JP4628115B2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4628115B2 JP4628115B2 JP2005012894A JP2005012894A JP4628115B2 JP 4628115 B2 JP4628115 B2 JP 4628115B2 JP 2005012894 A JP2005012894 A JP 2005012894A JP 2005012894 A JP2005012894 A JP 2005012894A JP 4628115 B2 JP4628115 B2 JP 4628115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- line
- pen core
- writing instrument
- ridge
- intersection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Description
このタイプの筆記具にあっては、ペン芯の形状として多種の形状が数多く知られている。
(1) 略円柱状の外形のペン芯を有する筆記具であって、このペン芯は先端にアール部と平面部からなる稜線部とを有し、上記稜線部の中心線と、このペン芯の中心線と、を含む断面と、上記アール部との交線は円弧であって、上記断面と上記アール部及び上記稜線部の交線Xとの交点近傍の、上記稜線部の中心線乃至上記円弧からなる交線は尖っていない形状となり、上記稜線部を形成する平面と上記アール部を形成する面との交線Xは、このペン芯の直径を1とした際に、上記断面と上記交線Xとの交点が、上記断面の稜線部側側線からの垂線方向の位置が0.1以上0.9以下の範囲になると共に、上記稜線部を形成する平面は中心線からの角度θ1が40°<θ1 ≦80°の範囲になり、かつ、稜線を形成する平面の大きさは、ペン芯直径を1とした際に、長辺が0.4以上及び短辺が0.1以上であり、このペン芯先端の上記円弧の半径は、ペン芯直径を1とした際に、0.2〜2の範囲になることを特徴とする筆記具。
(2) 稜線部を形成する角度θ1は60°≦θ1≦80°となる上記(1)記載の筆記具。
(3) 稜線部の長辺の長さは、0.6以上となる上記(1)又は(2)に記載の筆記具
図1〜図4は、本発明の筆記具の実施形態の一例を示すものであり、図1及び図2は本発明の要部となるペン芯の一例を示す図面、図3は、本発明の要部となるペン芯の他の実施形態の一例を示す図面、図4は、図1のペン芯を搭載した筆記具の一例を示す図面である。
本実施形態のペン芯10は、図1(a)〜(c)に示すように、筆記具本体に固着される先軸内に取り付けられる取り付け溝11a,11bを有するペン芯本体部11を有し、ペン芯本体部11の先端にアール(R)部12と平面部13aからなる稜線部13とを有し、稜線部13の中心線と、このペン芯の中心線と、を含む断面と、アール部12及び稜線部13の交線Xとの交点近傍の、アール部12からの円弧線乃至稜線部13の中心線かなる交線は筆記時に角度調節を行うことなく、幅広描線と細い描線を簡単に筆記するために尖っていない形状となっている(条件1)。
従って、本発明では、上記条件1)〜条件5)の少なくとも1つを充足しない場合、すなわち、上記条件1の形状、または、交線Xが0.1以上0.9以下の範囲外なる場合、または、上記角度θ1が40°<θ1 ≦80°の範囲外となる場合、あるいは、上記稜線部13を形成する平面部13aの長辺aが0.4未満又は短辺bが0.1未満の場合、更に、ペン芯先端の上記円弧の半径が0.2〜2の範囲外となる場合には、いずれも本発明の効果を達成できないものとなる(この点に関しては更に後述する実施例等で更に詳述する)。
更に好ましくは、上記交線Xを、0.2以上0.5以下とすることが望ましく、短辺bを0.3以上(1未満)、並びに、ペン芯先端の上記円弧の半径を0.2〜0.5の範囲とすることが望ましい。
なお、細い描線を更に簡単に筆記するため、筆記部となるペン芯先端の上記円弧の半径は、ペン芯直径を1とした際に、0.2〜2の範囲であれば、先端アール部12は一種類でなくてもよいものである。
本実施形態の筆記具Aは、図4に示すように、先軸20に取り付けられる上記構成のペン芯10と、尾栓部21を一体に有する後軸22からなる軸筒(筆記具本体)23と、軸筒23内に収容されるインキ吸蔵体(図示せず)、該インキ吸蔵体に接続される中継芯(図示せず)、上記インキ吸蔵体及び中継芯を保持する保持部材(図示せず)と、インキ誘導管24とを備えたものである。
また、この筆記具Aでは、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを先軸20に形成した視認部20aを介して視認性を有するインキ誘導管24を視認することにより検知することができるものである。従って、ぺン芯10でのインキのカスレがペン芯10での乾燥によるものか、または、インキの消費による本来の終了によるのかを視覚により明確に、かつ簡単に判断することができるものである。
下記表1に示す各特性〔長さ、比率、先端アール部(R)、角度θ1〕となるペン芯(AuBEX社製のポリエステル芯、気孔率66%)を調製し、図4に準拠する筆記具本体(三菱鉛筆社製、PWB−120軸)に取り付けて、下記方法により筆記性(角部、アール部での筆記)の評価を行った。
実施例1〜6のペン芯は、本発明範囲(上記条件1〜5)を充足するペン芯を用いたものであり、比較例1は、従来のチゼルカットペン芯(スタビロボス)、比較例2は従来の丸ペン芯(三菱鉛筆社製、PM122)、比較例3は、特許第3209685号(図7)開示のペン芯、比較例4〜6は、本発明範囲外の(上記条件1〜5の少なくとも1つを充足しない)ペン芯を用いた筆記具である。
これらの評価結果を下記表1に示す。なお、インキは、三菱鉛筆社製「プロッキー」黒インキを用いた。
極端にペンを立てたり、寝かしたりすることなく、試験用紙に実筆記〔ペン芯10における角部(稜線部13)、丸部(先端アール部12)での通常の筆記〕で描線を求め、下記評価基準で筆記性を官能評価した。
評価基準:
◎:非常に筆記し易い。
○:無理なく筆記できる。実使用上問題のないレベル。
△:筆記はできるが求める描線を表現するのが困難。
×:通常の筆記方法などでは求める描線が表現できない。
比較例を個別的に見ると、比較例1では、チゼルカットペン芯による描線のみ、比較例2では丸ペン芯による描線のみしか筆記できず、比較例3では、太さの違う描線は筆記することができるが、丸芯部分がないため、筆記の際に角度を調節する必要があり、筆記し難いことが判った。
また、比較例4では、丸形状の先端アール部(R)が本発明の範囲外(Rが15)となる場合であり、Rが大き過ぎるため丸芯として機能できず、比較例5では稜線部の角度θ1が本発明の範囲外(30°)となるため、筆記時の角度調節がし難く、筆記し難いものとなり、比較例6では、稜線部の長辺aが本発明の範囲外(0.34)となるため、丸芯部分で筆記線幅と差がなく本発明の効果を発揮できないことが判った
10 ペン芯
12 先端アール部
13 稜線部
13a 稜線面
a 長辺
b 短辺
Claims (3)
- 略円柱状の外形のペン芯を有する筆記具であって、このペン芯は先端にアール部と平面部からなる稜線部とを有し、上記稜線部の中心線と、このペン芯の中心線と、を含む断面と、上記アール部との交線は円弧であって、上記断面と上記アール部及び上記稜線部の交線Xとの交点近傍の、上記稜線部の中心線乃至上記円弧からなる交線は尖っていない形状となり、上記稜線部を形成する平面と上記アール部を形成する面との交線Xは、このペン芯の直径を1とした際に、上記断面と上記交線Xとの交点が、上記断面の稜線部側側線からの垂線方向の位置が0.1以上0.9以下の範囲になると共に、上記稜線部を形成する平面は中心線からの角度θ1が40°<θ1 ≦80°の範囲になり、かつ、稜線を形成する平面の大きさは、ペン芯直径を1とした際に、長辺が0.4以上及び短辺が0.1以上であり、このペン芯先端の上記円弧の半径は、ペン芯直径を1とした際に、0.2〜2の範囲になることを特徴とする筆記具。
- 稜線部を形成する角度θ1は60°≦θ1≦80°となる請求項1記載の筆記具。
- 稜線部の長辺の長さは、0.6以上となる請求項1又は2に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012894A JP4628115B2 (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005012894A JP4628115B2 (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | 筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006198891A JP2006198891A (ja) | 2006-08-03 |
JP4628115B2 true JP4628115B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=36957303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005012894A Expired - Fee Related JP4628115B2 (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4628115B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007008352A1 (de) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | J. S. Staedtler Gmbh & Co. Kg | Spitze für Schreib-, Zeichen- und/oder Markiergeräte |
FR3037861B1 (fr) | 2015-06-24 | 2020-10-09 | SOCIéTé BIC | Instrument d'ecriture a pointe a usage multiple |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6442182U (ja) * | 1987-09-09 | 1989-03-14 | ||
JPH0199670U (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-04 | ||
JPH03109886U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-12 | ||
JPH07149092A (ja) * | 1993-11-30 | 1995-06-13 | Pentel Kk | 筆記具のペン先 |
JP2001018575A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Zebra Pen Corp | マーキングペン用ペン先 |
-
2005
- 2005-01-20 JP JP2005012894A patent/JP4628115B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6442182U (ja) * | 1987-09-09 | 1989-03-14 | ||
JPH0199670U (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-04 | ||
JPH03109886U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-12 | ||
JPH07149092A (ja) * | 1993-11-30 | 1995-06-13 | Pentel Kk | 筆記具のペン先 |
JP2001018575A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Zebra Pen Corp | マーキングペン用ペン先 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006198891A (ja) | 2006-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5864137B2 (ja) | 筆記具 | |
JP4817767B2 (ja) | 筆記具 | |
EP1961580B1 (de) | Verwendung einer Spitze von Markiergeräten | |
WO2011158837A1 (ja) | 筆記具 | |
US20090317172A1 (en) | Writing Tip For Tracing Lines of Different Widths and Writing Implement Comprising Such a Tip | |
JP4628115B2 (ja) | 筆記具 | |
JP3209685B2 (ja) | 偏芯先端をもつマーカーチップおよびマーカー | |
JP6370024B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2017119385A (ja) | 筆記具 | |
JP6143429B2 (ja) | 筆記具 | |
CN213798963U (zh) | 一种笔头及具有其的书写工具 | |
CN213798965U (zh) | 一种书写工具 | |
JP2021070224A (ja) | ペン先部材並びにペン先部材を備えた筆記具 | |
JP6464231B2 (ja) | 筆記具 | |
JP7538843B2 (ja) | 筆記具 | |
JP3247983U (ja) | 定規及び筆記セット | |
JPH0952486A (ja) | ペン先および万年筆 | |
JP2005153371A (ja) | 筆記具 | |
CN216915306U (zh) | 一种球珠笔 | |
JP3213982U (ja) | 全方向への執筆が可能な万年筆 | |
CN101883686A (zh) | 标记装置 | |
CN209971999U (zh) | 一种带倒角结构的工具尺 | |
CN209454423U (zh) | 一种带震动提醒功能的水笔 | |
JP2021041656A (ja) | ペン先及び該ペン先を備えた筆記具 | |
JP2010247349A (ja) | マーキングペン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101109 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |