JP4635641B2 - プリント回路板の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のプリント回路板を電気的且つ機械的に接続するプリント回路板の接続構造に関するものである。
従来から、各種集積回路やその他の回路部品が実装されたプリント回路板(母基板)と、たとえばハイブリッド集積回路(HIC)を構成するプリント回路板(子基板)とを、電気的且つ機械的に接続することが行われている。
このような母基板と子基板とを電気的且つ機械的に接続するプリント回路板の接続構造としては、図11(a),(b)に示すように、子基板100の一端部(下端部)から突出する複数の外部端子300を母基板200のスルーホール(図示せず)に挿入して母基板200の裏面側で半田400により半田付けし、このように半田付けした子基板100及び母基板200を、図11(c)に示すようにケース500内に収納し、このケース500に樹脂600を充填するものが提供されている。
一方、図12(a)に示すように、子基板101の一端縁(下端縁)から突出され接続パターン301が形成された接続片102を母基板201の接続孔202に挿入して、接続パターン301を母基板201の裏面側の接続パターン(図示せず)に半田付けし、このように半田付けした子基板101及び母基板201を、図12(b)に示すようにケース501内に収納し、このケース501に樹脂601を充填するものが提供されている。
さらに、上記図12の構成に加えて、子基板の母基板への挿入位置がずれないように子基板を母基板に位置決めする位置決め部を備えているものが提供されている(特許文献1)。
実開平7−7166号公報(第1図)
しかしながら、上述したような従来のプリント回路板の接続構造では、子基板と母基板とが、いずれも子基板の挿入方向に対しては単に半田付けにより電気的、且つ機械的に接続されているだけなので、子基板にその挿入方向とは逆向きの引抜方向の力、つまりは、両基板を引き離す向きの力が加えられた際には、この力が子基板と母基板との半田付け部位に全てかかることになり、これにより、半田が剥離する等の問題が生じていた。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、プリント回路板を引き離す向きの力が加えられた際に、プリント回路板間の半田付け部位にかかる応力を低減できるプリント回路板の接続構造を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1のプリント回路板の接続構造では、第1の接続パターンが形成された接続片を有する第1のプリント回路板と、接続片が挿通される接続孔を有し該接続孔の周縁部に第1の接続パターンに半田付けされる第2の接続パターンが形成された第2のプリント回路と、接続片側と接続孔側のいずれか一方に設けられる係止部、及び、残る他方に設けられ接続片を接続孔内で接続片の挿入方向に交差する方向へ移動させて第1の接続パターンを第2の接続パターンに対する所定位置に位置させた際に係止部に係止される被係止部を備える係止手段とで構成され、被係止部は、接続孔の内側面に突設された複数の突起部からなり、係止部は、接続片に形成され複数の突起部がそれぞれ挿入される孔部からなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1のプリント回路板と第2のプリント回路板とは半田付けにより接続されるとともに、係止手段により互いに係止されているので、両プリント回路板を引き離す向きに力が加えられた際には、このような力の一部を係止手段で受けて半田付け部位にかかる力を小さくすることができ、これにより、半田付け部位にかかる応力を低減することができる。また、接続片に設けた孔部に接続孔の内側面に複数突設した突起部を挿入することで、第1のプリント回路板と第2のプリント回路板とを互いに係止しているので、第1のプリント回路板と第2のプリント回路板との係止部位を増やすことができ、これにより、半田付け部位にかかる応力をさらに低減することができる。
請求項のプリント回路板の接続構造では、請求項1の構成に加えて、第1のプリント回路板の接続片に第1のダミー用の接続パターンを設けるとともに、第2のプリント回路板の接続孔の周縁部に第1のダミー用の接続パターンに半田付けされる第2のダミー用の接続パターンを設けていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、両プリント回路板に設けたダミー用の接続パターンをそれぞれ半田付けすることで、半田付け部位の総面積を増やすことができ、これにより、半田付け部位にかかる応力を低減することができる。
