JP4640580B2 - 点灯制御システム - Google Patents
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Description
図8に示すように、この種の点灯制御システム51は、それぞれネオンユニット52の点灯制御を行う複数の点灯制御ユニット53(ここでは第1〜第4点灯制御ユニット53a〜53d)と、それら点灯制御ユニット53a〜53dにバス54を介してネットワーク接続された統括制御ユニット55とを備えている。
請求項1に記載の発明によると、統括制御ユニットは、複数の点灯パターンのそれぞれに対応付けられた「1」から始まる整数の番号データを記憶する番号データ記憶手段と、点灯パターンを含むことなく番号データからなる点灯制御信号を所定の周期ごとにネットワークを介して所定の遅い通信速度で各点灯制御ユニットに出力する点灯制御信号出力手段と、点灯制御信号の通信速度を所定の遅い通信速度よりも速い通信速度に変更可能な通信速度変更手段とを備える。また、各点灯制御ユニットは、複数の番号データおよびこれらの番号データに対応する複数の点灯パターンのパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、統括制御ユニットから出力される点灯制御信号の番号データに対応するパターンデータに基づいて発光体の点灯を制御する点灯制御手段と、統括制御ユニットとの通信可否を判断し、通信不能と判断すると、通信可能になるまでネットワークの通信速度を順次速くし、所定の速い通信速度に達しても通信不能であるときには所定の遅い通信速度に戻して再び順次増速させる通信速度の変更を繰り返す自動調整手段とを備える。
これにより、統括制御ユニットから各点灯制御ユニットに対して出力されるデータは「1」から始まる整数の番号データで、各点灯制御ユニットに対して個別の番号データが出力される訳ではなく、共通の番号データが出力される。このため、統括制御ユニットから各点灯制御ユニットに対して出力される信号の長さは、非常に短くて済む。よって、こうした点灯制御時にあっては、統括制御ユニットと各点灯制御ユニットとの間の通信速度は、統括制御ユニットの通信速度変更手段によって設定可能な最も遅い速度に設定され、統括制御ユニットと各点灯制御ユニットとの間での高い通信安定性が確保される。
また、通信速度変更手段により、統括制御ユニットにおける各点灯制御ユニットとの通信速度が変更されると、各点灯制御ユニットにおける統括制御ユニットとの通信速度が各点灯制御ユニットの自動調整手段によって自動的に変更される。すなわち、統括制御ユニットと各点灯制御ユニットとの間の通信速度を変化させることができる。このため、各ユニット間で通信されるデータ長、ネットワークの配線長、ネットワーク接続される点灯制御ユニットの数などに応じて、通信安定性や通信応答性に優れた最適な通信速度を設定可能となる。それゆえ、通信安定性や通信応答性を損なうことなく高い汎用性を有する点灯制御システムの実現が可能となる。また、各点灯制御ユニットにおける統括制御ユニットとの通信速度は自動的に変更されるため、該通信速度を手動で調整するといった煩雑な作業が不要となり、統括制御ユニットと各点灯制御ユニットとの通信速度を容易に変化させることができる。しかも、統括制御ユニットに設定された通信速度と異なる通信速度に設定された点灯制御ユニットを新たに統括制御ユニットにネットワーク接続した場合においても、該点灯制御ユニットの通信速度は、統括制御ユニットに設定された通信速度に自動的に調整される。このため、該点灯制御ユニットと統括制御ユニットとの通信が確実に行われる。
図1に示すように、点灯制御システム1は、統括制御ユニット2と、該統括制御ユニット2にバス3を介してネットワーク接続された複数の点灯制御ユニット4とを備えている。このため、統括制御ユニット2と各点灯制御ユニット4との間で通信可能となっている。なお、本実施形態では、統括制御ユニット2に25個の点灯制御ユニット4が接続されている場合を想定しており、同図においては第1〜第4点灯制御ユニット4a〜4dのみを示すものとする。ちなみに、統括制御ユニット2に接続可能な点灯制御ユニット4の数は、統括制御ユニット2のドライバに依存しており、25個の点灯制御ユニット4に限らず、例えば100個の点灯制御ユニットを接続することも可能である。
