JP4644402B2 - 超高活性ブタ成長ホルモン放出ホルモン類似体 - Google Patents

超高活性ブタ成長ホルモン放出ホルモン類似体 Download PDF

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Description

【0001】
(関連出願)
本願は、1999年7 月26日に出願された米国特許仮出願第60/145,624号に対して優先権を主張する。
【0002】
(発明の属する技術分野)
本発明は、成長不全の処置;成長成績の改善;正常な成長に伴うレベルよりも大きなレベルでの動物における成長ホルモンの産生の刺激;および成長ホルモン放出ホルモン類似体の投与を用いる成長の増強に関する。さらに、本発明は、筋肉に特異的なプロモーターによって調節される前記成長ホルモン放出ホルモン類似体をコードするヌクレオチド配列を、特に遺伝子治療技術を使用して筋肉組織に適用することに関する。
【0003】
(従来の技術)
成長ホルモン(GH)経路は、正常な成長にその産物を必要とする一連の相互に依存した遺伝子から構成されている。GH経路の遺伝子には下記が含まれる:(1)GHおよびインスリン様成長因子−I(IGF−I)などのリガンド;(2)pit1の代弁者(prophet)またはprop1およびpit1などの転写因子;(3)アゴニストおよびアンタゴニスト、例えば、それぞれ成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)およびソマトスタチンなど;ならびに(4)GHRH受容体(GHRH−R)およびGH受容体(GH−R)などの受容体。これらの遺伝子は、視床下部、下垂体、肝臓および骨を含む種々の器官および組織で発現している。GH経路の効果的で調節された発現は、炭水化物代謝、タンパク質代謝および脂肪代謝の恒常性だけでなく、最適な縦方向の成長に必須である。GH合成および下垂体前葉からのGH分泌は、GHRHにより刺激され、ソマトスタチンにより阻害される。これらはともに視床下部ホルモンである。ヒトおよび他の脊椎動物における体細胞成長を制御することにおけるGHの中心的な役割、ならびに下垂体からのGHの分泌を調節する生理学的に関連した経路はよく知られている。GHは、第一に肝臓において、そして他の標的器官においてIGF−Iの産生を増大させる。IGF−IおよびGHは、今度はGHRHおよびGHの放出を阻害するように視床下部および下垂体に対してフィードバックする。GHは、末梢組織に対して直接的および間接的な両方の作用を有し、その間接的な作用は主にIGF−Iによって媒介されている。
【0004】
広範囲の臨床的状態が、縦方向の成長(思春期前の成長)または体組成が損なわれ、そしてGH治療またはGHRH治療に応答する小児および成人の両方に存在する。すべての場合において、GHRH−GH−IGF−Iの軸は基本的であるが、様々な考えられる理由で、最適な感受性または応答性で必ずしも機能していない。
【0005】
小児におけるGH欠乏症の主要な特徴は低身長である。類似した表現型が、非GH欠乏性の低身長と同様に、GH軸での種々の場所における遺伝子的欠陥により生じている(Parks他、1995)。非GH欠乏症は種々の病因を有する:(1)遺伝病、ターナー症候群(Jacobs他、1990;Skuse他、1999)、低軟骨形成症(Tanaka他、1998;KeyおよびGross、1996)、そしてクローン病(Savage他、1999);ならびに(2)子宮内の発育遅延(AlbaneseおよびStanhope、1997;Azcona他、1998)、ならびに(3)慢性的な腎機能不全(Sohmiya他、1998;BenfieldおよびKohaut、1997)。GH軸が影響を受けていない患者(すなわち、正常なホルモン、遺伝子および受容体を有する患者)は発育遅延の全症例の50%以上を占めている。これらの症例では、GHRH治療またはGH治療が効果的であることが示されている(GesundheitおよびAlexander、1995)。
【0006】
下垂体前葉からの低下したGH分泌は、25歳から老年期まで老化するときに骨格筋量を喪失させる。GHRH−GH−IGF−I軸は、老化により、そして中高年において劇的な変化を受け(D’Costa他、1993)、GH産生速度およびGH半減期を低下させ、GHおよびGHRHの刺激に対するIGF−Iの応答を低下させ、これにより骨格筋量の喪失(筋肉欠乏症(sarcopenia))、骨粗鬆症をもたらし、そして脂肪の増大および非脂肪体量の減少をもたらす(Bartke、1998)。以前の研究により、著しい数の正常な中高年者において、GHおよび様々なIGFの血清中のレベルが、その10代(13歳〜19歳)のレベルの70%〜80%の差で著しく低下していることが示されている(Corpas他、1993;Iranmanesh他、1991)。筋肉欠乏症の発症はGH治療により相殺され得ることが明らかにされている。しかし、これは、そのコストおよび頻繁な副作用のために中高年者においては依然として議論されている治療である。
【0007】
組換えタンパク質を産生させることは、これらの状態を処置するための有用なツールになり得る。GH置換療法が発育不全の患者で広く使用され、満足できる成長が得られ、そして処置されている小児には好ましい心理学的作用を有し得る(RosenbaumおよびSaigal、1996;Erling、1999)が、この治療には、実施できないほどの頻繁なGH投与が必要であること(Monti他、1997;Heptulla他、1997)および望ましくない二次的な作用(Blethen他、1996;Watkins、1996;Shalet他、1997;Allen他、1997)を含むいくつかの欠点がある。
【0008】
頭蓋外に分泌されたGHRHは、(膵島細胞腫および様々なところに存在する類ガン腫で認められるように)成熟ペプチドまたは短縮型分子として分泌されているが、多くの場合に生物学的に活性であり、そして末端肥大症を生じさせさえし得ることが十分に確立されている(Esch他、1982;Thorner他、1984)。GH欠乏の小児または成人への組換えGHRHの投与は、IGF−Iレベルを増強し、GHRH用量に比例してGH分泌を増大させ、さらにまたGHRHのボーラス用量に対する応答を生じさせる(BercuおよびWalker、1997)。従って、GHRHの投与は、正常値よりも少ないGHレベルおよびIGF−Iレベルを増大させるより生理学的な代替法を表している(Corpas他、1993)。
【0009】
GHRHタンパク質治療は、事実上副作用を伴うことなく、正常な周期的なGH分泌を伴い、正常な周期的なGH分泌を刺激するが、生体内のGHRHの短い半減期は、頻繁な(1日に1回〜3回の)静脈内投与、皮下投与、または(300倍の高用量を必要とする)鼻内投与を必要とする。従って、長期間の処置として、GHRH投与は実用的ではない。しかし、頭蓋外に分泌されたGHRHは、プロセシングされたタンパク質種(Try1−40またはTry1−Leu44)として、またはそれよりも短い短縮型分子としてさえも、生物学的に活性である(Thorner他、1984)。重要なことに、血中供給における低レベルのGHRH(100pg/ml)は、GHの分泌を刺激し(Corpas他、1993)、そしてGHRHを遺伝子治療的発現に対する優れた候補物にする。プラスミドDNAによる直接的な遺伝子移入は、現在、多くの開発された遺伝子治療法の基礎であり、従ってウイルス遺伝子または脂質粒子を必要としない(Muramatsu他、1998;AiharaおよびMiyazaki、1998)。骨格筋は、筋肉繊維は長寿命であり、免疫応答性宿主において数ヶ月または数年にわたって発現する環状DNAプラスミドによって形質導入され得るので好ましい標的組織である(Davis他、1993;Tripathy他、1996)。以前の報告は、ヒトGHRHのcDNAが、マウスにおける注射可能な筋原性の発現ベクターによって筋肉に送達され得ること、そしてこの場合、この発現ベクターにより、GHの分泌が2週間の期間にわたって適度なレベルに一時的に刺激されたことを明らかにした(Draghia−Akli他、1997)。
【0010】
野生型GHRHは、循環系における比較的短い半減期をヒト(Frohman他、1984)および農場動物の両方において有する。血漿中で60分間のインキュベーションを行った後では、95%のGHRH(1−44)NH2 が分解されており、一方、それよりも短い(1−40)OH形態のホルモンのインキュベーションは、類似した条件のもとでは、60分間のインキュベーションの後でペプチドの77%の分解を示しただけであった(Frohman他、1989)。(1−40)OH種のより短いGHRHをコードするcDNAを遺伝子治療ベクターに組み込むことにより、血清中における半減期が長くなり、効力が増大した分子をもたらすことができ、そしてプラスミドが注射された動物においてより大きなGH放出がもたらされる。さらに、プロテアーゼ感受性アミノ酸のアミノ酸置換による変異導入はhGHRH分子の血清半減期を長くすることができる。その上、GHRHの生物学的活性の増強が、特異的受容体に対するその結合親和性を増大させ得る超高活性な類似体を使用することによって達成される。
【0011】
成長ホルモンの放出を増大させるために、新規なGHRH類似体タンパク質を投与することに関する特許(米国特許第5,847,066号;同第5,846,936号;同第5,792,747号;同第5,776,901号;同第5,696,089号;同第5,486,505号;同第5,137,872号;同第5,084,442号;同第5,036,045号;同第5,023,322号;同第4,839,344号;同第4,410,512号;再発行特許第33,699号)、あるいはGHRHの合成ペプチドフラグメントまたは天然に存在するペプチドフラグメントを投与することに関する特許(米国特許第4,833,166号;同第4,228,158号;同第4,228,156号;同第4,226,857号;同第4,224,316号;同第4,223,021号;同第4,223,020号;同第4,223,019号)が発行されている。下記の変異を含むGHRH類似体が報告されている(米国特許第5,846,936号):1位のTyrをHisへ;2位のAlaをVal、Leuまたはその他へ;8位のAsnをGln、SerまたはThrへ;15位のGlyをAlaまたはLeuへ;27位のMetをNleまたはLeuへ;そして28位のSerをAsnへの変異。本発明の類似体は、活性に必要である、米国特許第5,846,936号に報告されているアミノ酸置換のすべてを含まない。
【0012】
米国特許第5,756,264号の特定の実施形態は、治療遺伝子が筋原性組織に送達される遺伝子治療に関しており、そして明細書に述べられた1つの実施例は成長ホルモン放出ホルモンであるが、2つの重要な差により、このシステムは本発明と区別される。第1に、本発明は、野生型と異なる成長ホルモン放出ホルモンの類似体に関しており、この類似体は、GH分泌促進剤としてのその機能を改善する著しい改変、すなわち、治療をもたらす能力を長くする低下したプロテアーゼ感受性および増大した安定性、ならびに治療をもたらす能力を増強する増大した生物学的活性を有する。さらに、本発明の1つの局面において、本発明は、骨格のα−アクチンに由来する近位の血清応答エレメント(SRE)、多数のMEF−2部位、MEF−1部位およびTEF−1結合部位を含むSPc5−12(Li他、1999)と名付けられた特徴的な合成プロモーターを用いており、天然の筋原性プロモーターの転写能を大きく越えている。そのような合成プロモーターのすばらしさは、例えば、筋原性プロモーターおよびその使用に関する発行された特許(例えば、米国特許第5,374,544号)、あるいは核酸配列の筋原性発現に対するシステムに関する発行された特許(例えば、米国特許第5,298,422号)を上回る著しい改善である。
