JP4634834B2 - シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料 - Google Patents

シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料 Download PDF

Info

Publication number
JP4634834B2
JP4634834B2 JP2005078592A JP2005078592A JP4634834B2 JP 4634834 B2 JP4634834 B2 JP 4634834B2 JP 2005078592 A JP2005078592 A JP 2005078592A JP 2005078592 A JP2005078592 A JP 2005078592A JP 4634834 B2 JP4634834 B2 JP 4634834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silsesquioxane polymer
polymer
silsesquioxane
nmr
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005078592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006257321A (ja
Inventor
忠臣 西久保
宏人 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Kanagawa University
Original Assignee
JSR Corp
Kanagawa University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp, Kanagawa University filed Critical JSR Corp
Priority to JP2005078592A priority Critical patent/JP4634834B2/ja
Publication of JP2006257321A publication Critical patent/JP2006257321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4634834B2 publication Critical patent/JP4634834B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Silicon Polymers (AREA)

Description

本発明は、シルセスキオキサン重合体、並びにこのシルセスキオキサン重合体よりなる屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料に関する。
ノルボルナジエン(以下、「NBD」ともいう。)は、紫外線の照射により、分極率の低いクワドリシクラン(以下、「QC」ともいう。)に光原子価異性化し、また、QCは、触媒との接触および短波長の光の照射により、放熱を伴ってNBDに異性化する特性を有することから、NBD構造を有する化合物は、光エネルギーを熱エネルギーに変換して蓄積する光−熱エネルギー変換蓄積材料として注目されている。
また、NBD構造を有する化合物は、異性化したQC構造を有する化合物と異なる屈折率を有する、すなわち光の照射によって屈折率が変化する特性を有することから、例えば光記憶素子や光スイッチシステムに用いられる屈折率変換材料への応用が期待されている。
このような光−熱エネルギー変換蓄積材料および屈折率変換材料においては、容易に成膜され得るものであることが肝要である。そして、従来、成膜化が可能なNBD構造を有する化合物として、NBD構造が導入された種々の重合体が提案されている。また、本発明者らによっても、フェノール性水酸基を数多く有し、熱安定性に優れたカリックスレゾルシンアレーン化合物に対してNBD構造が導入されたカリックスレゾルシンアレーン誘導体が提案されており、そのカリックスレゾルシンアレーン誘導体は光照射によって屈折率が大きく変化する特性を有するものであることが報告されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
一方、カリックスレゾルシンアレーン化合物と同様の特性を有するものとしては、シルセスキオキサン化合物、具体的には、かご構造、ランダムに三次元架橋したゲル構造あるいははしご型構造を有するポリシロキサンが挙げられ、特にはしご型構造を有するシルセスキオキサン重合体は、凡用の有機溶媒に可溶であって優れた耐久性および耐候性を有することから、高い成形性が得られるものであることが知られており、種々の研究がなされている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開2003−306470号公報 特開2004−262822号公報 A.Ueyama,S.Yamamoto,H.Adachiand I.Karino,Polym.Mat.Sci.and Eng.,67,246(1992)
本発明は、以上のような事情を背景として、はしご型構造のシルセスキオキサン化合物について種々の研究を行った結果として得られたものである。
本発明の第1の目的は、光反応性基を有する新規なシルセスキオキサン重合体を提供することにある。
本発明の第2の目的は、屈折率の変化量が大きく、しかも、容易に成膜することができる屈折率変換材料を提供することにある。
本発明の第3の目的は、蓄熱量が大きく、しかも、容易に成膜することができる光−熱エネルギー変換蓄積材料を提供することにある。
本発明のシルセスキオキサン重合体は、下記式(1)で表される繰り返し単位により構成され、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定されるポリスチレン換算数平均分子量が3,000〜300,000であることを特徴とする。
Figure 0004634834
〔式中、R1 は、下記式(a)で表される基を示す。nは繰り返し数である。〕
Figure 0004634834
〔式中、R2 は、下記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される基を示す。〕
Figure 0004634834
〔式(ホ)において、R3 は、水素原子、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のシクロアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキル基または−CF3 基を示す。〕
本発明のシルセスキオキサン重合体は、下記式(2)で表される繰り返し単位により構成されているシルセスキオキサン重合体および下記式(3)で表される化合物を反応させることにより、製造することができる。
Figure 0004634834
〔式中、R5 は、下記式(b)で表される基を示す。nは繰り返し数である。〕
Figure 0004634834
Figure 0004634834
〔式中、R2 は、上記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される基を示す。〕
本発明のシルセスキオキサン重合体の製造方法においては、式(2)で表されるシルセスキオキサン重合体が、下記式(4)で表される化合物を触媒の存在下において反応させることにより得られるものであることが好ましい。
Figure 0004634834
本発明の屈折率変換材料は、上記のシルセスキオキサン重合体よりなることを特徴とする。
本発明の光−熱エネルギー変換蓄積材料は、上記のシルセスキオキサン重合体よりなることを特徴とする。
本発明のシルセスキオキサン重合体は、優れた耐久性を有すると共に、光照射によって屈折率が変化し、かつ、屈折率の変化量が大きいものである。
本発明の屈折率変換材料は、屈折率の変化量が大きく、しかも、容易に成膜することができるものである。
本発明の光−熱エネルギー変換蓄積材料は、蓄熱量が大きく、しかも、容易に成膜することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のシルセスキオキサン重合体は、上記式(1)で表される繰り返し単位を含有する構成の重合体(以下、「特定のシルセスキオキサン重合体」ともいう。)である。
特定のシルセスキオキサン重合体を示す式(1)において、R1 は、上記式(a)で表される基であり、この式(a)において、R2 は、上記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される光反応性基である。また、nは繰り返し数である。
また、R2 を示す基に係る上記式(ホ)で表される基において、R3 は、水素原子、例えばメトキシ基、イソプロポキシ基などの炭素数1〜10のアルコキシ基、例えばシクロヘキシルオキシ基などの炭素数1〜10のシクロアルコキシ基、例えばtert−ブチル基、デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基または−CF3 基である。
特定のシルセスキオキサン重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算数平均分子量Mn(以下、「数平均分子量Mn」という。)が、例えば3,000〜300,000であり、同分子量分布Mw/Mnが1.1〜20.0である。
このような特定のシルセスキオキサン重合体は、反応式(1)に示すように、上記式(2)で表される繰り返し単位により構成されている反応性基としてクロロメチル基を有するシルセスキオキサン重合体(以下、「原料重合体」ともいう。)と、上記式(3)で表される化合物(以下、「原料化合物」という。)とを反応させることにより得ることができる。
Figure 0004634834
〔式中、R2 は、上記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される基を示す。nは繰り返し数である。〕
原料重合体は、上記式(2)で表されるものであり、この式(2)において、R5 は、上記式(b)で表される基である。
また、原料重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定される数平均分子量Mnが、例えば2,000〜300,000であり、同分子量分布Mw/Mnが1.1〜20.0である。
このような原料重合体は、上記式(4)で表される化合物(以下、「トリメトキシシラン化合物」ともいう。)を触媒の存在下において反応させることにより得られるものである。
原料重合体を得るための反応工程において、溶媒としては、水とトルエンとの混合溶媒などを用いることができる。
触媒としては、トリエチルアミンなどを用いることができ、その使用割合は、トリメトキシシラン化合物1molに対して0.05〜0.3molであることが好ましい。
また、この反応工程における反応条件としては、例えば反応温度が60℃、反応時間が6〜72時間である。
原料化合物は、上記式(3)で表されるものであり、この式(3)において、R2 は、上記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される光反応性基である。
原料重合体と、原料化合物との使用割合は、原料重合体中の式(b)で表される基1molに対して原料化合物が1〜4.0molであることが好ましい。
反応式(1)で示される反応のうち、反応に供される原料化合物が、フェノール性水酸基を有する化合物、具体的には、式(3)において、R2 が式(ロ)、式(ホ)および式(リ)のいずれかである化合物であるものは、適宜の溶媒中において、触媒および塩基を用いて行うことができる。
溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミドなどを用いることができる。
触媒としては、テトラブチルアンモニウムブロミドなどを用いることができる。また、触媒の使用割合は、反応に供する原料重合体および原料化合物に対して0.1〜10mol%であることが好ましい。
塩基としては、水酸化カリウムなどを用いることが好ましい。また、塩基の使用割合は、原料重合体中の式(a)で表される基1molに対して0.6〜3.0molであることが好ましい。
反応条件としては、例えば反応温度が40〜100℃、反応時間が96時間である。
また、反応式(1)で示される反応のうち、反応に供される原料化合物が、カルボキシ基を有する化合物、具体的には、式(3)において、R2 が式(イ)、式(ハ)、式(ニ)、式(ヘ)および式(ト)のいずれかである化合物であるものは、適宜の溶媒中において、塩基を用いて行うことができる。
溶媒としては、ジメチルホルムアミドなどを用いることができる。
塩基としては、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどを用いることができる。また、塩基の使用割合は、原料重合体中の式(a)で表される基1molに対して0.6〜3.0molであることが好ましい。
反応条件としては、例えば反応温度が70℃、反応時間が6時間である。
以上のような本発明に係る特定のシルセスキオキサン重合体は、その骨格構造に由来の優れた耐久性が得られると共に、その繰り返し単位中に、光反応性基を有するため、後述する実施例から明らかなように、特定の光、例えば紫外線を受けることによって屈折率が変化する特性を有し、かつ、屈折率の変化量が大きく、しかも、シルセスキオキサン重合体自体の有する優れた成形性が得られることから、容易に成膜することができる。また、本発明に係る特定のシルセスキオキサン重合体、特に光反応性基として、光可逆的な反応を示す、式(イ)〜式(ヘ)のいずれかで表される基を有するものは、光エネルギーを熱エネルギーに変換して蓄積する特性を有し、かつ、蓄熱量が大きいものである。従って、本発明に係る特定のシルセスキオキサン重合体は、光記憶素子や光スイッチシステムなどに用いられる屈折率変換材料として極めて有用であり、また、光−熱エネルギー変換蓄積材料としても極めて有用である。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〈原料重合体の調製例1〉
(p−クロロメチル)フェニルトリメトキシシラン1.0molを、水2mLとトルエン4mLとの混合溶媒中でトリエチルアミン0.1mmolの存在下において、60℃で24時間の条件で反応させることにより、収率60%で生成物を得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、29Si−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた生成物は、上記式(2)で表される繰り返し単位よりなる重合体〔ポリ(p−クロロメチル)フェニルシルセスキオキサン(以下、「原料重合体(1)」ともいう。)〕であって、数平均分子量Mnが10310であり、分子量分布Mw/Mnが2.49であり、また、はしご型構造を有するものであることが確認された。
原料重合体(1)のIR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析および29Si−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図1(a)、13C−NMRスペクトル図を図1(b)、29Si−NMRスペクトル図を図1(c)に示すと共に、IRスペクトル図を図1(d)に示す。
○IR( film,cm-1):
1606,1504(νC=C aromatic),
1128(νSi−O),
696(νC−Cl)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
4.45(br,2.0H,CH2 Cl),
7.01(br,4.8H,aromatic)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
45.2(CH2 Cl),
127.8,130.3,134.1,139.6(aromatic)
29Si NMR(119MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
−80.6
〈実施例1〉
原料重合体(1)0.684g(1mmol)と、3−フェニル−2,5−ノルボルナジエン−カルボン酸(以下、「PNC」ともいう。)0.934g(4.4mmol)とをジメチルホルムアミド(以下、「DMF」ともいう。)1.5mLに溶解し、更に1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(以下、「DBU」ともいう。)0.682g(4.4mmol)をゆっくり滴下し、70℃で6時間の条件で反応させた。 反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率70%で重合体1.105gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(イ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(1)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが5193であり、分子量分布Mw/Mnが1.08であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(1)におけるエステル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−COO−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により167.5ppmにエステル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対するPNCの導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(1)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図2(a)、13C−NMRスペクトル図を図2(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図2(c)に示す。
図2(a)においては、シルセスキオキサン重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1698(νC=O easter),
1608(νC=C NBD),
