JP4643378B2 - 平刺し用縫着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、畳の平刺し工程を行うとともに、その畳を所定の幅寸法となるように切断する裁断ユニットを備えた平刺し用縫着装置に関する。
従来より、部屋の床面が敷き詰められた畳で構成されている場合、これら畳上面の長辺側の側部(上前及び下前)における間隙を無くすとともに、畳を敷き込むときの作業の容易性を確保するため等の理由により、畳の長辺側の両側部は、畳の短辺側から見て逆「ハ」の字状に形成されるのが一般である。
ところで、畳は「框縫い工程」「平刺し工程」「隅止め工程」「返し縫い工程」の各工程を経て製作される。そして「平刺し工程」においては、裁断ユニットを備えた平刺し用縫着装置によって、畳床の長辺側の側部上面に縁及び縁下紙を畳表とともに畳床に縫い付けながら前記長辺側の側部を所定の幅寸法になるように裁断する。
この場合における縫着装置の前記裁断ユニットは、畳の長辺側の両側部を前述した逆「ハ」の字状に形成するため、畳床の側面に対して傾斜する傾斜裁断刃を備えており、これにより畳床の側部を傾斜状態に裁断するように構成されている。従って、図9に示す畳床側部の拡大側面図に見られるように、傾斜裁断刃51により形成された長辺側の両側部間の畳床52の幅寸法W0は、畳床52の上面52aから裏面52bへと下方になるに従い狭くなるので、薄い畳床53(二点鎖線参照)になるに従い幅狭な寸法(W1参照)となるのは当然の帰結である。
このように、畳床52の厚さによって畳床52の幅寸法が変化するので、薄い畳床53を加工する場合、畳床52の幅寸法W0が変化しないように、実線で示す傾斜裁断刃51の位置を二点鎖線で示す位置まで左方(図9中、左方)に移動させる傾斜裁断刃51の位置決め作業が不可欠であった。このとき、傾斜裁断刃51の移動量Δwは、畳床52の厚みの変化量をΔt、畳床52の側面に対する傾斜角をθとした場合、Δw=Δt×tanθで算出され、作業者はこの演算結果を基に前記位置決め作業を行わなければならず、作業に手間を要していた。
そこで、この種の縫着装置においては、畳床の厚みに応じた傾斜裁断刃の位置を示す目盛りを設けたスケール(以下、厚み調整用スケールと称す)や、傾斜裁断刃の位置を示す基準目盛りを設けたスケール等を組み合わせることにより、該傾斜裁断刃の位置決めを容易にするようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−233680号公報
しかしながら、上記のようなスケールを利用した従来構成のものでは、スケールの目盛りの間隔が微小となるばかりでなく、場合によっては畳床の厚みの変化に応じた複数のスケールが必要であった。即ち、例えば畳床の厚みの変化量Δtが10mm、畳床の側面に対する傾斜角θが4°のとき、畳床の幅寸法を一定にするには、前記傾斜裁断刃の移動量Δwが約0.70mm必要である。このときの前記厚み調整用スケールは、その一目盛りが約0.70mmに設定されて畳床の厚みが10mm変化した毎の目盛りとなるので、畳床の厚みの変化量が5mmの場合、一目盛りが約0.35mmの別の厚み調整用スケールが必要となっていた。
このようなスケールは、その目盛りが見づらく、畳床の厚みの変化に応じて取り付け取り外しが必要となるなど作業が煩雑となり、該スケールを用いた作業は実用上困難なものとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、畳の厚さが変わった場合に、面倒な演算を不要とするとともにスケールを用いることなく、傾斜裁断刃の位置決めを容易に行うことができる平刺し用縫着装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、畳表が被せられた畳床と平刺し用のミシン本体のうちの少なくともどちらか一方を畳床の側面に沿う第一の方向へ移動させて、前記畳床の側部を裁断するとともに、前記畳床に対して平刺しを行う構成の平刺し用縫着装置において、下向きの平刺し用の針を有し、前記ミシン本体に前記第一の方向に対して直交し且つ上下方向となる第二の方向へ移動可能に設けられたミシン頭部と、前記ミシン本体に前記ミシン頭部の移動方向と直交する第三の方向に移動可能に設けられ、前記畳床の側面に対して傾斜し畳床の側部を傾斜状態に裁断する傾斜裁断刃を有する傾斜裁断ユニットと、前記ミシン頭部にこれと一体に前記第二の方向へ移動するように設けられた基準位置検出部と、前記傾斜裁断ユニットにこれと一体に前記第三の方向に移動可能に設けられ、前記傾斜裁断刃と平行な傾斜基準部とを備え、前記ミシン頭部を前記畳床の厚さに応じて前記第二の方向へ移動させた状態で、前記傾斜裁断ユニットを前記第三の方向へ移動させて前記傾斜基準部を前記基準位置検出部に対応させることにより、前記傾斜裁断刃の位置決めを行うようにすることを特徴とする。
上記した発明によれば、加工する畳床の厚さが変化した場合、前記傾斜裁断刃の位置決めは、前記ミシン頭部を前記畳床の厚さに応じて前記第二の方向へ移動させた状態で、前記傾斜裁断ユニットを前記第三の方向へ移動させて前記傾斜基準部を前記基準位置検出部に対応させるだけで行うことができる。これにより面倒な演算を不要とするとともに、前述したスケールを用いることなく前記位置決めを容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
<第1実施例>
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。
まず、平刺し用縫着装置1の要部の正面を示した図1及び側面を示した図2において、ミシン本体2の下部は、図示しない駆動装置によって畳床3の側面に沿う第一の方向(図2中、矢印Y方向)へ往復走行自在に設けられたミシンベッド4により構成されている。このミシンベッド4の上面には、薄板状の支持部4aが設けられ、この支持部4aの上面において、畳表が被せられた畳床3の側部を下方から支持するようになっている。また、ミシンベッド4の上面には、ミシン本体2の上部を構成するミシンアーム5が固定されている。
このミシンアーム5は、図3の平面図に示すように、上面から見て「L」の字状に形成されており、図中下方の端部5aには後に詳述する傾斜裁断ユニット6、図中右方の端部5bにはミシン頭部7が配設されている。
前記ミシン頭部7は、詳細には、ミシンアーム5の端部5bに設けられたレールを介してミシン本体2に前記第一の方向(矢印Y方向)に対して直交し且つ上下方向となる第二の方向(矢印Z方向)へ移動可能に設けられており、その下方に下向きの平刺し用の縫い針8を備えて構成されている。また、ミシン頭部7には、取付部材9を介して垂直裁断ユニット10と基準位置検出部11とがミシン頭部7と一体に矢印Z方向へ移動するように配設されている。
即ち、図2に示すように、取付部材9には、その上部に減速機を備えた垂直裁断刃駆動モータ12が設けられるとともに、下部に垂直裁断刃14及びプーリー15が取着された回転軸が回転自在に設けられている。このプーリー15と前記減速機の回転軸12aに取着されたプーリー16との間にベルト17が掛けられていて、減速機によって減速された垂直裁断刃駆動モータ12の回転が、ベルト17を介して垂直裁断刃14に伝達され、前記畳床3の側面を垂直に裁断する垂直裁断ユニット10を構成している。
前記基準位置検出部11は、例えば薄板状に形成された透明の樹脂製のもので構成され、図1に示す正面から見て、ミシン本体2、ミシン頭部7及び傾斜裁断ユニット6に囲まれた空間に突出するように取付部材9に設けられている。この基準位置検出部11には、取付部材9側の反対側の端部に指標部となる十文字11aが記されており、前記正面及び背面から十文字11aを視認できるように構成されている。
