JP4642041B2 - デジタル信号受信機 - Google Patents

デジタル信号受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP4642041B2
JP4642041B2 JP2007112956A JP2007112956A JP4642041B2 JP 4642041 B2 JP4642041 B2 JP 4642041B2 JP 2007112956 A JP2007112956 A JP 2007112956A JP 2007112956 A JP2007112956 A JP 2007112956A JP 4642041 B2 JP4642041 B2 JP 4642041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiver
unit
frame synchronization
protection
propagation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007112956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008271302A (ja
Inventor
利哉 岩▲崎▼
展史 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007112956A priority Critical patent/JP4642041B2/ja
Publication of JP2008271302A publication Critical patent/JP2008271302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4642041B2 publication Critical patent/JP4642041B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

この発明は、デジタル信号受信機およびデジタル信号受信機におけるフレーム同期保護回数制御方法に関する。
まず、地上デジタル放送の信号構成について簡単に説明する。図1に周波数軸から見た場合のセグメント単位のデータ構成を、図2には同じく周波数側から見た場合のキャリア単位のデータ構成を示す。図2ではフレーム構成もわかるような図となっている。さらに図3は、図2を別の観点から示したデータ構成である。
地上デジタル放送では、周波数軸上で考えると、小さい方の単位から、キャリア、セグメント、シンボル、フレームとなる。例えば、現在サービスが行われている地上デジタル放送サービス(モード3)では、432キャリアで1セグメント、13セグメントで1シンボル(ワンセグ放送では1セグメントで1シンボル)、204シンボルで1フレームという構成である。
次に、フレーム同期が確立したか否かの判別の際に用いられる後方保護およびフレーム同期が外れたか否かの判別の際に用いられる前方保護について簡単に説明する。例として同期ワードを利用したフレーム同期確立について述べる。同期ワードを認識してフレーム同期を確立する場合、同期ワードを最初に検出した際、すぐにフレーム同期を確立するのではなく、何度か周期的に同期ワードを検出した時点で、フレーム同期を確立する。これを後方保護と言う。これは誤った位置でフレーム同期が掛かるのを防ぐ為である。
これとは別にフレーム同期確立後、次にあるべき位置で同期ワードが検出できなかったとしてもすぐにフレーム同期が外れたとみなすのではなく、連続して何回か同期ワードが検出できなかった場合に、フレーム同期が外れたとみなす。これを前方保護と言う。これは、同期ワードが検出されなかったとしても何らかの影響(高速フェージングやパルス的なノイズ等)で偶然検出できなかった場合を考慮した為である。図4は後方保護回数2回、前方保護回数2回の場合のフレーム同期確立について示した図である。システム全体の動作で重要となるフレーム同期確立では、通常、後方&前方保護付きのフレーム同期確立が用いられる。
一般的には、フレーム同期の後方および前方保護回数としては、最適と思われるある一定値が用いられる。特開平5−63692号公報には、同期ワードの検出状態に応じて前方保護回数を切り替える方法が開示されている。
特開2000−295193号公報 特開平8−307406号公報 特開平5−63692号公報
フレーム同期確立は受信システム全体で非常に重要な部分である。この同期が確立しているかどうかにより、その受信システムの動作は全く異なる。ところで、新幹線等の高速移動受信では、高速フェージングの影響でフレーム同期を常に安定して見つけることは困難である。この場合、一度見つけたフレーム同期に保護をかけ、常にフレーム同期を安定して見つけられなくとも、以前見つけたフレーム同期とその周期性を利用することでフレーム同期を確立する方法がまず考えられる。高速になればなるほど、フレーム同期は見つけにくくなるため、長い前方保護回数を用いることが得策となる。
しかしながら、通常の受信環境では、長い前方保護回数を用いることは得策ではない。これは、受信レベルの低下などで本当に同期確立できない場合に、正常受信できない旨のユーザへの伝達が遅れたり、何らかの原因で受信システム全体が正常動作していないために同期確立できない場合に実行されるべきシステム全体のリセットが遅れたりするためである。
