JP4631522B2 - 樹脂磁石成形品加工方法 - Google Patents
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Description
樹脂磁石成形品の射出成形後残存するバリ部を除去する、樹脂磁石成形品のバリ取りにおいて、
密閉型ボックス内で切削刃物を回転させバリ部を削り、さらに、
該密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から該バリ部削り屑を吸引除去する樹脂磁石成形品加工方法であって、
樹脂磁石成形品の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられた該樹脂磁石成形品の中心軸と同心円状に配置された円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間A)が0.5mm〜2.5mmであって、
かつ、
切削刃物回転用軸の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられ・該切削刃物取付ジグ回転軸と同心円状に配置された・円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間B)が0.5mm〜2.5mm、
である密閉型ボックスを使用することを特徴とする、樹脂磁石成形品加工方法、
である。
前記密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から前記バリ部削り屑を吸引除去する際に、
前記隙間A部分に該当する壁穴のボックス内側の壁穴断面積を擂鉢状に増大する構造とすることを特徴とする密閉型ボックスを使用することを特徴とする、(1)に記載の樹脂磁石成型品加工方法、
である。
前記隙間Aと隙間Bを通じて密閉型ボックス内に流入してくる空気を高速気流とし、流入してきた空気が拡散かつ乱気流とされることを特徴とする、(1)〜(2)のいずれかに記載の樹脂磁石成型品加工方法、
である。
切削刃物の回転数をC(rpm)、前記隙間AをD(mm)、前記隙間BをE(mm)、隙間Aを通る空気の流速をVa(m/sec)、隙間Bを通る空気の流速をVb(m/sec)、密閉型ボックス内の真空度をF(mmAq(mm水柱))、風量をG(m3/min)とした場合、
C(rpm)=100rpm〜500rpm、
D(mm)=0.5mm〜2.5mm、
E(mm)=0.5mm〜2.5mm、
Va(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
Vb(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
F(mmAq)=600mmAq〜1500mmAq、
G(m3/min)=1.0m3/min〜2.5m3/min、
とすることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の樹脂磁石成形品加工方法、
である。
樹脂磁石成形品の射出成形後残存するバリ部を除去する、樹脂磁石成形品のバリ取りにおいて、
密閉型ボックス内で切削刃物を回転させバリ部を削り、さらに、
該密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から該バリ部削り屑を吸引除去することを特徴とする、樹脂磁石成形品加工方法、
である。
樹脂磁石成形品の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられた該樹脂磁石成形品の中心軸と同心円状に配置された円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間A)が0.5mm〜2.5mmであって、
かつ、
切削刃物回転用軸の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられ・該切削刃物取付ジグ回転軸と同心円状に配置された・円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間B)が0.5mm〜2.5mm、
である密閉型ボックスを使用する
ことを特徴とする。
磁性粉として異方性フェライト磁性粉を50重量%〜95重量%と、
磁性粉の表面処理剤としてシラン系やチタネート系等のカップリング剤、
樹脂分としてポリアミド樹脂、
流動性を良好にするポリスチレン系・フッ素系滑剤、安定剤、可塑剤、もしくは難燃剤等を50重量%〜5重量%とし、
上記磁性粉と樹脂分等を混合分散し、溶融混練し、ペレット状に成形した後、図1のような装置を用いて、注入口から溶融樹脂磁石を、電磁石あるいは永久磁石で、金型に配置した配向着磁用ヨークにより240K・A/mの磁場を印加しながら射出成形し、磁性粒子を所望の方向に配向着磁し、硬化させ、図3のような4極構成のマグネットローラを得る。
前記密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から前記バリ部削り屑を吸引除去する際に、
前記隙間A部分に該当する壁穴のボックス内側の壁穴断面積を擂鉢状に増大する構造とすることを特徴とする密閉型ボックスを使用することを特徴とする、本発明の第1に記載の樹脂磁石成型品加工方法、
である。
前記隙間Aと隙間Bを通じて密閉型ボックス内に流入してくる空気を高速気流とし、流入してきた空気が拡散かつ乱気流とされることを特徴とする、本発明の第1〜第2のいずれかに記載の樹脂磁石成型品加工方法、
である。
切削刃物の回転数をC(rpm)、前記隙間AをD(mm)、前記隙間BをE(mm)、隙間Aを通る空気の流速をVa(m/sec)、隙間Bを通る空気の流速をVb(m/sec)、密閉型ボックス内の真空度をF(mmAq(mm水柱))、風量をG(m3/min)とした場合、
C(rpm)=100rpm〜500rpm、
D(mm)=0.5mm〜2.5mm、
E(mm)=0.5mm〜2.5mm、
Va(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
Vb(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
F(mmAq)=600mmAq〜1500mmAq、
G(m3/min)=1.0m3/min〜2.5m3/min、
とすることを特徴とする、本発明の第1〜第3のいずれかに記載の樹脂磁石成形品加工方法、
である。
磁性粉として、異方性ストロンチウム(SrO・6Fe2O3)を90重量%とし、樹脂分としてナイロン6(宇部興産1013B)を10重量%(可塑剤、安定剤、滑剤等含む)とし、これらを混合分散し、溶融混練し、ペレット状に成形し、このペレットを溶融状態にし、図1のような射出成形装置により、注入口から溶融樹脂磁石組成物を射出注入し、500K・A/m〜1500K・A/mの磁場を印加しながら、樹脂磁石組成物の磁性粒子を配向着磁し、軸部と本体部も同一材料(上記樹脂磁石組成物)にて一体成形して、図3のようなマグネットローラを得る。図2の装置のように密閉型ボックスの壁にマグネットローラを挿入するための穴、一方前記穴の反対側の壁にはバリ切削用刃物(切削チップ)取り付けジグを挿入するための穴を設け、該マグネットローラおよび該切削刃物を所望の位置に固定し、該マグネットローラを切削刃物(切削チップ)と水平方向にクランプ保持する。前記マグネットローラと穴との隙間Aを1.5mm、前記切削用刃物(切削チップ)と穴との隙間Bを1.5mmとした。更に、密閉型ボックスの該マグネットローラに対する側面の壁には吸引用穴を設ける。上記刃物には切削刃物回転装置を接続し、上記吸引用穴(図2の削り屑吸引口(8))にはバキュームクリーナーの吸引ホースを接続し、切削刃物の先端部分が入った密閉型ボックスを、一体型で移動出来るベース板に取付したものをシリンダーで前進させて、マグネットローラのゲート部を密閉型ボックスの中に所望の位置まで挿入し、切削刃物を回転させバリを切削し、削り屑の吸引を行った。このとき、ボックス内に取り付けられた切削刃物(切削チップ)を所定の位置まで前進させたのち、ベース移動シリンダーを後退させ、切削刃物の回転を止め、バキュームクリーナーによる吸引を停止させた。切削刃物(切削チップ)の回転数は300rpmとした。
前記マグネットローラと穴との隙間Aを2.5mm、前記切削用刃物(切削チップ)と穴との隙間Bを2.5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
切削刃物(切削チップ)の回転数を50rpmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
切削刃物(切削チップ)の回転数を100rpmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
切削刃物(切削チップ)の回転数を500rpmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
切削刃物(切削チップ)の回転数を800rpmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
切削刃物(切削チップ)の回転数を900rpmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
密閉型ボックス壁に開けた穴とマグネットローラとの隙間(隙間A)部分のボックス内側を擂鉢形状にし、擂り鉢構造体の壁面からの角度θ1を30度とする以外はすべて実施例1と同様に行った。
密閉型ボックス壁に開けた穴とマグネットローラとの隙間(隙間A)部分のボックス内側を擂鉢形状にし、擂り鉢構造体の壁面からの角度θ1を45度とする以外はすべて実施例1と同様に行った。
密閉型ボックス壁に開けた穴とマグネットローラとの隙間(隙間A)部分のボックス内側を擂鉢形状にし、擂り鉢構造体の壁面からの角度θ1を60度とする以外はすべて実施例1と同様に行った。
密閉型ボックス壁に開けた穴とマグネットローラとの隙間(隙間A)部分のボックス内側を擂鉢形状にし、擂り鉢構造体の壁面からの角度θ1を20度とする以外はすべて実施例1と同様に行った。
密閉型ボックス壁に開けた穴とマグネットローラとの隙間(隙間A)部分のボックス内側を擂鉢形状にし、擂り鉢構造体の壁面からの角度θ1を70度とする以外はすべて実施例1と同様に行った。
刃物の回転数C=300rpm、隙間Aの空気の流速Va=200m/sec、隙間Bの空気の流速をVb=200m/sec、密閉型ボックス内の真空度をF=600mmAq、バキュウムクリーナーの風量をG=1.0m3/minとする以外は実施例10(θ1を45度)と同様に行った。(この時の隙間AはD=1.5mm、隙間BはE=1.5mm)。
刃物の回転数C=500rpm、隙間Aの空気の流速Va=400m/sec、隙間Bの空気の流速をVb=300m/sec、密閉型ボックス内の真空度をF=750mmAq、バキュウムクリーナーの風量をG=1.8m3/minとする以外は実施例10と同様に行った。
刃物の回転数C=800rpm、隙間Aの空気の流速Va=450m/sec、隙間Bの空気の流速をVb=400m/sec、密閉型ボックス内の真空度をF=900mmAq、バキュウムクリーナーの風量をG=1.9m3/minとする以外は実施例10(θ1を45度)と同様に行った。
刃物の回転数C=900rpm、隙間Aの空気の流速Va=500m/sec、隙間Bの空気の流速をVb=500m/sec、密閉型ボックス内の真空度をF=250mmAq、バキュウムクリーナーの風量をG=2.5m3/minとする以外は実施例10(θ1を45度)と同様に行った。
図2の装置(バリ取り装置)において、隙間Aを0.1mm、隙間Bを0.1mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
図2の装置(バリ取り装置)において、隙間Aを3.0mm、隙間Bを3.0mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
図2の装置(バリ取り装置)において、密閉型ボックスを用いずに、従来通りオープンエアーの状態でバリ取りする以外はすべて実施例1と同様に行った。
2.永久磁石
3.バックヨーク
4.ゲート
5.非磁性体
6.隙間A
7.隙間B
8.削り屑吸引口
9.密閉型ボックス
10.擂鉢状構造体
11.切削刃物
11A.刃物取り付けジグ
12.ストッパー
13.ハイドロチェッカー
14.ベース移動シリンダー
15.切削刃物回転用モーター
16.マグネットローラ本体部
17.マグネットローラ軸部
Claims (4)
- 樹脂磁石成形品の射出成形後残存するバリ部を除去する、樹脂磁石成形品のバリ取りにおいて、
密閉型ボックス内で切削刃物を回転させバリ部を削り、さらに、
該密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から該バリ部削り屑を吸引除去する樹脂磁石成形品加工方法であって、
樹脂磁石成形品の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられた該樹脂磁石成形品の中心軸と同心円状に配置された円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間A)が0.5mm〜2.5mmであって、
かつ、
切削刃物回転用軸の円柱状側面と、
前記密閉型ボックス壁に設けられ・該切削刃物取付ジグ回転軸と同心円状に配置された・円柱状の壁穴の円柱状表面との最短距離(隙間B)が0.5mm〜2.5mm、
である密閉型ボックスを使用することを特徴とする、樹脂磁石成形品加工方法。 - 前記密閉型ボックスに設けられた削り屑吸引口から前記バリ部削り屑を吸引除去する際に、
前記隙間A部分に該当する壁穴のボックス内側の壁穴断面積を擂鉢状に増大する構造とすることを特徴とする密閉型ボックスを使用することを特徴とする、請求項1に記載の樹脂磁石成型品加工方法。 - 前記隙間Aと隙間Bを通じて密閉型ボックス内に流入してくる空気を高速気流とし、流入してきた空気が拡散かつ乱気流とされることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の樹脂磁石成型品加工方法。
- 切削刃物の回転数をC(rpm)、前記隙間AをD(mm)、前記隙間BをE(mm)、隙間Aを通る空気の流速をVa(m/sec)、隙間Bを通る空気の流速をVb(m/sec)、密閉型ボックス内の真空度をF(mmAq(mm水柱))、風量をG(m3/min)とした場合、
C(rpm)=100rpm〜500rpm、
D(mm)=0.5mm〜2.5mm、
E(mm)=0.5mm〜2.5mm、
Va(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
Vb(m/sec)=200m/sec〜500m/sec、
F(mmAq)=600mmAq〜1500mmAq、
G(m3/min)=1.0m3/min〜2.5m3/min、
とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂磁石成形品加工方法。
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