶部15は、当該通信装置1に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、パケットの転送を実行する確率である転送確率と、転送回数値とを対応づけた転送確率テーブルを記憶している。
尚、本第1実施形態の転送確率テーブルには、0以上1以下の数値(小数を含む)が転送確率として設定されている。また、本第1実施形態の転送確率テーブルには、例えば、0からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、1からなる転送回数値に対応づけて、0.8からなる転送確率が設定され、また、2からなる転送回数値に対応づけて、0.5からなる転送確率が設定され、また、3以上の転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている(図5(b)参照)。即ち、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が対応づけられている。
また、乱数発生部16は、予め設定された擬似乱数生成アルゴリズムに基づいて、乱数を発生する。
また、転送回数追加部17は、転送判定部14からパケットの転送を指示する転送通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットに含まれている転送回数値を1だけ増加(インクリメント)させるとともに、パケットの送信を指示する送信通知をパケット送信部18へ送信する。
また、パケット送信部18は、転送回数追加部17から送信通知を受信すると、パケット保存バッファ12からパケットを取り出し、取り出したパケットを通信媒体10へ送信する。
また、パケット破棄部19は、転送判定部14からパケットの破棄を指示する破棄通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを削除することで、パケットを破棄する。
ここで、図4は、転送判定部14が実行する転送判定処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、本処理では、まず、転送回数取得部13から転送回数値を取得したのち(S100)、転送確率テーブル記憶部15から転送確率テーブルを取得する(S105)。
そして、取得した転送回数値に対応づけられた転送確率を転送確率テーブルから選択することで、転送確率Pを決定するとともに(S110)、乱数発生部16から乱数Rを取得する(S115)。
ここで、乱数Rが転送確率P以下であるか否かを判定し(S120)、乱数Rが転送確率P以下であれば(S120:Yes)、転送通知を転送回数追加部17へ送信して(S125)、上述のS100へ戻る。
一方、乱数Rが転送確率Pよりも大きければ(S120:No)、破棄通知をパケット破棄部19へ送信して(S130)、上述のS100へ戻る。
つまり、通信装置1によれば、例えば、図6に示すような車車間通信を実現できる。尚、図6は、本第1実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。
即ち、通信装置1を搭載した車両C1〜C9のうち、車両C1に搭載された通信装置1をパケットの発信源(つまり、転送回数値=0)として、特定範囲内に存在する車両C2〜C6に搭載された通信装置1へパケットが転送されると、車両C2〜C6に搭載された通信装置1がそれぞれ、転送回数値に応じた転送確率と、乱数とに基づいてパケットの転送もしくは破棄を行う。
ここで、通信装置1では、転送回数値が小さいパケットは転送される確率が高いため、例えば、特定範囲内に車両C7が存在する車両C6に搭載された通信装置1から車両C7に搭載された通信装置1へパケットが転送される。
そして、車両C7に搭載された通信装置1から特定範囲内に存在する車両C8,C9に搭載された通信装置1へパケットが転送されると、通信装置1では転送回数値が大きいパケットは破棄される確率が高いため、車両C8,C9に搭載された通信装置1にてパケットは破棄される。
以上より、通信装置1では、十分に転送されていないと見なせるパケットを確実に転送できるとともに、十分に転送されたと見なせるパケットの無駄な転送を確実に防止できる。
尚、本第1実施形態では、通信媒体10及びパケット受信部11が本発明におけるパケット受信手段に相当し、転送判定処理のS110が本発明における転送確率決定手段に相当し、乱数発生部16が本発明における乱数発生手段に相当する。
また、本第1実施形態では、転送判定処理のS120が本発明における転送確率判定手段に相当し、転送判定処理のS125と、転送回数追加部17と、パケット送信部18と、通信媒体10とが本発明におけるパケット転送手段に相当し、転送判定処理のS130と、パケット破棄部19とが本発明におけるパケット破棄手段に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。尚、本第2実施形態における通信装置2は、上記第1実施形態の通信装置1の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置1と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
まず、図7は、通信装置2の機能ブロック図である。
図7に示すように、通信装置2は、通信装置1に対して、混雑状態バッファ20と、受信パケット数バッファ21と、混雑状態判定部22と、転送確率切替テーブル記憶部23と、転送確率テーブルデータベース(DB)24と、転送確率テーブル切替部25とが追加されている。
ここで、混雑状態バッファ20は、当該通信装置2に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、通信帯域の逼迫の度合を示す数値である混雑状態値を保存する。但し、初期設定では、0からなる混雑状態値が保存されている。
また、受信パケット数バッファ21は、当該通信装置2に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、当該通信装置2にて所定時間(本第2実施形態では1秒間)内に受信されたパケット数(受信パケット数)を保存する。但し、初期設定では、0からなる受信パケット数が保存されている。
また、混雑状態判定部22は、後述の受信パケット数加算処理(図8(a))と、後述の転送確率切替処理(図8(b))とを実行し、受信パケット数の加算や転送確率テーブルの切替を行う。
また、転送確率切替テーブル記憶部23は、当該通信装置2に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、転送確率テーブルの識別子が設定された転送確率切替テーブルを記憶している。尚、本第2実施形態の転送確率切替テーブルには、当該通信装置2にて所定時間内(本第2実施形態では1秒間)に受信されたパケット数(受信パケットレート)の範囲と、混雑状態値と、転送確率テーブルの識別子とが対応づけられている(図9(a)参照)。
また、転送確率テーブルDB24は、当該通信装置2に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、複数種類の転送確率テーブルを記憶している。
