JP4643184B2 - 半導体素子、システムおよび半導体素子の製造方法 - Google Patents
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GaAsからなる基板と、上記基板上に積層された複数の半導体層とを備え、
上記複数の半導体層は、
III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含む少なくとも1つの第1の半導体層と、
上記第1の半導体層に接すると共に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含み、かつ、V族元素におけるSbの組成比が上記第1の半導体層よりも大きく、量子井戸発光層となる第2の半導体層と
を含むことを特徴としている。
上記第1の半導体層は、上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面に接している。
上記第1の半導体層は、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面に接している。
上記第1の半導体層を2つ備え、上記2つの第1の半導体層はそれぞれ、上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面と、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面との両方に接している。
上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面に接する上記第1の半導体層と、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面に接する上記第1の半導体層とは、互いに異なる組成を有する。
上記第1の半導体層のInの組成比は、上記第2の半導体層のInの組成比と同じである。また、上述のように、上記第1の半導体層の上記Sbの組成比は、上記第2の半導体層のSbの組成比よりも小さい。
上記第1の半導体層は複数の層からなり、上記複数の層は、上記第2の半導体層に近い層ほど、上記InおよびSbのうちの少なくとも一方の組成比が大きい。
上記第1の半導体層は、上記InおよびSbのうちの少なくとも一方の組成比が、上記第2の半導体層に近いほど大きい。
上記基板に対する上記第1の半導体層の格子不整合率が、上記基板に対する上記第2の半導体層の格子不整合率よりも小さい。
上記第2の半導体層は、N(窒素)を含む。
上記第2の半導体層は、量子井戸発光層である。
GaAsからなる基板上に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含む第1の半導体層を形成する工程と、
上記第1の半導体層の上に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含むと共に、V族元素におけるSbの組成比が上記第1の半導体層よりも大きい第2の半導体層を形成する工程と
を備えることを特徴としている。
上記第2の半導体層は、上記第1の半導体層のInの組成比と同じ組成比のInを含むと共に、上述したように、上記第1の半導体層のSbの組成比よりも大きい組成比のSbを含む。
本発明の第1実施形態では、GaAsからなる基板上に、GaInAsSb系半導体材料による発光層を有する半導体素子としての半導体レーザを形成した。
第1実施例の半導体レーザは、以下のような参照番号に対応する構成部分からなる。
101・・・AuGeNi電極
102・・・n型GaAs基板
103・・・n型Al0.4Ga0.6As下クラッド層、層厚1μm
104・・・GaAs下ガイド層、層厚0.1μm
105・・・Ga0.72In0.28As0.98Sb0.02第1中間層、層厚1nm
106・・・Ga0.72In0.28As0.96Sb0.04第2中間層、層厚1nm
107・・・Ga0.72In0.28As0.93Sb0.07発光層、層厚5nm
108・・・GaAs上ガイド層、層厚0.1μm
109・・・p型Al0.4Ga0.6As上クラッド層、層厚1μm
110・・・p型GaAsコンタクト層、層厚0.5μm
111・・・SiNx絶縁膜
112・・・TiPtAu電極
この構成における各半導体層については、分子線エピタキシャル成長(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法により、n型GaAs基板102の上に結晶成長を行って作製した。MBE法における原料として、金属Al、金属Ga、金属In、金属Asおよび金属Sbを用いる一方、クヌーセンセルにより分子線を得た。結晶成長時の基板の温度は450℃とした。
第1比較例の半導体レーザは、以下のような参照番号に対応する構成部分からなる。
201・・・AuGeNi電極
202・・・n型GaAs基板
203・・・n型Al0.4Ga0.6As下クラッド層、層厚1μm
204・・・GaAs下ガイド層、層厚0.1μm
205・・・Ga0.72In0.28As0.93Sb0.07発光層、層厚5nm
206・・・GaAs上ガイド層、層厚0.1μm
207・・・p型Al0.4Ga0.6As上クラッド層、層厚1μm
208・・・p型GaAsコンタクト層、層厚0.5μm
209・・・SiNx絶縁膜
210・・・TiPtAu電極
としている。つまり、第1比較例の半導体レーザは、第1実施例の半導体レーザから第一中間層105と第二中間層106を除いた構成となっている。
第2実施例の半導体レーザは、第1実施例の変形例である。第2実施例では図4に示すように、GaAsからなる基板を用いて半導体レーザ素子400を作製した。第2実施例の半導体レーザは、以下のような参照番号に対応する構成部分からなる。
401・・・AuGeNi電極
402・・・n型GaAs基板
403・・・n型Al0.4Ga0.6As下クラッド層、層厚1μm
404・・・GaAs下ガイド層、層厚0.1μm
405・・・Ga0.91In0.09As0.98Sb0.02第1中間層、層厚0.9nm
406・・・Ga0.82In0.18As0.96Sb0.04第2中間層、層厚0.9nm
407・・・Ga0.72In0.28As0.93Sb0.07発光層、層厚5nm
408・・・Ga0.82In0.18As0.96Sb0.04第3中間層、層厚0.9nm
409・・・Ga0.91In0.09As0.98Sb0.02第4中間層、層厚0.9nm
410・・・GaAs上ガイド層、層厚0.1μm
411・・・p型Al0.4Ga0.6As上クラッド層、層厚1μm
412・・・p型GaAsコンタクト層、層厚0.5μm
413・・・SiNx絶縁膜
414・・・TiPtAu電極
第1実施例においては、発光層の下側(基板側)に中間層を設けたが、本第2実施例では、発光層407の上下両側に中間層を設けている。
第3および第4実施例の半導体レーザは、第1実施例の半導体レーザに対して、発光層に窒素(N)を混晶化した点が異なる。
第2比較例では、第1比較例の半導体レーザにおいて、発光層205の組成および組成比をGa0.72In0.28As0.925Sb0.07N0.005とした。
図6は、本発明の実施形態のシステムとしての光送信用ユニット600を示す図である。この光送信用ユニット600は、光ファイバー通信システムに用いられるものであり、本発明の半導体素子としての半導体レーザ601を光源として用いている。
102 n型GaAs基板
103 n型Al0.4Ga0.6As下クラッド層
104 GaAs下ガイド層
105 Ga0.72In0.28As0.98Sb0.02第1中間層
106 Ga0.72In0.28As0.96Sb0.04第2中間層
107 Ga0.72In0.28As0.93Sb0.07発光層
108 GaAs上ガイド層
109 p型Al0.4Ga0.6As上クラッド層
110 p型GaAsコンタクト層
111 SiNx絶縁膜
112 TiPtAu電極
Claims (13)
- GaAsからなる基板と、上記基板上に積層された複数の半導体層とを備え、
上記複数の半導体層は、
III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含む少なくとも1つの第1の半導体層と、
上記第1の半導体層に接すると共に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含み、かつ、V族元素におけるSbの組成比が上記第1の半導体層よりも大きく、量子井戸発光層となる第2の半導体層と
を含むことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1に記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層は、上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面に接していることを特徴とする半導体素子。 - 請求項1に記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層は、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面に接していることを特徴とする半導体素子。 - 請求項1に記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層を2つ備え、上記2つの第1の半導体層はそれぞれ、上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面と、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面とに接していることを特徴とする半導体素子。 - 請求項4に記載の半導体素子において、
上記第2の半導体層の上記基板に近い側の面に接する上記第1の半導体層と、上記第2の半導体層の上記基板から遠い側の面に接する上記第1の半導体層とは、互いに異なる組成を有することを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層のInの組成比は、上記第2の半導体層のInの組成比と同じである
ことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層は複数の層からなり、上記複数の層は、上記第2の半導体層に近い層ほど、上記InおよびSbのうちの少なくとも一方の組成比が大きいことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体素子において、
上記第1の半導体層は、上記InおよびSbのうちの少なくとも一方の組成比が、上記第2の半導体層に近いほど大きいことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の半導体素子において、
上記基板に対する上記第1の半導体層の格子不整合率が、上記基板に対する上記第2の半導体層の格子不整合率よりも小さいことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の半導体素子において、
上記第2の半導体層は、Nを含むことを特徴とする半導体素子。 - 請求項1乃至10のいずれか1つに記載の半導体素子を用いたシステム。
- GaAsからなる基板上に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含む第1の半導体層を形成する工程と、
上記第1の半導体層の上に、III族元素としてGaおよびInを、V族元素としてAsおよびSbを含むと共に、V族元素におけるSbの組成比が上記第1の半導体層よりも大きい第2の半導体層を形成する工程と
を備えることを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 請求項12に記載の半導体素子の製造方法において、
上記第2の半導体層は、上記第1の半導体層のInの組成比と同じ組成比のInを含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
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