一般的には高速受信を含めたすべての受信環境を想定して最適と思われれる一定の前方保護回数を使用したり、あるいは直接的にフレーム同期の検出状態によって前方保護回数を切り替えたりしている。前者の場合、一定値であるため受信環境に応じた最適な保護回数になっていない可能性が高い。後者の場合、直接的にフレーム同期検出を実施した後でないと保護回数を切り替えることができないため、若干の矛盾(切り替えに遅れが発生、実際にその受信状態になった後でないと切り替えられない等)が生じる。
そこで、本出願では、受信機の移動速度(位相変動量)に応じてフレーム同期保護回数を可変にする方法を提案する。例えば高速移動受信では長い前方保護回数を、その他の環境ではそれより短い前方保護回数を用いる。この方法では、受信機の移動速度によって前方保護回数を切り替えるため、直接、フレーム同期検出を実施した後で前方保護回数を切り替える方法のような矛盾は生じない。
受信機の移動速度の検出を、位相変動(ドップラ周波数)の大きさを評価することによって行なうことを提案する。地上デジタル放送では同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのSP(スキャッタードパイロット:振幅と位相が既知)の伝搬路情報CSI(Channel State Information) を利用して位相変動量を求める方法が通常考えられる。しかしながら、この場合、SPの挿入間隔より速い変動に対しては、正確な位相変動量を見積もることができない。地上デジタル放送では、同じ周波数位置で4シンボル毎にSPが挿入されている。これに対応するため、同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのSPの中間位置のキャリアを擬似SPと定義し、擬似SPのCSIを斜め補間や周波数方向補間で求め、同じ周波数位置において時間方向に隣り合うSPと擬似SPのCSIを利用して位相変動量を求めることにより、速い変動に対しても正確に評価する手法についても提案する。
この発明は、フレーム同期保護回数を受信機の移動速度に適した回数に制御することができるデジタル信号受信機およびデジタル信号受信機におけるフレーム同期保護回数制御方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、スキャッタードパイロットの伝搬路情報に基づいて受信機の移動速度を検出する場合において、速い変動に対しても正確に受信機の移動速度を検出することができるデジタル信号受信機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、デジタル信号受信機において、受信信号に基づいて、受信機の移動速度を検出する検出手段、信機の移動速度に基づいて、フレーム同期保護回数を制御する制御手段、を備え、検出手段は、同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのスキャッタードパイロット間の中央位置にあるキャリアである擬似スキャッタードパイロットに対する伝搬路情報を補間により算出する手段、同じ周波数位置において時間方向に隣り合う擬似スキャッタードパイロットとスキャッタードパイロットの伝搬路情報間の位相変動量に基づいて受信機の移動速度を検出する手段、を備えていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のデジタル信号受信機において、制御手段は、受信機の移動速度が所定の閾値より大きいときには、前方保護回数を大きな値に設定し、受信機の移動速度が所定の閾値未満であるときには、前方保護回数を小さな値に設定するものであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のデジタル信号受信機において、制御手段は、受信機の移動速度が所定の閾値より大きいときには、前方保護回数を大きな値に設定するとともに後方保護回数を小さな値に設定し、受信機の速度が所定の閾値未満であるときには、前方保護回数を小さな値に設定するとともに後方保護回数を大きな値に設定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、デジタル信号受信機において、同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのスキャッタードパイロット間の中央位置にあるキャリアである擬似スキャッタードパイロットに対する伝搬路情報を補間により算出する伝搬路情報補間手段、同じ周波数位置において時間方向に隣り合う擬似スキャッタードパイロットとスキャッタードパイロットの伝搬路情報間の位相変動量を算出する位相変動量算出手段、および位相変動量算出手段によって算出された位相変動量に基づいて、フレーム同期保護回数を制御する制御手段、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、フレーム同期保護回数を受信機の移動速度に適した回数に制御することができるようになる。
また、この発明によれば、スキャッタードパイロットの伝搬路情報に基づいて受信機の移動速度を検出する場合において、速い変動に対しても正確に受信機の移動速度を検出することができるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
〔1〕地上デジタル放送受信システムの構成
図5は、地上デジタル放送受信システムの構成を示している。
