JP4638297B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機能を有する携帯機に関するものである。
近年、自動車においては、セキュリティレベルの向上と利便性の向上とを両立させることを目的として、自動施解錠許可機能を有する電子キーシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この電子キーシステムは、車両側に設けられた作動制御装置と、車両の所有者(運転者)によって所持される携帯機とを備えている。携帯機は、受信回路に接続された受信アンテナ及び送信回路に接続された送信アンテナを1つずつ有しており、車両周辺の車外領域、車両室内の室内領域内において受信アンテナ及び送信アンテナによって前記作動制御装置と相互通信可能となっている。携帯機を所持した所有者が車外領域に進入すると、携帯機は作動制御装置から出力される車外リクエスト信号を受信して、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。作動制御装置は、IDコード信号を受信すると、自身に設定されたIDコードと該IDコード信号に含まれるIDコードとを比較(IDコード照合)する。作動制御装置は、車外領域にある携帯機とのIDコード照合が成立するとドア錠を解錠する。また、作動制御装置は、携帯機を所持した運転者が車外領域の外に移動して車外リクエスト信号に対して携帯機が応答しないとドア錠を施錠する。
特開2002−029385号公報
ところが、運転者による携帯機の所持態様は多様であるため、本来は作動制御装置と通信可能な距離に携帯機が位置しているにもかかわらず、携帯機の向きによっては、携帯機から送信されるIDコード信号を作動制御装置が受信できないおそれがあった。すなわち、作動制御装置と通信可能な領域に携帯機が存在しているにもかかわらず、両者間の通信不良が生じるおそれがあった。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は通信対象との通信を好適に行うことができる携帯機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、対応する通信対象によって受信可能な送信信号をそれぞれ異なる領域に送信する複数の送信アンテナと、それら送信アンテナの作動を選択的に切換え可能な切換手段と、該切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを制御する制御手段とを備え、前記送信信号は、外部に設置された通信対象からの起動信号に対する応答信号として送信され、前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信した後、前記通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、前記切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、対応する通信対象によって受信可能な送信信号をそれぞれ異なる領域に送信する複数の送信アンテナと、それら送信アンテナの作動を選択的に切換え可能な切換手段と、該切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを制御する制御手段とを備え、さらに、意匠面に設けられた操作部を備え、前記制御手段は、前記操作部が操作された際に、前記切換手段によって選択された前記送信アンテナから前記送信信号を送信する一方、該操作部による同一操作が複数回連続して行われた場合には、作動すべき送信アンテナを前記切換手段によって他の送信アンテナに切換えるとともに、該他の送信アンテナから前記送信信号を送信することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の携帯機において、前記送信信号は、外部に設置された通信対象からの起動信号に対する応答信号として送信され、前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の携帯機において、前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信した後、前記通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、前記切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の携帯機において、前記複数の送信アンテナは、略円環状あるいは略矩形状に形成されたループアンテナと、棒状に形成されたモノポールアンテナとを備えており、前記ループアンテナによって囲われた領域に前記モノポールアンテナが配設されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の携帯機において、前記複数の送信アンテナのうちいずれか1つを優先的に用いるように設定したことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、複数の送信アンテナのうち、送信信号を送信すべき送信アンテナが切換手段によって切換えられる。即ち、送信信号の送信領域が切換手段によって選択される。従って、例えばある送信アンテナから送信信号を送信させた際に通信対象がその送信信号を受信できなかった場合などに、送信アンテナを切換えて他の送信アンテナから送信信号を送信させることにより、通信対象に該送信信号を受信させることができる。即ち、ある送信アンテナにおいて送信不能な送信領域を、他の送信アンテナの送信領域によって補填することができる。このため、通信対象との通信を好適に行うことができる。