尚、本第2実施形態の転送確率テーブルDB24は、例えば、転送確率テーブルT1,T2(図9(b),(c)参照)を記憶している。具体的には、転送確率テーブルT1には、100未満からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、100からなる転送回数値に対応づけて、0.5からなる転送確率が設定され、101以上からなる転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている。また、転送確率テーブルT2には、0〜3からなる転送回数値に対応づけて、0.5からなる転送確率が設定され、また、4からなる転送回数値に対応づけて、0.75からなる転送確率が設定され、また、5〜99からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、100からなる転送回数値に対応づけて、0.5からなる転送確率が設定され、101以上からなる転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている。
また、転送確率テーブル切替部25は、混雑状態判定部22から転送確率テーブルを受信し、受信した転送確率テーブルを転送確率テーブル記憶部15に記憶(上書き)する。
ここで、図8(a)は、混雑状態判定部22が実行する受信パケット数加算処理の流れを示すフローチャートである。
図8(a)に示すように、本処理では、まず、パケット受信部11から受信通知を受信する(S200)。そして、受信パケット数バッファ21に保存された受信パケット数Nを1だけ増加させ(S205)、上述のS200へ戻る。
次に、図8(b)は、混雑状態判定部22が実行する転送確率切替処理の流れを示すフローチャートである。
図8(b)に示すように、本処理では、まず、前回の本処理の終了時から所定時間(1秒間)が経過するまで休止したのち(S300)、混雑状態バッファ20から混雑状態値BSを取得する(S305)。続いて、受信パケット数バッファ21から受信パケット数N(受信パケットレート)を取得するとともに(S310)、受信パケット数バッファ21に保存された受信パケット数Nを0に設定する(S315)。
そして、転送確率切替テーブルを参照し、取得した受信パケット数N(受信パケットレート)に対応づけられた混雑状態値BSと、転送確率テーブルの識別子とを取得し(S320)、S305にて混雑状態バッファ20から取得した混雑状態値BSと、転送確率切替テーブルから取得した混雑状態値BSとが一致しているか否かを判定する(S325)。
ここで、混雑状態値BSが一致している場合には(S325:Yes)、上述のS300へ戻る一方、混雑状態値BSが不一致な場合には(S325:No)、S320にて取得した識別子が示す転送確率テーブルを転送確率テーブルDB24から取得し、転送確率テーブル切替部25へ送信する(S330)。
そして、転送確率切替テーブルから取得した混雑状態値BSを混雑状態バッファ20へ保存し(S335)、上述のS300へ戻る。
つまり、通信装置2によれば、例えば、図10に示すような車車間通信を実現できる。尚、図10は、本第2実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。
即ち、高速道路上の渋滞した場所では、受信パケットレートが大きくなるため、渋滞に遭遇した車両C10,C11に搭載された通信装置2では、転送確率テーブルT2が選択される。これにより、車両C10,C11に搭載された通信装置2では、パケットが破棄される確率が高くなり、通信帯域の逼迫が緩和される。
一方、渋滞していない場所では、受信パケットレートが小さくなるため、渋滞に遭遇していない車両に搭載された通信装置2では、転送確率テーブルT1が選択される。これにより、渋滞に遭遇した車両C10に搭載された通信装置2から渋滞に遭遇していない車両に搭載された通信装置2へパケットが転送されると、このパケットが通信装置2を搭載した複数の車両を経由して、渋滞した場所の遠方に存在する車両C12に搭載された通信装置2へ転送される。
以上より、通信装置2では、渋滞した場所における通信帯域の逼迫を緩和しつつ、渋滞した場所から遠方に位置する車両へパケットを転送できる。
尚、本第2実施形態では、受信パケット数加算処理のS205及び転送確率切替処理のS300,S310,S315が本発明における受信パケットレート判定手段に相当し、転送確率切替処理のS320,S330が本発明における転送確率テーブル選択手段(請求項)に相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。尚、本第3実施形態における通信装置3は、上記第1実施形態の通信装置1の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置1と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
まず、図11は、通信装置3の機能ブロック図である。
図11に示すように、通信装置3は、通信装置1に対して、位置情報取得部30と、転送確率切替判定部31と、転送確率切替テーブルDB32と、転送確率テーブル切替部33とが追加されている。
ここで、図11とともに、図12,13を参照して、これら構成要素について説明する。尚、図12は、通信装置3が転送確率テーブルを切り替える場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図であり、図13は、通信装置3が転送確率テーブルを切り替えずに維持する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。
図11〜13に示すように、位置情報取得部30は、外部から当該通信装置3の位置を示す位置情報を取得し、取得した位置情報を含む位置通知を転送確率切替判定部31へ送信する。
また、転送確率切替判定部31は、後述の転送確率切替判定処理(図14)を実行し、転送確率を切替える判定結果になった場合は、当該転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部に送信し、転送確率を切替えない判定結果になった場合は、当該転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部に送信しない。
また、転送確率切替テーブルDB32は、当該通信装置3に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、特定の位置情報と転送確率テーブルの識別子とを対応づけた転送確率切替テーブル(図15(a)参照)と、複数種類の転送確率テーブルとを記憶している。
尚、本第3実施形態の転送確率テーブルDB32は、例えば、転送確率テーブルT3,T4(図15(b),(c)参照)を記憶している。具体的には、転送確率テーブルT3には、0〜199からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、200〜219からなる転送回数値に対応づけて、0.8からなる転送確率が設定され、また、220以上からなる転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている。また、転送確率テーブルT4には、0〜2からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、3からなる転送回数値に対応づけて、0.8からなる転送確率が設定され、4からなる転送回数値に対応づけて、0.5からなる転送確率が設定され、また、5以上からなる転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている。