チューナ部2には、OFDM( Orthogonal Frequency Division Multiplexing) 変調方式により変調されたRF(Radio Frequency) 信号が、アンテナ1を介して入力される。チューナ部2に入力されたRF信号は、増幅、フィルタリング、周波数変換等の処理を受けた後、ベースバンド(Low-IF)信号として出力される。A/D変換部3は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
ヒルベルト変換部4は、入力されたI軸信号から90度位相のずれたQ軸信号を生成する。狭帯域AFC部5において、シンボル同期、クロック同期、キャリア間隔以内の周波数同期のための処理が実施され、FFT部6により時間軸上の信号が周波数軸上の信号に変換される。そして、広帯域AFC部7において広帯域の周波数同期のための処理が実施される。
この後、フレーム同期およびTMCC復号部8により、フレーム先頭が検出され、続いてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)復号が行なわれることにより、現在、どのようなパラメータで放送サービスが実施されているのかの情報(TMCC情報)が獲得される。フレーム同期およびTMCC復号部8は、フレーム同期保護回数(前方保護回数および後方保護回数)を用いて、フレーム同期が確立しているか否かを判別する。この実施例では、前方保護回数は、等化部9によって制御される。
等化部9では、図9に黒丸で示すような配置で挿入されているSP(Scattered Pilot)信号をもとに各キャリア毎の伝搬路情報CSIを推定し、その伝搬路情報をもとに等化処理を行う。つまり、キャリア毎に振幅と位相を検出する。等化処理後のデータは、周波数デインターリーブ部10および時間デインターリーブ部11により、送信側でマルチパスやフェージングの影響を軽減するために施された周波数インタリーブおよび時間インタリーブをもとに戻す処理を受けた後、デマッピング部12に送られる。また、等化部9は、位相変動量評価部210(図7参照)を含んでいる。位相変動量評価部210は、位相変動量(受信機の移動速度)を評価して、フレーム同期およびTMCC復号部8で用いられる前方保護回数を制御する。
デマッピング部12は、コンスタレーション上で受信データの最も近い基準点とその基準点からの距離及び方向を求める。その後、ビットデインターリーブ部13により、ビット単位のインタリーブをもとに戻す処理を受けた後、ビタビ復号部14により、ビタビ復号が実施される。次に、バイトデインターリーブ部15により、バイト単位で施されたインタリーブをもとに戻す処理を受けた後、エネルギー拡散部16でエネルギー拡散処理が施される。そして、RS(Reed Solomon)復号部17により、誤り訂正の1つであるRS復号が行われ、TS(Transport Stream)として出力される。最後に、MPEGデコード部18により、MPEGデコードやH.264デコードが実施され、D/A部19によってアナログ信号に変換された後、映像や音声情報として出力される。
〔2〕フレーム同期およびTMCC復号部18
図6は、フレーム同期およびTMCC復号部18の構成を示している。
DBPSK復調部101は、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)変調されているTMCC信号を復号する。同期ワードを含むTMCC信号はDBPSK変調されており、同じ周波数位置のシンボル毎のTMCC信号の位相変化を見ることにより、”1”か”0”を判別できる。つまり、図8に示すように、今回検出したTMCC信号の位相と1つ前のシンボルのTMCC信号の位相との差が0度に近い場合には、今回検出したTMCC信号を”0”と判別し、それらの位相差が180度に近い場合には今回検出したTMCC信号を”1”と判別する。
TMCC信号多数決処理部102は、1シンボル毎に、当該シンボル内で得られた複数のTMCC信号の値の多数決をとることにより、当該シンボルに対するTMCC信号の値を決定する。
フレーム同期保護回数設定部103は、等化部9からのフレーム同期保護回数切替制御信号に基づいて、前方保護回数をN1またはN2(N2>N1)のいずれかに設定する。この例では、後方保護回数は、予め定められた一定値に設定されている。
同期ワード検出&保護回路104は、TMCC信号多数決処理部102から与えられるTMCC信号値に基づいて、同期ワードの検出処理を行なって、フレームの先頭位置を検出してフレームパルスを作成する。また、同期ワード検出&保護回路104は、同期ワードの検出結果とフレーム同期保護回数設定部103に設定されている後方保護回数および前方保護回数とを用いて、フレーム同期が確立しているか否かの判別およびフレーム同期が外れたか否かの判別を行なう。
つまり、フレーム同期が確立していない状態では、図示しない後方保護カウンタにより、同期ワードが連続して検出された回数(連続検出回数)がカウントされ、このカウント値がフレーム同期保護回数設定部103に設定されている後方保護回数に達すると、フレーム同期が確立したと判別する。一方、フレーム同期が確立している状態では、図示しない前方保護カウンタにより、同期ワードが連続して検出されなかった回数(連続非検出回数)がカウントされ、このカウント値がフレーム同期保護回数設定部103に設定されている前方保護回数に達すると、フレーム同期が外れたと判別する。フレーム同期が確立しているか否かの判別結果は、メインCPU110に与えられる。メインCPU110は、フレーム同期が所定期間にわたって確立できない場合に、正常受信できない旨をユーザに伝達したり、システム全体をリセットしたりする。また、フレーム同期が確立しているか否かの判別結果は、フレーム同期が確立していない場合に、省電力化のため、図5の所定のブロック(例えば、MPEGデコード部18)の動作を停止させること等に利用されることもある。
