JP4638637B2 - 投影検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小な物体の投影を検出するための投影検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品業界では、食品中の大腸菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオなどの食中毒菌の有無を検出するため、微生物検査が行われる。微生物検査では、食品1gまたは1ml当たりの一般生菌数、すなわち検査試料中に生存する微生物の数が食品の微生物汚染の指標として用いられている。一般生菌数は、通常、標準寒天培地を用いて、35℃±1℃で24時間または48時間培養して検出される。生菌数の計数をするには、通常、寒天培地上のコロニーを目視で数えるか、コロニーカウンターを使用するか、あるいは、試料と混ぜ合わせた寒天培地を用いて培養し、培地中のコロニーを計数する混釈法と呼ばれる方法が用いられる。
【0003】
また、従来の微生物検査方法および装置として、特開平5−288992号公報および特開平10−240950号公報に示すものがある。すなわち、レンズで拡大した微生物の像をCCDカメラに写し、画像処理を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の生菌数を計数する方法では、肉眼でコロニーが確認できるまで長時間の培養をした後に計数することになるため、試料内の菌濃度が高い場合にはコロニー同士が重なり合ってしまい、計数が困難であったり不正確であったりするという問題点があった。また、特開平5−288992号公報および特開平10−240950号公報に示す技術では、レンズで微生物の像を拡大するため、像の焦点を合わせるのに手間がかかるととともに、所定の焦点深度内の微生物しか観察できないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、容易かつ正確な検出を可能にする投影検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に関連の投影観察方法は、観察対象にレーザー光線を照射し、照射光による観察対象の投影をイメージセンサで受け、前記イメージセンサの検出による影像を拡大して画像出力することを特徴とする。
【0007】
本発明に関連の投影観察方法では、イメージセンサの検出による影像の拡大は、コンピュータにより行われ、ディスプレイまたはプリンターなどで画像出力されることが好ましい。
【0008】
本発明に関連の微生物検査方法は、検査試料を入れた透光性培地にレーザー光線を照射し、前記透光性培地を透過した光をイメージセンサで受け、前記イメージセンサの投影検出信号により微生物の有無を検査することを特徴とする。
【0009】
イメージセンサには、CCD(電荷結合素子)エリア・イメージ・センサが好ましく、特に、1辺の長さが数ミクロンの光検出素子を複数、碁盤状に配列して有するものが好ましい。イメージセンサは、センサ面がレーザー光線の照射方向に対し垂直になるよう配置されることが好ましい。透光性培地には、色のない微生物を見やすくするため、塩化トリフェニルテトラゾリウム(Triphenyltetrazolium Chloride)(TTC)を混ぜ合わせておくことが好ましい。
【0010】
本発明に関連の微生物検査方法では、検査試料を入れた透光性培地にレーザー光線を照射し、透光性培地を透過した光をイメージセンサで受ける。イメージセンサは、透光性培地で微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り、影を作るとき、投影検出信号を発生する。これにより検査試料中の微生物の存在を知ることができる。
【0011】
本発明に関連の投影検出装置は、試料の設置部と;前記設置部に設置される試料にレーザー光線を照射するレーザー装置と;複数の光検出素子を有し、前記レーザー装置の照射光による前記試料の投影を受けるよう配置され、各光検出素子により投影検出信号を発生するイメージセンサとを、有することを特徴とする。
【0012】
本発明に関連の投影検出装置では、試料を設置部に設置する。試料は、例えば、透光性培地用容器に透光性培地とともに入れられる。レーザー装置により試料にレーザー光線を照射し、照射光による試料の投影をイメージセンサで受ける。イメージセンサは、試料がレーザー光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生する。例えば、試料が透光性培地とともに入れられた微生物検査試料から成るとき、透光性培地で微生物のコロニーが増殖したことが検出され、試料中の微生物の存在を知ることができる。
【0013】
請求項1の本発明に係る投影検出装置は、複数の試料を一列に設置可能な設置部と;前記設置部に設置される複数の試料に1本の光線を照射する装置と;複数の光検出素子を有し、前記照射する装置の照射光による複数の前記試料の投影を受けるよう、前記設置部を挟んで前記照射する装置と反対側に配置され、前記試料が前記光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生するイメージセンサとを、有することを特徴とする。
【0014】
請求項1の本発明に係る投影検出装置では、複数の試料を設置部に一列に設置する。試料は、例えば、透光性培地用容器に透光性培地とともに入れられる。照射する装置により複数の試料に1本の光線を照射し、照射光による複数の試料の投影をイメージセンサで受ける。イメージセンサは、試料が光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生する。例えば、試料が透光性培地とともに入れられた微生物検査試料から成るとき、複数の透光性培地のいずれかで微生物のコロニーが増殖して光線を遮り、影を作ると、各光検出素子により投影検出信号を発生し、複数の検査試料のいずれかでの微生物の存在を知ることができる。投影検出信号を発生した複数の試料を個別に設置部に設置し、光線を照射すれば、影を作った試料を特定することができる。前記例の場合、いずれかで微生物の存在が確認された複数の検査試料を個別に設置部に設置し、光線を照射すれば、微生物が存在する検査試料を特定することができる。これによって、検査処理の効率化を図ることができ、特に、前記例で、微生物が存在する検査試料が少ない場合に、検査処理の効率化を図ることができる。
【0015】
本発明に関連の投影検出装置は、試料の設置部と;それぞれ直交するX軸、Y軸およびZ軸方向から、前記設置部に設置される試料にレーザー光線を照射するレーザー装置と;複数の光検出素子を有し、前記レーザー装置のX軸、Y軸およびZ軸方向からの照射光による前記試料の投影を受けるよう配置され、各光検出素子により投影検出信号を発生するイメージセンサとを、有することを特徴とする。
【0016】
本発明に関連の投影検出装置では、試料を設置部に設置する。試料は、例えば、透光性培地用容器に透光性培地とともに入れられる。レーザー装置により試料にX軸、Y軸およびZ軸方向からレーザー光線を照射し、各照射光による試料の投影をイメージセンサで受ける。イメージセンサは、試料がレーザー光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生する。例えば、試料が透光性培地とともに入れられた微生物検査試料から成るとき、透光性培地で微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り、影を作ると、各光検出素子により投影検出信号を発生し、検査試料中の微生物の存在を知ることができる。X軸、Y軸およびZ軸方向からの各光の影による投影検出信号を3次元影像として合成すれば、1方向の光では重なり合って検出できない物体を検出することができ、また、物体の立体的形状を求めることができる。
【0017】
他の本発明に関連の投影検出装置は、試料を支持し、支持した試料を回転軸を中心として一定速度で回転可能な設置部と;前記設置部で支持される試料に、前記回転軸に直交する方向からレーザー光線を照射するレーザー装置と;複数の光検出素子を有し、前記レーザー装置の照射光による前記試料の投影を受けるよう配置され、各光検出素子により投影検出信号を発生するイメージセンサとを、有することを特徴とする。
【0018】
他の本発明に係る投影検出装置では、試料を設置部で支持する。試料は、例えば、円筒状の透光性培地用容器に透光性培地とともに入れられる。支持した試料を回転軸を中心として一定速度で回転させながら、レーザー装置により試料にレーザー光線を照射し、照射光による試料の投影をイメージセンサで受ける。イメージセンサは、試料がレーザー光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生する。例えば、試料が透光性培地とともに入れられた微生物検査試料から成るとき、透光性培地で微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り、影を作ると、各光検出素子により投影検出信号を発生し、検査試料中の微生物の存在を知ることができる。試料を1回転させたときの投影検出信号を立体影像として合成すれば、1方向の光では重なり合って検出できない物体を検出することができ、また、物体の立体的形状を求めることができる。