また、転送確率テーブル切替部33は、転送確率切替判定部31から転送確率テーブルを受信し、転送確率テーブル記憶部15に記憶(上書き)する。
ここで、図14は、転送確率切替判定部31が実行する転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、本処理では、まず、位置情報取得部30から位置通知を受信して(S400)、位置情報を取り出し、この位置情報が特定の位置情報として転送確率切替テーブルに設定されているか否かを確認する(S405)。
ここで、転送確率切替テーブルに設定されていない場合には(S405:No)、上述のS400へ戻る。
一方、転送確率切替テーブルに設定されている場合には(S405:Yes)、転送確率切替テーブルにてこの位置情報に対応づけられた転送確率テーブルを取得し、取得した
転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部33へ送信して(S410)、上述のS400へ戻る。
つまり、通信装置3によれば、例えば、図16に示すような車車間通信を実現できる。尚、図16は、本第3実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。
即ち、一般道路から高速道路への合流ポイント付近の位置A、及び高速道路から一般道路への合流ポイント付近の位置Bを特定の位置情報として、転送確率テーブルT3,T4を転送確率切替テーブルに対応づけておくことにより、高速道路上では、遠方へパケットを転送でき、一般道路上では通信帯域の逼迫を緩和できる。
尚、本第3実施形態では、位置情報取得部30が本発明における位置情報取得手段に相当し、転送確率切替判定処理のS405,S410が本発明における転送確率テーブル選択手段(請求項)に相当する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。尚、本第4実施形態における通信装置4は、上記第3実施形態の通信装置3の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置3と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
まず、図17は、通信装置4の機能ブロック図である。
図17に示すように、通信装置4は、転送確率切替判定部31と、転送確率切替テーブルDB32とに代えて、転送確率切替判定部41と、転送確率切替テーブルDB42とを備える。更に、通信装置4は、ゾーン番号保存バッファ43を備える。
ここで、転送確率切替判定部41は、後述の転送確率切替判定処理(図18)を実行し、転送確率テーブルの切替を行う。
また、転送確率切替テーブルDB42は、当該通信装置4に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、位置情報の範囲と、範囲を識別するゾーン番号と、転送確率テーブルの識別子とを対応づけた転送確率切替テーブル(図19参照)と、複数種類の転送確率テーブルとを記憶している。尚、本第4実施形態の転送確率切替テーブルDB42には、上記第3実施形態と同様の転送確率テーブル(図15(b),(c)参照)が記憶されている。
また、ゾーン番号保存バッファ43は、当該通信装置4に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、ゾーン番号を保存する。但し、初期設定では、0からなるゾーン番号が保存されている。
ここで、図18は、転送確率切替判定部41が実行する転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。
図18に示すように、本処理では、まず、位置情報取得部30から位置通知を受信して(S500)、位置情報を取り出し、この位置情報が含まれる位置の範囲に対応づけられたゾーン番号1と、転送確率テーブルの識別子1とを図19の転送確率切替テーブルを参照して取得する(S505)。
そして、ゾーン番号1がゾーン番号保存バッファ43に保存されているゾーン番号2と一致するか否か確認し(S510)、一致する場合には(S510:Yes)、上述のS500へ戻る。
一方、ゾーン番号1とゾーン番号2が不一致な場合には(S510:No)、ゾーン番号1をゾーン番号保存バッファ43へ保存するとともに(S515)、転送確率テーブルの識別子1が示す転送確率テーブルを転送確率切替テーブルDB42から取得して、転送確率テーブル切替部33へ送信し(S520)、上述のS500へ戻る。
つまり、通信装置4によれば、例えば、図20に示すような車車間通信を実現できる。尚、図20は、本第4実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。
即ち、通信装置4が、当該通信装置4の位置ではなく、当該通信装置4の位置が含まれる範囲に応じて転送確率テーブルを切り替えるため、転送確率テーブルの切替タイミングの間隔を大きくすることができる上、転送確率テーブルの数も減らせるため、処理速度や記憶容量の小さいリソースでも対処できる。
尚、本第4実施形態では、転送確率切替判定処理のS510,S520が本発明における転送確率テーブル選択手段(請求項)に相当する。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。尚、本第5実施形態における通信装置5は、上記第4実施形態の通信装置4の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置4と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
まず、図21は、通信装置5の機能ブロック図である。
図21に示すように、通信装置5は、位置情報取得部30と、転送確率切替判定部41と、転送確率切替テーブルDB42と、ゾーン番号保存バッファ43とに代えて、道路種別取得部50と、転送確率切替判定部51と、転送確率切替テーブルDB52と、道路種別保存バッファ53とを備える。
ここで、道路種別取得部50は、外部から当該通信装置5が位置する道路の種別を示す道路種別情報1を取得し、取得した道路種別情報1を転送確率切替判定部51へ送信する。
また、転送確率切替判定部51は、後述の転送確率切替判定処理(図22)を実行し、転送確率テーブルを切替える場合、当該転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部に送信し、転送確率テーブルを切替えない場合、当該転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部に送信しない。
また、転送確率切替テーブルDB52は、当該通信装置5に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、道路種別情報と転送確率テーブルの識別子とを対応づけた転送確率切替テーブル(図23参照)と、複数種類の転送確率テーブルとを記憶している。尚、本第5実施形態の転送確率切替テーブルDB52には、上記第4実施形態と同様の転送確率テーブル(図15(b),(c)参照)が記憶されている。
また、道路種別保存バッファ53は、当該通信装置5に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、道路種別情報を保存する。但し、初期設定では、一般道路を示す道路種別情報が保存されている。