1594,1490(νC=C aromatic),
1218(νC−O−C),
1130(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
1.40〜2.30(m,3,4H,CH in NBD),
3.50〜4.10(m,2.6H,CH=CH in NBD),
5.01(br,2.0H,CH2 −OCO),
6.30〜7.81(m,13.3H,aromatic)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
52.9(Ch),
58.6(Ck),
65.4(Cg),
67.9(Ci),
70.6(Ce),
127.6(Cn),
128.5(Cc),
134.0(Cp),
134.1(Ca),
135.5(Cm),
137.0(Cb),
138.8(Cg),
140.8(Cd),
143.6(Cj),
165.0(Cl),
167.5(Cf)
〈実施例2〉
3−フェニル−2,5−ノルボルナジエン−2−(4’−ヒドロキシフェニル)ケトン(以下、「PNHK」ともいう。)1.282g(4.4mmol)、水酸化カリウム0.249g(4.4mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(以下、「TBAB」ともいう。)0.144g(10mol%)の混合物に、DMF2.0mLを加え、室温で2時間撹拌した。その後、DMF1.5mLに溶解させた原料重合体(1)0.619g(1.0mmol)を加え、40℃で96時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に滴下し、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率69%で重合体1.097gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ロ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(2)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが5996であり、分子量分布Mw/Mnが1.12であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(2)におけるエーテル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−O−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により194.6ppmにカルボニル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対するPNHKの導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(2)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図3(a)、13C−NMRスペクトル図を図3(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図3(c)に示す。
図3(a)においては、シルセスキオキサン重合体(2)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1625(νC=C in NBD),
1596,1506(νC=C aromatic),
1249(νC=O ester ),
1133(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
2.00〜2.50(m,2.0H,CH in NBD),
3.80〜4.15(m,2.0H,CH in NBD),
4.94(br,2.0H,−CH2 −O−),
6.00〜7.98(m,15.2H,aromatic,CH=CH in NBD)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
55.3,56.5,69.5(CH in NBD),
71.0(CH2 ),
114.0,134.2(CH=CH),
126.5,127.4,127.8,127.9,130.3,131.5,141.4,143.6,147.2,160.2,161.9(aromatic),
194.6(C=O)
〈実施例3〉
原料重合体(1)0.341g(0.5mmol)と、2−(ベンゾフラン−2−イル)−7,7−ジメチル−3−(5−カルボキシチオフェン−2−イル)−5,6−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ノルボルナジエン(以下、「BMCFn」ともいう。)1.037g(2.2mmol)とをDMF1.1mLに溶解し、更にDBU0.344g(2.2mmol)をゆっくり滴下し、70℃で6時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率66%で重合体0.895gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ハ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(3)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが5379であり、分子量分布Mw/Mnが1.15であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(3)におけるエステル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−COO−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により161.7ppmにエステル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対するBMCFnの導入率は100%であることが明らかになった。
シルセスキオキサン重合体(3)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図4(a)、13C−NMRスペクトル図を図4(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図4(c)に示す。
図4(a)においては、シルセスキオキサン重合体(3)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1710(νC=O ester ),
1608(νC=C NBD),
1560,1509,1392(νC=C aromatic,benzofuran),
1324(νC−F),
1267(νC−O−C ester ),
1213(νC−O−C ether ),
1133(νSi−O),
1022,873,750(benzofuran),
690(thiofuran )
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
1.21(s,6.5H,CH3 in NBD),
3.88(s,2.1H,CH in NBD),
5.23(br,2.0H,CH2 −COO),
6.80〜7.85(m,12.1H,aromatic and benzofuran)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
21.7(CH3 ),
65.4,66.3(CH in NBD),
68.1(CH2 ),
79.7(−CH3 in NBD),
111.1,107.2(CF3 ),
120.6,121.3,122.4,123.4,124.2,125.8,127.2,128.1,133.5,133.8,134.0,134.3,138.0,144.4,144.6,149.6,151.4,155.2(aromatic),
161.7(COO)
〈実施例4〉
原料重合体(1)0.365g(0.5mmol)と、2−(ベンゾチオフェン−2−イル)−7,7−ジメチル−3−(ジメチレンオキシフラン−2−イル)−5,6−ビス(トリフルオロメチル)−2,5−ノルボルナジエン(以下、「NBD」ともいう。)1.181g(2.2mmol)とをDMF1.1mLに溶解し、更にDBU0.356g(2.2mmol)をゆっくり滴下し、70℃で6時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率51%で重合体0.776gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ニ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(4)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが4509であり、分子量分布Mw/Mnが1.10であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(4)におけるエステル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−COO−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により160.9ppmにエステル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対するNBDの導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(4)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図5(a)、13C−NMRスペクトル図を図5(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図5(c)に示す。
