JP4633759B2 - ビタビ復号器 - Google Patents

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Description

本発明は、畳み込み符号化されたディジタル信号の復号処理を行うビタビ復号器に関する。
図18は、ビタビ復号器の演算処理の概要を示す(非特許文献1)。ビタビ復号器は、m個の多ビット入力信号{y0 j, y1 j, …, ym-1 j}をある周期Ts で入力し、復号したk個のビット列{x0 j, x1 j, …, xk-1 j}を周期Tb で出力する。符号化率がk/mの場合、mTs =kTb の関係がある。
復号処理では、m個の入力信号y0 j , y1 j , …, ym-1 jを入力するごとに以下の処理を行う。
(1) ブランチメトリック値の更新
(2) ステートメトリック値の更新
(3) トレースバック用分岐判断フラグの更新
(4) トレースバック
(5) LIFO(Last-In First-Out) 処理
図19は、従来のビタビ復号器の全体構成を示す。図において、ビタビ復号器は、ブランチメトリック演算部(BMU:Branch Metric Unit) 10’、ステートメトリック&トレースバック用分岐判断フラグ演算部(ACS:Add-Compare-Select) 20’、パスメモリ30、ステートメトリックメモリ40、後入れ先出しメモリ(LIFO:Last-In First-Out)50、制御部60’により構成される。
図20は、従来のBMU10’の構成例を示す。図において、BMU10’は、演算部101〜103と、ROM104〜106と、加算処理を行う加算部191〜193およびレジスタ194〜196により構成される。ROM104〜106は、畳み込み符号時の拘束長Lのシフトレジスタ列で表されるある状態pから次状態qへの遷移に伴い出力されるm個の畳み込み符号化ビット列{b0 g, b1 g, …, bm-1 g}を格納する。ここで、添え字gは、状態遷移(p→q)を表すシンボルである。図中の{b0,b1,…,bm-1p->qは、{b0 g, b1 g, …, bm-1 g},g=(p→q)を略記したものである。なお、拘束長Lのシフトレジスタ列で表される状態の番号付けは、このシフトレジスタの入力側をMSBとする符号無し整数とする。
ブランチメトリック値BMj gの更新では、m個の入力信号(尤度ビット)y0 j, y1 j, …, ym-1 jを入力するごとに、以下の演算をm個の畳み込み符号化ビット列{b0 g, b1 g, …, bm-1 g}のある集合Gについて行う。
BMj g =−Σs(bk g) yk j (kについては0〜(m-1) の和をとる)
{b0 g , b1 g , …, bm-1 g}∈G
ただし、
s(x) =1 (x=1)
s(x) =−1(x=0)
ここで、集合Gとは、状態遷移pからqのすべての組(p,q)に対応する畳み込み符号化ビット列の集合である。
また、畳み込み符号化ビット列{b0 g , b1 g , …, bm-1 g}は、状態遷移pからqと1対1に対応するので、ブランチメトリック値BMj g をλj P->qで表す。ブランチメトリック値の更新に関する従来のBMU10’の動作シーケンスを図21に示す。
図22は、従来のACS20’の構成例を示す。図22において、ACS20’は、単位ブロックごとに、ブランチメトリック値λとステートメトリック値SMを加算する加算部201〜204と、各加算値の大小を判定したトレースバック用分岐判断フラグDを出力する判定部205,206と、そのトレースバック用分岐判断フラグDに応じて各加算値の一方を選択してステートメトリック値SMの更新値として出力する選択部207,208を備えた構成である。
ステートメトリック値SMj+1 2P の更新では、m個の入力信号(尤度ビット)y0 j , y1 j, …, ym-1 jを入力するごとに、以下の演算を上記の状態p(0≦p≦2L-1 −1)について行う。
SMj+1 2P=min(SMj P+λP->2P ,SMj P+2(L-1)+λP+2(L-1)->2P)
j+1 2P=1(SMj P+λP->2P ≧SMj P+2(L-1)+λP+2(L-1)->2P)
j+1 2P=0(その他)
SMj+1 2P+1=min(SMj P+λP->2P+1,SMj P+2(L-1)+λP+2(L-1)->2P+1)
j+1 2P+1=1(SMj P+λP->2P≧SMj P+2(L-1)+λP+2(L-1)->2P+1)
j+1 2P+1=0(その他)
SMj+1 Pは、m個の入力信号(尤度ビット)y0 j , y1 j , …, ym-1 jを受信した後の状態pにおけるステートメトリック値である。Dj+1 Pは、この入力信号に対する状態pにおけるトレースバック用分岐判断フラグである。トレースバック処理を可能とするため、トレースバック用分岐判断フラグDj+1 Pを、すべての状態p(0≦p≦2L-1 −1)および直近の複数の入力信号数j(0≦j≦K)についてメモリに格納する。ステートメトリック値およびトレースバック用分岐判断フラグの更新に関するタイミングチャートを図23に示す。
トレースバック用分岐判断フラグDj+1 2P は、畳み込み符号内の長さLのシフトレジスタが表す現状態2pに遷移したときの前サイクルのシフトレジスタのMSBを表す。このため、トレースバック用分岐判断フラグDj+1 2P を順次トレースバックすることにより、復元したビット列を得ることができる。
トレースバックの処理では、m個の入力信号(尤度ビット)y0 j, y1 j, …, ym-1 jを入力するごとに、メモリに格納したトレースバック用分岐判断フラグをもとに状態遷移を逆行する。経験的に得られるある段数分以上だけ逆行した後、Dj Pの逆シーケンス{Dj P,Dj-1 P,Dj-2 P, …}を得る。LIFO処理では、このDj Pの逆シーケンスを逆読みして、正規の復号結果とする。
Yun-Nan Chang,Hiroshi Suzuki,and Keshab K.Parhi,"A 2-Mb/s 256-State 10-mW Rate-1/3 Viterbi Decoder", IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.35, NO.6, JUNE 2000
以上の処理を行う従来のビタビ復号器では、予め定められた軟判定ビット数に応じたビット幅の算術演算を高速に行うため、固定的な並列構造になっている。このため、軟判定ビット数を小さくして演算ビット幅が縮小した場合でも、回路規模および消費電力などの点で、演算コスト減少の効果を反映しにくい問題があった。
本発明は、要求される復号性能に応じて消費電力を容易に増減させることができ、かつ回路規模を低減できるビタビ復号器を提供することを目的とする。
本発明は、畳み込み符号化されたディジタル信号の復号処理を行うビタビ復号器において、ディジタル信号は、所定範囲の軟判定ビット数が割り当てられたディジタル信号系列であり、多ビットのディジタル信号の算術演算を逐次的に行うシリアル演算処理部と、その演算サイクル数をディジタル信号系列の軟判定ビット数に応じて調整する制御部とを含み、ディジタル信号系列を入力してブランチメトリック値を計算するブランチメトリック演算手段と、多ビットのディジタル信号の算術演算を逐次的に行うシリアル演算処理部と、その演算サイクル数をディジタル信号系列の軟判定ビット数に応じて調整する制御部とを含み、ブランチメトリック演算手段から出力されるブランチメトリック値を入力し、ステートメトリック値を計算するステートメトリック演算手段とを備え、ブランチメトリック演算手段の制御部およびステートメトリック演算手段の制御部は、ディジタル信号系列の軟判定ビット数が増大した場合には演算サイクル数を増大させ、ディジタル信号系列の軟判定ビット数が減少した場合には演算サイクル数を減少させる構成である。
本発明のビタビ復号器におけるブランチメトリック演算手段およびステートメトリック演算手段は、演算サイクルの開始と同時にシリアル演算処理部へのクロック信号の供給を開始し、演算サイクルの終了と同時にシリアル演算処理部へのクロック信号の供給を停止するクロック供給制御手段を含むことを特徴とする。
本発明のビタビ復号器におけるブランチメトリック演算手段およびステートメトリック演算手段は、演算サイクルの開始と同時にシリアル演算処理部への電源の供給を開始し、演算サイクルの終了と同時にシリアル演算処理部への電源の供給を停止する電源供給制御手段を含むことを特徴とする。
本発明のビタビ復号器におけるブランチメトリック演算手段およびステートメトリック演算手段は、演算サイクル数の調整に応じて、シリアル演算処理部へ供給するクロック信号の周波数を調整するクロック周波数調整手段を含むことを特徴とする。
本発明のビタビ復号器では、ブランチメトリック演算手段およびおよびステートメトリック演算手段において、シリアル演算処理部の演算サイクル数をディジタル信号系列のビット幅に応じて調整する。これにより、軟判定ビット数が大きい場合には演算サイクル数が大になって消費電力が大きくなるものの、軟判定ビット数が小さい場合には演算サイクル数が小になって消費電力を小さくすることができる。
すなわち、軟判定ビット数に対応する復号性能と消費電力を同時にスケーリングすることができる。特に、必要とされる復号性能が通信環境により時々刻々に変化する場合、例えば通信環境が良好な場合に復号性能を落とすことによって消費電力を抑えるなど、復号性能と消費電力とを同時に適応的に変化させることにより、平均的な消費電力を低減させることができる。
図1は、本発明のビタビ復号器の基本構成を示す。
図において、本発明のビタビ復号器は、BMU10、ACS20、パスメモリ30、ステートメトリックメモリ40、LIFO50、制御部60を備える構成において、尤度の割当ビット数(軟判定ビット数)nbを動的に変更させたときに、それに応じてBMU10、ACS20の動作を動的に変更可能にすることを特徴とする。
本発明のビタビ復号器が適用される受信装置の構成例を図1(2) に示す。アンテナ1に受信した受信信号を入力するRF部2は、周波数変換、自動利得制御、直交検波により、水平成分のI信号、直交成分のQ信号、受信レベル信号RSSIを出力する。I信号およびQ信号はアナログ/ディジタル(A/D)変換器3−1,3−2を介してディジタル信号に変換され、同期/検波回路4で復調される。受信レベル信号RSSIは、A/D変換器3−3を介してディジタル信号に変換され、信号レベル検出/軟判定ビット数決定部5で受信レベルに応じて割り当てる軟判定ビット数nbを決定する。受信データおよび軟判定ビット数は尤度計算部6に入力され、軟判定ビット数に応じた判定段数で尤度計算を行い、ビタビ復号器7に出力する。ビタビ復号器7は、尤度ビットYと軟判定ビット数(尤度の割当ビット数)nbを入力する構成である。
(BMU10,ACS20の第1の実施形態)
図2は、本発明のビタビ復号器におけるBMU10の第1の実施形態を示す。図20に示す従来のBMU10’との違いは、ブランチメトリック値を求めるための加算演算部をシリアル処理型で構成し、尤度の割当ビット数nbに応じた演算サイクル数を設定するところにある。すなわち、図20に示すパラレル処理型の加算器191〜193およびレジスタ194〜196に代えて、シリアル処理型の1ビット加算器113,123,133、レジスタ114,124,134、選択器115,125,135、シフトレジスタ116,126,136を用い、演算部101〜103の各出力をP/S(パラレル/シリアル)変換器111,121,131を介して1ビット加算器113,123,133にそれぞれ入力し、シフトレジスタ116,126,136の各出力をS/P(シリアル/パラレル)変換器112,122,132を介してそれぞれ出力する。制御部117,127,137は、P/S変換器111,121,131、S/P変換器112,122,132、選択器115,125,135、シフトレジスタ116,126,136を尤度の割当ビット数nbに応じてそれぞれ制御する。なお、図中の{b0,b1,…,bm-1p->qは、{b0 g, b1 g, …, bm-1 g},g=(p→q)を略記したものである。
従来のBMU’におけるパラレル処理型の加算演算では、尤度の割当ビット数nbの増減に応じてBMU内の加算器191〜193に入力するデータのビット幅が変化するので、予め最大のビット幅に合わせて加算器191〜193を構成する必要がある。したがって、尤度の割当ビット数nbが小さく、ビット幅の小さいデータの加算演算が大部分の場合には、加算器191〜193の演算能力がオーバースペックとなり、占有面積や消費電力に対してコストが高くなっていた。
本発明のビタビ復号器におけるBMU10では、加算演算をシリアル形式で行い、尤度の割当ビット数nbが増減した場合の加算演算のビット幅の変化を、制御部117がP/S変換器111と選択器115とシフトレジスタ116とS/P変換器112を制御して演算サイクル数を調整し、制御部127がP/S変換器121と選択器125とシフトレジスタ126とS/P変換器122を制御して演算サイクル数を調整し、制御部137がP/S変換器131と選択器135とシフトレジスタ136とS/P変換器132を制御して演算サイクル数を調整することにより対応する。これにより、1ビット加算器113,123,133の占有面積を最小化したまま、尤度の割当ビット数nbの増減に対応することができる。
図3は、BMU10の第1の実施形態の動作シーケンスを示す。上記のシリアル形式の加算演算により、中間結果が得られるまでの時間t0 j ,t1 j ,…,tm-1 jが尤度の割当ビット数nbに応じて変化する。ここで、tz j(0≦z≦m−1)は、尤度ビットyz jが演算部101,102,103に入力された時点から、シフトレジスタ116,126,136に格納されている第1の中間結果Σk=0 z-1s(bk g)yk j との和をとり、第2の中間結果Σk=0 zs(bk g)yk j を生成するまでの時間を指す。尤度の割当ビット数nbj が相対的に大きい値の場合、t0 j ,t1 j ,…,tm-1 jは全体に大きくなる。逆に、尤度の割当ビット数nbj+1 が相対的に小さい値の場合、t0 j+1 ,t1 j+1 ,…,tm-1 j+1は全体に小さくなる。後者の場合、t0 j+1 ,t1 j+1 ,…,tm-1 j+1がそれぞれ経過した後、次の尤度ビットy1 j+1, …, ym-1 j+1が到着するまでに時間的猶予がある。この時間的猶予の間に、加算器へのクロック供給を停止して消費電力を低減することができる。
図4は、本発明のビタビ復号器におけるACS20の単位ブロックの第1の実施形態を示す。図22,23に示す従来のACS20’の単位ブロックとの違いは、ステートメトリック値およびトレースバック用分岐判断フラグを求めるための加算演算部をシリアル型で構成し、尤度の割当ビット数nbに応じた演算サイクル数を設定するところにある。すなわち、図22,23に示すパラレル処理型の加算器201〜204に代えて、それぞれシリアル処理型の1ビット加算器214,224,234,244、レジスタ215,225,235,245、選択器216,226,236,246、シフトレジスタ217,227,237,247を用いる。ブランチメトリック値λおよびステートメトリック値SMは、P/S変換器211,212、221,222,231,232、241,242を介して、それぞれ1ビット加算器214,224,234,244に入力する。シフトレジスタ217,227,237,247の各出力は、S /P変換器213,223,233,243を介して判定部205,206および選択部207,208に入力する。制御部218,228は、P/S変換器211,212、221,222、231,232、241,242、S/P変換器213,223,233,243、選択器216,226,236,246、シフトレジスタ217,227,237,247を尤度の割当ビット数nbに応じて制御する。
ACS20の単位ブロックでは、尤度ビットy0 j, y1 j, …, ym-1 jごとに、ブランチメトリック値λj P->2P,λj P+2(L-1)->2P と、ステートメトリック値SMj P,SMj P+2(L-1) から、次回のステートメトリック値SMj+1 2P を求めて選択器207から出力し、トレースバック用分岐判断フラグDj+1 2P を判定器205から出力する。また、同時にブランチメトリック値λj P->2P+1,λj P+2(L-1)->2P+1 と、ステートメトリック値SMj P,SMj P+2(L-1) から、次回のステートメトリック値SMj+1 2P+1 を求めて選択器208から出力し、トレースバック用分岐判断フラグDj+1 2P+1 を判定器206から出力する。
従来のパラレル処理型の加算処理では、尤度の割当ビット数nbに応じてACS20’内の加算器201〜204へ入力するステートメトリック値とブランチメトリック値のビット幅が増減するので、これらのデータの中でビット幅が最も大きな場合に合わせて加算器201〜204を構成する必要があった。したがって、尤度の割当ビット数が小さい場合には、加算器201〜204の演算能力がオーバースペックとなり、占有面積や消費電力に対してコストが高くなっていた。
本発明のビタビ復号器におけるACS20では、加算演算をシリアル形式で行い、尤度の割当ビット数nbが増減した場合の加算演算のビット幅の変化を、制御部218がP/S変換器211,212、221,222と、選択器216,226と、シフトレジスタ217,227と、S/P変換器213,223を制御して演算サイクル数を調整し、制御部228がP/S変換器231,232、241,242と、選択器236,246と、シフトレジスタ237,247と、S/P変換器233,243を制御して演算サイクル数を調整することにより対応する。これにより、1ビット加算器214,224,234,244の占有面積を最小化したまま、尤度の割当ビット数nbの増減に対応することができる。
図5は、ACS20の第1の実施形態の動作シーケンスを示す。上記のシリアル形式の加算演算により、中間結果が得られるまでの時間tj が尤度の割当ビット数nbに応じて変化する。ここで、tj はステートメトリック値SMj P,SMj P+2(L-1) とブランチメトリック値λj P->2P,λj P+2(L-1)->2P をP/S変換器に入力した時点から、シリアル型加算器、S/P変換器、比較器、選択器を経て、新たなステートメトリック値SMj+1 2p と新たなトレースバック用分岐判断フラグDj+1 2P とを生成するまでの時間を指す。尤度の割当ビット数nbj ,nbj+1 ,…が相対的に大きい値の場合、tj ,tj+1 ,…は大きくなる。逆に、尤度の割当ビット数nbj+q ,nbj+q+1 ,…が相対的に小さい値の場合、上記の加算演算に要するサイクル数が小さくなり、tj+q ,tj+q+1 ,…は小さくなる。後者の場合、tj+q ,tj+q+1 ,…が経過した後に、次の尤度ビットy0 j+q+1,…が到着するまでに時間的猶予がある。この時間的猶予の間に、加算器へのクロック供給を停止して消費電力を低減することができる。
(BMU10,ACS20の第2の実施形態)
図6は、本発明のビタビ復号器おけるBMU10の第2の実施形態を示す。本実施形態のBMU10は、図2に示す第1の実施形態のBMU10の構成に、演算終了時点判定部141〜143およびクロック供給回路144〜146を加える。演算終了時点判定部141〜143は、加算演算の途中結果が得られた時点(図3のt0 j,t1 j,…に示す)を検出する。クロック供給回路144〜146は、新しい尤度ビット系列の受信を開始すると同時にシリアル型加算部にクロック信号を供給し、演算終了時点判定部141〜143が演算終了を検出すると同時にクロック信号の供給を停止する。BMU10の第2の実施形態の動作シーケンスを図7に示す。
図8は、本発明のビタビ復号器おけるACS20の単位ブロックの第2の実施形態を示す。本実施形態のACS20の単位ブロックは、図4に示す第1の実施形態のACS20の単位ブロックの構成に、演算終了時点判定部251,252およびクロック供給回路253,254を加える。演算終了時点判定部251,252は、加算演算の途中結果が得られた時点(図5のtj ,tj+1 ,…に示す)を検出する。クロック供給回路253,254は、新しい尤度ビット系列の受信を開始すると同時にシリアル型加算部にクロック信号を供給し、演算終了時点判定部251,252が演算終了を検出すると同時にクロック信号の供給を停止する。ACS20の第2の実施形態の動作シーケンスを図9に示す。
(BMU10,ACS20の第3の実施形態)
図10は、本発明のビタビ復号器おけるBMU10の第3の実施形態を示す。本実施形態のBMU10は、図6に示す第2の実施形態のBMU10の構成に電源供給回路151〜153を加える。電源供給回路151〜153は、新しい尤度ビット系列の受信を開始すると同時にシリアル型加算部に電源を供給し、演算終了時点判定部141〜143が演算終了を検出すると同時に電源供給を停止する。ただし、次の演算サイクルで必要となるデータは、電源供給を停止しない記憶回路に格納する。BMU10の第3の実施形態の動作シーケンスを図11に示す。
図12は、本発明のビタビ復号器おけるACS20の単位ブロックの第3の実施形態を示す。本実施形態のACS20の単位ブロックは、図8に示す第2の実施形態のACS20の単位ブロックの構成に電源供給回路261,262を加える。電源供給回路261,262は、新しい尤度ビット系列の受信を開始すると同時にシリアル型加算部に電源を供給し、演算終了時点判定部251,252が演算終了を検出すると同時に電源の供給を停止する。ただし、次の演算サイクルで必要となるデータは、電源供給を停止しない記憶回路に格納する。ACS20の第3の実施形態の動作シーケンスを図13に示す。
(BMU10,ACS20の第4の実施形態)
図14は、本発明のビタビ復号器おけるBMU10の第4の実施形態を示す。本実施形態のBMU10は、図6に示す第2の実施形態のBMU10のクロック供給回路144〜146に代えて、クロック周波数調整回路161〜163を用いる。クロック周波数調整回路161〜163は、演算終了時点判定部141〜143からの情報をもとに、演算終了時点が次の尤度ビットの開始時点にできるだけ近くなるように、シリアル型加算部に供給するクロック信号の周波数を調整する。BMU10の第4の実施形態の動作シーケンスを図15に示す。
なお、尤度の割当ビット数nbj が相対的に大きい場合、尤度ビットが入力されてからBMU値の中間計算値が得られるまでのクロック数が大きくなる。このため、クロック周波数を大きくする。一方、尤度の割当ビット数nbj+1 が相対的に小さい場合、尤度ビットが入力されてからBMU値の中間計算値が得られるまでのクロック数が小さくなる。このため、クロック周波数を小さくする。
図16は、本発明のビタビ復号器おけるACS20の単位ブロックの第4の実施形態を示す。本実施形態のACS20の単位ブロックは、図8に示す第2の実施形態のACS20のクロック供給回路253,254に代えて、クロック周波数調整回路271,272を用いる。クロック周波数調整回路271,272は、演算終了時点判定部251,252からの情報をもとに、演算終了時点が次の尤度ビットの開始時点にできるだけ近くなるように、シリアル型加算部に供給するクロック信号の周波数を調整する。ACS20の第4の実施形態の動作シーケンスを図17に示す。
なお、尤度の割当ビット数nbj が相対的に大きい場合、尤度ビットのシリアル入力が始まってからACS値の中間データが得られるまでのクロック数が大きくなる。このため、クロック周波数を大きくする。一方、尤度の割当ビット数nbj+1 が相対的に小さい場合、尤度ビットのシリアル入力が始まってからACS値の中間データが得られるまでのクロック数が小さくなる。このため、クロック周波数を小さくする。
本発明のビタビ復号器の基本構成を示す図。 BMU10の第1の実施形態を示す図。 第1の実施形態のBMU10の動作シーケンスのタイミングチャート。 ACS20の第1の実施形態を示す図。 第1の実施形態のACS20の動作シーケンスのタイミングチャート。 BMU10の第2の実施形態を示す図。 第2の実施形態のBMU10の動作シーケンスのタイミングチャート。 ACS20の第2の実施形態を示す図。 第2の実施形態のACS20の動作シーケンスのタイミングチャート。 BMU10の第3の実施形態を示す図。 第3の実施形態のBMU10の動作シーケンスのタイミングチャート。 ACS20の第3の実施形態を示す図。 第3の実施形態のACS20の動作シーケンスのタイミングチャート。 BMU10の第4の実施形態を示す図。 第4の実施形態のBMU10の動作シーケンスのタイミングチャート。 ACS20の第4の実施形態を示す図。 第4の実施形態のACS20の動作シーケンスのタイミングチャート。 ビタビ復号器の演算処理の概要を示す図。 従来のビタビ復号器の全体構成を示す図。 従来のBMU10の構成例を示す図。 従来のBMU10の動作シーケンスのタイミングチャート。 従来のACS20の構成例を示す図。 従来のACS20の動作シーケンスのタイミングチャート。
符号の説明
10 ブランチメトリック演算部(BMU)
20 ステートメトリック&トレースバック用分岐判断フラグ演算部(ACS)
30 パスメモリ
40 ステートメトリックメモリ
50 後入れ先出しメモリ(LIFO)
60 制御部
101〜103 演算部
104〜106 ROM
111,121,131 パラレル/シリアル(P/S)変換器
112,122,132 シリアル/パラレル(S/P)変換器
113,123,133 1ビット加算器
114,124,134 レジスタ
115,125,135 選択器
116,126,136 シフトレジスタ
191〜193 加算部
194〜196 レジスタ
201〜204 加算部
205,206 判定部
207,208 選択部
211,221,231,241 パラレル/シリアル(P/S)変換器
212,222,232,242 パラレル/シリアル(P/S)変換器
213,223,233,243 シリアル/パラレル(S/P)変換器
214,224,234,244 1ビット加算器
215,225,235,245 レジスタ
216,226,236,246 選択器
217,227,237,247 シフトレジスタ
218,228 制御部
141〜143,251,252 演算終了時点判定部
144〜146,253,254 クロック供給部
151〜153,261,262 電源供給部
161〜163,271,272 クロック周波数調整部

Claims (4)

  1. 畳み込み符号化されたディジタル信号の復号処理を行うビタビ復号器において、
    前記ディジタル信号は、所定範囲の軟判定ビット数が割り当てられたディジタル信号系列であり、
    多ビットのディジタル信号の算術演算を逐次的に行うシリアル演算処理部と、その演算サイクル数を前記ディジタル信号系列の軟判定ビット数に応じて調整する制御部とを含み、前記ディジタル信号系列を入力してブランチメトリック値を計算するブランチメトリック演算手段と、
    多ビットのディジタル信号の算術演算を逐次的に行うシリアル演算処理部と、その演算サイクル数を前記ディジタル信号系列の軟判定ビット数に応じて調整する制御部とを含み、前記ブランチメトリック演算手段から出力されるブランチメトリック値を入力し、ステートメトリック値を計算するステートメトリック演算手段とを備え
    前記ブランチメトリック演算手段の制御部および前記ステートメトリック演算手段の制御部は、前記ディジタル信号系列の軟判定ビット数が増大した場合には前記演算サイクル数を増大させ、前記ディジタル信号系列の軟判定ビット数が減少した場合には前記演算サイクル数を減少させる構成である
    ことを特徴とするビタビ復号器。
  2. 請求項1に記載のビタビ復号器において、
    前記ブランチメトリック演算手段および前記ステートメトリック演算手段は、演算サイクルの開始と同時に前記シリアル演算処理部へのクロック信号の供給を開始し、演算サイクルの終了と同時に前記シリアル演算処理部へのクロック信号の供給を停止するクロック供給制御手段を含む
    ことを特徴とするビタビ復号器。
  3. 請求項1に記載のビタビ復号器において、
    前記ブランチメトリック演算手段および前記ステートメトリック演算手段は、演算サイクルの開始と同時に前記シリアル演算処理部への電源の供給を開始し、演算サイクルの終了と同時に前記シリアル演算処理部への電源の供給を停止する電源供給制御手段を含む
    ことを特徴とするビタビ復号器。
  4. 請求項1に記載のビタビ復号器において、
    前記ブランチメトリック演算手段および前記ステートメトリック演算手段は、前記演算サイクル数の調整に応じて、前記シリアル演算処理部へ供給するクロック信号の周波数を調整するクロック周波数調整手段を含む
    ことを特徴とするビタビ復号器。
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