【0013】
従って、本発明は、成長ホルモンの放出を誘発する能力を改善する変異を含む類似体の適用を教示する。実施例に例示されているように、前記類似体は、先行技術の類似体における8位でのGln、SerまたはThrへの置換がないにもかかわらず、成長ホルモンの放出を増大させることに成功している。さらに、本発明は、筋肉繊維は長寿命であり、環状DNAプラスミドによって形質導入され得るために好ましく選択された骨格筋組織に、合成された筋原性プロモーターによりその発現が調節される前記類似体を導入するための遺伝子治療技術を提供する。これは、GHRHタンパク質の頻繁な投与を必要とすることが長期間の処置としての使用についてGHRHタンパク質を不可能にしている現在の技術を上回る改善である。
【0014】
(発明の要約)
本発明の1つの実施形態は、配列番号1のアミノ酸配列を有する成長ホルモン放出ホルモンである。
【0015】
本発明のさらなる実施形態には下記が含まれる:(1)成長ホルモン経路に付随した成長ホルモン関連欠乏症を処置する方法;(2)遺伝病に付随した成長ホルモン関連欠乏症を処置する方法;(3)動物における成長成績を改善する方法;(4)成長不全疾患を有する動物を処置する方法;(5)食用動物の効率を増大させる方法;および(6)火傷、外傷、AIDSその他の消耗疾患に関連する消耗性症状を動物において処置する方法;(7)正常な成長に付随するレベルよりも大きなレベルで動物における成長ホルモンの産生を刺激する方法;および(8)動物における成長を増強する方法。これらの方法はすべて、機能的な発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター;配列番号1をコードするヌクレオチド配列;および3’非翻訳領域を含むプラスミドベクターを動物に導入する工程を含む。
【0016】
好ましい実施形態において、プロモーターは、合成筋原性プロモーターであり、hGH3’非翻訳領域が3’非翻訳領域に存在する。
【0017】
具体的な実施形態において、前記ベクターは、プラスミド、ウイルスベクター、リポソームまたはカチオン性脂質からなる群より選択される。さらなる具体的な実施形態において、前記ベクターは筋原性細胞または筋肉組織に導入される。さらなる具体的な実施形態において、前記動物は、ヒト、愛玩動物、使役動物または食用動物である。
【0018】
さらなる実施形態は、配列番号1を医薬的に許容されうる担体中に含む、動物における成長ホルモンの放出を刺激するための医薬組成物である。
【0019】
本発明の別の実施形態は、配列番号1のアミノ酸配列を有する成長ホルモン放出ホルモンをコードするヌクレオチド配列である。
【0020】
本発明のさらなる実施形態には、動物における成長ホルモンを増大させる方法が含まれる。この方法は、機能的な発現のために作動的に連結されたプロモーター;配列番号1をコードするヌクレオチド配列;および3’非翻訳領域からなるベクターの治療上有効量を動物に導入する工程を含む。具体的な実施形態において、プロモーターは、合成筋原性プロモーターである。別の具体的な実施形態において、3’非翻訳領域はhGH3’非翻訳領域である。別の具体的な実施形態において、動物は、ヒト、愛玩動物、食用動物および使役動物からなる群より選択される。さらなる具体的な実施形態において、ベクターは筋原性細胞に導入される。さらなる具体的な実施形態において、ベクターは前記動物の筋肉組織に導入される。別の具体的な実施形態において、そのような導入により、成長ホルモン経路に付随した成長ホルモン関連欠乏性疾患が処置される。さらなる具体的な実施形態において、欠乏性疾患は、前記動物における遺伝物質の変化の結果である。さらなる実施形態において、そのような導入により、前記動物における成長成績の改善が得られる。別の実施形態において、そのような導入は、食品に使用される前記動物の効率を増大させる。さらなる実施形態において、そのような導入により、火傷、外傷、AIDSその他の消耗疾患に付随する消耗性症状が動物において処置される。別の具体的な実施形態において、そのような導入により、前記動物の成長の増強がもたらされる。別の具体的な実施形態において、ベクターは一回投与で前記動物に導入される。さらなる具体的な実施形態において、ベクターは、プラスミド、ウイルスベクター、リポソームおよびカチオン性脂質からなる群から選択される。
【0021】
本発明のさらなる実施形態には、動物における成長ホルモン経路に付随する成長ホルモン関連欠乏症を処置する方法が含まれる。この方法は、機能的な発現のために作動的に連結された合成筋原性プロモーター;配列番号1をコードするヌクレオチド配列;およびhGHの3’非翻訳領域からなるベクターの治療上有効量を動物に導入する工程を含む。
【0022】
本発明の別の実施形態には、正常な成長に付随するレベルよりも大きなレベルで動物における成長ホルモンの産生を刺激する方法が含まれる。この方法は、機能的な発現のために作動的に連結された合成筋原性プロモーター;配列番号1をコードするヌクレオチド配列;およびhGHの3’非翻訳領域を含むベクターの有効量を前記動物に導入することを含む。
【0023】
他の目的、特徴および利点ならびにさらなる目的、特徴および利点は、下記の明細書を理解することによって、そしてその一部を形成する添付された図面を参照することによって明らかであり、そして最終的にはより容易に理解される。すなわち、本発明の現時点で好ましい実施形態の何らかの例が開示目的で示されている。
【0024】
(発明の詳細な説明)
本明細書に開示する発明に本発明の範囲および精神から逸脱することなく様々な置換および変更を施しうることは、当業者には容易に理解されるだろう。
【0025】
本明細書で使用する「動物」という用語は動物界に属する任意の種を指す。好ましい態様として、この用語は、より具体的には、ヒト、愛玩動物(イヌ、ネコ、ウマ)、使役動物(ウマ、ウシ)および食用動物(食品を生産する動物(ニワトリ、ウシ、魚)またはそれ自体が食品である動物(カエル、ニワトリ、魚、カニ、ロブスター、エビ、イガイ、ホタテガイ、ヤギ、イノシシ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ダチョウ、エミュー、ウナギ)および当技術分野で周知の他の動物を含む)を指す。
【0026】
本明細書で使用する「消耗性疾患」という用語は、患者の体重(主に筋肉量)が減少し、筋力が低下する疾患であって、患者は骨の脱灰(不随意、機序不明)を起こしている場合があり、複合的なウイルス/細菌感染症を起こしている場合があり、または一部の基本的代謝の調節が解除されている場合があると定義される。このような疾患の一例としてAIDS、結核、癌などが挙げられる。
【0027】
本明細書で使用する「有効量」という用語は、当業者に知られるいくつかのエンドポイントを使ってモニターすることができる効果を宿主にもたらすのに必要な組成物の量と定義される。
【0028】
本明細書で使用する「効率」という用語は(動物が1日に摂取する食品量)対(当該動物の体重増加量)と定義される。
【0029】
本明細書で使用する「成長不全」という用語は、成長が正常未満である任意の健康状態、病状または疾患と定義される。この不全は成長ホルモン経路(GHRH−GH−IGF−I軸など)に直接影響を及ぼす異常、成長ホルモン経路に間接的に影響を及ぼす異常、または成長ホルモン経路には全く影響を及ぼさない異常の結果でありうる。
【0030】
本明細書で使用する「成長ホルモン」という用語は、成長に関係するホルモンであり、化学的メッセンジャーとして働いて標的細胞に対するその作用を発揮すると定義される。
【0031】
本明細書で使用する「成長ホルモン放出ホルモン」という用語は、成長ホルモンの放出を促進または刺激するホルモンと定義される。
【0032】
本明細書で使用する「成長ホルモン放出ホルモン類似体」という用語は、天然型のアミノ酸配列(合成右旋性アミノ酸または環状アミノ酸を含まないもの)中に、GHRH分子には天然には存在しないアミノ酸突然変異を含有するが、それでもなお成長ホルモンの合成および分泌を増進する機能を保っているタンパク質と定義される。
【0033】
本明細書で使用する「筋原性」という用語は、特に筋組織を指す。
【0034】
本明細書で使用する「医薬的に許容されうる」という用語は、当該化合物の投与を受容哺乳動物が耐容しうる化合物を指す。
【0035】
本明細書で使用する「分泌促進物質」という用語は、下流調節される分子の合成および分泌を増進する天然または合成分子を指す(例えばGHRHはGHの分泌促進物質である)。
【0036】
本明細書で使用する「治療上有効量」という用語は、ある化合物の投与量であって、その量が生理的に有意である場合を指す。薬剤は、その存在が受容動物の生理機能に人為的変化をもたらす場合に、生理的に有意であるという。例えば、成長不全の処置にあっては、成長を増加させる組成物は治療上有効であり、消耗性疾患にあっては、減損率を低下させるかまたは成長を増加させる組成物は治療上有効であろう。配列番号1をコードするヌクレオチド配列の発現を治療上有効レベルにするために、十分なベクター量が利用されることは、当業者にはわかるだろう。
【0037】
本明細書で使用する「処置」という用語は、成長不全疾患の少なくとも1つの症状に好都合な影響を及ぼす行為または動物の成長に好都合な影響を及ぼす行為と定義される。1または複数の症状の治療はこの用語に包含されるものの、「処置」という用語が必ずしも治療を示さないことは、当業者にはわかるだろう。
【0038】
本明細書で使用する「ベクター」という用語は、核酸を細胞または生物中に送達する任意の媒体を指す。プラスミド、ウイルスベクター、リポソームまたはカチオン性脂質などが、その例である。
【0039】
本明細書で使用する「消耗症状」という用語は、消耗性疾患に伴う状態と定義される。
【0040】
本発明の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列を持つ成長ホルモン放出ホルモン類似体およびそれをコードする全てのヌクレオチド配列である。
【0041】
本発明の他の態様には、(1)成長ホルモン経路に付随する成長ホルモン関連欠乏症の処置方法、(2)遺伝病に付随する成長ホルモン関連欠乏症の処置方法、(3)動物の成長成績を向上させる方法、(4)成長不全疾患を持つ動物の処置方法、(5)食用動物の効率を増大させる方法、(6)火傷、外傷、AIDSその他の消耗性疾患に伴う動物の消耗症状を処置する方法、(7)動物における成長ホルモンの産生を正常な成長に付随するレベルより高いレベルに刺激する方法、および(8)動物の成長を増進する方法がある。これらの方法はいずれも、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有するプラスミドベクターを動物に導入する工程を含む。具体的一態様として、これらの方法は成長の増加、改善または増進をもたらすか、または成長ホルモンの産生の増加をもたらす。
【0042】
具体的一態様には、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する治療上有効量のベクターを動物に導入する工程を含む、動物において成長ホルモン経路に付随する成長ホルモン関連欠乏症の処置方法がある。成長ホルモン経路におけるこのような欠乏症は成長ホルモン経路に直接的または間接的な影響を及ぼしうること、また、影響を受ける段階はGHRH作用またはGHRH機能の上流または下流に存在しうることは、当業者にはわかる。GHRH作用またはGHRH機能より下流の段階が影響を受ける具体的一態様では、影響を受けたこの段階が、もともとは遺伝子治療の形で投与された本発明GHRH類似体の上昇したレベルによって克服される。
【0043】