SDSC(Shortened Difference Set Cyclic Code) 復号部(差集合巡回復号部)105は、TMCC信号の誤り訂正を行なう。SDSC復号部105は、TMCC信号多数決処理部102による多数決処理後の値を利用してTMCC信号の誤り訂正を行なう場合(硬判定の誤り訂正)と、TMCC信号多数決処理部102によって多数決処理が行なわれる前の値を利用してTMCC信号の誤り訂正を行なう場合(軟判定の誤り訂正)とがある。TMCC信号取得部106は、TMCC信号(TMCC情報)を取得する。タイミング調整部107は、各種パルス、TMCC信号およびデータ信号のタイミング調整を行なう。
〔3〕等化部9
図7は、等化部9の構成を示している。
SP抽出部201は、図9に示すキャリア群からSPを抽出する。SP生成部202は、SP抽出部201で抽出されたSPに対応する既知のSPの振幅および位相を生成する。複素除算部203は、SP抽出部201によって抽出されたSPを、SP生成部201で生成したSPで除算する。これにより、SP抽出部201で抽出したSPの伝搬路情報CSI(Channel State Information) が得られる。
時間方向補間部205は、時間方向(シンボル方向)におけるデータキャリアの伝搬路情報を推定する。具体的には、時間方向補間部205は、時間方向に4キャリア毎に存在するSPの伝搬路情報を用いて、時間方向においてSPの間に存在しているデータキャリアの伝搬路情報CSIを推定する。これにより、周波数方向に、3キャリア毎にCSIが得られることになる。
周波数方向補間部206は、周波数方向(キャリア方向)におけるデータの伝搬路情報を推定する。具体的には、周波数方向補間部206は、周波数方向に3キャリア毎に算出されている伝搬路情報CSIを用いて、それらのキャリア間に存在しているデータキャリアの伝搬路情報CSIを推定する。
複素除算部207は、受信データRを、時間方向補間部205または周波数方向補間部206によって推定された当該受信データRに対応する伝搬路情報Hで除算することにより、伝搬路情報Hの影響が補正されたデータDを出力する。
位相変動量評価部210は、位相変動の大きさに基づいて、前方保護回数を切り替えるためのフレーム同期保護回数切替制御信号を出力する。位相変動量評価部210の動作について説明する。
位相変動量評価部210は、図9に黒丸で示すSPのうち、同じ周波数位置にあるSPの伝搬路情報CSIを利用することで、つまり、同じ周波数位置において4シンボル毎に存在するSP位置の伝搬路情報CSIを利用することにより、位相変動(回転)量を評価する。つまり、図10に示すように、同じ周波数位置において時間方向に4シンボル離れた2つのSPのCSI間の位相差を求める。
具体的には、同じ周波数位置において時間方向に4シンボル離れた2つのSPのうちのいずれか一方についてはCSIの複素共役を取り、その複素共役CSIと複素共役を取らなかった方のCSIとの間で複素乗算を行なう。これにより、その周波数位置での位相変動量(位相差)が求まる。位相変動(回転)には時計回りと半時計回りの両方が考えられるが、ここで重要となるのは回転方向ではなく回転量である。
位相変動量をシンボル方向に積分(平均化)することにより、より安定して求めることが可能となる。求めた位相変動量の積分値(平均値)がある閾値未満であれば通常の受信環境であると判別し、第1のフレーム同期保護回数切替制御信号を出力する。求めた位相変動量の積分値(平均値)がある閾値以上であれば高速フェージング受信環境であると判別し、第2のフレーム同期保護回数切替制御信号を出力する。
図6のフレーム同期保護回数設定部103は、フレーム同期保護回数切替制御信号が第1のフレーム同期保護回数切替制御信号である場合には、つまり、受信環境が通常の受信環境である場合には、前方保護回数を比較的小さい値N1に設定する。フレーム同期保護回数切替制御信号が第2のフレーム同期保護回数切替制御信号である場合には、つまり、受信環境が高速フェージング受信環境である場合には、前方保護回数を比較的大きな値N2に設定する。後方保護回数に関してはある一定値とする。
別の考え方として、受信環境による前方保護回数切替と同じように、後方保護回数を切り替える方法もあり得る。この場合、高速フェージング受信環境では同期ワードの検出が困難なため、後方保護回数を小さくし、その他受信環境ではそれより大きく設定する。その他受信環境では、間違った同期ワード検出とならないように、周期的に何回か同期ワードを検出した時点で同期が確立したと判断する。勿論、前方保護回数に関しては受信環境に応じて、前述と同じように切り替える。
〔4〕等化部9の変形例
図7の等化部9では、4シンボル毎のSP位置でのCSIを利用して位相変動量を求めている。このため、4シンボル毎に±180度以内の回転までしか正確に評価できない。従って、さらに激しい位相変動(位相回転)に対しては、正確な評価が実現できない可能性がある。そこで、さらに激しい位相変動(位相回転)を評価できる等化部19を提案する。