ここで、図22は、転送確率切替判定部51が実行する転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。
図22に示すように、本処理では、まず、道路種別取得部50から道路種別情報1を受信し(S600)、この道路種別情報1と道路種別保存バッファ53に保存された道路種別情報2とが一致しているか否かを確認する(S605)。
ここで、道路種別情報1と道路種別情報2が一致している場合には(S605:Yes)、上述のS600へ戻る。
一方、道路種別情報1と道路種別情報2が不一致な場合には(S605:No)、道路種別情報1を道路種別保存バッファ53へ保存する(S610)。
そして、道路種別情報1に応じた転送確率テーブルを転送確率切替テーブルDB52から取得して(S615)、転送確率テーブル切替部33へ送信し(S620)、上述のS600へ戻る。
つまり、通信装置5によれば、車両の位置情報だけでは車両がどの種別の道路上にあるのか正確に判定できない場合(例えば高速道路と一般道路とが上下に交差する位置)でも、適切に転送確率を決定することができる。
尚、本第5実施形態では、道路種別取得部50が本発明における道路種別取得手段に相当し、転送確率切替判定処理のS605,S615,S620が本発明における転送確率テーブル選択手段(請求項)に相当する。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。尚、本第6実施形態における通信装置6は、上記第1実施形態の通信装置1の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置1と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
但し、本第6実施形態におけるパケットは、転送回数値と、パケットに含まれているデータの種別を示すパケット種別と、車車間通信に関わる各種データとを含んでいる(図26(a)参照)。より具体的には、パケット種別は数値からなり、例えば、転送確率テーブルをデータとして含む転送確率設定パケットは、0からなるパケット種別を含み(図26(b)参照)、転送確率テーブルをデータとして含んでいないパケットは、1からなるパケット種別を含んでいる(図26(c)参照)。
ここで、図24は、通信装置6の機能ブロック図である。
図24に示すように、通信装置6は、通信装置1に対して、パケット判定部60と、転送確率テーブル切替部61とが追加されている。
また、通信装置6は、転送回数取得部13と、パケット破棄部19とに代えて、転送回数取得部62と、パケット破棄部63とを備える。
また、通信装置6において、パケット受信部11は、受信通知をパケット判定部60へ送信する。
ここで、パケット判定部60は、後述のパケット判定処理(図25)を実行し、パケットを転送するか否かを判定する。
また、転送確率テーブル切替部61は、パケット判定部60から転送確率テーブルを受信し、受信した転送確率テーブルを転送確率テーブル記憶部15に記憶(上書き)する。
また、転送回数取得部62は、パケット判定部60からパケットの転送を指示する転送通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを参照して、該パケットに含まれている転送回数値を取得し、取得した転送回数値を転送判定部14へ送信する。
また、パケット破棄部63は、転送判定部14及びパケット判定部60のうちの一方から破棄通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを削除することで、パケットを破棄する。
ここで、図25は、パケット判定部60が実行するパケット判定処理の流れを示すフローチャートである。
図25に示すように、本処理では、まず、パケット受信部11から受信通知を受信したのち(S700)、パケット保存バッファ12に保存されたパケットに含まれているパケット種別を参照する(S705)。
そして、このパケットが転送確率設定パケットであるか否か(つまり、パケット種別が0であるか否か)を判定し(S710)、転送確率設定パケットでない場合には(S710:No)、転送回数取得部62へ転送通知を送信し(S715)、上述のS700へ戻る。
一方、転送確率設定パケットである場合には(S710:Yes)、このパケットから転送確率テーブルを取得する(S720)。そして、この転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部61へ送信したのち(S725)、破棄通知をパケット破棄部63へ送信し(S730)、上述のS700へ戻る。
つまり、通信装置6によれば、例えば、図27に示すような車車間通信を実現できる。尚、図27は、本第6実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。
即ち、一般道路から高速道路への合流ポイント付近に設置した路側装置(RSU)、及び高速道路から一般道路への合流ポイント付近に設置したRSUから転送確率設定パケットを送信することで、その付近を走行する車両に搭載された通信装置6における転送確率テーブルを切り替えることができる。
尚、本第6実施形態では、パケット判定処理のS710が本発明におけるパケット内容判定手段(請求項10)に相当し、パケット判定処理のS725,S730が本発明における転送確率テーブル設定手段に相当し、パケット判定処理のS715が本発明における作動許可手段(請求項10)に相当する。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明する。尚、本第7実施形態における通信装置7は、上記第1実施形態の通信装置1の構成を一部変更したものである。
したがって、ここでは、通信装置1と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
但し、本第7実施形態におけるパケットは、転送回数値と、パケットに含まれているデータの種別を示すパケット種別と、車車間通信に関わる各種データとを含んでいる。より具体的には、パケット種別は数値からなり、車両の搭乗者に各種注意を促すための各種アプリケーションソフトウェア用のデータに対応づけられている。
ここで、図28は、通信装置7の機能ブロック図である。
図28に示すように、通信装置7は、通信装置1に対して、転送確率テーブルDB72と、転送確率切替テーブル記憶部73とが追加されている。
また、通信装置7は、転送回数取得部13と、転送判定部14とに代えて、種別回数取得部70と、転送判定部71とを備える。
また、通信装置7において、パケット受信部11は、受信通知を種別回数取得部70へ送信する。
ここで、種別回数取得部70は、後述の種別回数取得処理(図29)を実行し、パケット種別及び転送回数値を含む種別回数通知を転送判定部71へ送信する。
また、転送判定部71は、後述の転送判定処理(図30)を実行し、パケットを転送するか否かを判定する。
また、転送確率テーブルDB72は、当該通信装置7に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、各種アプリケーションソフトに応じた複数種類の転送確率テーブルを記憶している。