もう一つの具体的態様には、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する治療上有効量のベクターを動物に導入する工程を含む、遺伝病に付随する成長ホルモン関連欠乏症の処置方法がある。本欠乏症は遺伝病によって直接的または間接的に起こり、他の表現型が存在する場合もある。遺伝病の例には、クロイツフェルト・ヤコブ病、コーエン症候群、アミノプテリン−メトトレキセート症候群、カブキ症候群、ウォルフ・ヒルシュホーン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ミラー・ディッカー症候群、ランゲルハンス細胞性組織球症、ロバーツ症候群、および18q−症候群などがあるが、これらに限らない。
【0044】
もう一つの態様には、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する治療上有効量のベクターを動物に導入する工程を含む、成長不全疾患を持つ動物の処置方法がある。成長不全疾患は遺伝的欠陥によるものであってもよいし、成長ホルモン経路における欠乏症によるものであってもよい。
【0045】
本発明のもう一つの態様には、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する有効量のベクターを当該動物に導入する工程を含む、動物の成長成績を改善させる方法がある。本明細書で使用する「成長成績」という用語は、動物の成長状態または成長状況と定義される。成長成績は、当該動物の又は当該動物の親の遺伝病、成長関連欠乏症、または成長に影響を及ぼす薬剤へのばく露の結果でありうる。具体的一態様として、動物の成長成績を向上させる方法は、当該動物の成長を増加させる方法を含む。
【0046】
さらなる具体的一態様には、機能的発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する有効量のベクターを当該動物に導入することからなる、動物における成長ホルモンの産生を正常な成長に付随するレベルより高いレベルに刺激する方法がある。正常な成長に付随するレベルより高いレベルには、成長関連欠乏症を持つ動物の基礎的な固有の成長、または成長関連欠乏症を持たない個体を含む集団中の他の類似する動物に類似する成長レベルを持つ動物の基礎的な固有の成長が含まれる。
【0047】
もう一つの態様には、機能的な発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有する有効量のベクターを当該動物に導入することからなる、動物の成長を増進する方法がある。成長を増進する動物は成長不全であっても成長不全でなくてもよい。
【0048】
本発明のもう一つの態様には、機能的な発現に適した間隔で順次作動的に連結されたプロモーター、配列番号1をコードするヌクレオチド配列および3’非翻訳領域を含有するベクターがある。配列番号1をコードするために様々なヌクレオチド配列を使用できることは、当業者には理解される。使用される特定の配列は、改変される特定の配列および特定の用途に合わせて当業者が決定した実験条件によって部分的に決まる。本明細書に示すように、当業者は、部位特異的突然変異導入法によって天然配列または種特異的配列とプロテアーゼ耐性などのための所望のアミノ酸置換とを含有するように配列を変化させる目的で、GHRH cDNA配列を使用することができる。ここに記載する例は、部位特異的突然変異導入法などの方法でヌクレオチド配列を変化させることによって所望の配列を取得する方法に向けられる。したがって、例えば配列番号8またはGenBankから得られる類似の配列(下記参照)を鋳型として利用し、その鋳型に部位特異的突然変異導入法または他の既知の方法で改変を施すことによって配列番号1をコードするヌクレオチド配列を取得する方法は、当業者にはわかる。各コドンにゆらぎ(第3)位置があるために複数のヌクレオチド配列によってコードされる配列番号1のアミノ酸配列は、配列を入手するためのGenBankへの接続、本明細書に記載の部位特異的突然変異導入法、および一般的な生化学または分子生物学の教科書(例えばBiochemistry,第3版,L.Strayer,W.H.Freeman and Co.,ニューヨーク(1988)など)であればどれにでも掲載されているような遺伝コードのコドン表があれば、当業者には容易に作成することができるだろう。
【0049】
好ましい一態様では、プロモーターは合成筋原性プロモーターであり、3’非翻訳領域にはhGH 3’非翻訳領域である。本発明の具体的一態様では、骨格筋α−アクチン由来の近位血清応答配列(SRE)、複数のMEF−2部位、MEF−1部位およびTEF−1結合部位を含有し、天然の筋原性プロモーターの転写能力を大きく上回るSPc5−12(Liら,1999)(配列番号6)と呼ばれる合成プロモーターが使用される。本発明のこの態様では、例えばトランス作用因子結合部位やエンハンサーなどといった他の配列も使用してよい。これに代わる一態様では天然筋原性プロモーターを使用するが、このようなプロモーター配列を、例えば米国国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)GenBankデータベース(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Genbank/GenbankSearch.html)またはNCBI PubMedサイト(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/)などといったデータベースから入手する方法は、当業者には知られている。また、これらのワールドワイドウェブサイトを利用して、本発明に関係する配列または適切な文献を入手できることも、当業者には知られている。
【0050】
具体的一態様では、hGH3’非翻訳領域(配列番号7)をプラスミドなどの核酸ベクター中で利用する。
【0051】
具体的一態様には、配列番号1をコードするヌクレオチド配列を含むベクターを使って動物中の成長ホルモンを増加させる方法がある。実施例に記述するように、ヒトGHRH cDNA(配列番号8)を部位特異的突然変異導入用の鋳型として使用して、天然ブタ配列とプロテアーゼ耐性などを目的とする所望のアミノ酸置換とを両方とも含有するように配列を変化させる。このように、これらの実施例は、部位特異的突然変異導入法などの方法によってヌクレオチド配列を改変して所望の配列を得る方法を教示している。したがって例えば配列番号8またはGenBank(上記参照)から得られる類似の配列を鋳型として利用し、その鋳型に部位特異的突然変異導入法または他の既知の方法で改変を施すことによって、配列番号1をコードするヌクレオチド配列を取得する方法は、当業者であればわかる。各コドンにゆらぎ(第3)位置があるために複数のヌクレオチド配列によってコードされる配列番号1のアミノ酸配列は、配列を入手するためのGenBankへの接続、本明細書に記載の部位特異的突然変異導入法、および一般的な生化学または分子生物学の教科書(例えばBiochemistry,第3版,L.Stryer,W.H.Freeman and Co.,ニューヨーク(1988)など)であればどれにでも掲載されているような遺伝コードのコドン表があれば、当業者には容易に作成することができるだろう。
【0052】
具体的態様として、上記ベクターはプラスミド、ウイルスベクター、リポソームまたはカチオン性脂質からなる群より選択される。さらなる具体的態様として、前記ベクターは筋原細胞または筋組織に導入される。さらなる具体的一態様として、前記動物はヒト、愛玩動物、使役動物または食用動物である。
【0053】
さらにもう一つの態様は、医薬的に許容されうる担体中に配列番号1を含んでなる、動物における成長ホルモンの放出を刺激するための医薬組成物である。
【0054】
本発明のもう一つの態様は、配列番号1のアミノ酸配列を持つ成長ホルモン放出ホルモンをコードするヌクレオチド配列である。
【0055】
プラスミドベクターによって動物に上記コンストラクトを導入するという具体的態様の他に、動物またはその細胞に核酸をトランスフェクトするための当技術分野既知の送達系も使用できる。例えば他の非ウイルスまたはウイルス法も使用できる。非ウイルス型のDNAまたはRNAを標的化する系は4つの成分、すなわち1)対象となるDNAまたはRNA、2)細胞表面レセプターまたは抗原を認識し、それに結合する部分、3)DNA結合部分、および4)細胞表面から細胞質への複合体の輸送を可能にする溶解部分を必要とすることが、当業者には知られている。また、リポソームおよびカチオン性脂質を使って、治療用遺伝子の組み合わせを送達することにより、同じ効果を達成することもできる。考えられるウイルスベクターとしては、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、ヘルペスウイルスおよびウシ乳頭腫ウイルスなどのウイルスに由来する発現ベクターが挙げられる。また、エピソームベクターを使用することもできる。当技術分野では他のDNAベクターおよび輸送系も知られている。
【0056】
様々な細菌プラスミド、レトロウイルス、アデノウイルス、ヘルペスまたはワクシニアウイルスに由来する発現ベクターを使って、標的とする器官、組織または細胞集団にヌクレオチド配列を送達できることが、当業者には知られている。成長ホルモン放出ホルモン類似体をコードする遺伝子を発現させる組換えベクターを構築するには、当業者に周知の方法を使用することができる。一過性発現は非複製ベクターの場合で1ヶ月またはそれ以上持続することができ、ベクター系の一部に適当な複製配列がある場合はさらに長く持続しうる。
【0057】
核酸
1.ベクター
「ベクター」という用語は、ある核酸配列を挿入してそれを細胞に導入し、その細胞中で前記核酸配列を複製させることができる担体核酸分子を指すために使用される。核酸配列は「外来性」であることができる。「外来性」であるとは、当該核酸配列は当該ベクターが導入される細胞にとって外来であること、または当該配列は当該細胞中の配列に相同であるが、当該配列が通常は見出されないような当該宿主細胞核酸内の位置に存在することを意味する。ベクターにはプラスミド、コスミド、ウイルス(バクテリオファージ、動物ウイルスおよび植物ウイルス)、人工染色体(例えばYAC)が含まれる。当業者であれば、Maniatisら,1988およびAusubelら,1994(共に参照によって本明細書に組み込まれる)に記載の標準的な組換え技術によってベクターを構築することは十分に可能である。
【0058】
「発現ベクター」という用語は、転写されることが可能な遺伝子産物の少なくとも一部をコードする核酸配列を含有するベクターを指す。具体的一態様では、前記核酸配列がGHRHの一部または全部をコードする。ある場合には、次にRNA分子がタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドに翻訳される。また別の場合には、例えばアンチセンス分子またはリボザイムの生産などにおいては、これらの配列は翻訳されない。発現ベクターは様々な「制御配列」を含有しうる。「制御配列」とは、特定の宿主生物において作動可能に連結されたコード配列の転写と、場合によって翻訳とに必要な核酸配列を指す。転写および翻訳を支配する制御配列に加えて、ベクターおよび発現ベクターは、他の機能を果たす核酸配列を含有してもよく、それらを以下に説明する。
【0059】
a.プロモーターおよびエンハンサー
「プロモーター」は核酸配列の一領域をなす制御配列であり、この領域で転写の開始および転写の速度が制御される。プロモーターは、例えばRNAポリメラーゼおよび他の転写因子などの調節タンパク質および調節分子が結合できる遺伝子配列を含みうる。「作動的に配置された」「作動的に連結された」「制御下に」および「転写制御下に」という表現は、プロモーターが、ある核酸配列に対して、その配列の転写開始および/または発現を制御できるように、正しい機能的位置および/または向きにあることを意味する。プロモーターは「エンハンサー」と共に使用してもよいし、「エンハンサー」と共に使用しなくてもよい。「エンハンサー」とは核酸配列の転写活性に関係するシス作用性調節配列を指す。
【0060】
プロモーターは、コードセグメントおよび/またはエキソンの上流にある5’非コード配列を単離することによって得られるもののように、遺伝子または配列にもともと付随しているものであってよい。そのようなプロモーターは「内因性」と言うことができる。同様に、エンハンサーも、核酸配列にもともと付随していて当該配列の下流または上流に位置するものであってよい。もう一つの選択肢として、コード核酸セグメントを組換えプロモーターまたは異種プロモーターの制御下に置くことにより、一定の利点が得られるだろう。組換えプロモーターまたは異種プロモーターとは、ある核酸配列にそれ本来の環境では通常付随していないプロモーターを指す。組換えエンハンサーまたは異種エンハンサーという用語も、ある核酸配列にそれ本来の環境では通常付随していないエンハンサーを指す。そのようなプロモーターまたはエンハンサーには、他の遺伝子のプロモーターまたはエンハンサー、他の原核細胞、ウイルスまたは真核細胞から単離されたプロモーターまたはエンハンサー、「天然に存在」しない(すなわち様々な転写調節領域の様々な配列、および/または発現を変化させる突然変異を含有する)プロモーターまたはエンハンサーがある。プロモーターおよびエンハンサーの核酸配列を合成的に作成する他に、組換えクローニングおよび/または核酸増幅技術(PCRTMなど)を本明細書に開示する組成物と共に使用することによって、配列を作成することもできる(参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4,683,202号および米国特許第5,928,906号を参照されたい)。さらに、例えばミトコンドリア、葉緑体などの非核細胞小器官内での転写および/または発現を指示する制御配列も同様に使用できると考えられる。
【0061】
当然、発現用に選択した細胞タイプ、細胞小器官および生物中で当該DNAセグメントの発現を効果的に指示するプロモーターおよび/またはエンハンサーを使用することが重要だろう。分子生物学分野の当業者には、プロモーター、エンハンサーおよび細胞タイプの組み合わせを使用してタンパク質を発現させる方法が一般に知られている。例えば参照によって本明細書に組み込まれるSambrookら(1989)を参照されたい。使用するプロモーターは構成的、組織特異的、誘導性であってよく、そして/または、例えば組換えタンパク質および/またはペプチドの大量生産に有利なものなど、適当な条件下で導入DNAセグメントの高レベル発現を指示するのに役立つプロモーターであることができる。プロモーターは異種プロモーターでも内因性プロモーターでもよい。具体的一態様では、プロモーターは、Liら(1999)に記載されているような合成筋原性プロモーターである。
【0062】
組織特異的プロモーターまたは組織特異的要素ならびにそれらの活性を特徴付けるための測定法は、当業者にはよく知られている。そのような領域の例には、ヒトLIMK2遺伝子(Nomotoら,1999)、ソマトスタチンレセプター2遺伝子(Krausら,1998)、ネズミ精巣上体レチノイン酸結合遺伝子(Lareyreら,1999)、ヒトCD4(Zhao−Emonetら,1998)、マウスα2(XI)コラーゲン(Tsumakiら,1998)、D1Aドーパミンレセプター遺伝子(Leeら,1997)、インスリン様成長因子II(Wuら,1997)、ヒト血小板内皮細胞接着分子−I(Almendroら,1996)がある。
【0063】
b.開始シグナルおよび内部リボソーム結合部位
コード配列の効率のよい翻訳には特異的開始シグナルも必要かもしれない。これらのシグナルにはATG開始コドンまたは隣接配列が含まれる。ATG開始コドンを含む外来の翻訳制御シグナルを与える必要があるかもしれない。これを決定し、必要なシグナルを与えることは、当業者なら容易にできるだろう。インサート全体が確実に翻訳されるためには、開始コドンが所望のコード配列の読み枠に対して「インフレーム」でなければならないことは、よく知られている。外来の翻訳制御シグナルおよび開始コドンは天然であっても合成であってもよい。適切な転写エンハンサー配列を組み込むことによって、発現の効率は増大させてもよい。
【0064】
本発明の一定の態様では、内部リボソーム結合部位(IRES)配列を使って、多重遺伝子またはポリシストロン性メッセージを作成する。IRES配列は5’メチル化キャップ依存的翻訳というリボゾームスキャンモデルを迂回して、内部部位から翻訳を開始することができる(PelletierおよびSonenberg,1988)。ピコルナウイルスファミリーの2つのメンバー(ポリオウイルスおよび脳心筋炎ウイルス)に由来するIRES配列(PelletierおよびSonenberg,1988)と、哺乳類メッセージに由来するIRES(MacejakおよびSarnow,1991)の記載がある。IRES配列は異種オープンリーディングフレームに結合させることができる。それぞれがIRESによって分離されている複数のオープンリーディングフレームを一緒に転写し、ポリシストロン性メッセージを作ることができる。IRES配列のおかげで、各オープンリーディングフレームはリボソームと接触して効率のよい翻訳を行うことができる。単一のプロモーター/エンハンサーを使って単一のメッセージを転写することにより、複数の遺伝子を効率よく発現させることができる(参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5,925,565号および第5,935,819号を参照されたい)。
【0065】
c.マルチクローニング部位
ベクターは、マルチクローニング部位(MCS)を含むことができる。マルチクローニング部位は複数の制限酵素部位を含む核酸領域であり、それらの制限酵素部位はいずれも、標準的な組換え技術によってベクターを消化するために使用することができる。(参照によって本明細書に組み込まれるCarbonelliら,1999、Levensonら,1998、およびCocea,1997を参照されたい)。「制限酵素消化」とは、核酸分子中の特定の位置でしか機能しない酵素による核酸分子の触媒的切断を指す。これらの制限酵素の多くは市販されている。このような酵素の使用法は当業者には広く理解されている。多くの場合、ベクターは、外来配列を当該ベクターに連結することが可能になるように、MCS内を切断する制限酵素を使って直線化または断片化される。「連結(ライゲーション)」とは、互いに隣接していても隣接していなくてもよい2つの核酸断片間にリン酸ジエステル結合を形成させる過程を指す。制限酵素および連結反応に関係する技術は組換え技術分野の当業者にはよく知られている。
【0066】
d.スプライス部位
転写された真核RNA分子の大半は、一次転写物からイントロンを除去するためにRNAスプライシングを受ける。真核ゲノム配列を含有するベクターは、転写物がタンパク質発現に適したプロセシングを確実に受けるように、スプライス供与部位および/またはスプライス受容部位を必要とするかもしれない。(参照によって本明細書に組み込まれるChandlerら,1997を参照されたい)。
【0067】
e.ポリアデニル化シグナル
発現させる場合は、転写物の適切なポリアデニル化が達成されるように、通例、ポリアデニル化シグナルが組み入れられるだろう。ポリアデニル化シグナルの性質は本発明の実施の成功にとっては決定的な問題ではないと考えられ、そして/または任意の配列を使用することができる。好ましい態様としては、SV40ポリアデニル化シグナルおよび/またはウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナルが挙げられ、これらは便利でありかつ/または様々な標的細胞でよく機能することが知られている。転写終結部位も発現カセットの配列として考えられる。これらの配列はメッセージレベルを増大させ、かつ/または当該カセットから他の配列への読み過ごしを最小限に抑える役割を果たすことができる。
【0068】
f.複製起点
ベクターを宿主細胞中で増幅させるために、ベクターは1または複数の複製起点(しばしば「ori」と呼ばれる)を含有しうる。複製起点は複製の開始位置となる特別な核酸配列である。また、宿主細胞が酵母である場合は、自律複製配列(ARS)を使用してもよい。
【0069】
g.選択可能およびスクリーニング可能マーカー
本発明の一定の態様では、細胞が本発明の核酸コンストラクトを含み、発現ベクターにマーカーを組み入れることによってインビトロまたはインビボで細胞を同定することができる。そのようなマーカーは確認可能な変化を細胞に付与して、当該発現ベクターを含有する細胞の同定を容易にする。一般的に、選択可能マーカーは、選択を可能にする性質を付与するものである。陽性選択マーカーはそのマーカーの存在によってその選択が可能になるマーカーであり、一方、陰性選択マーカーはそのマーカーの存在によってその選択が妨げられるマーカーである。陽性選択マーカーの例は薬剤耐性マーカーである。
【0070】
通常、薬剤選択マーカーの組み込みは形質転換体のクローニングおよび同定の助けになり、例えばネオマイシン、ピューロマイシン、ハイグロマイシン、DHFR、GPT、ゼオシンおよびヒスチジノールに対する耐性を付与する遺伝子などは有用な選択マーカーである。条件の設定に基づいて形質転換体の識別を可能にする表現型を付与するマーカーの他に、例えば比色分析に基礎を置くGFPなどのスクリーニング可能マーカーなど、他のタイプのマーカーも考えられる。もう一つの選択肢として、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(tk)またはクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)などのスクリーニング可能酵素も利用できる。免疫学的マーカーを、場合によってはFACS分析と共に使用する方法も、当業者には知られている。どのマーカーを使用するかは、遺伝子産物をコードする核酸と同時にそのマーカーを発現させることができる限り、重要ではないと考えられる。選択可能およびスクリーニング可能マーカーの他の例は、当業者にはよく知られている。
【0071】
2.宿主細胞
本明細書中で使用されているように、「細胞」、「細胞株」および「細胞培養物」の各用語は交換可能で使用され得る。これらの用語はすべて、任意の後世代およびすべての後世代であるそれらの子孫をも含む。すべての子孫は、意図的な変異または意図的でない変異のために同一でなくてもよいことが理解される。異種の核酸配列を発現させることに関して、「宿主細胞」は原核生物性細胞または真核生物性細胞を示し、これらには、ベクターを複製することができ、かつ/またはベクターによってコードされた異種遺伝子を発現させることができる任意の形質転換可能な生物が含まれる。宿主細胞は、ベクターの受容物として使用することができ、そしてベクターの受容物として使用されている。宿主細胞は、「トランスフェクション」または「形質転換」され得る。これは、外因性核酸が宿主細胞に移入または導入されるプロセスをいう。形質転換細胞には、初代の被験体細胞およびその子孫が含まれる。
【0072】