特に、制御手段は、通信対象からの起動信号に応答する送信信号を送信した後、通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、切換手段による送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、通信対象からの起動信号に応答する送信信号を送信したにもかかわらず、起動信号を再び受信した場合には、他の送信アンテナから再び送信信号を送信する。即ち、制御手段は、送信信号送信した後に再び同じ起動信号を受信した場合、送信信号が通信対象によって正常に受信されていないと判断して、他の送信アンテナから送信信号を送信する。このため、送信信号は、全送信アンテナのうちの一部から送信されることとなり、携帯機の電力消費を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、複数の送信アンテナのうち、送信信号を送信すべき送信アンテナが切換手段によって切換えられる。即ち、送信信号の送信領域が切換手段によって選択される。従って、例えばある送信アンテナから送信信号を送信させた際に通信対象がその送信信号を受信できなかった場合などに、送信アンテナを切換えて他の送信アンテナから送信信号を送信させることにより、通信対象に該送信信号を受信させることができる。即ち、ある送信アンテナにおいて送信不能な送信領域を、他の送信アンテナの送信領域によって補填することができる。このため、通信対象との通信を好適に行うことができる。
特に、制御手段は、操作部が操作されると、そのときに選択されている送信アンテナから送信信号を送信する一方で、操作部による同一操作が複数回連続して行われた場合には、作動すべき送信アンテナを切換手段により他の送信アンテナに切換え、該他の送信アンテナから送信信号を送信する。通常、操作者は、操作部を操作して携帯機から送信信号を送信させたにもかかわらずその送信信号を通信対象が正常に受信できなかったと判断した場合などには、再び同一の操作態様で操作部を操作する。このため、こうした連続操作が行われた際に送信アンテナの作動を切換えることにより、通信対象との通信を好適に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、制御手段は、通信対象からの起動信号に応答する送信信号を送信したにもかかわらず、起動信号を再び受信した場合には、他の送信アンテナから再び送信信号を送信する。即ち、制御手段は、送信信号を送信した後に再び同じ起動信号を受信した場合、送信信号が通信対象によって正常に受信されていないと判断して、他の送信アンテナから送信信号を送信する。このため、送信信号は、全送信アンテナのうちの一部から送信されることとなり、携帯機の電力消費を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、通信対象からの起動信号に応答する送信信号を送信した後、通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、切換手段による送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、通信対象からの起動信号に応答する送信信号を送信したにもかかわらず、起動信号を再び受信した場合には、他の送信アンテナから再び送信信号を送信する。即ち、制御手段は、送信信号を送信した後に再び同じ起動信号を受信した場合、送信信号が通信対象によって正常に受信されていないと判断して、他の送信アンテナから送信信号を送信する。このため、送信信号は、全送信アンテナのうちの一部から送信されることとなり、携帯機の電力消費を抑制することができる。
請求項の発明によれば、ループアンテナによって囲まれた部位にモノポールアンテナを配設することにより該部位を有効利用することができるため、ループアンテナの外側にモノポールアンテナを配置した場合に比べて、各アンテナの配置スペースを小さくすることができる。
請求項に記載の発明によれば、いずれか1つの送信アンテナを優先的に用いるようにした。このため、例えば、携帯機の所有者の所持態様や行動パターンに合わせた送信領域に送信信号を送信する送信アンテナを優先的に用いる送信アンテナとして予め設定しておくことができる。それゆえ、送信領域内に通信対象が含まれる確率が高くなり、送信アンテナを切換える頻度を少なくすることができる。従って、送信アンテナの切換えに要する消費電力を抑制することができる。
本発明によれば、通信対象との通信を好適に行うことができる。
以下、本発明を車両の電子キーシステムに用いられる携帯機に具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
<電子キーシステム1の概要>
図1に示すように、電子キーシステム1は、車両2に搭載される作動制御装置10と、車両2の所有者(運転者)によって所持され、該作動制御装置10と無線通信が可能な携帯機3とを備えている。なお、本実施形態において作動制御装置10は、車両2の中央付近に配設されている。