【0019】
本発明に関連の微生物検査方法および本発明に係る投影検出装置では、イメージセンサを用いて微生物を検出できるので、肉眼でコロニーが確認できるほど長時間の培養をしなくても微生物の検出が可能であり、培養時間を短くして検査時間を短縮することができる。また、コロニー同士が重なり合うほど大きくなる前にコロニーを検出することにより、容易かつ正確なコロニーの計数が可能となる。さらに、微生物のレーザー光線による影を直接、イメージセンサで受けることにより、レンズで像の焦点を合わせる手間がかからず、検査が容易であり、また、試料内の微生物の深度に係わりなく、検査を行うことができる。
【0020】
なお、前述の本発明に関連の微生物検査方法および本発明に係る投影検出装置では、投影検出信号により、コロニーの画像を形成してコロニーの形状を求めてもよい。さらに、投影検出信号により、所定時間に所定の大きさに達したコロニーを検出し、生菌数の計数を行ってもよい。また、所定の大きさに達したコロニーを検出するまでの時間を計測し、微生物繁殖時間を求めてもよい。微生物の同定をするためには、培地の選択性や形状のデータだけによらず、微生物の固有の色による投影カラーデータによりその決定をしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、投影検出装置1は、設置部(図示せず)と、レーザー装置2と、ビームイクスパンダー3と、イメージセンサ4とを有している。
【0022】
設置部には、セル(透光性培地用容器)5が設置可能となっている。使用するセル5には、透明で薄い無菌の10ml用セルが用いられる。設置部は、セル5を微生物の培養に適した温度で加熱する加熱装置を有している。なお、加熱装置を設ける代わりに、セル5の材質に、レーザー装置2のレーザー光線を受けて微生物の培養に適した温度に加熱される材質のものを用いてもよい。レーザー装置2は、設置部に設置されるセル5にレーザー光線を照射するよう配置されている。レーザー装置2には、白色レーザー光線を照射するものが好ましいが、赤色半導体レーザー光線を照射するものでもよい。ビームイクスパンダー3は、凹レンズ3aと凸レンズ3bとから成り、レーザー装置2からのレーザー光線をイメージセンサ4の大きさの直径の平行光線に拡大する。
【0023】
イメージセンサ4は、CCD(電荷結合素子)エリア・イメージ・センサから成り、1辺の長さが数ミクロンの光検出素子を複数、碁盤状に配列して有している。イメージセンサ4には、例えば、信号画素数が858×614、画素ピッチが5.7μm×5.9μm、イメージサイズが4.9mm×3.6mmの市販のインタライン方式CCDイメージセンサ(製造元:東芝株式会社、商品番号「TCD5481AD)を使用することができる。イメージセンサ4には、レーザー光源に白色レーザーを採用するときは、24ビットカラー(カラー1670万色)程度のカラー投影データがサンプリングできるものが好ましい。レーザー光源に単色レーザーを採用するときは、8ビットグレイ(256階調)程度のデータがサンプリングできるものが好ましい。イメージセンサ4は、設置部を挟んでレーザー装置2と反対側に設けられ、レーザー装置2から照射されてビームイクスパンダー3により拡大されてセル5を透過した光をセンサ面4aで垂直に受けるよう配置されている。イメージセンサ4は、各光検出素子により投影検出信号を発生する。投影検出信号は、図2に示すように、インターフェース6を介してコンピュータ7に入力され、解析される。
【0024】
次に、作用について説明する。
投影検出装置1で検査を行うとき、10ml用セル5に1mlの検査試料を注入し、次に、寒天培地(透光性培地)9mlを無菌状態でセル5に流し込む。検査試料は、例えば、食品の一部などである。寒天培地は、あらかじめ加熱溶解後50℃前後に保温しておく。また、寒天培地の中に、色のない微生物を見やすくするため、塩化トリフェニルテトラゾリウム(Triphenyltetrazolium Chloride)を混ぜ合わせておく。塩化トリフェニルテトラゾリウムは、発育しつつある微生物に取り込まれて、微生物内で還元されると不溶性赤色のフォルマザンとなる。セル5の蓋を閉じ、検査試料と寒天培地とを混ぜ合わせ、検査試料中にいる微生物が動けないように検査試料と寒天培地との混合物を固める。このセル5を設置部に設置する。設置部は、セル5を微生物の培養に適した温度に加熱、保温する。
【0025】
レーザー装置2によりセル5の入射面に対し垂直の方向からレーザー光線を照射し、寒天培地を透過した光をイメージセンサ4で垂直に受ける。セル5を設置部にセットした時点で、画像をサンプルしておく。このとき得られる画像上の影はゴミ等によるものとしてコンピュータ7に記憶しておき、2度目以降の画像サンプリングで同じ影があっても、無視するよう処理する。
【0026】
イメージセンサ4は、寒天培地で微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り影を作るとき、その投影を受けて各光検出素子により画像情報として投影検出信号を発生する。投影検出信号は、インターフェース6を介してコンピュータ7に入力され、解析される。こうして、検査試料中の微生物の存在を知ることができる。微生物の増殖過程をサンプルした画像を1時間に数回程度モニターすることにより、ミクロンレベルでコロニーの増殖を確認できる。投影検出装置1は、コンピュータ7と組み合わせることで、簡易な顕微鏡として利用することができる。
【0027】
1素子の大きさが縦横の幅で数ミクロンのCCDイメージセンサ4で画像をサンプルするということは、いわば数ミクロンの複眼で試料を観察しているのと同じ状態である。このCCDイメージセンサ4のセンサ面4aに対し垂直方向からレーザー光線をセル5内の試料に照射することにより、微生物の影が得られる。微生物が分裂、増殖して発生したコロニーの影がCCDイメージセンサ4の1素子の検出サイズを超えると、画像としてサンプリングされ、観察できるようになる。例えば、1ミクロン四方の微生物がいると仮定して、30分に1回分裂増殖してコロニーのサイズが倍になるとすれば、2時間半後には32倍の大きさのコロニーとなり、CCDイメージセンサ4の数ミクロン大の1素子のサイズより十分大きいので、影像が確認できるようになる。
【0028】
図3に示すように、コンピュータ7では、ソフトウェアにより、入力した投影検出信号を画像データとして処理、分析し、影像を拡大してディスプレイに映し出す。画像データ(ステップ11)は、最初のデータでマスクしてゴミ等の影響をなくす(ステップ12)。最初のデータが微生物で、イメージセンサ4の1素子よりも大きい場合には、次回以降のサンプリングで成長していくので、ゴミと区別できる。このとき、ノイズを抑えるためにスレッシュホルド(しきい値)を設定しておき(ステップ13)、あるレベルを越えたものだけ画像として取り出す。さらに微小の点をソフトウェアでフィルターにかけてふるい落としてから(ステップ14)、各コロニーの大きさと数を求める(ステップ15)。
【0029】
引続き数回のサンプリングで、あるバンド幅でコロニーの計数結果が同じ値で連続した場合、その計数値をコロニー数として判定する。微生物の種類にもよるが、数時間以上スレッシュホルド値を越える微生物の影が観察されない場合には、微生物による汚染がなかったものと判定する(ステップ16,17,18)。
【0030】
10ml用セル5の中に1mlの検査試料を注入して検出をした場合、セル5の内容物に対して10分の1のエリアにあたる部分をイメージセンサ4で取り込み、画像処理して分析を行うと、検査試料が10倍に希釈されていることと同等となる。従って、画像で10個のコロニーが検出されたとすれば、検査試料1mlには100個の微生物が存在していることになる。
【0031】
投影検出装置1では、イメージセンサ4を用いてミクロンオーダーで微生物を検出するので、肉眼でコロニーが確認できるほど長時間の培養をしなくても微生物の検出が可能であり、培養時間を短くして検査時間を短縮することができる。また、増殖過程をモニターしながら、コロニー同士が重なり合うほど大きくなる前にコロニーを検出することにより、容易かつ正確なコロニーの計数が可能となる。さらに、微生物のレーザー光線による影を直接、イメージセンサ4で受けることにより、レンズで像の焦点を合わせる手間がかからず、検査が容易であり、また、セル5内の微生物の深度に係わりなく、検査を行うことができる。投影検出装置1では、セル5を一定の培養温度に維持しながら、コロニー形成過程をモニターすることができる。寒天培地の選択性を組み合わせたうえ、コロニーの形状、色、増殖時間などのあらかじめ収集されたデータベースを用いることにより、微生物の種類を特定することができる。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態を示している。
図4に示すように、投影検出装置21は、複数の設置部と、複数のレーザー装置22a〜22dと、複数のイメージセンサ23a〜23dとを有している。
【0033】
複数の設置部には、それぞれセル(透光性培地用容器)24a〜24cが設置可能となっている。設置部は、セル24a〜24cを微生物の培養に適した温度で加熱する加熱装置を有している。複数の設置部は、一列に配置されており、各セル24a〜24cを一列に多段式に設置可能である。複数のレーザー装置22a〜22dには、それぞれ前述のレーザー装置と同一のものを用いることができる。複数のレーザー装置22a〜22dは、クロスチェック用のレーザー装置22aと個別チェック用のレーザー装置22b〜22dとから成っている。レーザー装置22aは、複数の設置部に設置される各セル24a〜24cに1本のレーザー光線を照射するよう配置されている。レーザー装置22b〜22dは、それぞれレーザー装置22aのレーザー光線に対し直交する方向から各セル24a〜24cにレーザー光線を照射するよう配置されている。
【0034】
複数のイメージセンサ23a〜23dには、それぞれ前述のイメージセンサと同一のものを用いることができる。すなわち、各イメージセンサ23a〜23dは、複数の光検出素子を有し、各光検出素子により投影検出信号を発生するようになっている。各イメージセンサ23a〜23dは、設置部を挟んでレーザー装置22a〜22dと反対側に設けられる。イメージセンサ23aは、レーザー装置22aから照射されて複数のセル24a〜24cを透過した光をセンサ面で垂直に受けるよう配置される。イメージセンサ23b〜23dは、レーザー装置22b〜22dから照射されて、レーザー装置22aのレーザー光線に対し直交する方向からセル24a〜24cを透過した光をセンサ面で垂直に受けるよう配置される。投影検出信号は、インターフェース6を介してコンピュータ7に入力され、解析される(図2参照)。
【0035】
次に、作用について説明する。
投影検出装置21では、複数のセル24a〜24cに寒天培地(透光性培地)と検査試料とを入れて固め、セル24a〜24cを設置部に一列に多段式に設置する。レーザー装置22aにより複数のセル24a〜24cに1本のレーザー光線を照射し、複数の寒天培地を透過した光をイメージセンサ23aで垂直に受ける。イメージセンサ23aは、複数の寒天培地のいずれかで微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り影を作るとき、その投影を受けて各光検出素子により投影検出信号を画像データとして発生する。これにより、複数の検査試料のいずれかでの微生物の存在を知ることができる。レーザー装置22aは、微生物の発育をモニターするのに使用される。
【0036】
レーザー装置22aにより微生物の発育の検出後、レーザー装置22b〜22dにより、各セル24a〜24cにレーザー装置22aのレーザー光線に対し直交する方向からレーザー光線を照射し、寒天培地を透過した光をイメージセンサ23b〜23dで垂直に受ける。各イメージセンサ23b〜23dは、寒天培地で微生物のコロニーが増殖してレーザー光線を遮り影を作るとき、その投影を受けて各光検出素子により投影検出信号を画像データとして発生する。図2に示すコンピュータ7は、ソフトウェアにより画像データを処理、分析し、影像を拡大してディスプレイに映し出す。これにより、複数の検査試料のうち微生物が存在する検査試料を特定することができる。投影検出装置21によれば、微生物が存在する検査試料が少ない場合に、多数の検査試料を処理し、検査処理の効率化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、容易かつ正確な検出を可能にする投影検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投影検出装置の概略説明図である。
【図2】図1の投影検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に投影検出装置による微生物検査方法のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の投影検出装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1,21,31,41 投影検出装置
2,22a〜22d,42 レーザー装置
3,43 ビームイクスパンダー
4,23a〜23d,32a〜32c,44 イメージセンサ
5,24a〜24c,33,45 セル

Claims (2)

  1. 複数の試料を一列に設置可能な設置部と、
    前記設置部に設置される複数の試料に1本の光線を照射する装置と、
    複数の光検出素子を有し、前記照射する装置の照射光による複数の前記試料の投影を受けるよう、前記設置部を挟んで前記照射する装置と反対側に配置され、前記試料が前記光線を遮り、影を作るとき、各光検出素子により投影検出信号を発生するイメージセンサとを、
    有することを特徴とする投影検出装置。
  2. 前記照射する装置が照射する光線はレーザー光線であることを、特徴とする請求項1記載の投影検出装置。
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