また、転送確率切替テーブル記憶部73は、当該通信装置7に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、転送確率テーブルの識別子が設定された転送確率切替テーブルを記憶している。尚、本第7実施形態の転送確率切替テーブルには、パケット種別と、転送確率テーブルの識別子とが対応づけられている(図31参照)。
ここで、図29は、種別回数取得部70が実行する種別回数取得処理の流れを示すフローチャートである。
図29に示すように、本処理では、まず、パケット受信部11から受信通知を受信する(S800)。そして、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを参照して、該パケットに含まれているパケット種別と転送回数値とを取得するとともに(S805)、種別回数通知を転送判定部71へ送信し(S810)、上述のS800へ戻る。
次に、図30は、転送判定部71が実行する転送判定処理の流れを示すフローチャートである。
図30に示すように、本処理では、まず、種別回数取得部70から種別回数通知を受信し、種別回数通知に含まれているパケット種別と転送回数値とを取得する(S900)。そして、取得したパケット種別に応じた転送確率テーブルの識別子を転送確率切替テーブルから取得し、取得した識別子が示す転送確率テーブルを転送確率テーブルDB72から取得する(S905)。
転送確率テーブルを取得すると、パケット種別に応じた転送確率を選択することで転送確率Pを決定し(S910)、これ以降、第1実施形態の転送判定部14が行う転送判定処理のS115〜S130と同様の処理を実行する(S915〜S930)。
つまり、通信装置7によれば、外部から受信したパケットの種別に応じた転送確率テーブルを用いてパケットの転送確率を決定することができる。
したがって、例えば、比較的遠くに位置する車両にまで転送する必要があるデータ(例えば、事故に関する情報)を含むパケットに対応づけて、転送回数値が大きいほど大きな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、比較的遠くに位置する車両にまでパケットを転送できる。
また、例えば、比較的近くに位置する車両にだけ転送する必要があるデータ(例えば、歩行者に関する情報)を含むパケットに対応づけて、転送回数値が大きいほど小さな転送確率が設定された転送確率テーブルを転送確率切替テーブルに設定することで、無駄に通信帯域を逼迫してしまうことを防止できる。
尚、本第7実施形態では、種別回数取得処理のS805が本発明におけるパケット種別判定手段(請求項)に相当し、転送判定処理のS905が本発明における転送確率テーブル選択手段(請求項)に相当する。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。
まず、図32は、本第8実施形態におけるRSU9の機能ブロック図である。
図32に示すように、RSU9は、通信媒体90と、パケット送信部91,93と、転送確率テーブル記憶部92と、再送回数テーブル記憶部94とを備える。
尚、RSU9におけるこれらの構成要素は、実際上、各種電子回路や、CPUが実行するプログラムの処理によって実現されている。
ここで、通信媒体90は、パケット送信部91,93から受信したパケットを電波に重畳し、当該RSU9の外部へ送信する。但し、通信媒体90から送信される電波は、近距離からなる特定範囲に届く程度にその強度が設定されている。
また、パケット送信部91は、転送確率テーブル記憶部92から転送確率テーブルを取得して、転送確率設定パケットを生成し、通信媒体90へ送信する。尚、本第8実施形態における転送確率設定パケットは、転送回数値と、0からなるパケット種別と、転送確率テーブルとを含んでいる(図34(a)を参照)。
また、転送確率テーブル記憶部92は、当該RSU9に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、転送確率テーブルを記憶している。尚、本第8実施形態における転送確率テーブルには、0,1からなる転送回数値に対応づけて、1.0からなる転送確率が設定され、また、2以上の転送回数値に対応づけて、0からなる転送確率が設定されている(図33(a)参照)。
また、パケット送信部93は、転送回数値と、パケットを送信する回数を示す再送回数値とを対応づけた再送回数テーブルを再送回数テーブル記憶部94から取得して、再送回数テーブルを含むパケット(再送回数設定パケット)を生成し、通信媒体90へ送信する。尚、本第8実施形態における再送回数設定パケットは、転送回数値と、1からなるパケット種別と、再送回数テーブルとを含んでいる(図34(b)を参照)。
また、再送回数テーブル記憶部94は、当該RSU9に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、再送回数テーブルを記憶している。尚、本第8実施形態における再送回数テーブルには、0からなる転送回数値に対応づけて、1からなる再送回数値が設定され、また、1からなる転送回数値に対応づけて、2からなる再送回数値が設定され、また、2以上からなる転送回数値に対応づけて、0からなる再送回数値が設定されている(図33(b)参照)。
次に、図35は、本第8実施形態における通信装置8の機能ブロック図である。尚、本第8実施形態の通信装置8は、上記第6実施形態の通信装置6の構成を一部変更しただけである。
したがって、ここでは、通信装置6と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素についてのみ詳述する。
図35に示すように、通信装置8は、通信装置6に対して、再送回数テーブル切替部81と、再送回数テーブル記憶部82と、再送部84とが追加されている。
また、通信装置8は、パケット判定部60と、転送回数取得部62とに代えて、パケット判定部80と、転送回数取得部83とを備える。
また、通信装置8において、転送回数追加部17は、送信通知を再送部84へ送信する。
ここで、パケット判定部80は、後述のパケット判定処理(図36)を実行し、パケットを転送するか否かを判定する。
また、再送回数テーブル切替部81は、パケット判定部80から再送回数テーブルを受信し、受信した再送回数テーブルを再送回数テーブル記憶部82に記憶(上書き)する。
また、再送回数テーブル記憶部82は、当該通信装置8に搭載された記憶素子にて予め確保された記憶領域からなり、再送回数テーブルを記憶している。
また、転送回数取得部83は、パケット判定部80から転送通知を受信すると、パケット保存バッファ12に保存されたパケットを参照して、該パケットに含まれている転送回数値を取得し、取得した転送回数値を転送判定部14と再送部84とへ送信する。
また、再送部84は、後述の再送処理(図37)を実行し、送信通知をパケット送信部18へ送信する。
ここで、図36は、パケット判定部80が実行するパケット判定処理の流れを示すフローチャートである。
図36に示すように、本処理では、まず、パケット受信部11から受信通知を受信したのち(S1000)、パケット保存バッファ12に保存されたパケットに含まれているパケット種別を参照する(S1005)。
そして、このパケットが転送確率設定パケットであるか否か(つまり、パケット種別が0であるか否か)を判定する(S1010)。
ここで、転送確率設定パケットである場合には(S1010:Yes)、このパケットから転送確率テーブルを取得して(S1015)、この転送確率テーブルを転送確率テーブル切替部61へ送信したのち(S1020)、後述のS1045へ移行する。