作動制御装置10は、車両2のドア周辺の所定領域(車外領域A1)に車外リクエスト信号を間欠的に送信し、車両室内の所定領域(室内領域A2)に室内リクエスト信号を間欠的に送信する。そして、携帯機3を所持した所有者が車両周辺の車外領域A1に進入し、作動制御装置10から送信される車外リクエスト信号を携帯機3が受信すると、該携帯機3はその車外リクエスト信号に応答して、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。作動制御装置10は、携帯機3からのIDコード信号を受信すると、自身に設定されたIDコードと該IDコード信号に含まれるIDコードとを比較(IDコード照合)する。その結果、作動制御装置10は、車外領域A1にある携帯機3とのIDコード照合が成立すると、ドア錠を解錠する。また、作動制御装置10は、携帯機3を所持した所有者が車外領域A1の外に移動して車外リクエスト信号に応答した携帯機3からのIDコード信号を受信できなくなると、ドア錠を施錠する。
一方、携帯機3を所持した所有者が室内領域A2に進入し、作動制御装置10から送信される室内リクエスト信号を携帯機3が受信すると、該携帯機3はその室内リクエスト信号に応答して所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。作動制御装置10は、携帯機3からのIDコード信号を受信すると、自身に設定されたIDコードと該IDコード信号に含まれるIDコードとを比較(IDコード照合)する。その結果、作動制御装置10は、室内領域A2にある携帯機3とのIDコード照合が成立すると、エンジン始動の許可を行うようになっている。即ち、携帯機3は、車外領域A1、室内領域A2内において車両2と相互通信可能となっている。
<作動制御装置10>
図2に示すように、作動制御装置10は、作動制御部11、送信回路12及び受信回路13を備えている。
作動制御部11は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成され、送信回路12と、受信回路13と、車両2内にそれぞれ設けられたドア錠駆動モータ14、エンジン制御部15及びプッシュスイッチSWとそれぞれ電気的に接続されている。また、作動制御部11は、不揮発性のメモリ11aを備えており、メモリ11aには、予め設定されたIDコードが記憶されている。
送信回路12は、車両周辺の車外領域A1に対して車外起動信号及び車外リクエスト信号を出力する車外用送信アンテナ12aと、車両室内の室内領域A2に対して室内起動信号及び室内リクエスト信号を出力する室内用送信アンテナ12bとを備えている。本実施形態において車外用送信アンテナ12aは車両ドア(ここでは運転席ドア及び助手席ドア)に配設され、室内用送信アンテナ12bは車両2の中央付近に配設されている。そして、送信回路12は、作動制御部11から入力された信号を所定周波数の電波に変調し、該電波を車外用送信アンテナ12a又は室内用送信アンテナ12bを介して送信する。
受信回路13は、車外領域A1内にある携帯機3からの応答信号及びIDコード信号を受信する車外用受信アンテナ13aと、室内領域A2内にある携帯機3からの応答信号及びIDコード信号を受信する室内用受信アンテナ13bとを備えている。本実施形態において車外用受信アンテナ13aは車両ドア(ここでは運転席ドア及び助手席ドア)に配設され、室内用受信アンテナ13bは車両2の中央付近に配設されている。そして、受信回路13は、車外用受信アンテナ13a又は室内用受信アンテナ13bにより携帯機3からの応答信号又はIDコード信号が受信されると、その信号を復調して作動制御部11に出力する。
<携帯機3>
図1に併せて示すように、携帯機3は、略直方体状を成しており、制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下「マイコン20」という)、送信回路21、受信回路22、切換手段としての切換スイッチ31、第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33を備えている。
マイコン20は不揮発性のメモリ20aを備えており、メモリ20aには予め設定されたIDコードが記憶されている。マイコン20は、送信回路21及び受信回路22と電気的に接続されている。送信回路21は、マイコン20から出力される応答信号及びIDコード信号を所定の周波数の無線信号に変調して、第1送信アンテナ32又は第2送信アンテナ33を介して外部に送信する。受信回路22は、作動制御装置10から送信される車外起動信号、室内起動信号、車外リクエスト信号及び室内リクエスト信号を受信アンテナ23を介して受信すると、該信号をパルス信号に復調してマイコン20に出力する。
図2及び図3に示すように、切換スイッチ31は、送信回路21と第1送信アンテナ32,第2送信アンテナ33との間に介在するように設けられている。この切換スイッチ31は、送信回路21と接続された第1接続部C1と、第1送信アンテナ32と接続された第2接続部C2と、第2送信アンテナ33と接続された第3接続部C3とを備えている。第1接続部C1は、第2接続部C2又は第3接続部C3と接続可能となっており、マイコン20からの切換信号が入力されると接続状態が切換わるようになっている。即ち、第1送信アンテナ32が選択された状態(第1接続部C1と第2接続部C2との接続状態)で、マイコン20からの切換信号が切換スイッチ31に入力されると、第2送信アンテナ33が選択された状態(第1接続部C1と第3接続部C3との接続状態)に切換わる。これに対し、第2送信アンテナ33が選択された状態で、マイコン20からの切換信号が切換スイッチ31に入力されると第1送信アンテナ32が選択される。そして、第1接続部C1と第2接続部C2とが接続された状態においては、応答信号又はIDコード信号が第1送信アンテナ32から送信され、第1接続部C1と第3接続部C3とが接続された状態においては、応答信号又はIDコード信号が第2送信アンテナ33から送信される。
