JP2007240986A - マグネットローラ - Google Patents

マグネットローラ Download PDF

Info

Publication number
JP2007240986A
JP2007240986A JP2006064821A JP2006064821A JP2007240986A JP 2007240986 A JP2007240986 A JP 2007240986A JP 2006064821 A JP2006064821 A JP 2006064821A JP 2006064821 A JP2006064821 A JP 2006064821A JP 2007240986 A JP2007240986 A JP 2007240986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
magnet
axial direction
outer diameter
magnet piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006064821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4960642B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Kikuchi
広幸 菊地
Masaharu Iwai
雅治 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Tochigi Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Tochigi Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp, Tochigi Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2006064821A priority Critical patent/JP4960642B2/ja
Publication of JP2007240986A publication Critical patent/JP2007240986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960642B2 publication Critical patent/JP4960642B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 マグネットローラの本体部(マグネット部)の軸方向寸法精度の向上、シャフトに接着された余分なマグネットを除去する工程が必要となり、コストアップの原因のひとつとなっている。
【解決手段】 マグネットローラにおいて、シャフトが少なくとも、
(A)マグネットピースが固着されているシャフト本体部、
(B)該シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部、
(C)該(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部、
を含む、マグネットローラで解決する。シャフト本体部(マグネット接着部)よりマグネットピース端部を軸方向外側に突出させ、突っ切り加工することにより、軸方向寸法精度が向上し、かつシャフトに接着された余分なマグネットを除去する工程が不要となる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、電子写真方式の複写機、ファクシミリ、レーザープリンタなどに使用されるマグネットローラの製造方法およびマグネットローラに関する。
複数のマグネットピースを貼り合わせて形成するマグネットローラにおいて、第14図より、詳細な寸法は不明であるが、マグネットピースが固着されているシャフト部は両端軸部よりも外径が大きくなっており、更に、各マグネットピースはシャフト外径が大きくなった部分の両端よりやや内側に固着されている。(特許文献1)
強磁性材料とバインダーとの混合物により円柱状に一体成形し、中心部に軸を同軸的に固着し、永久磁石部材の外周面には軸方向へ延びる複数個の磁極を設けたマグネットローラにおいて、第1図より、詳細な寸法は不明であるが、永久磁石部材が固着されている軸部は両端軸部よりも外径が大きくなっており、更に、円柱状永久磁石部材は軸径が大きくなった部分の両端よりやや内側に固着されている。(特許文献2)
特開平2−158112号公報。 特開平2−205874号公報。
しかしながら、特許文献1、2ではマグネットピースあるいは円筒状永久磁石部材が固着している軸部から軸方向へ突出すると、上記マグネットピースや円筒状永久磁石部材がフランジの軸受けやフランジ自身に接触し、マグネットピースや円筒状永久磁石部材が削れてしまい、その削れ粉が軸受け部に侵入し、スリーブの回転を阻害する場合がある。従って、上記マグネットピースや円筒状永久磁石部材の軸方向寸法を精度よく成形する必要があり、また、成形後も上記マグネットピースや円筒状永久磁石部材を軸部の所定の位置に正確に固着する必要がある。よって、工程が複雑となり、コストアップの原因のひとつとなっている。
本発明は、以下のマグネットローラである。
強磁性体粉末と樹脂バインダーとを含む溶融状態の混合物を、磁場印加成形により1以上の磁極を有するマグネットピースを成形する工程と、
該マグネットピースをシャフトの外周面上に1以上固着させる工程と、
を含む製造方法で得られうるマグネットローラにおいて、
次の特徴すわなち、
(1)該シャフトが少なくとも、
(A)該マグネットピースが固着されているシャフト本体部、
(B)該シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部、
(C)該(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部、
を含み、
かつ、
(2)前記(A)の該マグネットピースが固着されているシャフト面と該シャフトの回転軸の中心との最短距離Dと、
前記(B)の軸方向内側の端部の半径Eと、
の差で表される(D−E)が、0.05mm以上であって、
かつ、
(3)前記(B)の軸方向外側の端部の外径が、
前記(C)の円筒状部分のシャフト外径より0.4mm以上大きい外径を有する前記(B)を有し、
かつ、
(4)該マグネットピースの軸方向の端部が、前記(A)のシャフト端面より0.1mm以上5mm以下軸方向外側に突出している、
特徴を有するマグネットローラ。
本発明(請求項1)により、軸方向寸法精度が悪い(固着させるシャフト部よりもマグネットの方が長い)ものでも、固着後の後加工によりマグネットの軸方向寸法を容易に精度よくすることができ、また、シャフト面に付着したマグネットの除去作業も激減する。従って、生産性が高い。例えば、高価になりがちな複雑磁気パターンを有するマグネットローラにおいて、コストダウンとなり、コスト競争力が向上するという著しい効果を有する。
本発明は、以下のマグネットローラである。
強磁性体粉末と樹脂バインダーとを含む溶融状態の混合物を、磁場印加成形により1以上の磁極を有するマグネットピースを成形する工程と、
該マグネットピースをシャフトの外周面上に1以上固着させる工程と、
を含む製造方法で得られうるマグネットローラにおいて、
次の特徴すわなち、
(1)該シャフトが少なくとも、
(A)該マグネットピースが固着されているシャフト本体部、
(B)該シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部、
(C)該(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部、
を含み、
かつ、
(2)前記(A)の該マグネットピースが固着されているシャフト面と該シャフトの回転軸の中心との最短距離Dと、
前記(B)の軸方向内側の端部の半径Eと、
の差で表される(D−E)が、0.05mm以上であって、
かつ、
(3)前記(B)の軸方向外側の端部の外径が、
前記(C)の円筒状部分のシャフト外径より0.4mm以上大きい外径を有する前記(B)を有し、
かつ、
(4)該マグネットピースの軸方向の端部が、前記(A)のシャフト端面より0.1mm以上5mm以下軸方向外側に突出している、
特徴を有するマグネットローラ。
なお、固着させるとは、貼り合わせることと実質的に同じ意味である。
図1に示すように、この発明のマグネットローラは、角柱状のシャフトの外周面に断面が異形状の複数のマグネットピースを接着して構成されている。
マグネットピースの材料は、樹脂バインダーとしてエチレンエチルアクリレート樹脂を10重量%(滑剤、安定剤等を含む)、強磁性体粉末として異方性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe23)粉末を90重量%とし、これらを混合して溶融混練し、ペレット状にする。このペレットを溶融状態にして、240K・A/m〜2400K・A/mの磁場を印加しながら溶融樹脂磁石材料を押出成形し、配向着磁して各マグネットピースを得る。
図2のように、シャフト形状を、マグネットを接着する部分(角柱部3)の断面を6mm×6mmの正四角形(軸方向長さ319mm)とし、その両端面より軸方向外側部4をφ5.8mm(軸方向長さは5mm)とし、更にその両端面より軸方向外側部5は、フランジの軸受け(φ5+0.03〜+0.01mm)に見合うようにφ5−0.01〜−0.03mmとする。
上記シャフトを用いて、図3のように各マグネットピース(軸方向長さ335mm)をシャフトの角柱部3より、該マグネットピースが両端面から突出するように固着する。固着には、接着剤として、シアノアクリレート系瞬間接着剤等を用い、マグネットピースとシャフト面、あるいはマグネットピース同士を接着固定する。ただし、固着部分は上記角柱部3とする。
固着後、上記角柱部3から突出したマグネットを、両端面から各0.5mmだけ残し、旋盤にて突っ切り加工(マグネットローラを回転させながら、余分なマグネット部をバイトで削り落とす加工)を行い、マグネット長さを320mmとする。従って、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態(角柱部3よりマグネットが軸方向に突出している)となっている。
マグネットの上記オーバーハング量は0.1mm以上5mm以下が好ましい。0.1mm未満であると突っ切り加工時に刃物(バイト)がシャフト端面に接触し、シャフト端面までも削ってしまう可能性がある。また、5mmを超えると突っ切り加工時にマグネットに欠けが発生する場合がある。
従来のシャフト形状は、マグネットを接着する部分(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを、マグネットピースより長くしていたため、突っ切り加工が可能な外径は6mm×SQRT2=約φ8.5mm以上となるため、突っ切り加工だけでは余分なマグネットを十分除去できず、マグネットの一部が該シャフト部に接着されたまま残り、これらを手作業等で除去していた。
しかしながら、上記のように、シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3の軸方向長さを319mmとし、その両端面より軸方向外側部4をφ5.8mm(軸方向長さは5mm)とすることにより、マグネット接着後の突っ切り加工(突っ切り加工径をφ5.9mmとする)によるマグネット長さ調整が容易となるとともに、マグネットの一部がシャフト部に残ることはなく、後処理(余分なマグネット除去作業)の必要がなくなった。
マグネット両端部はオーバーハングとなっているが、シャフトのφ5.8mmの外側端面がフランジの軸受けに接触するので、マグネット両端面がフランジの軸受けやフランジ端面に直接接触することはない。
軸方向外側部4の外径は、マグネットが固着されている面より0.05mm(外径にすると0.1mm)以上小さくし、かつ軸受部に対応するシャフト外径より0.4mm(外径)以上大きくすることが好ましい。0.05mm(外径で0.1mm)未満の場合は、突っ切り加工する時、刃物(バイト)が軸方向外側部4に接触し、軸方向外側部4を削ってしまう場合がある。また、(軸方向外側部4の外径)<(軸受部に対応するシャフト外径+0.4mm)となると、軸方向外側部4が軸受け(例えば銅系焼結含油軸受け)内径に圧入されて、その結果マグネットローラの外側を回転するスリーブがロックする場合がある。
なお、図2,図3,図4では、軸方向外側部4(B、シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部)は、円柱であるように示されているが、
「(2)前記(A)の該マグネットピースが固着されているシャフト面と該シャフトの回転軸の中心との最短距離Dと、
前記(B)の軸方向内側の端部の半径Eと、
の差で表される(D−E)が、0.05mm以上であって、
かつ、
(3)前記(B)の軸方向外側の端部の外径が、
前記(C)の円筒状部分のシャフト外径より0.4mm以上大きい外径を有する前記(B)を有し、」
ている限りにおいては、
(B)は必ずしも円柱でなくてもよく、例えば円錐の一部を形成するようなテーパ付きの形状でも良いし、また、(B)が円柱状の場合、一部、円柱の表面をシャフト軸方向に溝状のものや穴状のものが1以上形成されているなどが行われていても良い。
上記では正四角形シャフト(角柱状)を例に挙げ説明したが、断面形状を正四角形に制限するものではなく、円形、楕円形、長方形、多角形、等でもよい。
上記では、マグネットピース材料として、樹脂バインダーにエチレンエチルアクリレート樹脂、強磁性粉末に異方性ストロンチウムフェライトを用いたもので説明したが、これらに制限されるものではない。
例えば、樹脂バインダーとしては、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスフィド)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)及びPVC(ポリ塩化ビニル)などの1種類または2種類以上、もしくはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂及びポリイミド樹脂などの熱硬化樹脂の1種類または2種類以上を混合して用いることができる。
ここで、強磁性粉末としては、MO・nFe23(nは自然数)で代表される化学式を持つ異方性フェライト磁性粉などがあげられる。式中のMとして、Sr、Baまたは鉛などの1種類または2種類以上が適宜選択して用いられる。
また、強磁性体粉末が等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉との混合磁性粉を使用することができる。等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉との割合は、2:8〜8:2が適切である。等方性希土類磁性粉の割合が20%未満の場合は、等方性希土類磁性粉を混合した効果が発現せず、また、80%を超える場合は、高磁気特性を得ることができるが、樹脂磁石材料が高価となってしまう。
更に、強磁性体粉末として、異方性フェライト磁性粉、等方性フェライト磁性粉、異方性希土類磁性粉(例えばSmFeN系)、等方性希土類磁性粉(例えばNeFeB系)を単独または2種類以上を混合して使用してもよい。
上記に示した単独磁性粉あるいは混合磁性粉の含有率が50重量%未満では、磁性粉不足により、マグネットピースの磁気特性が低下して所望の磁力が得られにくくなり、
また、それらの含有率が95重量%を超えると、樹脂バインダー不足となり成形性が損なわれるおそれがある。
添加剤としては、磁性粉の表面処理剤としてシラン系やチタネート系等のカップリング剤、流動性を良好にするポリスチレン系・フッ素系滑剤等、安定剤、可塑剤、もしくは難燃剤などを添加する。
本明細書においては、5つの磁極で構成されたマグネットローラを主に説明しているが、本発明は5極マグネットローラのみに限定されない。すなわち、所望の磁束密度と磁界分布により、マグネットピースの数量を選択し、磁極数や磁極位置も適宜設定すればよい。
また、本発明においては、マグネットピースは押出成形にて形成することを主に説明しているが、マグネットピースの成形は射出成形、圧縮成形、あるいはマグネットピースごとに成形方法を変えてもよい。
更に、マグネット部はマグネットピースの貼り合わせではなく、円筒状のマグネットをシャフトの固着するタイプ等にも適用できる。
(実施例1)
マグネットピースの材料として、樹脂バインダーにエチレンエチルアクリレート樹脂(日本ユニカー製PES210)を10重量%(滑剤、安定剤を含む)、強磁性体粉末として異方性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe23)粉末(日本弁柄工業株式会社製NF−350)を90重量%とし、これらを混合して溶融混練し、ペレット状にした。このペレットを溶融状態にして、240K・A/m〜2400K・A/mの磁場を印加しながら溶融樹脂磁石材料を押出成形し、配向着磁して各マグネットピース(5ピース)を得る。
図2のように、シャフト形状を、下記のようにした。
・(A)マグネットピースが固着されているシャフト本体部は、断面を6mm×6mmの正方形(正四角形)とした。すなわち、(A)のマグネットピースが固着されているシャフト面と該シャフトの回転軸の中心との最短距離Dは、3mmである。
・(A)マグネットピースが固着されているシャフト本体部(マグネットを接着する角柱部(断面を6mm×6mmの正四角形))の軸方向長さを319mmとした。
・その(A)シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部(B)(すなわち(A)両端面より軸方向外側部4である(B))の外径をφ5.8mmとした。すなわち、(B)の軸方向内側の端部の半径Eは、2.9mmである。
・かつ前記(B)の軸方向長さを5mmとした。
・すなわち、(D−E)は、0.1mmである。(すなわち、(D−E)が、0.05mm以上である。)
・更に図2の4の両端面(すなわち、(B)の両端面)より軸方向外側部5
(すなわち、(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部(C))の円筒状部分のシャフト外径は、フランジの軸受け(φ5+0.03〜+0.01mm)に見合うように、φ5−0.01〜−0.03mmとした。
・また、図2の5
(すなわち、(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部(C))
の、Dカット側のφ5の軸方向長さを20mm、逆側のφ5の軸方向長さを5mmとした。
・すなわち、(B)の軸方向外側の端部の外径(5.8mm)は、(C)の円筒状部分のシャフト外径(φ5−0.01〜−0.03mm)より0.4mm以上大きい。
上記のシャフトを用いて、得られた各マグネットピースを、軸方向のシャフトDカット側から見た断面が図1に示すように貼り合わせ、軸方向に対し垂直な方向から見ると図3のように固着する。図2のシャフト材質はSUM22で、表面に無電解Niメッキを施した。貼り合わせ(接着)には、シアノアクリレート系瞬間接着剤を用いた。
貼り合わせ後、シャフト角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形部)から突出したマグネットを、両端面から各0.5mmだけ残し、旋盤にて突っ切り加工(マグネットローラを回転させながら、余分なマグネット部をバイトで削り落とす加工)を行い、マグネット長さを320mmとする。(貼り合わせ前のマグネットピース長さは335mm)従って、突っ切り加工後のマグネットローラは図4のようになり、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態となっている。すなわち、マグネットピースの軸方向の端部が、前記(A)(図2の3)のシャフト端面より0.5mm軸方向外側に突出している
形成されたマグネットローラの両端軸部を支持し、マグネットローラを回転させながら、マグネットローラの中心から8mm離れた位置(スリーブ上)にプローブ(磁束密度センサー)をセットし、ガウスメータにてマグネットローラの周方向磁束密度パターン及び軸方向磁束密度パターンを測定した。軸方向磁束密度パターンを測定する場合、まず、マグネットローラ軸方向の中央部分の周方向磁束密度を測定し、各磁極の磁束密度ピーク位置を検出し、それぞれの磁極の磁束密度ピーク位置において、プローブをマグネットローラの軸方向端部からもう一方の端部へスキャンさせて軸方向磁束密度を測定し、軸方向有効磁束密度領域において、最大磁束密度値(bmT)と最小磁束密度値(amT)との差(バラツキ=bmT−amT)を測定することにより、マグネットをオーバーハングさせた場合の磁束密度への影響を調査した。
また、得られたマグネットローラをヒートサイクル試験(―40℃×3hr、70℃×3hrを1サイクルとし、合計40サイクル実施)を行い、試験後のマグネットピースの外観(特に両端部のマグネットピースの剥がれ、等)を詳細に観察した。
更に、従来方法である、突っ切り加工後にシャフト部に接着されたまま残ったマグネットを手作業等で除去しているタクトと比較した。
測定結果を表1に示す。
(実施例2)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを319.98mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを4.51mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部0.01mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(実施例3)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを310mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを9.5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部5mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(実施例4)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを319mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.9mmとし、かつ軸方向長さを5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(実施例5)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを319mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.4mmとし、かつ軸方向長さを5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(実施例6)
シャフト形状を、マグネットを接着する円柱部(断面がφ6mmの円形)の軸方向長さを319mmとし、その両端面より軸方向外側部の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(比較例1)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを320mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを4.5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端面はシャフト角柱部3の両端面と同一面上にある。
測定結果を表1に示す。
(比較例2)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを322mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを3.5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端面はシャフト角柱部両端面より軸方向内側1mmにある。
測定結果を表1に示す。
(比較例3)
シャフト形状を、マグネットを接着する角柱部3(断面が6mm×6mmの正四角形)の軸方向長さを319mmとし、その両端面より軸方向外側部4の外径をφ5mmとし、かつ軸方向長さを5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端部0.5mmはオーバーハング状態となっている。
測定結果を表1に示す。
(比較例4)
シャフト形状を、マグネットを接着する円柱部(断面がφ6mmの円形)の軸方向長さを322mmとし、その両端面より軸方向外側部の外径をφ5.8mmとし、かつ軸方向長さを3.5mmとする以外はすべて実施例1と同様に行った。
従って、マグネット両端面はシャフト円柱部両端面より軸方向内側1mmにある。
測定結果を表1に示す。
Figure 2007240986
マグネットローラ本体部の断面図(シャフトDカット側から見た図) 本発明のシャフト図 本発明のシャフトにマグネットピースを固着した図 突っ切り加工後のマグネットローラの図
符号の説明
1 マグネットピース
2 シャフト
3 シャフト本体部(マグネット接着部)
4 シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部
5 軸受け部に対応するシャフト部
6 マグネット

Claims (1)

  1. 強磁性体粉末と樹脂バインダーとを含む溶融状態の混合物を、磁場印加成形により1以上の磁極を有するマグネットピースを成形する工程と、
    該マグネットピースをシャフトの外周面上に1以上固着させる工程と、
    を含む製造方法で得られうるマグネットローラにおいて、
    次の特徴すわなち、
    (1)該シャフトが少なくとも、
    (A)該マグネットピースが固着されているシャフト本体部、
    (B)該シャフト本体部より軸方向外側に突出させたシャフト部、
    (C)該(B)より軸方向外側に備えられた軸受け部に対応するシャフト部、
    を含み、
    かつ、
    (2)前記(A)の該マグネットピースが固着されているシャフト面と該シャフトの回転軸の中心との最短距離Dと、
    前記(B)の軸方向内側の端部の半径Eと、
    の差で表される(D−E)が、0.05mm以上であって、
    かつ、
    (3)前記(B)の軸方向外側の端部の外径が、
    前記(C)の円筒状部分のシャフト外径より0.4mm以上大きい外径を有する前記(B)を有し、
    かつ、
    (4)該マグネットピースの軸方向の端部が、前記(A)のシャフト端面より0.1mm以上5mm以下軸方向外側に突出している、
    特徴を有するマグネットローラ。
JP2006064821A 2006-03-09 2006-03-09 マグネットローラ Expired - Fee Related JP4960642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006064821A JP4960642B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マグネットローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006064821A JP4960642B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マグネットローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007240986A true JP2007240986A (ja) 2007-09-20
JP4960642B2 JP4960642B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=38586578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006064821A Expired - Fee Related JP4960642B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マグネットローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960642B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976634U (ja) * 1972-10-06 1974-07-03
JPS5526527A (en) * 1978-08-15 1980-02-26 Hitachi Metals Ltd Magnet roll
JPH08334982A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Ricoh Co Ltd 現像装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976634U (ja) * 1972-10-06 1974-07-03
JPS5526527A (en) * 1978-08-15 1980-02-26 Hitachi Metals Ltd Magnet roll
JPH08334982A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Ricoh Co Ltd 現像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4960642B2 (ja) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4960642B2 (ja) マグネットローラ
JPWO2005119374A1 (ja) マグネットローラ
JP2007304237A (ja) 現像ローラ
JP4631521B2 (ja) 樹脂磁石成形品加工方法
JPH1165285A (ja) マグネットローラ及び該マグネットローラを用いた現像ローラ
JP2006308663A (ja) マグネットローラおよび、その製造方法
JP2007142083A (ja) マグネットローラ
JP2008116868A (ja) マグネットローラ
JP4556649B2 (ja) マグネットローラ製造方法
JP2008040007A (ja) マグネットローラ
JP2006100783A (ja) 樹脂磁石材料
JP2010164807A (ja) マグネットローラ
JP2010039447A (ja) マグネットローラおよびその製造方法
JP2006165477A (ja) マグネットローラ
JP2005303115A (ja) マグネットローラおよびマグネットピースの成形用金型
JP2007150005A (ja) マグネットローラ
JP2007033623A (ja) マグネットローラ
JP2007219254A (ja) マグネットローラ
JP2008076553A (ja) マグネットローラ
JP2008300729A (ja) マグネットローラ
JP2007147955A (ja) マグネットローラ
JP2009122485A (ja) マグネットローラの製造方法
JP2005354005A (ja) マグネットピースの成形用金型
JP2007049035A (ja) マグネットローラ
JP2009043926A (ja) マグネットローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110912

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120323

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees