JP4643408B2 - 双方向バッファ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、出力バッファと入力バッファとが、共通の外部端子(パッド)に接続された双方向バッファ回路に関するものである。
図3は、従来の双方向バッファ回路の構成を表す一例の回路図である。同図に示す双方向バッファ回路30は、3V電源で動作する半導体装置で使用され、5Vの入力耐圧を有するもので、フィリップス社によって提案されたI2C(Inter-Integrated Circuit)バスの規格に準拠している。この双方向バッファ回路30は、図3中上側に示す出力バッファ32と、同下側に示す入力バッファ34とによって構成されている。
出力バッファ32は、その出力最終段がオープンドレイン構成のもので、外部端子であるパッドPADをハイレベルからローレベルに変化させる場合の出力信号のスルーレートを制限する機能を備えている。出力バッファ32は、図3中左側から順に、インバータINV1と、2つのNMOS(N型MOSトランジスタ)N1,N2と、容量素子C1と、2つのNMOSN3,N4とによって構成されている。
インバータINV1の入力には、この双方向バッファ回路30を使用する半導体装置の内部回路(図示省略)から供給される内部信号DINが接続されている。インバータINV1の出力はノード1に接続されている。
2つのNMOSN1,N2は、上記ノード1とグランドとの間に直列に接続されている。NMOSN1のゲートはノード1に接続され、NMOSN2のゲートは内部信号DINに接続されている。
容量素子C1は、2つのNMOSN1,N2の接続点であるノード2とグランドとの間に接続されている。この例の場合、容量素子C1の容量値は約3pFであるとする。インバータINV1を構成するPMOS(図示省略)およびNMOSN1のオン抵抗と容量素子C1は、上記スルーレートを制限するための時定数回路(RCフィルタ)を構成する。
2つのNMOSN3,N4は、パッドPADとグランドとの間に直列に接続されている。また、NMOSN3のゲートは3Vの電源に接続され、NMOSN4のゲートはノード1に接続されている。
ここで、NMOSN3は、5Vの入力耐圧を実現するための保護回路である。NMOSN3がないと、NMOSN4のゲートが0Vで、パッドPADが5Vの場合、NMOSN4のゲート・ドレイン間の電位差が、ゲート酸化膜の耐圧である約4Vを超えて破壊される。NMOSN3のゲートは3V固定なので、そのゲート・ドレイン間の電位差は最大でも2Vであり、NMOSN3のゲート酸化膜が破壊されることはない。
一方、入力バッファ34は、パッドPADから入力される信号のノイズを除去する機能を備えている。入力バッファ34は、図3中右側から順に、NMOSN5と、PMOS(P型MOSトランジスタ)P1と、ヒステリシスインバータINVS1と、抵抗素子R1と、容量素子C2と、ヒステリシスインバータINVS2と、バッファBUF1とによって構成されている。
NMOSN5、ヒステリシスインバータINVS1、抵抗素子R1、ヒステリシスインバータINVS2およびバッファBUF1は、パッドPADと内部信号Zとの間に、この順に直列に接続されている。内部信号Zは、内部回路に供給される信号である。
NMOSN5のゲートは、3Vの電源に接続されている。また、PMOSP1のソースも3Vの電源に接続され、そのドレインおよびゲートは、それぞれヒステリシスインバータINVS1の入力および出力に接続されている。
ここで、NMOSN5は、NMOSN3と同様に、5Vの入力耐圧を実現するための保護回路である。NMOSN5を挿入すると、ヒステリシスインバータINVS1に入力されるハイレベルの電位は、NMOSN5の閾値電圧Vtだけ降下する。PMOSP1は、ヒステリシスインバータINVS1の入力がハイレベルすなわちその出力であるノード3がローレベルの場合にオンして、その入力のハイレベルを3Vまで引き上げ、NMOSN5による電圧降下分の電圧を補正する。
容量素子C2は、抵抗素子R1およびヒステリシスインバータINVS2の入力の間のノード4とグランドとの間に接続されている。この例の場合、容量素子C2の容量値も約3pFであるとする。抵抗素子R1と容量素子C2は、前述のノイズを除去するためのLPF(ローパスフィルタ)を構成する。
なお、パッドPADには、半導体装置の外部において、電源との間に抵抗素子(外部プルアップ抵抗)R2が接続されており、3Vまたは5Vにプルアップされている。