第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33は、長方形状の基板34上に配設されている。第1送信アンテナ32は、略矩形状のループアンテナにより形成されている。第1送信アンテナ32は、基板34の端部に沿って配設されている。第1送信アンテナ32は、一端が接地され、他端が切換スイッチ31の第2接続部C2に接続されている。第2送信アンテナ33は、モノポールアンテナにより形成されている。第2送信アンテナ33は、第1送信アンテナ32によって基板34上において囲まれて配設されている。第2送信アンテナ33は、一端が接地され、他端が切換スイッチ31の第3接続部C3に接続されている。
なお、基板34は、携帯機3の長手方向Nと基板34の長手方向Nが平行となるように収容されている。図1に示すように、携帯機3aのような所持態様において、携帯機3aの長手方向Nが地面に対して垂直となるように所持された場合、第1送信アンテナ32からは、車両2の進行方向に対して垂直方向に長い楕円形状の範囲(第1の領域X)に携帯機3aを中心として応答信号又はIDコード信号が送信可能となる。また、第2送信アンテナ33からは、車両2の進行方向に対して同方向に長い楕円形状の範囲(第2の領域Y)に携帯機3aを中心として応答信号又はIDコード信号が送信可能となる。
また、図1に示すように、携帯機3bのような所持態様において、携帯機3bの短手方向Mが車両2の進行方向に対して垂直となるように所持された場合、第1送信アンテナ32からは、車両2の進行方向と同方向に長い楕円形状の範囲(第1の領域X)に携帯機3bを中心として応答信号又はIDコード信号が送信可能となる。また、第2送信アンテナ33からは、車両2の進行方向に対して垂直方向に長い楕円形状の範囲(第2の領域Y)に携帯機3bを中心として応答信号又はIDコード信号が送信可能となる。また、本実施形態において第1送信アンテナ32から出力される応答信号及びIDコード信号の出力強度は、第2送信アンテナ33から出力される応答信号及びIDコード信号の出力強度と同じに設定されており、送信領域(指向性)のみが異なるように設定されている。
マイコン20には、スタンバイモードと通信モードとが設定されている。スタンバイモードにおいてマイコン20は、携帯機3としての機能を制限することにより、電力消費量を抑制する。また、通信モードにおいてマイコン20は、携帯機3としての通信機能(IDコード信号の送信等)を果たすようになっている。こうしたマイコン20は、受信アンテナ23によって起動信号を受信していない状態にあってはスタンバイモードに設定される。これに対し、マイコン20は、スタンバイモードにおいて受信アンテナ23から起動信号が入力されると通信モードに切換わり、応答信号を送信回路21へ出力する。そして、通信モードにおいてリクエスト信号が入力されると予めメモリ20aに設定されたIDコードを含むIDコード信号を送信回路21に出力する。
また、マイコン20は、起動信号(車外起動信号,室内起動信号)が入力され、その応答信号を出力したにもかかわらず、再び同一の起動信号(車外起動信号,室内起動信号)が入力された場合には、切換スイッチ31に切換信号を出力する。そして、マイコン20は、応答信号を送信すべき送信アンテナを切換える。即ち、マイコン20は、車外起動信号を受信して第1送信アンテナ32を用いて応答信号を送信したにもかかわらず、再び車外起動信号を受信した場合、第2送信アンテナ33に切換えて再び応答信号を送信する。
さらに、マイコン20は、車外起動信号を受信して第2送信アンテナ33を用いて応答信号を送信したにもかかわらず、再び車外起動信号を受信した場合、第1送信アンテナ32に切換えて再び応答信号を送信する。
マイコン20は、応答信号の送信後に車外リクエスト信号が入力されると、作動制御装置10との相互通信が正常に行われたと判断する。本実施形態では、第1送信アンテナ32を優先的に選択するように設定されており、携帯機3はスタンバイモードにおいて常に第1送信アンテナ32を選択するようになっている。
次に、上記マイコン20によって行われる送信アンテナの切換処理について図4に示すフローチャートに従って説明する。なお、携帯機3のスタンバイモードにおいては、第1接続部C1と第2接続部C2とが接続された状態で第1送信アンテナ32が選択されている。
まずマイコン20は、携帯機3を所持した所有者が車外領域A1に進入して受信アンテナ23によって車外起動信号が受信されてその車外起動信号が入力されると、スタンバイモードから通信モードに切換わる(ステップS1)。そしてマイコン20は、送信回路21に応答信号を出力して優先設定されている第1送信アンテナ32から同応答信号を送信する(ステップS2)。
続くステップS3において、マイコン20は、車両側の作動制御装置10からの車外起動信号が受信アンテナ23によって再び受信されたか否かを判断する。その結果、マイコン20は、再び車外起動信号が受信された場合にはステップS4の処理へ移行し、車外起動信号が受信されなかった場合にはステップS5の処理へ移行する。
ステップS4において、マイコン20は、切換スイッチ31に切換信号を出力して、送信アンテナを第1送信アンテナ32から第2送信アンテナ33に切換える。そして、第2送信アンテナ33から再び応答信号を送信して、再びステップS3の処理へと移行する。
一方、ステップS5において、マイコン20は車外リクエスト信号を受信したか否かを判断する。マイコン20が車外リクエスト信号を受信した場合、第1送信アンテナ32からの応答信号が作動制御装置10に正常に送信されたこととなり、続けてIDコード信号を出力する(ステップS6)。また、第1送信アンテナからの応答信号が作動制御装置10に正常に送信されなかったり、携帯機3を所持した所有者が車外領域A1から外れたりした場合には、マイコン20は車外リクエスト信号を受信しないため、スタンバイモードに切換わる(ステップS7)。
次に、上記ように構成された電子キーシステム1の携帯機3及び作動制御装置10の動作態様の一例を、図5(a),(b)に示すタイムチャートを用いて説明する。
まず、図5(a)においてポイントP1で示すように、作動制御装置10の作動制御部11は、車外領域A1に車外起動信号を出力する。車外起動信号は、作動制御部11によって時間T1の間隔で車外領域A1に送信されている。
そして、スタンバイモードの携帯機3が車外起動信号を受信すると、携帯機3は通信モードに切換わり、ポイントP2で示すように応答信号を送信する。
そして、ポイントP3で示すように、携帯機3からの応答信号を作動制御部11が正常に受信すると、同作動制御部11は車外起動信号に代えて車外リクエスト信号を時間T2の間隔で車外領域A1に送信する。
通信モードの携帯機3が車外リクエスト信号を受信すると、ポイントP4で示すように、携帯機3はIDコード信号を送信する。
上記のように正常に携帯機3と作動制御装置10との相互無線通信が行われると、作動制御装置10は、携帯機3からのIDコード信号を受信して、自身のIDコードとIDコード照合を行う。その結果、そのIDコード照合が成立すると、作動制御部11はドア錠駆動モータ14にドア解錠駆動信号を出力し、ドア錠を解錠する。
一方、図5(b)においてポイントP2で示すように、携帯機3が応答信号を送信したにもかかわらず、作動制御装置10が同応答信号を正常に受信しなかった場合においては、同作動制御装置10は、ポイントP5に示すように、再び車外起動信号を送信する。
そして、携帯機3に再び応答信号が入力されると、ポイントP6で示すように、マイコン20は送信アンテナを切換えて再び応答信号を送信する。そして、携帯機3から再び送信した応答信号が作動制御装置10に正常に受信されると、図5(a)にポイントP3で示すように、作動制御装置10は車外リクエスト信号を送信する。そして、正常時における携帯機3と作動制御装置10と同様の相互無線通信が行われる。
なお、上記携帯機3及び作動制御装置10における一連の処理動作は、室内領域A2においても同様に行われるため、詳細については割愛する。また、室内領域A2において携帯機3と作動制御装置10とのIDコードの照合が成立すると、同作動制御装置10は、エンジン制御部15にエンジン始動許可信号を出力する。そして、このエンジン始動許可状態でプッシュスイッチSWを押圧するとエンジンを始動することができる。
(実施形態の効果)
従って、上記実施形態の電子キーシステムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)マイコン20は、第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33のうちから、応答信号を送信すべき送信アンテナが切換スイッチ31によって切換えられる。即ち、応答信号の送信領域(第1の領域X,第2の領域Y)が切換スイッチ31によって選択される。従って、第1送信アンテナ32から応答信号を第1の領域Xに送信させた際に作動制御装置10がその応答信号を受信できなかった場合、送信すべき送信アンテナを第1送信アンテナ32から第2送信アンテナ33に切換えて応答信号を再び送信させる。これにより、車外用受信アンテナ13aに応答信号を確実に受信させることができる。即ち、第1送信アンテナ32の第1の領域Xにおいて送信不能な送信領域を、第2送信アンテナ33の第2の領域Yによって補填することができる。また、第2送信アンテナ33の第2の領域Yにおいて送信不能な送信領域を第1送信アンテナ32の第1の領域Xによって補填することができる。従って、携帯機3の所持態様によって変化する応答信号の送信領域(指向性)に対して、送信アンテナを切換えることで容易に対応することができる。このため、携帯機3と、作動制御装置10との通信を好適に行うことができる。
(2)マイコン20は、作動制御装置10からの起動信号(車外起動信号,室内起動信号)に応答する応答信号を第1送信アンテナ32から送信したにもかかわらず、同一の起動信号(車外起動信号,室内起動信号)を再び受信した場合には、第2送信アンテナ33に切換えて再び応答信号を送信する。即ち、マイコン20は、応答信号を送信した後に再び同じ起動信号を受信した場合、第1送信アンテナ32から送信した応答信号が作動制御装置10に受信されていないと判断して、第2送信アンテナ33から応答信号を再び送信する。このため、応答信号は、全送信アンテナのうちの一部のみから送信されることとなる。よって、例えば全ての送信アンテナ(多軸アンテナ)から同時に応答信号を送信させるようにした場合に比べて電力消費量を低減させることができる。
(3)第1送信アンテナ32(ループアンテナ)によって囲まれるように第2送信アンテナ33(モノポールアンテナ)が配設されている。このため、第1送信アンテナ32によって囲まれた部位を有効利用して第2送信アンテナ33を配設することにより、第2送信アンテナ33は、第1送信アンテナ32の外部に突出しない。よって、例えば基板34上に前記第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33を配置した場合においては、基板34のスペースを有効利用することができる。また、第1送信アンテナ32の外側に第2送信アンテナ33を配置した場合に比べて、全体の配置スペースを小さくすることができ、ひいては携帯機3を小さくすることができる。
(4)携帯機3のスタンバイモードにおいては、切換スイッチ31によって第1接続部C1と第2接続部C2とが接続されるように設定されている。即ち、第1送信アンテナ32を優先的に用いるようにした。このため、携帯機3の所有者の所持態様や行動パターンに合わせた送信領域(第1の領域X,第2の領域Y)に送信信号(応答信号,IDコード信号)を送信する送信アンテナを優先的に用いる送信アンテナとして予め設定しておくことができる。よって、携帯機3の所有者が車外領域A1や室内領域A2に進入した際には、送信信号の送信領域内に車両2の受信アンテナ13a,13bが含まれる確率が高くなり、送信アンテナを切換える頻度を少なくすることができる。従って、送信アンテナの切換えにおける消費電力を抑制することができる。
(他の実施形態)
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、携帯機3は、作動制御装置10から送信された起動信号を受信して、その応答信号を送信するものに限定しない。即ち、携帯機3の意匠面に操作部を設けて、その操作部の操作に基づいて送信信号を送信するものに用いてもよい。例えば、携帯機3の表面に押圧操作可能な操作部として解錠スイッチ51及び施錠スイッチ52を設けて、これら解錠スイッチ51又は施錠スイッチ52を押圧操作することでドア錠の解錠又は施錠を行う。このような構成にした場合、図2に示すように、マイコン20には、解錠スイッチ51及び施錠スイッチ52が電気的に接続されている。マイコン20は、解錠スイッチ51が押圧された場合、第1送信アンテナ32又は第2送信アンテナ33から解錠要求信号を送信し、施錠スイッチ52が押圧された場合、第1送信アンテナ32又は第2送信アンテナ33から施錠要求信号を送信する。マイコン20は、予め設定された時間内に同一の解錠スイッチ51(又は施錠スイッチ52)が連続して押圧されると、切換スイッチ31に切換信号を出力して、送信アンテナを切換える。作動制御装置10は、解錠要求信号が入力されると、ドア錠駆動モータ14に解錠駆動信号を出力して、施錠要求信号が入力されると施錠駆動信号が出力される。このため、図1を参照して例えば携帯機3を所持した所有者が運転席ドアの近くから解錠スイッチ51を押圧して第1送信アンテナ32から解錠要求信号を第の領域に送信した場合、解錠要求信号は車外用受信アンテナ13aによっ信不能な範囲であるため、作動制御装置10はドア錠を解錠しない。そして、所有者は解錠スイッチ51を押圧したにもかかわらずドア錠が解錠しないことに気づくと再び解錠スイッチ51を押圧する。この2回目の解錠スイッチ51の押圧操作が前記予め設定された時間内であるとき、マイコン20は切換スイッチ31に切換信号を出力して第1接続部C1と第2接続部C2との接続を、第1接続部C1と第3接続部C3との接続に切換える。そして、マイコン20が、切換スイッチ31に切換信号を出力すると、第2送信アンテナ33を用いて解錠要求信号を第2の領域Yに送信する。これにより、車外用受信アンテナ13aによって解錠要求信号が受信されて、作動制御装置10はドア錠を解錠する。このため、解錠要求信号及び施錠要求信号が作動制御装置10の車外用受信アンテナ13aによって正常に信される確率が向上する。なお、解錠要求信号及び施錠要求信号は、送信信号に相当する。
・携帯機3としてエンジンスタータ等のリモートコントローラを用いてもよい。このような構成にした場合、携帯機3に押圧操作可能な操作部としてのスタータスイッチ53を設ける。図2に示すように、スタータスイッチ53はマイコン20と電気的に接続されており、マイコン20はスタータスイッチ53が押圧されたことに基づいてエンジンを始動させる旨の信号を送信アンテナ(第1送信アンテナ32又は第2送信アンテナ33)から出力する。そして、マイコン20は、予め設定された時間内に同一のスタータスイッチ53が複数回押圧されると、切換スイッチ31に切換信号を出力して、送信アンテナを切換える。このため、信号を送信すべき送信アンテナを切換えることで、送信領域を変化させることができ、車両2側の受信アンテナ13a,13bに信号が受信される確率を高めることができる。
・また、前記操作部(解錠スイッチ51、施錠スイッチ52及びスタータスイッチ53)の操作に基づいて送信信号を送信するものにおいて、マイコン20は、3回目、4回目・・・の操作部の押圧操作を条件として切換信号を出力するようにしてもよい。
・また、携帯機3は、必ずしも作動制御装置10と相互通信可能な構成となっていなくてもよく、上記変更例のように操作部として解錠スイッチ51及び施錠スイッチ52を設けた場合やスタータスイッチ53を設けた場合などには、作動制御装置10と相互通信不能な構成となっていてもよい。このようにすれば、携帯機3の構成をより簡素化することができる。
・第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33からの信号の出力強度は、必ずしも同じ出力強度である必要はない。例えば、第1送信アンテナ32から送信する信号の出力強度を第2送信アンテナ33よりも強く設定してもよい。このような構成にした場合、第2送信アンテナ33を第1送信アンテナ32の補助的な送信アンテナとして用いることができる。このため、第2送信アンテナ33の出力強度、精度、価格及び大きさ等を抑えることができ、例えば、送信アンテナを小型化することができ、ひいては携帯機3を小さくすることができる。また、出力強度の強い第1送信アンテナ32を優先的に使用してもよい。こうすることで、第2送信アンテナ33の使用頻度を少なくさせることができる。よって、切換信号を出力する頻度を少なくさせることができ、電力消費量を低減させることができる。なお、第2送信アンテナ33から送信する信号の出力強度を第1送信アンテナ32よりも強く設定してもよい。
・上記実施形態において、携帯機3のマイコン20は、応答信号を送信したにもかかわらず同一の起動信号を受信した場合に切換スイッチ31に切換信号を出力するようにしたが、切換スイッチ31に切換信号を出力するタイミングは任意でよい。例えば、所定の時間毎に切換信号を出力して、第1送信アンテナ32と第2送信アンテナ33とを切換えて送信信号を送信するようにしてもよい。このような構成にした場合、所定の時間毎に送信信号の送信領域が異なるため、受信アンテナ13a,13bが送信信号を受信する確率を高めることができる。また、マイコン20が応答信号を送信したにもかかわらず、起動信号を受信する一連の処理行程を所定の回数以上行った場合において、切換スイッチ31に切換信号を出力するようにしてもよい。このような構成にした場合、携帯機3を所持した所有者が移動することによる同携帯機3の所持態様の変化によって、例えば第1送信アンテナ32を切換えなくても第1の領域Xの変化に伴い、車外用受信アンテナ13aが携帯機3からのIDコード信号を受信することができる。このため、送信アンテナの切換えを極力少なくすることができ、電力消費量を低減させることができる。
・送信アンテナは、ループアンテナ及びモノポールアンテナに限定しない。例えば、チップアンテナ、パッチアンテナ等を用いてもよい。
・第1送信アンテナ32にループアンテナを用いて、第2送信アンテナ33にポールアンテナを用いたが、送信アンテナは、この組み合わせに限定しない。例えば、第1送信アンテナ32にポールアンテナを用いて、第2送信アンテナ33にループアンテナを用いてもよい。また、第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33ともにループアンテナを用いてもよいし、第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33ともにポールアンテナを用いてもよい。また、前記チップアンテナ及びパッチアンテナを組み合わせてもよい。なお、複数のアンテナを使用する場合、送信アンテナ毎に送信領域が異なるように配設すると、送信アンテナを切換える度に送信領域が変化するため、作動制御装置10の車外用受信アンテナ13a(又は室内用受信アンテナ13b)における受信確率が向上する。
・上記実施形態では、第1送信アンテナ32のループアンテナを略矩形状に形成したが、円環状に形成してもよい。
・上記実施形態では、2本の送信アンテナ(第1送信アンテナ32及び第2送信アンテナ33)により構成したが、3本以上(3本、4本・・・)の送信アンテナを選択可能に携帯機3に設けてもよい。この場合、追加する送信アンテナの数だけ切換スイッチ31の接続部も追加する。例えば、第3送信アンテナを追加した場合、第4接続部を設け、さらに第4送信アンテナを追加した場合、第接続部を設ける。このような構成にした場合、第2接続部から順番に第3接続部、第4接続部の順にマイコン20からの切換信号に基づいて切換えるようにしてもよいし、ランダムに切換えるようにしてもよい。また、いずれか一つの送信アンテナを優先的に使用するようにしてもよい。
・上記実施形態の切換スイッチ31を送信回路21内に設けてもよい。このような構成にした場合、携帯機3を簡素化することができる。
・上記実施形態の携帯機3では、車両側からの起動信号の受信に基づく応答信号を送信する際の送信アンテナの切換えについての切換え処理について行ったが、リクエスト信号の受信に基づくIDコード信号の送信において送信アンテナを切換えるようにしてもよい。このような構成にした場合、所定の時間毎に送信アンテナを自動的に切換えてIDコード信号を出力するようにする。こうすることで、異なる送信領域(指向性)に送信信号を送信することとなり、携帯機3と作動制御装置10との通信を一層好適に行うことができる。
・上記実施形態では、第1送信アンテナ32を優先的に使用するように設定したが、送信アンテナに優先順位を設定しなくてもよい。例えば、第1送信アンテナ32から第2送信アンテナ33に切換えて応答信号を送信した場合において、第2送信アンテナ33を選択した状態でスタンバイモードとなるようにしてもよい。このような構成にした場合、携帯機3がスタンバイモードになる度に第1送信アンテナ32に切換える必要がなくなり、送信アンテナの切換えに伴う電力消費を抑制することができる。
(他の技術的思想)
次に、上記実施形態及び変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)携帯機において、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも一つの送信アンテナが他の送信アンテナによって囲まれるように配設されていること。このような構成にした場合、一つの送信アンテナによって囲まれた部位に他の送信アンテナを配設することにより該部位を有効利用することができる。
(ロ)携帯機において、前記複数の送信アンテナのうちいずれか1つから送信される送信信号の出力強度を高め、当該出力強度を高めた送信アンテナを優先的に用いるように設定したこと。このような構成にした場合、送信信号の出力強度を高めた送信アンテナを優先的に使用することにより、他の送信アンテナを補助的な送信アンテナとして用いることができる。このため、他の送信アンテナの出力強度、精度、価格及び大きさ等を抑えることができ、例えば、送信アンテナを小型化することができ、ひいては携帯機を小さくすることができる。
本実施形態の電子キーシステムにおける車両を概略的に示す平面図。 本実施形態における電子キーシステムの電気的構成を示すブロック図。 本実施形態における送信アンテナを示す概略図。 本実施形態における携帯機のマイコンの処理を示すフローチャート。 (a)は正常時における作動制御装置と携帯機との相互通信を示すタイムチャート、(b)は異常時における作動制御装置と携帯機との相互通信を示すタイムチャート。
符号の説明
1…電子キーシステム、2…車両、3,3a,3b…携帯機、20…マイコン(制御手段)、31…切換スイッチ(切換手段)、32…第1送信アンテナ、33…第2送信アンテナ、51…解錠スイッチ(操作部)、52…施錠スイッチ(操作部)、53…スタータスイッチ(操作部)。

Claims (6)

  1. 対応する通信対象によって受信可能な送信信号をそれぞれ異なる領域に送信する複数の送信アンテナと、
    それら送信アンテナの作動を選択的に切換え可能な切換手段と、
    該切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを制御する制御手段とを備え
    前記送信信号は、外部に設置された通信対象からの起動信号に対する応答信号として送信され、
    前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信した後、前記通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、前記切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを特徴とする携帯機。
  2. 対応する通信対象によって受信可能な送信信号をそれぞれ異なる領域に送信する複数の送信アンテナと、
    それら送信アンテナの作動を選択的に切換え可能な切換手段と、
    該切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを制御する制御手段とを備え
    さらに、意匠面に設けられた操作部を備え、
    前記制御手段は、前記操作部が操作された際に、前記切換手段によって選択された前記送信アンテナから前記送信信号を送信する一方、該操作部による同一操作が複数回連続して行われた場合には、作動すべき送信アンテナを前記切換手段によって他の送信アンテナに切換えるとともに、該他の送信アンテナから前記送信信号を送信することを特徴とする携帯機。
  3. 請求項に記載の携帯機において、
    前記送信信号は、外部に設置された通信対象からの起動信号に対する応答信号として送信され、
    前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを特徴とする携帯機。
  4. 請求項3に記載の携帯機において、
    前記制御手段は、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信した後、前記通信対象からのリクエスト信号を受信した場合には、前記切換手段による前記送信アンテナの作動の切換えを行わない一方、前記複数の送信アンテナから選択した送信アンテナから前記起動信号に応答して前記送信信号を送信したにもかかわらず、前記起動信号を再び受信した場合には、前記切換手段によって前記送信アンテナを他の送信アンテナに切換えて当該他の送信アンテナから再び前記送信信号を送信することを特徴とする携帯機。
  5. 請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の携帯機において、
    前記複数の送信アンテナは、略円環状あるいは略矩形状に形成されたループアンテナと、棒状に形成されたモノポールアンテナとを備えており、
    前記ループアンテナによって囲われた領域に前記モノポールアンテナが配設されていることを特徴とする携帯機。
  6. 請求項1〜請求項のうちいずれか1項に記載の携帯機において、
    前記複数の送信アンテナのうちいずれか1つを優先的に用いるように設定したことを特徴とする携帯機。
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