JP4630991B2 - 酸素消光性塗料及び酸素濃度計測装置 - Google Patents

酸素消光性塗料及び酸素濃度計測装置 Download PDF

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Description

本発明は酸素消光性塗料及び酸素消光性塗料を用いた酸素濃度計測装置に関する。
酸素消光性塗料に含有されている色素としては、白金ポルフィリンなどの金属ポルフィリンやルテニウム錯体などの遷移金属錯体などが使用されている。これらの色素に励起光を照射すると、色素分子は励起状態に遷移し、励起状態の色素分子(励起分子)は、基底状態に戻る際に励起光より長い波長の光(ルミネセンス)を発する。しかし、励起分子の周辺に酸素分子が存在すると、励起分子は酸素分子にエネルギを奪われ、酸素分子と励起分子との衝突確率に比例して消光現象が生じる。即ち、色素の発光強度は、色素周辺の雰囲気の酸素濃度によって増減する。従って、この発光強度を光センサ、例えばCCDカメラによって測定すれば色素周辺の酸素濃度を測定することができる。このような酸素濃度計測法を利用した酸素濃度計測装置は、自動車分野と、航空宇宙関係の分野だけでなく様々な分野への応用が期待されている。
特許文献1には、光ファイバの先端に酸素消光性塗料を固定し、その光ファイバを燃料電池内に挿入することによって、燃料電池のカソード極に原料として供給される酸素が電解質膜中を透過しアノード極に漏洩したときの酸素濃度を検出する方法が提案されている。
特開2004−265667号公報
しかし、特許文献1では、氷点下から100数十度の環境下で使用される燃料電池の使用環境を考慮していないため、その冷熱変化により光ファイバ先端に固定された酸素消光性塗料の塗膜は、膨張収縮し、被着体である光ファイバからの剥離や、塗膜自体の裂けが生じ、長期に渡って燃料電池内の酸素濃度を検出することができない。さらに、燃料電池内のガス漏れ検査レベル程度の酸素濃度しか測定できず、発電時の酸素濃度を測定することはできない。
本発明は、冷熱変化時において、被着体に塗布された酸素消光性塗料の塗膜の膨張収縮による被着体からの剥離や、塗膜自体の裂けを改善する酸素消光性塗料を提供する。
また本発明は、冷熱変化時において、被着体に酸素消光性塗料を塗布した発光部における膨張収縮による被着体からの剥離や発光部自体の裂けを改善する酸素濃度計測装置を提供する。
本発明の酸素消光性塗料は、励起光によって発光する色素とバインダとしての酸素透過性高分子とを含む酸素消光性塗料において、前記酸素透過性高分子がポリスチレンであり、前記ポリスチレンの重量平均分子量が80000〜300000の範囲である。
また、前記酸素消光性塗料であって、さらに撥水剤を含有することが好ましい。
また、本発明の酸素濃度計測装置は、被着体に励起光によって発光する色素とバインダとしての酸素透過性高分子とを含む酸素消光性塗料を塗布した発光部と、前記発光部に対して励起光を照射する光照射部と、前記発光部の発光強度を計測する発光計測部と、前記発光計測部によって計測された前記発光部の発光強度から酸素濃度を算出する処理部と、を備え、前記酸素透過性高分子がポリスチレンであり、前記ポリスチレンの重量平均分子量が80000〜300000の範囲である。
また、前記酸素濃度計測装置であって、前記酸素消光性塗料は撥水剤をさらに含有することが好ましい。
また、前記酸素濃度計測装置であって、前記発光部にアニール処理が行われるが好ましい。
本発明に係る酸素消光性塗料では、バインダとしての酸素透過性高分子にポリスチレンを用い、ポリスチレンの重量平均分子量を80000〜300000の範囲にすることにより、被着体に塗布された酸素消光性塗料の塗膜の被着体からの剥離や、塗膜自体の裂けを改善させることができる。
また、本発明に係る酸素濃度計測装置では、バインダとしての酸素透過性高分子の重量平均分子量を80000〜300000の範囲にすることにより、被着体に酸素消光性塗料を塗布した発光部と被着体との剥離や、発光部自体の裂けを改善させることができる。特に冷熱変化時での発光部と被着体との剥離や、発光部自体の裂けを改善させることができるため、酸素濃度計測装置の長期間の使用を確保することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。
まず、本発明の実施形態に係る酸素消光性塗料の一例を以下説明する。
酸素消光性塗料は、色素と酸素透過性高分子と撥水剤とを水、有機溶媒等の溶媒に溶解又は分散させて構成されている。酸素消光性塗料の調整方法は、特に限定されるものではないが、例えば、まず、有機溶媒中に酸素透過性高分子を溶解させ、次にその混合溶液に色素を溶解させ、さらにその混合溶液に撥水剤を溶解させることが好ましい。また溶解させるための各溶液の攪拌時間としては、好ましくは1〜60分、より好ましくは10〜30分である。また攪拌温度としては、室温付近(25度〜30度)であることが好ましい。
酸素消光性塗料中の色素、酸素透過性高分子、撥水剤の混合重量比は特に制限されるものではないが、酸素消光性塗料の総重量に対して色素は0.9〜4.9重量%、酸素透過性高分子は95〜99重量%、撥水剤は0〜0.1重量%であることが好ましい。
酸素透過性高分子は、重量平均分子量(Mw)が80000〜300000の範囲であれば特に制限されるものではないが、好ましくは90000〜200000の範囲であり、さらに好ましくは90000〜110000の範囲である。酸素透過性高分子は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂と、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂と、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、との内少なくとも1つを使用することができる。酸素透過性高分子の重量平均分子量は、触媒とモノマーの仕込み比、反応温度、使用する溶媒の種類等の重合条件、或いは再沈殿の際の精製条件等を変えることによって調整してもよいが、分子量が特定されている市販品の物でも良い。具体的には、ポリスチレン(AVOCADO社製のポリスチレン、重量平均分子量100000)が挙げられる。酸素透過性高分子の重量平均分子量が80000より小さいと、被着体に塗布された酸素消光性塗料の塗膜強度が低下するため、冷熱変化時において、塗膜の膨張収縮により塗膜の裂けが生じやすくなり、また重量平均分子量が300000より大きいと、塗膜自体の強度が高くなりすぎるため、冷熱変化時において、塗膜の膨張収縮による塗膜自体の裂けが生じ易くなる。一般に平均分子量は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)があるが、粘性など塗装に重要な物性量は重量平均分子量の方に依存すると考えられている。実施例で使用した酸素透過性高分子は市販のものであり、重量平均分子量の測定方法については製造者に依存するが、一般的にガスクロマトグラフィ(GPO)を使用する。酸素透過性高分子のガラス転移温度(Tg)としては、好ましくは85度〜200度、より好ましくは100度〜150度の範囲である。
色素としては、励起光により蛍光、燐光等を発光し、酸素消光性を示すものであれば特に制限されるものではない。例えば、白金オクタエチルポルフィリン、白金テトラペンタフルオロフェニルポルフィリンなどの白金ポルフィリン等の金属ポルフィリン錯体、フェナンスロリン・ルテニウム・クロライドなどの遷移金属錯体、ピレン、ペリレンなどの多環式芳香族化合物及びその誘導体を使用することができる。特に発光寿命、発光強度、熱的安定性の点から、白金テトラペンタフルオロフェニルポルフィリン又はフェナンスロリン・ルテニウム・クロライドが好ましく、具体的には、FrontierScientific PorphrinProducts社製のPt(II)meso−tetra penta fluoro phenyl porphine(以下Pt(TFPP))または、GFSケミカル社製のtris(Bathophenanthroline)Ruthenium Dichlorideが挙げられる。
撥水剤としては、酸素消光性塗料に撥水性能を付与するものであれば特に制限されるものではないが、塗膜面に対して、接触角が90%以上、好ましくは100%以上であるものが好ましい。具体的には、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂等の撥水樹脂、及びこれらの混合物等が挙げられる。酸素消光性塗料の撥水性能の点から、アクリル系樹脂とフッ素系樹脂の混合物であるモディパー(登録商標)FS720(日本油脂社製)を用いることができる。
