JP4639357B2 - 収差補正光学エレメントおよびこれを備えたリソグラフィ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収差補正光学エレメントと、これを備えたリソグラフィ装置とに関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付ける機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。この場合、ICの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、マスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを用いることができる。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、ダイの一部、または1つ以上のダイを含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上への結像によって行われる。一般には、単一の基板が、連続的にパターニングされる隣接したターゲット部分のネットワーク(network)を含んでいる。公知のリソグラフィ装置としては、ターゲット部分上にパターン全体を一度に露光することにより各ターゲット部分を照射するステッパ、およびある特定の方向(「スキャン」方向)の放射ビームによってパターンをスキャンすると同時に、この方向に平行または逆平行に基板をスキャンすることにより各ターゲット部分を照射する、スキャナが含まれる。パターンを基板上にインプリントすることにより、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
リソグラフィ装置は投影システムを含む。投影システムは、それぞれ収差を有し得る複数のレンズを含む。この収差は通常は小さいが、新たにデバイスが生産される度に結像されるべきデバイスフィーチャがより小さくなるため、新たにデバイスが生産される度に収差の相対的影響も大きくなる。収差は球面収差である場合も、非球面収差である場合もある。フィーチャサイズが小さくなるにつれて、非球面収差は球面に関係するようになる。
このような収差は、干渉波面測定システムである「Integrated Lens Interferometer At Scanner」もしくは略して「ILIAS」というセンサで測定できる。ILIASは、システムセットアップと認定のために必要とされる程度に応じて、最高でゼルニッケ36までレンズ収差の(静的)測定を行う。ILIASは、システムセットアップとキャリブレーションのために使われる、スキャナ上集積測定システム(on scanner integrated measurement system)である。ILIASは、マシンの必要性に応じて定期的にスキャナのモニタリングと再キャリブレーションを行うために使用される。
レンズシステム内のレンズによってもたらされる収差(レンズシステムの非曲面収差を含む)を補正することが望ましい。
従って、本発明の第1の実施形態に従い、光学装置内の収差を補正する光学エレメントは、液体で満たされたケーシングを備え、当該ケーシングは、支持層と、所定波長範囲の光を通すように設計されたカバー層とを有し、かつ複数のアクチュエータを収容し、各アクチュエータは、前記カバー層を支える第1端と、前記支持層を支える第2端とを有し、そして各アクチュエータは、前記支持層と前記カバー層との間の局所距離を局所的に変えるようにされている。
第2の実施形態では、光学装置はこのような光学エレメントを含む。
光学装置はリソグラフィ装置であってもよい。
当該リソグラフィ装置は、放射ビームを調整するように構成された照明システムと、前記放射ビームの断面にパターンを付けてパターン付き放射ビームを形成するように構成されたパターニングデバイスを支持するように構成された支持体と、基板を保持するように構成された基板テーブルと、前記パターン付き放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムとを備え得る。
第3の実施形態では、光学エレメントによって放射ビームの収差を補正する方法は、ケーシングを液体で満たす工程を含み、当該ケーシングは、支持層と、所定波長範囲の光を通すように設計されたカバー層とを有し、かつ複数のアクチュエータを収容し、各アクチュエータは、前記カバー層と係合する第1端と、前記支持層と係合する第2端とを有し、そして各アクチュエータは、前記支持層と前記カバー層との間の局所距離を局所的に変えるようになされており、前記方法は、前記光ビームが前記カバー層に入射するように、前記光ビーム内に前記光学エレメントを設ける工程と、前記光ビームの局所収差を補正するために、前記カバー層と前記支持層との間の前記局所距離を局所的に変更する工程とを含む。
本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の概略図を参照して以下に説明する。これらの図面は本発明を例示することのみを意図したものであり、いかなる態様でも本発明を限定することを意図するものではなく、当該図面において、同じ参照符号は、対応する部分を示す。
透過型リソグラフィ装置での本発明の適用に関して、以下に本発明について説明する。但し、本発明は、球面および/または非球面収差をもたらすレンズを有する他の光学装置(反射型および反射屈折型(すなわち部分的に透過型で部分的に反射型)のリソグラフィシステムを含む)においても同様に適用可能である。
