JP4630924B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタに係り、特に光コネクタと光電変換器モジュールなどのコネクタ装着部材との装着ロック状態を解除するロック解除手段、ならびにコネクタ本体への光ファイバーの固定手段に関するものである。
図49は、特開2005−173173号公報に掲載された第1の従来技術に係る光コネクタの全体の断面図、図50はその光コネクタの要部拡大断面図である。
この光コネクタ100は、ケーシング101と、そのケーシング101に保持された一対の光ファイバー102と、前記ケーシング101に対してスライド可能に外嵌されたスライドカバー103とから構成されている。
前記ケーシング101には、光コネクタ100の光電変換器モジュール(図示せず)に対する挿入方向に延びた弾性変形可能なロック爪104が設けられ、そのロック爪104の付け根部付近の上面に突部105が形成されている。
一方、前記スライドカバー103の突部105と対向する内面には、図50に示すように傾斜面106が形成されている。また、スライドカバー103の傾斜面106とは反対側には引っ張り部107が設けられている。
図示していないが、光コネクタ100を光電変換器モジュールに挿入すると、前記ロック爪104が光電変換器モジュールに形成されている穴部(図示せず)に挿入され、ロック爪104と穴部の係合によりロック状態となり、光コネクタ100が不用意に光電変換器モジュールから外れないようになっている。
光コネクタ100を光電変換器モジュールから外す際には、図49に示すように前記引っ張り部107を矢印の方向に引っ張ることにより、図50に示すようにスライドカバー103の傾斜面106がロック爪104の突部105上に乗り上げる。この乗り上げ動作によりロック爪104が下方へ押圧変形され、それに伴ってロック爪104が穴部から外れてロックが解除され、光コネクタ100が光電変換器モジュールから引き抜き可能な状態となる。
図49中の符号108は引っ張り部107の先端部に設けられた突出部で、この突出部108を指先で持ってスライドカバー103を矢印方向に引っ張る。突出部108を下側に向けて突出させると、光コネクタの外寸が大きくなるため、上側(光コネクタの内側)に向けて突出させている。
図51は、特開2002−75533号公報に掲載された第2の従来技術に係るコネクタの一部を切除した平面図、図52はそのコネクタのロック解除動作を説明するための図である。
このコネクタ200は、インシュレータ201と、そのインシュレータ201に接続された複数本の導電性コンタクト202を有している。
このコネクタ200のロック機構は、コネクタ本体を覆うカバー部材203と、コネクタ200の挿入方向Aに延びたロック部材204と、カバー部材203に装着した操作部材205と、コネクタ200の挿入方向Aと引き抜き方向Bに移動可能なロック解除部材206と、そのロック解除部材206をコネクタ200の挿入方向に弾性付勢するバネ部材207とを有している。
前記カバー部材203はガイド溝209を有し、そのガイド溝209上にロック解除部材206が移動可能に装着されている。前記操作部205とロック解除部材206は連結軸212によって連結され、操作部205を引き抜き方向Bにスライドすることによりロック解除部材206はガイド溝209に沿って移動する。
前記ロック部材204の自由端にロック爪210が設けられ、ロック部材204の基端部にカム部211が形成され、カム部211を貫通した軸208によりロック部材204が回動可能に支持されている。カム部211のロック解除部材206と対向する側面には傾斜面213が形成され、ロック解除部材206の一部がこの側面と常に接触している。
このコネクタ200を相手側コネクタ(図示せず)に向けて矢印A方向に挿入すると、前記ロック爪210が相手側コネクタの係合部(図示せず)と係合し、コネクタ200が相手側コネクタから抜けないようにロックされる。図52 のロック部材204の実線位置は、ロック状態を示している。
コネクタ200を相手側コネクタから引き抜く際には、操作部205を矢印B方向にスライドすることにより、ロック解除部材206はバネ部材207の引張力に抗してガイド溝209に沿って移動する。ロック解除部材206はカム部211の傾斜面213を押圧しながら移動するため、ロック部材204は軸208を中心にして時計回り方向に回動し、その回動動作に伴ってロック爪210が相手側コネクタの係合部から外れ、コネクタ200の引抜が可能な状態になる。図52のロック部材204の二点鎖線は、ロック解除状態を示している。
図53〜図55は第3の従来技術に係るコネクタ本体に対する光ファイバーの固定方法を説明するための図で、図53は光ファイバーを固定する前の状態を示すコネクタ本体の平面図、図54はその光ファイバーの固定に用いるファイバークランパーの平面図、図55はそのファイバークランパーの右側面図である。
コネクタ本体301内に挿入された光ファイバー303は、ファイバークランパー304によって固定される。図53に示すようにコネクタ本体301の上面には、ファイバークランパー304を挿入するクランパー挿入口305が形成されている。
ファイバークランパー304は図54と図55に示すように、前記クランパー挿入口305を覆う上面部306と、その上面部306から下方に向けて所定の間隔をおいて対になって垂設された挟持片307を有している。この挟持片307の対向する内面には、上下方向に沿って延びた爪308が形成され、爪308の下端には互いに内側に向けて傾斜した案内面309が設けられている(図55参照)。対向する爪308の先端部の間隔は、前記被覆層302の外径よりも狭く設計されている(図55参照)。
光ファイバー303の固定手順は、まず図53に示すように、コネクタ本体301の後方から被覆層302で蔽われた光ファイ303の先端部を挿入する。これにより被覆層302の一部がクランパー挿入口305から露呈する。