溶剤としては、揮発性の高い有機溶剤であれば特に制限されるものではない。例えばエタノール等のアルコール類、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒、トルエン溶媒等が挙げられる。揮発性の点、及び色素等との溶解性の点において、トルエンを用いることができる。
以上説明した本実施形態に係る酸素消光性塗料により、被着体に酸素消光性塗料を塗布後、冷熱変化により酸素消光性塗料の塗膜が膨張収縮しても、被着体からの剥離や塗膜自体の裂けを防止することができる。また酸素消光性塗料にさらに撥水剤を含有させることにより、塗膜表面上に水滴が付着しても、塗膜表面での水滴の停滞を防止することができる。
本実施形態に係る酸素消光性塗料は、酸素濃度計測装置の発光部、酸素分圧、水検知に使用することができる。
次に、本発明の実施形態に係る酸素濃度計測装置について以下説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る酸素濃度計測装置1の構成の一例を示す概略図である。酸素濃度計測装置1は、光照射部10と、発光部14と、発光計測部16と、処理部18とを有する。発光部14は被着体12に塗布されている。また発光計測部16は処理部18に接続されている。光照射部10は、光照射部10の発光タイミングを制御する制御部20を備えているものが好ましい。さらに、発光計測部16は、発光部14の発光のみを計測できるように発光フィルタ22を備えているものが好ましい。
光照射部10から照射された光(励起光)は、被着体12に塗布された発光部14に投光される。投光された光により、発光部14は励起され発光する。発光部14から放射された光は周辺の酸素濃度に応じて発光強度が変化し、発光計測部16により検出され、電気信号に変換して出力される。出力された電気信号は、発光部14の発光強度として処理部18に送られる。処理部18は発光強度に対応する酸素濃度分布データを検出し、この検出結果を画面表示又は、プリント出力する。
光照射部10は、発光部14に用いられる酸素消光性塗料の励起波長の光を放射するものであれば特に制限されるものでない。光照射部10は、例えば、光学フィルタを備えたキセノンランプ、メタルハライドランプ等、又はLEDである。具体的には、浜松ホトニクス社製LED(波長294〜395nm)、日亜化学工業社製LEDのNSPB300A(波長465nm)を使用することができ、酸素消光性塗料の励起波長に応じて選択される。
発光部14は、上記で述べた酸素消光性塗料を被着体12に塗布したものである。酸素消光性塗料中の色素が、光照射部10から投光された光により励起され、発光する。例えばPt(TFPP)では、波長400nmの紫色光を吸収し、波長650nm付近の燐光を発するが、発光強度は発光部14の周辺の酸素濃度に依存して消光される。
酸素消光性塗料は、上記で述べたものと同様のものを使用することができる。例えば、酸素透過性高分子としては、特に、塗布方法として簡便なエアスプレーガンに対応する酸素消光性塗料を調整することができる点から、ポリスチレン(AVOCADO社製のポリスチレン、分子量100000)が好ましく、撥水剤は、撥水性能に優れたモディパー(登録商標)FS720(日本油脂社製)が好ましく、色素は、発光寿命、発光強度、熱的安定性の点から、FrontierScientific PorphrinProducts社製のPt(TFPP)または、GFSケミカル社製のtris(Bathophenanthroline)Ruthenium Dichlorideが好ましい。また酸素消光性塗料の調整法も上記と同様の方法によって調整することができ、酸素消光性塗料中の色素、酸素透過性高分子、撥水剤の混合重量比も同様のものとすることができる。
図1に示すように、発光部14は被着体12上の酸素濃度を検出する箇所に酸素消光性塗料を塗布し作製される。塗布方法としては、特に制限されるものではないが、エアスプレーガン、デスペンサ、アプリケータ、スクリーン印刷、ロールコート、フローコート等が挙げられる。作業性の点から、特にエアスプレーガンが好ましい。発光部14の厚さは、1μm〜100μm、好ましくは10μm〜60μmである。膜厚が1μmより薄いと発光部14の発光を発光計測部16により検出することが困難となる場合があり、膜厚が80μmより厚いと、発光部14の作成時に発光部14自体に裂けが生じ易くなる場合がある。
さらに被着体12への塗布後、発光部14をアニール処理することが好ましい。アニール処理をすることによって、発光部14の表面が滑らかになり、発光部14の発光むらを低減させることができるため、酸素濃度検出感度を向上させることができる。さらに発光部14の表面状態の均一性が増し、発光部14の塗膜強度の強い弱いのむらを低減させることができるため、冷熱変化時の発光部14の裂け等を防止することができる。アニール処理の条件としては酸素透過性高分子のガラス転移温度(Tg)より高い温度で一定時間保持されれば特に制限されるものではない。酸素透過性高分子として、例えばポリスチレン(Tg=82℃)を用いる場合、温度は85℃〜200℃、好ましくは100℃〜150℃で、保持時間は1分〜120分、好ましくは10分〜60分である。
発光計測部16は発光部14の発光を計測できるものであれば特に制限されるものではない。発光計測部16は、例えばフォトダイオード、CCD等の光電変換素子である。具体的には、CCDを備えるCCDカメラとして、浜松ホトニクス社製のORCA2ER、またはPCO社製のSensicam1600等が挙げられる。また発光フィルタ22は、ISSI社製の645FG07−05(中心波長645nm)、又はケンコー社製SC60(中心波長600nm)等が挙げられ、発光部14の発光波長に応じて選択される。
以上説明した本実施形態に係る酸素濃度計測装置により、発光部14は、冷熱変化により発光部14が膨張収縮しても、被着体12からの剥離や塗膜自体の裂けを防止することができる。従って長期に渡って酸素濃度計測を行うことができる。また酸素消光性塗料に撥水剤を添加することにより、塗膜表面上に水滴が付着しても、塗膜表面での水滴の停滞を防止することができる。
従って、本実施形態に係る酸素濃度計測装置は、例えば氷点下から100数十度の環境下で使用される燃料電池において、その原料として供給される酸素濃度を測定し燃料電池の性能を評価することや、また上記同様の環境下で使用される現行エンジンの酸素センサにも使用することができる。さらに冷却水の飛散等が起こる工場設備付近での酸素濃度計測にも使用することができる。また耐熱性が必要な可視化エンジンの筒内、エキマニ内の酸素濃度計測にも使用することができる。さらに上記特許文献1で説明したような光ファイバ先端に上記説明した酸素消光性塗料を塗布することも可能であり、燃料電池の性能評価や電気自動車用燃料電池の酸素センサにも使用することができる。
次に本実施形態に係る酸素濃度計測装置の他の実施形態として、燃料電池セルに原料として供給される酸素濃度を本実施形態に係る酸素濃度計測装置を用いて計測する例を示し、以下説明する。
図2は、本発明の他の実施形態に係る酸素濃度計測装置の構成の一例を示す概略図である。酸素濃度計測装置1を構成する光照射部10と、発光計測部16と、処理部18とは上記と同様の構成であるため説明を省略するが、発光部14に用いられる酸素消光性塗料の調整方法及び燃料電池セル3への塗布方法についてより具体的に以下説明する。また燃料電池セル3内の酸素ガス濃度を検出するために、発光部14は酸素ガス流路30内面に形成されている(図3に示す)。
まず図2に示す燃料電池セル3は、MEA(膜電極接合体)24と、酸素ガスセパレータ26と、水素ガスセパレータ28とを有する。酸素ガスセパレータ26には、酸素ガスを通過させる酸素ガス流路30が形成されている。酸素ガスは酸素ガス入口32から入り、酸素ガス流路30を通過し酸素ガス出口34から排出される。水素ガスセパレータ28も同様である(図示せず)。酸素ガス流路30内を通過する酸素ガス濃度を検出するために、発光部14は酸素ガス流路30内面に形成されている(図3に示す)。また発光部14に励起光を照射し、発光部14の発光強度を観察するために酸素ガスセパレータ26は、アクリル樹脂や合成石英等の透明板を使用している。
図3は、酸素ガス流路30内に形成した発光部14の構成の1例として、図2の矢印aに沿って切断した断面を矢印b方向から見た酸素ガス流路30の一部を表したものである。発光部14は、撥水剤を添加していない酸素消光性塗料(以下酸素消光性塗料A)を塗布した部分(塗布部A)と撥水剤を添加した酸素消光性塗料(以下酸素消光性塗料B)を塗布した部分(塗布部B)とを有する。必ずしもこれに限定されるものでなく、酸素消光性塗料Aのみを塗布した部分でもよいし、酸素消光性塗料Bのみを塗布した部分でもよい。
酸素消光性塗料A,Bの調整法を具体的に説明するが、これに限定されるものではない。酸素消光性塗料Aは、トルエン等の有機溶媒中に酸素消光性塗料Aの総重量に対して95〜99重量%のポリスチレン等の酸素透過性高分子を加え25度〜30度で、10分〜30分程度攪拌し溶解させ、次にその混合溶液に酸素消光性塗料Aの総重量に対して0.9〜4.9重量%のPt(TFPP)等の色素を加え25度〜30度で、10分〜30分程度攪拌し溶解させたものとする。酸素消光性塗料Bは、トルエン等の有機溶媒中に酸素消光性塗料Bの総重量に対して95〜99重量%のポリスチレン等の酸素透過性高分子を加え25度〜30度で、10分〜30分程度攪拌し溶解させ、次にその混合溶液に酸素消光性塗料Bの総重量に対して0.9〜4.9重量%のPt(TFPP)等の色素を加え25度〜30度で、10分〜30分程度攪拌し溶解させ、さらにその混合溶液に撥水剤としてアクリル系樹脂とフッ素系樹脂の混合物等である撥水剤を加え25度〜30度で、10分〜30分程度攪拌し溶解させたものとする。
酸素消光性塗料A,Bの塗布方法を具体的に説明するが、これに限定されるものではない。図3に示すように、酸素消光性塗料Bは酸素ガス流路30の幅dに対して隙間が空くように塗布されることが好ましく、さらに酸素ガス流路30の幅dの1/2以下の直径になるよう塗布されることがより好ましい。これは燃料電池の発電反応により生成した水の通り道を確保するためである。燃料電池セル3の発電反応により生成した水の一部は、酸素ガス流路30内に排水されるため、撥水機能を有する酸素消光性塗料Bが酸素ガス流路30の幅dと同じ直径となるように塗布されると、酸素ガス流路内の水の排水を酸素消光性塗料Bが阻害してしまうからである。また塗布部Bは円形である必要はなく、三角形、四角形等でもよい。塗布方法としては、例えば酸素消光性塗料Aを充填したエアスプレーガンを用いて酸素ガス流路30内側面に塗布する際に、予めマスキングテープ等により酸素消光性塗料Bを塗布する箇所を確保し、酸素消光性塗料Aを充填したエアスプレーガンを用いて酸素ガス流路30内側面に塗布した後、マスキングテープ等を剥がし、その箇所に酸素消光性塗料Bを充填したエアスプレーガンを用いて塗布するものが好ましい。さらに塗布後、アニール処理により酸素消光性塗料の塗膜を安定化させることが好ましい。アニール処理の条件としては、特に制限されるものではないが110℃、60分が好ましい。
以上説明した本発明の他の実施形態に係る酸素濃度計測装置が、氷点下から100数十度の環境下で使用される燃料電池に使用されても、発光部14は酸素ガス流路30内側面から剥離することや、発光部14自体の裂けを生じることがないため、長期間酸素濃度計測装置を使用することができる。また撥水剤を有する塗布部Bを設けることによって、燃料電池の発電反応により生成する水が塗布部Bに付着することがないために、酸素ガス流路30内の酸素ガス濃度を正確に測定することができる。さらにアニール処理によって発光部14の表面を滑らかにすることができるため、より正確な発光強度を計測することができる。上記これらの実施形態に係る酸素濃度計測装置は、燃料電池用の用途に使用されるものに限られない。
以下実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜8の酸素消光性塗料の調整及び被着体への塗布)
トルエン100ml溶媒中に酸素透過性高分子としてポリスチレン5000mg(AVOCADO社製、重量平均分子量100000)を加え25度で10分攪拌し溶解させ、次にその混合溶液に色素としてPt(TFPP)75mg(FrontierScientific PorphrinProducts社製)を加え25度で10分攪拌し溶解させ、さらにその混合溶液に撥水剤としてアクリル系樹脂とフッ素系樹脂の混合物であるモディパー(登録商標)FS720を1.5g加え25度で10分攪拌し溶解させ、酸素消光性塗料を調整した。上記酸素消光性塗料をエアスプレーガンにより被着体としてのガラス板に20マイクロmの厚さに塗布したものを実施例1とし、被着体としてのガラス板に80マイクロmの厚さに塗布したものを実施例3とした。また実施例1及び実施例3を高温槽にて酸素雰囲気下110度で1時間アニール処理したものをそれぞれ実施例2及び実施例4とした。実施例5及び実施例7は、上記ポリスチレンの分子量を重量平均分子量280000(AVOCADO社製)として、実施例1及び実施例3と同様に作製した。実施例6及び実施例8は、実施例5及び実施例7を110度で1時間アニール処理したものである。
(比較例1〜4の酸素消光性塗料の調整及び被着体への塗布)
トルエン100ml溶媒中に酸素透過性高分子としてポリスチレン5000mg(AVOCADO社製、重量平均分子量50000)を加え25度で10分攪拌し溶解させ、次にその混合溶液に色素としてPt(TFPP)75mg(FrontierScientific PorphrinProducts社製)を加え25度で10分攪拌し溶解させ、さらにその混合溶液に撥水剤としてモディパー(登録商標)FS720を1.5g加え25度で10分攪拌し溶解させ、酸素消光性塗料を調整した。上記酸素消光性塗料をエアスプレーガンにより被着体としてのガラス板に20μmの厚さに塗布したものを比較例1とし、被着体としてのガラス板に80マイクロmの厚さに塗布したものを比較例3とした。また比較例1及び比較例3を高温槽にて酸素雰囲気下110度で1時間アニール処理したものをそれぞれ比較例2及び比較例4とした。比較例1〜4の作製条件を下記表1に示す。
Figure 0004630991
(実施例1〜8、比較例1〜4の高温蒸気曝露試験)
実施例1〜8、比較例1〜4を、温度100度の沸騰水状態のビーカ内の水面上方50mmに設置し、ビーカ内の沸騰水が発生する蒸気中に実施例1〜8、比較例1〜4を2時間放置した。その後の実施例1〜8、比較例1〜4の塗膜表面状態の結果を下記表2に示す。塗膜表面状態の評価は、塗膜表面を走査型共焦点レーザ顕微鏡(オリンパス社製、OLS1200、形状分解能0.01μm)で測定することによって行った。表面状態の程度はディスプレイに表示される画像の滑らかさから判断した。
○:塗膜表面にでこぼこ等がない。
△:塗膜表面にでこぼこした部位がある。
×:塗膜表面の破壊(裂け)又は塗膜全体の剥離。
Figure 0004630991
比較例1〜4(酸素透過性高分子の重量平均分子量が50000)は、高温蒸気曝露試験後、塗膜表面自体が破壊され、被着体から剥がれ落ちていた。塗膜厚は20μm及び80μmで試験を行ったものであるが、厚さの違いによる塗膜表面状態に差は見られなかった。さらにアニール処理による効果も見られなかった。一方実施例1,3(酸素透過性高分子の重量平均分子量が100000)及び実施例5,7(酸素透過性高分子の重量平均分子量が280000)は、高温曝露試験後でも塗膜自体の裂けや被着体からの剥離が生じることはなく、また塗膜厚の違いによる塗膜表面状態にも差は見られなかったが、塗膜表面の一部にでこぼこした部位が存在していた。但し例えば酸素濃度計測装置の発光部に使用しても支障をきたす程度ではない。もっとも良い結果を示したのは、アニール処理を行った実施例2,4(酸素透過性高分子の重量平均分子量が100000)及び実施例6,8(酸素透過性高分子の重量平均分子量が280000)であった。高温曝露試験後でも塗膜自体の裂けや被着体からの剥離が生じることなく、塗膜表面にでこぼこの部位も存在していなかった。20μm及び80μmの塗膜の厚さは、酸素濃度計測装置の発光部として使用可能な塗膜厚である。
(燃料電池セル用の酸素濃度試験装置の作成方法)
図4に示したように、酸素濃度計測装置1は、光照射部10として日亜化学工業社製LEDのNSPB300A(波長465nm)を用い、発光計測部16としてPCO社製のSensicam1600、また発光フィルタ22は、ISSI社製の645FG07−05(中心波長645nm)を用い、処理部18として、パーソナルコンピュータを用いた。図3に示したように発光部14は、酸素消光性塗料A及び酸素消光性塗料Bをエアスプレーガンによりアクリル樹脂の透明板を使用した酸素ガスセパレータ26内の酸素ガス流路30面内に形成した。塗布厚は20μmとした。酸素消光性塗料Aは、トルエン100ml溶媒中に酸素透過性高分子としてポリスチレン5000mg(AVOCADO社製、重量平均分子量100000)を加え25度で10分攪拌し溶解させ、次にその混合溶液に色素としてPt(TFPP)75mg(FrontierScientific PorphrinProducts社製)を加え25度で10分攪拌し溶解させ調整した。酸素消光性塗料Bは、酸素消光性塗料Aに撥水剤としてアクリル系樹脂とフッ素系樹脂の混合物であるモディパー(登録商標)FS720を1.5g加え25度で10分攪拌し溶解させ調整した。塗布方法は、酸素消光性塗料Aを充填したエアスプレーガンを用いて酸素ガス流路30内側面に塗布する際に、酸素ガス流路30の幅dに対して1/2の大きさのマスキングテープにより酸素消光性塗料Bを塗布する箇所を確保し、酸素消光性塗料Aを充填したエアスプレーガンを用いて酸素ガス流路30内側面に塗布した後、マスキングテープを剥がし、その箇所に酸素消光性塗料Bを充填したエアスプレーガンを用いて塗布した。さらに塗布後、高温槽にて酸素雰囲気下110℃、60分の条件でアニール処理を行った。以上により燃料電池セル用の酸素濃度計測装置を作成した。
(撥水剤を含有した酸素消光性塗料と撥水剤を含有していない酸素消光性塗料の酸素濃度試験)
撥水剤を含有していない酸素消光性塗料(上記酸素消光性塗料A)と撥水剤を含有した酸素消光性塗料(上記酸素消光性塗料B)をそれぞれ被着体としてガラス基板上に塗布し(発光部)、その他上記酸素濃度計測装置1と同様の装置を用いて酸素濃度を測定した。測定条件は、温度297Kで、圧力を100kPa,120kPa,160kPa,180kPa,200kPa,220kPa,240kPaまで変えたときの、100kPa(Pref)の発光強度(Iref)を基準とした発光強度比(Iref/I)を測定し、圧力感度(P/Pref)に影響がないことを確認した。Pは上記各圧力を表し、Iは各圧力での発光強度を表す。
撥水剤を含有しても酸素消光性塗料の発光強度に影響はなく、撥水剤含有酸素消光性塗料と撥水剤を含有していない酸素消光性塗料の酸素濃度検出感度に差は生じなかった。
本発明の実施形態に係る酸素濃度計測装置1の構成の一例を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る酸素濃度計測装置の構成の一例を示す概略図である。 酸素ガス流路30内に形成した発光部14の構成の1例として、図2の矢印aに沿って切断した断面を矢印b方向から見た酸素ガス流路30の一部を表したものである。 燃料電池セル用の酸素濃度計測装置を示す図である。
符号の説明
1 酸素濃度計測装置、3 燃料電池セル、10 光照射部、12 被着体、14 発光部、16 発光計測部、18 処理部、20 制御部、22 発光フィルタ、24 MEA、26 酸素ガスセパレータ、28 水素ガスセパレータ、30 酸素ガス流路、32 酸素ガス入口、34酸素ガス出口。

Claims (5)

  1. 励起光によって発光する色素とバインダとしての酸素透過性高分子とを含む酸素消光性塗料において、
    前記酸素透過性高分子がポリスチレンであり、前記ポリスチレンの重量平均分子量が80000〜300000の範囲であることを特徴とする酸素消光性塗料。
  2. 請求項1記載の酸素消光性塗料であって、さらに撥水剤を含有することを特徴とする酸素消光性塗料。
  3. 被着体に励起光によって発光する色素とバインダとしての酸素透過性高分子とを含む酸素消光性塗料を塗布した発光部と、前記発光部に対して励起光を照射する光照射部と、前記発光部の発光強度を計測する発光計測部と、前記発光計測部によって計測された前記発光部の発光強度から酸素濃度を算出する処理部と、を備え、
    前記酸素透過性高分子がポリスチレンであり、前記ポリスチレンの重量平均分子量が80000〜300000の範囲であることを特徴とする酸素濃度計測装置。
  4. 請求項3記載の酸素濃度計測装置であって、前記酸素消光性塗料は撥水剤をさらに含有することを特徴とする酸素濃度計測装置。
  5. 請求項3及び4記載の酸素濃度計測装置であって、前記発光部にアニール処理が行われることを特徴とする酸素濃度計測装置。
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