JP4641947B2 - キャビネットの放熱構造 - Google Patents

Description

本発明は、本体の前面や背面に各種情報通信機器を出し入れしたり配線を行ったりするための開口を有し、開口は扉体で施蓋する各種情報通信機器を収納するためのキャビネットの放熱構造に関するものである。

図３に示すように、キャビネット３１の開口３２を施蓋する扉体３３は、側面と同様の平面体で構成されていた。キャビネット３１に収納される機器３４は発熱するものが多いため、キャビネット３１には放熱構造を施す必要があった。そこで、平面体で構成された扉体３３にパンチング等通気孔を設けていた。
カワムララックカタログＮｏ．９ ２００５年８月１日発行

しかしながら、図３に示す技術によれば、平面体の扉体３３に通気孔を設けているため、通気孔の数に限界があり、換気がうまくできず、排熱しきれないことがあり、収納される機器への悪影響が懸念されていた。さらには、通気孔から外部へ抜き切れなかった暖気が、キャビネット３１の前面側に回り込んで収納されている機器がまた給気し、さらに温められてしまい、機器への悪影響が懸念されていた。

そこで本発明は、簡単な構造で、効率よく放熱するキャビネットの放熱構造を提供することを目的とし、その構造は、扉体は左右両端に傾斜部を設け扉体前面を突出させると共に、扉体は正面平面部と傾斜部とにパンチング加工を施し通気孔を設けることを特徴とする。

本発明に係るキャビネットの放熱構造は、扉体は左右両端に傾斜部を設け扉体前面を突出させると共に、扉体は正面平面部と傾斜部とにパンチング加工を施し通気孔を設けるため、高効率に排熱が可能となる。傾斜部は他の通気孔から外部へ抜け切れなかった暖気が回り込みやすい場所に設けられるので、ファン等を用いた強制換気でなく自然換気で、効果的に放熱することができる。

自然換気で効率よく放熱するという目的を、最小の部品点数で各種情報通信機器の収納スペースを減らすことなく実現した。

本発明に係るキャビネットの放熱構造を図１〜図２の添付図面に基づいて説明する。

情報通信機器１等を収納するためのキャビネット２は、開口３を有する本体４と開口３を施蓋する扉体５とで構成される。一般的に情報通信機器１はキャビネットに前面開口３より入れて前面側でねじ等で固定される。情報通信機器１はは発熱しやすいものが多く、キャビネット２内部は換気の必要があり、空気の流れとしては、前面側から給気し背面側へ排気される。背面側の開口３を施蓋する扉体５は、排熱の機構が設けられる。

本発明において、扉体５の左右両端に傾斜部５ａを設け前面を突出させ、扉体５の表面積を増やす。扉体５の正面平面部５ｂと傾斜部５ａはパンチング加工等を施し、通気孔を形成する。

各種情報通信機器から排出された暖気は扉体５に当たり、通気孔から排気される。背面の平面部５ｂの通気孔からキャビネット２外部へ抜け出なかった暖気は壁面を伝わり流れるが、その暖気の流れ上に傾斜部５ａが設けられ、傾斜部５ａの通気孔からもキャビネット２外部へ排出が可能となる。

従来の平面の扉体に比べて、通気孔の数も増え、また、暖気の流れる道筋に傾斜部５ａの通気孔があり、効率よくキャビネット２外部へ暖気を排気できると共に、キャビネット２内部で暖気が循環するのを防ぐことができる。

扉体の傾斜部をさらに鋭角に形成することにより、通気孔を施した部分の面積を増やすことができ、さらに排気しやすくすることができる。

情報通信機器を収納するキャビネットの、情報通信機器から排出される暖気を受ける側の扉体に傾斜部を設け、傾斜部に通気孔を設けることで、効率よくキャビネットの内部の換気を行うことができ、発熱しやすい機器を収納したい場合に適用できる。

本発明に係るキャビネットの放熱構造を示す説明図である。（実施例１） 本発明に係るキャビネットの放熱の状態を示す説明図である。（実施例１） 従来のキャビネットの放熱の状態を示す説明図である。

符号の説明

１ 情報通信機器
２ キャビネット
３ 開口
４ 本体
５ 扉体
５ａ 傾斜部
５ｂ 平面部

Claims (1)

1. 本体の前面、及び背面に各種情報通信機器を出し入れしたり配線を行ったりするための開口を有し、
   該開口は扉体で施蓋する各種情報通信機器を収納するためのキャビネットの放熱構造であって、
   前記扉体は左右両端に傾斜部を設け前記扉体前面を突出させると共に、
   前記扉体は正面平面部と傾斜部とにパンチング加工を施し通気孔を設けることを特徴とするキャビネットの放熱構造。

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