この状態で前記案内面309(図55参照)側を下側にしてファイバークランパー304をクランパー挿入口305からコネクタ本体301内に押し込む。この圧入で爪308の一部が被覆層302で食い込み、最終的にはファイバークランパー304の一部をコネクタ本体301に係止することにより、ファイバークランパー304を介して光ファイバー303がコネクタ本体301に固定される。
特開2005−173173号公報 特開2002−75533号公報
図49と図50に示す第1の従来技術では、光コネクタ100を相手側のソケット(モジュール)に挿入して、ロック爪104がソケット(モジュール)側の穴部に確実に嵌ったかどうかを確認するために、最外周にあるスライドカバー103を手前に引くと、突部105と傾斜面106との共働により、ロック爪104と穴部のロックが解除され、光コネクタ100がソケット(モジュール)から外れる。
ケーシング101の部分を摘んで手前に引けばロックが解除されることはないが、図49に示すようにケーシング101の外周の大部分がスライドカバー103によって覆われているため、ケーシング101の部分を摘んで手前に引くことは殆どできない。このようなことから、ソケット(モジュール)に対する光コネクタ100のロックを確認することができないという欠点を有している。
また、ケーシング101の突部105をスライドカバー103の傾斜面106の内側に配置する必要があることから、ケーシング101に光ファイバー102を組み込んだ後に、スライドカバー103の図面に向かって右側からケーシング101ならびに光ファイバー102を差し込むことになる。そこで、スライドカバー103から右側に延びた引っ張り部材107の突出部108が、ケーシング101の差し込み経路上にあるためそれが邪魔になり、ケーシング101が差込み難く、作業性が悪い。一方、この突出部108を下側に突出させると、光コネクタの外寸が大きくなるため好ましくない。
さらに図49に示すように、光ファイバー102を保持したコネクタ本体とも言うべきケーシング101の外周の大部分がスライドカバー103によって覆われているため、ケーシング101に各種の改善などを施す際にスライドカバー103が邪魔になり設計に裕度がない。
図51と図52に示す第2の従来技術を光コネクタに適用する場合、導電性のコンタクト202が光ファイバーに代わることになるが、図51に示すようにロック機構が、ガイド溝209を有するカバー部材203、カバー部材203の上にスライド可能な支持された操作部材205、ガイド溝209上にスライド可能に装着されたロック解除部材206、操作部材205とロック解除部材206を連結する連結軸212、ロック解除部材206をロック向に弾性付勢するためのバネ部材207、ロック部材204、そのロック部材204を回動可能に支持する軸208など部品点数が多く、構造が複雑で、コスト高を招き、組み立て作業が煩雑である。
また、ロック解除部材206が長いストロークを移動しなければならないため、弾性付勢するためのバネ部材207としてコイルスプリングが使用されている。一般にこのようなコイルスプリングを安価に入手するには材料が金属に限られるが、光コネクタに金属を使用した場合、外部電磁波を拾って光コネクタが装着されるソケット側電子回路に悪影響を与えることがあり、金属製のコイルスプリングの使用は好ましくない。さらに腐食を伴う使用環境など金属を嫌う環境下でも、金属製のコイルスプリングの使用は好ましくない。
図53〜図55に示す第3の従来技術では、ファイバークランパー304における爪308の先端部の間隔が最初から被覆層302の外径よりも狭く設計されている。そのためコネクタ本体301内で被覆層302が規定の位置に保持されていないと、被覆層302の上から爪308を差し込んだときに、爪308の先端部によって光ファイバー303が傷つくことがある。
また、ファイバークランパー304がコネクタ本体301やそれを覆うカバー(図示せず)などとは別部材で構成されおり、ファイバークランパー304をコネクタ本体301に圧入してから、ファイバークランパー304がコネクタ本体301から飛び出さないようにファイバークランパー304とコネクタ本体301を係合する必要がある。そのために光コネクタの組み立て作業が煩雑で、生産効率が悪いなどの欠点を有している。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、構成部品が少なく、構造が簡単で、光コネクタとソケット(モジュール)のロック状態の確認ができ、しかも組み立て易い光コネクタを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、
光ファイバー保持手段を有するコネクタ本体と、
そのコネクタ本体内に移動可能に挿入されて、コネクタ本体内に挿入された部分に係合溝を有し、指掛け部が光コネクタの外側に突出したスライドシャフトと、
前記コネクタ本体内に回転可能に支持されて、ロック爪と、前記スライドシャフトの係合溝に挿入される操作用突出部を設けたロックレバーと、
前記コネクタ本体、スライドシャフトならびにロックレバーを覆うように前記コネクタ本体に装着されるカバーを備え、
前記ロックレバーがスライドシャフトとカバーの間に介在され、
前記光ファイバー保持手段により光ファイバーを保持した光コネクタであって、
その光コネクタを相手側のソケットに装着した状態で、前記ロック爪が前記光コネクタから突出して、前記ソケットに設けられているロック部と係合し、
前記指掛け部を引くと、スライドシャフトの移動に伴って前記係合溝の側面が前記操作用突出部に当接し、さらに前記スライドシャフトを引っ張ると前記ロックレバーが回転して、前記ロック爪が前記ロック部から外れる構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、
前記ロックレバーの長手方向のほぼ中間の位置に前記コネクタ本体に支持される回転軸が設けられ、ロックレバーの一方の端部側に前記ロック爪が形成され、ロックレバーの他方の端部側に復帰弾性片が形成されて、前記回転軸の下方に前記操作用突出部が設けられ、
