JP4629680B2 - パスの探索方法および探索器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には受信機に関連し、より具体的には受信機の候補遅延を選択する遅延探索器に関連する。
無線信号は、しばしば送信機と目的とする受信機間の複数の伝播パスを進む。このように、目的とする受信機は、典型的に、伝送信号の複数のイメージを含む複合信号を受信する。各イメージは通常、色々なパス遅延、位相、及び減衰効果を受けている。したがって、色々な信号イメージは色々な時間に受信機に到達し、受信信号イメージ間の遅延スプレッドを引起すもととなる。信号イメージ間の最大遅延スプレッドは、なかんずく、信号伝播パスの様々な特性に依存する。
信号エネルギーは多重信号イメージ間に分配されるため、従来の無線受信機では、特にIS−95、広帯域CDMA(WCDMA)、及びcdma2000システムのような符号分割多重接続(CDMA)システムにおいては、しばしば一つ以上のRAKE受信機を含む。これは、受信信号イメージを合成して信号対雑音比(SNR)を改善するためである。RAKE受信機には、信号イメージを逆拡散するための、様々な遅延に整合された複数のRAKEフィンガが含まれる。通常、RAKE受信機はその利用可能なRAKEフィンガを最も強いイメージ信号にあわせ、選択された各信号イメージを逆拡散し、次に、他の選択されて逆拡散された信号イメージと合成する。一般的には、このようにして多重信号イメージを合成し、受信信号のSNRを改善する。
逆拡散及び合成動作を支援するため、RAKE受信機は、定められた探索(サーチ)ウインドーの中で受信信号の中の一つまたはそれ以上の信号エネルギーを識別するパス探索器を含むか、またはパス探索器と協働する。従来のパス探索器は、信号エネルギー対遅延プロファイルを生成し、そのプロファイルを探索して候補となる遅延量を特定する。一部のシステムでは、パス探索器はピーク検出を使って候補となる遅延量を特定する。他のシステムでは、信号エネルギー対遅延プロファイルをグリッドに分割し、各グリッド点の信号エネルギーを閾値と比較する。閾値と一致またはそれ以上の信号エネルギーを持ったグリッド点が候補遅延として選択される。このどちらの場合でも、その候補遅延は、RAKE受信機がRAKEフィンガを指定するために利用可能である。
通常、チャンネルパラメータは時間変化するため、パス探索器は受信信号をモニタし続けて現在のRAKEフィンガ遅延を追跡し、新しい候補遅延を探索する。さらに、RAKEフィンガの再割り当ては、必然的に、再割り当てされたRAKEフィンガが一定時間無効となる必要があるため、パス探索器はまた検証機能を実行しRAKEフィンガの不必要な再割り当てを阻止する。一般的には、検証機能は候補遅延の時間変化を評価して、新しい候補遅延が見つかったことを検証したり、現用のRAKEフィンガの遅延に対応する信号がすでに受信信号には存在しないことを検証したり、現用のRAKEフィンガの遅延に対応する信号がまだ受信信号に存在することを検証したりする。
RAKEフィンガに検証機能を持たせる方法は各種ある。従来方法の一つは、ある遅延量に相当する信号エネルギーレベルを、複数の測定結果について、即ち、線形平均、対数平均、または他の形式の低域通過フィルタを使って、単に平均することである。もし、信号エネルギーレベルの平均値が、ある閾値と一致するかそれを超えれば、パス探索器はその信号エネルギーレベルに相当する遅延を残すべきRAKEフィンガ遅延であると決定する。
他の従来方法は、ある一定の遅延に相当する信号エネルギーレベルを複数測定して閾値と比較することであり、これは、“非同期CDMAのための新しい受信機:STAR−時空間的アレー受信機”IEEE J−SAC、vol.16、no.8、pp.1411−1422、1998年10月号、に示されている。または、ある一定の遅延における連続する信号エネルギーレベルの測定値の一部を閾値と比較することである。これは、“レーレイフェーディングチャンネルにおけるソフト決定技術を用いたDS−SS PN符号収集システムの性能解析” IEEE T−VT、vol.51、no.6、pp.1587−1595、2002年11月号、に示されている。両論文とも参照により本願に援用する。いずれにしても、検証機能の目的は、(1)RAKEフィンガの不必要な再指定を阻止すること、(2)新しいパスの発見を可能にすること、である。
"非同期CDMAのための新しい受信機:STAR−時空間的アレー受信機"IEEE J−SAC、vol.16、no.8、pp.1411−1422、1998年10月号 "レーレイフェーディングチャンネルにおけるソフト決定技術を用いたDS−SS PN符号収集システムの性能解析" IEEE T−VT、vol.51、no.6、pp.1587−1595、2002年11月号
本発明は、受信機内の信号イメージを特定するための新しいパスの探索と検証を行う方法および装置に関するものである。例えば、RAKE受信機における一つ以上のRAKEフィンガに対して割り当てられる信号イメージを特定する。本発明に基づく典型的な受信機はフロントエンド受信機と遅延探索器を含む。フロントエンド受信機は一つ以上の信号イメージを含む信号を受信する。この各信号イメージは、対応する信号遅延を有している。遅延探索器は一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するために、階層遅延ツリー内を探索する。この各生き残り遅延ノードは、例えば、RAKE受信機のRAKEフィンガに対する候補遅延に相当する。
遅延探索器にはツリー生成器及びツリー探索器が含まれてもよい。ツリー生成器は複数の遅延ノードから階層遅延ツリーを構成する。この各遅延ノードは信号遅延の一つに対応する。一般的には、ツリー生成器は遅延ノードから一つ以上のリンクノードを生成し、かつブランチを用いて、そのリンクノードを経由して複数の遅延ノードを一つのルートノードに連結する。ツリー探索器は、遅延ツリーを探索することにより生き残り遅延ノードを特定する。
また、受信機の典型的な実施形態は、開始状態、定常状態及び終了状態を含む複数の順序状態を含む状態マシンで構成される。コントローラは、遅延ツリーによる次の探索結果に基づき、状態マシンの候補遅延を昇格させたり降格させたりする。例えば、コントローラは、遅延ツリーによる次の探索での生き残り遅延ノードに対応する候補遅延を昇格させる。次に受信機は状態マシンの定常状態から一つ以上の候補遅延を選択する。
本発明によれば、受信機のために一つ以上のフィンガ遅延を選択する典型的な方法として、複数の遅延ノードから階層遅延ツリーを生成し、かつ、遅延ツリーを探索して一つ以上の候補遅延に対応する一つ以上の生き残り遅延ノードを特定する方法がある。その方法には、さらに、候補プール(候補の集合)に候補遅延を追加すること、および、候補プールから一つ以上の信号遅延を選択することが含まれる。
典型的な実施形態では、候補プールは、開始状態、定常状態及び終了状態を含む複数の順序状態を有する状態遷移マシンである。この実施形態によれば、この方法は、さらに、対応する信号遅延ノードがその後の探索で生き残りとき、候補遅延を第一状態から第二状態に昇格させること、および、一つ以上の候補遅延を定常状態から選択することを含む。
