JP4634643B2 - 植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法に係り、さらに詳しくは、既存の写真機を使用せずに、植物(花、葉、その他)の陰影付き画像を芸術性の高い状態で、感光材に感光させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
植物の写真は、屋外はもとより、スタジオ内等でカメラマンの感性を反映させて写実的に撮影することが一般的であった。
またその写真は、あるがままの状態で写実的に撮影されるものであることの他、例えば被写体の背景やライティングを変化させたり、撮影テクニックを工夫したり、さらには写真機のレンズやフィルター、フィルム等の写真装備を変化させる等の工夫を凝らして、変化のある画像を感光材に映し出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来における被写体を感光材に感光させる方法では、いわゆる撮影という範疇の感光方法であったから、植物、特に印象に残り易い花の色、花の影、葉の色、葉の影等のパターンを、幻想的雰囲気を表す複雑なパターンの状態で感光材に表現することが困難であり、その結果、味わいのある変化に富んだ植物の陰影付き画像を感光材に感光させることができなかった。
【0004】
この発明は、写真機を使用することなく、一部の特定部位を写実的に鮮明に表現し、他の一部の特定部位を幻想的雰囲気を表すボカシ状態で表現して、従来の写真機による撮影では表現することが困難であった芸術性に優れた陰影付き画像を、簡単かつ確実に感光材に感光させる方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、感光材の感光面を暗室空間に向けて配置し、被写体植物の少なくとも一部を、上記感光面に密着する状態に配置し、当該被写体植物の他の部分を、上記感光面から僅かに離れるように配置し、このように配置した状態で、光源の光が被写体植物を透過することで、光源の光の照射方向の後方に着色透過光を発現させ、その着色透過光を前記感光面に感光させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
さらに請求項2記載の発明は、感光材の感光面を暗室空間に向けて配置し、被写体植物の少なくとも一部を、上記感光面に密着する状態に配置し、当該被写体植物の他の部分を、上記感光面から僅かに離れるように配置し、このように配置した状態で被写体植物が感光面に圧接されるように被写体植物に加圧力をかけ、光源の光が被写体植物を透過することで、光源の光の照射方向の後方に着色透過光を発現させ、その着色透過光を前記感光面に感光させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
上記した通りの、本発明に係る植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法によれば、その方法により出来上がった画像は奥行きがあり、幻想的雰囲気を表すものとなり、看者に対する訴求力に優れ、ここで得られた画像をパンフレットや各種商品の外装面にプリントした場合等には、当該商品のデザイン価値を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図に基づいて、本発明に係る植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法の一実施の形態を詳説する。
【0009】
図1は、暗室空間6内の保持台1の上面に感光材2を載置させ、その感光面2aを上面に向けた状態で被写体植物3をその上に載せ、その被写体植物3の上方より光源4の光5を照射する状態の正面縦断面図である。
保持台1の上方は暗室空間6に形成されている。
【0010】
図2は、暗室空間6内に保持台1の上面に感光材2を載置させ、その感光面2aを上面に向けた状態で被写体植物3をその上に載せ、さらにこの被写体植物3の上面に光拡散板7を置いて被写体植物3に圧力を付与し、その被写体植物3の上方より光源4の光5を照射する状態の正面縦断面図である。
【0011】
図3は、暗室空間6の内部に光源4を配置し、その暗室空間6の上部付近に設けた光透過板8の上面に被写体植物3を載置し、さらにその被写体植物3の上面に感光材2の感光面2aが被写体植物3と対向するように感光材2を暗室空間6内に設置し、このようにして前記光源4の光5を被写体植物3に向けて照射する状態の正面縦断面図である。
【0012】
本発明は、被写体植物3の一部を感光材2の感光面2aに密着させ、他の部分を感光面2aから僅かに離れるように配置するもので、その場合の離れる寸法は数mmから2cm以内の範囲が好適であり、被写体植物3の大きさ、素材、あるいはボカシ状態の程度等によって、適宜の寸法が選ばれることになる。
【0013】
さらに本発明では、被写体植物3が感光面2aに圧接されるように被写体植物に加圧力をかけることもあり、このようにした場合には、完成する画像の鮮明度が変化し、さらには黒みが勝って表れる陰影の形態が変化することとなる。
すなわち、圧力を強くかけると陰影の周辺のボカシが鮮明状態に近づき、かつ着色透過光の着色状態が強まり、反対に圧力を弱くかけると影の周辺のボカシが一層不鮮明に表れ、かつ着色透過光の着色状態が弱まるようになる。
なお上記の加圧力のかけ方としては、被写体植物に直接加圧力をかけるようにするケースの外、後述する光拡散板7や光透過板8等を介して加圧力をかけるようにするケース等がある。
【0014】
また、被写体植物3に特別の加圧力をかけない場合には、被写体植物3の感光材2の感光面2aに密着している部分の画像が、その他の離れている部分の画像よりも鮮明に表れ、かつ着色透過光の着色状況が強まる傾向がある。
【0015】
次に、光拡散板7の一例としては、乳白色アクリル板や乱反射素材を利用したアクリル板等が考えられ、光源4からの光5を拡散したい場合に使用されるもので、この光拡散板7を使用すると画像や陰影の輪郭部分のボカシの程度が高まることになる。
従って、輪郭部分のボカシを望まない場合には、光拡散板7の使用を制限することが好ましい。
【0016】
また、光透過板8の一例としては、透明アクリル板や透明ガラス板等が考えられ、光源4からの光5をストレートに被写体植物3に照射したい場合に使用されることになる。
【0017】
上述したことを前提として、好みの被写体植物3を選定し、好みの感光方法によって、光源4の設置数や、設置位置、さらには光源の光5の強弱等を変化させて、制作意図に適した光源4を発光させ、被写体植物3の花の色、花の陰影、葉の色、葉の陰影等で表される色のパターンを感光材2の感光面2aに焼きつけることになる。
【0018】
感光材2と被写体植物3と光源4との配置セット例としては、上述の場合に限られることはなく、その外にも例えば被写体植物3の中心に小さな光源4を配置し、その被写体植物3を感光材2で囲い込み、この状態で光源4を発光させて感光材2の感光面2aに、被写体植物3の花の色、花の陰影、葉の色、葉の陰影等で表される色のパターンを焼きつけるようにすることも可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1による植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法によれば、写真機を使用せずに、光源より発せられた光で、花の色、花の陰影、葉の色、葉の陰影で表される味わいのある色のパターンを感光材に感光させることができ、このため、その方法により出来上がった画像は柔らかみと奥行きがあり、大変幻想的なものとなり、看者に対する訴求力に優れ、この画像をパンフレットや各種商品の外装面にプリントした場合には、当該商品のデザイン価値を著しく向上させることとなる。
【0020】
さらに、請求項2による植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法によれば、被写体に圧力をかけることで一層複雑な色のパターンを感光材に感光させることができるという優れた効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法の第1実施の形態の正面縦断面図である。
【図2】本発明に係る植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法の第2実施の形態の正面縦断面図である。
【図3】本発明に係る植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法の第3実施の形態の正面縦断面図である。
【符号の説明】
1…保持台
2…感光材
2a…感光材の感光面
3…被写体植物
4…光源
5…光源からの光
6…暗室空間
7…光拡散板
8…光透過板
Claims (2)
- 感光材の感光面を暗室空間に向けて配置し、被写体植物の少なくとも一部を、上記感光面に密着する状態に配置し、当該被写体植物の他の部分を、上記感光面から僅かに離れるように配置し、このように配置した状態で、光源の光が被写体植物を透過することで、光源の光の照射方向の後方に着色透過光を発現させ、その着色透過光を前記感光面に感光させるようにしたことを特徴とする植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法。
- 感光材の感光面を暗室空間に向けて配置し、被写体植物の少なくとも一部を、上記感光面に密着する状態に配置し、当該被写体植物の他の部分を、上記感光面から僅かに離れるように配置し、このように配置した状態で被写体植物が感光面に圧接されるように被写体植物に加圧力をかけ、光源の光が被写体植物を透過することで、光源の光の照射方向の後方に着色透過光を発現させ、その着色透過光を前記感光面に感光させるようにしたことを特徴とする植物の陰影付き画像を感光材に感光させる方法。
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