前記復帰弾性片とカバーの間に復帰弾性片の弾性変形を許容する空間部が形成され、
前記スライドシャフトの移動に伴って前記回転軸を中心にロックレバーが回転するとともに、前記復帰弾性片が前記空間部内で前記カバーの内面側に向けて凸に湾曲する構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、
前記コネクタ本体に光ファイバー挿入孔が形成され、
前記コネクタ本体に設けられた光ファイバー保持手段が、光ファイバーが保持される近傍に光ファイバーの光軸方向とほぼ直交する方向に変位可能な係止部を有し、
前記カバーの内側に前記係止部を光ファイバーの光軸側に押圧変移させる押圧部を設けて、
前記光ファイバー挿入孔から光ファイバーを挿入した前記コネクタ本体に前記カバーを装着することにより、前記押圧部で前記係止部を光ファイバーの光軸側に押圧変移させて、光ファイバーをコネクタ本体に固定する構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1または第2の手段において、
前記コネクタ本体にフェルール挿入孔が形成され、
前記光ファイバーの先端部側がフェルールとカラーで保護され、そのカラーに周方向に沿って凹溝が形成されており、
前記コネクタ本体に設けられた光ファイバー保持手段が、端部にロックアーム爪を設けたロックアームを有し、
前記カバーの内側に前記ロックアームを前記カラー側に押圧させる押圧部を設けて、
前記フェルール挿入孔から前記フェルールを挿入して、前記ロックアームのロックアーム爪を前記カラーの凹溝に嵌入し、
そのコネクタ本体に前記カバーを装着することにより、前記押圧部で前記ロックアームをカラー側に押圧し、前記ロックアーム爪と凹溝の係合で光ファイバーをコネクタ本体に固定する構成になっていることを特徴とするものである。
本発明の第1の手段は前述のように、光コネクタがコネクタ本体、スライドシャフト、カバーから構成され、構成部品が少なく、構造ならびに組み立てが簡単である。
またスライドシャフトとカバーが別になっているため、ロック爪と相手側ソケット(モジュール)のロック部が確実に係合しているかどうかを確認するために、カバーを手前側に引いても、スライドシャフトは移動しない。そのためロック爪とロック部の係合が外れることなく、確認作業を行うことができる。
また、回転可能なロックレバーと、その回転動作を行うスライドシャフトによりロック解除機構が構成されているから、ロックの解除動作をスムーズに行うことができる。
本発明の第2の手段は前述のように、ロックレバーに復帰弾性片が一体に設けられているから、部品点数が少なく、ロックレバーの復帰動作を確実に行うことができ、また組み立て作業も簡便である。
本発明の第3の手段は前述のように、コネクタ本体に係止部を設け、カバーに押圧部を設けた構成になっているから、部品点数を増やすことなく、光ファイバーをコネクタ本体に確実かつ簡便に固定することができる。
以下、本発明の実施例に係る光コネクタについて図とともに説明する。
図1ないし図13は実施例1に係る光コネクタを説明するための図で、図1はコネクタ本体の平面図、図2はコネクタ本体の切断平面図、図3はコネクタ本体の切断正面図、図4はロックレバーの平面図、図5はロックレバーの正面図、図6はスライドシャフトの正面図、図7はカバーの平面図、図8はカバーの左側面図、図9はカバーの切断平面図である。
また、図10は光コネクタがソケット(モジュール)に装着されたロック状態を示す光コネクタの断面図、図11はその光コネクタをソケット(モジュール)から離脱するためにロックを解除した状態を示す光コネクタの断面図である。
本実施例に係る光コネクタは図10に示すように、光ファイバーを保持するコネクタ本体1と、そのコネクタ本体1内に回転可能に支持されるロックレバー2と、そのロックレバー2の一部と係合するスライドシャフト3と、前記コネクタ本体1、ロックレバー2ならびにスライドシャフト3の一部を囲うカバー4とから主に構成されている。
コネクタ本体1には図2に示すように、光ファイバー挿入孔5a,5bが対になって2本並んで形成され、光ファイバー挿入孔5aと光ファイバー挿入孔5bの間には内側に向けて複数の爪6を有する被覆係止部7a,7bが対向して設けられている。
図2と図3に示すように、2本の光ファイバー挿入孔5の間には、スライドシャフト3の先端部を収納するスライドシャフト収納部8が形成されている。図3と図11に示すように、このスライドシャフト収納部8の上方と前方には水平方向に延びたロックレバー2の支え部9a,9bが設けられ、支え部9bは支え部9aよりも一段下の位置にある。さらに図1と図3に示すように、前記支え部9aと支え部9bの間の両側には、溝状のレバー軸受け部10が水平方向に形成されている。
図4と図5に示すように、ロックレバー2の長手方向のほぼ中間の位置には回転軸11が水平方向に延びており、回転軸11の前方にはロック爪12が形成され、回転軸11の後方には薄板状の復帰弾性片13が延びており、さらに回転軸11の下方には操作用突出部14が設けられている。
図6に示すように、スライドシャフト3の前方(コネクタ本体1内に挿入された部分)にはロックレバー2の操作用突出部14と係合する係合溝15が形成され、スライドシャフト3には後方に延びた若干幅広の指掛け部16が設けられてコネクタの外側に突出している。
図7ないし図9に示すように、カバー4はほぼ箱形をしており、それの前方と後方が開口している。カバー4の側壁17,17の後方には、互いに内側に向けて徐々に幅狭になった傾斜面18を有する押圧部19がそれぞれ設けられている。
前記コネクタ本体1、ロックレバー2、スライドシャフト3ならびにカバー4は、例えばガラス繊維や炭素繊維などの繊維状フィラーを20〜40重量%(本実施例では30重量%)混合分散した強化プラスチックから成形されている。
次に本実施例に係る光コネクタの組み立て順序について説明する。