他方、傾斜裁断ユニット6はユニットベース6aを有し、このユニットベース6aがミシンアーム5の端部5aに設けられたレール18を摺動することで、傾斜裁断ユニット6全体がレール18を摺動するように構成されている。
前記レール18は、詳細には、ミシンアーム5の端部5aにおいてミシン頭部7の移動方向(矢印Z方向)及びミシン本体2の移動方向(矢印Y方向)に対して直交する第三の方向(矢印X方向)に延びるように、図示しないボルトにより固定されることで取り付けられるとともに、図3中左部に示すような送り機構19を備えている。この送り機構19は、レール18の端部の軸受18aを介して矢印X方向に対して平行に支持された送りねじ軸20と、この送りねじ軸20を回転させる送りハンドル21とを備えており、前記ユニットベース6aに連結部材22aを介して設けられたナット部材22が送りねじ軸20に螺合することで構成されている。これにより、ハンドル21を回転操作すれば送りねじ軸20も一体となって回転し、送りねじ軸20に螺合されたナット部材22との協動により、ユニットベース6aひいては傾斜裁断ユニット6が送りねじ軸20に沿って矢印X方向へと摺動されるようになっている。
前記傾斜裁断ユニット6は、軸回りに揺動可能に設けられた傾斜軸23と、この傾斜軸23の端部に、この軸心に対して垂直に装着された傾斜裁断刃24を有する。傾斜裁断刃24は、畳床3の側部を傾斜状態に裁断するよう畳床3の側面に対して例えば5°傾斜するように設定されているため、傾斜軸23は、ユニットベース6aに取着された軸受25a,25bに傾いた状態(図1の正面から見て右上がりに傾斜)で軸回りに揺動可能に設けられている。
また、傾斜裁断ユニット6は、図1に示すように上方へ突出するように設けられた支持部材26aを有し、その上面に傾斜裁断刃駆動モータ26が固定されている。このモータ26の回転軸に取着されたプーリー26bと、該モータ26の下方に設けられた揺動機構27に備えられたプーリー27aとの間にベルト28が掛けられている。そして、該揺動機構27とその下方に位置する傾斜軸23の端部29とが連結されることで、傾斜裁断刃駆動モータ26の回転がベルト28、揺動機構27を介して前記傾斜軸23及び傾斜裁断刃24を軸回りに揺動するように構成されており、これにより揺動する傾斜裁断刃24が畳床3の側部を前記傾斜状態に裁断するようになっている。
この傾斜裁断刃24の下方には、溝部30aを有するガイド30が、その上面において畳床3の側部を下方から支持するように、ガイド支持部6bを介してユニットベース6aに配設されるとともに、揺動する傾斜裁断刃24の先端部が、溝部30aを往復動するように構成されている。
さらに、傾斜裁断ユニット6は、傾斜基準部31を有する基準部材32を備えている。この基準部材32は、例えば薄板状のもので構成され、その一方の側部(図1において右側部)に直線状に形成された傾斜基準部31が傾斜裁断刃24と平行になるように取付部材32aを介して軸受25aに固定されていて、傾斜裁断ユニット6と一体に矢印X方向へ移動されるようになっている。
尚、傾斜裁断刃24の位置決めは、畳床3の厚さに応じてミシン頭部7を矢印Z方向に移動させた状態で、傾斜基準部31と前記十文字11aの中心点(十字の交点)とが交差するよう、前記送りハンドル21により傾斜裁断ユニット6を矢印X方向に移動させることによって行われ、これにより、畳の長辺側の両側部が所定の幅寸法に裁断されるように構成されている。
また、畳床3の側面に対する傾斜裁断刃24の傾斜角を変更する場合には、傾斜裁断ユニット6全体の傾斜を変更する。このとき、傾斜裁断刃24と傾斜基準部31は、平行状態が維持される。