請求項のプリント回路板の接続構造では、請求項1又は2の構成に加えて、半田付けに用いる半田を、成分に鉛を含有していない無鉛半田としていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、無鉛半田を用いているので、欧州のRoHS指令や、日本の家電リサイクル法等の鉛フリー化に準拠することができる。
請求項のプリント回路板の接続構造では、請求項1乃至のいずれか1項の構成に加えて、両プリント回路板はケースに収納され、該ケースには樹脂が充填されていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、両プリント回路板が樹脂で覆われるので、絶縁性や放熱性、防水性を向上することができる。
本発明は、第1のプリント回路板と第2のプリント回路板とが半田付けにより接続されるとともに、係止手段により互いに係止されているので、両プリント回路板を引き離す向きに力が加えられた際に、このような力の一部を係止手段で受けて、半田付け部位にかかる応力を低減することができるという効果がある。
以下に、図1〜図10を参照して本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
本実施形態のプリント回路板の接続構造は、図1(a),(b)に示すように、第1の接続パターン30が形成された接続片11を有する第1のプリント回路板(以下、子基板という)1を、接続片11が挿通される接続孔21を有し該接続孔21の周縁部に第1の接続パターン30に半田付けされる第2の接続パターン31が形成された第2のプリント回路板(以下、母基板という)2に接続する接続構造であり、接続片11を接続孔21内で接続片11の挿入方向に交差する方向へ移動させて第1の接続パターン30を第2の接続パターン31に対する所定位置に位置させた際に、母基板2の裏面側において、接続孔21の周縁部に当接する突起部11bを接続片11に設けている。
子基板1は、たとえばハイブリッド集積回路(HIC)を構成するプリント回路板であり、図2(a)に示すように、子基板1の絶縁基板10の一端縁(下端縁)には一対の接続片11が一体に突設されている。この接続片11は、略L字状に形成され、絶縁基板10の一端縁から子基板1の母基板2への挿入方向となる一端方向(下方向)へ突出する連結部11aと、連結部11aから連結部11aの突出方向に直交する方向(つまりは母基板2への挿入方向に直交する方向)へ突出する突起部11bとを一体に備えている。また、接続片11の両面には、第1の接続パターン30が形成されている(図1(b)参照)。さらに、接続片11の突起部11bと絶縁基板10の一端縁との間の距離D1(図2(b)参照)は、母基板2の板厚より大きくなるように設定している。
母基板2は、各種集積回路やその他の回路部品が実装されるプリント回路板であり、図3(a)に示すように、母基板2の絶縁基板20には、その表裏に貫通する長尺矩形状の接続孔21が上記子基板1の接続片11にそれぞれ対応して形成されている。この接続孔21は、接続片11を挿通できる程度の大きさに形成されており、特に短手方向の長さ寸法D2(図3(b)参照)は子基板1の板厚と同程度になっている。また、絶縁基板20の裏面側(下面側)における接続孔21の周縁部には、図3(a)に示すように、第1の接続パターン30にそれぞれ半田付けされる第2の接続パターン31が形成されている。
そして、上記の子基板1と母基板2とは、次のようにして接続される。まず、子基板1の接続片11を、母基板2の接続孔21に母基板2の表面側(上面側)から挿入する。この後に、接続片11を接続孔21内で、接続片11の挿入方向に直交する方向へ移動させ、これにより、第1の接続パターン30を第2の接続パターン31に対応する所定位置に位置させるとともに、接続片11の突起部11bを、図1(a),(b)に示すように、母基板2の裏面側における接続孔21の周縁部に当接させる。このように子基板1を移動させることで、子基板1の絶縁基板10の一端縁と接続片11の突起部11bとの間に母基板2が一部配置される。そして、この状態で第1の接続パターン30と第2の接続パターン31とを母基板2の裏面側にて半田付けすることにより子基板1と母基板2とが電気的且つ機械的に接続され、これにより本実施形態のプリント回路板の接続構造が得られる。
以上により得られた本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、図1(b)に示すように、接続片11の突起部11bが母基板2の裏面側における接続孔21の周縁部に当接しているので、子基板1と母基板2とは半田付けにより接続されるとともに、互いに係止されることになる。すなわち、子基板1と母基板2とは、接続片11の突起部11bからなる被係止部と、母基板2の裏面側における接続孔21の周縁部からなる係止部とを備える係止手段によって、互いに係止されているのである。
したがって、子基板1にその挿入方向(図1(a)の下方向)と逆向き(図1(a)の上方向)の引抜方向の力、つまりは、両基板1,2を引き離す向きの力が加えられた際には、このような力の一部を係止手段で受けて、両接続パターン30,31の半田付け部位(言い換えれば両接続パターン30,31を接続している半田)に加わる力を小さくすることができ、これにより、半田付け部位にかかる応力を低減して、半田の剥離等の問題が生じることを抑制することができる。
さらに、このように接続された両基板1,2を、図4に示すように、上面が開口した箱状のケース5に収納して、ケース5内にたとえば絶縁性の樹脂6を充填するようにしてもよく、このように両基板1,2を樹脂で覆うことにより、両基板1,2の絶縁性や放熱性、防水性を向上することができる。尚、この樹脂6としては、状況に応じて好適なものを用いることができる。
ところで、本実施形態では、欧州のRoHS指令(Restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment directive)や、日本の家電リサイクル法等の鉛フリー化に準拠するために、半田として、成分に鉛を含有していない鉛フリー半田(無鉛半田)を用いており、これによりRoHS指令や、家電リサイクル法に対応したプリント回路板の接続構造を提供することができる。
また、上記のような鉛フリー半田としては、たとえば、SnAgCu系、SnCu系、SnBi系や、SnZn系等がある。ここで、SnAgCu系は、耐熱疲労特性・クリープ特性等に優れ、SnZn系は、溶融温度が従来から使用されているSnPb系(つまり有鉛半田)に近いというメリットがあるが、これらは総合的に見て高コストである。これに対し、SnCu系及びSnBi系は、低コストであるが、SnCu系はクリープ特性、SnBi系は脆性に問題があった。
しかしながら、本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、半田付け部位にかかる応力を低減できるため、SnCu系やSnBi系であっても問題無く使用することができ、これにより、低コスト化を図ることができる。このことは、以下の実施形態2〜6においても同様である。
(実施形態2)
本実施形態のプリント回路板の接続構造は、第1及び第2の接続パターンに加えて、単に半田付けによって機械的に接続されるだけの、つまりは、他の電子部品や集積回路とは電気的な繋がりを持たせていないダミー用の接続パターン(以下、ダミーパターンという)を設けていることに特徴がある。尚、上記実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
つまり、本実施形態においては、図6(a)に示すように、子基板1の接続片11に、第1の接続パターン30に加えて、第1のダミーパターン30aを形成している。さらに、図6(b)に示すように、母基板2の裏面側において接続孔21の周縁部に、第2の接続パターン31に加えて、子基板1の第1のダミーパターン30aに対応する第2のダミーパターン31aを形成している。
そして、本実施形態において子基板1と母基板2とは、次のようにして接続される。まず、子基板1の接続片11を、母基板2の接続孔21に母基板2の表面側(上面側)から挿入する。この後に、接続片11を接続孔21内で、接続片11の挿入方向に直交する方向へ移動させ、これにより、第1の接続パターン30及びダミーパターン30aを第2の接続パターン31及びダミーパターン31aにそれぞれ対応する所定位置に位置させるとともに、接続片11の突起部11bを、図5(a),(b)に示すように、母基板2の裏面側における接続孔21の周縁部に当接させる。このように移動させることで、子基板1の絶縁基板10の一端縁と接続片11の突起部11bとの間に母基板2が一部配置される。そして、この状態で第1の接続パターン30及びダミーパターン30aと第2の接続パターン31及びダミーパターン31aとをそれぞれ母基板2の裏面側にて半田付けすることにより子基板1と母基板2とが電気的且つ機械的に接続され、これにより本実施形態のプリント回路板の接続構造が得られる。
以上により得られた本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、上記実施形態1の構成に加えて、ダミーパターン30a,31aを設けているので、子基板1と母基板2との半田付け部位の総面積が上記実施形態1の場合に比べて増えることになる。そのため、半田付け部位にかかる力が分散され、これにより、上記実施形態1に比べて、半田付け部位にかかる応力を低減することができる。
(実施形態3)
ところで、上記の実施形態1では、上述のとおり、接続片11の突起部11bと絶縁基板10の一端縁との間の距離D1(図2(b)参照)を、母基板2の板厚より大きくなるように設定している。これにより、図1(b)に示すように、子基板1と母基板2とを接続した際に、これら両基板1,2の膨張・収縮によって、接続片11の突起部11bと絶縁基板10の一端縁との間に無理な力がかからないようにして、子基板1と母基板2の半田付け部に悪影響を及ぼさないようにしている。
しかしながら、このように接続片11の突起部11bと絶縁基板10の一端縁との間の距離D1を母基板2の板厚より大きくなるようにすると、母基板2の表面又は裏面のいずれか一方としか当接させることができないため、子基板1の挿入方向に対して順方向或いは逆方向の一方の応力しか低減できなかった。
そこで、本実施形態では、子基板1と母基板2の絶縁基板10,20の材料として、それぞれ膨張・収縮の少ないもの、つまりは線膨張率が低いものを用いている。たとえば、コンポジット銅張積層板であるガラス布・ガラス不織布エポキシ樹脂銅張積層板(NEMA記号、CEM−3)、さらに線膨張率の低いガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板(NEMA記号、FR−4)等を用いている。また、さらに線膨張率の低いものとしては、セラミック基板等がある。
このように線膨張率の低いものを用いることにより、膨張・収縮による影響を考慮する必要がない程度にまで低減することができ、これにより、接続片11の突起部11bと絶縁基板10の一端縁との間の距離D1を、母基板2の板厚程度とすることができるようになる。
つまり、本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、距離D1を母基板2の板厚程度として、突起部11bを母基板2の裏面に、絶縁基板10の一端縁を母基板2の表面にそれぞれ当接させることができるようになるから、子基板2の挿入方向に対して順方向及び逆方向の両方の応力を低減することが可能になる。
(実施形態4)
本実施形態のプリント回路板の接続構造は、図7(a),(b)に示すように、第1の接続パターン90が形成された接続片71を有する子基板7を、接続片71が挿通される接続孔81を有し該接続孔81の周縁部に第1の接続パターン90に半田付けされる第2の接続パターン91が形成された母基板8に接続する接続構造であり、複数の突起部82…を接続孔81の内側面に突設し、接続片71を接続孔81内で接続片71の挿入方向に交差する方向へ移動させて第1の接続パターン90を第2の接続パターン91に対する所定位置に位置させた際に、複数の突起部82…がそれぞれ挿入される孔部72…を接続片71に設けている。
子基板7は、たとえばハイブリッド集積回路(HIC)を構成するプリント回路板であり、図8(a)に示すように、子基板7の絶縁基板70の一端縁(下端縁)には一対の長尺矩形状の接続片71がその短手方向を絶縁基板70からの突出方向として一体に突設されている。この接続片71には、その表裏を貫通する矩形状の孔部72が長手方向に複数(本実施形態では3つ)形成されるとともに、接続片71の一面側において各孔部72の周縁部に第1の接続パターン90が形成されている。ここで孔部72は、突起部82を挿通させた際に、突起部82との間に隙間が生じる程度の大きさに形成されている。
母基板8は、各種集積回路やその他の回路部品が実装されたプリント回路板であり、図8(b)に示すように、母基板8の絶縁基板80には、その表裏に貫通する長尺矩形状の接続孔81が上記子基板7の接続片71にそれぞれ対応して形成されている。この接続孔81は、長手方向の長さ寸法が接続片11の長手方向の長さ寸法と略同程度に形成されるとともに、短手方向の長さ寸法が少なくとも子基板1の板厚の2倍以上となるように形成されている。また、接続孔81は、短手方向一端側の内側面に、複数(本実施形態では3つ)の突起部82が、接続孔81の長手方向に子基板7の孔部72とそれぞれ対応するように突設されて、孔形状が所謂くし歯状となっている。この突起部82はその突出寸法が、子基板7の板厚程度に設定してあり、これにより、各突起部82の先端部と、接続孔81の短手方向他端側の内側面との間に、接続片71を接続孔81に挿通させるための空間部83を確保している。そして、絶縁基板80の裏面側における接続孔81の短手方向一端側の周縁部(つまりは突起部82が突設されている側)には、第1の接続パターン90に半田付けされる第2の接続パターン91が形成されている。
そして、上記の子基板7と母基板8とは、次のようにして接続される。まず、子基板7の接続片71を、母基板8の接続孔81の空間部83に母基板8の表面側(上面側)から挿入する。この後に、接続片71を接続孔81内で、接続片71の挿入方向に直交する方向へ(本実施形態では、接続孔81の短手方向一端側へ)移動させる。そして、図7(a),(b)に示すように、第1の接続パターン90を第2の接続パターン91に対応する所定位置に位置させるとともに、各突起部82を各孔部72にそれぞれ挿通させて突起部82の裏面側を孔部72の内側面に当接させる。この状態で第1の接続パターン90と第2の接続パターン91とを母基板8の裏面側にて半田付けすることで、子基板7と母基板8とが電気的且つ機械的に接続され、これにより本実施形態のプリント回路板の接続構造が得られる。
以上により得られた本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、図7(a),(b)に示すように、接続孔81の突起部82の裏面側が接続片71の孔部72の内側面に当接しているので、子基板7と母基板8とは半田付けにより接続されるとともに、互いに係止されることになる。すなわち、子基板7と母基板8とは、接続孔81の突起部82からなる被係止部と、接続片71の孔部72の周縁部からなる係止部とを備える係止手段によって、互いに係止されているのである。
したがって、子基板7にその挿入方向(図7(a)の下方向)と逆向き(図7(a)の上方向)の引抜方向の力、つまりは、両基板7,8を引き離す向きの力が加えられた際には、このような力の一部を係止手段で受けて、両接続パターン90,91の半田付け部位(言い換えれば両接続パターン90,91を接続している半田)に加わる力を小さくすることができ、これにより、半田付け部位にかかる応力を低減して、半田の剥離等の問題が生じることを抑制することができる。しかも、本実施形態では、突起部82を孔部72に挿入した状態で子基板7と母基板8とが互いに係止されているので、上記実施形態1〜3のように、単に母基板の裏面に突起を当接させるだけのものに比べて、強固に子基板7と母基板8とを係止することができるから、さらなる応力の低減効果を得ることができる。
(実施形態5)
本実施形態のプリント回路板の接続構造は、上記実施形態4の子基板7及び母基板8に、図9(a)〜(c)に示すように、上記実施形態2で述べたようなダミーパターンを設けていることに特徴がある。尚、上記実施形態4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
つまり、本実施形態においては、図10(a)に示すように、子基板7の接続片71の一面側において孔部72の周縁部に第1の接続パターン90を形成するとともに、図10(b)に示すように、接続片71の他面側において孔部72の周縁部に第1のダミーパターン90aを形成している。さらに、図10(c)に示すように、母基板8の裏面側において接続孔81の短手方向一端側の周縁部に第2の接続パターン91を形成するとともに、各突起部82の先端部に子基板7の第1のダミーパターン90aに対応する第2のダミーパターン91aを形成している。ここで、第2のダミーパターン91aは、子基板7の他面側に形成された第1のダミーパターン90aに半田付けされるものであるから、本実施形態では母基板8の突起部82の突出寸法を、図9(c)に示すように、子基板7の他面側に先端部が突出する程度の大きさに設定している。もちろん、各突起部82の先端部と、接続孔81の短手方向他端側の内側面との間には、上記実施形態4と同様に、接続片71を接続孔81に挿通させるための空間部83を確保している。
そして、本実施形態において子基板7と母基板8とは、次のようにして接続される。まず、子基板7の接続片71を、母基板8の接続孔81の空間部83に母基板8の表面側(上面側)から挿入する。この後に、接続片71を接続孔81内で、接続片71の挿入方向に直交する方向へ(本実施形態では、接続孔81の短手方向一端側へ)移動させる。そして、図9(a)〜(c)に示すように、第1の接続パターン90及びダミーパターン90aを第2の接続パターン91及びダミーパターン91aにそれぞれ対応する所定位置に位置させるとともに、各突起部82を各孔部72にそれぞれ挿通させて突起部82の裏面側を孔部72の内側面に当接させる。この状態で第1の接続パターン90及びダミーパターン90aと第2の接続パターン91及びダミーパターン91aとをそれぞれ母基板8の裏面側にて半田付けすることで、子基板7と母基板8とが電気的且つ機械的に接続され、これにより本実施形態のプリント回路板の接続構造が得られる。
以上により得られた本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、上記実施形態4の構成に加えて、ダミーパターン90a,91aを設けているので、子基板7と母基板8との半田付け部位の総面積が上記実施形態4の場合に比べて増えることになる。そのため、半田付け部位にかかる力が分散され、これにより、上記実施形態4に比べて、半田付け部位にかかる応力を低減することができる。
(実施形態6)
ところで、上記実施形態4では、上述のとおり、孔部72は、突起部82を挿通させた際に、突起部82との間に隙間が生じる程度の大きさに形成されている。これにより、図9に示すように、子基板7と母基板8とを接続した際に、これら両基板7,8の膨張・収縮によって、孔部72の周縁部と突起部82との間に無理な力がかからないようにして、子基板7と母基板8の半田付け部に悪影響が及ばないようにしている。
しかしながら、このように孔部72を、突起部82との間に隙間が生じる程度の大きさに形成すると、孔部72と突起部82とを母基板8の表面側又は裏面側のいずれか一方でしか当接させることができないため、子基板7の挿入方向に対して順方向或いは逆方向の一方の応力しか低減できなかった。
そこで、本実施形態では、上記実施形態3と同様に、子基板7と母基板8の絶縁基板70,80の材料として、それぞれ膨張・収縮の少ないものを用いることとしている。このように線膨張率の低いものを用いることにより、膨張・収縮による影響を考慮する必要がない程度にまで低減することができ、これにより、孔部72を突起部82との間に隙間がほとんど生じない程度の大きさにすることができるようになる。
つまり、本実施形態のプリント回路板の接続構造によれば、孔部72に突起部82を挿通させた際に、孔部72と突起部82とを母基板8の表面側及び裏面側の両方でそれぞれ当接させることができるようになるから、子基板7の挿入方向に対して順方向及び逆方向の両方の応力を低減することが可能になる。
(a)は、本発明の実施形態1のプリント回路板の接続構造の要部の概略側面図であり、(b)は、同上の概略裏面図である。 (a)は、同上の子基板の概略側面図であり、(b)は、同図(a)にAで示す部位の概略拡大図である。 (a)は、同上の母基板の概略裏面図であり、(b)は、同図(a)にBで示す部位の概略拡大図である。 同上のプリント回路板の接続構造の概略断面図である。 (a)は、本発明の実施形態2のプリント回路板の接続構造の要部の概略側面図であり、(b)は、同上の概略裏面図である。 (a)は、同上の子基板の概略側面図であり、(b)は、同上の母基板の概略裏面図である。 (a)は、本発明の実施形態4のプリント回路板の接続構造の要部の概略側面図であり、(b)は、同上の概略裏面図である。 (a)は、同上の子基板の概略側面図であり、(b)は、同上の母基板の概略裏面図である。 (a)は、本発明の実施形態5のプリント回路板の接続構造の要部の一方の概略側面図であり、(b)は、同上の他方の概略側面図であり、(c)は、同上の概略裏面図である。 (a)は、同上の子基板の一方の概略側面図であり、(b)は、同上の子基板の他方の概略側面図であり、(c)は、同上の母基板の概略裏面図である。 (a)は、従来のプリント回路板の接続構造の要部の概略正面図であり、(b)は、同上の要部の概略側面図であり、(c)は、同上のプリント回路板の接続構造の概略断面図である。 (a)は、従来の他のプリント回路板の接続構造の要部の概略斜視図であり、(b)は、同上のプリント回路板の接続構造の概略断面図である。
符号の説明
1 子基板
11 接続片
11b 突起部
2 母基板
21 接続孔
30 第1の接続パターン
31 第2の接続パターン

Claims (4)

  1. 第1の接続パターンが形成された接続片を有する第1のプリント回路板と、接続片が挿通される接続孔を有し該接続孔の周縁部に第1の接続パターンに半田付けされる第2の接続パターンが形成された第2のプリント回路と、接続片側と接続孔側のいずれか一方に設けられる係止部、及び、残る他方に設けられ接続片を接続孔内で接続片の挿入方向に交差する方向へ移動させて第1の接続パターンを第2の接続パターンに対する所定位置に位置させた際に係止部に係止される被係止部を備える係止手段とで構成され、被係止部は、接続孔の内側面に突設された複数の突起部からなり、係止部は、接続片に形成され複数の突起部がそれぞれ挿入される孔部からなることを特徴とするプリント回路板の接続構造。
  2. 第1のプリント回路板の接続片に第1のダミー用の接続パターンを設けるとともに、第2のプリント回路板の接続孔の周縁部に第1のダミー用の接続パターンに半田付けされる第2のダミー用の接続パターンを設けていることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路板の接続構造。
  3. 半田付けに用いる半田を、成分に鉛を含有していない無鉛半田としていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント回路板の接続構造。
  4. 両プリント回路板はケースに収納され、該ケースには樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリント回路板の接続構造
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