まず、カバー4をコネクタ本体1の後方から僅かに挿入しておく。次にコネクタ本体1のスライドシャフト収納部8にスライドシャフト3の先端部から係合溝15を上側にして挿入し、スライドシャフト3の先端部がコネクタ本体1の支え部9bの後端に当接したところで挿入が停止される。スライドシャフト3は、約その半分がコネクタ本体1内に収納され、指掛け部16がコネクタ本体1の後方から突出している。
次にコネクタ本体1の上方にロックレバー2を、回転軸11がコネクタ本体1のレバー軸受け部10に嵌るようにセットする。この装着により図10に示すように、ロックレバー2のロック爪12がコネクタ本体1の支え部9bの上方に配置され、復帰弾性片13が支え部9aの上方に配置されて、操作用突出部14がスライドシャフト3の係合溝15内に挿入される。
次いでカバー4をコネクタ本体1に途中まで挿入して仮止めする。この状態が図12の底面図に示されている。同図に示されているように、カバー4の前方開口端がコネクタ本体1の外側被覆係合部7aの根元部に嵌合して、カバー4の内面に形成された押圧部19は外側被覆係合部7aには到達しておらず、外側の被覆係合部7aと内側の被覆係合部7bの間に光ファイバー20の被覆層21が挿通するに十分な間隔が保持されている。
この状態でカバー4(コネクタ本体1)の後方から光ファイバー20を挿入し、コネクタ本体1の光ファイバー挿入孔5a,5b(図2参照)を通して光ファイバー20の先端部をコネクタ本体1の先端面から若干突出させる(図示せず)。この突出部分は光コネクタの組立終了後に研磨または熱により、コネクタ本体1の先端面と面一になるようにフラットに整形される。
そしてカバー4をさらに押し込むことにより、押圧部19が外側のアーム状被覆係合部7aの上に乗り上げ、それにより被覆係合部7aがそれと対向している被覆係合部7b側、すなわち光ファイバー20の光軸側に押圧変形され、光ファイバー20の外周を覆っている被覆層21に被覆係合部7a、7bの爪6が共に食い込み、コネクタ本体1内において2本の光ファイバー20を同時にかつ確実に固定して光コネクタの組み立てを終了する(図13参照)。
光ファイバー20は例えば外径が1mm程度の透明なプラスチックあるいはガラスからなり、被覆層21は例えば外径が2.2mm程度のポリ塩化ビニールあるいはポリエチレンなどからなる。
本実施では被覆係合部7a、7bの爪6を被覆層21に食い込ませた例を示したが、被覆層と一体になった他の固定用部材に食い込ませて、光ファイバー2をコネクタ本体1にこていすることも可能である。
この光コネクタは、その相手側である光リンクなどのソケット(光電変換器モジュール)22に差し込まれる。図10、図11に示すようにソケット22には光コネクタの前部を収納する収納部23が形成され、その収納部23の上方には光コネクタのロック爪12が入り込むロック部24が設けられている。本実施例ではロック部24が上下貫通しているが、凹状のロック部24でも構わない。
光コネクタをソケット22に差し込む際に光コネクタをカバー4の後部から押そうとすると、光ファイバー20が邪魔になる。そのため、カバー4の後部から突出しているスライドシャフト3を介して押し込むと便利である。スライドシャフト3を図10に示す矢印X方向に押し込む際、スライドシャフト3の先端部がコネクタ本体1の厚さ方向のほぼ中央部に設けられている支え部9bの後端部に当接し、この支え部9bを介して光コネクタがソケット22に差し込まれる。
光コネクタは、差し込み前の状態では図10に示されているようにロックレバー2のロック爪12がコネクタ本体1の上面から突出している。図4や図5に示されているように、ロックレバー2の復帰弾性片13の後端にはそれの幅方向に延びた突起部25が設けられている。光コネクタの組み立てが終了した状態では図10に示すように前記突起部25がカバー4の内面に当接しており、しかもロックレバー2の回転軸11がコネクタ本体1のレバー軸受け部10に嵌合されているから、ロックレバー2はコネクタ本体1内の所定の位置に水平状態に保持され、前記ロック爪12はコネクタ本体1の上面から所定の寸法だけ確実に突出している。
光コネクタをソケット22に差し込むと、ロック爪12の前方傾斜面26がソケット22における収納部23の開口端に当たり、さらに光コネクタを差し込むと、ロックレバー2が図11と同じようにロック爪12側が下になるように回転し、突起部25がカバー4の内面に当接した状態で、触薄肉状の復帰弾性片13がカバー4の内面側に向けて凸に湾曲する。このロックレバー2の弾性変形を許容するため、ロックレバー2の突起部25がカバー4の内面に当接して、カバー4とロックレバー2の復帰弾性片13の間に空間部27が確保されているとともに、スライドシャフト3における係合溝15のスライド方向の幅はロックレバー2の操作用突出部14の厚さよりも十分に大きく設計されている。係合溝15の幅が大きくなっているため、ロックレバー2が弾性変形してもスライドシャフト3は移動することはない。
光コネクタの差し込みを続行しロック爪12がロック部24の所に到達すると、復帰弾性片13の復元力によりロック爪12がロック部24に嵌り込み、図10に示すようにロック爪12とロック部24が係合してロック状態となり、光コネクタがソケット22から不用意に抜け落ちることはない。
光コネクタをソケット22から抜く場合は、スライドシャフト3の指掛け部16に指を掛けて、図10に示すようにスライドシャフト3を矢印Y方向に引っ張る。すると図11に示すように係合溝15の側面が操作用突起部14に当接し、さらにスライドシャフト3を引っ張るとロックレバー2は回転軸11を中心にしてロック爪12が下側になるように回転して、ロック部24から抜けてロック解除の状態となる。このロックレバー2の回転で、薄肉状の復帰弾性片13がカバー4の内面側に向けて凸に湾曲する。
この状態で光コネクタをソケット22から抜き出すことができ、その後指を指掛け部16から外すと、復帰弾性片13の復元力によりロックレバー2は元のフラットな状態に自動復帰することができる。
