JP4642828B2 - パネル型エアフィルタ - Google Patents
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このパネル型エアフィルタ101は、合成繊維製不織布よりなるエアフィルタ材102と、このエアフィルタ材102の外周を着脱可能に保持するフィルタ枠103とを備えて構成されている。
図4(b)に示すように、フィルタ枠103内には、エアフィルタ材102をその非濾過面側から支えるために、縦横に所要の骨材104が架設されている。
また、図4(a)に示すように、フィルタ枠103には、エアフィルタ材102をその濾過面側から骨材104に押さえ付けて保形するために、所要の押さえ部材105が組み付けられている。
また、一般に、エアフィルタ材102を構成する合成繊維製不織布は、合成繊維同士をバインダー剤で結合してなるものであるから、水洗や高圧蒸気の噴霧等による洗浄作業を行う毎にバインダー剤が徐々に欠落してフィルタ面の所々が剥離していき、遂にはフィルタがボロボロになって捕集効率が低下するので、通常、水洗や高圧蒸気の噴霧等による洗浄作業を3〜5回程度行えば、新品のものと交換する必要があった。
この特許文献1に係る再生式エアフィルタ材は、網目状の基布と、その基布に編み込まれ、基布の表面上に刷子状にフィルタ層を形成するパイルとより構成されているので、合成繊維製不織布で構成されたエアフィルタ材102と比較してその耐久性が格段に優れている。
また、パイルに付着した塵埃を掃除機による吸引作業で容易に除去することができるので、簡単に再生することができる。
したがって、エアフィルタ材102に代えて特許文献1に係る再生式エアフィルタ材を用いる構成を採用することにより、簡易な清掃作業で再生することができるとともに、ランニングコストを大幅に削減することができる。
また、エアフィルタ材を基布の他方の表面側から支持するためにフィルタ枠内に架設した棒材からなる骨材に、エアフィルタ材を結束部材により結束固定されるので、従来、掃除機による清掃作業の邪魔となっていた押さえ部材105が不要となり、清掃作業を簡易かつスムーズに行うことができる。
また、エアフィルタ材が骨材に対して結束部材により結束固定されることでその形状が安定的に保持されるので、掃除機による吸引清掃の際にエアフィルタ材が剥がれて損傷するといった不具合の発生を防止することができる。
図1(a)、(b)に示すように、このパネル型エアフィルタ1は、所要の幅、高さ及び厚み寸法の外観視四角形状に形成されたエアフィルタ材2と、このエアフィルタ材2の外周を保持するフィルタ枠3とを備えて構成されている。
このエアフィルタ材2は、多数の編成糸4が縦横に網目状に編成されてなる基布2aと、その基布2aに編み込まれたパイル2bとよりなる。
なお、基布2aは、編物又は織物のいずれでもよい。
だだし、織物の場合には、エアフィルタ材としての所要の開口率を有するものとすることが望ましい。
なお、ポリエステル繊維を使用するときは、リサイクル使用に好適である。
また、必要に応じて、静電気発生防止処理、撥水、撥油、防汚、難燃加工を施すことができ、耐久性と塵埃捕集効率を増大させることができる。
図1(b)に示すように、フィルタ枠3内には、エアフィルタ材2をその基布2a側(非濾過面側)から支えるために、左右の縦桟部材5,6を繋ぐように、また上下の横桟部材7,8を繋ぐように、金属製の細い棒材よりなる所要の骨材9が縦横に架設されている。
より具体的に説明すると、図2(a)、(b)に示すように、金属線をC形に成形した留め金具(Cリング)10を骨材9とその骨材9の近傍に位置する編成糸4とを包み込むように位置決めして専用工具で丸め、該留め金具10を骨材9と編成糸4とに巻き掛け装着することにより、骨材9と編成糸4とが結束され、骨材9に対してエアフィルタ材2が固定される。
なお、上記専用工具としては、例えば特開2006−150511号公報で開示されているようなホッグリング締結装置が用いられる。
こうして、結束部材として留め金具10を採用し、該留め金具10を留め付けるためのホッグリング締結装置を使用することで、骨材9に対するエアフィルタ材2の結束固定作業を効率良く行うことができる。
また、エアフィルタ材2の基布2a側においてフィルタ枠3内に架設された骨材9に対して該エアフィルタ材2が留め金具10により結束固定されるので、従来、掃除機による清掃作業の邪魔となっていた押さえ部材105が不要となり、清掃作業を簡易かつスムーズに行うことができる。
また、エアフィルタ材2が骨材9に対して留め金具10により結束固定されることでその形状が安定的に保持されるので、掃除機による吸引清掃の際にエアフィルタ材2が剥がれて損傷するといった不具合の発生を防止することができる。
さらに、エアフィルタ材2を掃除機によって吸引清掃することにより、従来の水洗や高圧蒸気の噴霧等による洗浄作業と比較して、エアフィルタ材2の再生に要するコストを著しく低減することができる、具体的には、1/20程度にできる利点がある。
この場合、骨材9とその骨材9の近傍に位置する編成糸4とを包み込むように合成樹脂製結束バンド11を巻き掛け装着し、該合成樹脂製結束バンド11を縛り上げることにより、骨材9と編成糸4とが結束され、骨材9に対してエアフィルタ材2が固定される。
また、エアフィルタ材2と骨材9とを結束固定する結束部材の配設箇所や配設数は、本実施例のものに限定されず、パネル型エアフィルタ1の形状、用途等に応じて、適宜変更することができる。
2 エアフィルタ材
2a 基布
2b パイル
3 フィルタ枠
4 編成糸
9 骨材
10 留め金具(結束部材)
11 合成樹脂製結束バンド(結束部材)
Claims (3)
- エアフィルタ材をフィルタ枠内に配置してなるパネル型エアフィルタであって、エアフィルタ材が、網目状の基布と、その基布に編み込まれ、基布の濾過面となる一方の表面上に刷子状にフィルタ層を形成するパイルとよりなり、前記エアフィルタ材を基布の他方の表面側から支持するためにフィルタ枠内に架設した棒材からなる骨材に、前記エアフィルタ材を結束部材により結束固定したことを特徴とするパネル型エアフィルタ。
- 結束部材は、骨材と、基布を構成する編成糸とに巻き掛け装着される留め金具であることを特徴とする請求項1記載のパネル型エアフィルタ。
- 結束部材は、骨材と、基布を構成する編成糸とに巻き掛け装着される合成樹脂製結束バンドであることを特徴とする請求項1記載のパネル型エアフィルタ。
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