以下、双方向バッファ回路30の動作を説明する。
パッドPADは外部のバスに接続され、このバスは、抵抗素子R2によって3Vまたは5Vにプルアップされている。また、バスには、例えば複数の半導体装置が同様に接続され、いずれか1つだけが出力モードとなるか、もしくは全てが入力モードとなる。バスに接続されている全ての半導体装置が入力モードの場合、バスは、抵抗素子R2によって3Vまたは5Vにプルアップされ、ハイレベルとなっている。
入力モードの時、内部信号DINはハイレベルとされる。この時、ノード1はローレベルなので、NMOSN1はオフ状態、NMOSN2はオン状態であり、容量素子C1は、オン状態であるNMOSN2を介してディスチャージされる。また、NMOSN4はオフ状態であり、出力バッファ32はパッドPADから電気的に切り離されているので、バスはプルアップされたハイレベルの状態である。
また、出力モードの時、内部信号DINがハイレベルからローレベルになると、NMOSN2はオフ状態となり、ノード1はローレベルからハイレベルに遷移する。
ここで、NMOSN1,N4の閾値電圧Vtがほぼ同一であるとすると、ノード1の電位がNMOSN1,N4閾値電圧Vtよりも低い間は、両者はともにオフ状態である。このため、ノード1とノード2はNMOSN1によって電気的に切り離されており、ノード1からはノード2に接続されている容量素子C1が見えない。このため、ノード1は、NMOSN4の閾値電圧Vtまでは急峻に立ち上がる。
一方、ノード1の電位がNMOSN1,N4の閾値電圧Vt以上になると、両者はともにオン状態となり、容量素子C1は、インバータINV1のPMOSおよびNMOSN1を介してチャージアップされる。このため、インバータINV1のPMOSおよびNMOSN1のオン抵抗および容量素子C1の容量値からなる時定数回路(RCフィルタ)によって、ノード1の電位は緩やかに上昇する。
従って、パッドPADの電位は、スルーレートを制限する時定数回路により、オン状態のNMOSN3,N4を介してハイレベルからローレベルに緩やかに遷移する。これにより、内部信号DINからパッドPAD間について、立ち下がり時の伝搬遅延時間を抑えつつ、一定のスルーレートを持ってパッドPADつまりバスをハイレベルからローレベルに緩やかに立ち下げることが可能になる。
これに対し、入力モードの時、NMOSN5を介して、その電位がNMOSN5の閾値電圧Vt分だけ降下されたハイレベルがヒステリシスインバータINVS1に入力され、ヒステリシスインバータINVS1からはノード3にローレベルが出力される。なお、ヒステリシスインバータINVS1の入力は、前述の通り、PMOSP1によってプルアップされ、3Vのハイレベルに補正される。
また、ノード3に出力されたローレベルの信号は、抵抗素子R1と容量素子C2とによって構成されるLPFによって、スパイクノイズ等のノイズがノード4上の信号から除去される。その後、ノード4上の信号は、さらにヒステリシスインバータINVS2によって反転されてハイレベルとされ、バッファBUF1を介してハイレベルの内部信号Zとして内部回路に供給される。
また、入力モードの時、バスからローレベルがヒステリシスインバータINVS1に入力されると、ノード3はハイレベルになる。この時、PMOSP1はオフ状態である。ノード3のハイレベルは、LPFを介してノード4に伝搬され、さらにヒステリシスインバータINVS2によって反転されてローレベルとされ、バッファBUF1を介してローレベルの内部信号Zが内部回路に供給される。
なお、本発明の出願時に、本発明に関わる先行技術文献は存在していない。
ここで、図3に示す従来の双方向バッファ回路30には以下に示す問題がある。
まず、容量素子C1,C2について、所望の容量値(3pF+3pF=6pF)をオンチップで実現しようとすると膨大なレイアウト面積が必要となる。しかし、容量素子C1,C2を外付けにすると、利便性に欠けるという問題がある。また、出力モードの時でも、入力バッファ34の容量素子C2はパッドPADの電圧変化に応じて常に充放電を繰り返す。従って、余計な電力を消費するという問題がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、出力バッファと入力バッファとで容量素子を共用することによって、そのレイアウトサイズおよび消費電力を削減することができる双方向バッファ回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1のノードを有する出力バッファと、第2のノードを有する入力バッファとが、共通の外部端子に接続された双方向バッファ回路であって、
容量素子と、
該容量素子が、前記第1のノードに接続され、前記第2のノードから切り離された第1の接続状態、または、前記容量素子が、前記第1のノードから切り離され、前記第2のノードに接続された第2の接続状態に切り替えるスイッチとを有し、
前記第1の接続状態においては、前記外部端子の論理レベルが前記第1のノードの論理レベルに応じて変化し、前記第2の接続状態においては、前記第2のノードの論理状態が前記外部端子の論理レベルに応じて変化することを特徴とする双方向バッファ回路を提供するものである。
ここで、前記容量素子は、前記第1の接続状態においては、前記出力バッファから出力される信号のスルーレートを制限し、前記第2の接続状態においては、前記入力バッファに入力される信号のノイズを除去することが好ましい。
また、前記外部端子の論理レベルを一定としたときに、前記第1の接続状態における前記第1のノードの論理レベルと、前記第2の接続状態における前記第2のノードの論理レベルとが、互いに同一であることが好ましい。
また、前記スイッチが、前記入力バッファの信号経路に挿入され、前記第2の接続状態において、前記容量素子とともにRCフィルタを構成するオン抵抗を有する第1のスイッチを有するとともに、前記第1の接続状態において、前記第2のノードの電位を固定する第2のスイッチを有することが好ましい。
本発明の双方向バッファ回路では、出力バッファと入力バッファとで容量素子を共用するので、双方向バッファ回路のレイアウトサイズを大幅に削減することができる。また、双方向バッファ回路が出力モードである時、容量素子は、入力バッファの信号経路から電気的に切り離される。このため、外部端子の論理レベルが変化することに応じて、容量素子が充放電されることがなく、その分の消費電力を大幅に削減することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の双方向バッファ回路を詳細に説明する。
図1は、本発明の双方向バッファ回路の構成を表す一実施形態の回路図である。同図に示す双方向バッファ回路10は、その対比が容易となるように、本発明を図3に示す従来の双方向バッファ回路30に対して適用したものである。すなわち、双方向バッファ回路10は、3V電源で動作する半導体装置で使用され、5Vの入力耐圧を有するもので、I2Cバスの規格に準拠している。
以下、両者の間で同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略し、両者の相違点を中心に説明する。
図1に示す双方向バッファ回路10は、図1中上側に示す出力バッファ12と、同下側に示す入力バッファ14と、同左右方向の中央部に示すスイッチ16とによって構成されている。
出力バッファ12は、NORゲートNOR1と、2つのNMOSN1,N2と、容量素子C3と、2つのNMOSN3,N4とによって構成されている。すなわち、本実施形態の出力バッファ12は、従来の出力バッファ32と比べて、インバータINV1がNORゲートNOR1と置き換えられ、容量素子C1の代わりに容量素子C3が用いられている。この例の場合も、容量素子C3の容量値は約3pFであるとする。
容量素子C3は、入力バッファ14との間で共用されるもので、出力モードの時は図3に示す容量素子C1の役割を果たし、入力モードの時は容量素子C2の役割を果たす。NORゲートNOR1を構成するPMOS(図示省略)、NMOSN1のオン抵抗と容量素子C3は、パッドPADをハイレベルからローレベルに変化させる場合の出力信号のスルーレートを制限するための時定数回路を構成する。
ここで、NORゲートNOR1には、イネーブル信号ENLおよび内部信号DINが接続されている。イネーブル信号ENLは、内部回路から供給され、双方向バッファ回路10を、上記出力モード(出力バッファ12から信号が出力されるモード)、もしくは入力モード(入力バッファ14に信号が入力されるモード)に切り替える信号である。NORゲートNOR1の出力はノード1に接続されている。
一方、入力バッファ14は、NMOSN5と、PMOSP1と、ヒステリシスインバータINVS1と、抵抗素子R1と、容量素子C3と、ヒステリシスインバータINVS2と、バッファBUF1とによって構成されている。すなわち、本実施形態の入力バッファ14は、従来の入力バッファ34と比べて、容量素子C2の代わりに、出力バッファ12との間で共用される容量素子C3が用いられている。
また、スイッチ16は、容量素子C3が、ノード2(第1のノード)に電気的に接続され、ノード4(第2のノード)から電気的に切り離された状態(第1の接続状態)、または、容量素子C3が、ノード2から電気的に切り離され、ノード4に電気的に接続された状態(第2の状態)のいずれかに切り替えるもので、インバータINV2と、2つのトランスファゲートTR1,TR2とによって構成されている。
インバータINV2の入力にはイネーブル信号ENLが接続され、その出力は、ノード5に接続されている。
2つのトランスファゲートTR1,TR2は、ノード2とノード4との間に直列に接続されている。また、トランスファゲートTR1のPMOSのゲートおよびトランスファゲートTR2のNMOSのゲートはイネーブル信号ENLに接続され、トランスファゲートTR1のNMOSのゲートおよびトランスファゲートTR2のPMOSのゲートはノード5に接続されている。
また、容量素子C3は、2つのトランスファゲートTR1,TR2の接続点であるノード6とグランドとの間に接続されている。本実施形態では、前述の通り、容量素子C3の容量値は約3pFである。
以下、双方向バッファ回路10の動作を説明する。
本実施形態の場合、双方向バッファ回路10は、イネーブル信号ENLがローレベルの時に出力モードとなる。出力モードでは、インバータINV2の出力であるノード5がハイレベルとなり、トランスファゲートTR1,TR2は、それぞれオン状態、オフ状態となる。これにより、容量素子C3は、トランスファゲートTR1を介してノード2に電気的に接続され、ノード4からは電気的に切り離される。
なお、出力モードでは、NORゲートNOR1の出力であるノード1は、従来の出力バッファ32のインバータINV1と同様に内部信号DINの状態によって決定される。すなわち、容量素子C3は、NORゲートNOR1のPMOS、NMOSN1のオン抵抗とともに時定数回路を構成し、本実施形態の出力バッファ10は、従来の出力バッファ32と全く同様に動作する。
これに対し、イネーブル信号ENLがハイレベルの場合、双方向バッファ回路10は入力モードになる。入力モードでは、ノード1,5がローレベルとなり、トランスファゲートTR1,TR2はそれぞれオフ状態、オン状態となる。これにより、容量素子C3は、ノード2から電気的に切り離され、トランスファゲートTR2を介してノード4に電気的に接続される。
すなわち、双方向バッファ回路10が入力モードの時、容量素子C3は、抵抗素子R1とともにLPFを構成し、本実施形態の入力バッファ12は、従来の入力バッファ回路34と全く同様に動作する。また、ノード1がローレベルとなるため、出力最終段のNMOSN4は常にオフ状態となる。
ここで、双方向バッファ回路10を出力モードから入力モードに、もしくはその逆に切り替える時には、バスが特定の状態にある必要がある。すなわち、モードを切り替えるべき双方向バッファ回路10が出力モードにあり、NMOSN4がバスをローレベルにドライブしている時には、入力モードに切り替えることはできない。また、バスに接続された他の双方向バッファ回路が出力モードにあって、バスをローレベルにドライブしている時には、モードを切り替えるべき双方向バッファを入力モードから出力モードに切り替えることはできない。すなわち、モードの切り替えを行うときには、バスが抵抗素子R2によってプルアップされて、ハイレベルにあることが必要である。
従って、双方向バッファ回路10が出力モードから入力モードに変化する直前には、イネーブル信号ENLがローレベルの状態、すなわち容量素子C3がノード2に接続された状態で内部信号DINがハイレベルとなって、ノード1がローレベルとなり、NMOSN2がオン状態、NMOSN4がオフ状態となる。その後、イネーブル信号ENLがローレベルからハイレベルとなり、出力モードから入力モードに変化する。
そして、双方向バッファ回路10が出力モードから入力モードに変化した直後には、容量素子C3は放電された状態であり、ノード4はローレベルとなる。この時、前述のようにバスはハイレベルであるから、ヒステリシスインバータINVS1によってノード3およびノード4はローレベルに駆動される。つまり、双方向バッファ回路10が出力モードから入力モードに変化する時、ノード4はローレベルの状態のままであり、その論理レベルの極性は何ら影響を受けない。
一方、双方向バッファ回路10が入力モードから出力モードに変化する直前には、バスがハイレベルとなっているため、容量素子C3は放電された状態である。その後、イネーブル信号ENLがローレベルからハイレベルとなり、入力モードから出力モードに変化する。
そして、双方向バッファ回路10の入力モードから出力モードへの変化は、内部信号DINがハイレベルとなって、ノード2がローレベルの状態で行われる。つまり、双方向バッファ回路10が入力モードから出力モードに変化する時、ローレベルの状態にあるノード2が放電された状態の容量素子C3に接続されるのであり、その論理レベルの極性は何ら影響を受けない。
すなわち、本実施形態において、双方向バッファ回路10のモード切り替えを行う時には、入力モードの時のバスすなわち外部端子であるパッドPADの論理レベルがハイレベルにある。この状態において、出力モードにおいて容量素子C3に接続されるノード2(第1のノード)の論理レベルも、入力モードにおいて容量素子C3に接続されるノード4(第2のノード)の論理レベルも、いずれもローレベルで、同一である。従って、上記の通り、双方向バッファ回路10が出力モードから入力モードに変化する時も、入力モードから出力モードに変化する時も、容量素子C3の状態が変化することは無く、従来の双方向バッファ回路30の容量素子C1,C2と全く同様に機能する。
双方向バッファ回路10では、出力バッファ12と入力バッファ14とで容量素子C3を共用することによって、双方向バッファ回路10のレイアウトサイズを大幅に削減することができる。例えば、双方向バッファ回路10のレイアウトサイズが約9500μm2であり、3pFの容量素子のレイアウトサイズが約1000μm2である場合、容量素子C3を共用することによって、そのレイアウトサイズを約1000μm2、すなわち約10%程度削減できる。
また、双方向バッファ回路10が出力モードである時、トランスファゲートTR2はオフ状態となり、容量素子C3はノード4から電気的に切り離される。このため、出力モードである時、パッドPADの論理レベルが変化することに応じて、入力バッファの容量素子が充放電されることがなくなり、その分の消費電力を大幅に削減することができる。例えば、図3に示した従来の双方向バッファ回路30において、出力バッファの容量素子C1と入力バッファの容量素子C2の容量とを同一にした場合と比較すると、出力モードにおける消費電力を1/2に削減できる。
次に、本発明の別の実施形態を例に挙げて説明する。
図2に示す双方向バッファ回路20は、図1に示す双方向バッファ回路10の変形例である。以下、両者の間で同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略し、両者の相違点を中心に説明する。
図2に示す双方向バッファ回路20は、図2中上側に示す出力バッファ12と、同下側に示す入力バッファ24と、同左右方向の中央部に示すスイッチ26とによって構成されている。
出力バッファ22は、図1に示す出力バッファ12と全く同じ構成のものである。
入力バッファ24は、NMOSN5と、PMOSP1と、ヒステリシスインバータINVS1と、容量素子C3と、ヒステリシスインバータINVS2と、バッファBUF1とによって構成されている。すなわち、本実施形態の入力バッファ24は、図1に示す入力バッファ14と比べて抵抗素子R1が取り除かれて、その位置には、スイッチ26を構成するトランスファゲートTR2が挿入されている。
また、スイッチ26は、インバータINV2と、3つのトランスファゲートTR1,TR2,TR3と、PMOSP2とによって構成されている。すなわち、本実施形態のスイッチ26は、図1に示すスイッチ16と比べて、さらにトランスファゲートTR3と、PMOSP2とを備えている。なお、インバータINV2の接続状態は、図1の場合と同じである。
トランスファゲートTR1は、ノード2とノード6との間に接続されている。また、容量素子C3は、ノード6とグランドとの間に接続されている。
次に、トランスファゲートTR2(第1のスイッチ)は、そのオン抵抗が、図1に示す抵抗素子R1の代わりとなるものであり、入力バッファ24の信号経路である、ヒステリシスインバータINVS1の出力とノード6との間に挿入されている。
なお、インバータINV2、トランスファゲートTR1,TR2のその他の接続状態は、図1に示すものと同じである。
また、トランスファゲートTR3は、出力モードの時に、ノード4(第2のノード)と容量素子C3とを電気的に分離するものであり、トランスファゲートTR2と直列に、ノード3とノード4との間に挿入されている。トランスファゲートTR3のNMOSのゲートはイネーブル信号ENLに接続され、そのPMOSのゲートは、インバータINV2の出力であるノード5に接続されている。
なお、トランスファゲートTR3は、出力モードの時に、ノード4(第2のノード)と容量素子C3とを電気的に分離するものであればよい。従って、トランスファゲートTR3をトランスファゲートTR2と直列に、ノード3とノード4との間に接続することは必須では無い。
PMOSP2(第3のスイッチ)は、出力モードの時、すなわち、トランスファゲートTR3がオフ状態となっている時に、ヒステリシスインバータINVS2の入力であるノード4の電位がフローティング状態となるのを防止し、ハイレベルに固定するもので、3V電源とノード4との間に接続されている。また、PMOSP2のゲートは、イネーブル信号ENLに接続されている。
なお、PMOSP2は、出力モードの時のヒステリシスインバータINVS2の入力を、ハイレベルもしくはローレベルのいずれかに固定するものであればよく、PMOSに限定されない。
以下、双方向バッファ回路20の動作を説明する。
図1の場合と同様に、双方向バッファ回路20は、イネーブル信号ENLがローレベルの時に出力モードとなる。出力モードでは、トランスファゲートTR1がオン状態となり、トランスファゲートTR2,TR3はともにオフ状態となる。これにより、容量素子C3は、トランスファゲートTR1を介してノード2に電気的に接続され、ノード4からは電気的に切り離される。
すなわち、容量素子C3は、NORゲートNOR1のPMOS、NMOSN1のオン抵抗とともに時定数回路を構成し、本実施形態の出力バッファ22も、従来の出力バッファ32と全く同様に動作する。
また、出力モードの時、入力バッファ24では、トランスファゲートTR2,TR3がオフ状態となり、PMOSP2はオン状態になる。これにより、ヒステリシスインバータINVS2の入力はPMOSP2によってハイレベルに固定され、内部信号Zとしてローレベルが内部回路に供給される。また、容量素子C3は、ヒステリシスインバータINVS1の出力およびPMOSP2からは電気的に切り離される。
これに対し、イネーブル信号ENLがハイレベルの場合、双方向バッファ回路20は入力モードになる。入力モードでは、ノード1,5がローレベルとなり、トランスファゲートTR1はオフ状態、TR2,TR3はともにオン状態となる。これにより、容量素子C3は、ノード2から電気的に切り離され、トランスファゲートTR3を介してヒステリシスインバータINVS2の入力であるノード4に電気的に接続される。また、トランスファゲートTR2を介してヒステリシスインバータINVS1の出力に接続される。
すなわち、双方向バッファ回路20が入力モードの時、容量素子C3は、トランスファゲートTR2のオン抵抗とともにLPFを構成し、本実施形態の入力バッファ24は、従来の入力バッファ回路34とほぼ同様に動作する。また、ノード1がローレベルとなるため、出力最終段のNMOSN4は常にオフ状態となる。
なお、トランスファゲートTR2のオン抵抗の抵抗値の調整は、トランスファゲートTR2を直列に複数段直列接続したり、トランスファゲートTR2を構成するPMOSおよびNMOSのトランジスタサイズを変更したりすることによって適宜調整を行うことができる。
また、本実施形態の双方向バッファ回路20においても、双方向バッファ回路10と同様に、モード切り替えを行う時に、容量素子C3の状態が変化することは無く、従来の双方向バッファ回路30の容量素子C1,C2と全く同様に機能する。
双方向バッファ回路20においても、双方向バッファ回路10の場合と同様に、そのレイアウトサイズを大幅に削減することができる。また、双方向バッファ回路20においても、双方向バッファ回路10の場合と同様に、出力モードの時にパッドPADの論理レベルが変化することに応じて、入力バッファの容量素子が充放電されることがなくなるため、その消費電力を大幅に削減することができる。
なお、本発明の双方向バッファ回路は、上記実施形態のようなI2Cバスの規格に準拠したものに限らず、出力バッファと入力バッファとで各々独立した容量素子を使用している双方向バッファ回路に適用可能である。また、上記実施形態において、出力バッファ、入力バッファ、スイッチの構成も単なる一例であって、同様の機能を果たすことができる別の構成のものを使用してもよい。