図1は、本発明の一実施形態にかかるリソグラフィ装置を概略的に示す。このリソグラフィ装置は、放射ビームB(例えば、紫外光(UV)または可視放射を含む他の種類の放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILを含む。支持体(例えば、マスクテーブル)MTは、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構成され、かつ特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置付けるように構成された第1ポジショナPMに連結されている。基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTは、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、かつ特定のパラメータに従って基板を正確に位置付けるように構成された第2ポジショナPWに連結されている。投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSは、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付けられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成されている。
照明システムとしては、放射を誘導し、形成し、かつ/または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、またはその他の型の光学コンポーネント、あるいはそれらのあらゆる組合せなどのさまざまな型の光学コンポーネントを含むことができる。
支持体は、パターニングデバイスを支持しており、すなわち、パターニングデバイスの重量を支えている。支持体は、パターニングデバイスの配向、リソグラフィ装置の設計、および、パターニングデバイスが真空環境内で保持されているか否かなどの他の条件に応じた態様で、パターニングデバイスを保持する。支持体は、機械式、真空式、静電式またはその他のクランプ技術を使って、パターニングデバイスを保持することができる。支持体は、例えば、必要に応じて固定または可動式にすることができるフレームまたはテーブルであってもよい。支持体は、パターニングデバイスを、例えば、投影システムに対して所望の位置に確実に置くことができる。本明細書において使われる「レチクル」または「マスク」という用語はすべて、より一般的な「パターニングデバイス」という用語と同義であると考えるとよい。
本明細書において使われる「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分内にパターンを作り出すように、放射ビームの断面にパターンを付けるために使うことができるあらゆるデバイスを指していると、広く解釈されるべきである。なお、留意すべき点として、放射ビームに付けたパターンは、例えば、そのパターンが位相シフト特徴またはいわゆるアシスト特徴を含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンに正確に一致しない場合もある。通常、放射ビームに付けたパターンは、集積回路などのターゲット部分内に作り出されるデバイス内の特定機能層に対応することになる。
パターニングデバイスは、透過型であっても、反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、Alternating位相シフト、および減衰型位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームがさまざまな方向に反射するように、個別に傾斜させることができる。傾斜されたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付ける。
本明細書において使われる「投影システム」という用語は、使われている露光放射にとって、あるいは液浸液の使用または真空の使用といった他の要因にとって適切な屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、および静電型光学システム、またはそれらのあらゆる組合せを含むあらゆる型の投影システムを包含していると広く解釈されるべきである。本明細書において使われる「投影レンズ」という用語はすべて、より一般的な「投影システム」という用語と同義であると考えるとよい。
本明細書に示されているとおり、リソグラフィ装置は、透過型のもの(例えば、透過型マスクを採用しているもの)である。また、リソグラフィ装置は、反射型のもの(例えば、上記に言及したプログラマブルミラーアレイを採用しているもの、または反射型マスクを採用しているもの)であってもよい。
リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(および/または2つ以上のマスクテーブル)を有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」マシンにおいては、追加のテーブルは並行して使うことができ、または予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、別の1つ以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
また、リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を満たすような比較的高屈折率を有する液体、例えば、水によって基板の少なくとも一部を覆うことができる型のものであってもよい。さらに、リソグラフィ装置内の、例えば、マスクと投影システムとの間の別の空間に液浸液を加えてもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるための技術においてよく知られている。本明細書において使われている「液浸」という用語は、基板のような構造物を液体内に沈めなければならないという意味ではなく、どちらかといえば、露光中、投影システムと基板との間に液体があるという意味でしかない。