一方、転送確率設定パケットでない場合には(S1010:No)、再送回数設定パケットであるか否か(つまり、パケット種別が1であるか否か)を判定する(S1025)。
そして、再送回数設定パケットでない場合には(S1025:No)、転送回数取得部83へ転送通知を送信し(S1030)、上述のS1000へ戻る。
一方、再送回数設定パケットである場合には(S1025:Yes)、このパケットから再送回数テーブルを取得して(S1035)、この再送回数テーブルを再送回数テーブル切替部81へ送信したのち(S1040)、破棄通知をパケット破棄部63へ送信し(S1045)、上述のS1000へ戻る。
次に、図37は、再送部84が実行する再送処理の流れを示すフローチャートである。
図37に示すように、本処理では、まず、転送回数追加部17から送信通知を受信するとともに、転送回数取得部83から転送回数値を受信する(S1100)。そして、再送回数テーブル記憶部82に記憶されている再送回数テーブルを参照し、転送回数取得部83から取得した転送回数値に対応づけられた再送回数値Mを取得する(S1105)。
再送回数値Mを取得すると、予め設定された変数X(初期設定時には0)にこの再送回数値Mを設定したのち(S1110)、送信通知をパケット送信部18へ送信する(S1115)。
そして、変数Xが0であるか否かを判定し(S1120)、変数Xが0でない場合には(S1120:No)、変数Xを1だけ減少(デクリメント)させて(S1125)、上述のS1115へ戻る一方、変数Xが0である場合には(S1120:Yes)、上述のS1100へ戻る。
つまり、通信装置8とRSU9とによれば、例えば、図38,39に示すような車車間通信を実現できる。尚、図38は、本第8実施形態における車車間通信の一例を示す説明図であり、図39は、本第8実施形態における車車間通信の流れの一例を示すシーケンス図である。また、この一例では、車両を識別する車両IDと、車両の位置を示す位置情報と、パケットを作成した時間を示す作成時間とをデータ(存在情報)として含んだ存在情報パケット(図34(d)参照)を転送する場合を示している。
即ち、見通しの悪いカーブの手前にRSU9を設置し、このカーブに応じた適切な転送確率テーブルと再送回数テーブルとをこの付近を走行中の車両C49〜C51に搭載された通信装置8へ送信することで、これら通信装置8における転送確率テーブルと再送回数テーブルとを適宜切り替えることができる。
ここで、カーブに侵入する手前の車両C49から送信された存在情報パケットが、カーブを走行中の車両C50に搭載された通信装置8によって受信されると、この通信装置8が、パケットの種別を判定するとともに、転送するか否かを判定する。
そして、この通信装置8が、パケットを転送する場合には、転送回数値に応じた再送信回数だけパケットが再送信される。
これにより、このカーブ以外の区間においては、通信帯域を無駄に逼迫させることがなく、また、このカーブにおいては、車両C49に搭載された通信装置8から送信された存在情報パケットを車両C49の反対側からカーブへ侵入してくる車両C51に搭載された通信装置8へ高い確度で転送することができる。
尚、本第8実施形態では、再送処理のS1105が本発明における再送信回数決定手段に相当し、パケット送信部18と、再送処理のS1115〜S1125と、通信媒体10とが本発明におけるパケット送信手段及び再送信手段に相当する。
また、本第8実施形態では、パケット判定処理のS1005,S1025が本発明におけるパケット内容判定手段(請求項11)に相当し、パケット判定処理のS1035〜S1045が本発明における再送回数テーブル設定手段に相当する。
また、パケット判定処理のS1030が本発明における作動許可手段(請求項11)に相当し、通信媒体90と、パケット送信部92とが本発明における再送回数テーブル送信手段に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、乱数Rが転送確率P以下であることを条件に、パケットを転送していたが、乱数Rが転送確率P未満であることを条件に、パケットを転送してもよい。
また、上記実施形態では、上記のような大きさの転送回数値や転送確率が転送確率テーブルに設定されていたが、上記以外の大きさのものが設定されていても勿論よい。
また、上記実施形態では、上記のような大きさの転送回数値や再送回数値が再送回数テーブルに設定されていたが、上記以外の大きさのものが設定されていても勿論よい。
また、上記実施形態では、車両に搭載され、車車間通信を行う通信装置に本発明を適用したが、これ以外の用途の通信装置に適用してもよい。
第1実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第1実施形態における通信装置がパケットを転送する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態における通信装置がパケットを破棄する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態における転送判定処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるパケットの内容と転送確率テーブルの内容とを示す説明図である。 第1実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第2実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第2実施形態における受信パケット数加算処理、及び転送確率切替処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における転送確率切替テーブルの内容と転送確率テーブルの内容とを示す説明図である。 第2実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第3実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第3実施形態における通信装置が転送確率テーブルを切り替える場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 第3実施形態における通信装置が転送確率テーブルを切り替えずに維持する場合における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 第3実施形態における転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における転送確率切替テーブルの内容と転送確率テーブルの内容とを示す説明図である。 第3実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第4実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第4実施形態における転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における転送確率切替テーブルの内容を示す説明図である。 第4実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第5実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第5実施形態における転送確率切替判定処理の流れを示すフローチャートである。 第5実施形態における転送確率切替テーブルの内容を示す説明図である。 