また、上記実施形態において、5Vの入力耐圧を有することは、I2Cバスの規格に準拠した双方向バッファ回路の一例を示すものであって、本発明の双方向バッファ回路においては必須の要素ではない。また、上記実施形態では、3V電源、5V入力耐圧などの具体的な電圧値を挙げて説明したが、これも限定されず、使用される電源の電圧は、何Vであってもよい。
また、本発明が適用される前の双方向バッファ回路において、出力バッファで使用されている容量素子の容量値と、入力バッファで使用されている容量値が異なっていても良い。すなわち、これらの容量素子は、いずれもRCフィルタ(時定数回路、LPFなど)を構成するものであるから、容量素子の容量値を同一にしても、抵抗素子の抵抗値を調整することによって、RCフィルタの時定数をある程度調整することができる。
また、外部バスは、プルアップに限定されず、逆にプルダウンであってもよい。例えば、外部バスがプルダウンされている場合、出力バッファは、オープンソース構造のものに変更すればよい。また、出力バッファの出力最終段は、オープンドレインやオープンソース構造に限らず、3ステート出力構造のものでもよい。このように、双方向バッファ回路の回路構成は適宜変更されるべきものである。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の双方向バッファ回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の双方向バッファ回路の構成を表す一実施形態の回路図である。 本発明の双方向バッファ回路の構成を表す別の実施形態の回路図である。 従来の双方向バッファ回路の構成を表す一例の回路図である。
符号の説明
10,20,30 双方向バッファ回路
12,22,32 出力バッファ
14,24,34 入力バッファ
16,26 スイッチ
NOR1 NORゲート
N1,N2,N3,N4,N5 N型MOSトランジスタ(NMOS)
C1,C2,C3 容量素子
P1,P2 P型MOSトランジスタ(PMOS)
INVS1,INVS2 ヒステリシスインバータ
R1,R2 抵抗素子
BUF1 バッファ
INV2 インバータ
TR1,TR2,TR3 トランスファゲート
PAD パッド
ENL イネーブル信号
DIN,Z 内部信号

Claims (4)

  1. 第1のノードを有する出力バッファと、第2のノードを有する入力バッファとが、共通の外部端子に接続された双方向バッファ回路であって、
    容量素子と、
    該容量素子が、前記第1のノードに接続され、前記第2のノードから切り離された第1の接続状態、または、前記容量素子が、前記第1のノードから切り離され、前記第2のノードに接続された第2の接続状態に切り替えるスイッチとを有し、
    前記第1の接続状態においては、前記外部端子の論理レベルが前記第1のノードの論理レベルに応じて変化し、前記第2の接続状態においては、前記第2のノードの論理状態が前記外部端子の論理レベルに応じて変化することを特徴とする双方向バッファ回路。
  2. 前記容量素子は、前記第1の接続状態においては、前記出力バッファから出力される信号のスルーレートを制限し、前記第2の接続状態においては、前記入力バッファに入力される信号のノイズを除去することを特徴とする請求項1記載の双方向バッファ回路。
  3. 前記外部端子の論理レベルを一定としたときに、前記第1の接続状態における前記第1のノードの論理レベルと、前記第2の接続状態における前記第2のノードの論理レベルとが、互いに同一であることを特徴とする請求項1または2記載の双方向バッファ回路。
  4. 前記スイッチが、前記入力バッファの信号経路に挿入され、前記第2の接続状態において、前記容量素子とともにRCフィルタを構成するオン抵抗を有する第1のスイッチを有するとともに、前記第1の接続状態において、前記容量素子を前記第2のノードから切り離す第2のスイッチおよび該第2のノードの電位を固定する第3のスイッチを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の双方向バッファ回路。
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