図11は、等化部9の変形例を示している。図11の等化部19では、複素除算部203と時間方向補間部205との間に擬似SP情報生成部204が設けられている。
擬似SP情報生成部204は、図12に示すように、同じ周波数位置において時間方向に隣り合うSPの間の中央のデータキャリア(二重丸で示す)を擬似SPとし、擬似SPの伝搬路情報CSIを、この擬似SPを斜め方向に挟む2つのSPの伝搬路情報CSIを用いて補間する。例えば、図12のGのデータキャリアの伝搬路情報CSIを、BとEのSPの伝搬路情報CSIを補間(斜め補間)することにより求める。これにより、時間方向に2キャリア毎にCSIが得られることになる。
なお、擬似SPの伝搬路情報CSIを、この擬似SPを周波数方向に挟む2つのSPの伝搬路情報CSIを用いて補間(周波数方向補間)するようにしてもよい。例えば、図12のGのデータキャリアの伝搬路情報CSIを、AとFのSPの伝搬路情報CSIを補間することにより求めるようにしてもよい。
時間方向補間部205は、時間方向に2キャリア毎に存在するSPと擬似SPの伝搬路情報を用いて、時間方向においてSPと擬似SPの間に存在しているデータキャリアの伝搬路情報CSIを推定する。これにより、周波数方向に、3キャリア毎にCSIが得られることになる。
周波数方向補間部206は、周波数方向(キャリア方向)におけるデータの伝搬路情報を推定する。具体的には、周波数方向補間部206は、周波数方向に3キャリア毎に算出されている伝搬路情報CSIを用いて、それらのキャリア間に存在しているデータキャリアの伝搬路情報CSIを推定する。
複素除算部207は、受信データRを、時間方向補間部205または周波数方向補間部206によって推定された当該受信データRに対応する伝搬路情報Hで除算することにより、伝搬路情報Hの影響が補正されたデータDを出力する。
位相変動量評価部211は、同じ周波数位置において時間方向に隣り合うSP(図12に黒丸で示す)と擬似SP(図12に二重丸で示す)の伝搬路情報CSI間の位相変動(回転)量を算出する。例えば、図12のDとGのCSI間の位相変動量や、GとCのCSI間の位相変動量を算出する。算出した位相変動量をシンボル方向に積分(平均化)する。求めた位相変動量の積分値(平均値)がある閾値未満であれば通常の受信環境であると判別し、第1のフレーム同期保護回数切替制御信号を出力する。求めた位相変動量の積分値(平均値)がある閾値以上であれば高速フェージング受信環境であると判別し、第2のフレーム同期保護回数切替制御信号を出力する。
図11の等化部では、2シンボル毎に±180度以内の回転を正確に評価できるので、より速い位相変動(回転)に対しても正確な見積もりが可能となる。
なお、図11の等化部では、時間方向補間部205は、SPの伝搬路情報と、擬似SP情報生成部204によって生成された擬似SPの伝搬路情報とを利用して、時間方向補間処理を行なっているが、時間方向補間部205は、図7の時間方向補間部と同様に、時間方向に4キャリア毎に存在するSPの伝搬路情報のみを用いて、時間方向においてSPの間に存在しているデータキャリアの伝搬路情報CSIを推定するようにしてもよい。
地上波デジタル放送のデータ構成であって、周波数軸から見た場合のセグメント単位のデータ構成を示す模式図である。 地上波デジタル放送のデータ構成であって、周波数軸から見た場合のキャリア単位のデータ構成を示す模式図である。 地上波デジタル放送のデータ構成であって、キャリア、セグメント、シンボル、フレームの関係を示す模式図である。 後方保護回数2回、前方保護回数2回の場合のフレーム同期確立の様子を示すタイムチャートである。 地上デジタル放送受信システムの構成を示すブロック図である。 フレーム同期およびTMCC復号部8の構成を示すブロック図である。 等化部9の構成を示すブロック図である。 DBPSK復調部101によって行なわれるDBPSK復調を説明するための模式図である。 図7の等化部9によって行なわれる等化処理を説明するための模式図である。 位相変動量評価部210の動作を説明するための模式図である。 等化部9の変形例を示すブロック図である。 図11の等化部9によって行なわれる等化処理を説明するための模式図である。
符号の説明
8 フレーム同期およびTMCC復号部
9 等化部
201 SP抽出部
202 SP生成部
203 複素除算部
204 擬似SP情報生成部
205 時間方向補間部
206 周波数方向補間部
207 複素除算部
210、211 位相変動量評価部

Claims (4)

  1. 受信信号に基づいて、受信機の移動速度を検出する検出手段、
    信機の移動速度に基づいて、フレーム同期保護回数を制御する制御手段、を備え
    検出手段は、
    同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのスキャッタードパイロット間の中央位置にあるキャリアである擬似スキャッタードパイロットに対する伝搬路情報を補間により算出する手段、
    同じ周波数位置において時間方向に隣り合う擬似スキャッタードパイロットとスキャッタードパイロットの伝搬路情報間の位相変動量基づいて受信機の移動速度を検出する手段、
    を備えていることを特徴とするジタル信号受信機。
  2. 制御手段は、受信機の移動速度が所定の閾値より大きいときには、前方保護回数を大きな値に設定し、受信機の移動速度が所定の閾値未満であるときには、前方保護回数を小さな値に設定することを特徴とする請求項1に記載のデジタル信号受信機。
  3. 制御手段は、受信機の移動速度が所定の閾値より大きいときには、前方保護回数を大きな値に設定するとともに後方保護回数を小さな値に設定し、受信機の速度が所定の閾値未満であるときには、前方保護回数を小さな値に設定するとともに後方保護回数を大きな値に設定することを特徴とする請求項1に記載のデジタル信号受信機。
  4. 同じ周波数位置において時間方向に隣り合う2つのスキャッタードパイロット間の中央位置にあるキャリアである擬似スキャッタードパイロットに対する伝搬路情報を補間により算出する伝搬路情報補間手段、
    同じ周波数位置において時間方向に隣り合う擬似スキャッタードパイロットとスキャッタードパイロットの伝搬路情報間の位相変動量を算出する位相変動量算出手段、および
    位相変動量算出手段によって算出された位相変動量に基づいて、フレーム同期保護回数を制御する制御手段、
    を備えていることを特徴とするデジタル信号受信機。
JP2007112956A 2007-04-23 2007-04-23 デジタル信号受信機 Expired - Fee Related JP4642041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007112956A JP4642041B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 デジタル信号受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007112956A JP4642041B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 デジタル信号受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271302A JP2008271302A (ja) 2008-11-06
JP4642041B2 true JP4642041B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=40050200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007112956A Expired - Fee Related JP4642041B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 デジタル信号受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4642041B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4975085B2 (ja) 2009-11-09 2012-07-11 三菱電機株式会社 受信装置および方法
JP5575010B2 (ja) * 2011-02-25 2014-08-20 三菱電機株式会社 無線通信装置
CN104160644A (zh) * 2012-02-08 2014-11-19 日本电气株式会社 便携式信息终端、解调方法及其控制程序
WO2019176025A1 (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社Nttドコモ ユーザ端末及び無線通信方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075226A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Jisedai Digital Television Hoso Syst Kenkyusho:Kk 直交周波数分割多重信号復調装置
JPH10308689A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nec Corp スペクトラム拡散通信受信機
JP2004242191A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Sanyo Electric Co Ltd 受信方法および装置
WO2005015797A1 (ja) * 2003-08-12 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置およびパイロットシンボル伝送方法
WO2005020488A1 (ja) * 2003-08-20 2005-03-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置及びサブキャリア割り当て方法
JP2005278111A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Sanyo Electric Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2006140987A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 受信装置
JP2007028200A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Sony Corp フレーム同期保護制御装置及び方法
JP2008099263A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Sony Corp フレーム同期制御装置及びフレーム同期制御方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075226A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Jisedai Digital Television Hoso Syst Kenkyusho:Kk 直交周波数分割多重信号復調装置
JPH10308689A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nec Corp スペクトラム拡散通信受信機
JP2004242191A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Sanyo Electric Co Ltd 受信方法および装置
WO2005015797A1 (ja) * 2003-08-12 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置およびパイロットシンボル伝送方法
WO2005020488A1 (ja) * 2003-08-20 2005-03-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置及びサブキャリア割り当て方法
JP2005278111A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Sanyo Electric Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2006140987A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 受信装置
JP2007028200A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Sony Corp フレーム同期保護制御装置及び方法
JP2008099263A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Sony Corp フレーム同期制御装置及びフレーム同期制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008271302A (ja) 2008-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7817738B2 (en) Digital broadcasting receiving apparatus with channel estimation function
JP4299148B2 (ja) 受信装置および受信方法
JP4982186B2 (ja) Ofdm受信装置
EP1349337B1 (en) Multicarrier reception with interference detection
JP4692761B2 (ja) Ofdm受信装置、ofdm受信方法及び地上波デジタル受信装置
JPH11239115A (ja) 信号受信装置および方法、並びに提供媒体
JP4516489B2 (ja) 受信装置
JP4245602B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
US7885356B2 (en) Receiver and receiving method
JP4396423B2 (ja) Ofdm受信装置
JP4642041B2 (ja) デジタル信号受信機
JP3930525B2 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、その制御用プログラム、その制御用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
US8503579B2 (en) Channel estimator
JP4322928B2 (ja) 信号受信装置
JP5175761B2 (ja) Ofdm受信装置
JP4819651B2 (ja) Ofdm信号の伝送路特性推定手段と補正手段及びそれを用いた装置
JP5319384B2 (ja) 受信装置
US7822133B2 (en) Orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) receiver, OFDM reception method and terrestrial digital receiver
CN104052692A (zh) 数据信号校正电路、接收器和数据信号校正方法
JP5566223B2 (ja) ダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法
JP4541311B2 (ja) デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体
JP2013201578A (ja) 伝送路応答推定器、及び放送受信装置
KR100672304B1 (ko) 방송 수신기에서 심볼 위치 추적 방법
JP3768006B2 (ja) ダイバーシチ受信機
JP2010278885A (ja) 復調回路、復調方法、及び受信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees