JP4639273B2 - ブラシレスレゾルバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスレゾルバに関し、特に、ステータトランスの内径壁を互いに内径が異なる段付形状とし、従来と同一形状のボビンを用いて従来よりも多くのステータトランス巻線を巻回し、ブラシレスレゾルバの特性の設定範囲を拡大することができるようにするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のブラシレスレゾルバにおけるステータトランスとしては、一般に図4で示される構成が採用されていた。
すなわち、図4において符号1で示されるものは全体が輪状の箱形状をなすステータトランスであり、このステータトランス1の輪状ステータトランスケース2の内側には、この輪状ステータトランスケース2の内孔2aと同径の内孔3aを有する輪状ボビン3が内設されている。
前記輪状ボビン3の外周にはステータトランス巻線4が巻回されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブラシレスレゾルバは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、樹脂製のボビンにステータトランス巻線を巻回して設けているため、レゾルバの信号の授受を行うための回転トランスの感度の向上、レゾルバの特性(位相ずれ等)の設定範囲を拡大するためには、ステータトランス巻線の巻線量を増加させる必要があり、そのためには、ボビンの形状を変更しなければならず、新規に金型を製作する必要が生じ、製造コストの増加を招くことになっていた。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ステータトランスの内径壁を互いに内径が異なる段付形状とし、従来と同一形状のボビンを用いて従来よりも多くのステータトランス巻線を巻回し、ブラシレスレゾルバの特性の設定範囲を拡大することができるようにしたブラシレスレゾルバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるブラシレスレゾルバは、ケーシングに設けられステータ巻線を有する輪状ステータと、前記輪状ステータの内側に回転自在に設けられたロータと、前記ケーシングに設けられ前記輪状ステータの隣に設けられたステータトランスと、前記ステータトランスの内側に回転自在に設けられたロータトランスとからなるブラシレスレゾルバにおいて、前記ステータトランスは、輪状ボビンに巻回されたステータトランス巻線と、前記輪状ボビンを保持する輪状ステータトランスケースと、前記輪状ステータトランスケースの内径壁に形成され互いに内径が異なる第1内径壁及び第2内径壁とよりなり、前記輪状ボビンの外周は前記第1内径壁に対応して位置し、前記ステータトランス巻線の外周は前記第2内径壁に対応して位置していると共に、前記第2内径壁の内径の方が前記第1内径壁の内径よりも大で、前記ステータトランス巻線の前記第2内径壁に対応する部分が外側へ突出している構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるブラシレスレゾルバの好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図1において符号10で示されるものは全体形状が輪状をなすケーシングであり、このケーシング10には、ステータ巻線11を有する輪状ステータ12が設けられている。
【0007】
前記輪状ステータ12の隣の位置には、ステータトランス1が設けられており、このステータトランス1の磁性体よりなる輪状ステータトランスケース2の内側には、樹脂製の輪状ボビン3に巻回されたステータトランス巻線4が内設されている。
前記輪状ステータトランスケース2の内径壁20には、この内径壁20を切削して形成し互いに内径が異なる第1内径壁20a及び第2内径壁20bが2段状に設けられている。すなわち、前記第2内径壁20bの内径の方が前記第1内径壁20aの内径よりも大であるように構成されている。
前記輪状ボビン3の外周は前記第1内径壁20aに対応して位置し、ステータトランス巻線4は前記第2内径壁20bに対応して位置している。従って、このステータトランス巻線4は、この第2内径壁20bに対応する部分が外側へ突出していることによって、従来の巻線量よりも約30%位増量することができる。
【0008】
前記ケーシング10の内側に回転自在に設けられた中空ロータ30の外周には、ロータ巻線31を有するロータ32が前記輪状ステータ12に対応して配設されており、このロータ32の隣には、前記ステータトランス1に対応してロータトランス巻線34を有するロータトランス33が設けられている。なお、周知のようにロータ巻線31とロータトランス巻線34とは接続されており、各巻線31、11の何れかを励磁するように構成されている。
【0009】
従って、前述の構成において、各巻線31、11の何れかを励磁した状態で中空ロータ30が回転すると、ロータ32の回転に応じた回転検出信号がロータトランス33及びステータトランス1を介してリード線50を介して外部に導出される。
【0010】
【発明の効果】
本発明によるブラシレスレゾルバは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ステータトランスの加工しやすい輪状ステータトランスケースの内径壁を切削して互いに内径が異なる段付き形状としているため、ステータトランス巻線を従来よりも外側へ突出させて巻線量を従来よりも増量させることができ、ブラシレスレゾルバの特性(位相ずれ等)の設定範囲を拡大することができる。
また、コストアップとなる輪状ボビンの金型等の変更をすることなく、巻線量を増大して回転トランスの電磁的感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるブラシレスレゾルバを示す断面図である。
【図2】 図1の要部を示す断面図である。
【図3】 図2の要部の拡大断面図である。
【図4】 従来のステータトランスを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステータトランス
2 輪状ステータトランスケース
3 輪状ボビン
4 ステータトランス巻線
10 ケーシング
11 ステータ巻線
12 輪状ステータ
20 内径壁
20a 第1内径壁
20b 第2内径壁
32 ロータ
33 ロータトランス
Claims (1)
- ケーシング(10)に設けられステータ巻線(11)を有する輪状ステータ(12)と、前記輪状ステータ(12)の内側に回転自在に設けられたロータ(32)と、前記ケーシング(10)に設けられ前記輪状ステータ(12)の隣に設けられたステータトランス(1)と、前記ステータトランス(1)の内側に回転自在に設けられたロータトランス(33)とからなるブラシレスレゾルバにおいて、前記ステータトランス(1)は、輪状ボビン(3)に巻回されたステータトランス巻線(4)と、前記輪状ボビン(3)を保持する輪状ステータトランスケース(2)と、前記輪状ステータトランスケース(2)の内径壁(20)に形成され互いに内径が異なる第1内径壁(20a)及び第2内径壁(20b)とよりなり、前記輪状ボビン(3)の外周は前記第1内径壁(20a)に対応して位置し、前記ステータトランス巻線(4)の外周は前記第2内径壁(20b)に対応して位置していると共に、前記第2内径壁(20b)の内径の方が前記第1内径壁(20a)の内径よりも大で、前記ステータトランス巻線(4)の前記第2内径壁(20b)に対応する部分が外側へ突出していることを特徴とするブラシレスレゾルバ。
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JP2000318060A JP4639273B2 (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | ブラシレスレゾルバ |
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Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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2000
- 2000-10-18 JP JP2000318060A patent/JP4639273B2/ja not_active Expired - Lifetime
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