図14〜図19は本発明の実施例2を説明するための図で、図14はスライドシャフトの平面図、図15はスライドシャフトの正面図、図16は光コネクタの組み立て途中の状態を示す平面図、図17は光コネクタのロック解除の途中の状態を示す平面図、図18は光コネクタのロック解除の途中の状態を示す断面図、図19は光コネクタのロック解除の途中の状態を示す平面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、スライドシャフト3の途中に摘みバー28を一体に設けた点である。この摘みバー28は例えば図17に示すようにカバー4と同様に横に長く延びており、図16に示すように光ファイバー20をコネクタ本体1に固定する前の時には摘みバー28はカバー4内に収納されるように、摘みバー28の横幅ならびに高さが設計されている。摘みバー28の前記コネクタ本体1の光ファイバー挿入孔5aと対向する位置に光ファイバー挿入孔5cが設けられている。
図16は光コネクタの組み立て途中の状態を示しており、後部に摘みバー28を収納したカバー4はコネクタ本体1に対して仮止めの状態、すなわちカバー4の押圧部19がコネクタ本体1の被覆係止部7a上に乗り上げる前の状態で、光ファイバー20の先端部を光ファイバー挿入孔5c,5a,5bの順に挿通し、その後カバー4を押し込んで、光ファイバー20を固定する。
ソケット(モジュール)とのロックを解除する際、スライドシャフト3の指掛け部16を指で摘んで引くことも可能であるが、図19に示すように摘みバー28の両端を指29で摘んでスライドシャフト3を引くことができるようになっている。摘みバー28の両端部は光ファイバー20の被覆層21よりも外側にあるから、光ファイバー20が邪魔になることなく、スライドシャフト3を引っ張ることができる。
図20〜図22は本発明の実施例3を説明するための図で、図20は光コネクタの平面図、図21は光コネクタの断面図、図22は光コネクタのロック解除の状態を示す断面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、ロックレバー2をコネクタ本体1と一体に成形した点である。ロックレバー2はロック爪12と復帰弾性片13と操作用突出部14を有し、復帰弾性片13の後端部13aでコネクタ本体1と一体に繋がっている。図20に示すように復帰弾性片13の両側にはそれの長手方向に沿って延びたスリット30が形成され、それにより復帰弾性片13が弾性変形が可能になっている。
前記実施例1の場合、ロックレバー2は回転軸11を有し、回転軸11を中心にして所定角度回転するが、本実施例ではロックレバー2には回転軸11はなく、ロックレバー2の一部を上下から規制することにより、ロックレバー2の回転動作を行っている。
具体的には、ロックレバー2の長手方向のほぼ中間部の上面にカバー4の内面に当接する段部31が設けられ、この段部31により復帰用弾性片13とカバー4の内面との間に空間部27が形成される。この段部31の近傍には、カバー4の開口端の一部が当接する突当て部32が設けられている。
図22はロック解除の状態を示しており、スライドシャフト3を矢印Y方向に引くと、それの係合溝15の側面が操作用突出部14に当たり、さらにスライドシャフト3を引くと、操作用突出部14が斜めに倒れ、それに伴いロックレバー2のロック爪12側が下方に下がる。このときカバー4の開口端付近がロックレバー2の上方への変移を規制し、さらにスライドシャフト3の係合溝15の底面がロックレバー2の下方への変移を規制して、復帰弾性片13が上方に向けて湾曲する。
このようにしてロックレバー2が所定の角度回転し、ロック爪12がソケット(モジュール)22のロック部24(図11参照)から外れて、ロック解除の状態になる。
図23〜図26は本発明の実施例4を説明するための図で、図23は光コネクタの断面図、図24は光コネクタをソケット(モジュール)に挿入する途中の状態を示す断面図、図25は光コネクタのロック解除の途中の状態を示す断面図、図26は光コネクタのロック解除の状態を示す断面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、ロックレバー2とスライドシャフト3の形状を変更した点にある。
本実施例の場合、ロックレバー2に回転軸11ならびにロック爪12は設けられているが、復帰弾性片13は設けられておらず、その代わりにロックレバー2の前方部分を長くして湾曲変形可能にし、またスライドシャフト3に復帰コイルスプリング33が装着されている。またロックレバー2の回転軸11付近の下面のロック爪12側に右上がりに傾斜した面を有する上昇用カム部34が、ロック爪12とは反対側に右下がりに傾斜した面を有する下降用カム部35が、それぞれ形成されている。ロックレバー2は実施例1と同様に、回転軸11を介してコネクタ本体1に回転可能に支持されている。
スライドシャフト3の前記カム部34,35と対向する上面には、カム部34とカム部35の間隔とほぼ同じ長さを有する上面がフラットな突出部36が設けられている。スライドシャフト3の途中はピン状部材37で構成され、そのピン状部材37に復帰コイルスプリング33が装着されて、復帰コイルスプリング33の後端はカバー4の後端側壁38に当接した状態でカバー4内に収納されている。
光コネクタをソケット(モジュール)22に差し込むときあるいはそこから引き抜くとき以外の通常の状態では図23に示すように、復帰コイルスプリング33の弾性力により、スライドシャフト3の先端部がコネクタ本体1の支え部9bの後端に当接している。この状態で上昇用カム部34が突出部36の前方エッジ部39上に乗り上げ、下降用カム部35が突出部36の後方エッジ部40から外れており、そのためロックレバー2は水平状態を維持し、ロック爪12がコネクタ本体1の上面より突出している。
この状態で光コネクタの先端部をソケット22の収納部23に差し込むと、ロックレバー2のロック爪12の前方傾斜面26がソケット22の開口端部に当り、さらに光コネクタを差し込むと図24に示すように、ロックレバー2の前方部分が回転軸11を中心にして下方に湾曲し、最終的にはロック爪12がロック部24に嵌ってロック状態となる。
ロックを解除するためにスライドシャフト3を手前に引くと図25に示すように、復帰コイルスプリング33が圧縮されながら、スライドシャフト3の前方エッジ部39がロックレバー2の上昇用カム部34の傾斜面に当接し、スライドシャフト3の後方エッジ部40が下降用カム部35の傾斜面に当接するようになる。さらにスライドシャフト3を引くと図26に示すように、復帰コイルスプリング33がさらに圧縮され、スライドシャフト3の前方エッジ部39がロックレバー2の上昇用カム部34から外れ、スライドシャフト3の後方エッジ部40が下降用カム部35の上に乗り上げ、それによりロックレバー2が回転軸11を中心にしてロック爪12側が下方に下がるように所定角度回転し、ロック爪12がロック部24から外れてロック解除の状態になる。
スライドシャフト3を指から放すと、復帰コイルスプリング33の復元力によりスライドシャフト3が前方に押しやられ、カム部34,35とエッジ部39,40の作用によりロックレバー2が図23に示すように水平状態に自動的に戻る。
図27〜図33は本発明の実施例5を説明するための図で、図27は光コネクタの平面図、図28は光コネクタの右側面図、図29は光コネクタの断面図、図30は光コネクタのロック解除の状態を示す平面図、図31は光コネクタのロック解除の状態を示す断面図、図32はロックレバーの平面図、図33はロックレバーの正面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、ロックレバー2の復帰機構の点にある。
図32と図33に示されているようにロックレバー2は、ロック爪12と、操作用突出部14と、操作用突出部14の上方に設けられた回転軸11とを有して側面形状がほぼL字型をしており、復帰弾性片13は設けられていない。
図27と図30に示されているようにカバー40の後方には、弾性変形が可能な薄肉部41がカバー40のほぼ全幅にわたって設けられ、スライドシャフト3がその薄肉部41を貫通しており、スライドシャフト3の薄肉部41より内側に引っ掛り部42が設けられている。本実施例ではスライドシャフト3の移動量が少ないので、カバー4の材質は他の実施例と同様に強化プラスチックでよい。
光コネクタをソケット(モジュール)に差し込むときあるいはロックを解除するとき以外の通常の状態では、図27に示すように前記薄肉部41はほぼ直線状に延びている。また、ロックレバー2の操作用突出部14の下端がスライドシャフト3の係合溝15に嵌合して、ロックレバー2の水平状態が維持され、ロック爪12がコネクタ本体1の上面から突出している。
図30に示すようにスライドシャフト3を矢印Y方向に引っ張ると引っ掛り部42により薄肉部41が後方に湾曲し、それに伴い図31に示すようにロックレバー2が回転軸11を中心にしてロック爪12側が下方になるように回転して、ロック解除状態となる。
図27、図29に示す状態の光コネクタをソケット(モジュール)に差し込むと、図24に示す実施例と同様にロックレバー2のロック爪12側が下方に湾曲変形して、ロック爪12がソケット(モジュール)と係合する。
本実施例では両持ち梁状の薄肉部41をカバー4の全幅にわたって設けたが、カバー4の一部に片持ち梁状の薄肉部41を設けても構わない。
図34〜図42は本発明の実施例6を説明するための図で、図34はコネクタ本体の平面図、図35はコネクタ本体の右側面図、図36は図34C−C線上の断面図、図37はカバーの平面図、図38はカバーの右側面図、図39は図37D−D線上の断面図、図40は光コネクタの組み立て途中の状態を示す平面図、図41は光コネクタの組み立て完了時状態を示す平面図、図42は図41E−E線上の断面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、光ファイバー20の固定手段の点にある。
本実施例の場合図34〜図36に示すように、コネクタ本体1の底部から上方に向けて壁状の被覆係止部7cと被覆係止部7dが所定の間隔をおいて対向して立設し、それらの対向面側に複数の爪6がそれぞれ形成されている。
一方、図37〜図39に示すように、カバー4の後端側壁38のほぼ中央にスライドシャフト挿入孔43が、その両側に光ファイバー挿入孔44が形成されている。またカバー4の後端側壁38寄りの上壁45には壁状の押圧壁46a,46bが対向して下方に向けて垂設されている。図37に示す押圧壁46aと押圧壁46bの内面間隔W1は図34に示す被覆係止部7cと被覆係止部7dの外面間隔W2よりも若干狭く設計されている(W1<W2)。押圧壁46a,46bの先端部には、互いに内側に向いて傾斜した案内面47が形成されている。
光コネクタを組み立てる際、最初、図40に示すようにカバー4をコネクタ本体1の後方から嵌めこみ、押圧壁押圧壁46a,46bの案内面47が被覆係止部7c,7dの後部外側に当接したところでカバー4の差込を止める。次に光ファイバー20をカバー4の光ファイバー挿入孔44からコネクタ本体1の所定の位置まで挿入し、最後にカバー4を所定の位置まで差し込む。この強制的な差込により図41、図42に示すように、押圧壁46a,46bの楔的な効果により被覆係止部7c,7dが互いに若干内側に倒れるように変形し、被覆係止部7c,7dの爪6が被覆層21に食い込み、光ファイバー20を固定する。
図43〜図45は本発明の実施例7を説明するための図で、図43は組み立て途中の状態を示す光コネクタの一部を断面にした平面図、図44は組み立てが終了した光コネクタの平面図、図45はコネクタ本体の平面図、図46はコネクタ本体の右側図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、フェルール49で保護した光ファイバー20を使用した点である。
例えば直径が0.125mmの極細の光ファイバー20の先端部は、接着剤層48を介して金属製のフェルール49に差し込まれる。フェルール49の後方には所定の間隔をおいてカラー50が装着され、フェルール49とカラー50の間にコイルスプリング51が介在されている。カラー50の所定位置には、周方向に沿って凹溝52が形成されている。
図45と図46に示すようにコネクタ本体1の後端側壁38の中央部にスライドシャフト挿入孔43が設けられ、それの左右両側にはフェルール挿入孔53が設けられている。コネクタ本体1の左右側壁には先端部から後端部に向けて延びたロックアーム54が形成され、その後端側頭部にロックアーム爪55が内側に突出するように設けられている。
光コネクタを組み立てる際、最初、図43に示すようにカバー4をコネクタ本体1の後方から差し込み、カバー4の押圧部19をコネクタ本体1の後端側壁38に嵌合したところで仮止めする。
この状態でフェルール49をカバー4のフェルール挿入孔53からコネクタ本体1内に挿入すると、ロックアーム54は若干外側に広がりながらロックアーム爪55が相対的にフェルール49、コイルスプリング51ならびにカラー50の外周を通る。そしてロックアーム爪55が凹溝52に嵌入し、ロックアーム爪55と凹溝52が係合して光ファイバー20の抜け止がなされ、その位置で光ファイバー20の挿入が終了する。
最後にカバー4を所定の位置まで押し込むと、図44に示すように押圧部19がロックアーム爪55をカラー50側に押圧し、ロックアーム爪55はカラー50と押圧部19の間で挟持されて、凹溝52とロックアーム爪55の係合がより確実となる。
図47と図48は本発明の実施例8を説明するための図で、図47は光コネクタの組み立て途中の状態を示す断面図、図48は光コネクタの組み立て終了の状態を示す断面図である。
本実施例において前記実施例1と相違する点は、コネクタ本体1とカバー4の係合構造を用いた点である。
コネクタ本体1の下面に1個の抜け止め突起56が下方に向いて設けられ、この抜け止め突起56は、カバー4の挿入方向前方側に挿入方向に対して直交する垂直面57と、カバー4の挿入方向後方側に挿入方向に対して斜めに傾斜する逃げ面58とを有している。またカバー4の底壁59には、カバー4の挿入方向前方側に第1の角穴60が、カバー4の挿入方向後方側に第2の角穴61が、カバー4の挿入方向に沿って直線上に形成されている。
例えば図12に示すように、コネクタ本体1に対してカバー4を仮止めして光ファイバー20をコネクタ本体1に挿入するとき、図47に示すように抜け止め突起56は第1の角穴60に嵌入して、カバー4の仮止め状態を保持している。
抜け止め突起56の後方には逃げ面58が設けられているから、コネクタ本体1に対するカバー4のさらなる差し込みは可能であり、カバー4をさらに差し込むと逃げ面58によりカバー4の底壁59が若干広がりながら、図48に示すように抜け止め突起56は次の第2の角穴61に嵌り込む。この位置がカバー4の差し込みが終了した位置である。
図48に示されているように、抜け止め突起56の垂直面57が第2の角穴61の前方の側壁と対向しているから、光コネクタをソケット(モジュール)に差し込んだ後にカバー4を強く手前に引いても、前記抜け止め突起56がストッパーとして機能する。そのためカバー4の引抜きが阻止されて、光コネクタがばらばらに分解することがない。
本実施例の第1の角穴60の代りに、カバー4の開口端から第1の角穴60の位置まで切り込まれたスリットを設けることも可能である。
また本実施例は他の実施例1〜7と組み合わせ可能である。
本発明の実施例1に係る光コネクタに用いるコネクタ本体の平面図である。 そのコネクタ本体の切断平面図である。 そのコネクタ本体の切断正面図である。 ロックレバーの平面図である。 そのロックレバーの正面図である。 スライドシャフトの正面図である。 カバーの平面図である。 そのカバーの左側面図である。 そのカバーの切断平面図である。 光コネクタがソケット(モジュール)に装着されたロック状態を示す光コネクタの断面図である。 その光コネクタをソケット(モジュール)から離脱するためにロックを解除した状態を示す光コネクタの断面図である。 その光コネクタのカバーをコネクタ本体の後方から途中まで挿入して仮止めした状態を示す底面図である。 その光コネクタの組み立てが終了した状態を示す底面図である。 本発明の実施例2に係る光コネクタに用いるスライドシャフトの平面図である。 そのスライドシャフトの正面図である。 その光コネクタの組み立て途中の状態を示す平面図である。 その光コネクタのロック解除の途中の状態を示す平面図である。 その光コネクタのロック解除の途中の状態を示す断面図である。 その光コネクタのロック解除の途中の状態を示す平面図である。 本発明の実施例3に係る光コネクタの平面図である。 その光コネクタの断面図である。 その光コネクタのロック解除の状態を示す断面図である。 本発明の実施例4に係る光コネクタの断面図である。 その光コネクタをソケット(モジュール)に挿入する途中の状態を示す断面図である。 その光コネクタのロック解除の途中の状態を示す断面図である。 その光コネクタのロック解除の状態を示す断面図である。 本発明の実施例5に係る光コネクタの平面図である。 その光コネクタの右側面図である。 その光コネクタの断面図である。 その光コネクタのロック解除の状態を示す平面図である。 その光コネクタのロック解除の状態を示す断面図である。 その光コネクタに用いられるロックレバーの平面図である。 そのロックレバーの正面図である。 本発明の実施例6に係る光コネクタに用いるコネクタ本体の平面図である。 そのコネクタ本体の右側面図である。 図34C−C線上の断面図である。 カバーの平面図である。 そのカバーの右側面図である。 図37D−D線上の断面図である。 光コネクタの組み立て途中の状態を示す平面図である。 光コネクタの組み立て完了時状態を示す平面図である。 図41E−E線上の断面図である。 本発明の実施例7に係る光コネクタの組み立て途中の状態を示す一部を断面にした平面図である。 その光コネクタの組み立てが終了した状態を示す平面図である。 その光コネクタに用いるコネクタ本体の平面図である。 そのコネクタ本体の右側図である。 本発明の実施例8に係る光コネクタの組み立て途中の状態を示す断面図である。 その光コネクタの組み立て終了の状態を示す断面図である。 第1の従来技術に係る光コネクタの全体の断面図である。 その光コネクタの要部拡大断面図である。 第2の従来技術に係るコネクタの一部を切除した平面図である。 その光コネクタのロック解除動作を説明するための図である。 第3の従来技術に係る光ファイバーを固定する前の状態を示すコネクタ本体の平面図である。 その光ファイバーの固定に用いるファイバークランパーの平面図である。 そのファイバークランパーの右側面図である。
符号の説明
1:コネクタ本体、
2:ロックレバー、
3:スライドシャフト、
4:カバー、
5a,5b,5c:ファイバー挿入孔、
6:爪、
7a,7b,7c,7d:被覆係止部、
8:スライドシャフト収納部、
9a,9b:支え部、
10:レバー軸受け部、
11:回転軸、
12:ロック爪、
13a:復帰弾性片、
13b:復帰弾性片の後端部、
14:操作用突出部、
15:係合溝、
16:指掛け部、
17:側壁、
18:傾斜面、
19:押圧部、
20:光ファイバー、
21:被覆層、
22:ソケット(モジュール)、
23:収納部、
24:ロック部、
25:突起部、
26:前方傾斜面、
27:空間部、
28:摘みバー、
29:指、
30:スリット、
31:段部、
32:突き当て部、
33:復帰コイルスプリング、
34:上昇用カム部、
35:下降用カム部、
36:突出部、
37:ピン状部材、
38:後端側壁、
39:前方エッジ部、
40:後方エッジ部、
41:薄肉部、
42:引っ掛り部、
43:スライドシャフト挿入孔、
44:光ファイバー挿入孔、
45:上壁、
46a,46b:押圧壁、
47:案内面、
48:接着剤層、
49:フェルール、
50:カラー、
51:コイルスプリング、
52:凹部、
53:フェルール挿入孔、
54:ロックアーム、
55:ロックアーム爪、
56:抜け止め突起、
57:垂直面、
58:逃げ面、
59:底壁、
60:第1の角穴、
61:第2の角穴。

Claims (4)

  1. 光ファイバー保持手段を有するコネクタ本体と、
    そのコネクタ本体内に移動可能に挿入されて、コネクタ本体内に挿入された部分に係合溝を有し、指掛け部が光コネクタの外側に突出したスライドシャフトと、
    前記コネクタ本体内に回転可能に支持されて、ロック爪と、前記スライドシャフトの係合溝に挿入される操作用突出部を設けたロックレバーと、
    前記コネクタ本体、スライドシャフトならびにロックレバーを覆うように前記コネクタ本体に装着されるカバーを備え、
    前記ロックレバーがスライドシャフトとカバーの間に介在され、
    前記光ファイバー保持手段により光ファイバーを保持した光コネクタであって、
    その光コネクタを相手側のソケットに装着した状態で、前記ロック爪が前記光コネクタから突出して、前記ソケットに設けられているロック部と係合し、
    前記指掛け部を引くと、スライドシャフトの移動に伴って前記係合溝の側面が前記操作用突出部に当接し、さらに前記スライドシャフトを引っ張ると前記ロックレバーが回転して、前記ロック爪が前記ロック部から外れる構成になっていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタにおいて、
    前記ロックレバーの長手方向のほぼ中間の位置に前記コネクタ本体に支持される回転軸が設けられ、ロックレバーの一方の端部側に前記ロック爪が形成され、ロックレバーの他方の端部側に復帰弾性片が形成されて、前記回転軸の下方に前記操作用突出部が設けられ、
    前記復帰弾性片とカバーの間に復帰弾性片の弾性変形を許容する空間部が形成され、
    前記スライドシャフトの移動に伴って前記回転軸を中心にロックレバーが回転するとともに、前記復帰弾性片が前記空間部内で前記カバーの内面側に向けて凸に湾曲する構成になっていることを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項1または2に記載の光コネクタにおいて、
    前記コネクタ本体に光ファイバー挿入孔が形成され、
    前記コネクタ本体に設けられた光ファイバー保持手段が、光ファイバーが保持される近傍に光ファイバーの光軸方向とほぼ直交する方向に変位可能な係止部を有し、
    前記カバーの内側に前記係止部を光ファイバーの光軸側に押圧変移させる押圧部を設けて、
    前記光ファイバー挿入孔から光ファイバーを挿入した前記コネクタ本体に前記カバーを装着することにより、前記押圧部で前記係止部を光ファイバーの光軸側に押圧変移させて、光ファイバーをコネクタ本体に固定する構成になっていることを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1または2に記載の光コネクタにおいて、
    前記コネクタ本体にフェルール挿入孔が形成され、
    前記光ファイバーの先端部側がフェルールとカラーで保護され、そのカラーに周方向に沿って凹溝が形成されており、
    前記コネクタ本体に設けられた光ファイバー保持手段が、端部にロックアーム爪を設けたロックアームを有し、
    前記カバーの内側に前記ロックアームを前記カラー側に押圧させる押圧部を設けて、
    前記フェルール挿入孔から前記フェルールを挿入して、前記ロックアームのロックアーム爪を前記カラーの凹溝に嵌入し、
    そのコネクタ本体に前記カバーを装着することにより、前記押圧部で前記ロックアームをカラー側に押圧し、前記ロックアーム爪と凹溝の係合で光ファイバーをコネクタ本体に固定する構成になっていることを特徴とする光コネクタ。
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