宿主細胞は、所望する結果がベクターの複製あるいはベクターによってコードされた核酸配列の一部またはすべての発現であるかどうかに依存して、原核生物または真核生物に由来し得る。数多くの細胞株および細胞培養物を宿主細胞としての使用に利用することができ、それらは、生存培養物および遺伝物質の保管所として使用されている機関であるAmerican Type Culture Collection(ATCC)から入手することができる(www.atcc.org)。適切な宿主は、ベクター構造および所望する結果に基づいて当業者によって決定され得る。例えば、プラスミドまたはコスミドを、多くのベクターを複製するために原核生物宿主細胞に導入することができる。ベクターの複製および/または発現を行うための宿主細胞として使用される細菌細胞には、DH5a、JM109およびKC8、ならびに多数の市販の細菌宿主(SURER コンピテント細胞およびSOLOPACKaゴールド細胞(STRATAGENER 、La Jolla)など)が含まれる。あるいは、大腸菌LE392などの細菌細胞をファージウイルスの宿主細胞として使用することができる。
【0073】
ベクターの複製および/または発現を行うための真核生物宿主細胞の例には、HeLa、NIH3T3、Jurkat、293、Cos、CHO、SaosおよびPC12が含まれる。様々な細胞タイプおよび生物に由来する多くの宿主細胞を利用することができ、これらは当業者には知られている。同様に、ウイルスベクターを、真核生物宿主細胞または原核生物宿主細胞のいずれかとともに使用することができ、特に、ベクターの複製または発現を許容し得る宿主細胞とともに使用することができる。
【0074】
いくつかのベクターは、原核生物細胞および真核生物細胞の両方における複製および/または発現を可能にする制御配列を用いることができる。当業者はさらに、上記に記載された宿主細胞のすべてをインキュベーションし、それらを維持し、かつベクターの複製を可能にする条件を理解している。ベクターの大規模製造、ならびにベクターによってコードされる核酸の製造およびその同系ポリペプチド、タンパク質またはペプチドの製造を可能にする技術および条件もまた理解されており、そして知られている。
【0075】
3.発現システム
上記に議論された構成体の少なくとも一部またはすべてを含む発現システムが数多く存在する。原核生物型システムおよび/または真核生物型システムを、核酸配列またはその同系ポリペプチド、タンパク質およびペプチドを製造するために本発明による使用に用いることができる。多くのそのようなシステムが広範囲に市販されている。
【0076】
昆虫細胞/バキュロウイルスのシステムは異種核酸セグメントの高レベルのタンパク質発現をもたらし得る。そのようなシステムは、米国特許第5,871,986号および同第4,879,236号(これらはともに参考として本明細書中に組み込まれる)などに記載されており、例えば、INVITROGENR から得られるMAXBACR 2.0およびCLONTECHR から得られるBACPACKTMBACULOVIRUS発現システムの名称で購入することができる。
【0077】
発現システムの他の例には、STRATAGENER のCOMPLETE CONTROLa誘導性哺乳動物発現システム(これは、合成エクジソンにより誘導可能な受容体を含む)またはそのpET発現システム(大腸菌発現システム)が含まれる。誘導可能な発現システムの別の例をINVITROGENR から入手することができる。これは、全長のCMVプロモーターを使用する誘導可能な哺乳動物発現システムであるT−REXTM(テトラサイクリン調節発現)システムを有する。INVITROGENR はまた、Pichia methanolica発現システムと呼ばれる酵母発現システムを提供する。これは、メチロトローフ酵母Pichia methanolicaにおける組換えタンパク質の高レベル製造を目的としている。当業者は、核酸配列あるいはその同系ポリペプチド、タンパク質またはペプチドを産生させるために発現構築物などのベクターをいかにして発現させるかを理解している。
【0078】
変異誘発
用いられる場合には、変異誘発が様々な標準的な変異誘発手順により達成される。変異は、変化が生物の量または構造において生じるプロセスである。変異は、1つの遺伝子のヌクレオチド配列、遺伝子群または染色体全体の変化を伴い得る。一遺伝子における変化は、DNA配列内の一ヌクレオチド塩基の除去、付加または置換を伴う点変異の結果であり得るか、あるいは非常に多くのヌクレオチドの挿入または欠失を伴う変化の結果であり得る。
【0079】
変異は、DNA複製の忠実性におけるエラーまたはゲノム内の転位性遺伝子エレメント(トランスポゾン)の動きなどの事象の結果として自然に生じ得る。変異はまた、化学的変異原または物理的変異原にさらされた後に誘導される。そのような変異誘導因子には、イオン化放射線、紫外線、ならびに(一般にはいくつかの代謝的な生物変換の後で)核酸と直接的または間接的のいずれかでそのすべてが相互作用し得るアルキル化剤および多環状芳香族炭化水素などの多様な化学物質が含まれる。そのような環境的因子によって誘導されたDNA損傷は、影響を受けたDNAが複製または修復されるときに塩基配列の変化をもたらし、従って変異をもたらし得る。変異はまた、特定の標的化方法を使用することによって部位特異的に生じさせることができる。
【0080】
部位特異的変異誘発
構造により導かれる部位特異的変異誘発は、タンパク質−リガンド相互作用を解明して操作するための強力な手段である(Wells、1996;Braisted他、1996)。そのような技術により、様々な配列変化体が、選択されたDNA内に1つまたは2つ以上のヌクレオチド配列変化を導入することによって調製され、調べられる。
【0081】
部位特異的変異誘発では、所望する変異のDNA配列ならびに十分な数の隣接する非改変ヌクレオチドをコードする特定のオリゴヌクレオチド配列が使用される。このようにして、プライマー配列に、欠失接合をまたぐ両側で安定な二重鎖を形成するのに十分なサイズおよび複雑性がもたらされる。約17ヌクレオチド〜25ヌクレオチドの長さを有するプライマーが好ましく、配列の接合部両側の約5ヌクレオチド〜10ヌクレオチドが変化させられる。
【0082】
この技術は、典型的には、一本鎖形態および二本鎖形態の両方で存在するバクテリオファージベクターを用いる。部位特異的変異誘発において有用なベクターには、M13ファージなどのベクターが含まれる。これらのファージベクターは市販されており、その使用は一般に当業者には十分に知られている。二本鎖プラスミドもまた、目的とする遺伝子をファージからプラスミドに移す工程を省略する部位特異的変異誘発において日常的に用いられている。
【0083】
一般に、所望するタンパク質または遺伝子エレメントをコードするDNA配列をその配列内に含む一本鎖ベクターが最初に得られるか、またはそのような二本鎖ベクターの2つの鎖が融解される。所望する変異型配列を有し、合成的に調製されたオリゴヌクレオチドプライマーが、その後、ハイブリダイゼーション条件が選択されたときのミスマッチの程度を考慮に入れて一本酸DNA調製物とアニーリングさせられる。ハイブリダイゼーション産物は、変異含有鎖の合成を完全にするために、大腸菌ポリメラーゼI(クレノウフラグメント)などのDNA重合酵素に供される。従って、ヘテロ二重鎖が形成される。この場合、一方の鎖が元の非変異型配列をコードし、第2鎖が所望の変異を有する。その後、このヘテロ二重鎖ベクターを使用して、大腸菌細胞などの適切な宿主細胞が形質転換され、そして変異型配列編成を有する組換えベクターを含むクローンが選択される。
【0084】
タンパク質の特定残基の機能的意味に関する広範囲の情報および情報内容は、19個のすべてのアミノ酸置換体が調べられる飽和変異誘発によって最もよく得ることができる。この方法の欠点は、多残基の飽和変異誘発に関係する技術が不十分であるということである(Warren他、1996;Brown他、1996;Zeng他、1996;BurtonおよびBarbas、1994;Yelton他、1995;Jackson他、1995;Short他、1995;Wong他、1996;Hilton他、1996)。数百個(場合によっては数千個さえも)の部位特異的な変異体を調べなければならない。しかし、改善された技術により、変異体の作製および迅速なスクリーニングがはるかにより直接的になっている。例えば、「ウォークスルー」変異誘発の記載について米国特許第5,798,208号および同第5,830,650号を参照のこと。
【0085】
部位特異的変異誘発の他の方法が米国特許第5,220,007号;同第5,284,760号;同第5,354,670号;同第5,366,878号;同第5,389,514号;同第5,635,377号;および同第5,789,166号に開示されている。
【0086】
インビトロ走査変異誘発
ランダム変異誘発が、変異導入型PCR(CadwellおよびJoyce、1992)を使用して導入され得る。変異誘発速度は、様々な希釈度の様々な鋳型を含む多数のチューブでPCRを行うことによって増大させることができる。
【0087】
1つの特に有用な変異誘発技術は、タンパク質の立体配座における大きな摂動の危険性を最小限にしながら、多数の残基がアミノ酸のアラニンで個々に置換され、その結果、側鎖の相互作用を失った作用が測定され得るアラニン走査変異誘発である(Cunningham他、1989)。
【0088】
近年、微少量のタンパク質を使用してリガンド結合の平衡定数を推定するための技術が開発されている(Blackburn他、1991;米国特許第5,221,605号および同第5,238,808号)。少量の物質を用いて機能的アッセイを行うことができることは、抗体の飽和変異誘発に対する非常に効率的なインビトロ方法論を開発するために役立ち得る。本発明者らは、タンパク質変異体の高処理能作製のためにPCR変異誘発を共役インビトロ転写/翻訳と組み合わせることによってクローニング工程を回避した。この場合、PCR産物が、変異型単鎖抗体のインビトロ転写/翻訳に対する鋳型として直接使用される。19個のすべてのアミノ酸置換体がこの方法で非常に効率的に作製および分析され得るので、目的とする多数の残基における飽和変異誘発、すなわち、インビトロ走査飽和変異誘発(Burks他、1997)として記載され得るプロセスを行うことが現在可能である。
【0089】
インビトロ走査飽和変異誘発は、非常に多くの構造−機能情報を得るための迅速な方法を提供する。これには、(i)リガンド結合特異性を調節する残基の同定;(ii)特定の位置で活性を保持するそのようなアミノ酸および特定の位置で活性を破壊するそのようなアミノ酸を同定することに基づくリガンド結合のより良好な理解;(iii)活性部位またはタンパク質サブドメインの全体的な柔軟性の評価;(iv)増大した結合をもたらすアミノ酸置換体の同定が含まれる。
【0090】
投薬および処方
本発明の組成物(作用成分;例えば、配列番号1、またはそれをコードするヌクレオチド配列、または配列番号1をコードするヌクレオチド配列を有するベクター)は、作用成分と動物体内における薬剤の作用部位との接触をもたらす任意の手段によって様々な成長不全状態に影響を及ぼすために処方され、そして投与され得る。本発明の組成物は、本明細書中に記載されたアミノ酸配列類似体である本発明の化合物をコードするヌクレオチド配列を含有するベクターとして定義される。前記組成物は、前記化合物の治療上有効量を生じさせるために十分な量で投与される。当業者は、十分なベクター量が、配列番号1をコードするヌクレオチド配列の発現を治療上効果的なレベルにするために用いられることを承知している。当業者は、用語「投与(される)」および用語「導入(される)」が交換可能で使用され得ることを認識している。
【0091】
本発明の組成物は、個々の治療有効成分として、または治療有効成分の組合せで調合薬と一緒に使用するために利用可能な任意の従来の手段で投与され得る。治療有効成分は単独で投与され得るが、一般には、選ばれた投与経路および標準的な製薬的慣行に基づいて選択される医薬担体とともに投与され得る。そのような医薬組成物は、ヒトおよび動物の両方の臨床医学において治療目的または診断目的のために使用することができる。例えば、そのような医薬組成物は、下垂体機能低下小人症などの成長に関連した異常、および成長ホルモン産生の異常に起因する糖尿病を処置することにおいて有用である。さらに、医薬組成物はまた、成長を刺激するために、または食肉生産のために生じる動物の飼料効率を高めるために、または乳汁生産を高めるために、そして卵生産を刺激するために使用することができる。
【0092】
投与される投与量は、作用成分の治療上有効量であり、そして当然のことではあるが、特定の作用成分の薬理学的特徴ならびにその投与様式および投与経路;動物のタイプ;被投与体の年齢;被投与体の性別;被投与体の健康状態;被投与体の体重;症状の性質および程度;同時に行われている処置の種類;処置頻度;ならびに所望する効果などの知られている様々な要因に依存して変化する。投与される本発明のベクターの適切な投薬量は、処置されている個々の対象体およびその状態に依存して若干変化する。当業者は、正常な成長に関連する成長ホルモンの知られている循環レベルおよびベクターの成長ホルモン放出活性に基づいて適切な投薬量を決定することができる。この分野では十分に知られているように、成長に関連する異常の処置は、成長ホルモン産生の不十分さの程度に依存して個体毎に投薬量を変化させることを必要とする。家畜における成長活性を刺激するための用いられる投薬量は、ヒトにおける下垂体性小人症などの成長ホルモン欠乏症の症例における正常な成長を回復させるために用いられる投薬量よりも(体重1kgあたり)著しく大きい。
【0093】
従って、成長ホルモンの不十分な産生を特徴とする成長関連の異常を処置する方法が本発明によって提供される。この方法は、正常な成長に付随するレベルにまで成長ホルモンの産生を刺激するために十分な量の本発明の類似体を投与することを含む。成長ホルモンの正常なレベルは個体間でかなり変化し、そして任意の特定の個体についても、循環している成長ホルモンのレベルは1日の中でかなり変化している。
【0094】
正常な成長に付随するレベルよりも大きなレベルで成長ホルモンの産生を刺激するために十分な量の本発明のGHRH類似体を投与することによって動物の成長速度を増大させる方法もまた提供される。
【0095】
遺伝子治療投与:適切な場合には、遺伝子治療ベクターを、固体形態、半固体形態、液体形態または気体形態にある調剤に、それらのそれぞれの投与経路についてこの分野で知られている方法で配合することができる。この分野で知られている手段を、組成物が標的器官に達するまで組成物の放出および吸収を妨げるために、あるいは組成物の徐放性を確保するために利用することができる。本発明の組成物を無効にしない医薬的に許容されうる形態を用いられなければならない。医薬的な投薬形態において、組成物は単独で使用され得るか、または他の医薬的に活性な化合物との組合せだけでなく、他の医薬的に活性な化合物との適切な会合状態で使用され得る。
【0096】
従って、本発明の医薬組成物は、特定の効果を達成するために、様々な経路によって動物体内の様々な部位に送達することができる(例えば、Rosenfeld他(1991);Rosenfeld他(1991a);Jaffe他、1992を参照のこと)。当業者は、2つ以上の経路を投与のために使用することができるが、特定の経路が別の経路よりも即時的かつ効果的な反応をもたらし得ることを認識している。局所的送達または全身的送達は、処方物の体腔内への適用または点滴注入、エアロゾルの吸入または吹送を含む投与によって、あるいは非経口的な導入(これには筋肉内投与、静脈内投与、腹腔投与、皮下投与、皮内投与ならびに局所投与が含まれる)によって達成され得る。
【0097】
当業者は、ベクターを細胞内に投与するために種々の送達方法が利用され得ることを認識している。例には下記が含まれる:(1)物理的な手段を利用する方法、例えば、エレクトロポレーション(電気)、遺伝子銃(物理的な力)または大量の液体を塗布すること(圧力)など;ならびに(2)前記ベクターが、リポソームまたは輸送体分子などの別の実体物に複合体化される方法。
【0098】
従って、本発明は、治療遺伝子を宿主に移入する方法を提供する。この方法は、上記の投与経路を使用して、または当業者に知られている、特定の適用に適切な代わりの経路を使用して、好ましくは組成物の一部として本発明のベクターを投与することを含む。ベクターの宿主細胞への本発明による効果的な遺伝子移入は、治療効果(例えば、処置されている特定の疾患に関連する何らかの症状の緩和)に関してモニターされ得るか、あるいはさらには、移入された遺伝子の証拠または宿主内における遺伝子の発現によって(例えば、配列決定と結合したポリメラーゼ連鎖反応、宿主細胞内の核酸を検出するノーザンハイブリダイゼーションもしくはサザンハイブリダイゼーション、または転写アッセイ、あるいは免疫ブロット分析、抗体媒介検出、mRNAもしくはタンパク質の半減期研究、または移入された核酸によってコードされるタンパク質もしくはポリペプチドを検出する特定化されたアッセイ、またはそのような移入によるレベルまたは機能に影響を与えるタンパク質もしくはポリペプチドを検出する特定化されたアッセイを使用して)モニターされ得る。
【0099】
本明細書中に記載されているこれらの方法は決定して包括的ではなく、特定の適用に適するさらなる方法が当業者には明かである。さらに、組成物の有効量は、所望する効果を発揮することが知られている化合物との類似性によってさらに近似され得る。
【0100】
さらに、実際の用量および処置計画は、組成物が他の医薬組成物との組合せで投与されるかどうかに依存して、または薬理動態学、薬物の性質および代謝における個人間の差に依存して変化し得る。同様に、量は、利用される特定の細胞株に依存して、(例えば、細胞表面に存在するベクター受容体の数、または遺伝子移入のために用いられた特定のベクターがその細胞株で複製する能力に基づいて)インビトロ適用では変化し得る。さらに、細胞あたり加えられるベクターの量は、ベクター内に挿入されている治療遺伝子の長さおよび安定性によって、同様にまた配列の性質によっても変化すると考えられ、そして特に、経験的に決定しなければならないパラメーターであり、本発明の方法に固有的でない要因(例えば、合成に関連するコスト)により変化し得る。当業者は、特定の状況の要求に従って何らかの必要な調節を容易に行うことができる。
【0101】
下記の実施例は、例として提供され、本発明の範囲を限定することを決して意図するものではない。
【0102】
実施例1
GHRH超高活性類似体は、GH分泌促進物質活性および安定性を高める
GHRHは、ヒト(Frohmanら、1984)およびブタの両循環系では約12分という比較的短い半減期をもっている。GHRHの生物学的半減期を延長し、および/またはGH分泌促進物質活性を向上させるGHRH類似体を用いることによって、GH分泌の促進が実現される。部位特異的突然変異誘発法によってGHRH変異体を作出した。Gly15をAla15で置換して、α−ヘリックス立体配座と両親媒性構造を増加させ、トリプシン様酵素による切断を減少させた(Suら、1991)。Ala15を置換したGHRH類似体は、GHRHレセプターに対して4〜5倍高い親和性を示す(Campbellら、1991)。Metの酸化による生物活性の減少を抑えるため、遊離のCOOH−末端をもつ分子(Kubiakら、1989)を利用した、僅かではあるがより安定性の高い形態になるよう、Leu27およびAsn28によるMet27およびSer28の置換を行なった。このようにして、GHRH−15/27/28と名付けた3アミノ酸置換変異体を作製した。ジペプチジルペプチダーゼIVは、主要な血清GHRH分解酵素である(Walterら、1980; Martinら、1993)。GHRH−15/27/28を用い、Ile2をAla2(GHRH−TI)またはVal2(GHRH−TV)で置き換えるか、あるいは、Tyr1およびAla2をHis1およびVal2(GHRH−HV(図1A);H1V2A15L27N28)に変換することにより、より不十分なジペプチダーゼ基質を作出した。
【0103】
実施例2
DNA構築物
変異ブタGHRH cDNA配列の生物学的効力を調べるために、骨格α−アクチン、複数のMEF−2部位、複数のMEF−1部位、およびTEF−1結合部位に由来する近位血清応答配列を含む、新規の合成筋肉プロモーターであるSPc5−12によって最大量の骨格筋特異的遺伝子発現を誘発することができるプラスミドベクターを設計した(Liら、1999)。pGHRHの228塩基対の断片で、31アミノ酸のシグナルペプチド、およびブタGHRH(Tyr1−Gly40)の全長成熟ペプチドおよび/またはGHRH変異体をコードし、その後ろにhGH cDNAの3' 非翻訳領域が続いている断片を、当技術分野において周知されている方法により、筋原性GHRH発現ベクターの中に組み込んだ。プラスミドpSPc5−12は、土台であるpSK−GHRH(Draghia−Akliら、1997)のSacI/BamHI部位に、SPc5−12合成プロモーターの360塩基対からなるSacI/BamHI断片(Liら、1999)を含んでいる。
【0104】
オールタードサイトIIインビトロ変異誘発システム(Altered Site II in vitro Mutagenesis System)(ウィスコンシン州マディソンのプロメガ社(Promega)というキットを用いたヒトGHRH cDNA(配列番号:8)の部位特異的変異誘発によって、野生型および変異型のブタGHRH cDNAが得られた。ヒトGHRH cDNAをBamHI−HindIII断片として、pALTERプロメガベクターの対応部位にサブクロニーングし、製造業者の指示に従って変異誘発を行なった。ブタの野生型cDNAは、ヒトのcDNAから、配列番号2のプライマー:5' −AGGCAGCAGGGAGAGAGGAACCAAGAGCAAGGAGCATAATGACTGCAG−3' を用いて、ヒトの34番目と38番目のアミノ酸を変更することによって得られた。ブタHV変異は、配列番号3のプライマー:5' −ACCCTCAGGATGCGGCGGCACGTAGATGCCATCTTCACCAAC−3' を用いて作出した。ブタ15Ala変異は、配列番号4のプライマー:5' −CGGAAGGTGCTGGCCCAGCTGTCCGCC−3' を用いて作出した。ブタ27Leu28Asn変異は、配列番号5のプライマー:5' −CTGCTCCAGGACATCCTGAACAGGCAGCAGGGAGAG−3' を用いて作出した。変異誘発後、適正さを確認するために得られたクローンの配列を決定した後、当業者にとって周知の方法により、本実施例で説明したpSK−GHRHのBamHI/HindIII部位にサブクロニーングした。
【0105】
当業者において、配列番号:8の代わりに、マウス(Mus musculus)(配列番号:9;GenBank受入番号NM_010285)、ウシ(Bos tauras)(配列番号:10;GenBank受入番号AF168686または配列番号:11;GenBank受入番号BTU29611)、ウマ(Equus caballus)(配列番号:12; GenBank受入番号AF097587)、ラット(Rattus norvegicus)(配列番号:13;GenBank受入番号RNU10156)に由来する配列など、他のGHRH配列を利用できることが知られている。
【0106】
実施例3
細胞培養と形質転換