次に、上記構成の平刺し用縫着装置の作用について、図4及び図5も参照して説明する。厚さt1の厚い畳床3に対して、前記平刺し用縫着装置によって加工を行う場合における、基準部材32及び基準位置検出部11の拡大図を図5(a)、畳床3の側部の拡大図を図5(b)にそれぞれ実線示す。尚、これらの図は、前述した傾斜裁断刃24の畳床3の側面に対する傾斜角θを誇張して示している。
厚さt1の厚い畳床3に対して加工を行う場合、畳床3の厚さt1に応じてミシン頭部7を矢印Z方向に移動させるとともに、図5(a)の実線に示すように、傾斜基準部31と十文字11aの中心点とが交差した状態で、ミシン本体2は矢印Y方向のうち図2、図3の右方向に前進走行し、縫い針8によって畳床3の長辺側の側部上面に縁33a及び縁下紙33b(図5(b)参照)を畳表とともに畳床3に縫い付けながら、垂直裁断刃14及び傾斜裁断刃24によって前記長辺側の側部を裁断していく。
すると、図5(b)に示すように、厚さt1の厚い畳床3の側部の上方には、垂直裁断刃14によって垂直裁断面14aが形成されるとともに、その下方には、傾斜裁断刃24によって傾斜裁断面24aが形成される。そして、他方の畳床3の長辺側の側部についても同様の加工を施すことにより、所定の幅寸法になるように裁断された畳床3の長辺側の両側部(上前及び下前)は、その短辺側から見て略逆「ハ」の字状に形成される。
続いて、厚さt2の薄い畳床3の加工を、厚さt1の厚い畳床3の加工後に行う場合、以下のような位置決めを行う。
まず、厚さt2の薄い畳床3を加工する場合、畳床3の厚みの変化量Δt(t1―t2)に応じてミシン頭部7を矢印Z方向のうち下方向に移動させて、縫い針8及び垂直裁断刃14による加工を可能とする(図4と、図5(b)の二点鎖線参照)。このとき、図5(a)の二点鎖線で示すように、基準位置検出部11もミシン頭部7とともに下方へ移動するため、実線で示す傾斜基準部31と二点鎖線で示す十文字11aの中心点とが交差しないようになる。そこで、これらが交差するように送りハンドル21を操作して傾斜裁断ユニット6を矢印X方向のうち図1、図5の左方向に移動させる。すると、傾斜裁断刃24は傾斜裁断ユニット6と一体にΔw移動し、厚さt2の畳床3の上面における矢印X方向の該傾斜裁断刃24の位置が厚さt1のときの位置と同一となる(図5(b)の二点鎖線参照)。図4は、傾斜裁断ユニット6を矢印X方向へΔw移動させた状態が示されている。
このようにして、傾斜基準部31を基準位置検出部11に対応させることにより傾斜裁断刃24の位置決め行った後、畳床3の長辺側の両側部に前述した加工を施すことにより、厚さt2の畳床3は所定の幅寸法(厚さt1の畳床と同じ幅寸法)になるように裁断されるとともに、その短辺側が略逆「ハ」の字状に形成される。
以上のように本実施例によれば、加工する畳の厚みが変化した場合、傾斜裁断刃24の位置決めは、ミシン頭部7を畳床3の厚さに応じて矢印Z方向へ移動させた状態で、傾斜裁断ユニット6を矢印Z方向へ移動させて傾斜基準部31を基準位置検出部11に対応させるだけで行うことができる。これにより面倒な演算(傾斜角θ及び畳床3の厚みに応じた傾斜裁断刃24の移動量Δwの算出)を不要とするとともに、前述したスケールを用いることなく前記位置決めを容易にすることができ、作業性を向上させることができる。
また、上記実施例と異なり、スケールを用いて位置決めを行う場合は、傾斜裁断刃の畳床3の側面に対する傾斜角θに応じたスケールの種類が必要であり、加工する畳の傾斜角θが変化したとき、これに応じて該スケールの取り付け取り外しが必要となっていた。これに対し、本実施例によれば、前記傾斜角θを変更しても、そのような格別の作業を必要としない。即ち、傾斜裁断ユニット6全体を傾斜する操作のみを行えば、前述した位置決め作業を行うだけで所望の畳の幅寸法を得ることができるので、作業性を向上させることができる。
垂直裁断刃14を有する垂直裁断ユニット10は、ミシン頭部7に設けられているので、加工する畳の厚みが変化しても格別の位置決めを必要とせず、加工時の操作を煩雑にすることが無い。また、垂直裁断刃14によって垂直裁断面14aを形成することができるので、上記した傾斜裁断刃24の位置決めにおいて若干の誤差が生じても、垂直裁断面14aにより畳の所望の幅寸法を得ることができる。
さらに、基準位置検出部11は、薄板状に形成された透明の樹脂製のもので構成され、図1に示す正面から見て、ミシン本体2、ミシン頭部7及び傾斜裁断ユニット6に囲まれた空間に突出するように設けられるとともに、この基準位置検出部11に記された十文字11aは、前記正面及び背面から視認できるようになっている。よって、位置決め時の作業性を向上させることができる。また、傾斜基準部31は、傾斜裁断刃24(傾斜裁断面24a)と平行であり、これらの形状を代替するものであるが、単に薄板状の部材の側部の加工のみで該傾斜基準部31を製作できるので簡単な構成とすることができる。
<第2実施例>
図6乃至図8は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する。
基準位置検出部11に代わる基準位置検出部34は、第1実施例の基準位置検出部11とは、以下の点について相違する。即ち、図6に示すように基準位置検出部34は、例えばレーザ光を投光する発光部34aと、これより投光された光(以下、検出光35(図8参照)と称す)を受光する受光部34bとを備えた光電センサにより構成されており、ミシン頭部7と一体に矢印Z方向へ移動するように取付部材36を介して該ミシン頭部7に配設されている。尚、検出光35は、図6に示す正面から見た場合、位置的には第1実施例の十文字11aの中心点に相当するものであり、光電センサは、検出光35と傾斜基準部31とが交差するように配設されている。
他方、傾斜基準部31が形成された基準部材32の表面には、レーザ光などの光を反射し易い、例えば白色の塗料が塗布されている。
図6中、左部に示すように、送りねじ軸20の端部にはプーリー37が配設され、その下方には送りモータ38が傾斜裁断ユニット6側に設けられている。このモータ38の回転軸に取着されたプーリー39と前記プーリー37との間にベルト40が掛けられることにより、送りモータ38の回転がベルト40を介して送りねじ軸20に伝達されるようになっている。
また、図示しない制御回路は、傾斜裁断刃24の位置決めを行うための制御プログラムを記憶している。具体的には、基準位置検出部34からの検出信号を受けるように構成された制御回路は、送りモータ38を作動させることにより送りねじ軸20を回転させて傾斜裁断ユニット6ひいては傾斜裁断刃24を矢印X方向へと移動させ、その位置決めを行うように構成されている。
続いて、本実施例の平刺し用縫着装置の作用について説明する。
厚さの異なる畳床3を加工する場合、ミシン頭部7は、畳床3の厚みの変化量Δtに応じて矢印Z方向へ移動され、このミシン頭部7の移動に伴い、検出光35と傾斜基準部31とが離間する。
ミシン頭部7の移動が終了すると、制御回路は、送りモータ38を回転させて、傾斜裁断ユニット6を矢印X方向のうち図6、図8の左方向に移動させることにより、検出光35が基準部材32に反射しないように、傾斜基準部31と基準位置検出部34とを相対的に離間させる。そして、制御回路は、送りモータ38を停止させた後、今度は送りモータ38を逆回転させて、傾斜裁断ユニット6を右方向に移動させる。制御回路は、図6及び図8に示す位置まで傾斜裁断ユニット6が移動して、検出光35が基準部材32により反射された時点(検出光35と傾斜基準部31とが交差した時点)をもって、送りモータ38を停止させて傾斜裁断刃24の位置決めを行う。
以上のように本実施例によれば、異なる厚み畳床3を加工する場合の傾斜裁断刃24の位置決めを、自動的に行うことができる。従って、作業者の人為的な位置決め時の誤差を無くすことで畳の寸法精度を向上させることができるとともに、省力化を図ることができる。
また、本実施例によれば、傾斜裁断刃51の移動量Δwの演算は不要であり、その演算のための制御装置を設ける必要が無いので、簡単な構成とすることができる。
尚、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡張が可能である。
上記実施例では、ミシン本体2を畳床3の側面に沿う矢印Y方向へ移動させるようにしたが、これに代えて、ミシン本体2を固定し、代わりに畳床3を矢印Y方向へ移動させるようにしてもよい。
第1実施例の基準位置検出部11に代えて、発光部34aのみを備えた基準位置検出部34を設けてもよい。この場合、例えば光が拡散しにくい黒色の基準部材32を用いることで作業者の視認性を向上させるように構成してもよい。
また、第2実施例において、ミシン頭部7に畳床3の上面を検出するためのセンサと、ミシン頭部7を上下動させるためのモータとを設けて、畳床3の厚さに応じたミシン頭部7の上下動をも自動的に行うように構成してもよい。
本発明の第1実施例を示すもので、平刺し用縫着装置の要部の正面図 平刺し用縫着装置の要部の右側面図 平刺し用縫着装置の要部の平面図 薄い畳を加工する場合の図1相当図 傾斜裁断刃の位置決めをする際の説明のための図を示すもので、(a)は基準部材及び基準位置検出部の拡大図、(b)は畳床側部部分の拡大図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 畳床側部の拡大正面図
符号の説明
図面中、1は平刺し用縫着装置、2はミシン本体、3は畳床、6は傾斜裁断ユニット、7はミシン頭部、8は縫い針(針)、10は垂直裁断ユニット、11は基準位置検出部、14は垂直裁断刃、24は傾斜裁断刃、31は傾斜基準部、34は基準位置検出部(光電センサ)を示す。

Claims (4)

  1. 畳表が被せられた畳床と平刺し用のミシン本体のうちの少なくともどちらか一方を畳床の側面に沿う第一の方向へ移動させて、前記畳床の側部を裁断するとともに、前記畳床に対して平刺しを行う構成の平刺し用縫着装置において、
    下向きの平刺し用の針を有し、前記ミシン本体に前記第一の方向に対して直交し且つ上下方向となる第二の方向へ移動可能に設けられたミシン頭部と、
    前記ミシン本体に前記ミシン頭部の移動方向と直交する第三の方向に移動可能に設けられ、前記畳床の側面に対して傾斜し畳床の側部を傾斜状態に裁断する傾斜裁断刃を有する傾斜裁断ユニットと、
    前記ミシン頭部にこれと一体に前記第二の方向へ移動するように設けられた基準位置検出部と、
    前記傾斜裁断ユニットにこれと一体に前記第三の方向に移動可能に設けられ、前記傾斜裁断刃と平行な傾斜基準部とを備え、
    前記ミシン頭部を前記畳床の厚さに応じて前記第二の方向へ移動させた状態で、前記傾斜裁断ユニットを前記第三の方向へ移動させて前記傾斜基準部を前記基準位置検出部に対応させることにより、前記傾斜裁断刃の位置決めを行うようにすることを特徴する平刺し用縫着装置。
  2. 前記ミシン頭部に前記畳床の側面を垂直に裁断する垂直裁断刃を有する垂直裁断ユニットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の平刺し用縫着装置。
  3. 前記傾斜裁断刃及び前記傾斜基準部は、これらが互いに平行を維持した状態で、前記畳床の側面に対する傾斜角を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の平刺し用縫着装置。
  4. 前記基準位置検出部は、光電センサにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の平刺し用縫着装置。


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