JP4644878B2 - 黒色電極およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル等のディスプレイパネルの基板上に設けられる黒色電極、および該黒色電極が設けられたディスプレイパネルに関する。
ディスプレイパネルとしてプラズマディスプレイパネルを例に挙げ、黒色電極に関する従来の技術について説明する。
プラズマディスプレイパネルは、一対の前面ガラス基板および背面ガラス基板を有し、該前面および背面ガラス基板は互いに対向するように配置されている。そして、一定の間隔で支持された該ガラス基板と、そのガラス基板のあいだに配置されたセル障壁とによって、それぞれ規定されたディスプレイ素子としての複数のセルが形成されている。前記ガラス基板の内表面上に誘電体層をはさんで位置する交差した二つの電極は、その間に交流電圧をかけることによって、複数のセル内で放電して、セル障壁の表面上に形成された蛍光体スクリーンを発光させ、透明なガラス基板を透過した光によって画像を表示するものである。
前面ガラス基板上に設けられた、ITO膜等の透明電極のさらにその上に、ディスプレイのコントラストを改善する目的で黒色電極が形成される。そして、該黒色電極としては、例えば特許文献1に示すようにルテニウム酸化物が使用されている。また、該黒色電極の更にその上に、バス電極(主要成分は、Au、Ag、Pd、Pt、Cuのうち少なくとも一種類からなる導電性粒子)が形成される。
特開平10−255670号公報
上述した従来の技術において、黒色電極の原料として用いられるルテニウム酸化物は非常に高価な材料であり、該原料コストがディスプレイパネルの生産コストを上昇させている。そこで、本発明が解決しようとする課題は、ルテニウム酸化物を代替できる色調と電気的特性とを有し低コストな黒色電極、および該黒色電極が設けられているディスプレイパネルを提供することである。
上述の課題を解決するため、本発明者らが研究を行ったところ、Bi、Sr、Ca、Cuを含む複合酸化物、またはRE、Ba、Cu(但し、REはレアアース金属元素)を含む複合酸化物は、コストが安価でありながら、ルテニウム酸化物に匹敵する色調と、同程度の導電性を有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、上述の課題を解決するための第1の手段は、
プラズマディスプレイパネルを構成する基板上に形成された黒色電極であって、
一般式(Bi、Pb) 2+a Sr Ca Cu (但し、0<a<0.5)で表記される複合酸化物の焼結体からなることを特徴とする黒色電極である。
第2の手段は、
第1の手段に記載の黒色電極であって、
前記複合酸化物と銀とからなり、該銀の含有量が1wt%〜50wt%であることを特徴とする黒色電極である。
第3の手段は、
第1または第2の手段のいずれかに記載の黒色電極が設けられていることを特徴とするプラズマディスプレイパネルである。
第1または第2の手段のいずれかに記載の黒色電極は、ルテニウム酸化物に匹敵する色調と、同程度の導電性を有しながらコストが安価である。
第3の手段に記載のプラズマディスプレイパネルは、黒色電極としてルテニウム酸化物を用いたものと同等の光学的特性、電気的特性を有しながら生産コストが安価である。
まず、プラズマディスプレイパネルの一例の模式的な展開図である図1を用い、黒色電極およびバス電極の配置について説明する。図1に示すように、プラズマディスプレイパネルにおいては、透明電極1およびアドレス電極2が、マトリックス状に配置されていて、それらの電極1および電極2の選択された交点において放電が起こり、蛍光物質3が励起されて発光する。マトリックスまたは線状構造をしたディスプレイ素子としてのセル障壁4は、前面ガラス基板5と背面ガラス基板6とのあいだに配置されて、複数のセルを形成する。黒色電極10は透明電極1上に形成され、パネル内を迷走する外光を遮断する等して、ディスプレイ画面のコントラストを向上させる。バス電極7は、一つずつ連続して選択される表示行用の透明電極1を接続し、選択された表示行のセルを消し、そして選択されたセルにデータを表示し、前面ガラス基板5上の透明電極1の表面に形成させるために用いるものである。誘電体層8は絶縁層として機能し、透明電極1、黒色電極10とバス電極7の上に形成される。保護膜9は、誘電体層8の上に形成される。
次に、該黒色電極に含まれる3種の黒色電極材料とそのペースト化、および該ペーストを用いた黒色電極の焼成による製造について説明する。
1.一般式BiSrCaCuで表記される黒色電極材料
本発明に係る一般式BiSrCaCu(以下、Bi2212と略記する場合がある。)で表記される黒色電極材料は、ビスマス、ストロンチウム、カルシウム、銅を含む複合酸化物である。該黒色電極材料の色相を、東京電色(株)製MODEL TC-1500DXで測定したところ、Lが25〜35、aが−0.8〜−0.1、bが1.0〜2.5で、プラズマディスプレイパネル等のディスプレイパネルに設けられる黒色電極として満足すべき色相を有していることが判明した。また、該黒色電極材料の焼結時の体積抵抗率を、4端子抵抗法により測定したところ1.0×10−3Ω・cmと低く、バス電極の機能を兼ねることも可能であることが判明した。即ち、本発明に係る黒色電極材料を焼結して得られる黒色電極は、バス電極の機能を兼ねることが可能であり、該構成を用いることで、バス電極製造工程を省略することも可能である。
次に、該Bi2212黒色電極材料の原料粉体の製造方法について説明する。
Bi、SrCO、CaCO、CuOの各種粉末を、全体がBi2212のモル比となるように秤量、混合し、混合粉とする。このとき、CaCOはCaO、またはCa(OH)へ代替可能である。また、上述の乾式粉体混合ではなく、湿式共沈法等にてBi、Sr、Ca、Cuの各元素を所望のモル比になるよう調製し、混合粉を得ても良い。混合の際には、各原料粉末を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル混合をおこなうのが好ましい。
次に、得られた混合粉を仮焼し、仮焼粉を調製する。仮焼条件は、大気下で温度は600℃〜1000℃好ましくは750℃〜850℃で、時間は3時間〜50時間である。得られた仮焼粉を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこなう。この操作は、仮焼粉を細かく粉砕して均一性を向上させるとともに、次の焼成における熱的反応性を上げることが目的である。粉砕が終了したスラリー状の仮焼粉を乾燥機で乾燥させる。次にこれら仮焼粉を再度、上述した仮焼と同条件にて加熱し焼成して合成粉を得る。
得られた合成粉を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこない、最終的に、メディアン径(D50)が1.30±0.20μm、比表面積(BET測定による。)が2.0±0.5 m2/gとなるように粉体特性を調整し、Bi2212黒色電極材料の原料粉体を得た。ここで、メディアン径(D50)を1.30±0.20μm、比表面積を2.0±0.5 m2/gに調整した理由は、後述する該黒色電極材料を用いてペーストを製造する際のペースト粘度が適正な範囲に収まること、該ペーストの脱脂が容易であること、および該ペーストが平滑な面に塗布された際のペースト面が平滑であること、等を考慮に入れたものである。
2.一般式Bi1.85Pb0.35SrCaCuで表記される黒色電極材料
本発明に係る一般式Bi1.85Pb0.35SrCaCu(以下、Bi2223と略記する場合がある。)で表記される黒色電極材料は、ビスマス、鉛、ストロンチウム、カルシウム、銅を含む複合酸化物である。該黒色電極材料の色相、焼結時の体積抵抗率を、Bi2212黒色電極材料と同様に測定したところ、Lが25〜35、aが−0.8〜−0.1、bが1.0〜2.5であり、焼結時の体積抵抗率は1.0×10−3Ω・cmであることが判明した。従って、上述したBi2212黒色電極材料と同様に、Bi2223黒色電極材料も、ディスプレイパネルに設けられる黒色電極として満足すべき色相を有し、バス電極の機能を兼ねることが可能であることが判明した。
次に、該Bi2223黒色電極材料の原料粉体の製造方法について説明する。
Bi、PbO、SrCO、CaCO、CuOの各種粉末を、全体がBi2223のモル比となるように秤量、混合し、混合粉とする。このとき、CaCOはCaO、またはCa(OH)へ代替可能である。また、上述の乾式粉体混合ではなく、湿式共沈法等にてBi、Pb、Sr、Ca、Cuの各元素を所望のモル比になるよう調製して混合粉を得ても良い。混合には、各原料粉末を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒とともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル混合をおこなう。
次に、得られた混合粉を仮焼し仮焼粉を調製する。仮焼条件は、大気下で温度600℃〜1000℃好ましくは830℃〜860℃で、時間は、3時間〜50時間である。得られた仮焼粉を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒とともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこなう。この操作は、仮焼粉を細かく粉砕して均一性を向上させるとともに、次の焼成における熱的反応性を上げることが目的である。粉砕が終了したスラリー状の仮焼粉を乾燥機で乾燥させる。次にこれら仮焼粉を再度、上述した仮焼と同条件にて加熱し焼成して合成粉を得る。
得られた合成粉を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこない、最終的に、メディアン径(D50)が1.30±0.20μm、比表面積(BET測定による。)が2.0±0.5 m2/gとなるように粉体特性を調整し、Bi2212黒色電極材料の原料粉体を得た。ここで、メディアン径(D50)を1.30±0.20μm、比表面積を2.0±0.5 m2/gに調整した理由は、Bi2212黒色電極材料の場合と同様である。
3.一般式YBaCuで表記される黒色電極材料
本発明に係る一般式YBaCu(以下、YBCOと略記する場合がある。)で表記される黒色電極材料は、イットリウム、バリウム、銅を含む複合酸化物である。該黒色電極材料の色相、焼結時の体積抵抗率を、Bi2212黒色電極材料と同様に測定したところ、Lが25〜35、aが−0.8〜−0.1、bが1.0〜2.5であり、焼結時の体積抵抗率は2.0×10−3Ω・cmであることが判明した。従って、上述したBi2212黒色電極材料と同様に、YBCO黒色電極材料も、ディスプレイパネルに設けられる黒色電極として満足すべき色相を有し、バス電極の機能を兼ねることが可能であることが判明した。
次に、該YBCO黒色電極材料の原料粉体の製造方法について説明する。
、BaCO、CuOの各種粉末を、全体がY1BaCu3のモル比となるように秤量、混合し、混合粉とする。また、上述の乾式粉体混合ではなく、湿式共沈法等にてY、Ba、Cuの各元素を所望のモル比になるよう調製して混合粉を得ても良い。混合には、各原料粉末を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル混合をおこなう。
次に、得られた混合粉を仮焼し仮焼粉を調製する。仮焼条件は、大気下で温度600℃〜1000℃好ましくは900℃〜950℃で、時間は、3時間〜50時間である。得られた仮焼粉を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒とともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこなう。この操作は、仮焼粉を細かく粉砕して均一性を向上させるとともに、次の焼成における熱的反応性を上げることが目的である。粉砕が終了したスラリー状の仮焼粉を乾燥機で乾燥させる。次にこれら仮焼粉を再度、上述した仮焼と同条件にて加熱し焼成して合成粉を得る。
得られた合成粉末を、Zrボール、トルエンなどの有機溶媒と伴にセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、ボールミル粉砕をおこない、最終的に、メディアン径(D50)が1.30±0.20μm、比表面積(BETによる。)が2.0±0.5 m2/gとなるように粉体特性を調整し、YBCO黒色電極材料の原料粉体を得た。ここで、メディアン径(D50)を1.30±0.20μm、比表面積を2.0±0.5 m2/gに調整した理由は、Bi2212黒色電極材料の場合と同様である。
4.黒色電極材料を用いたペーストの製造
上記1から3で説明した、本発明に係る3種の黒色電極材料は、ペースト化することで、上述したガラス基板上の所定位置に所定形状の黒色電極を容易に設けることができる。
該ペースト化された黒色電極材料(以下、ペーストと記載する場合がある。)を製造するためには、上記1から3で説明した、本発明に係る3種の黒色電極材料のいずれかに、適宜な有機バインダーおよび有機ビヒクルを混合し、3本ローラー等を用いて混練することにより製造することができる。ここで、有機バインダーとしては、ポリイソブチルメタクリレート、エチルセルロース等が、有機ビヒクルとしてはテルピネオール、フタル酸ジブチル等が好適である。
また、このペースト化の際に、該ペースト中へ銀を添加するのも好ましい構成である。これは、銀添加ペーストを焼成して得られる黒色電極材料の機械的強度が増加すると伴に、導電性もさらに増加させることが出来るからである。該銀添加量は、最終的に形成される黒色電極中において、1wt〜50wt%含有されるの添加が好ましい。これは、1wt%以上の添加で、添加効果が発揮され、50wt%以下の添加であれば、黒色電極として満足できる色相を維持できるからである。従って、銀の添加方法としては、該ペーストへ、銀粉または銀ペーストの形態で混入させる際、黒色電極材料と銀粉との合計重量に対して1wt〜50wt%添加することが、黒色電極の色相を保つ観点、および作業性の観点より好適である。
5.黒色電極の製造
ガラス基板に設けられた透明電極上に設けられたペーストを、100〜120℃の温度で乾燥させた後、500〜600℃の温度の温度で1〜5時間焼成し、黒色電極材料を焼結体とすることで、満足すべき黒色を有しバス電極の機能を兼ねることも可能である黒色電極が形成される。この本発明に係る黒色電極が設けられたガラス基板は、この後、公知の工程によりプラズマディスプレイパネルとすることが出来る。また、該黒色電極材料は、上記プラズマディスプレイパネルに限らず、黒色電極が設けられる各種のディスプレイパネルに適用することができる。
以下、実施例をもって、本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
Bi、SrCO、CaCO、CuOの各種粉末を、全体がBi2212のモル比となるように秤量、混合し、混合粉とした。混合には、各原料粉末を、径10mmφのZrボール、粉末重量の2倍程度の重量のトルエンとともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、10時間のボールミル混合をおこなった。次に、該混合粉を仮焼して仮焼粉を調製した。仮焼条件は、大気下で温度800℃、時間は、10時間とした。得られた仮焼粉を、径3mmφのZrボール、粉末重量の2倍程度の重量のトルエンとともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、20時間のボールミル粉砕をおこなった。粉砕が終了したスラリー状の仮焼粉を乾燥機で乾燥させ、次にこれら仮焼粉を再度、仮焼条件と同条件にて焼成し、合成粉を得た。
この合成粉末を、径3mmφのZrボール、粉末重量の2倍程度の重量のトルエンとともにセラミックスポットに入れて、回転台にセットして、12時間のボールミル粉砕をおこない、メディアン径(D50)が1.30±0.20μm、比表面積(BET)が2.0±0.5 m2/gであるBi2212黒色電極材料の原料粉体を得た。
得られた原料粉体へ、有機バインダーとしてエチルセルロースを20wt%、有機ビヒクルとしてテルピネオールを20wt%混合し、3本ローラー等を用いて混練することによりペーストを得た。次に、このペーストをスプレー塗布法を用いて、MgO基板(100mmL×10mmW×1mmt)上に均一に塗布した後、120℃の温度で乾燥させた。続いて、600℃で3時間焼成を行い黒色電極を製造した。そして、得られた黒色電極試料の色相および抵抗率を測定した。
その結果、ディスプレイパネルの黒色電極として好適な黒色を有し、室温での抵抗率が1.0×10−3Ω・cmの黒色電極試料が得られた。
(実施例2)
実施例1と同様にして、Bi2212の合成粉を得た。
得られたBi2212の合成粉へ、メディアン径:3.0μmの銀粉を添加し、合成粉と銀粉との合計重量の20wt%が銀分となるようにした。そして、実施例1と同様に、有機バインダーおよび有機ビヒクルを添加し混練することによりBi2212の銀粉添加ペーストを得た。
このBi2212の銀粉添加ペーストを用いて、実施例1と同様に黒色電極を製造した。そして、得られた黒色電極試料の色相および抵抗率を測定した。
その結果、ディスプレイパネルの黒色電極として好適な黒色を有し、室温での抵抗率が1.0×10−4Ω・cmの黒色電極試料が得られた。
(実施例3)
実施例1と同様にして、Bi2212の合成粉を得た。
得られたBi2212の合成粉へ市販の銀ペーストを添加し、合成粉と銀ペースト中の銀との合計重量の20wt%が銀分となるようにした。そして、実施例1と同様に、有機バインダーおよび有機ビヒクルを添加し混練することによりBi2212の銀粉添加ペーストを得た。
このBi2212の銀粉添加ペーストを用いて、実施例1と同様に黒色電極を製造した。そして、得られた黒色電極試料の色相および抵抗率を測定した。
その結果、ディスプレイパネルの黒色電極として好適な黒色を有し、室温での抵抗率が1.0×10−4Ω・cmの黒色電極試料が得られた。
プラズマディスプレイパネル内部の模式図である。
符号の説明
1.透明電極
2.アドレス電極
3.蛍光物質
4.セル障壁
5.前面ガラス基板
6.背面ガラス基板
7.バス電極
8.誘電体層
9.保護膜
10.黒色電極

Claims (3)

  1. プラズマディスプレイパネルを構成する基板上に形成された黒色電極であって、
    一般式(Bi、Pb) 2+a Sr Ca Cu (但し、0<a<0.5)で表記される複合酸化物の焼結体からなることを特徴とする黒色電極。
  2. 請求項1に記載の黒色電極であって、
    前記複合酸化物と銀とからなり、該銀の含有量が1wt%〜50wt%であることを特徴とする黒色電極。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の黒色電極が設けられていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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