JP4633302B2 - 光学的成分測定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、散乱体を含む被測定媒体中の測定対象成分、例えば、血液中の血糖の濃度等を、光学的に測定する光学的成分測定方法および装置に関し、詳しくは、確率統計的なシミュレーションにより測定対象成分の濃度による検出光のスペクトルへの影響を正確に計算することができ、正確な測定結果を得ることのできる光学的成分測定方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体内の血液中の血糖値を測定するには、生体から血液を採取して、その血液試料中の糖(例えば、グルコース等)の濃度を化学分析等により直接測定することが最も一般的であった。しかし、生体から血液を採取するには、そのための専門技術を習得した人員が必要となり、誰にでも簡単に行えるものではない。また、血液を採取される側にとっても、血液採取には痛みや不安が伴うため、できれば血液を採取することなく測定できることが望ましい。このため、生体を傷付けることなく血糖値の測定を行う測定器の実現が待ち望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような、血液試料を採取しての化学分析等による血糖値等の測定では、生体に対する負担が大きいばかりでなく、化学分析等の反応時間により測定時間が長くなるという問題点もあった。また、このような従来技術では、例えば食後の血糖値変動パターンの監視などの連続測定を行うことは実質的に不可能であった。そこで、血液中の血糖値等を測定するのに、光学的成分測定法を利用することが考えられる。これは、血液等の試料に光を入射し、試料を通過した光の検出スペクトルを解析することにより、試料中の測定対象成分の濃度を測定する方法である。
【0004】
しかし、血液等の試料には、目的とする糖(例えば、グルコース等)以外にも様々な化学成分の物質が含まれており、また、光の散乱体となる種々の血球等も含まれている。この他の散乱体としては、皮膚・筋肉などの組織、血液中の血球の細胞核、ミトコンドリアなどがある。このような複雑な混合物試料において、特定成分の濃度を測定することには、以下のような問題点がある。
【0005】
まず、血液等の生体試料に含まれる測定対象成分が種々の値に変化した場合に、検出光のスペクトルがどのように変化するかという、測定対象成分の各濃度に対応する基準となるスペクトルを得ることが困難である。また、測定対象成分以外の成分濃度による検出スペクトルへの影響を予め調べておくことも困難である。これは、このような生体内の試料中の各成分濃度を任意の値に変化させることは、生体に深刻な影響を与えてしまうことが多いからである。この他にも、温度による影響や、散乱体による影響を考慮して、すべての状況での検出光のスペクトル変化を予め測定しておくことは極めて困難である。
【0006】
このような、測定対象成分の濃度、他の成分の濃度、温度、散乱体の濃度等の種々の要因による検出光スペクトルの変化が予めわかっていれば、実際に検出光スペクトルを測定して、その結果から多変量解析により測定対象成分の濃度を求めることができる。しかし、前述のように、これらの種々の要因による検出光スペクトルの変化を予め測定しておくことは極めて困難である。
【0007】
そこで、本発明は、確率統計的なシミュレーションにより測定対象成分の濃度による検出光のスペクトルへの影響を正確に計算することができ、正確な測定結果を得ることのできる光学的成分測定方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光学的成分測定方法は、散乱体を含む被測定媒体に光を入射させ、前記被測定媒体を通過した検出光のスペクトルにより、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を測定する方法であって、前記被測定媒体の光学特性値を求める手順と、確率統計的なシミュレーションにより、前記被測定媒体内の光の光路を求める手順と、前記シミュレーションにより求めた光路群から、前記光学特性値に対応した光の検出強度に関連するデータテーブルを作成する手順と、前記データテーブルを回帰分析により平滑化した補正データテーブルを作成する手順と、前記補正データテーブルから光の各波長に対応する検出強度を求め、検出光の計算上のスペクトルである参照スペクトルを求める手順と、前記被測定媒体に実際に光を入射させ、検出光の実測スペクトルを求める手順と、前記参照スペクトルと前記実測スペクトルとを比較して、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を演算する手順とを有するものである。
【0009】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記光学的特性値は、吸収係数および等価散乱係数を含むものであることが好ましい。
【0010】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記補正データテーブルは、吸収係数および等価散乱係数の多項式として求めるものであることが好ましい。
【0011】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記シミュレーションは、モンテカルロ法を利用したものであることが好ましい。
【0012】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記検出光として、前記入射光が前記被測定媒体によって散乱された拡散反射光を検出するものであることが好ましい。
【0013】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記被測定媒体を血液とし、測定対象成分を糖とすることができる。
【0014】
また、上記の光学的成分測定方法において、前記被測定媒体に入射させる光は、波長1000〜2500nmの近赤外光であることが好ましい。
【0015】
また、本発明の光学的成分測定装置は、散乱体を含む被測定媒体に光を入射させる手段と、前記被測定媒体を通過した検出光のスペクトルを実測スペクトルとして検出する検出器と、確率統計的なシミュレーションにより求めた、前記被測定媒体の前記光学的特性値に対応した光の検出強度に関連するデータテーブルを、回帰分析により平滑化した補正データテーブルを記憶する手段と、前記補正データテーブルから光の各波長に対応する検出強度を求めることにより、検出光の計算上のスペクトルである参照スペクトルを求め、前記実測スペクトルと前記参照スペクトルとを比較して、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を演算する手段とを有するものである。
【0016】
また、上記の光学的成分測定装置において、前記シミュレーションは、モンテカルロ法を利用したものであることが好ましい。
【0017】
また、上記の光学的成分測定装置において、前記検出器は、前記被測定媒体によって散乱された拡散反射光を検出するものであることが好ましい。
【0018】
また、上記の光学的成分測定装置において、前記被測定媒体を血液とし、測定対象成分を糖とすることができる。
【0019】
また、上記の光学的成分測定装置において、前記被測定媒体に入射させる光は、波長1000〜2500nmの近赤外光であることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、光学的成分測定方法の測定原理について説明する。図1は、光学的成分測定を行う試料に、強度Iinの入射光を入射した場合の入射光と射出光との関係を示す図である。図1(a)は、試料が散乱体を含まない場合である。入射光は、試料により一部が吸収され、強度Iout の射出光として検出される。この場合の吸光度Aは、次式で示される。
A = log(Iin/Iout)= εcd ・・・式1
【0021】
ここで、「log 」は10を底とする対数関数を表し、εは単位距離・単位濃度あたりの吸光係数であり、cは成分の濃度であり、dは試料の厚さすなわち光路長である。式1は、ベール−ランバート(Beer-Lambert)の法則として知られているものである。試料中に散乱体を含んでいない場合には、式1により、入射光の各波長についての吸光度が求められるから、射出光のスペクトルによって、試料に含まれる成分の濃度を求めることは比較的容易である。
【0022】
図1(b)は、試料に散乱体が含まれている場合である。実際の測定試料における散乱体としては、皮膚・筋肉などの組織および/または血液中の血球、細胞核、ミトコンドリアなどがある。この場合、入射光の強度Iinに対する射出光(検出光)の強度Iout は、式1のように簡単に表すことはできない。これは、光の入射点から検出点に至る経路が図示のように種々の経路が存在し、その各経路での光路長も互いに異なるからである。検出光の強度は、光路長の異なる種々の経路を通る光をそれぞれ足し合わせて求める必要がある。
【0023】
本発明では、図1(b)のような散乱体を含む試料に対して、入射光の強度Iinに対する射出光の強度Iout を、確率統計的なシミュレーションによって求めるものである。このようにして、成分の濃度変化に対する検出光の参照スペクトルを求めておき、この参照スペクトルと実際の測定における実測スペクトルとを比較して、試料中の測定対象成分の濃度を算出する。なお、散乱体を含む試料では、図1(c)のように、入射光が試料によって散乱された拡散反射光を検出するようにして、入射光が入射する面と同じ表面で射出光を検出することができる。この場合でも、図1(b)の場合と同様に確率統計的なシミュレーションによって、入射光の強度Iinに対する射出光の強度Iout を求めることができる。
【0024】
確率統計的なシミュレーションとしては、モンテカルロ法を使用することができる。図2は、モンテカルロ法による光路追跡を示す図である。まず、エネルギーW0 の入射光が試料に入射するものとする。入射方向をz軸とする、図示のような直交3軸xyz座標系を考える。この光束は、xyz座標系の原点で散乱され、その散乱光はエネルギーW1 の光束で示される。天頂角θはz軸と散乱光のなす角度であり、方位角φは散乱光のxy平面への投影とx軸とのなす角度である。また、散乱光が次の散乱を受けるまでの行程長をLとする。散乱光の各パラメータは次式で表される。
【0025】
L = −ln(R1)/(μs+μa
θ = f-1(g,R2
φ = 2πR3
【0026】
ここで、「ln」はeを底とする自然対数関数を表す。また、R1 ,R2 ,R3 は、それぞれが、区間[0,1]での一様乱数である。また、μa は測定試料の吸収係数、μs は測定試料の散乱係数、gは散乱の非等方性を示すパラメータである。このパラメータgは、散乱の指向性を表す位相角関数(例えば、Henyey-Greenstein 関数等)を記述するために用いられるパラメータである。上記の式中の関数fは、この位相角関数を用いて表される公知の関数である。
【0027】
エネルギーW1 の光束は、極座標(r,θ,φ)で示される点で次の散乱を受ける。この第2次散乱光は、エネルギーW2 の光束で示される。そして、第2次散乱光は、x’y’z’座標系の極座標(r’,θ’,φ’)で示される点で次の散乱を受ける。このようにして、次々と散乱光の光路を追跡していく。散乱光のエネルギーは、次式により表される。
【0028】
0 = Iin/N
1 = W0{μs/(μs+μa)}
2 = W1{μs/(μs+μa)}= W0{μs/(μs+μa)}2
・ ・ ・
m = Wm-1{μs/(μs+μa)}= W0{μs/(μs+μa)}m
out = W0{μs/(μs+μa)}m
out = Σ iout
【0029】
上記の式において、Nはシミュレーションの回数を示す。すなわち、W0 は各1回のシミュレーションにおける入射光束のエネルギーであり、全入射エネルギーIinをNで割ったものとなる。上記のWm はm回の散乱を受けた後の光束のエネルギーを示すものである。そして、1回のシミュレーションにおける検出光束のエネルギーiout は、光束が検出領域に到達した場合にはm回の散乱を受けた後の光束のエネルギーWm として表され、光束が検出領域に到達しなかった場合には0となる。検出光の全エネルギーIout は、N回のシミュレーションの各回ごとの検出光束のエネルギーiout を全て足し合わせたものとなる。
【0030】
このようにして、入射光の光束に対して、検出位置に到達する光束の光路およびエネルギーをコンピュータによるシミュレーションで求めることができる。モンテカルロ法シミュレーションにおいては、試料の厚さ、生体の皮膚層に相当する試料表面層の厚さ、検出器の形状・寸法等のパラメータが設定される。このシミュレーションを例えば1万回繰り返し、検出位置に到達する光束のエネルギーを足し合わせれば、光伝搬特性を統計的に求めることができる。なお、本発明の実施の形態では、モンテカルロ法による光路追跡を行っているが、モンテカルロ法以外のランダムウォーク法等の他の確率統計的手法を用いて検出光の強度を求めるようにしてもよい。
【0031】
以上のような、測定原理およびシミュレーションによって、光路追跡を行った結果を図3から図8に示す。計算方法は前述のモンテカルロ法を使い、光学特性値の特定の値に対してそれぞれ1万回の光路追跡シミュレーションを行った。光路追跡の終了条件は、光が最初の入射エネルギーの10-4倍のエネルギーにまで減衰した場合、または、光が測定試料の表面に到達した場合とした。なお、このシミュレーションは、厚さが2mmの平板状の測定試料を対象として計算を行ったものである。
【0032】
図3は、測定試料の光学特性値である吸収係数μa と等価散乱係数μs’ を所定範囲内で変化させた場合の拡散反射率Rdの変化を示す図である。図3の三次元表示された曲面が、拡散反射率Rdの変化を示すものである。拡散反射率Rdを示す垂直軸は、 log(1/Rd)によって目盛り付けされている。また、曲面はこの垂直軸の値に対応して白黒階調分けされている。ここで、拡散反射率Rdは、図1(c)に示すように、入射光の強度Iinに対する、入射光と同じ表面での散乱光の検出強度Iout の割合である。また、等価散乱係数μs’ は、散乱係数μs と非等方散乱パラメータgとにより、次式で示されるものである。
μs’=(1−g)μs
【0033】
図3および図4は、吸収係数μa を0.001〜150[cm-1]の範囲で変化させ、等価散乱係数μs’ を0.5〜12.0[cm-1]の範囲で変化させて計算したものである。測定試料の光学特性値としては、この他に屈折率等がある。しかし、この場合には、測定対象成分であるグルコースの濃度変化による測定試料媒体の屈折率の変化量が小さく、シミュレーション結果に対する影響も少ないため、屈折率の変化を無視することができる。図3から図8の計算結果は、グルコースの濃度変化による測定試料媒体の屈折率の変化を無視し、屈折率を固定して計算したものである。
【0034】
これらの光学特性値は光の波長に依存して変化するが、各波長に対応する光学特性値は次のようにして求めることができる。各波長に対して、測定試料に含まれる各溶質成分の純粋成分溶液の吸光度から、前述の式1で示されるベール−ランバートの法則により各成分の吸光係数を求め、その吸光係数と測定試料媒体内の成分濃度比とから吸収係数μa を求めることができる。そして、各波長に対する等価散乱係数μs’ は、測定試料媒体の散乱体特性値(散乱体サイズ、体積分率等)から算出することができるが、それ以外にも、拡散反射吸光度、透過吸光度から算出することもできる。また、これらの光学特性値としては、標準濃度の溶液の光学特性値を文献値や実験値から求め、その光学特性値に基づいて任意の濃度の溶液の光学特性値を求めることもできる。
【0035】
ある光の波長に対して、その波長に対応する測定試料の吸収係数μa と等価散乱係数μs’ が1組定まるから、図3の拡散反射率Rdのデータテーブルを使用すれば、必要な波長範囲での検出光スペクトルを原理的には求めることができるはずである。しかし、図3のデータテーブルは、モンテカルロ法による光路追跡を行っているため、乱数の使用によるばらつきにより、拡散反射率Rdの変化を示す曲面が小刻みに急峻な変化を示している。したがって、図3のデータテーブルをそのまま利用しても、後に詳しく説明するように正確な検出光スペクトルを求めることができない。
【0036】
光路追跡のシミュレーション回数を増大させることにより、このような小刻みで急峻な変化が徐々に平滑化されるものと考えられる。しかし、この曲面が十分に平滑になるまで、シミュレーション回数を増大させることは、計算時間の増大を招き、コンピュータ等の能力による限界もある。
【0037】
図5は、図3の拡散反射率Rdのデータテーブルを使用して求めた検出光のスペクトルを示す図である。すなわち、特定の波長の光に対しては、その波長に対応する測定試料の光学特性値である吸収係数μa と等価散乱係数μs’ が定まるので、その光学特性値に対する拡散反射率Rdは図3のデータテーブルから即座に求まる。図5は必要な波長範囲での各波長に対する拡散反射率Rdを求めて検出光スペクトルとして表示したものである。図5には散乱体が浮遊した純水中のグルコース濃度を100〜10000[mg/dL]の範囲で5段階に変化させた5種類のスペクトル(図7参照)が表示されているが、濃度変化による検出スペクトルへの影響がはっきりしない。これは、図3の拡散反射率Rdのばらつきが、検出スペクトルにも影響しているためである。
【0038】
なお、ここで等価散乱係数μs’ は、グルコース濃度の増分0.001[mol/L]に対して、等価散乱係数が−0.03%変化するものとして計算している。この等価散乱係数のグルコース濃度に対する依存性は、次の文献、Jianan Qu.他,「MONTE CARLO MODELING STUDIES OF THE EFFECT OF PHYSIOLOGICAL FACTORS AND OTHER ANALYTES ON THE DETERMINATION OF GLUCOSE CONCENTRATION IN VIVO BY NEAR INFRARED OPTICAL ABSORPTION AND SCATTERING MEASUREMENTS」,Journal of Biomedical Optics Vol.2,No.3,p.319-325 に記載されたものである。
【0039】
そこで、本発明では、図3の拡散反射率Rdをそのまま使用するのではなく、回帰分析により拡散反射率Rdの平滑化処理を行った補正データテーブルを求め、その補正データテーブルを使用するようにした。図4が、補正後の拡散反射率Rdを表す図である。図4の補正データテーブルは、図3のデータテーブルに比較して滑らかな曲面となっており、小刻みな変化がなくなっていることがわかる。なお、補正データテーブルを求めるにあたり、吸収係数μa と等価散乱係数μs’ の5次以下の項と定数項とを有する回帰多項式を使用し、多重線形回帰分析法により補正データテーブルを計算した。すなわち、図4の補正データテーブルは、吸収係数μa と等価散乱係数μs’ の多項式で表される。
【0040】
図6は、図4の拡散反射率Rdの補正データテーブルを使用して求めた検出光のスペクトルを示す図である。すなわち、特定の波長の光に対しては、その波長に対応する測定試料の光学特性値である吸収係数μa と等価散乱係数μs’ が定まるので、その光学特性値に対する拡散反射率Rdは図4の補正データテーブルから即座に求まる。図6は、このようにして必要な波長範囲での各波長に対する拡散反射率Rdを求めて検出光スペクトルとして表示したものである。図6には、散乱体浮遊液中のグルコース濃度を100〜10000[mg/dL]の範囲で5段階に変化させた5種類のスペクトル(図8参照)が表示されている。このスペクトルは、グルコース濃度に対して、矢印で示すようなはっきりした変化を示す。このように、補正データテーブルからは、濃度変化に応じて安定したスペクトルが得られる。
【0041】
図7は図5のスペクトルの波長1940nm近傍の拡大図であり、同じく、図8は図6のスペクトルの波長1940nm近傍の拡大図である。図3のデータテーブルをそのまま使用して求めた図7のスペクトルでは、シミュレーションによるばらつきのために、濃度変化による検出スペクトルへの影響がはっきりしない。これに対して、図4の補正データテーブルを使用して求めた図8のスペクトルでは、グルコース濃度に対して、矢印で示すようなはっきりした変化を示す。
【0042】
このように、モンテカルロ法による光路追跡シミュレーションによって求めた図3のような拡散反射率Rdのデータテーブルから、回帰分析によって、図4に示すような補正データテーブルを求めて、その補正データテーブルにより検出光のスペクトルを精度良く演算することができる。さらに、このようにして演算したスペクトルを参照スペクトルとして、測定試料を実際に実測して得られた実測スペクトルから測定対象成分の濃度を求めることができる。
【0043】
参照スペクトルとして、測定対象成分やそれ以外の各成分の濃度変化に対する検出光のスペクトル変化を補正データテーブルから演算すれば、多変量解析により実測スペクトルから測定対象成分の濃度を求めることができる。この多変量解析の手法としては、PCR(主成分回帰分析)、MLR(重回帰分析)、PLS(Partial Least Squares Regression)等が使用できる。また、補正データテーブルから、温度による影響や、散乱体による影響も考慮して、様々な状況での検出光のスペクトル変化を演算することができる。
【0044】
図9は、本発明の光学的成分測定装置を示す図である。プローブ1には、照射用光ファイバ2と受光用光ファイバ3の2本の光ファイバが接続されており、図1(c)に示すような、生体試料による拡散反射光を検出する。このプローブ1を、生体表面に押し付けて測定を行う。照射用光ファイバ2には、光源6からの所定の波長域の光(近赤外光、例えば、グルコースの測定においては波長1000〜2500nmの光が使用される。)がプローブ1とは反対側の光ファイバ端部から入射される。この光が照射用光ファイバ2内を伝送されて、プローブ1側の先端部から生体に向けて照射される。
【0045】
照射用光ファイバ2から照射された光は、生体組織によって散乱され、生体内の化学成分により一部が吸収されて、受光用光ファイバ3の先端部に入射する。受光用光ファイバ3に入射した光は、プローブ1とは反対側の光ファイバ端部から出射され、検出器7によりそのスペクトルが検出される。検出されたスペクトルから、演算処理部4によって血糖値等の算出が行われ、表示部44(図10参照)にその値が表示される。
【0046】
図10は、本発明の光学的成分測定装置の演算処理部4の構成を示すブロック図である。演算処理部4には、種々のデータ処理を行うためのCPU40が設けられており、CPU40にはバス41を介してROMやRAM等からなるメモリ42が接続されている。CPU40は、メモリ42に記憶されているプログラムおよびデータに従って動作する。メモリ42には、基本プログラムであるOS(オペレーティング・システム)や、検出器7によって検出されたスペクトルから血糖値等の測定対象成分の濃度を演算するための血糖値演算プログラム421や、表示部44に対して文字や画像の表示を行う表示制御プログラム等が記憶されている。
【0047】
また、メモリ42には、測定対象成分やそれ以外の各成分の濃度変化に対する検出光のスペクトル変化を演算するための補正データテーブル422が記憶されている。補正データテーブル422は、例えば図4で示されるようなものであり、確率統計的なシミュレーションにより測定試料の光学的特性値に対応した光の検出強度に関連するデータテーブルを求め、そのデータテーブルを回帰分析により平滑化したものである。
【0048】
さらに、演算処理部4には、固定ディスク装置43が設けられている。固定ディスク装置43には、メモリ42にロードするための各種プログラムおよび補正データテーブル等のデータ、血糖値の測定データ等が記憶されている。
【0049】
また、演算処理部4には、文字および画像を表示する表示部44がインターフェース回路441を介して接続されているとともに、操作者がデータ等を入力するための入力部45がインターフェース回路451を介して接続されている。表示部44としてはCRTや液晶表示板等が使用でき、入力部45としてはキーボードやポインティングディバイス等が使用できる。表示部44には、血糖値等の測定データが数値やグラフ等によって表示される。入力部45は、例えば血液の温度、散乱体である血球の密度等の血糖値の演算に必要なデータの入力に使用される。
【0050】
さらに、演算処理部4には、測定制御回路46が接続されている。測定制御回路46は、検出器7に接続されており、検出器7を制御するとともに、検出器7によって検出された検出光の実測スペクトルを演算処理部4に入力する。
【0051】
血糖値演算プログラム421は、補正データテーブル422を利用して、測定対象成分やそれ以外の各成分の濃度変化に対する検出光のスペクトル変化を参照スペクトルとして演算し、これらの参照スペクトルと実測スペクトルを比較して多変量解析により血糖値を求める。検出光のスペクトル全体から多変量解析により目的成分の濃度を求めることにより、不要成分による影響を除去することができる。算出した血糖値は、表示部44に表示するとともに、固定ディスク装置43に保存する。
【0052】
以上のように、本発明の光学的成分測定方法および装置によれば、散乱体を含む被測定媒体に光を入射し、光学的に被測定媒体内の測定対象成分の濃度を算出するようにしたので、化学反応等のための時間も不要であり、迅速かつ正確な濃度測定が可能となる。このため、人工透析中の血液の血糖値を連続的にリアルタイムでモニターしたりすることも可能となる。さらに、拡散反射光を検出するようにしたものでは、プローブを生体に押し付けるだけで、生体を全く傷付けることなく生体内の成分濃度の測定を行うことができる。このように、本発明による測定形態としては、生体から血液試料を採取して測定したり、体外の人工腎臓や人工心肺装置等の中を流れる血液をリアルタイムで測定したり、体外から皮膚や生体組織等を通して測定することが可能である。
【0053】
なお、以上の実施の形態では、測定試料に光を入射しその拡散反射光を入射面において検出するようにしているが、測定試料を透過した透過光を透過面において検出するようにしてもよい。さらには、入射光の光軸に対して所定の角度で交差する平面または入射光の光軸と平行な平面を検出面とすることもできる。すなわち、任意の面を検出面として測定を行うことができる。また、本発明は血糖値の測定に限定されることなく、他の任意の成分の濃度測定に応用することができる。さらに、測定に使用する光の波長域は、波長1000〜2500nmの近赤外光を例に挙げたが、この波長域だけでなく、波長がおよそ400〜700nmの可視光、波長700〜4000nmの近赤外光、波長700nm以上の赤外光全域なども使用することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0055】
確率統計的なシミュレーションにより求めたデータテーブルを回帰分析により平滑化した補正データテーブルにより、検出光の参照スペクトルを演算し、光学的に被測定媒体内の測定対象成分の濃度を算出するようにしたので、化学反応等のための時間も不要であり、迅速かつ正確な濃度測定が可能となる。
【0056】
確率統計的なシミュレーションとして、モンテカルロ法を利用したので、短時間で多数回の正確な光路追跡を繰り返すことが可能となり、迅速かつ正確な濃度測定を行うことができる。
【0057】
拡散反射光を検出するようにしたので、プローブを生体に押し付けるだけで、生体を全く傷付けることなく生体内の化学成分の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、光学的成分測定を行う試料への入射光と射出光との関係を示す図である。
【図2】図2は、モンテカルロ法による光路追跡を示す図である。
【図3】図3は、測定試料の吸収係数と等価散乱係数の変化による拡散反射率の変化を表すデータテーブルを示す図である。
【図4】図4は、図3のデータテーブルを回帰分析により補正した補正データテーブルを示す図である。
【図5】図5は、データテーブルから求めた検出光のスペクトルを示す図である。
【図6】図6は、補正データテーブルから求めた検出光のスペクトルを示す図である。
【図7】図7は、図5のスペクトルを部分的に拡大した図である。
【図8】図8は、図6のスペクトルを部分的に拡大した図である。
【図9】図9は、本発明の光学的成分測定装置を示す図である。
【図10】図10は、演算処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…プローブ
2…照射用光ファイバ
3…受光用光ファイバ
4…演算処理部
6…光源
7…検出器
40…CPU
41…バス
42…メモリ
43…固定ディスク装置
44…表示部
45…入力部
46…測定制御回路
441,451…インターフェース回路

Claims (12)

  1. 散乱体を含む被測定媒体に光を入射させ、前記被測定媒体を通過した検出光のスペクトルにより、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を測定する方法であって、
    前記被測定媒体の光学特性値(μa,μs’)を求める手順と、
    確率統計的なシミュレーションにより、前記被測定媒体内の光の光路を求める手順と、
    前記シミュレーションにより求めた光路群から、前記光学特性値(μa,μs’)に対応した光の検出強度に関連するデータテーブルを作成する手順と、
    前記データテーブルを回帰分析により平滑化した補正データテーブルを作成する手順と、
    前記補正データテーブルから光の各波長に対応する検出強度を求め、検出光の計算上のスペクトルである参照スペクトルを求める手順と、
    前記被測定媒体に実際に光を入射させ、検出光の実測スペクトルを求める手順と、
    前記参照スペクトルと前記実測スペクトルとを比較して、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を演算する手順とを有する光学的成分測定方法。
  2. 請求項1に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記光学的特性値は、吸収係数(μa)および等価散乱係数(μs’)を含むものである光学的成分測定方法。
  3. 請求項2に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記補正データテーブルは、吸収係数(μa)および等価散乱係数(μs’)の多項式として求めるものである光学的成分測定方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記シミュレーションは、モンテカルロ法を利用したものである光学的成分測定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記検出光として、前記入射光が前記被測定媒体によって散乱された拡散反射光を検出するものである光学的成分測定方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記被測定媒体は血液であり、測定対象成分は糖である光学的成分測定方法。
  7. 請求項6に記載した光学的成分測定方法であって、
    前記被測定媒体に入射させる光は、波長1000〜2500nmの近赤外光である光学的成分測定方法。
  8. 散乱体を含む被測定媒体に光を入射させる手段(1)と、
    前記被測定媒体を通過した検出光のスペクトルを実測スペクトルとして検出する検出器(7)と、
    確率統計的なシミュレーションにより求めた、前記被測定媒体の前記光学的特性値(μa,μs’)に対応した光の検出強度に関連するデータテーブルを、回帰分析により平滑化した補正データテーブル(422)を記憶する手段(42)と、
    前記補正データテーブルから光の各波長に対応する検出強度を求めることにより、検出光の計算上のスペクトルである参照スペクトルを求め、前記実測スペクトルと前記参照スペクトルとを比較して、前記被測定媒体内の測定対象成分の濃度を演算する手段(421)とを有する光学的成分測定装置。
  9. 請求項8に記載した光学的成分測定装置であって、
    前記シミュレーションは、モンテカルロ法を利用したものである光学的成分測定装置。
  10. 請求項8,9のいずれか1項に記載した光学的成分測定装置であって、
    前記検出器(7)は、前記被測定媒体によって散乱された拡散反射光を検出するものである光学的成分測定装置。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載した光学的成分測定装置であって、
    前記被測定媒体は血液であり、測定対象成分は糖である光学的成分測定装置。
  12. 請求項11に記載した光学的成分測定装置であって、
    前記被測定媒体に入射させる光は、波長1000〜2500nmの近赤外光である光学的成分測定装置。
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