ブタの下垂体前葉培養、およびニワトリの初代筋原細胞培養の両方で実験を行なったところ、同じようにうまく行った。しかしながら、図はすべて、ブタの下垂体前葉培養で得られたデータを示している。ニワトリの初代筋原細胞培養は、以下のようにして得られた。ニワトリの胚組織を取り出し、皮膚と軟骨から切り離して、機械的に分離させた。細胞懸濁液をチーズクロスとレンズペーパーに通してから、100mmプラスチック製培養皿当たり1×108 から2×108 の密度で播いた。懸濁液中に残っている細胞集団を、コラーゲンコートした100mmプラスチック製培養皿当たり2×106 から3×106 の密度に播いて、5%CO2 環境中37℃でインキュベートした。そして、形質転換を行なう前24時間、細胞を100mmプレート当たり1.5×106 の密度で、10%熱非働化ウマ血清(HIHS)、5%ニワトリ胚抽出物(CEE)(ニューヨーク州グランドアイランドのギブコBRL(Gibco BRL)、およびゲンタマイシンを添加した最少必須培地(MEM)の中でインキュベートした。さらに詳しくは、Draghia−Akliら、1997およびBergsmaら、1986を参照されたい。ブタの下垂体前葉培養は、本質的に既述された通りにして得られた(Tannerら、1990)。簡単に言うと、下垂体組織を酵素条件下で分離させ、プラスチック製の皿に播き、十分な時間を置いて接着させた。そして、細胞をリンスし、実験前にインキュベーション用培地に入れた。詳細については、Tannerら(1990)を参照されたい。
【0107】
製造業者の指示通り、リポフェクタミンを用いて、100mmプレート当たり4mgのプラスミドにより細胞を形質転換した。形質転換後、培地を2%HIHSおよび2%CEEを含むMEMに変えて細胞を分化させた。分化させてから72時間後に培地と細胞を回収した。形質転換の効率は、対照用プレートのβ−ガラクトシダーゼ組織化学法によって10%であると推定された。回収の一日前にハンクス平衡塩溶液(HBSS)中で2回洗浄し、培地をMEM、0.1%ウシ血清アルブミンに変えた。ならし培地に0.25倍容の1%トリフルオロ酢酸と1mMフェニルメチルスルフォニルフルオリドを加えて処理し、−80℃で凍結させ、凍結乾燥させ、C−18 Sep−カラムで精製し(カリフォルニア州ベルモントにあるペニンシュララボラトリーズ社(Peninsula Laboratories)、再凍結乾燥してから、放射免疫測定法に使用するか、初代ブタ下垂体前葉培養用に条件を整えた培地に再懸濁した。
【0108】
実施例4
GHRH超高活性類似体は、GH分泌促進物質活性および安定性を高める
実施例3と同様に、骨格筋原細胞を各構築物によって形質転換し、ならし培地細胞から精製したGHRH部分を、ブタ下垂体前葉培養細胞における成長ホルモン分泌を調べるために測定した。図1Bに示すように、24時間後に培地を回収し、ブタ特異的GH放射免疫測定法によって定量したところ、改変したGHRH分子種(GH15/27/28; GHRH−TI; GHRH−TV)は、GH分泌において、野生型pGHRHよりも約20%から50%という小幅な増加が見られた。4種類の変異体のうちGHRH−HV一種類だけが、GH分泌促進物質活性を実質的に上昇させ、pGH量は、200ng/mlという基準値から1600ng/mlまで上昇した(図1B)。
【0109】
実施例5
HV−GHRH分子の血漿インキュベーション
対照用のブタからブタ血漿を採集してまとめ、−80℃で保存した。ペプチド合成によって、化学合成したHV−GHRHを調製した。ブタ血漿を融解して遠心分離し、37℃に置いて平衡化させた。GHRH変異体を血漿サンプルに溶解して、最終濃度100μg/mlとした。GHRH変異体を加えた直後、ならびに15、30、60、120および240分後、1mlの血漿を取り出して、1mlの1M TFAで酸性にした。酸性化血漿をC18アフィニティーSEP−Pakカラムで精製し、凍結乾燥してから、ウォルターズ600マルチシステム送達システム、ウォルターズ717型インテリジェントサンプルプロセッサー、およびウォルターズ分光測定装置490(マサチューセッツ州ミルフォードにあるミリポア社、ウォルターズアソシエイツ社(Walters Associates, Millipore Corp.)を用いたHPLCで分析した。214nmで検出を行なった。これらの時点で分解されたペプチドの割合を統合ピーク測定法によって測定した。
【0110】
次に、野生型GHRHとその類似体であるGHRH−HVの安定性をブタ血漿の中で、GHRHペプチドをインキュベートすることによって調べ、その後、固相抽出およびHPLC解析を行なった。図1Cに示すように、野生型GHRH(1−44)NH2 の95%は、血漿中でインキュベートしてから60分以内に分解した。これに対して、ブタ血漿中でのGHRH−HVをインキュベートしたところ、インキュベートして4時間から6時間の間、少なくとも75%のポリペプチドが、酵素切断から保護されたことが示された。したがって、同一条件下で、野生型GHRHは完全に分解されるが、GHRH−HVの主要部分は元のままであり、このことは、血清プロテアーゼに対するGHRH−HVの安定性がかなり増加したこと示している(図1C)。
【0111】
実施例6
動物実験
GHRH実験では、3−4週齢の雑種交配した去勢雄ブタ(ヨークシャー種、ランドレース種、ハンプシャー種、およびデュロック種)5頭からなる群を3つ用いた。動物は一個体ずつ収容して、無制限に水を与え、体重の6%を食餌量とした(24%タンパク質のブタ用飼料、テキサス州ブライアンにある生産者協同組合連合)。動物の体重を1日おきに午前8時30分に測ってから飼料を与えた。動物は、NIHの指針、USDAおよび動物保護法の指針に従って飼育した。
【0112】
実施例7
ブタにおけるプラスミドDNAの筋肉内注射
pSPc5−12−HV−GHRH,pSPc5−12−wt−GHRHおよびpSPc5−12bgalのエンドトキシンを含まないプラスミド(カリフォルニア州チャットワースにあるキアゲン社(Qiagen Inc.)標品をPBS(pH7.4)で1mg/mlに希釈した。動物をいずれかの処理に同数振り分けた。ブタは、イソフルラン(誘導には2〜6%濃度、維持には1〜3%)で麻酔した。外科処理によって頸部カテーテルを埋め込み、注射後3、7、14、21、28、45および65日目に動物から血液を取り出した。麻酔しながら、ブタの半腱様筋の中に直接、10mgのプラスミドを注射した。注射してから2分後に、注射された筋肉を、1組のカリパスの間におき、200V/cmで60ミリ秒間4回パルスという最適条件を用いてエレクトロポレーションした(Aiharaら、1998)。注射後65日目に動物を殺して、内臓と注射した筋肉を集め、重量を量ってから、液体窒素で凍結し、−80℃で保存した。死体の重さを量り、中性子活性化法によって解析した。背中の脂肪を測定した。
【0113】
実施例8
pSP−HV−GHRHの筋肉内注射は、2ヶ月間にわたってブタGHRH、すなわちGHとIGF−1の血清レベルを上昇させる
最適化されたプロテアーゼ耐性pSP−HV−GHRHベクターが、長期間にわたってGHRHを発現させ、GHおよびIGF−1の分泌量を刺激することができるかを判定した。pSP−HV−GHRH、ならびに、野生型対照である野生型構築物pSP−wt−GHRH、および偽薬対照である、合成筋原性プロモーター大腸菌β−ガラクトシダーゼ発現ベクターpSP−bgalのマップの概要を図2Aに示す。3週齢の去勢した雄ブタを麻酔してから、頸部静脈カテーテルを挿入し、動物に不快感を与えることなく血液サンプルを採集できるようにした。プラスミド発現ベクターDNA(pGHRH−HV、pSP−GHRH、またはpSP−bgalのDNAを10mg)を半腱様筋の中に直接注射してから、エレクトロポレーションした(実施例7参照)。
【0114】
実施例9
ブタGHRH、GHおよびIGF−1の測定
異種であるヒトのアッセイ系(カリフォルニア州ベルモントにあるペニンシュララボラトリーズ社(Peninsula Laboratories))によってブタGHRHを測定した。測定法の感度はチューブ当たり1pgである。特異的な二重抗体法であるRIA(ペンシルバニア州立大学)によって血漿中のブタGHを測定した。この測定法の感度はチューブ当たり4ngである。異種であるヒトのアッセイ法(テキサス州ウェブスターにあるダイアグノスティックシステムラブ社(Diagnositc System Lab.))によってブタIGF−1を測定した。マイクロソフトエクセル(Microsoft Excel)統計解析用パッケージを用いてデータを解析した。図中に示した値は、平均値±平均値の標準誤差である。具体的なp値は、スチューデントのt検定を用いた比較によって得た。p<0.05を統計的有意性のレベルとした。半腱様筋肉にpSP−GHRH−HVを注射したブタでは、注射後7日目にGHRHレベルが上昇し(図2B)、14日目には対照のレベルよりも150%高くなった(652.4±77pg/ml対419.6±13pg/ml)。pSP−GHRH−HV発現活性は、60日後までに偽薬注射対照値よりも約2〜3倍高いレベルになってプラトーに達した。pSP−GHRH−HVを注射したブタによって分泌された血清GHRHの絶対量で、0日目から60日目の間の体重増加に対する補正を行なったもの(血液の容量は、全体重の8%を占める)は、偽薬を注射した対照の値よりは3倍高かった(1426.49±10.47ng対266.84±25.45ng)(図2C)。野生型のpSP−GHRHを注射された動物は、半腱様筋内に注射されたが、注射後45日目からほんの少しだけGHRHレベルの増加を示した。しかし、注射後60日目までに、生物学的作用を誘引するには十分なレベルである2倍の増加(779.36ng)を示した。
【0115】
若い動物は、GHレベルが非常に高く、年を取るとともに次第に減少して行く。最初の注射から7日および14日後に24時間にわたって15分おきに採取した血液サンプルについて、pGHレベルを測定し、このレベルをpGHの内容量の全変化について外挿した。pGHRH−HVを注射したブタ(図2D)は、注射後7日目(デルタ変動HV=+1.52、wt=−0.73に対して対照=−3.2ng/ml)、および14日目(デルタ変動HV=+1.09、wt=−4.42に対して対照=−6.88ng/ml)に明らかにGH内容量の増加を示した。
【0116】
GHの全身レベルの増加を示す別の指標は、IGF−1の上昇レベルであろう。血清におけるブタIGF−1のレベルは、pSP−GHRH−HVを注射したブタでは、注射後約3日目から上昇し始めた(図2E)。21日目には、これらの動物では、平均して約3倍の血清IGF−1レベルの増加があり、これは60日間にわたって維持された(p<0.03)。相対的に、野生型pSP−GHRH発現ベクターを注射したブタでは、図2Eに示すように、循環IGF−1レベルは40%増加しただけであった(p=0.39)。
【0117】
実施例10
筋原性GHRH発現ベクターはブタの成長を促進する
筋原性pSP−GHRH発現ベクターを筋肉内注射した後に、全身循環の中に分泌されるブタGHは、去勢された若い雄ブタにおいて、65日間にわたって成長を促進する。注射後30日目と65日目にインビボで(デンシトメトリー、K40)、または死後(器官、死骸、体脂肪、直接解剖した後に中性子活性化チャンバーに入れる)に、身体の組成を測定した。図3Aに示すとおり、野生型pSP−GHRHを注射した動物は、偽薬対照よりも平均して21.5%重かった(37.125kg対29.375kg)が、pSP−GHRH−HVを注射したブタは37.8%重かった(41.775kg;p=0.014)。飼料効率も、GHRH構築物を注射されたブタでは、対照と比較して20%向上していた(pSP−HV−GHRHでは、1kg毎体重を増加させるのに1日当たり0.267kgの飼料、pSP−wt−GHRHでは0.274kg、これに対し、pSP−bgalを注射したブタでは0.334kg)(図3B)。デンシトメトリー、K40カリウムチャンバー、および中性子活性化チャンバーによる身体組成の研究によって、GHRHを注射した動物では全ての身体組成が比例して増加し、臓器の巨大化、体脂肪の相対割合、およびそれに関連する病理の兆候は見られないことが明らかになった。偽薬を注射された対照用ブタ、およびpSP−GHRH−HVを注射したブタの45日後の写真を図3Cに示す。
【0118】
