JP4638174B2 - ブラシカッターのような携帯可能な工具のための装置 - Google Patents

Description

本発明は、ブラシカッター（ｂｒｕｓｈ ｃｕｔｔｅｒ）、ポールソー（ｐｏｌｅ ｓａｗ）、ポールヘッジトリマー（ｐｏｌｅ ｈｅｄｇｅ ｔｒｉｍｍｅｒ）等の携帯可能な工具のための装置であって、シャフトチューブ固定手段を介して駆動ユニットに結合されるシャフトチューブを有し、シャフトチューブ固定手段が、シャフトチューブの内側端部を囲む第一スリーブ形状要素と、駆動ユニットにおける周囲が管形状の凹み部内で第一スリーブ形状要素の外側に配置される第二スリーブ形状要素とを有する、装置に関する。

上述されたタイプの装置は、例えば米国特許第４８１７７３８号明細書に示され以前から知られており、単純なデザインで且つ細部の組立が容易であることが原因で市販の製品として使用されている。しかし、装置が使用者による大きな曲げモーメントにさらされることが原因で、シャフトチューブ内に囲まれた細長い駆動シャフトであって、駆動ユニットから駆動シャフトの外側端部で回転ソーブレード（ｒｏｔａｔｉｎｇ ｓａｗ ｂｌａｄｅ）またはソーチェーン（ｓａｗ ｃｈａｉｎ）に動力を伝達する駆動シャフトが時々損傷を受けることが、この装置の欠点となる。使用者が始動用ストラップを引くことによりエンジンの始動を試み、同時に工具をしっかりと維持するためにシャフトチューブに使用者の膝を置くときに、このような大きなモーメントがしばしば発生する。これらの曲げモーメントは、時々、シャフトチューブが駆動ユニットに対して傾き過ぎることを引き起こし、駆動シャフト上に許容できない力をもたらす。

米国特許第４８１７７３８号明細書

本発明の目的は、上述の欠点を有しない単純で組立が容易な装置を作り出すことである。

装置は駆動シャフト上の曲げモーメントを許容レベル内に制限し、このことは特許請求の範囲に記載される特徴を有する装置の手段により達成される。

本発明の実施例が図面を参照して以下に説明される。

図１は、シャフトチューブ１１を介して切断ユニット１２に結合される駆動ユニット１０を有するポールソーを示す。駆動ユニット１０は、（不図示の）燃焼式エンジンまたは電気モータのような駆動源を囲み、シャフトチューブ１１は、（不図示の）細長い駆動シャフトを囲み、該駆動シャフトは駆動源から切断ユニットへ動力を伝達する。

駆動ユニット１０は管状の凹み部１３を備え、該管状の凹み部内に、シャフトチューブ１１の内側端部が挿入される。シャフトチューブの端部は、第一スリーブ形状要素１４により取り囲まれ、この第一スリーブ形状要素１４は、ラバー（弾性ゴム）のような弾性材料から作られる第二スリーブ形状要素１５により部分的に取り囲まれる。凹み部１３と第一スリーブ形状要素１４とを構成する駆動ユニットの部分は、第二スリーブ形状要素１５よりも硬質な材料、好ましくは金属のような硬質な材料から作られる。凹み部１３は環状の壁部１６を有し、該環状の壁部１６は、以下に説明されるような当接面としての役割を果たす。

二つの別個の半体からなる第一スリーブ形状要素１４は、凹み部１３内に挿入される管状部分１４ａと、凹み部１３の外側に配置される外側部分１４ｂとを有する。二つの半体の外側部分１４ｂは、開口部１４ｄを有する突起部１４ｃを備え、該開口部１４ｄを通して、第一スリーブ形状要素１４をシャフトチューブに固定するためにボルトが挿入されることができる。また、第一スリーブ形状要素１４は突出部１４ｅを有し、該突出部１４ｅは、第二スリーブ形状要素１５の開口部を通して延在し、凹み部１３の壁部に提供された開口部１７内に挿入される。組み合わされた第一スリーブ形状要素１４の内側端部には、さらに、半径方向外側に延在する二つの弓形状（弧状）肩部１４ｆが備えられ、該弓形状肩部１４ｆは、円周方向において互いから分離される。肩部の外径は凹み部１３の直径よりも幾分小さく、凹み部１３の環状の壁部１６と、肩部１４ｆの周縁部との間に小さな間隙１８が作り出される。

