JP4627413B2 - 1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体の製造法 - Google Patents

1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体の製造法 Download PDF

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Description

本発明は、医農薬分野をはじめ多方面において製造上の重要な化合物である1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体の製造法に関するものである。
近年、AIDS等の感染による免疫不全患者の増加や高度医療の進展または高齢者の増加等による免疫力低下患者の増大によって、いわゆる日和見感染症に代表される真菌感染症が問題となっている。特に免疫低下者にとって、カンジタ症やアスペルギルス症などの深在性の真菌感染症は、生命にも拘わる重篤な場合も少なくなく、医療現場においては注意すべき感染症の一つである。 従来、これら感染症にたいしてはフルコナゾールに代表されるアゾール系の抗真菌剤が多用されてきたが、近年、耐性菌の出現や基本的な作用不足が指摘されるようになり、より広範囲な菌種に有効で、より強力な治療薬の開発が望まれ、新しい骨格のアゾール系抗真菌剤が開発されている(非特許文献1参照)。
新しい骨格のアゾール系抗菌剤の代表的な製造方法としては、次の方法が知られている。
(1)D-乳酸誘導体に、Grignard反応でジフルオロフェニル化し、保護されたα−ヒドロキシフェニルケトン誘導体を経由し、さらに増炭エポキシ化を行なう方法(非特許文献2参照)。
(2)L-乳酸を原料とし、Friedel-Crafts反応で誘導化する方法(非特許文献3参照)。
(3)クロロプロピオン酸を原料とし、Friedel-Crafts反応で誘導化する方法(非特許文献4参照)。
医薬ジャーナル, vol37(7), 115-119 Chem.Pharm.Bull., 41(6), 1035-1042, 1993 Tet.Lett.、32,51,7545(1991)、 Bioorg.Med.Chem.Lett., vol1(7), 349-352, 1991、
有用な抗真菌剤の開発が強く望まれている中で、近年開発中の新しい骨格のアゾール系抗菌剤は、構造がより複雑化する傾向にあり、それらを工業的なスケールで経済的に製造を行うことが必要となっている。
しかしながら、従来の製造技術である、前記(1)の方法は、高価で取り扱いの難しい置換フェニルグリニヤを用い、多工程で製造すること、前記(2)の方法は、多工程で収率が低い製造法であること、前記(3)の方法は、非常に不安定な原料から多工程で製造することが問題であった。
本発明は、このような現状に鑑み、新しい骨格のアゾール系抗菌剤の製造過程において極めて重要な中間体となる、1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体を安価にかつ安定的に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、2−フェニルプロパナール誘導体または2−フェニルグリシジルアルデヒド誘導体に対して増炭反応を行った後、必要に応じてさらに誘導化することにより、短工程で1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1)[化1]
Figure 0004627413
(式中R1およびR2は互いに独立して水素原子、ハロゲン原子を示す。Aは1,2,4−トリアゾール−1−イル基または1,3−イミダゾール−1−イル基、Dは−OR3基、あるいはAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成していてもよい。R3は水素原子、水酸基の保護基を示す。)で表される化合物と、一般式(5)
Figure 0004627413
(式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、EはLi、MgX、ZnX、TiX Q、TiR4XQ、Ti(OR5) 、AlXQ、CuまたはCuR4Liを示す。ただし、Q、Xはそれぞれ独立してハロゲン原子あるいはR4を示し、R5は炭素数1から5のアルキル基を示す。)で表される化合物とを反応させて、一般式(2)[化2]
Figure 0004627413
(式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、R1、R2、AおよびDは前記と同義である。)で表される化合物を製造し、さらにR3が水酸基の保護基の場合は脱保護を行うことで、またAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成している場合はイミダゾールあるいは1,2,4−トリアゾールと反応させることで、一般式(3)[化3]
Figure 0004627413
(式中、R1、R2、R4前記と同義であり、YはC−Hまたは窒素原子を示す。)で表される化合物を製造する方法に関するものである。
本発明によれば、アゾール系抗真菌剤の製造のために極めて重要な中間体である1−アゾール−2−フェニル−2、3−プロパンジオール誘導体を短工程で安価にかつ安定的に製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
一般式(1)中のR1およびR2は、互いに独立して水素原子、ハロゲン原子を示す。
一般式(1)中のAは、1,2,4−トリアゾール−1−イル基、1,3−イミダゾール−1−イル基、Dは−OR3基、あるいはAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成していてもよく、R3は水素原子、水酸基の保護基を示す。
一般式(1)中のAが1,2,4−トリアゾール−1−イル基あるいは1,3−イミダゾール−1−イル基であり、Dが−OR3基である化合物は、一般式(4)[化4]
Figure 0004627413

で表される。
一般式(4)中のR1、R2およびR3は、前記一般式(1)中のR1、R2およびR3と同義であり、YはC−Hまたは窒素原子を示す。
一般式(1)中のAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成している化合物は、一般式(7)[化5]
Figure 0004627413

で表される。
一般式(7)中のR1、R2およびR3は、前記一般式(1)中のR1、R2およびR3と同義である。
前記の一般式(1)および一般式(4)で表される化合物において、R3の「水酸基の保護基」とは、水酸基が反応を行う上で邪魔となる場合、一時的に水酸基を変換し、反応の後、水酸基にもどすことができる置換基のことである。このような置換基としては、例えば、エーテル系の保護基、アセタール系の保護基、シリル系の保護基などがあげられる。
エーテル系の保護基の代表として、メチル基、エチル基、tert-ブチル基、オクチル基、アリル基、ベンジル基、p-メトキシベンジル基、フルオレニル基、トリチル基、ベンズヒドリル基等を挙げることができる。
アセタール系の保護基の代表として、メトキシメチル基、エトキシエチル基、メトキシエトキシメチル基、1−エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等を挙げることができる。
シリル系の保護基の代表として、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基等を挙げることができる。
前記の一般式(1)で表される化合物、一般式(4)で表される化合物および一般式(7)で表される化合物は、一般的に広く知られた方法で2-フェニル-プロパノール誘導体、アゾールアルコール誘導体あるいは2−フェニルグリシジルアルコール誘導体から容易に合成可能である。
例えば、α−ヒドロキシアセトフェノンの水酸基を、t-ブチルジメチルシリル基で保護した後、カルボニル基をエポキシ化 (J.Am.Chem.Soc.,84, 867 (1962), Synth. Commun. 20(8),1193 (1990)など)することで2-フェニル-2-t-ブチルジメチルシリルオキシ−オキシランを得ることができる。2-フェニル-2-t-ブチルジメチルシリルオキシ−オキシランを、テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミド中に、水素化ナトリウムでナトリウム塩とした1,2,4-トリアゾールと反応させ、さらにテトラブチルアンモニウムフルオリドを反応させた後、t-ブチルジメチルシリル基を除去することでフェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパノールを得ることができる。フェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパノールを、Swern酸化 (Tetrahedron 34, 1651 (1978))などで水酸基をアルデヒドへ変換(酸化)することで2-フェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパナールが得られる。2-フェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパナールの水酸基に対して前記の保護基を結合させることにより、2-フェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパナールの水酸基に前記の保護基が結合する化合物を得ることができる。
また、上記により得られた2-フェニル-2-t-ブチルジメチルシリルオキシ−オキシランを同様に脱t-ブチルジメチルシリルして得られる、2-フェニルグリシジルアルコールを同様に酸化して2-フェニルグリシジルアルデヒドを合成することができる。
出発原料にハロゲン置換アセトフェノン誘導体を用いることで、種々のアゾールアルデヒド誘導体や2-フェニルグリシジルアルデヒド誘導体を合成することが可能である。
さらに、製造方法として特に明記していない試薬および使用原料に関しては一般的に市販されており、いずれも入手は容易である。
一般式(1)で表される化合物に対し増炭反応を行うことにより、一般式(2)で表される化合物を得ることができる。
一般式(2)中のR4は、炭素数1から5のアルキル基を示す。一般式(2)中のR1、R2、AおよびDは、前記一般式(1)中のR1、R2、およびAおよびDと同義である。
例えば、一般式(7)で表される化合物に対して増炭反応させることにより、一般式(8)[化6]
Figure 0004627413

で表される化合物が得られる。
一般式(8)中のR1、R2およびR4は、前記一般式(1)中のR1、R2およびR4と同義である。
増炭反応には、通常、有機金属試薬が用いられる。有機金属試薬としては、一般式(5)[化7]
Figure 0004627413

で表される化合物が挙げられる。
一般式(5)中のR4は、炭素数1から5のアルキル基を示し、EはLi、MgX、ZnX、TiXQ、TiR4XQ、Ti(OR5)、AlXQ、CuまたはCuR4Liを示す。ただし、一般式(5)中のQおよびXは、それぞれ独立してハロゲン原子あるいはR4を示し、R5は炭素数1から5のアルキル基を示す。
一般式(5)中のEの代表例としては、Li、MgCl、MgBr、MgI、ZnBr、ZnR4、TiCl、TiR4Cl、Ti(O−iPr)、AlCl、AlR4Cl、Al(R4)、CuまたはCuR4Liなどがあげられる。
例えば、一般式(4)で表される化合物と一般式(5)で表される化合物を反応させることにより一般式(6)[化8]
Figure 0004627413

で表される化合物が得られる。
一般式(6)中のR1、R2、R3、R4およびYは前記と同義である。
また、一般式(4)中のR3が水素原子、Yが窒素原子である化合物と、一般式(5)中のR4がメチル基である化合物を反応させることにより、一般式(6)中のR3が水素原子、Yが窒素原子である化合物が得られる。
一般式(7)で表される化合物と一般式(5)で表される化合物を反応させることにより、一般式(8)で表される化合物が得られる。
増炭反応、例えば、一般式(5)で表される化合物を用いる反応は溶媒中で行う。溶媒としては、反応の進行を妨げないものであれば特に制限はないが、ヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒等が通常用いられる。これら溶媒は単独で、あるいは2種以上を任意の比率で混合して使用することができる。
一般式(5)で表される化合物を用いる増炭反応の反応温度は、−78℃から使用する溶媒の沸点までの範囲から選択することができるが、好ましくは、−20℃から溶媒の沸点の温度範囲である。
一般式(5)で表される化合物を用いる増炭反応の反応時間は特に制限は無いが、数分から24時間、好ましくは30分から6時間の範囲である。
一般式(2)中のAが1,2,4−トリアゾール−1−イル基あるいは1,3−イミダゾール−1−イル基であり、Dが−OR3基であり、R3が水酸基の保護基である化合物を、該水酸基の保護基に応じた条件下で脱保護を行うことにより、一般式(3)で表される化合物を得ることができる。脱保護法は、Protecting Groups in Organic Synthesis (T. W. Greene)に詳しく記載されているが、ベンジル基、p-メトキシベンジル基であれば、溶媒中にPd/Cによる水素添加反応により、トリチル基、ベンズヒドリル基、メトキシメチル基、エトキシエチル基、メトキシエトキシメチル基、1−エトキシエチル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等では、塩酸、トシル酸などの酸性条件により、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基やtert-ブチルジフェニルシリル基等では、塩酸、トシル酸などの酸性条件に加え、テトラブチルアンモニウムフロリドなどのフッ素イオンにより脱保護することができる。
一般式(3)中のR1、R2、R4およびYは前記と同義である。
また、一般式(2)中のAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成している化合物、すなわち、一般式(8)で表される化合物をイミダゾールあるいはトリアゾールと反応させることにより、一般式(3)で表される化合物を得ることができる。
例えば、一般式(7)で表される化合物に対して増炭反応させて得られる、一般式(8)中のR4がメチル基である化合物とイミダゾールあるいはトリアゾールと反応させることにより、一般式(3)中のR4がメチル基、Yが窒素原子である化合物を得ることができる。
通常、反応は、有機溶媒中、イミダゾールあるいはトリアゾールと、水素化ナトリウムや水酸化ナトリウムなどの無機塩基あるいはトリエチルアミンやDBUなどの有機塩基との塩を形成させた後、一般式(8)で表される化合物を加え反応させることで行うことができる。溶媒としては、反応の進行を妨げないものであれば特に制限はないが、ヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、DMF、DMIなどの非プロトン性極性溶媒等が通常用いられる。これら溶媒は単独で、あるいは2種以上を任意の比率で混合して使用することができる。
反応温度は、−78℃から使用する溶媒の沸点までの範囲から選択することができるが、好ましくは、−20℃から溶媒の沸点の温度範囲である。
一般式(1)で表される化合物は不斉炭素を有するが、不斉炭素はR配置、S配置であってもよく、また、ラセミ混合物であっても本発明の製造方法に用いることができる。
また、一般式(1)で表される化合物に対して増炭反応を行うことにより、一般式(2)で表される化合物には新たに不斉炭素が生じる。そのため、一般式(3)で表される化合物はジアステレオマーとなるが、そのジアステレオ選択性は、例えば大学院有機化学(岩村ら、講談社)p565に説明されるように発現すると考えられる。そこで、例えばReetzら(J. Chem. Soc., Chem. Comm., 1600(1986))の報告にあるように、適切な保護基、金属種、溶媒や反応条件を組み合わせることで、シンあるいはアンチの立体を、ジアステレオ選択的に作り分けることができる。さらに 光学活性な一般式(1)で表される化合物を用い、ジアステレオ選択的な増炭反応を行うことで、光学的に純粋な一般式(3)で表される化合物を製造することができる。すなわち、(2S)の立体を有するアルデヒドを立体選択的に反応させることで、(2S,3R)あるいは(2S,3S)の化合物を優先的に製造することができる。また、(2R)の立体を有するアルデヒドから(2R,3R)あるいは(2R,3S)の立体を選択的に製造することが可能である。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
2-フェニル-2-(1-ヒドロキシエチル)オキシランの合成 (式1)[化9]
Figure 0004627413
2-フェニルグリシジルアルデヒド77.5mgのTHF1mL溶液に3Mメチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液(1.5当量)を-78℃に冷却下滴下し、1時間撹拌した。飽和食塩水10mLにあけ、酢酸エチル10mLで2回抽出した。水と飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、80mgの目的物を得た。
収率=94%
Syn体
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ=7.5-7.3(m, 5H), 4.28(q, 1H), 3.34(d, 1H), 2.74(d, 1H), 1.20(d, 3H)
Anti体
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ=7.5-7.3(m, 5H), 4.17(q, 1H), 3.21(d, 1H), 2.96(d, 1H), 1.24(d, 3H)
2-フェニル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2,3-ブタンジオールの合成
60%水素化ナトリウム15.3mgをDMF1mLに懸濁し、1,2,4-トリアゾール32mgを加え、室温で1時間撹拌した。2-フェニル-2-(1-ヒドロキシエチル)オキシラン25mgをDMF1mLに溶解した溶液を室温で加え、7日反応させた。水1mLを加え、酢酸エチルで抽出し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を濃縮し、目的物31mgを得た。
収率=87%
Syn-ジオール
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ=7.87(s, 1H), 7.86(s, 1H), 7.5-7.2(m, 5H), 4.59(dd, 2H), 4.15(q, 1H ), 0.98(d, 3H, J=6.5Hz)
Anti-ジオール
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ=8.18(s, 1H), 7.67(s, 1H), 7.5-7.2(m, 5H), 4.75(dd, 2H), 3.76(q, 1H ), 1.19(d, 3H, J=6.5Hz)
2-フェニル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2,3-ブタンジオールの合成
2-フェニル-2-ヒドロキシ-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパナール15mgのTHF0.5mL溶液に、3Mメチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液(3当量)を、-78℃に冷却下加え、1時間撹拌し、室温で1夜放置した。飽和食塩水5mLにあけ、酢酸エチル15mLで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、15mgの目的物を得た。
収率=87%
1H-NMRは比率を除き、実施例2と同様であった。

Claims (5)

  1. 一般式(1)[化1]
    Figure 0004627413
    (式中R1およびR2は互いに独立して水素原子、ハロゲン原子を示す。Aは1,2,4−トリアゾール−1−イル基または1,3−イミダゾール−1−イル基、Dは−OR3基、あるいはAとDが一つの酸素原子を介して結合したオキシラン環を形成していてもよい。R3は水素原子、水酸基の保護基を示す。)で表される化合物と、一般式(5)[化2]
    Figure 0004627413
    (式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、EはLi、MgX、ZnX、TiX Q、TiR4XQ、Ti(OR5) 、AlXQ、CuまたはCuR4Liを示す。ただし、Q、Xはそれぞれ独立してハロゲン原子あるいはR4を示し、R5は炭素数1から5のアルキル基を示す。)で表される化合物とを反応させて、一般式(2)[化]
    Figure 0004627413
    (式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、R1、R2、AおよびDは前記と同義である。)で表される化合物を製造し、さらにR3が水酸基の保護基の場合は脱保護を行うことで、またAとDが一つの酸素原子を介して結合してオキシラン環を形成している場合はイミダゾールあるいは1,2,4−トリアゾールと反応させることで、一般式(3)[化]
    Figure 0004627413
    (式中、R1、R2、R4は前記と同義であり、YはC−Hまたは窒素原子を示す。)で表される化合物を製造する方法。
  2. 一般式(4)[化]
    Figure 0004627413
    (式中R1およびR2は互いに独立して水素原子、ハロゲン原子を示す。R3は水素原子、水酸基の保護基を示し、YはC−Hまたは窒素原子を示す。)で表される化合物と、一般式(5)[化]
    Figure 0004627413
    (式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、EはLi、MgX、ZnX、TiXQ、TiR4XQ、Ti(OR5)、AlXQ、CuまたはCuR4Liを示す。ただし、Q、Xはそれぞれ独立してハロゲン原子あるいはR4を示し、R5は炭素数1から5のアルキル基を示す。)で表される化合物を反応させ、一般式(6)[化]
    Figure 0004627413
    (式中、R1、R2、R3、R4およびYは前記と同義である。)で表される化合物を製造する方法。
  3. 請求項2記載の一般式(4)から一般式(6)中の、R3が水素原子、R4がメチル基、Yが窒素原子である請求項2に記載の方法。
  4. 一般式(7)[化]
    Figure 0004627413
    (式中R1およびR2は互いに独立して水素原子、ハロゲン原子を示す。)で表される化合物一般式(5)[化9]
    Figure 0004627413
    (式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、EはLi、MgX、ZnX、TiX Q、TiR4XQ、Ti(OR5) 、AlXQ、CuまたはCuR4Liを示す。ただし、Q、Xはそれぞれ独立してハロゲン原子あるいはR4を示し、R5は炭素数1から5のアルキル基を示す。)で表される化合物を反応させて、一般式(8)[化10]
    Figure 0004627413
    (式中、R4は炭素数1から5のアルキル基を示し、R1およびR2は前記と同義である。)で表される化合物を製造し、さらにイミダゾールあるいは1,2,4−トリアゾールと反応させ、
    一般式(3)[化11]
    Figure 0004627413
    (式中、R1、R2、R4前記と同義であり、YはC−Hまたは窒素原子を示す。)で表される化合物を製造する方法。
  5. 一般式(5)、一般式(8)および一般式(3)中の、R4がメチル基、Yが窒素原子である請求項4に記載の方法。
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