CDMAセルラー方式を背景に、本発明について以下に説明する。本発明は、CDMAセルラー網の性能を改善するのに特に有効であるが、本発明の原理は、以下に示す他の無線インタフェースを利用するセルラーまたは無線システムの全てに応用可能であると理解すべきである。即ち、時分割多元接続(TDMA),汎欧州ディジタル移動電話方式(GSM)、WCDMA,IS−95、IS−2000、直交周波数分割多重(OFDM)ベースのシステム、又は周波数分割多元接続(FDMA)システムである。例えば、本発明は、GSM/第3世代移動体通信方式(EDGE)信号を復調(等価)するための遅延推定値を生成するために使用されてもよい。(遅延推定値がGSM/EDGE信号を復調する際にどのように使用されるかは既知のことである。)さらに理解すべきは、本発明の原理が上記の二つ又はそれ以上の無線インタフェースを組み合わせたハイブリッドシステムにも使用可能である、という事である。
図1は、本発明に係るセルラー方式の通信システムにおける、参照番号100により一般に示される無線受信機の典型的なブロック図である。無線受信機100は、基地局又はモバイル端末などの全ての無線装置として具体化されうる。本明細書で用いられている、用語“モバイル端末”は、以下のものを含む。セルラー無線電話でマルチライン表示装置を備えるものまたは備えない;セルラー無線電話にデータ処理機能、ファクシミリ機能及びデータ通信機能を組み合わせうるパーソナル通信システム(PCS);無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス、ウエブブラウザ、オーガナイザ、カレンダ及び全地球無線測位システム(GPS)受信機の少なくとも1つを含む個人情報端末(PDA);及び従来のラップトップ受信機、パームトップ受信機又は無線電話通信機を含む他の機器。また、モバイル端末は、“広く普及したコンピュータ”装置という事もできる。
図1を参照するに、無線受信機100には、RAKE受信機110、受信機フロントエンド112、及びアンテナ114が含まれる。受信機フロントエンド112は、受信信号r(t)をRAKE受信機110に出力する。受信信号r(t)は、一つ以上の受信機フロントエンド112と関連する一つ以上のアンテナ114で受信された無線信号から得られた一連のサンプル値を含む。典型的な受信機フロントエンド112には、増幅器、フィルタ、ミキサ、デジタイザ、及び、RAKE受信機110の処理に適したサンプル信号を生成するために必要となる電子機器の少なくとも1つが含まれる。幾つかの実施形態では、受信信号r(t)は、また、異なるアンテナ(不図示)から送信された信号成分も含みうる。
各受信信号r(t)は、通常、多重パス伝搬から生じる一つ以上の信号イメージを含む。これらの信号イメージは、様々な時間遅延で様々な方角から受信機100に到達する。RAKE受信機110の処理は、信号イメージを合成し、伝達されたシンボルs(m)の推定値s^(m)を受信信号r(t)から生成することである。その目的のため、RAKE受信機110は後述するように受信信号を遅延させ、逆拡散し、重み付けして合成する。本発明についてはRAKE受信機110の用語で説明されるが、本発明がG−RAKE受信機、マルチユーザ検出受信機、チップイコライザ、及び伝達信号に対応する時間配列信号イメージを特定する他の全ての復調機にも応用できることは、当業者には理解できるであろう。
RAKE受信機110は複数のRAKEフィンガ120、RAKEコンバイナ130、チャンネル推定器140、RAKEプロセッサ150、及びパス探索器160を含む。各RAKEフィンガ120は、受信信号r(t)の様々な信号イメージを処理する。通常、各RAKEフィンガ120は遅延素子122及びコリレータ124を含む。遅延素子122は、RAKEプロセッサ150によって定義された値だけ合成信号r (t)を遅延させ、各RAKEフィンガ120で処理した信号イメージを時間配列する。コリレータ124は、遅延信号と拡散符号との相関をとり、受信信号r(t)から信号イメージを抽出する。コリレータ124からの逆拡散値はRAKEコンバイナ130で合成される。
RAKEコンバイナ130には、重み付け素子132および総和器134が含まれる。後述するように、重み付け素子132は、RAKEフィンガ120からの逆拡散信号を受信しかつRAKEプロセッサ150で決定される重み係数w1、w2、・・・wkにより重みを付ける。しかる後、総和器134は重み付けされた逆拡散信号をシンボルごとにその総和を求め、各シンボル周期毎にシンボル推定値s^(m)を形成する。
各RAKEフィンガ120に指定された遅延及び対応する重み係数は、チャンネル推定器140及びパス探索器160と共同でRAKEプロセッサ150によって決定される。当業者には既知のことであるが、チャンネル推定器140はチャンネルを推定しかつ推定されたチャンネル係数をRAKEプロセッサ150に与える。パス探索器160は、後述するように、RAKEフィンガ120に割り当てられた候補遅延を特定する。RAKEプロセッサ150は、入力信号r(t)、チャンネル推定器140により与えられたチャンネル推定値及びパス探索器160によって与えられた候補遅延を使用し、RAKEフィンガ120及びRAKEコンバイナ130に、それぞれ適切な遅延と重み係数を特定して割り当てる。
図2は、受信信号r(t)の典型的な電力対遅延プロファイル(PDP)であり、パス探索器160の動作の理解に役立つ。図2に示すごとく、PDPは、一定のサンプル周期でサンプル(測定)されたものである。図2では一様なサンプル周期であるが、当然の事ながら本発明ではPDPサンプルを得るために一様でないサンプル周期が使用されてもよい。各サンプル周期は異なる遅延を示している。パス探索器160は、探索ウインドーを定義し、探索ウインドーの各サンプル周期で受信信号のエネルギーを測定し、かつ測定エネルギーに基づいて候補遅延を選択する。便宜上、探索ウインドーは、サイズが2となるサンプル周期の固定グリッドを使用してもよい。サンプル周期はナイキスト間隔に一致するか又はそれよりも短くする。例えば、WCDMAシステムでは、ナイキスト間隔が約0.82チップであり、これより大きいサンプル周期は情報を失う結果となることを意味する。実際のサンプル周期は、1チップ(若干の損失となる)、0.75チップ及び0.5チップの区間を含む。
図3は、発明の典型的な実施形態の一つに従った典型的なRAKEプロセッサ150及びパス探索器160の詳細である。パス探索器160には、エネルギー推定器162及び遅延探索器164が含まれる。エネルギー推定器162は、受信信号(ノイズレベルのあるもの又はないもの)電力のようなエネルギーレベルを推定する。エネルギー推定器162で決定したエネルギー推定値は遅延探索器164に与えられる。遅延探索器164は推定された信号エネルギーを探索し、RAKE受信機110の候補信号遅延を特定する。典型的な実施形態では、遅延探索器は階層的ツリーを用いて候補遅延の探索を容易にする。
図4は、典型的な実施形態において候補遅延を特定するために、遅延探索器164が使用する二進遅延ツリー300を示す図である。二進遅延ツリー300はルートノード302を有し、そのルートノードは、複数のリンクノード306を相互接続するブランチ305を経由して複数の遅延ノード304に接続される。各ノード302、304、306には、E(i,j)で記されるエネルギーレベルが与えられる。ここでiはツリー300におけるレベルを示す指数、jはレベル内のノードを示す指数である。当業者には理解できることであるが、各jは探索ウインドーを横に分割したものに対応し、その分割した部分はツリー300のレベルが連続的に高くになるにつれて徐々に大きくなっている。各遅延ノード304はサンプル周期に相当し、そのサンプル周期の測定エネルギーに等しいエネルギー値を割り当てられる。それらの総和は探索ウインドーでの全測定エネルギーと等しい。遅延ノード304より上の各ノード302、306は、二つの子ノードの合計に等しいエネルギー値を有し、以下の式により算出される。
E(i,j)=E(i+1、2j−1)+E(i+1、2j) (式1)
遅延ツリー300は、遅延ノード304から上方に進んで行き、ルートノード302に到達するまで隣接ノードのペアを合計するように構築されている。いかなるリンクノード306についても、エネルギー値E(i,j)は、リンクノード306より下に位置する遅延ノード304のエネルギー値の合計に等しい。ルートノード302は、全ての遅延ノード306に対する測定されたエネルギーの合計に等しいエネルギー値を有する。
遅延ツリー300は、探索ウインドー210内の信号エネルギーの位置を示す。例えば、E(1、1)は、探索ウインドー210の左半分にある全エネルギーを示す。一方、E(2、4)は、探索ウインドー210の右四半分にある全エネルギーを示す。後述するように、この遅延ツリー300の特徴を利用して、遅延探索器164の探索プロセスを簡略化することができる。
図3に戻って参照するが、遅延探索器164は、ツリー生成器166、ツリー探索器168及びオプションの状態マシン170を含む。ツリー生成器166は、図4に示すような階層型の遅延ツリー300を生成する。ツリー探索器168は、遅延ツリーを探索し、候補遅延を特定する。次に、候補遅延は状態マシン170に入力されうる。状態マシンは、RAKEフィンガの一つに割り当てる間、候補遅延を保持しランク付けする。
典型的な実施形態では、ツリー探索器168はレベル依存の閾値を使用し、遅延ツリー300の探索を簡略化する。このようなレベル依存の閾値は、例えば、探索ウインドーに含まれる全エネルギーの一部分を表す。典型的な実施形態では、レベル依存の閾値、T(i)、は、次式により遅延ツリー300の各レベルに対して計算される。
T(i)=(1−ε)2-iE (式2)
ここでEは探索ウインドー210内の受信信号エネルギーの合計を表し、また、εは式3で計算される調整パラメータを表す。
ε=(E - 2-iF) / E (式3)
式3の調整パラメータは、探索ウインドー内での信号エネルギーの合計の推定値であるE−2 Fと、受信エネルギーの合計であるEとの比を表す。ここでFは1サンプル当りの平均ノイズエネルギーを示す。上記の閾値式は、本発明のツリー探索器168に対するレベル依存の閾値を計算する一方法を示しているにすぎない。当業者には理解できる事であるが、他のレベル依存の閾値も本発明に使用可能である。
ツリー探索器168は遅延ツリー300を下方移動して遅延ツリー300を探索し、レベルiの各ノードのエネルギーE(i,j)を閾値T(i)と比較する。探索はルートレベルより1レベル低いレベル、又は、より低いあるレベルから開始する。一般的には、T(i)と一致又はそれを超えるレベルiの各ノードは生き残りノードを表すが、T(i)以下のエネルギーレベルの各ノードは非生き残りノードを表す。通常は、少なくとも各レベルで一つのノード304、306が生き残る。しかし、当然のことながら各レベルで複数のノード304、306が生き残ってもよい。
ツリー探索器168は遅延ツリー300を下方に向かうので、生き残りノードからブランチしたノード304、306のみが閾値T(i)と比較される。非生き残りノード及び非生き残りノードからブランチした全てのノード304、306は、遅延ツリー300から削除される。このプロセスは、遅延ツリー300全体で行われ、かつM個の生き残り遅延ノード304が特定されるまで続く。生き残り遅延ノードに対応する遅延量は、RAKE受信機110の候補遅延であり、状態マシン170に入力される。
図4Bは、遅延ツリー300の典型的な探索例を示す図である。図4Bに示される様に、E(1,1)>T(1)及びE(2,2)>T(2)なので、E(1,1) 及びE(2,2)は生き残りノード307を意味する。さらに、E(1,2)<T(1)及びE(2,1)<T(2)なので、E(1,2)及びE(2,1)は非生き残りノード308を意味する。E(1,2)とE(2,1)及びそれからブランチする全てのノードは遅延ツリー300から削除される。これは、遅延ツリー300のより低いレベルでさらに不必要に閾値と比較されるのを阻止するためである。遅延ツリー300の最終レベル(レベル3)では、レベル3で生き残りノード307からブランチする唯一のノードのため、E(3,3) 及びE(3,4)のみがT(3)と比較される。唯一E(3,3)>T(3)なので、E(3,3)のみが生き残り、生き残り遅延ノード309となる。結果として、E(3,3)の遅延量がRAKE受信機110の候補遅延となる。
図4A及び4Bでは、遅延ノード304の総数(8)は2の累乗である。遅延ノード304の数が2の累乗でなければ、本発明は図4Cに示されているごとく機能する。図4Cでは、遅延ノードは6つしかない。しかしながら、破線で示すように、付加した二つの仮想遅延ノードがあると考える。初めに、6個の遅延ノードに対して対のエネルギー値を付加し、3個のリンクノードを作る。次に、最初の2個のリンクノード、E(2,1)とE(2,2)、に対応するエネルギーが付加され、新しいリンクノードE(1,1)を生成する。通常、第3及び第4のリンクノード、E(2,3)及びE(2,4)が付加され、他の新しいリンクノードE(1、2)を生成する。しかしながら、図4Cに示される様に、第4のリンクノードは無い。無くなったリンクノード306を補償するため、第3のリンクノードE(2、3)のコピーが第4のリンクノードE(2、4)として処理される。次に、第3のリンクノードE(2、3)に対応するエネルギー及び仮想リンクノードE(2、4)が付加され新しいリンクノードE(1、2)を得る。このようにして、本手順では、E(1、2)は単に2倍のE(2、3)である。一般には、遅延ツリー300のどの階層であっても、奇数個のノードがあると、単に奇数ノードのエネルギーを二倍にして、新しいリンクノード306が次の階層で発生する。
本発明のツリー探索器168は、通常、M個の生き残り遅延ノードを特定する。したがって、M個の候補遅延が特定される。しかしながら、ある状況では、ツリー探索器168はMが余りにも小さいか余りにも大きいと判定する可能性がある。このような状況に対処するため、本発明の幾つかの実施形態では、ツリー探索器168は、レベル依存の異なる閾値を用いて、同じ遅延ツリー300の複数の探索を実施する。例えば、Mが余りにも小さいと判定したときは、ツリー探索器168が、新しい調整パラメータε’=ε+Δεを計算することによって新しい閾値、T’(i)、を算出する。ここでΔεは小さな増分である。したがって、新しい閾値は、
T’(i)=(1−ε’)2-i<T(i) (式4)
である。T’(i)<T(i)なので、最初の探索で生き残りノード304、306全てが第2回目の探索でも生き残る。したがって、第2回目の探索で探索する必要があるのは、非生き残りノード308のみである。最初の探索と同様、ツリー探索器168は、遅延ツリー300を下方に移動する。各レベルで、ツリー探索器168は以前特定された非生き残りノード308の全てとT’(i)を比較し、以前特定された生き残りノード307、309の全てをスキップする。第2回目の探索では、M’個の候補遅延に対応するM’>M個の生き残りノード304が提供される。もしM’が余りにも小さいなら、希望個数の候補遅延が特定されるまで、探索は何回でも繰り返される。
同様に、Mが余りにも大きいと判定された場合、ツリー探索器168は、新しい調整パラメータε’=ε−Δεを計算することによって、新しい閾値、T’(i)、を計算する。したがって、新しい閾値は、
T’(i)=(1−ε’)2-iE<T(i) (式4)
である。T’(i)<T(i)なので、最初の探索の非生き残りノード304、306の全てが第2回目の探索でも生き残らない。したがって、第2回目の探索で確認する必要があるのは、生き残りノード308のみである。遅延ツリー300の第2回目の探索では、ツリー探索器168は遅延ツリー300を下方に移動する。ツリー探索器168は以前特定された生き残りノード307、309全てをT’(i)と比較し、以前特定された非生き残りノード308の全てをスキップする。第2回目の探索では、M’個の候補遅延に対応するM’ <M個の生き残り遅延ノード304が提供される。もしM’が余りにも大きいなら、希望個数の候補遅延が特定されるまで、探索は何回でも繰り返される。
図5は、パス探索器160が実行する典型的な探索手順を示すフローチャートである。この手順は、シンボル周期毎に一回だけ、或いは他の希望する間隔で実行される。ツリー生成器166は、エネルギー推定器162からの測定結果に基づき、エネルギー値E(i、j)を算出し、遅延ツリー300(ブロック402)を作成する。遅延探索器164はレベル依存の閾値T(i)(ブロック404)を計算し、前記の様に遅延ツリー300を探索する。遅延探索器168は遅延ツリー300内を移動し、そのレベルに対してエネルギー値と対応する閾値を比較することにより、一つ又はそれ以上の生き残りノードを各レベルで特定する(ブロック406)。エネルギー値E(i,j)<T(i)なら、対応するノードは非生き残りノードと特定され、対応するノードより下に位置するサブツリーは取り除かれる(ブロック410)。非生き残りノードからのサブツリーは、引き続き行われる探索には含まれない。E(i,j)>T(i)なら、E(i,j)に対応するノードは生き残りノードと特定され(ブロック408)、生き残りノードより下に位置する候補遅延の探索が継続する。遅延ツリー300の全体を移動し、かつM個の候補遅延に対応するM個の生き残り遅延ノード309が特定される(ブロック412)まで、ツリー探索器168はこのプロセスを繰り返す。
最初の探索が完了すると、探索器168は候補遅延の個数、M、と候補遅延の希望個数、N、とを比較する(ブロック414)。もしMが小さすぎると、ツリー探索器168はT(i)を減少し(ブロック416)、前記のように以前特定された生き残りノード307、309をスキップしながら、探索を繰り返す(ブロック406−412)。もしMが大きすぎると、ツリー探索器168はT(i)を増加し(ブロック418)、前記のように以前特定された非生き残りノード308を飛び越しながら、探索を繰り返す(ブロック406−412)。このプロセスは、目標数の候補遅延が特定されるまで、繰り返される。また、Mが大きすぎると、M個の最強エネルギー値に対応するN個の候補遅延が保持される。
ツリー探索プロセスは、従来の探索方法より少ない比較回数でよい。図4Bが示す例を用いると、従来方法は、通常、8回の比較をして生き残り遅延ノード309に対応する候補遅延を特定する。本発明は比較回数を著しく削減し、3回の比較のみで生き残り遅延ノード309を特定する。このように、本発明は従来方法より計算が簡易である。
ツリー探索器168で特定される候補遅延は、状況に応じて状態マシン170に入力される。状態マシン170はRAKE受信機110に対する候補遅延を記憶し、ツリー探索器168からの最新の結果に基づき、状態マシン170内の状態間で候補遅延をシフトする。状態マシン170内に記憶された候補遅延は、RAKEフィンガ120に割り当てられるのに相応しい遅延量を蓄えたプールを意味する。もし状態マシン170が用いられなければ、RAKEプロセッサ150はツリー探索器168からの結果出力を受信し、その結果に基づいてRAKEフィンガ120に遅延を割り当てる。
図6は、開始状態172、定常状態174、終了状態176及び一つ以上の中間状態178を含む複数の順序状態を持った典型的な状態マシン170を示す。状態マシン170の他の構成でも、二つ以上の状態を含めて使用できる。さらに注意すべきは、同じ状態が複数の目的に役立つ可能性があるという事である。例えば、開始状態及び定常状態は同じ状態であってもよい。また、状態マシン170は状態コントローラ171を含み、状態コントローラ171は、下記のごとく、状態マシン170に付加されるか又は削除される候補遅延を示し、また、昇格されたり降格されたりする候補遅延を示す制御信号を供給する。
ツリー探索器168によって特定された新しい候補遅延は、開始状態172で状態マシン170に入力される。新しい候補遅延は状態マシン170にそれまで存在しなかったものである。一旦、状態マシン170に入ると、候補遅延はツリー探索器168の出力に対応して昇格されたり降格されたりする。ツリー探索器168によって特定された生き残り遅延ノード309が、すでに状態マシン170に存在する候補遅延に対応する場合には、既存の候補遅延は、候補遅延がすでに定常状態174に昇格しているのでなければ、より高位の状態に進む。定常状態174にある候補遅延が“昇格”されたときには、状態マシン170は候補遅延を定常状態174内に保持する。同様に、もしツリー探索器168によって特定された非生き残り遅延ノードが、すでに状態マシン170に存在する候補遅延に対応するなら、その候補遅延はより低位の状態に降格される。非生き残り遅延ノードが終了状態176にある候補遅延に対応すれば、候補遅延は状態マシン170を出てしまい、以降、RAKE受信機110に役立つことはない。
図6Aは候補遅延を隣接状態へ昇格させたり降格させたりする状態マシン170を示すが、本発明はそれに限定されない。その後のツリー探索では、遅延ノードの状態に基づくいかなる希望パターンであってもそれに従って、状態マシン170は、候補遅延を昇格させたり降格させたりしてもよい。例えば、図6Bは、本発明による別の状態マシン170を示す。図6Bの状態マシン170では、優勢な候補遅延が、一つ又はそれ以上の中間状態178をスキップして定常状態174に到達するプロセスを促進するか、または、急速に消滅する遅延が一つ又はそれ以上の中間状態178を飛び越えて終了状態176に到達することを可能としている。図6Bに示すごとく、信号の強さが大きく増加又は減少する生き残り遅延ノード又は非生き残り遅延ノードに対応する候補遅延は、昇格するときも降格するときも、一つ以上の中間状態178をスキップしてもよい。スキップされる中間状態178の数は、信号の強さの変化量に依存する。優勢な候補遅延または消滅する候補遅延として特定された候補遅延は、開始状態172から、直接、定常状態174または終了状態176に昇格するかまたは降格されてもよい。
上記状態マシン170は、時間とともに候補遅延の進捗を追跡する。ひとたび候補遅延が開始状態172で状態マシン170に入力されば、候補遅延は複数の中間状態178を通過して定常状態174に達する。結果として、確実な候補遅延のみが、通常、RAKE受信機110に選定される。さらに、受信信号におけるノイズの副作用に起因する生き残り遅延ノードに対応する誤った候補遅延は、状態マシン170で長く生き残ることはなく、RAKEプロサッサ150によって選択されることはない。例えば、生き残り遅延ノードに常に対応しない候補遅延は、定期的に降格させる。それにより、一致しない候補遅延が状態マシン170のより高次の状態になりにくくなり、結果的に、一致しない候補遅延が状態マシン170から脱落することも多くなる。
同様に、RAKEフィンガ120に割り当てられた遅延は、終了状態176に到達する前に複数の中間状態を通過する。結果として、候補遅延が生き残り遅延ノードに対応しないときはいつも、割り当てられたRAKEフィンガ120に新しい遅延を自動的に再割り当てされることはない。一つ又はそれ以上の連続した弱い信号イメージにより、優勢な候補遅延がRAKE受信機110によって落されてしまう可能性を、複数の中間状態178は低減する。
図3に戻ると、RAKEプロセッサ150は、合成重み生成器152及びフィンガ配置プロセッサ154を含む。チャンネル推定器140からのチャンネル係数及びパス探索器160によって特定された候補状態は、RAKEプロセッサ150に入力される。合成重み生成器152は、既知の方法により重み付け素子132に対して合成重みを決定する。例えば、従来のRAKE受信機によれば、合成重み生成器152は、各信号イメージに関連する伝搬パスのチャンネル係数に基づき、重みを生成する。G-RAKE受信機では、合成重み生成器152は、チャンネル係数及びノイズ相関行列に基づき、重みを生成する。合成重みを生成する技術はよく知られており、ここで詳細には説明しない。いずれにせよ、合成重み生成器152は、RAKEフィンガ120に与えられた遅延に相当する合成重みを供給する。
フィンガ配置プロセッサ154は、パス探索器160によって供給された候補遅延のプールから、候補遅延を選択する。典型的な実施形態によれば、フィンガ配置プロセッサ154は、状態マシン170内に記憶された、又は、ツリー探索器168からの利用可能な候補遅延をランク付けし、各RAKEフィンガ120にそのランクに応じた候補遅延を付与する。一般的に、フィンガ配置プロセッサ154は、状態マシン170の定常状態174から、候補遅延を選択する。必要なら、信号強度に基づく排除も行われる。しかしながら、定常状態174の候補遅延数がRAKEフィンガ120の全てに十分でなければ、フィンガ配置プロセッサ154はより低位の状態から候補遅延を選択してよい。この場合、合成重み生成器152は、0から1の間の倍率を含む合成重みを生成し、定常状態174に達しない又は降格させられた候補遅延の影響を削減する。例えば、図6Aの状態マシンを用いて、合成重み生成器152は、定常状態174から選ばれた候補遅延に対して係数1の倍率を、合成重みが+2状態から取られた候補遅延に対応するときは0.9の係数を、さらに合成重みが+1状態から取得された候補遅延に対応するときは0.8の係数を従来の合成重みに乗算してもよい。このような係数は、パス強度に基づく排除に先立って、パス強度算定に応用してもよい。一般的に、状態マシン170から除去された遅延を用いるRAKEフィンガ120は再割り当てされるべきである。しかしながら、RAKEフィンガ120には、候補遅延が削除される前に、新しい遅延を割り当ててもよい。
上記では、本発明を単一の受信機及び送信アンテナの場合で説明したが、本発明は複数の受信機や送信アンテナの少なくとも1つを持ったシステムにも適用可能である。複数の送信アンテナを有するシステムに用いられた場合、各送信アンテナは異なったパイロットチャンネルやパイロットシンボルの少なくとも1つを送信し、受信機100が異なる送信アンテナと関連する異なるチャンネルを区別できるようになっていてもよい。本発明のRAKE受信機110は、上記のパス探索プロセスを各送信アンテナから受信した信号に個々に適用し、複数の送信アンテナからの信号を受信し処理する。この様にして、図7に示すように、2個の送信アンテナがある場合には、2個の独立したRAKE受信機110があり、各受信機が各送信アンテナに対応していてもよい。スプリッタ116は、フロントエンド112を各RAKE受信機110に結合している。本実施形態におけるRAKE受信機110は、図1に示されたように構築されてもよい。ソフトハンドオフにおいては、同じシンボルに対応する場合、s^N(m)からs^1(m)までが付加される事に注意されたい。
このような手法は、送信アンテナが同一場所に建っていないときに、意味がある。そうでなければ、ツリー探索器168は、送信信号の全てに共通の遅延集合を使用できる。一つのやり方としては、ある信号を探索し、そしてその結果を他の信号に対して用いる方法が考えられる。他には、異なる送信信号からのエネルギーの総和として、パスエネルギーを特定する方法が考えられる。
図8は、複数のアンテナ受信機100を示す。図9ないし11は、図8の複数アンテナ受信機で用いられるパス探索器160を示す。図9に示す実施形態では、受信機100は、あたかも単一のアンテナが信号を受信したように、複数アンテナ114で受信した信号を処理する。例えば、システムが2個の受信アンテナ114とフロントエンド112を有する場合、受信機100は、2倍のサンプルを有する探索ウインドーを定めかつそれらのサンプルを交互配置して同じ候補遅延に対するエネルギーレベルが隣接するようにしてもよい。パス探索器160は、図9に示すように、それぞれのアンテナ114に対応して複数の状態マシン170を有するように変更されてもよい。ツリー探索器168によって特定された候補遅延は、対応する状態マシン170に入力される。RAKEプロセッサ150は、RAKEフィンガ120に割り当てるため、状態マシン170の全てから候補遅延を選択する。RAKEプロセッサ150は、状態マシン170のどれか一つに存在する候補遅延の全てを単にランク付けし、パス強度に基づき最良となる10個の候補遅延を選ぶ。一つ以上の状態マシン170に重複して遅延が存在する場合、RAKEプロセッサ150は、遅延をランク付けするプロセスにおいて、最大値、最小値又は平均値を用いる。
状態マシン170を組上げる一つの方法は、各生き残り遅延ノードに状態マシン170を与えることである。この場合、二個の状態マシン170は同じ遅延ではあるが異なるアンテナに対応する。状態マシン170を組上げる他の方法は、各遅延に一つの状態マシン170を与えることである。もし両アンテナがその遅延で生き残り遅延ノードを有するなら、RAKEプロセッサ150は、遅延のランク付けプロセスにおいて、最大値、最小値又は総和(平均)値を用いてもよい。
図10の実施形態によれば、受信機100は、個別の探索ウインドーを定義しかつ各受信アンテナ114に対して個別の遅延探索を行う。パス探索器160は、各アンテナに対する個別のツリー生成器166、ツリー探索器168及び状態マシン170を含む。次に、RAKEプロセッサ150は、上記のごとく、状態マシン170全てから候補遅延を選ぶ。図9及び10に示す実施形態では、RAKEプロセッサは、RAKEフィンガ120を分割して各受信アンテナ114に対応するグループとし、各状態マシンからの候補遅延をアンテナ114の対応グループに割り当てる。
図11の実施形態によれば、受信機100は、個々に探索ウインドーを定義しかつ各アンテナ114に対して個々にツリー探索を実行するが、単一の状態マシン170によりその探索結果を合成する。もしも、個々のツリー探索器168によって特定された候補遅延が、“OR”ゲートにより合成される場合、候補遅延が、ツリー探索器168の一つによって特定された生き残り遅延ノードに対応するときは何時でも、状態マシン170は当該候補遅延を昇格させる。どのツリー探索器168においても生き残り遅延ノードに対応しない候補遅延は、降格させる。代わりに、各ツリー探索器168によって特定された候補遅延は“AND”ゲートにより合成されてもよい。この場合は、候補遅延が、ツリー探索器168の全てによって特定された生き残り遅延ノードに対応するときのみ、候補遅延は昇格され、それ以外は降格される。
本発明は、セルラー通信システム、セルラー通信方法及びコンピュータプログラムとして実現可能である。したがって、本発明は、特定用途向け集積回路(ASIC)を含め、ハードウエアやソフトウエア(ファームウエア、常駐ソフトウエア、マイクロコード等を含む)の少なくとも一方により実現可能である。さらに、本発明は、命令を実行するシステムにより使用されるかまたはそれに関連する記憶媒体に具体化されたコンピュータにより使用可能なプログラムコード又はコンピュータ可読のプログラムコードを有するコンピュータにより使用可能な媒体又はコンピュータ可読記憶媒体としてのコンピュータプログラム製品という形態をとってもよい。本明細書との関連では、コンピュータにより使用可能な媒体又はコンピュータ可読記憶媒体とは、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用されるか又は関連して、収容し、記録し、通信し、伝搬し又は輸送することができる全ての媒体である。コンピュータ使用可能な媒体
又はコンピュータ可読記憶媒体とは、これに制限されないが、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外又は半導体によるシステム、装置、デバイス又は伝搬媒体である。コンピュータ可読記憶媒体のさらに特定した例(完全なリストではない)には、次の様なものを含む。即ち、一つ以上の配線を有する電気的結合、ポータブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ、消去可能なプログラマブル・リードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク・リードオンリーメモリ(CD−ROM)である。コンピュータ使用可能な媒体又はコンピュータ可読記憶媒体とは、プログラムが印刷される紙又は他の適切な媒体でもよい事に注意されたい。そこでは、プログラムを電気的に、例えば紙又は他の媒体を光学的に走査して捕捉し、次にコンパイルし、翻訳し、又はそれ以外に、必要ならば適切な方法で処理し、次にコンピュータメモリに蓄積する。
前記の例及びそれに伴う図は、例示の目的を意図したものであり、本発明を制限する意図はない。したがって、本発明は、発明の範囲を外れることなく多数の変形を含むことが可能である。例えば、エネルギー推定器162は、複数のサンプル間隔でPDPをサンプルして、所与の探索ウインドー210内の電力対遅延プロファイルを生成する。そのサンプル間隔は、受信エネルギーレベルを算定するため、信号遅延に対応している。しかしながら、当業者には理解可能なように、エネルギー推定器162は、探索ウインドー内で受信信号の信号対雑音比又は信号対干渉比のごとき他のエネルギーパラメータを算定することもできる(例えば、同一出願人による特許出願番号60/412889、出願日2003年11月23日を参照)。さらに、上述した説明では、探索ウインドー210内のエネルギーを算定するため、エネルギー推定器162は固定グリッドを使用しているが、当業者には理解可能なように、このような固定グリッドは本発明を実現するために必須ではなく、遅延区間に対応する受信エネルギーレベルのため、いかなる既知の方法を用いてもよい。
加えて、遅延ツリー300は、平衡バイナリー遅延ツリー300を含むが、当業者には理解可能なように、本発明では、平衡バイナリー遅延ツリー300は平衡又はバイナリーである必要はない。さらに、図4Aは3レベルのバイナリー遅延ツリー300を示しているが、当業者には理解可能なように、遅延ツリー300は3つのレベルに限定されず、ツリー生成器166は、いかなる希望のレベル数を有する遅延ツリー300を生成してもよい。一般的に、探索ウインドー210内のサンプル数は、遅延ツリー300のレベル数を決定する。
勿論、本発明は、発明の本質的な特徴から離れることなく、前記の具体的方法とは異なる他の方法で実現可能である。本実施形態は、あらゆる点で、一例であって限定するものでなく、かつ、添付した請求項の意味及び均等の範囲内で生じる全ての変更は技術的範囲に包含されるものとする。
図1は、本発明による典型的な無線受信機のブロック図である。 図2は、探索ウインドーから受信した信号の典型的な電力対遅延のプロット図である。 図3は、本発明による典型的なパス探索器とRAKEプロセッサのブロック図である。 図4A−4Cは、本発明による典型的な遅延ツリーである。 図5は、本発明による典型的なパス探索プロセスである。 図6A−6Bは、本発明による典型的な状態マシンである。 図7は、本発明による典型的な無線受信機のブロック図である。 図8は、本発明による多重受信アンテナを持った他の典型的な無線受信機のブロック図である。 図9は、本発明による図8のRAKE受信機のための典型的なパス探索器である。 図10は、本発明による図8のRAKE受信機のための典型的な他のパス探索器である。 図11は、本発明による図8のRAKE受信機のための典型的な他のパス探索器である。

Claims (39)

  1. 受信機に対する一つ以上の候補遅延を特定する探索方法であって、
    対応する信号遅延をそれぞれ有する一つ以上の信号イメージを含む信号を受信するステップと、
    生成される遅延ツリーの最低レベルに位置し、ブランチによりリンクされ、かつ、それぞれ信号遅延の一つに対応する複数の遅延ノードと、該遅延ツリーの最高レベルに位置するルートノードへの一つ以上のリンクノードとを含む階層的な該遅延ツリーを、前記受信した信号について生成するステップと、
    一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するために前記遅延ツリーを探索するステップと、
    一つ以上の前記生き残り遅延ノードを候補遅延として選択するステップと
    を含み、
    前記遅延ツリーを探索するステップが、
    前記遅延ツリーを下方に移動するステップと、
    前記ルートノードより下に位置する前記遅延ツリーの各レベルで、一つ以上の生き残りノードを特定するステップと
    含み、
    前記一つ以上の生き残りノードを特定するステップが、
    前記遅延ツリーにおいて前記ルートノードより下に位置する各レベルに対してレベル閾値を決定するステップと、
    一つ以上の前記レベルにおけるノードと、対応するレベル閾値とを比較するステップと、
    レベル閾値と一致するか超えているノードを生き残りノードであると特定するステップと
    を含み、
    前記一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するために遅延ツリーを探索するステップが、さらに、目標数の候補遅延が特定されるまで前記遅延ツリーを繰り返し探索するステップを含み、
    前記目標数の候補遅延が特定されるまで遅延ツリーを繰り返し探索するステップが、さらに、特定する候補遅延数を減らす際には、最初の探索時のレベル閾値と比較して、繰り返し探索時のレベル閾値を増加させるステップを含むことを特徴とする探索方法。
  2. 請求項1の探索方法であって、さらに、
    前記ルートノードより下に位置する前記遅延ツリーの各レベルで非生き残りノードを特定するステップと、
    前記遅延ツリーにおいてより低いレベルを次に探索するときに、削除されたサブツリーを含めないようにするために、前記非生き残りノードに属するサブツリーを削除するステップと
    を含むことを特徴とする探索方法。
  3. 請求項1の探索方法であって、前記目標数の候補遅延が特定されるまで遅延ツリーを繰り返し探索するステップが、さらに、前の探索における生き残りノードに属するサブツリーに限定して繰り返し探索を実行するステップを含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項1の探索方法であって、前記目標数の候補遅延が特定されるまで遅延ツリーを繰り返し探索するステップが、さらに、特定する候補遅延数を増加させる際には、最初の探索時におけるレベル閾値と比較して繰り返し探索時のレベル閾値を減少させるステップを含むことを特徴とする探索方法。
  5. 請求項4の探索方法であって、前記目標数の候補遅延が特定されるまで遅延ツリーを繰り返し探索するステップが、さらに、前の探索における非生き残りノードに属するサブツリーに限定して繰り返し探索を実行するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  6. 請求項1の探索方法であって、さらに、生き残り遅延ノードに対応する候補遅延を状態マシンに入力するステップを含み、前記状態マシンが開始状態、定常状態及び終了状態を含む複数の順序状態を有することを特徴とする探索方法。
  7. 請求項6の探索方法であって、さらに、前記状態マシンが有する一つ以上の状態における一つ以上の候補遅延を復調器に対して割り当てることを含むことを特徴とする方法。
  8. 請求項6の探索方法であって、さらに、前記状態マシンにおける候補遅延を前記遅延ツリーの探索結果に応じて昇格させたり降格させたりするステップを含むことを特徴とする探索方法。
  9. 請求項8の探索方法であって、前記状態マシンにおける候補遅延を前記遅延ツリーの探索結果に応じて昇格させたり降格させたりするステップが、前記候補遅延が生き残り遅延ノードに対応するときには、前記状態マシンにおける候補遅延を第1の状態から第2の状態に昇格させることを含むことを特徴とする探索方法。
  10. 請求項8の探索方法であって、前記状態マシンにおける候補遅延を前記遅延ツリーの探索結果に応じて昇格させたり降格させたりするステップが、前記候補遅延が非生き残り遅延ノードに対応するときには、前記状態マシンにおける候補遅延を第1の状態から第2の状態に降格させることを含むことを特徴とする探索方法。
  11. 請求項6の探索方法であって、さらに、前記遅延ツリーの探索結果に応じて、前記状態マシンの終了状態から、一つ以上の候補を削除するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  12. 請求項1の探索方法であって、前記階層的な遅延ツリーを生成するステップが、
    一つ以上の信号遅延に対して信号特性を決定するステップと、
    前記遅延ノードにその信号特性に基づく値を割り当てるステップと、
    ブランチによりリンクノードに結合された次の低レベルにあるノードの総和に等しい値を該リンクノードにそれぞれ割り当てるステップと、
    ブランチによりルートノードに結合された該ルートノードより下に位置するレベルにあるリンクノードの総和に等しい値を該ルートノードに割り当てるステップと
    を含むことを特徴とする探索方法。
  13. 請求項12の探索方法であって、前記一つ以上の信号遅延に対して信号特性を決定するステップが、前記一つ以上の信号遅延のそれぞれに関連して信号エネルギーを決定するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  14. 請求項12の探索方法であって、前記一つ以上の信号遅延に対して信号特性を決定するステップが、前記一つ以上の信号遅延のそれぞれに関連して信号対雑音比を決定するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  15. 請求項1の探索方法であって、前記階層的な遅延ツリーを生成するステップが、バイナリー遅延ツリーを生成するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  16. 請求項15の探索方法であって、前記バイナリー遅延ツリーを生成するステップが、平衡したバイナリー遅延ツリーを生成するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  17. 請求項1の探索方法であって、前記一つ以上の信号イメージを有する信号を受信するステップが、第一のアンテナから送信された第一の信号を受信するステップを含み、前記第一の信号が一つ以上の信号イメージを有することを特徴とする探索方法。
  18. 請求項17の探索方法であって、さらに、
    第二のアンテナから送信され、一つ以上の信号イメージを有する第二の信号を受信するステップと、
    前記第二の信号に対して第二の階層的な遅延ツリーを生成するステップと、
    前記遅延ツリーを探索して、前記第一及び第二の信号に関連する生き残り遅延ノードの集合を特定するステップと、
    前記第一及び第二の信号に関連する候補遅延として、生き残り遅延ノードの集合から一つ以上の生き残り遅延ノードを選択するステップと
    を含むことを特徴とする探索方法。
  19. 請求項1の探索方法であって、前記一つ以上の信号イメージを有する信号を受信するステップが、第一及び第二の受信アンテナで信号を受信するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  20. 請求項19の探索方法であって、さらに、前記第一及び第二の受信アンテナで測定された信号特性を合成して複合特性とするステップを含み、前記階層的な遅延ツリーを生成するステップが、前記複合特性について階層的な遅延ツリーを生成するステップを含むことを特徴とする探索方法。
  21. 請求項19の探索方法であって、前記階層的な遅延ツリーを生成するステップが、前記第一の受信アンテナに関連する信号遅延に対して第一の階層的遅延ツリーを生成するステップと、前記第二の受信アンテナに関連する信号遅延に対しては第二の階層的遅延ツリーを生成するステップとを含むことを特徴とする探索方法。
  22. 請求項21の探索方法であって、前記遅延ツリーを探索するステップが、前記第一の階層的遅延ツリーを探索して前記第一の受信アンテナと関連する一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するステップと、前記第二の階層的遅延ツリーを探索して前記第二の受信アンテナと関連する一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するステップとを含むことを特徴とする探索方法。
  23. 請求項1の探索方法であって、前記受信機がRAKE受信機であることを特徴とする探索方法。
  24. 複数の信号遅延に対応する複数の信号イメージを有する受信信号について一つ以上の候補遅延を探索する、受信機のための遅延探索器であって、
    遅延ツリーの最下位レベルに位置し、それぞれ信号遅延と関連付けられた複数の遅延ノードと、
    前記遅延ツリーの最上位レベルに位置するルートノードと、
    前記ルートノードと前記複数の遅延ノードとの間に配置された一つ以上のリンクノードと、
    前記リンクノードを経由して前記複数の遅延ノードを前記ルートノードにリンクするためのブランチと
    を含む階層的な前記遅延ツリーを生成するツリー生成器と、
    前記遅延ツリーを探索して、それぞれ候補遅延に対応する一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するツリー探索器と
    を含み、
    前記ツリー探索器は、前記遅延ツリーを下方に移動して該遅延ツリーを探索し、かつ、前記遅延ツリーにおいて前記ルートノードより下に位置する各レベルで、一つ以上の生き残りノードを特定し、
    前記ツリー生成器は、前記遅延ツリーの各レベルに対してレベル閾値を決定し、
    前記ツリー探索器は、前記遅延ツリーを探索する際に、一つ以上のレベルにおけるノードを、対応するレベル閾値と比較することによって、該レベル閾値と一致するか該レベル閾値を超えるノードを生き残りノードであると特定し、
    前記ツリー探索器は、目標数の候補遅延が特定されるまで、繰り返し遅延ツリーを探索し、
    前記ツリー探索器は、特定される候補遅延の数を減少させる際には、最初の探索時のレベル閾値と比較して繰り返し探索時におけるレベル閾値を増加させる
    ことを特徴とする遅延探索器。
  25. 請求項24の遅延探索器であって、前記ツリー探索器がさらに、前記遅延ツリーの各レベルで非生き残りノードを特定した上で、該非生き残り遅延ノードに属するサブツリーを削除することで、前記遅延ツリーにおいてより低位レベルを次に探索する場合、削除された該サブツリーを探索対象から除外することを特徴とする遅延探索器。
  26. 請求項24の遅延探索器であって、前の探索において見つかった生き残りノードに属するサブツリーに対しては繰り返し探索を実行しないよう前記ツリー探索器が制限することを特徴とする遅延探索器。
  27. 請求項24の遅延探索器であって、特定される候補遅延の数を増加させる際には、前記ツリー探索器が、最初の探索時のレベル閾値と比較して繰り返し探索時におけるレベル閾値を減少させることを特徴とする遅延探索器。
  28. 請求項27の遅延探索器であって、前記ツリー探索器が、前の探索における非生き残りノードに属するサブツリーについては繰り返し探索を行わないよう制限することを特徴とする遅延探索器。
  29. 請求項24の遅延探索器であって、さらに、開始状態、終了状態及び定常状態を含む複数の順序状態を有する状態マシンを備えることを特徴とする遅延探索器。
  30. 請求項29の遅延探索器であって、前記状態マシンが、前記ツリー探索器の結果に応じて前記状態マシンにおける候補遅延を昇格させたり降格させたりすることを特徴とする遅延探索器。
  31. 請求項30の遅延探索器であって、前記候補遅延が生き残り遅延ノードに対応するときに、前記状態マシンが、該状態マシンにおける候補遅延を第一の状態から第二の状態に昇格させることを特徴とする遅延探索器。
  32. 請求項30の遅延探索器であって、前記候補遅延が非生き残り遅延ノードに対応するときに、前記状態マシンが、該状態マシンにおける候補遅延を第一の状態から第二の状態に降格させることを特徴とする遅延探索器。
  33. 請求項29の遅延探索器であって、前記状態マシンが、前記ツリー探索器の結果に応じて、一つ以上の候補遅延を終了状態から削除することを特徴とする遅延探索器。
  34. 請求項24の遅延探索器であって、前記ツリー生成器が、前記リンクノードへ前記ブランチにより結合された次の低レベルにあるノードの総和に等しい値を該リンクノードの各々に割り当て、かつ、前記ルートノードへ前記ブランチにより結合された該ルートノードより下に位置するレベルのリンクノードの総和に等しい値を該ルートノードに割り当てることを特徴とする遅延探索器。
  35. 請求項24の遅延探索器であって、前記受信信号が第一及び第二の受信アンテナで受信された信号を含むことを特徴とする遅延探索器。
  36. 請求項35の遅延探索器であって、さらに、開始状態、終了状態及び定常状態を含む複数の順序状態を有する第一及び第二の状態マシンを備え、前記第一の状態マシンは、前記第一の受信アンテナと関連する候補遅延を受信し、かつ、前記第二の状態マシンは、前記第二の受信アンテナと関連する候補遅延を受信することを特徴とする遅延探索器。
  37. 請求項35の遅延探索器であって、前記ツリー生成器が、前記第一の受信アンテナと関連する信号遅延について階層的遅延ツリーを生成し、かつ、前記ツリー探索器が、前記第一の受信アンテナと関連する一つ以上の候補遅延に対応する一つ以上の生き残り遅延ノードを特定し、
    前記遅延探索器はさらに、
    前記第二の受信アンテナと関連する信号遅延について第二の階層的遅延ツリーを生成する第二のツリー生成器と、
    前記一つ以上の生き残り遅延ノードを特定するために、前記第二の遅延ツリーを探索する第二のツリー探索器とを含み、
    前記一つ以上の生き残り遅延ノードが、前記第二の受信アンテナに関連する一つ以上の候補遅延に対応していることを特徴とする遅延探索器。
  38. 請求項37の遅延探索器であって、さらに、開始状態、終了状態及び定常状態を含む複数の順序状態を有する第一及び第二の状態マシンを含み、前記第一の状態マシンは、前記第一の受信アンテナと関連する候補遅延を受信し、前記第二の状態マシンは、前記第二の受信アンテナと関連する候補遅延を受信することを特徴とする遅延探索器。
  39. 請求項37の遅延探索器であって、さらに、
    前記第一及び第二の受信アンテナに関連する候補遅延を合成して候補遅延の複合集合を生成するコンバイナと、
    前記候補遅延の複合集合を受信するために、開始状態、終了状態及び定常状態を含む複数の順序状態を有する状態マシンと
    を含むことを特徴とする遅延探索器。
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