更新制御部12は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ12Mを備えている。このメモリ12Mには、正の整数値に相当する複数の番号データが記録されている。そして、更新制御部12は、所定の周期(本実施形態では10ミリ秒間隔)で前記番号データを含む送信信号を通信インターフェイス11に出力する。詳しくは、更新制御部12は、最初に「1」に相当する番号データを出力し、その後「2」、「3」、「4」・・・というように、1ずつ加算した正の整数値に相当する番号データを出力する。また、更新制御部12は、前記所定の周期毎に1ずつ加算した番号データを必ずしも出力する訳ではなく、同じ番号データを何回か出力した後に1を加算した番号データを出力する(例えば「1」に相当する番号データを3回出力した後に「2」に相当する番号データを出力する)場合もある。
アドレス設定部23は、例えば8つのスイッチ部を有するディップスイッチ等の操作部によって構成されており、各点灯制御ユニット4同士の設定状態が同一とならないように設定されている。そして、該アドレス設定部23の設定状態を示す設定信号が点灯制御部22に入力されるようになっている。
そして、点灯制御部22は、前記統括制御ユニット2から前記番号データを含む点灯制御信号が入力されると、その点灯制御信号に含まれる番号データに基づくネオンユニット24の点灯制御を行う。詳しくは、点灯制御部22は、点灯制御信号の番号データと対応するパターンデータをメモリ22Mから読み出し、該パターンデータに基づく点灯パターンで各ネオンユニット24を点灯作動させる。すなわち、統括制御ユニット2から番号データ「1」が出力された場合、第1点灯制御ユニット4aの点灯制御部22はパターンデータ「A−1」、第2点灯制御ユニット4bの点灯制御部22はパターンデータ「B−1」に基づく点灯パターンでそれぞれネオンユニット24を点灯作動させる。
また、点灯制御部22は、前記統括制御ユニット2から出力される書換信号が入力されると、該書換信号に含まれるアドレスデータと、アドレス設定部23から入力される設定信号によって示されるアドレスデータとが一致するか否かを判断する。その結果、それらアドレスデータ同士が一致すると判断した場合、点灯制御部22は、該書換信号に含まれるパターンデータを、メモリ22Mに記録する。この際、点灯制御部22は、メモリ22Mに記録されている既存のパターンデータを、新たなパターンデータに上書き更新する。これに対し、アドレスデータ同士が一致しないと判断した場合、点灯制御部22は書換信号を無視する。このため、統括制御ユニット2の切換操作部13を操作することによって更新制御部12をデータ書換モードに切り換え、外部入力機器6から新たなパターンデータを更新制御部12に入力することにより、各点灯制御ユニット4の点灯制御部22のメモリ22Mに、該新たなパターンデータを記録させることができる。
ところで、点灯制御システム1は、統括制御ユニット2の更新制御部12に外部入力機器6が接続され、点灯パターンを示すパターンデータを含む入力信号が外部入力機器6から入力された場合には、その入力信号に基づいて各ネオンユニット24の点灯制御を行う。
まず、ステップS11において点灯制御部22は、統括制御ユニット2との通信が可能であるか否かを判断する。その結果、点灯制御部22は、統括制御ユニット2との通信が可能ではないと判断した場合にはステップS12の処理へ移行し、統括制御ユニット2との通信が可能であると判断した場合には続くステップS12,S13の処理を行わずにステップS14の処理へ移行する。
(1)統括制御ユニット2において各点灯制御ユニット4との通信速度が変更されると、統括制御ユニット2と各点灯制御ユニット4との間で通信速度が異なるため、両者間での通信が不能となる。各点灯制御ユニット4は、こうした通信不能状態になると、統括制御ユニット2との間で通信が可能となるまで通信速度を自動的に変更する。すなわち、統括制御ユニット2と各点灯制御ユニット4との間の通信速度を変化させることができる。よって、各ユニット2,4間で通信されるデータ長や、ネットワーク(バス3)の配線長などに応じて、通信安定性や通信応答性に優れた最適な通信速度を設定可能となる。それゆえ、通信安定性や通信応答性を損なうことなく高い汎用性を有する点灯制御システム1の実現が可能となる。
・ 前記実施形態では、統括制御ユニット2において点灯制御ユニット4との間の通信速度が変更されると、点灯制御ユニット4は、統括制御ユニット2との通信速度を段階的に変更することによって該統括制御ユニット2と通信可能な速度をサーチし、これにより通信速度の自動調整を行うようになっている。しかし、例えば図6に示すように、統括制御ユニット2の更新制御部12は、切換操作部13の操作によって点灯制御ユニット4との通信速度が変更された際に(S21)、その変更された通信速度を示す速度データを含む速度制御信号を、変更前の通信速度で各点灯制御ユニット4に出力するようになっていてもよい(S22)。そして、各点灯制御ユニット4の点灯制御部22は、速度制御信号が入力された際に応答信号を返信する(S23)とともに、その速度制御信号の速度データに基づいて統括制御ユニット2との通信速度を調整するようになっていてもよい(S24)。なお、この場合、更新制御部12は、各点灯制御ユニット4から応答信号が入力されたことをトリガとして設定された通信速度に変更する(S25)。
(1) 請求項2に記載の点灯制御システムにおいて、前記統括制御ユニットは、前記発光体の点灯パターンデータを含む入力信号が前記外部入力機器から入力された際に、前記点灯パターンデータを含む前記点灯制御信号を前記各点灯制御ユニットに出力し、前記点灯制御ユニットは、該点灯パターンデータを含む点灯制御信号が入力された際に、その点灯パターンデータに基づいて前記発光体の点灯制御を行うこと。この技術的思想(1)に記載の発明によれば、外部入力機器と統括制御ユニットとの通信速度以上となるように、統括制御ユニットと各点灯制御ユニットとの通信速度を変更すれば、外部入力機器から統括制御ユニットに入力される入力信号と同等以上の速度で点灯制御信号を点灯制御ユニットに入力させることができる。このため、外部入力機器から入力した点灯パターンデータに基づく点灯態様で発光体を確実に点灯させることができる。
Claims (5)
- 入力される点灯制御信号に基づいてそれぞれ対応する発光体の複数の点灯パターンを制御する複数の点灯制御ユニットと、それら点灯制御ユニットとネットワーク接続され、該ネットワークを介して各点灯制御ユニットに前記点灯制御信号を順次出力する統括制御ユニットとを備えた点灯制御システムであって、
前記統括制御ユニットは、前記複数の点灯パターンのそれぞれに対応付けられた「1」から始まる整数の番号データを記憶する番号データ記憶手段と、前記点灯パターンを含むことなく前記番号データからなる点灯制御信号を所定の周期ごとに前記ネットワークを介して所定の遅い通信速度で前記各点灯制御ユニットに出力する点灯制御信号出力手段と、前記点灯制御信号の通信速度を前記所定の遅い通信速度よりも速い通信速度に変更可能な通信速度変更手段とを備え、
前記各点灯制御ユニットは、前記複数の番号データおよびこれらの番号データに対応する前記複数の点灯パターンのパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、前記統括制御ユニットから出力される前記点灯制御信号の前記番号データに対応する前記パターンデータに基づいて前記発光体の点灯を制御する点灯制御手段と、前記統括制御ユニットとの通信可否を判断し、通信不能と判断すると、通信可能になるまで前記ネットワークの通信速度を順次速くし、所定の速い通信速度に達しても通信不能であるときには前記所定の遅い通信速度に戻して再び順次増速させる通信速度の変更を繰り返す自動調整手段とを備えることを特徴とする点灯制御システム。 - 前記統括制御ユニットは、外部入力機器と通信可能に構成され、該外部入力機器からの入力信号が前記パターンデータを含む場合には、このパターンデータを含む点灯制御信号を前記各点灯制御ユニットに出力する制御を行い、
前記通信速度変更手段は、当該点灯制御信号の通信速度を、前記統括制御ユニットと前記外部入力機器との通信速度よりも速い通信速度に変更し、
前記点灯制御手段は、前記点灯制御信号の前記パターンデータに基づいて前記発光体の点灯を制御することを特徴とする請求項1に記載の点灯制御システム。 - 前記自動調整手段は、前記統括制御ユニットとの通信速度の調整初期時にあっては、変更可能な通信速度のうち最も遅い通信速度に設定し、該遅い通信速度から速い通信速度に自動的に切り換えることにより、前記統括制御ユニットと通信可能な通信速度に調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の点灯制御システム。
- 前記統括制御ユニットは、前記通信速度変更手段によって前記各点灯制御ユニットとの通信速度が変更された際に、その変更された通信速度を示す速度データを含む速度制御信号を、変更前の通信速度で該各点灯制御ユニットに出力する通信制御手段を備え、
前記自動調整手段は、前記速度制御信号が前記点灯制御ユニットに入力された際に、前記統括制御ユニットとの通信速度を、該速度制御信号の速度データと対応する通信速度に調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の点灯制御システム。 - 前記自動調整手段は、前記統括制御ユニットとの通信可否にかかわらず、前記通信速度変更手段によって前記各点灯制御ユニットとの通信速度が変更された際に、その変更された通信速度を示す速度データを含む速度制御信号を、変更前の通信速度で該各点灯制御ユニットに出力することを特徴とする請求項4に記載の点灯制御システム。
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