図1を参照すると、イルミネータILは、放射ソースSOから放射を受ける。例えば、放射ソースがエキシマレーザである場合、放射ソースとリソグラフィ装置は、別個の構成要素であってもよい。そのような場合には、放射ソースは、リソグラフィ装置の一部を形成しているとはみなされず、また、放射ビームは、放射ソースSOからイルミネータILへ、例えば、適切な誘導ミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムBDを使って送られる。その他の場合においては、例えば、放射ソースが水銀灯である場合、放射ソースは、リソグラフィ装置の一体型部品とすることもできる。放射ソースSOおよびイルミネータILは、必要ならばビームデリバリシステムBDとともに、放射システムと呼んでもよい。
イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタADを含むことができる。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(通常、それぞれσ-outerおよびσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータINおよびコンデンサCOといったさまざまな他のコンポーネントを含むことができる。イルミネータを使って放射ビームを調整すれば、放射ビームの断面に所望の均一性および強度分布をもたせることができる。
放射ビームBは、支持体(例えば、マスクテーブルMT)上に保持されているパターニングデバイス(例えば、マスクMA)上に入射して、パターニングデバイスによってパターン形成される。マスクMAを通り抜けた後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点をあわせる。第2ポジショナPWおよび位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または容量センサ)を使って、例えば、さまざまなターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置付けるように、基板テーブルWTを正確に動かすことができる。同様に、第1ポジショナPMおよび別の位置センサ(図1には明示的に示されていない)を使い、例えば、マスクライブラリからマスクを機械的に取り出した後またはスキャン中に、マスクMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置付けることもできる。通常、マスクテーブルMTの移動は、第1ポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を使って達成することができる。同様に、基板テーブルWTの移動も、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使って達成することができる。ステッパの場合は(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTは、ショートストロークアクチュエータのみに連結されてもよく、または固定されてもよい。マスクMAおよび基板Wは、マスクアライメントマークM1およびM2と、基板アライメントマークP1およびP2とを使って、位置合わせされてもよい。例示では基板アライメントマークが専用ターゲット部分を占めているが、基板アライメントマークをターゲット部分とターゲット部分との間の空間内に置くこともできる(これらは、けがき線アライメントマークとして公知である)。同様に、複数のダイがマスクMA上に設けられている場合、マスクアライメントマークは、ダイとダイの間に置かれてもよい。
例示の装置は、以下に説明するモードのうち少なくとも1つのモードで使用できる。
1. ステップモードにおいては、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTを基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付けられたパターン全体を一度に(すなわち、単一静止露光)ターゲット部分C上に投影する。基板テーブルWTは、つぎにXおよび/またはY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cが露光されることが可能になる。ステップモードにおいては、露光領域の最大サイズによって、単一静止露光時に結像されるターゲット部分Cのサイズが限定される。
2. スキャンモードにおいては、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付けられたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率および画像反転特性によって決めるとよい。スキャンモードにおいては、露光領域の最大サイズよって、単一動的露光時のターゲット部分の幅(非スキャン方向)が限定される一方、スキャン動作の長さによって、ターゲット部分の高さ(スキャン方向)が決まる。
3. 別のモードにおいては、プログラマブルパターニングデバイスを保持しつつ、マスクテーブルMTを基本的に静止状態に保ち、また基板テーブルWTを動かし、またはスキャンする一方で、放射ビームに付けられているパターンをターゲット部分C上に投影する。このモードにおいては、通常、パルス放射ソースが採用されており、さらにプログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの移動後ごとに、またはスキャン中の連続する放射パルスと放射パルスとの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、前述の型のプログラマブルミラーアレイといったプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