第6実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第6実施形態におけるパケット判定処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施形態におけるパケットの内容を示す説明図である。 第6実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第7実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第7実施形態における種別回数取得処理の流れを示すフローチャートである。 第7実施形態における転送判定処理の流れを示すフローチャートである。 第7実施形態における転送確率切替テーブルの内容を示す説明図である。 第8実施形態におけるRSUの機能ブロック図である。 第8実施形態における転送確率テーブルの内容と再送回数テーブルの内容とを示す説明図である。 第8実施形態におけるパケットの内容を示す説明図である。 第8実施形態における通信装置の機能ブロック図である。 第8実施形態におけるパケット判定処理の流れを示すフローチャートである。 第8実施形態における再送処理の流れを示すフローチャートである。 第8実施形態における車車間通信の一例を示す説明図である。 第8実施形態における車車間通信の流れの一例を示すシーケンス図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,6,7,8…通信装置、10,90…通信媒体、11…パケット受信部、12…パケット保存バッファ、13,62,83…転送回数取得部、14,71…転送判定部、15,92…転送確率テーブル記憶部、16…乱数発生部、17…転送回数追加部、18,91,93…パケット送信部、19,63…パケット破棄部、20…混雑状態バッファ、21…受信パケット数バッファ、22…混雑状態判定部、23,73…転送確率切替テーブル記憶部、24,72…転送確率テーブルDB、25,33,61…転送確率テーブル切替部、30…位置情報取得部、31,41,51…転送確率切替判定部、32,42,52…転送確率切替テーブルDB、43…ゾーン番号保存バッファ、50…道路種別取得部、53…道路種別保存バッファ、60,80…パケット判定部、70…種別回数取得部、81…再送回数テーブル切替部、82,94…再送回数テーブル記憶部、84…再送部。

Claims (12)

  1. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と
    当該通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報と、前記転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に応じた前記転送確率テーブルを選択する転送確率テーブル選択手段と
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定し、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブル選択手段によって選択された前記転送確率テーブルに基づいて前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  2. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    当該通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報の範囲を示す範囲情報と、前記転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を範囲に含む前記範囲情報に応じた前記転送確率テーブルを選択する転送確率テーブル選択手段と、
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定し、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブル選択手段によって選択された前記転送確率テーブルに基づいて前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  3. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    当該通信装置が位置する道路の種別を示す道路種別情報を取得する道路種別取得手段と、
    前記道路種別情報と、前記転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、前記道路種別取得手段によって取得された前記道路種別情報に応じた前記転送確率テーブルを選択する転送確率テーブル選択手段と
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定し、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブル選択手段によって選択された前記転送確率テーブルに基づいて前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  4. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    前記パケット受信手段によって受信された前記パケットの種別を判定するパケット種別判定手段と、
    前記パケットの種別を示すパケット種別情報と、前記転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、前記パケット種別判定手段の判定結果が示す前記パケット種別情報に応じた前記転送確率テーブルを選択する転送確率テーブル選択手段と
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定し、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブル選択手段によって選択された前記転送確率テーブルに基づいて前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  5. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    予め指定された時間内に前記パケット受信手段によって受信された前記パケットの数である受信パケットレートを判定する受信パケットレート判定手段と、
    前記受信パケットレートの範囲を示す通信混雑情報と、前記転送確率テーブルとが対応づけられた転送確率切替テーブルに基づいて、前記受信パケットレート判定手段の判定結果を範囲に含む前記通信混雑情報に応じた前記転送確率テーブルを選択する転送確率テーブル選択手段と、
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定し、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブル選択手段によって選択された前記転送確率テーブルに基づいて前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  6. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記転送回数値と、前記パケットの再送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた、少なくとも1種類の再送回数テーブルに基づいて、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットの再送信回数を決定する再送信回数決定手段と、
    前記パケットを外部へ送信するパケット送信手段と、
    該パケット送信手段の作動後、前記再送信回数決定手段によって決定された前記再送信回数だけ前記パケットを外部へ再送信する再送信手段と、
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項6記載の通信装置において、
    前記再送信回数決定手段によって参照される前記再送回数テーブルを記憶する記憶領域と、
    前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルであるか否かを判定するパケット内容判定手段と、
    該パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルであると判定された場合に、該再送回数テーブルを前記記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する再送回数テーブル設定手段と、
    前記パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルと異なると判定された場合にのみ、前記パケット送信手段及び前記再送信手段の作動を許可する作動許可手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  8. 請求項1乃至請求項7記載の通信装置において、
    少なくとも1種類の前記転送確率テーブルには、
    前記転送回数値が大きいほど大きな前記転送確率が対応づけられていることを特徴とする通信装置。
  9. コンピュータを、請求項1乃至請求項8いずれか記載の通信装置における各手段として機能させるためのプログラム。
  10. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    前記転送確率決定手段によって参照される前記転送確率テーブルを記憶する記憶領域と、
    前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれているデータが前記転送確率テーブルであるか否かを判定するパケット内容判定手段と、
    該パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記転送確率テーブルであると判定された場合に、該転送確率テーブルを前記記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する転送確率テーブル設定手段と、
    前記パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記転送確率テーブルと異なると判定された場合にのみ、前記転送確率判定手段の作動を許可する作動許可手段と
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定する車載又は路側の通信装置と、
    パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された転送確率テーブルを含むパケットを送信するパケット送信手段を備える路側の通信装置と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  11. 転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記パケットの転送を実行する確率である転送確率を設定された、少なくとも1種類の転送確率テーブルに基づいて、前記転送確率を決定する転送確率決定手段と、
    乱数発生手段と、
    該乱数発生手段によって発生された乱数が前記転送確率決定手段によって決定された前記転送確率の範囲内であるか否かを判定する転送確率判定手段と、
    該転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲内であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値を増加させ、該パケットを外部へ転送するパケット転送手段と、
    前記転送確率判定手段によって前記乱数が前記転送確率の範囲外であると判定された場合に、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットを破棄するパケット破棄手段と、
    転送された回数を示す転送回数値を少なくとも含むパケットを外部から受信するパケット受信手段と、
    前記転送回数値と、前記パケットの再送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた、少なくとも1種類の再送回数テーブルに基づいて、前記パケット受信手段によって受信された前記パケットの再送信回数を決定する再送信回数決定手段と、
    前記パケットを外部へ送信するパケット送信手段と、
    該パケット送信手段の作動後、前記再送信回数決定手段によって決定された前記再送信回数だけ前記パケットを外部へ再送信する再送信手段と、
    前記再送信回数決定手段によって参照される前記再送回数テーブルを記憶する記憶領域と、
    前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルであるか否かを判定するパケット内容判定手段と、
    該パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルであると判定された場合に、該再送回数テーブルを前記記憶領域に記憶し、該パケットを破棄する再送回数テーブル設定手段と、
    前記パケット内容判定手段によって前記パケットに含まれているデータが前記再送回数テーブルと異なると判定された場合にのみ、前記パケット送信手段及び前記再送信手段の作動を許可する作動許可手段と、
    を備え、
    前記転送確率テーブルには、
    複数種類の前記転送確率が前記転送回数値に対応づけて設定され、
    前記転送確率決定手段は、
    前記転送確率テーブルに設定された前記転送確率のなかから前記パケット受信手段によって受信された前記パケットに含まれている前記転送回数値に対応する前記転送確率を選択することで前記転送確率を決定する車載又は路側の通信装置と、
    パケットが転送された回数を示す転送回数値と、該パケットの送信を行う回数を示す再送回数値とが対応づけられた再送回数テーブルを含むパケットを送信する再送回数テーブル送信手段を備える路側の通信装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  12. 請求項10または請求項11記載の通信システムにおいて、
    少なくとも1種類の前記転送確率テーブルには、
    前記転送回数値が大きいほど大きな前記転送確率が対応づけられていることを特徴とする通信システム。
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