第二スリーブ形状要素１５もまた二つの別個の半体からなり、第二スリーブ形状要素１５は、第一スリーブ形状要素１４の管状部分１４ａと凹み部１３の壁部との間に配置され、肩部１４ｆが中に嵌め込まれる二つの凹み部１９を備える内側端部を有する。従って、第一スリーブ形状要素１４と同様に各肩部１４ｆに間に配置される第二スリーブ形状要素１５の材料は、シャフトチューブ１１の内側端部１１９まで延在する。

本装置は以下の方法で操作する。例えば、始動用ストラップを引くことによりエンジンを始動し、同時にシャフトチューブをしっかりと保持する時に、作業者が工具を掴み図２に示す方向に曲げモーメントＭを掛けるならば、この曲げモーメントＭにより、駆動ユニット１０に対してシャフトチューブ１１が突出部１４ｅまわりで回転する動きが引き起こされる。この動きが大きくなり過ぎると、上側または下側肩部１４ｆが環状の壁部１６に当接し、シャフトチューブ１１内に囲まれた駆動シャフトを損傷する危険がないように動きが制限される。

本発明を適用可能なタイプの携帯可能な工具の斜視図である。 駆動ユニットのシャフトチューブ固定部分を通した垂直断面図である。 シャフト固定構造の詳細の斜視図である。

符号の説明

１０…駆動ユニット
１１…シャフトチューブ
１４…第一スリーブ形状要素
１５…第二スリーブ形状要素
１６…当接面

Claims (6)

1. 管形状の凹み部（１３）と当接面（１６）とを有する駆動ユニット（１０）と、
   シャフトチューブ（１１）であって、該シャフトチューブの第１端部にて前記駆動ユニットに結合され、該シャフトチューブの第２端部にて切断ユニットに結合されるというシャフトチューブ（１１）とを有する携帯可能な工具であって、
   前記駆動ユニットに前記シャフトチューブを固定するシャフトチューブ固定手段を有し、該シャフトチューブ固定手段は、前記シャフトチューブ（１１）の内側端部を囲む第一スリーブ形状要素（１４）と、前記駆動ユニット（１０）の前記管形状の凹み部（１３）内で第一スリーブ形状要素（１４）の外側に配置される第二スリーブ形状要素（１５）とを有する携帯可能な工具において、
   前記第一スリーブ形状要素（１４）は、前記シャフトチューブに過負荷が加えられていないときには前記管形状の凹み部（１３）内において前記駆動ユニット（１０）の当接面（１６）と当接しないように形成される少なくも一つの部分であって、前記シャフトチューブに過負荷が加えられたときには前記駆動ユニット（１０）に対する前記シャフトチューブ（１１）の回転する動きを制限するために、前記管形状の凹み部（１３）内において前記駆動ユニット（１０）の当接面（１６）と当接するように形成された少なくとも一つの部分（１４ｆ）を備え、該少なくとも一つの部分は、前記シャフトチューブの内側端部で半径方向外側へ延在するフランジとして形成される、ことを特徴とする携帯可能な工具。
2. 前記第一スリーブ形状要素（１４）および前記第二スリーブ形状要素（１５）の少なくとも一つは、少なくとも二つの別個の部品から構成されることを特徴とする、請求項１に記載の携帯可能な工具。
3. 前記第一スリーブ形状要素（１４）は、前記第二スリーブ形状要素（１５）を通して前記駆動ユニットの凹み部内に延在する少なくとも一つの突出部（１４ｅ）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の携帯可能な工具。
4. 前記第一スリーブ形状要素（１４）は、前記第一スリーブ形状要素の周囲方向で互いから離間して配置される幾つかの前記部分（１４ｆ）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の携帯可能な工具。
5. 前記第二スリーブ形状要素（１５）の内側端部は、前記部分（１４ｆ）が配置される凹み部を備えることを特徴とする、請求項４に記載の携帯可能な工具。
6. 前記第一スリーブ形状要素（１４）と、前記管形状の凹み部（１３）を構成する前記駆動ユニット（１０）の一部とは、金属のような硬質な材料から作られ、前記第二スリーブ形状要素（１５）は、ラバーのような軟質な材料から作られることを特徴とする、請求項１に記載の携帯可能な工具。

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