図5(a)においては、シルセスキオキサン重合体(4)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1710(νC=O ester ),
1608(νC=C NBD),
1573,1482,1444(νC=C aromatic and furan ),
1363(νC−F),
1265,1245(νC−O−C ester ),
1214(νC−O−C ether ),
1132(νSi−O),
887,806(furan ),
755(thiofuran )
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
1.23(s,6.5H,CH3 in NBD),
3.78〜4.40(m,6.2H,CH in NBD and dimethylene ),
5.22(br,2.0H,CH2 −COO),
6.78〜7.78(m,10.4H,aromatic and thiofuran )
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
22.0(CH3 ),
63.9,64.5,64.9,65.7(CH in NBD and CH2 ),
67.0(CH2 ),
80.7(−CH3 in NBD),
106.2,111.1(CF3 ),
118.9,120.6,120.8,121.1,122.4,122.6,123.1,123.8,125.4,127.0,128.3,134.2,135.9,136.7,137.6,138.5,139.6,144.3,145.3,151.4,155.0(aromatic,furan and benzothiofuran),
160.9(COO)
〈実施例5〉
4−フェニルアゾフェノール0.878g(4.4mmol)、水酸化カリウム0.249g(4.4mmol)、TBAB0.152g(10mol%)の混合物に、N−メチル−2−ピロリドン(以下、「NMP」ともいう。)1.5mLを加え、2時間撹拌した。その後、NMP1.5mLに溶解させた原料重合体(1)0.686g(1.0mmol)を加え、100℃で96時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に滴下し、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率81%で重合体1.126gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ホ)で表され、R3 が水素原子を示す基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(6)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが5446であり、分子量分布Mw/Mnが1.24であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(6)にけるエーテル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−O−CH2 −基に起因するの新たなピークを確認したことから、原料重合体(1)に対する4−フェニルアゾフェノールの導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(6)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図6(a)、13C−NMRスペクトル図を図6(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図6(c)に示す。
図7(a)においては、シルセスキオキサン重合体(6)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1600,1500(νC=C aromatic),
1249(νC=O ester ),
1137(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
4.82(br,2.0H,CH2 −O),
6.30〜8.19(m,12.5H,aromatic)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
69.9(CH2 ),
114.2,122.5,124.7,126.6,128.9,130.3,134.3,138.9,147.1,152.6,160.8(aromatic)
〈実施例6〉
原料重合体(1)0.685g(1mmol)と、9−アントラセンカルボン酸スペーサー1.318g(4.4mmol)とをDMF1.5mLに溶解し、更にDBU0.678g(4.4mmol)をゆっくり滴下し、70℃で6時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率75%で重合体1.437gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ヘ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(7)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが3199であり、分子量分布Mw/Mnが1.18であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(7)におけるエステル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−COO−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により172.3ppmおよび173.9ppmにエステル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対する9−アントラセンカルボン酸スペーサーの導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(7)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図7(a)、13C−NMRスペクトル図を図7(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図7(c)に示す。
図7(a)においては、シルセスキオキサン重合体(7)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1733(νC=O),
1608,1500(νC=C aromatic),
1213(νC−O−C),
1151,1056,1022(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
1.56〜3.61(m,8.6H,CH,CH=CH in NBD),
4.91(br,2.0H,CH2 −OCO),
6.08(br,4.8H,aromatic in main chain ),
7.30〜8.51(m,9.2H,aromatic in anthracene)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
28.9(Cg),
36.4(Cj),
59.1(Ch),
65.9(Ce),
123.8(Cr),
125.9(Co),
126.5(Cn),
127.0(Cm),
129.0(Cp),
129.1(Cl),
131.0(Ca),
131.2(Ck),
131.3(Cb),
134.1(Cd),
172.3(Cf),
173.9(Ci)
〈実施例7〉
原料重合体(1)0.686g(1mmol)と、1−ナフタレン酢酸0.820g(4.4mmol)とをDMF2mLに溶解し、更にDBU0.686g(4.4mmol)をゆっくり滴下し、70℃で6時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に注ぎ、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率57%で重合体0.792gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(ト)で表される基である繰り返し単位よりなる化合物(以下、「シルセスキオキサン重合体(8)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが4798であり、分子量分布Mw/Mnが1.08であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(8)におけるエステル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−COO−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により171.1ppmにエステル部位に起因する炭素ピークを確認したことから、原料重合体(1)に対する1−ナフタレン酢酸の導入率は100%であることが明らかとなった。