上述の使用モードの組合せおよび/または変形物、あるいは完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
図2は、5個のレンズLi(i=1、2、…5)を含むように拡大して投影システムを示している。但し、当然のことながら、投影システムは任意の望ましい数のレンズLiを含んでよい。さらに図2は、基板Wを支持する基板テーブルWTと、マスクMAを支持するマスクテーブルMTとを示している。マスクは光ビームBを受ける。当然のことながら、ビームBは「光」ビームと呼ばれるが、実際にはEUV、UV、可視光および赤外線を含むあらゆる種類の放射ビームであり得る。
それぞれのレンズLiは、図2には示されていないシステム中の上流のレンズと共に、光ビームBの収差をもたらすひずみを有し得る。この収差を補正するために、図示されているシステムは、1つ以上の収差補正エレメントACE1、ACE2、ACE3を含む。この収差補正エレメントACE1、ACE2が、フィールド位置に配されている様子が示されている。収差補正エレメントACE1はレンズL1の近くに位置付けられている様子が示されている一方、収差補正エレメントACE2はレンズL5に近接している様子が示されている。フィールド位置に位置付けられた場合、収差補正エレメントはフィールド内の局所収差を(部分的に)補正できる。しかしながら、収差補正エレメントACE1、ACE2は、投影システムのあらゆる所望の位置に位置付けることができる。図2は、収差補正エレメントACE3が瞳面PP内に位置付けられている様子を示している。フィールド全体にわたる収差は、収差補正エレメントACE3によって補正することができる。
図3は、収差補正エレメントACE1の一実施形態を示している。他の収差補正エレメントACE2、ACE3は同じようなものでよい。収差補正エレメントACE1は、支持層1とカバー層15とを含む閉じたケーシングを含む。支持層1とカバー層15は、互いに側壁3および5を介して互いに接続されている。ケーシングを閉じるために、さらに2つの側壁(図面では示されていない)が設けられている。側壁3は穴8を含み、この穴8を通して供給線7が通っている。側壁5は穴10を含み、この穴10を通して排水線9が通っている。供給線7は、使用中は液体13を含むリザーバ11に接続される。液体は水でよい。あるいは、液体はデカリン(decaline)、フォンブリン(fomblin)、クリトックス(krytox)またはその他のあらゆる透明な流体のうちの1つでよい。使用の際は、供給線7を介して収差補正エレメントACE1に液体を供給するように配置されたポンプ(図示されていない)に供給線を接続して、そのケーシングが完全に液体でみたされるようにしてもよい。供給された液体は、排水線9を介して排水してもよい。しかしながら、ポンプを省略することもでき、供給線7だけを設けてもよい。そして、リザーバ11中の液体に作用する重力によって、ケーシングは完全に液体で満たされる。
図示されているシステムは、液体の温度を制御または安定化するデバイスを含んでもよい。
図3は、4つのアクチュエータAC31、AC32、AC33、AC34を示している。これらのアクチュエータのそれぞれは、支持層1とカバー層15との間に延在している。これらアクチュエータは、供給層1とカバー層15との間の距離を局所的に変更する(この詳細は図5を参照して後述する)ために変更可能な所定の長さを有している。
図3は、x方向に延びる電源線Lx3も示している。電源線Lx3は、図3には示されていない適切な電源に接続される。さらに、電源線はすべてのアクチュエータAC31、AC32、AC33、AC34に接続される。図3は、x方向に垂直なy方向に延びるさらに4つの電源線Ly1、Ly2、Ly3、Ly4を示している。電源線Ly1、Ly2、Ly3、Ly4はそれぞれ、アクチュエータAC31、AC32、AC33、AC34それぞれに接続される。よって、各アクチュエータACnmは2つで1セットの電源線LxnおよびLym(n=1、2、…、m=1、2、…)に接続される。各アクチュエータは、複数セットの電源線LxnおよびLymを介して、作動機能(actuating function)を果たすための、すなわち支持層1とカバー層15との間の距離を局所的に変更するための電力を受ける。
図示されているように、電源線LxnおよびLymはそれぞれ、層として作られており、かつ供給層1とカバー層15のそれぞれによって支持されている。これら電源線は光ビームBの波長を透過するものでよく、例えばITO(=インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide))から成るものでよい。この場合、この電源線は光ビームBの光強度をほとんど低減させない。あるいは電源線Lxn、Lymは、例えば、アルミニウムや、導電性があるとともに、使用される液体と適合性があるその他あらゆる材料などの、導電性ワイヤから作ってもよい。
カバー層15は、融解石英、または光ビームBの波長を透過するその他の固体材料から適切に作ることができる。
支持層1は、融解石英、または光ビームBの波長を透過するその他の固体材料から適切に作ることができる。
側壁3、5は、ガラス、メタルクロージングリング(metal closing rings)、Viton(登録商標)またはKalrez(登録商標)クロージングリング、または使用される液体と適合性のある材料から作られる他のクロージングリングから適切に作ることができる。この材料は、例えばアルミニウムでもよい。
一実施形態では、アクチュエータは、電力を受け取ると長さが伸びる圧電アクチュエータである。この代わりに他の適切な機械式アクチュエータを使用してもよい。
別の実施形態では、アクチュエータは、電導性であるとともに、電流を受けると長さが伸びる材料から作られる。本実施形態においては、アクチュエータは圧電素子である。
他の実施形態では、アクチュエータは、熱を受けると長さが伸びる材料から作ってもよい。この熱は、当該材料を通して電流を導くことによって、または外部のレーザビームによってアクチュエータにレーザビームを誘導することによって、生成することができる。図3は、レーザビームLBnmを生成するように配されたレーザソース4を概略的に示している。各レーザビームLBnmは、対応するアクチュエータACnmへと誘導される。
カバー層15は、光ビームBの波長を透過する。支持層1も、この波長を透過するものであってよい。あるいは、光ビームBを反射する反射コーティング2で支持層1をコーティングしてもよい。その場合は、当然のことながら収差補正エレメントACE1、ACE2、ACE3は図2に示されている配置とは異なる配置にすべきである。
図4は、図3の線IV−IVに沿った収差補正エレメントACE1の上面図である。同じ符号は、他の図面における同じ構成要素を示す。図4は、電源線LxnとLymの交差点に配置された複数のアクチュエータACnmのマトリックスアレンジメントを示している。
電源線Lxn、Lymは10μm未満の幅を有することができる。
複数のアクチュエータACnmは、700〜1500μmの相互距離をおいて、例えば900〜1100μmの相互距離をおいて位置付けることができる。適切な距離は約1000μmとすることができる。
図5は、図3で示される収差補正エレメントの一部であって、光ビームBの局所収差を補正するために使用中の様子を示している。
図示されるように、アクチュエータAC34が作動され、作動されていない時の長さと比べて伸びた長さとなる。よって、作動状態では、アクチュエータAC34は支持層1とカバー層15との距離を局所的に伸ばす。支持層1が剛性材料から作られている場合、局所的に変形するのは主にカバー層15となる。光ビームBの3つの部分B1、B2、B3が示されている。支持層1とカバー層15の両方が光ビームBを透過すると仮定する。光ビーム部分B1が収差補正エレメントACE1を通過する場所である支持層1とカバー層15との間の局所距離が変わらないため、光ビーム部分B1は変更されない。しかし、光ビーム部分B2、B3は、液体13を通してより長い距離を進む。従って、光ビーム部分B2、B3は位相シフトすることになる。このような局所的位相シフトは収差に影響する。局所収差があるとわかると、例えば収差をほぼ完全に取り除くように、収差を変更してもよい。
光ビームBの追加の位相シフトは、液体11の温度を変えることによって得られる。すなわち、液体の温度を変えることによって、その屈折率nが変化し、これが光ビームBの位相に影響を与える。よって、パラメータdn/dT(n=屈折率、T=温度)を使ってもよい。一実施形態では、パラメータdn/dTを局所的に使用する。例えば、レーザビームLBnmによって、局所的温度変化が達成され、光ビームBの局所的位相シフトをもたらす。
カバー層15と支持層1との間の適切な距離は、1μm〜5mmの範囲内とすることができる。この距離は、例えば光ビームBの波長の約5倍(例えば5μm)とすることができる。アクチュエータACnmによって制御されるカバー層15と支持層1との間の距離の変化は、λ.10-3(λは光ビームの波長である)の1〜10倍の範囲内とすることができる。
液体を含み、かつ光ビームBの部分の伝播経路を局所的に伸ばすケーシングに基づく収差補正エレメントを使用して、収差を補正することが望ましい。なぜならば、液体は等方性であって、光ビームBの電界方向を変えないからである。そのため、このような収差補正エレメントは、偏光を実質的に変えない。このことは重要となり得る。なぜならば、近年リソグラフィ装置は、光ビームがリソグラフィ装置を通って伝播する間、変わってはならない固定偏光(fixed polarization)を有する光ビームをより多く使用しているからである。
図6は、電源線Lxn、Lymに接続されたプロセッサ17を示している。プロセッサ1は、算術演算を行うように配されている。
プロセッサ17は、ハードディスク、読み取り専用記憶装置(ROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、およびランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得るメモリに接続されることになる。必ずしもこれらのメモリタイプすべてを設ける必要はない。さらに、これらのメモリコンポーネントは、物理的にプロセッサ17内に位置付けられる必要はなく、プロセッサ17から遠く離して位置付けられてもよい。
プロセッサ17は、ユーザが命令やデータなどを入力する入力装置(キーボードやマウスなど)に接続してもよい。タッチスクリーン、トラックボールおよび/または音声変換器などの他の入力装置を設けてもよい。
読取ユニットをプロセッサ17に接続してもよい。このような読取ユニットは、フロッピーディスクまたはCDROMのようなデータキャリアからデータを読み取り、かつ場合によってはデータを書き込むように配置される。他のデータキャリアとしては、テープやDVDなどが可能である。
出力データを紙上に印刷するためのプリンタや、例えばモニタまたはLCD(液晶ディスプレイ)スクリーンなどのディスプレイ、又はその他の種類のディスプレイに、プロセッサ17を接続してもよい。
例えば、公衆交換電話網(PSTN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットなどの通信ネットワークに、I/O手段によってプロセッサ17を接続してもよい。プロセッサ17は、このようなネットワークを介して他の通信アレンジメントと通信するように配置されてもよい。
プロセッサ17は、スタンドアロンシステムとして、またはより大きいコンピュータプログラムのサブタスクを実行するようにそれぞれが配置された複数の並列処理プロセッサとして、または数個のサブプロセッサを有する1つ以上のメインプロセッサとして具体化されてもよい。本発明の機能性のいくつかを、ネットワークを介してプロセッサ1と通信する遠隔プロセッサによって実行することさえ可能である。
プロセッサ17は、収差測定システム19にも接続される。この収差測定システム19は、干渉波面測定システムである「Integrated Lens Interferometer At Scanner」もしくは略して「ILIAS」であってもよい。ILIASは、最高でゼルニッケ36までレンズ収差の(静的)測定を行うことができる。収差測定システム19はその測定結果をプロセッサ17に送り、プロセッサ17は当該測定結果をメモリに格納する。投影システム内に収差補正エレメントがまったく存在しないセットアップにおいて、または投影システム内にこのような収差補正エレメントが存在するセットアップにおいて、収差測定システム19を使用してよい。収差補正エレメントが測定中に存在しない場合、収差補正エレメントは、測定後に所望の場所に移動される。測定後、プロセッサ17は、格納された測定結果から光ビームの局所収差を導き出し、かつ測定された収差を補正するために光ビームBのすべての所要局所位相シフトを計算するプログラムを実行する。計算された所要位相シフトに基づき、プロセッサ17は電源線Lxn、Lymの所要電圧/電流を決める。
アクチュエータACnmがレーザビームLBnmによって加熱される実施形態では、プロセッサ17は、レーザビームLBnmを生成するように配置されたレーザソース4に適切な制御信号を送る。
本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、当然のことながら、本明細書記載のリソグラフィ装置は、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造といった他の用途を有し得る。そのような別の用途においては、本明細書で使われている「ウェーハ」または「ダイ」という用語はすべて、それぞれより一般的な「基板」または「ターゲット部分」という用語と同義とみなされ得ると、当業者は理解するであろう。本明細書に記載した基板は、露光の前後を問わず、例えば、トラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、かつ露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、および/またはインスペクションツールで処理されてもよい。適用可能な場合には、本明細書中の開示内容を上記のような基板処理ツールおよびその他の基板処理ツールに適用してもよい。さらに基板は、例えば、積層ICを作るために複数回処理されてもよいので、本明細書で使われる基板という用語は、すでに多重処理層を包含している基板を表すものとしてもよい。
光学リソグラフィの関連での本発明の実施形態の使用について上述のとおり具体的な言及がなされたが、当然のことながら、本発明は、他の用途、例えば、インプリントリソグラフィに使われてもよく、さらに状況が許すのであれば、光学リソグラフィに限定されることはない。インプリントリソグラフィにおいては、パターニングデバイス内のトポグラフィによって、基板上に創出されたパターンが定義される。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に供給されたレジスト層の中にプレス加工され、基板上では、電磁放射、熱、圧力、またはそれらの組合せによってレジストは硬化される。パターニングデバイスは、レジストが硬化した後、レジスト内にパターンを残してレジストの外へ移動される。
本明細書で使われている「放射」および「ビーム」という用語は、紫外光(UV)放射(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長またはおよそこれらの値の波長を有する)、および極端紫外光(EUV)放射(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)、ならびにイオンビームや電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を包含している。
「レンズ」という用語は、文脈によっては、屈折、反射、磁気、電磁気、および静電型光学コンポーネントを含むさまざまな種類の光学コンポーネントのどれか1つまたは組合せを指すことができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、説明された方法以外の別の方法で実行可能であることが明らかである。例えば、本発明は、前述の開示された方法を記載した機械可読命令の1つ以上のシーケンスを包含するコンピュータプログラムの形式、またはこのようなコンピュータプログラムを格納したデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気または光学ディスク)を採用することもできる。