表1に示すpSP−GHRH−HVを注射したブタの代謝プロフィールは、血清内の尿素量の減少を明らかに示しており、pSP−GHRHおよびpSP−GHRH−HVでそれぞれ(対照では9±0.9mg/dl、注射したブタでは8.3±1mg/dlおよび6.875±0.5mg/dl)(p= 0.006)であり、これは、アミノ酸の異化作用が低下したことを示している。血清のグルコースレベルは、対照とプラスミドGHRH注射ブタとの間で同じ位であった(対照用ブタで99.2±4.8mg/dl、pSP−GHRH−HVを注射したブタでは104.8±6.9mg/dl、また、野生型pSP−GHRHを注射した動物では97.5±8mg/dl(P= 0.263))。この他の代謝における変化は見られなかった。
【0119】
【表1】
Figure 0004644402
実施例11
さまざまなレベルのpSP−HV−GHRHによる実験
さらに、子ブタの成長に対するpSP−HV−GHRHの効果を調べるため、2匹の子ブタからなる群に生後10日目にpSP−HV−GHRH(3mg、1mg、100μg)を注射した。図4に示すように、100マイクログラムのプラスミドを注射された群が最も優れた成長曲線を示し、50日齢以後、対照との差が統計的に有意になった。3mgを注射された群の一匹は抗体を発生させ、成長パターンが有意に低下した。
【0120】
また、生後10日目に、示された量のpSP−HV−GHRHを2匹の子ブタからなる群に注射した。IGF−1値は、注射後10日目に上昇し始め、注射後35日目には、100マイクログラムのプラスミドを注射されたブタは、対照よりも平均して10.62倍高いIGF−1値を示した。1mg注射されたブタは、対照よりも平均7.94倍高く、3mgを注射されたブタでは、対照値の平均して1.16倍であった。
【0121】
このように、具体的な態様においては、pSP−HV−GHRHの投与量をより低量にして注射する。具体的な実施態様では、約100マイクログラム(0.1ミリグラム)のプラスミドを用いる。別の具体的な実施態様では、約200−300マイクログラムを注射する。
【0122】
実施例12
pSP−HV−GHRHによる年齢比較
pSP−HV−GHRH注射について子ブタの年齢を最適化するため、2匹の子ブタからなる群に出生したときから開始して2mgのpSP−HV−GHRHを注射した。図6に示すように、出生してから14日後に注射した群が、すべての時点で、対照と比較して統計学的に有意な差をもつ、もっとも良好な成長曲線を示した。21日目に注射された群の一匹の動物が抗体を発生させて、成長パターンを有意に低下させた。あまりに早く(すなわち、約10〜14日齢未満で)処理を行なうと、インシュリン耐性が生じる可能性がある。具体的な実施態様において、この治療法は、天然のGHおよびIGF−1レベルが最も低いとき(生後約10〜14日目)が最も効果的であり、GHRHレベルが通常高いときには逆効果になる可能性がある。
【0123】
実施例13
(まとめ)
まとめると、注射をするのに最適な時点は出生後14日である(注射後40日目で、対照よりも平均8ポンド重い)。注射をするのに好適な投与量は、2〜5ml容量中100マイクログラムのプラスミドである(注射後40日目で、対照よりも平均して6ポンド重い(p<0.02)。雌ブタ1(経時)および雌ブタ3(用量曲線)の子孫では、ホルモンおよび生化学的な定数(IGF−1、IFG−BP3、インシュリン、尿素、グルコース、全タンパク質、クレアチニンなど)は正常であり、体重の増加に相関しており、有害な副作用がない。以前行なった実験から身体組成を調べたところ、HV−GHRHは、あらゆる身体区分の均一な増加(対照と同じような身体組成であるが大きい)を決定づけ、wt−GHRHは、除脂肪体重の増加と脂肪の減少を決定づけることが明らかになった。
【0124】
本明細書で引用するすべての特許および刊行物は、本発明が属する技術分野における当業者のレベルを示すものである。すべての特許および刊行物は、それぞれ個々の刊行物が具体的かつ個別的に参照により取り込まれたことを示した場合と同じ程度まで、本明細書において参照により取り込まれる。
【0125】
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【0126】
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【0127】
当業者であれば、本発明の目的を実行し、本明細書に記載された結果と有利性、ならびに本明細書に内在するものを得るために、本発明が十分適応されることを容易に認識する。本明細書に記載された成長ホルモン、成長ホルモン放出ホルモン、類似体、プラスミド、ベクター、医薬組成物、処置、方法、手段および技術は、好ましい態様の代表例を表し、例示を意図するものであり、本配列の範疇を制限するものとして意図されたものではない。そこでの変更およびその他の使用は、当業者に見出されるものであり、本発明の精神内に包含されるかまたは係属中の請求の範囲により規定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1A〜図1Cは、GHRHの超高活性類似体がGHの分泌促進活性および安定性を増大させることを明らかにしている図。図1Aは、ブタの野生型(1−40)OHアミノ酸配列とその類似体HV−GHRHとの比較の図。図1Bは、ブタの初代下垂体培養におけるブタGH放出に対する種々のGHRH種の作用を示している図。図1Cは、4時間〜6時間のインキュベーションを行っているときのHV−GHRHおよび野生型ブタGHRHについて生じる安定性の変化を明らかにしている図。
【図2】 図2A〜図2Eは、超高活性類似体GHRHの筋原性発現ベクターを一回注射した後の2ヶ月間にわたるGHRH、GHおよびIGF−Iの血清レベルの増大を明らかにしている図。図2Aは、SPc5−12合成プロモーターおよびGHの3’UTRを含む構築物を示している図。変異型タンパク質のモデルとして、HV−GHRH構築物が使用され、これは、陽性対照としてのブタ野生型と比較され、そして陰性対照としてのβ−ガラクトシダーゼ構築物と比較されたことを示す。図2Bは、pSP−GHRH注射ブタ対プラセボ注射対照ブタにおける血清GHRHの相対的なレベルを例示している図。図2Cは、体重/血液容量増大について補正された、対照ブタに対するpSP−GHRH注射ブタにおける血清GHRHの絶対値を明らかにしている図。図2Dは、pSP−HV−GHRH注射ブタにおけるGHレベルの変動を示している図。図2Eは、pSP−GHRH構築物を直接筋肉内に注射した後の血漿IGF−Iレベルを示している図。
【図3】 図3A〜図3Cは、ブタの成長に対する筋原性GHRH発現ベクターの効果を明らかにしている図。図3Aは、pSP−GHRHまたはpSP−GHRH−HVが2ヶ月間にわたって注射されたブタにおける平均体重の変化を示している図。図3Bは、対照に対するpSP−GHRH注射ブタにおける飼料効率の状態を示している図。図3Cは、pSP−HV−GHRH注射ブタおよびプラセボ注射対照ブタの注射後45日目の比較である図。
【図4】 図4は、10日齢の子ブタに対する種々の量のpSP−GHRH−HVを注射した効果を明らかにしている図。
【図5】 図5は、10日齢の子ブタにおけるIGF−Iレベルに対する種々の量のpSP−GHRH−HVを注射した効果を示している図。
【図6】 図6は、子ブタへのpSP−GHRH−HVプラスミド注射に対する経時変化を例示している図。

Claims (21)

  1. 列番号1のアミノ酸配列を有する成長ホルモン放出ホルモン。
  2. 医薬的に許容されうる担体中に請求項1に記載の成長ホルモン放出ホルモンを含有する、動物における成長ホルモンの放出を刺激するための医薬組成物。
  3. 列番号1のアミノ酸配列を有する成長ホルモン放出ホルモンをコードするヌクレオチド。
  4. プロモーター、配列番号1のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド、および機能的発現のために作動可能に連結されている3’非翻訳領域を含有するベクター。
  5. 前記プロモーターがSPc5−12プロモーターである請求項4に記載のベクター。
  6. 前記3’非翻訳領域がhGH3’非翻訳領域である請求項4に記載のベクター。
  7. 請求項4に記載のベクターを含有する、動物の成長ホルモンを増加させる為の医薬。
  8. 請求項4に記載のベクターを含有する、遺伝病に関連するクロイツフェルト・ヤコブ病、コーエン症候群、アミノプテリン−メトトレキセート症候群、カブキ症候群、ウォルフ・ヒルシュホーン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ミラー・ディッカー症候群、ランゲルハンス細胞性組織球症、ロバーツ症候群、および18q−症候群からなる群より選択される動物の成長ホルモン関連欠乏疾患を処置する為の医薬。
  9. 請求項4に記載のベクターを含有する、動物の成長成績を改善する為の医薬。
  10. 請求項4に記載のベクターを含有する、動物の効率を増大させる為の医薬。
  11. 請求項4に記載のベクターを含有する、動物の消耗性症状を処置する為の医薬であって、ここで、前記消耗性症状が、火傷、外傷、およびAIDSその他の消耗性疾患による体重減少である、医薬。
  12. 請求項4に記載のベクターを含有する、動物の成長を増進させる為の医薬。
  13. 請求項4に記載のベクターを含有する、遺伝病に関連するクロイツフェルト・ヤコブ病、コーエン症候群、アミノプテリン−メトトレキセート症候群、カブキ症候群、ウォルフ・ヒルシュホーン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ミラー・ディッカー症候群、ランゲルハンス細胞性組織球症、ロバーツ症候群、および18q−症候群からなる群より選択される動物の成長ホルモン経路に付随する成長ホルモン関連欠乏疾患を処置する為の医薬。
  14. 前記動物がヒト、愛玩動物、家畜、および使役動物からなる群より選ばれる請求項7、8、9、10、11、12または13に記載の医薬。
  15. 前記動物が、ヒトまたはブタである請求項14記載の医薬。
  16. 筋原性細胞に導入される請求項7、8、9、10、11、12、13、または14に記載の医薬。
  17. 前記動物の筋肉組織に導入される請求項7、8、9、10、11、12、13、または14に記載の医薬。
  18. 1回の投与で前記動物に導入される請求項7、8、9、10、11、12、13、または14に記載の医薬。
  19. 前記ベクターがプラスミド、ウイルスベクター、リポソーム、およびカチオン性脂質からなる群より選ばれる請求項4に記載のベクター。
  20. 遺伝病に関連するクロイツフェルト・ヤコブ病、コーエン症候群、アミノプテリン−メトトレキセート症候群、カブキ症候群、ウォルフ・ヒルシュホーン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ミラー・ディッカー症候群、ランゲルハンス細胞性組織球症、ロバーツ症候群、および18q−症候群からなる群より選択される動物の成長ホルモン関連欠乏症を処置する為の医薬であって、
    SPc5−12プロモーター;
    配列番号1をコードするヌクレオチド;および
    機能的発現のために作動可能に連結されているhGHの3’非翻訳領域
    を含有するベクターを含む、医薬。
  21. 動物の正常な成長に付随するレベルよりも大きなレベルで成長ホルモンの産生を刺激する為の医薬であって、
    SPc5−12プロモーター;
    配列番号1をコードするヌクレオチド;および
    機能的発現のために作動可能に連結されているhGHの3’非翻訳領域を含有するベクターを含む、医薬。
JP2001511880A 1999-07-26 2000-07-24 超高活性ブタ成長ホルモン放出ホルモン類似体 Expired - Lifetime JP4644402B2 (ja)

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