シルセスキオキサン重合体(8)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図8(a)、13C−NMRスペクトル図を図8(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図8(c)に示す。
図8(a)においては、シルセスキオキサン重合体(8)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1735(νC=O),
1606,1509(νC=C aromatic),
1247(νC−O−C),
1128(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
3.92(br,2.0H,CH2 ),
4.83(br,2.0H,COOCH2 ),
6.10〜8.00(m,13.0H,aromatic)
13C NMR(125MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
38.6(CH2 ),
66.0(CH2 ),
123.6,125.3,126.1,127.2,127.9,128.5,130.2,131.8,133.6,134.0,138.4(aromatic),
171.1(COO)
〈実施例8〉
4−ヒドロキシカルコン0.994g(4.4mmol)、水酸化カリウム0.249g(4.4mmol)、TBAB0.145g(10mol%)の混合物に、DMF1.5mLを加え、2時間撹拌した。その後、DMF1.5mLに溶解させた原料重合体(1)0.694g(1.0mmol)を加え、40℃で96時間の条件で反応させた。
反応が終了した後、反応溶液を多量のメタノール中に滴下し、析出した固体を回収した。この固体を、良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にメタノールを用いて2回再沈精製を行うことにより、収率64%で重合体0.975gを得た。
IR分析、 1H−NMR分析、13C−NMR分析、GPC分析の結果から、得られた重合体は、上記式(1)においてR2 が式(リ)で表される基である繰り返し単位よりなる重合体(以下、「シルセスキオキサン重合体(12)」ともいう。)であって、数平均分子量Mnが6765であり、分子量分布Mw/Mnが1.10であることが確認された。また、シルセスキオキサン重合体(12)におけるエーテル化率は100%であり、 1H−NMRスペクトル図によりクロロメチル基に起因するピークの消失と−O−CH2 −基に起因する新たなピークを確認し、13C−NMRスペクトル図により188.0ppmにカルコン部位に起因するC=Oのピークを確認したことから、原料重合体(1)に対する4−ヒドロキシカルコンの導入率は100%であった。
シルセスキオキサン重合体(12)のIR分析、 1H−NMR分析および13C−NMR分析の結果を下記に示し、 1H−NMRスペクトル図を図9(a)、13C−NMRスペクトル図を図9(b)に示すと共に、IRスペクトル図を図9(c)に示す。
図9(a)においては、シルセスキオキサン重合体(12)の 1H−NMRスペクトル図と共に、原料重合体(1)の 1H−NMRスペクトル図を示した。
○IR( film,cm-1):
1606,1508(νC=C aromatic),
1257(νC=O carbonyl),
1218(νC−O−C ether ),
1130(νSi−O)
1H NMR(600MHz,CDCl3 ,TMS)δ(ppm):
4.80(br,2.0H,−CH2 −O−),
6.25〜8.20(m,16.3H,aromatic and CH=CH)
13C NMR(150MHz,CDCl3 )δ(ppm):
69.7(CH2 ),
126.7,144.1(CH=CH),
114.4,121.6,128.3,128.8,130.3,130.8,131.4,134.2,144.9,162.1(aromatic),
188.0(C=O)
以上の実施例1〜実施例8においては、原料重合体として反応に供した原料重合体(1)の数平均分子量が10310であったが、得られたシルセスキオキサン重合体の各々は、その数平均分子量が5000前後と、原料重合体(1)に比して小さくなっている。 このような分子量の減少の原因を調査すべく、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)について29Si−NMR分析を行ったところ、−80ppm付近に原料重合体(1)と同様のピークが得られたことから、骨格構造自体は変化していないことが確認された。従って、分子量の減少は、カラムに吸着が生じたためであると考えられる。
〔シルセスキオキサン重合体の特性〕
(1)光反応特性:
シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(7)の各々を、重合体中の光反応性基の濃度が5×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。また、シルセスキオキサン重合体(2)を、重合体中の光反応性基の濃度が2.5×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。また、シルセスキオキサン重合体(3)、シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)およびシルセスキオキサン重合体(8)の各々を、重合体中の光反応性基の濃度が1×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。
得られた溶液の各々を石英セルに入れ、シルセスキオキサン重合体(7)に係る溶液については2時間の窒素置換を行った後、この溶液に対して、500Wキセノンランプおよび熱線カットフィルターを用い、1.8〜2.0mW/cm2 (313nm)の条件で、光照射時間を変えながら光照射処理を行うと共に、紫外分光光度計により、当該溶液における紫外線の吸光度の変化を測定した。結果を図10〜図15に示す。
また、シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(7)の各々を、重合体中の光反応性基の濃度が5×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。また、シルセスキオキサン重合体(2)を、重合体中の光反応性基の濃度が2.5×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。また、シルセスキオキサン重合体(3)、シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)およびシルセスキオキサン重合体(8)の各々を、重合体中の光反応性基の濃度が1×10-5mol/Lとなるようにテトラヒドロフランに溶解した。
得られた溶液の各々を、石英セルの内壁面に塗布し、室温で2時間減圧乾燥処理することにより、最大吸収波長における吸光度が上記の溶液中の最大吸収波長における吸光度と同程度になるような厚みを有する薄膜を形成した。シルセスキオキサン重合体(7)に係る薄膜については2時間の窒素置換を行った後、石英セル内に形成された薄膜に対して、500Wキセノンランプおよび熱線カットフィルターを用い、1.8〜2.0mW/cm2 (313nm)の条件で、光照射時間を変えながら光照射処理を行うと共に、紫外分光光度計により、当該薄膜における紫外線の吸光度の変化を測定した。結果を図10〜図15に併せて示す。
図10の結果から、シルセスキオキサン重合体(1)は、溶液においては、光異性化反応が光照射時間が6分間で完了し、薄膜においては、光異性化反応が光照射時間が5分間で完了することが確認された。シルセスキオキサン重合体(1)においては、分子同士の密度が狭く効率的にエネルギー移動がなされるために薄膜においての方が光異性化反応の完了時間が速くなったと考えられる。
図11の結果から、シルセスキオキサン重合体(2)は、溶液においては、光異性化反応が光照射時間が3分30秒間で完了し、薄膜においては、光異性化反応が光照射時間が3分間で完了することが確認された。シルセスキオキサン重合体(2)においては、分子同士の密度が狭く効率的にエネルギー移動がなされるために薄膜においての方が光異性化反応の完了時間が速くなったと考えられる。
図12の結果から、シルセスキオキサン重合体(3)は、溶液においては、光異性化反応が光照射時間が6秒間で完了し、薄膜においては、光異性化反応が光照射時間が50秒間で完了することが確認された。シルセスキオキサン重合体(3)においては、嵩高い置換基による立体障害により異性化が進行しにくくなったために薄膜においての方が光異性化反応の完了時間が遅くなったと考えられる。