上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。したがって、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。請求項および技術的均等物が、本発明の範囲を定義する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるリソグラフィ装置を示している。 図2は、1つ以上の収差補正エレメントを備えたリソグラフィ装置の投影システムのセットアップの一例を示している。 図3は、本発明にかかる収差補正エレメントの一実施形態の、図4の線III−IIIに沿った断面図である。 図4は、本発明にかかる収差補正エレメントの一実施形態の、図3の線IV−IVに沿った上面図である。 図5は、図3に示されているものと同様だが、収差を補正するために使用中の収差補正エレメントの一実施形態の断面図である。 図6は、プロセッサと収差測定システムを示している。

Claims (14)

  1. 光学装置内の光ビームの収差を補正するように構成された光学エレメントであって、
    ケーシングを備え、
    当該ケーシングは、支持層と、所定波長範囲の放射を通すように設計されたカバー層とを含み、当該支持層と当該カバー層との間を液体で満たされ、かつこの液体で満たされた空間内に700μm〜1500μmの相互距離をおいて配された複数のアクチュエータを収容し、
    各アクチュエータは、前記カバー層を支える第1端と、前記支持層を支える第2端とを有し、そして、各アクチュエータは、前記収差を補正する際、前記光ビームの伝播経路を局所的に伸ばすように、前記支持層と前記カバー層との間の局所距離を局所的に変える、光学エレメント。
  2. 前記支持層も、前記所定波長範囲の放射を通す、請求項1に記載の光学エレメント。
  3. 前記支持層は、前記所定波長範囲の放射を反射するように構成された反射層を有する、請求項1に記載の光学エレメント。
  4. 前記複数のアクチュエータに接続された複数の電源線をさらに備える、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光学エレメント。
  5. 前記電源線は、複数の電源線セットとして構成され、各電源線セットは、前記支持層によって支持される第1の電源線と、前記カバー層によって支持される第2の電源線とを含む、請求項4に記載の光学エレメント。
  6. 前記第1の電源線は第1の方向に延び、前記第2の電源線は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に延びる、請求項5に記載の光学エレメント。
  7. 前記第1の電源線および前記第2の電源線は、前記所定波長範囲の放射を通すように構成されている、請求項5又は6に記載の光学エレメント。
  8. 前記第1の電源線および前記第2の電源線はITOから成る、請求項7に記載の光学エレメント。
  9. 前記第1の電源線および前記第2の電源線は10μm未満の幅を有する、請求項5ないし8のいずれか一項に記載の光学エレメント。
  10. 前記アクチュエータは圧電アクチュエータである、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光学エレメント。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の光学エレメントを備えるリソグラフィ装置
  12. 光学装置内の光ビームの収差を補正するように構成された光学エレメントであって、
    ケーシングを備え、
    当該ケーシングは、支持層と、所定波長範囲の放射を通すように設計されたカバー層とを含み、当該支持層と当該カバー層との間を液体で満たされ、かつこの液体で満たされた空間内に700μm〜1500μmの相互距離をおいて配された複数の圧電アクチュエータを収容し、
    各アクチュエータは、圧電アクチュエータであって、前記カバー層を支える第1端と、前記支持層を支える第2端とを有し、そして、各アクチュエータは、前記収差を補正する際、前記光ビームの伝播経路を局所的に伸ばすように、前記支持層と前記カバー層との間の局所距離を局所的に変えるものであり、
    当該光学エレメントは、前記複数のアクチュエータに接続された複数の電源線をさらに備え、
    前記電源線は、複数の電源線セットとして構成され、各電源線セットは、前記支持層によって支持される第1の電源線と、前記カバー層によって支持される第2の電源線とを含み、
    前記第1の電源線は第1の方向に延び、前記第2の電源線は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に延び、
    前記第1の電源線および前記第2の電源線は、ITOから成り、前記所定波長範囲の放射を通すように構成されると共に、10μm未満の幅を有する、光学エレメント。
  13. 液体で満たされたケーシングを備える光学エレメントによって、放射ビームの収差を補正する方法であって、当該ケーシングは、支持層と、所定波長範囲の放射を通すように設計されたカバー層とを有し、当該支持層と当該カバー層との間を前記液体で満たされ、かつこの液体で満たされた空間内に700μm〜1500μmの相互距離をおいて配された複数のアクチュエータを収容し、各アクチュエータは、前記カバー層と係合する第1端と、前記支持層と係合する第2端とを有し、そして各アクチュエータは、前記支持層と前記カバー層との間の局所距離を局所的に変えるようになされており、前記方法は、
    前記放射ビームが前記カバー層に入射するように、前記放射ビーム内に前記光学エレメントを設けることと、
    前記放射ビームの局所収差を補正するために、前記放射ビームの伝播経路を局所的に伸ばすように、前記カバー層と前記支持層との間の前記局所距離を局所的に変更することと、
    を含む、方法。
  14. 前記放射ビームの収差を測定することと、
    前記測定に応じて前記局所距離を局所的に変更することと
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
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