JP4628376B2 - 圧入装置 - Google Patents

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本発明は軸部材に対してこれに噛み合った状態で圧入される被圧入部材をばね力に抗して圧入する圧入装置に関する。
車両用のベルト式無段変速機は、入力側のプライマリプーリと出力側のセカンダリプーリとを有しており、プーリの溝幅を変化させてベルトのプーリに対する巻き付け径を変化させることによって変速比を無段階に調整することができる。プライマリプーリとセカンダリプーリは、それぞれ固定プーリが一体に設けられた軸部材としてのプーリシャフトと、プーリシャフトに軸方向に移動自在に装着される可動プーリとを有している。プーリシャフトにはさらに可動プーリに設けられたシリンダ部とにより油室を形成する筒形のピストン部材と、環状の歯車部材と、軸受部材とが装着されることになる。
このように軸部材とこれに対して組み付けられる複数の部材からなる軸組立製品を組み立てるには、軸部材の外周面に形成されたスプラインと歯車部材の内周面に形成されたスプラインとの噛み合い位相を合わせる必要がある。軸部材であるドライブシャフトとこれに形成されたセレーションに噛み合わせて等速継手の内輪部材とを圧入するようにした圧入装置が特許文献1に記載されている。
特開2004−276135号公報
上記公報に記載されるように、ドライブシャフトと内輪部材とを噛み合い部の位相を合わせて圧入する場合には、内輪部材とドライブシャフトとの間にはこれらを相互に離反させる方向にはばね力が加えられていないので、ドライブシャフトを回転させることによってドライブシャフトのセレーションと内輪部材のセレーションとを容易に噛み合わせることができる。
しかしながら、無段変速機のプーリシャフトのように、ピストン部材と可動プーリとの間に圧縮コイルばねが装着されている場合には、コイルばねを収縮させながらばね力に抗して歯車部材と軸受部材等の被圧入部材とを圧入する必要がある。このため、従来、この圧入を自動的に行うには、ロードセルが設けられたプレス機を用い、被圧入部材を軸部材にプレス機により挿入して軸部材と被圧入部材の突き当て位置を検出し、突き当て位置を保持した状態でスプラインの噛み合わせを行っている。突き当て位置となったことを検出する方式としては、ロードセル以外にサーボプレス機を用いて負荷を検出する方式もある。しかしながら、これらの方式では、負荷検出後の制御系のタイムラグのために軸部材等にキズを付けたり、押し付け力が不足してスプラインを噛み合わせることができないという問題点がある。さらに、センサの信頼性も完全ではなく、最悪の場合には、軸部材や被圧入部材のみならず圧入装置の損傷を引き起こしてしまうという可能性がある。
本発明の目的は、軸部材に噛み合った状態で圧入される被圧入部材をばね力に抗して圧入する圧入装置を提供することにある。
本発明の圧入装置は、噛合い部を有する軸部材にばね部材を装着した状態のもとで前記噛合い部に環状部材を噛み合わせて前記ばね部材のばね力に抗して前記軸部材にその先端側から前記環状部材を圧入する圧入装置であって、前記軸部材を基端部で支持する支持台と、前記支持台に対して接近離反移動自在のプレスヘッドに取り付けられ、前記環状部材の圧入端面に当接する環状圧入面を有する圧入部材と、前記圧入部材の外側に前記圧入部材に対して相対的に軸方向に移動自在に配置され、前記環状部材に前記圧入端面より径方向外側に設けられた予圧端面に当接する環状予圧面を有する予圧部材と、前記プレスヘッドと前記予圧部材との間に装着され、前記予圧部材が前記環状部材を圧入開始位置まで移動させるときに、前記プレスヘッドの前記支持台に向かう推力を前記環状部材に伝達する予圧ばねと、前記環状部材が前記圧入開始位置まで移動した状態のもとで、前記予圧部材と前記支持台とのいずれか一方を回転して前記軸部材と前記環状部材との噛み合い位相を合わせる回転手段とを有し、前記噛み合い位相が合わされた状態のもとで前記プレスヘッドにより前記圧入部材を介して前記環状部材を前記軸部材に圧入することを特徴とする。
本発明の圧入装置において、前記支持台は基台に回転自在に装着される回転台を有し、前記回転手段は前記回転台を回転駆動する操作部材であることを特徴とする。
本発明の圧入装置において、前記軸部材はプーリシャフトであり、前記環状部材は歯車部材であり、前記プーリシャフトに前記ばね部材、ピストン部材、前記歯車部材および軸受部材を被圧入部材として組み付けた状態のもとで前記予圧部材により前記歯車部材を圧入開始位置まで移動させ、前記軸受部材を介して前記歯車部材を圧入することを特徴とする。
本発明の圧入装置において、前記支持台に前記プーリシャフトの固定プーリの端面に形成された係合孔に係合する係合突起を設け、前記予圧部材に前記歯車部材の外周面に形成された歯部相互間の歯溝に入り込む方向のばね力を加えられる係合レバーを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、軸部材に組み込まれる被圧入部材に圧入力を加えるプレスヘッドには、プレスヘッドの推力を直接被圧入部材である環状部材に伝達する圧入部材と、圧入部材の外側に配置されて予圧ばねによりばね力が加えられた予圧部材とを有しているので、プレスヘッドを支持台に向けて前進させると予圧ばねを介して環状部材は圧入開始位置まで移動され、この状態のもとで噛み合い部の位相合わせを行うことができ、位相合わせが完了した後にプレスヘッドを駆動することにより、プレスヘッドの推力を直接環状部材に伝達して確実に圧入操作を行うことができる。このように、プレスヘッドにより環状部材に加えられる荷重ないし推力をセンサにより検出することが不要となり、圧入時に被圧入部材にばね力が加わるような環状部材を簡単な構造の圧入装置により確実に圧入することができる。圧入装置の構造が簡単になるので、作動不良の発生が低減されて組立不良の発生が防止され、軸組立製品の製造歩留まりを向上させることができる。
軸部材を車両用の無段変速機のプーリシャフトとし、これに対してばね部材、ピストン部材、歯車部材および軸受部材を被圧入部材として仮組立した状態のもとで、確実にプーリの組立を行うことができ、プーリの組立生産能率を高めることができる。
支持台にプーリシャフトの固定プーリの端面に形成された係合孔に係合する係合突起を設けると共に、予圧部材に歯車部材の外周面に形成された歯部相互間の歯溝に入り込む方向のばね力が加えられる係合レバーを備えたので、支持台にプーリシャフトを固定すると共に、予圧部材に歯車部材を固定することが可能となり、予圧から圧入に移行する際に、プーリシャフトと歯車部材との供回りを防止して、プーリシャフトに対し歯車部材を、または、歯車部材に対しプーリシャフトを的確に回転させることができ、容易且つ確実に位相合せを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は車両用のベルト式無段変速機の一例を示す概略図であり、この無段変速機はエンジン1のクランク軸2の回転がトルクコンバータ3と前後進切換機構4とを介して伝達される入力側のプライマリプーリ5と、これと平行な出力側のセカンダリプーリ6とを有している。プライマリプーリ5は、固定シーブつまり固定プーリ7aが一体に設けられたプーリシャフト7と、これに対して軸方向に摺動自在に装着される可動シーブつまり可動プーリ8とを有している。セカンダリプーリ6は、固定プーリ9aが一体に設けられたプーリシャフト9と、これに対して軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ10とを有している。両方のプーリ5、6にはベルト11が掛け渡されており、両方のプーリ5,6の溝幅を変化させてプーリに対するベルト11の巻き付け径を変化させることにより、プライマリプーリ5の回転がセカンダリプーリ6に無段階に変速されて伝達される。
図2は図1に示されたセカンダリプーリ6の詳細を示す断面図であり、軸部材としてのプーリシャフト9には可動プーリ10がスプライン結合されるとともに、環状の歯車部材12がスプライン結合されるようになっており、プーリシャフト9には歯車部材12の噛み合い部としてのスプライン孔13が噛み合うスプライン軸14が噛み合い部として形成されている。可動プーリ10の外周部には円筒形状のシリンダ部15が軸方向に突出して設けられており、プーリシャフト9にはシリンダ部15とにより油室を形成する筒形のピストン部材16と、ピストン部材16を覆うカバー17とが装着されるとともに環状の軸受部材18が装着されようになっている。さらに、可動プーリ10とピストン部材16との間にはばね部材19として圧縮コイルばねが装着されるようになっている。このように、セカンダリプーリ6は、軸部材としてのプーリシャフト9に対して、ばね部材19,可動プーリ10,ピストン部材16、歯車部材12および軸受部材18等を被圧入部材として圧入組立することによって、これらの部材からなる軸組立製品であるセカンダリプーリ6が製造される。
図3はプーリシャフトに対して上述した被圧入部材を圧入することによって軸組立製品を組み立てるための圧入装置の一実施の形態を示す断面図であり、図4は図2に示した被圧入部材が組み付けられたプーリシャフトがセットされた状態における圧入装置を示す断面図であり、図5は被圧入部材のプーリシャフトに対する圧入が完了した状態における圧入装置を示す断面図である。
圧入装置は、図2に示すように、プーリシャフト9に可動プーリ10,ばね部材19,ピストン部材16,カバー17、歯車部材12および軸受部材18をこの順番にプーリシャフト9の基端部側から先端部側に向けて順次組み付けて仮組立した状態のもとで、歯車部材12をスプライン軸14に圧入するとともに軸受部材18をスプライン軸14の外側に圧入することによって、全ての部材がプーリシャフト9に組み立てられることになる。
図3に示すように、圧入装置は、台座20に配置されるテール側の支持台21を有しており、この支持台21は台座20に固定される円板形状の基台21aと、この基台21aの上にスラスト軸受22を介して回転自在に装着される回転台21bとを有している。基台21aの外周部に設けられたフランジには環状のガイド溝23が形成され、このガイド溝23に係合する係合部材としてのボルト24が回転台21bの外周部に設けられたフランジに取り付けられており、ボルト24とガイド溝23との係合により、回転台21bが基台21aから外れないようになっている。
支持台21の中心部には、プーリシャフト9の基端部が入り込む嵌合孔25が形成されており、プーリシャフト9は基端部で支持台21の回転台21bに支持されるようになっている。回転台21bには、プーリシャフト9の固定プーリ9aの外方端面に形成された盲孔状の係合孔26に係合する係合突起27が複数個取り付けられており、プーリシャフト9の基端部を回転台21bに取り付けると、係合突起27と係合孔26との係合によって、回転台21bの回転がプーリシャフト9に伝達されるようになっている。回転台21bには径方向外方に突出する棒状の操作部材28が取り付けられており、この操作部材28を操作することにより回転台21bが回転駆動されるようになっており、操作部材28は回転手段となっている。
台座20の上方にはプレス機械のプレスヘッド30が上下方向に往復動自在、つまり台座20に向けて接近離反移動自在に配置されており、プレスヘッド30には圧入ヘッド31が取り付けられている。圧入ヘッド31はプレスヘッド30の下端面に固定された連結プレート32に固定される圧入部材33を有し、この圧入部材33は連結プレート32にボルト34により固定されるロッド部33aと、これの下端部に段部を介して一体に設けられロッド部33aよりも大径の円筒部33bとを備え、環状部材としての歯車部材12の圧入端面12aに軸受部材18を介して当接する環状圧入面35が円筒部33bの径方向の段部に形成されている。この圧入部材33は軸受部材18を介して歯車部材12に対して直接プレスヘッド30の下方に向かう推力を伝達して被圧入部材をプーリシャフト9に対して圧入することになる。
圧入部材33の外側には予圧部材41が圧入部材33に対して相対的に軸方向に移動自在に配置されており、この予圧部材41はロッド部33aの外側にガイドスリーブ42を介して嵌合する小径筒部41aと、この小径筒部41aに段部を介して一体に設けられ円筒部33bの外側に摺動自在に嵌合する円筒部41bとを備えている。円筒部41bの下端には予圧リング41cが固定されており、この予圧リング41cの下端面には、歯車部材12の圧入端面12aよりも径方向外側に設けられた予圧端面12bに当接する環状予圧面43が形成されている。なお、予圧リング41cは円筒部41bとは別部材となって円筒部41bの下端部に固定されているが、予圧リング41cを円筒部41bと一体に形成するようにしても良い。
予圧リング41cの外側にはガイド筒体44が固定されており、このガイド筒体44は図2に示すカバー17の円筒部の外側を覆うようになっている。ガイド筒体44の外側に固定された複数の支持部材45にはそれぞれ係合レバー46がピン47を中心に揺動自在に装着され、係合レバー46の先端部はガイド筒体44の内部に突出している。ガイド筒体44の外面に固定された引っ掛け金具48と係合レバー46の基端部との間には引っ張りコイルばね49が装着されており、係合レバー46には歯車部材12の外周面に形成された歯部相互間の歯溝12cに入り込む方向のばね力が加えられている。これにより、プレスヘッド30を下降移動させて歯車部材12がガイド筒体44の内部に入り込んだ状態のもとで、それぞれの係合レバー46の先端部が歯溝12c内に入り込むと、歯車部材12がガイド筒体44に対して回転することが防止される。
ガイド筒体44には径方向外方に突出する棒状の操作部材50が取り付けられており、この操作部材50を作業者が手に持ってガイド筒体44を固定させると、ガイド筒体44を介して歯車部材12の回転が阻止される。一方、操作部材50を操作して手動によりガイド筒体44を回転させると、係合レバー46が歯溝12cに係合しているときには、ガイド筒体44を介して歯車部材12を回転させることができる。
プレスヘッド30に固定された連結プレート32と予圧部材41の段部との間には、圧縮コイルばねからなる予圧ばね51が装着されている。この予圧ばね51は所定の収縮ストローク押し縮められた状態となってプレスヘッド30と予圧部材41との間に装着されており、装着された状態から収縮するときのばね力Fは、プーリシャフト9に装着されたばね部材19が図2に示すように組み付けられて仮組立された状態から所定のストローク収縮する際におけるばね部材19のばね力Pよりも大きく設定されている。
次に、図3に示す圧入装置によって図2に示したセカンダリプーリを組み立てる手順について説明する。セカンダリプーリ6を構成するそれぞれの部材は図2に示すように仮組立工程において組み付けられた状態で図3に示す圧入装置にセットされ、図4に示すように、プーリシャフト9の基端部は支持台21の回転台21bに装着される。このようにプーリシャフト9が支持台21に装着されると、プーリシャフト9に一体に形成された固定プーリ9aの係合孔26に係合突起27が係合してプーリシャフト9は回転台21bに固定される。
この状態のもとでプレスヘッド30を支持台21に向けて接近移動させると、図4に示すように、ガイド筒体44がピストン部材16を覆うカバー17の円筒部外側に嵌合するとともに予圧部材41の先端に設けられた予圧リング41cの環状予圧面43が歯車部材12の予圧端面12bに接触することになる。この状態のもとで、作業者が操作部材50を操作して圧入部材33を回転させると、係合レバー46の先端が歯車部材12の外周に形成された歯部相互間の歯溝12cに入り込み圧入部材33に対して歯車部材12が固定された状態となる。
引き続いてプレスヘッド30を支持台21に向けて下方に接近移動させると、予圧ばね51のばね力Fがばね部材19のばね力Pよりも大きく設定されているので、予圧部材41は圧入部材33と一体となって支持台21に向けて下降移動し、歯車部材12の下端部がスプライン軸14の上端部に当接することになる。このように予圧ばね51のばね力Fがばね部材19のばね力Pよりも大きく設定されているので、図2に示すようにプーリシャフト9に上述したそれぞれの被圧入部材が仮組立された状態から、プレスヘッド30の下降移動によって歯車部材12の下端部がスプライン軸14の上端部に当接する圧入開始位置まで歯車部材12を予圧部材41が下方に移動させるときには、プレスヘッド30の支持台21に向かう方向の推力は予圧ばね51を介して予圧部材41に伝達される。この下降移動に際しては、ばね部材19が収縮することになり、予圧ばね51は収縮しないか、収縮しても僅かであり、圧入部材33の環状圧入面35はプレスヘッド30が下降移動したストロークに対応するストロークだけ軸受部材18の上端面に接近することになる。
このように歯車部材12の下端部がスプライン軸14の上端部に当接した状態のもとで、プレスヘッド30の下降移動を停止するとともに作業者が支持台21の操作部材28を操作して回転台21bを回転させると、プーリシャフト9のスプライン軸14の噛み合い部と歯車部材12のスプライン孔13の噛み合い部との位相が合わせられて、両方の噛み合い部が相互に噛み合った状態となる。このときには、作業者は圧入ヘッド31の操作部材50を一方の手に持って予圧部材41の回転を規制するとともに、他方の手により操作部材28を回転させる。ただし、操作部材28の回転を規制して操作部材50を回転させるようにしても良い。
引き続いてプレスヘッド30を下降移動させると、プレスヘッド30と一体に下降移動する圧入部材33の環状圧入面35が軸受部材18を介して歯車部材12の圧入端面12aに当接してプレスヘッド30の推力が直接軸受部材18を介して歯車部材12に伝達される。これにより、図5に示すように、歯車部材12はスプライン孔13がスプライン軸14に噛み合った状態となって圧入され、軸受部材18はスプライン軸14よりもプーリシャフト9の先端側に圧入して固定される。
このように、プレスヘッド30を二段階に支持台21に向けて移動させることによって、予圧ばね51を介してプレスヘッド30の推力を被圧入部材である歯車部材12に伝達して圧入開始位置まで歯車部材12を圧入する予圧工程と、予圧工程が終了した状態のもとで位相合わせを行った後に、プレスヘッド30の推力を直接圧入部材33に伝達して歯車部材12をプーリシャフト9のスプライン軸14に圧入する圧入工程とを有するので、プレス時における荷重検出が不要となるとともに、圧入不良の発生が無くなり、軸組立製品の製造歩留まりが高くなる。スプライン軸14とスプライン孔13の噛み合い不良の発生や圧入装置の作動停止等の発生がなくなり、製造ラインの停止頻度が少なくなるので、軸組立製品の生産性が向上する。さらに、圧入装置は安価な構造となっており、組立装置の設備費を低減することができる。
また、支持台21にプーリシャフト9の固定プーリ9aの端面に形成された係合孔26に係合する係合突起27を設けると共に、予圧部材41に歯車部材12の外周面に形成された歯部相互間の歯溝12cに入り込む方向のばね力が加えられる係合レバー46を備えたので、支持台21にプーリシャフト9を固定すると共に、予圧部材41に歯車部材12を固定することが可能となり、予圧から圧入に移行する際に、プーリシャフト9と歯車部材12との供回りを防止して、プーリシャフト9に対し歯車部材12を、または、歯車部材12に対しプーリシャフト9を的確に回転させることができ、容易且つ確実にプーリシャフト9のスプライン軸14と歯車部材12のスプライン孔13との位相合せを行うことができる。
図示する圧入装置は、操作部材28を手動により回転させるようにしているが、電動モータや空気圧シリンダ等の駆動手段により回転台21bを回転させて噛み合い部の位相合わせを行うようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する圧入装置は、無段変速機のプーリシャフト9に対して歯車部材12等を被圧入部材として圧入するために適用されているが、軸部材に対してその先端部側から環状部材を挿入し、スプラインやセレーション等の噛合い部により軸部と環状部材とを位相を合わせて噛み合わせた状態のもとでばね力に抗して環状部材を圧入する場合であれば、本発明の圧入装置を適用することができる。また、この圧入装置はプーリシャフト9を支持台21により垂直状態として支持するようにしているが、プーリシャフト9を水平に支持した状態で被圧入部材を圧入するようにしても良い。
車両用のベルト式無段変速機の一例を示す概略図である。 図1に示されたセカンダリプーリの詳細を示す断面図である。 本発明の圧入装置の一実施の形態を示す断面図である。 軸部材であるプーリシャフトがセットされた状態における圧入装置を示す断面図である。 プーリシャフトに対する圧入が完了した状態における圧入装置を示す断面図である。
符号の説明
9 プーリシャフト
12 歯車部材(環状部材)
12a 圧入端面
12b 予圧端面
12c 歯溝
13 スプライン孔
14 スプライン軸
18 軸受部材
19 ばね部材(圧縮コイルばね)
21 支持台
21a 基台
21b 回転台
28 操作部材(回転手段)
31 圧入ヘッド
33 圧入部材
35 環状圧入面
41 予圧部材
43 環状予圧面
51 予圧ばね

Claims (4)

  1. 噛合い部を有する軸部材にばね部材を装着した状態のもとで前記噛合い部に環状部材を噛み合わせて前記ばね部材のばね力に抗して前記軸部材にその先端側から前記環状部材を圧入する圧入装置であって、
    前記軸部材を基端部で支持する支持台と、
    前記支持台に対して接近離反移動自在のプレスヘッドに取り付けられ、前記環状部材の圧入端面に当接する環状圧入面を有する圧入部材と、
    前記圧入部材の外側に前記圧入部材に対して相対的に軸方向に移動自在に配置され、前記環状部材に前記圧入端面より径方向外側に設けられた予圧端面に当接する環状予圧面を有する予圧部材と、
    前記プレスヘッドと前記予圧部材との間に装着され、前記予圧部材が前記環状部材を圧入開始位置まで移動させるときに、前記プレスヘッドの前記支持台に向かう推力を前記環状部材に伝達する予圧ばねと、
    前記環状部材が前記圧入開始位置まで移動した状態のもとで、前記予圧部材と前記支持台とのいずれか一方を回転して前記軸部材と前記環状部材との噛み合い位相を合わせる回転手段とを有し、
    前記噛み合い位相が合わされた状態のもとで前記プレスヘッドにより前記圧入部材を介して前記環状部材を前記軸部材に圧入することを特徴とする圧入装置。
  2. 請求項1記載の圧入装置において、前記支持台は基台に回転自在に装着される回転台を有し、前記回転手段は前記回転台を回転駆動する操作部材であることを特徴とする圧入装置。
  3. 請求項1または2記載の圧入装置において、前記軸部材はプーリシャフトであり、前記環状部材は歯車部材であり、前記プーリシャフトに前記ばね部材、ピストン部材、前記歯車部材および軸受部材を被圧入部材として組み付けた状態のもとで前記予圧部材により前記歯車部材を圧入開始位置まで移動させ、前記軸受部材を介して前記歯車部材を圧入することを特徴とする圧入装置。
  4. 請求項3記載の圧入装置において、前記支持台に前記プーリシャフトの固定プーリの端面に形成された係合孔に係合する係合突起を設け、前記予圧部材に前記歯車部材の外周面に形成された歯部相互間の歯溝に入り込む方向のばね力を加えられる係合レバーを備えたことを特徴とする圧入装置。
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