図13の結果から、シルセスキオキサン重合体(4)は、溶液においては、光異性化反応が光照射時間が7秒間で完了し、薄膜においては、光異性化反応が光照射時間が2分間で完了することが確認された。シルセスキオキサン重合体(4)においては、嵩高い置換基による立体障害により異性化が進行しにくくなったために薄膜においての方が光異性化反応の完了時間が遅くなったと考えられる。
図14の結果から、シルセスキオキサン重合体(6)は、溶液においておよび薄膜においても、光異性化反応が光照射時間が20秒間で完了することが確認された。
図15の結果から、シルセスキオキサン重合体(7)は、溶液においては、光異性化反応が光照射時間が8分間で完了し、薄膜においては、光異性化反応が光照射時間が16分間で完了することが確認された。シルセスキオキサン重合体(7)においては、分子密度が狭くて二量化反応が生じにくくなったために薄膜においての方が光異性化反応の完了時間が遅くなったと考えられる。
また、シルセスキオキサン重合体(8)については、溶液および薄膜においても共に光照射時間が10時間以上となっても光異性化反応が完了しなかった。
また、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)およびシルセスキオキサン重合体(7)の溶液における異性化反応率を一次速度式にプロットした結果を図16〜図19における(a)に示し、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)およびシルセスキオキサン重合体(7)の薄膜における異性化反応率を一次速度式にプロットした結果を図16〜図19における(b)示すと共に、異性化反応率より算出した一次速度定数を表1に示す。ここで、異性化反応率は、最大吸収波長における吸光度の変化から求めた。
図16(a)および(b)においては、各々、シルセスキオキサン重合体(1)に係る値を「■(黒四角)」、シルセスキオキサン重合体(2)に係る値を「●(黒丸)」で示した。図17(a)および(b)においては、各々、シルセスキオキサン重合体(3)に係る値を「■(黒四角)」、シルセスキオキサン重合体(4)に係る値を「●(黒丸)」で示した。図18(a)および(b)においては、シルセスキオキサン重合体(6)に係る値を「●(黒丸)」で示した。
Figure 0004634834
表1の結果から、シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)においては、一次速度定数は薄膜においての方が大きくなっているが、その他のシルセスキオキサン重合体においては、一次速度定数は溶液においての方が大きくなっていることが確認された。また、光反応性基にNBD構造を有するものについて、シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)は、一次速度定数は薄膜においての方が大きくなっているが、シルセスキオキサン重合体(3)およびシルセスキオキサン重合体(4)は、嵩高い置換基の立体障害により異性化が進行しにくくなったために薄膜においての方が一次速度定数が小さくなっていることが確認された。
(2)熱的特性:
シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)〜シルセスキオキサン重合体(8)およびシルセスキオキサン重合体(12)の各々について、窒素気流下、昇温速度10℃/minの条件で、熱重量−示差熱分析を行うことにより、重量減少開始温度(熱分解温度)、5%重量減少温度および10%重量減少温度、並びに600℃における重量減少率を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0004634834
表2の結果から、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)〜シルセスキオキサン重合体(8)およびシルセスキオキサン重合体(12)の各々は、いずれも600℃における重量減少率が24〜50%であり、高い熱安定性を有するものであることが確認された。
また、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)の各々により、薄膜を形成した。得られた薄膜に対してキセノンランプにより1時間光照射処理を行った。この薄膜について、示差走査熱量計(DSC)を用い、示差走査熱分析を行うことにより、蓄熱量を測定した。結果を表3に示す。
Figure 0004634834
表3の結果から、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)の各々は、紫外線が照射されることにより、当該紫外線エネルギーを熱エネルギーとして蓄積する特性を有し、また、蓄積量が大きいものであり、光−熱エネルギー変換蓄積材料として有用なものであることが確認された。
(3)光異性化の繰り返し耐久性:
シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の各々により、石英セル内に薄膜を形成した。得られた薄膜の紫外線の吸光度(以下、「基準吸光度」ともいう。)を紫外分光光度計を用いて測定した後、当該石英セル内に形成された薄膜に対して、シルセスキオキサン重合体(1)については5分間、シルセスキオキサン重合体(2)については3分間光照射することによって異性化させた後、この薄膜を、140℃で15分間の条件で加熱することによって光照射前の構造に異性化させ、紫外分光光度計を用いて紫外線の吸光度を測定した。この操作を1サイクルとして50回繰り返す耐久試験により、光異性化の繰り返し耐久性を評価した。結果を表4および図20に示す。
表4には、50サイクル目の吸光度の基準吸光度に対する比を「耐久度」として示した。
図20には、シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の各々について、各サイクルにおける吸光度(An )の基準吸光度(A0 )に対する比(An /A0 )の変化を示す。この図20においては、シルセスキオキサン重合体(1)に係る値を「■(黒四角)」、シルセスキオキサン重合体(2)に係る値を「●(黒丸)」で示した。
Figure 0004634834
表4および図20の結果から、シルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の各々は、サイクル数が増加するに従って基準吸光度に対する吸光度の比が減少するが、耐久性を有するものであることが確認された。
なお、基準吸光度に対する吸光度の比の減少は、耐久性試験終了にシルセスキオキサン重合体(1)のフィルムおよびシルセスキオキサン重合体(2)のフィルムが有機溶媒に不溶となったことから、光照射によって副反応として架橋反応が起こったためと考えられる。
(4)屈折率変化:
シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)、シルセスキオキサン重合体(7)およびシルセスキオキサン重合体(12)の各々により、スピンコート法によって厚みが約0.3μmの薄膜を形成した。得られた薄膜に対して紫外線を照射し、エリプソメーターを用い、波長632.8nmのレーザー光により、紫外線照射前後における屈折率をそれぞれ測定し、屈折率の変化量を求めた。結果を表5に示す。
Figure 0004634834
表5の結果から明らかなように、シルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)、シルセスキオキサン重合体(6)、シルセスキオキサン重合体(7)およびシルセスキオキサン重合体(12)の各々は、紫外線が照射されることによって屈折率が変化する特性を有し、また、屈折率の変化量が大きいものであり、屈折率変換材料として有用なものであることが確認された。
更に、特にシルセスキオキサン重合体(1)〜シルセスキオキサン重合体(4)およびシルセスキオキサン重合体(12)は、シルセスキオキサン重合体(6)に比して屈折率の変化量が極めて大きいことが確認された。この理由は、繰り返し単位中に多くの機能性基を有するためであると考えられる。
(a)は、原料重合体の調製例1で得られた原料重合体(1)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、原料重合体(1)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、原料重合体(1)における29Si−NMRスペクトル図を示す図であり、(d)は、原料重合体(1)におけるIRスペクトル図である。 (a)は、実施例1に係るシルセスキオキサン重合体(1)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(1)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(1)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例2に係るシルセスキオキサン重合体(2)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(2)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(2)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例3に係るシルセスキオキサン重合体(3)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(3)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(3)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例4に係るシルセスキオキサン重合体(4)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(4)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(4)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(6)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(6)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例6に係るシルセスキオキサン重合体(7)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(7)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(7)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例7に係るシルセスキオキサン重合体(8)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(8)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(8)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例8に係るシルセスキオキサン重合体(12)における 1H−NMRスペクトル図を示す図であり、(b)は、シルセスキオキサン重合体(12)における13C−NMRスペクトル図を示す図であり、(c)は、シルセスキオキサン重合体(12)におけるIRスペクトル図を示す図である。 (a)は、実施例1に係るシルセスキオキサン重合体(1)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例1に係るシルセスキオキサン重合体(1)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例2に係るシルセスキオキサン重合体(2)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例2に係るシルセスキオキサン重合体(2)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例3に係るシルセスキオキサン重合体(3)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例3に係るシルセスキオキサン重合体(3)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例4に係るシルセスキオキサン重合体(4)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例4に係るシルセスキオキサン重合体(4)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例6に係るシルセスキオキサン重合体(7)の溶液における紫外線の吸光度の変化を示す図であり、(b)は、実施例6に係るシルセスキオキサン重合体(7)の薄膜における紫外線の吸光度の変化を示す図である。 (a)は、実施例1および実施例2の各々に係るシルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の溶液における異性化反応率を一次速度式にプロットした図であり、(b)は、実施例1および実施例2の各々に係るシルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の薄膜における異性化反応率を一次速度式にプロットした図である。 (a)は、実施例3および実施例4の各々に係るシルセスキオキサン重合体(3)およびシルセスキオキサン重合体(4)の溶液における異性化反応率を一次速度式にプロットした図であり、(b)は、実施例3および実施例4の各々に係るシルセスキオキサン重合体(3)およびシルセスキオキサン重合体(4)の薄膜における異性化反応率を一次速度式にプロットした図である。 (a)は、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)の溶液における異性化反応率を一次速度式にプロットした図であり、(b)は、実施例5に係るシルセスキオキサン重合体(6)の薄膜における異性化反応率を一次速度式にプロットした図である。 (a)実施例6に係るシルセスキオキサン重合体(7)の溶液における異性化反応率を一次速度式にプロットした図であり、(b)は、実施例6に係るシルセスキオキサン重合体(7)の薄膜における異性化反応率を一次速度式にプロットした図である。 実施例1および実施例2の各々に係るシルセスキオキサン重合体(1)およびシルセスキオキサン重合体(2)の異性化の繰り返し耐久試験において、各サイクルにおける吸光度の基準吸光度に対する比の変化を示す図である。

Claims (3)

  1. 下記式(1)で表される繰り返し単位により構成され、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定されるポリスチレン換算数平均分子量が3,000〜300,000であることを特徴とするシルセスキオキサン重合体。
    Figure 0004634834
    〔式中、R1 は、下記式(a)で表される基を示す。nは繰り返し数である。〕
    Figure 0004634834
    〔式中、R2 は、下記式(イ)〜式(ト)および式(リ)のいずれかで表される基を示す。〕
    Figure 0004634834
    〔式(ホ)において、R3 は、水素原子、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のシクロアルコキシ基、炭素数1〜10のアルキル基または−CF3 を示す。
  2. 請求項1に記載のシルセスキオキサン重合体よりなることを特徴とする屈折率変換材料。
  3. 請求項1に記載のシルセスキオキサン重合体よりなることを特徴とする光−熱エネルギー変換蓄積材料。
JP2005078592A 2005-03-18 2005-03-18 シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料 Expired - Fee Related JP4634834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078592A JP4634834B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078592A JP4634834B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006257321A JP2006257321A (ja) 2006-09-28
JP4634834B2 true JP4634834B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=37096929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078592A Expired - Fee Related JP4634834B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4634834B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337397B2 (ja) * 2008-04-04 2013-11-06 Jsr株式会社 シルセスキオキサン化合物およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
KR20110112641A (ko) * 2010-04-07 2011-10-13 한국과학기술연구원 광활성 그룹을 측쇄로 가지는 사다리 구조의 폴리실세스퀴옥산 및 이의 제조방법
KR102071013B1 (ko) * 2012-05-14 2020-01-29 모멘티브 퍼포먼스 머티리얼즈 인크. 고굴절률 물질

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6059347A (ja) * 1983-09-12 1985-04-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レジスト材料の製造方法
JPS6120032A (ja) * 1984-07-09 1986-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レジスト材料
JPS62269138A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パタ−ン形成用材料及びパタ−ン形成方法
JPH03204887A (ja) * 1989-12-28 1991-09-06 Shiseido Co Ltd シリコーン系桂皮酸誘導体の製造方法
JP2003306470A (ja) * 2002-04-17 2003-10-28 Univ Kanagawa カリックスアレーン誘導体およびその製造方法、シクロデキストリン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP2004262822A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Univ Kanagawa カリックスレゾルシンアレーン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP2005352104A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 反射防止膜材料、及びこれの製造方法、これを用いた反射防止膜、パターン形成

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6059347A (ja) * 1983-09-12 1985-04-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レジスト材料の製造方法
JPS6120032A (ja) * 1984-07-09 1986-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> レジスト材料
JPS62269138A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パタ−ン形成用材料及びパタ−ン形成方法
JPH03204887A (ja) * 1989-12-28 1991-09-06 Shiseido Co Ltd シリコーン系桂皮酸誘導体の製造方法
JP2003306470A (ja) * 2002-04-17 2003-10-28 Univ Kanagawa カリックスアレーン誘導体およびその製造方法、シクロデキストリン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP2004262822A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Univ Kanagawa カリックスレゾルシンアレーン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP2005352104A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 反射防止膜材料、及びこれの製造方法、これを用いた反射防止膜、パターン形成

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006257321A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6773815B2 (ja) 多官能オキセタン系化合物およびその製造方法
Nishikubo et al. Successful synthesis of polymers containing pendant norbornadiene moieties and norbornadiene photochemical valence isomerization
JP4634834B2 (ja) シルセスキオキサン重合体並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
Ding et al. New azo-chromophore-containing multiblock poly (butadiene) s synthesized by the combination of ring-opening metathesis polymerization and click chemistry
Bhunia et al. Synthesis and characterization of polymers from cashewnut shell liquid: a renewable resource: V. Synthesis of copolyester
Deng et al. Multicomponent sequential polymerizations of alkynes, carbonyl chloride and amino ester salts toward helical and luminescent polymers
Li et al. Synthesis and characterization of a new disubstituted polyacetylene containing indolylazo moieties in side chains
Peng et al. Facile synthesis, high thermal stability, and unique optical properties of hyperbranched polyarylenes
Chen et al. Synthesis and characterization of polyketones containing pendant carbazoles
He et al. Synthesis and characterization of a novel photoprocessible hyperbranched azo polymer
JP4669720B2 (ja) カリックスレゾルシンアレーン誘導体およびその製造方法
Yu et al. Synthesis and properties of thermally cross-linkable main-chain azobenzene polymers containing diacetylene moieties
JP5481017B2 (ja) ラダーポリマー誘導体の製造方法
Ma et al. Crosslinkable fluorinated poly (aryl ether ketone) s containing pendent phenylethynyl moieties for optical waveguide devices
Kaya et al. Syntheses and characterizations of oligo (azomethine ether) s derived from 2, 2′-[1, 4-enylenebis (methyleneoxy)] dibenzaldehyde and 2, 2′-[1, 2-phenylenebis (methyleneoxy)] dibenzaldehyde
JP4137669B2 (ja) カリックスレゾルシンアレーン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP5337397B2 (ja) シルセスキオキサン化合物およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP4602807B2 (ja) スチレン系重合体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
JP4593157B2 (ja) 屈折率変換材料
Zhang et al. BCl 3-mediated polycoupling of alkynes and aldehydes: A facile, metal-free multicomponent polymerization route to construct stereoregular functional polymers
Kim et al. Synthesis and characterization of a new polyester having photo-crosslinkable cinnamoyl group
JP3989281B2 (ja) カリックスアレーン誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料および光−熱エネルギー変換蓄積材料
Iizawa et al. Synthesis of rigid polymer containing pendant norbornadiene moieties and its photochemical valence isomerization
JP5191682B2 (ja) 側鎖にアントラセン残基を有するフェノール誘導体及びその製造方法
JP2008222854A (ja) ノボラック誘導体およびその製造方法並びに屈折率変換材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4634834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees