JP4627382B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関し、詳しくは、インクタンクから記録手段へインクを供給するためのインク供給経路及び該経路内に設けられる開閉弁の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録媒体(被記録材)に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】
記録媒体の搬送方向(紙送り方向、副走査方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリアルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対して次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われる。一方、記録媒体(被記録材)の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われる。
【0004】
そのうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体へインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
また、インクジェット記録装置においては、記録媒体(被記録材)の材質に対する要求も様々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織布、さらには金属等を記録媒体として用いる記録装置も使用されるようになっている。
【0005】
上記インクジェット記録装置におけるインクタンクから記録ヘッドへインクを供給するインク供給装置として、前記記録ヘッドに対応してインク供給経路を設け、該インク供給経路内にインクタンクから供給されたインクを貯蔵するためのサブタンクとインクを該サブタンク内に輸送する吸引ポンプとを設け、この吸引ポンプの一方(吐出側)に前記サブタンクを接続するとともに、該吸引ポンプの他方(吸入側)には記録手段からの廃液を受けるための回復桶に通じる流路と前記インクタンクへ通じる流路とを接続し、前記回復桶と前記吸引ポンプとの間の流路内に第1の開閉弁(リサイクル弁)を設けるとともに、前記インクタンクと前記吸引ポンプとの間に第2の開閉弁(供給弁)を設け、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁の開閉を切り替えることにより前記流路を切り替えるように構成したインク供給装置が使用されている。
【0006】
図8は上記開閉弁の従来例の流路遮断時の状態を示す縦断面図であり、図9は図8の開閉弁の流路開放時の状態を示す縦断面図である。なお、上記第1の開閉弁(リサイクル弁)及び第2の開閉弁(供給弁)は実質的に同じ構造を有しており、図8及び図9はこれらに共通の開閉弁の構造を示すものである。
図8及び図9において、インクは、第2の開閉弁(供給弁)の場合のインクタンクに通じる側(第1の開閉弁(リサイクル弁)の場合の回復桶に通じる側)であるA側から弁内部に吸引され、これらの開閉弁の出口側(いずれも吸引ポンプ側)であるB側から流出する。
【0007】
図8に示す流路遮断状態(弁を密閉した状態)では、A側からB側へ至る流路は、ストッパカラー207を介して密閉バネ206の弾性力が作用するゴム部材(封止部材)208によって遮断される。一方、図9に示す流路開放状態(弁を連通させた状態)では、不図示の弁駆動機構により板状部材205が上方向に押し上げられ、摺動カラー204及び開放バネ203を介して嵌合ストッパ202が上方へ移動することで、該嵌合ストッパ202が固定されたシャフト201が上方へ移動する。これによって、このシャフト201の下端部に装着されたゴム部材(封止部材)208が吸引ポンプへ通じ流路Bの入口から離反し、前記入口Aから前記出口Bへ向かう流路が開放(連通)された状態になる。
【0008】
この場合、前記開放バネ203と前記密閉バネ206のバネ圧は、常に開放バネ203>密閉バネ206の関係が成り立っており、最初板状部材205が上方向に押し上げられる時点で密閉バネ206が圧縮されて弁が開放される。そして、前記板状部材205が更に上方向に押し上げられると、ストッパカラー207が蓋部材209に突き当たり、そして開放バネ203が圧縮される構造となっている。また、再び密閉状態へ移行する場合は、上述の動作プロセスを逆にたどることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8及び図9の従来の開閉弁においては、弁の開閉動作プロセスに伴い弁内部の容積に増減が生じることになる。すなわち、図8に示す弁密閉時の内部容積はX+Yであり、図9に示す弁開放時の内部容積はZで表されるが、それらの大小関係は明らかに(X+Y)<Zである。そのため、開閉弁の状態が、密閉(遮断)→開放→密閉→開放→密閉・・・と移行すれば、開閉弁の前記内部容積は減少→増加→減少→増加→減少・・・を繰り返すことになる。これによって開閉弁は、開閉動作の度に、弁外部よりインクを内部に引き込み外部へ排出する現象を繰り返すことになる。
【0010】
さらに詳細には、開閉弁の下流側の吸引ポンプの直前部に一方向バルブがあり、従ってリサイクル弁もしくは供給弁の一方が開く際に回復桶もしくはインクタンクよりインクを弁内部に引き込み、また、リサイクル弁もしくは供給弁の一方が密閉される際には、回復桶側もしくはインクタンク側に戻されるインクと吸引ポンプ側に排出されるインクとに分散されることになる。
ただし、開閉弁の下流側に一方向弁が無い場合でも、該開閉弁の上流側の流れ抵抗と下流側の流れ抵抗のバランスによっては同じ現象が起こり得ることは明らかである。
【0011】
このような現象はインクをリサイクルするための循環流路内に設置されるリサイクル弁(前記第1の開閉弁)においては何ら問題ないが、インクタンクからサブタンクへインクを供給する供給弁(前記第2の開閉弁)においては、その上流側にインクタンクがあるため、不本意に循環経路内にインクが供給されてしまうことになる。例えば、インクの補充の必要が無いときでも、インクタンクからサブタンクへインクが補充されるという現象が生じることがある。
【0012】
具体的には、例えば複数種類のインクを使用するインクジェット記録装置において、複数のインクタンクから複数の記録ヘッドのそれぞれへインクを供給するインク供給装置のように、複数のステーション(複数のインク供給経路)が並列的に配置される場合には、いずれかのステーションにインク供給の必要が出た場合、全ステーションの供給弁(第2の開閉弁)を一斉に開放状態に移行させるため、インクが供給されるステーション以外では、開閉弁(特に第2の開閉弁である前記供給弁)の開閉動作によって、サブタンクへのインク補充の必要性がない場合(インク供給モードを実行しない場合)でも、インクタンクからインク循環経路内にインクが吸引され、吸引されたインクがサブタンク内へ導入されることがある。
【0013】
あるいは、ギア等の回転による駆動伝達(伝動機構)を前記リサイクル弁及び前記供給弁の開閉のために共通で使用し、一方向の回転で両方の開閉弁の開閉を切り替える構成の場合、モードの切り替えによって不必要に供給弁の開閉が行われる場合が考えられる。この場合は複数のステーションを有さないインク供給装置(1つのステーションから成るインク供給装置)の場合にも、前述のように不本意に循環経路内にインクを供給してしまうことがある。
【0014】
以上述べたような開閉弁(特に供給弁)の開閉動作の繰り返しに伴う不本意なインク供給の現象が発生する場合、そのインク供給量が記録によるインク消費量より少ない場合は特に不都合は生じないが、逆に不本意なインク供給によるインク供給量が記録によるインク消費量を上回ったステーションにおいては、やがてサブタンク内のインク液面が上限位置を越えてしまい、さらにはインクが溢れて、溢れたインクがサブタンクの上部に設けられた大気開放口より外部に漏れ出してしまうことがある。
【0015】
本発明は以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、インクタンクから記録手段へインクを供給するためのインク供給手段内の開閉弁の開閉作動力の付与解除が繰り返されるときに開閉弁の内部にインクを引き込み排出する現象を無くすことができ、それによって、インク供給時以外のときに開閉弁の開閉動作に伴ってインクタンクからサブタンクへ至る流路で不本意なインク移動が生じることを防止でき、インク補充が必要な場合以外におけるインクタンクからサブタンクへのインク吸い込みを無くすことができ、不本意なインク送給によってインクが溢れて外部へ漏れ出すなどの不都合を解消することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)は、上記目的を達成するため、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、インクが収納されているインクタンクから前記記録手段へインクを供給するために設けられたインク供給手段を有し、前記インク供給手段は、前記記録手段に供給するためのインクを貯蔵するサブタンクと、前記サブタンクに対して、吸入側から送られてくるインクを吐出側から前記サブタンクに供給する吸引ポンプと、前記吸引ポンプの前記吸入側に通じる共通のインク流路に接続された、前記記録手段からの廃液を受けるための回復部材に通じる第1の流路と、前記第1の流路に設けられ、前記回復部材と前記共通のインク流路との間の流路を開閉するための第1の開閉弁と、前記吸引ポンプの前記吸入側に通じる前記共通のインク流路に接続された前記インクタンクに通じる第2の流路と、前記第2の流路に設けられ、前記共通のインク流路と前記インクタンクとの間の流路を開閉するための第2の開閉弁と、前記吸引ポンプにより、前記第1の流路からインクを前記サブタンクに供給するインク循環モードにおいては、前記第1の開閉弁を開状態とし、前記第2の開閉弁を閉状態とし、前記吸引ポンプにより、前記第2の流路からインクを前記サブタンクに供給するインク供給モードにおいては、前記第1の開閉弁を閉状態とし、前記第2の開閉弁を開状態とする弁切替手段と、を有し、前記第2の開閉弁は、前記閉状態において前記第2の流路を遮断するための密閉手段と、前記密閉手段を前記第2の流路を遮断する方向に付勢する付勢部材と、前記開状態において、前記付勢手段の付勢力が解除された状態で、前記第2の流路を遮断する方向に前記密閉手段を付勢する弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記インク供給モードにおいて、前記第2の流路から前記サブタンクにインクを供給する場合に前記吸引ポンプが発生する圧力よりも小さい弾性力により前記密閉手段を付勢することを特徴とする。
【0017】
請求項2乃至4の発明は、上記請求項1の構成に加えて、前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたバネ部材である構成、前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたゴム部材である構成、あるいは、複数の記録手段を有し、前記インク供給手段は前記複数の記録手段のそれぞれに対応して設けられている構成とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。
図6は本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の模式的斜視図である。図6のインクジェット記録装置は、フルカラー記録が可能なライン型のインクジェット記録ヘッドを複数個(図示の例では4個)備えたインクジェット記録装置の場合を示す。図において、1101及び1102は、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体(被記録材)1103を挟持し、矢印Fで示す副走査方向(搬送方向)に記録媒体1103を搬送するためのローラ対である。101Bk、101Y、101M、101Cは、それぞれ、記録媒体1103の略全幅にわたって吐出口が配列されたフルマルチタイプのインクジェット記録ヘッドであり、以下、これらの記録ヘッド(記録手段)のうちの任意の一つ又は全体を指す場合は、単に記録手段(記録ヘッド)101と称す。
【0019】
フルカラー記録の場合、上記4個の記録ヘッド101から吐出されるインク色として、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンが用いられ、図示の例では、4個のインクジェット記録ヘッド101が記録媒体搬送方向上流側から(図示では下から)この順序で配置されている。1106は回復系ユニットであり、吐出回復処理に当たっては、記録ヘッド101と記録媒体1103との間に進入して記録媒体1103に代わって各記録ヘッド101に対面して回復処理を行う。また、前記各インクジェット記録ヘッド101は、ヘッド装着部1107に、相互位置関係を規制されて装着されている。以上により、本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置、すなわち、インクジェット記録ヘッド101を装着するためのヘッド装着部1107と、前記ヘッド装着部1107に装着された記録ヘッド101の記録位置へ記録媒体1103を搬送するための搬送手段1101、1102と、を有するインクジェット記録装置が構成されている。
【0020】
図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施例におけるインク供給経路の構成を示す模式図である。なお、図1は1つのインクタンクから対応する1つの記録手段に対してインクを供給する1つのインク供給装置(1つのステーション)の構成を示すものであり、カラー記録装置のように複数のインクに対応した複数のインクタンク及び複数の記録手段を有する場合には、図1に示すインク供給装置と同様な複数のインク供給装置が並列的に配置される。以下の実施例はこのような複数のインク供給装置(複数のステーション)を有するインクジェット記録装置の場合を例に挙げて説明する。
【0021】
図1において、記録に必要なインクは脱着可能なインクタンク105からサブタンク103に送給され、一度該サブタンク103に貯蔵される。インクタンク105内のインクは、例えば、吸い出されるにしたがって収縮するパック状の容器(インクタンク)に収容されている。サブタンク103内には電極で構成されたインク液面センサ120が挿入設置されており、このインク液面センサ120は、インクFull状態でのインク液面の位置m及びインクEmpty状態でのインク液面の位置nを検知することでインクの有無を検出する。
【0022】
各部へのインクの輸送は加圧ポンプ106及び吸引ポンプ107の2つのポンプによって行われる。加圧ポンプ106は加圧ポンプモータ(不図示)により各ステーション(複数の記録手段に対応する複数のインク供給経路)とも同時に駆動される。一方、吸引ポンプ107は、吸引ポンプモータ(不図示)により駆動されるが、各ステーションの吸引ポンプへの伝動機構の途中に設けられた電磁クラッチ(不図示)により各ステーションの吸引ポンプごとに選択的に駆動できるように構成されている。
【0023】
また、前記加圧ポンプ106及び前記吸引ポンプ107は、いずれも、その上流側(吸入側)及び下流側(吐出側)に一方向弁110、111、112、113が設けられており、従って、加圧ポンプ106は矢印C方向にのみ、吸引ポンプ107は矢印D方向にのみそれぞれ回転可能である。記録手段としての記録ヘッド101の吐出口から排出されたインクは回復桶102によってキャッチされ(受けられ)る。この回復桶102と前記吸引ポンプ107との間の流路(チューブ)116にはリサイクルフィルタ119及びリサイクル弁(第1の開閉弁)108が配置されており、前記インクタンク105と前記吸引ポンプ107との間の流路(チューブ)118には供給弁(第2の開閉弁)109が配置されている。
【0024】
前記第1の開閉弁(リサイクル弁)108及び前記第2の開閉弁(供給弁)109は、不図示の駆動装置により、各ステーション同時に開閉状態が切り替わるように駆動される。ただし、各リサイクル弁108と各供給弁109の開閉状態は逆の状態に維持されるものであり、一方が開放状態(流通状態)のときに他方が密閉状態になるように制御される。これを適時切り替えることにより、吸引ポンプ107を駆動した時に、回復桶102からのインク吸引及びインクタンク105からのインク吸引のいずれかを選択的に行うように構成されている。
【0025】
前記記録手段(記録ヘッド)101は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものである。また、このインクジェット記録手段101は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なうものである。
【0026】
図7は、前記記録ヘッド101のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。図7において、記録ヘッド101の基板(ベースプレート)81上には、薄膜83の層を介在させて、半導体と同様の製造工程(薄膜成形法等)によって、複数の電気熱変換体82及びこれらに対応する配線が形成されている。各電気熱変換体82は、図示のように、それぞれの吐出口89及び液路86に対応する位置に配列されている。前記基板(ベースプレート)81上(該基板81上の薄膜83の上)には、下面に所定間隔で平行に形成された複数の液路壁84Aを有する液路形成部材84が接合されている。さらに、前記液路形成部材84の上面には、天板85が接合されている。
【0027】
前記各液路壁84Aの間に液路86が形成されるが、前記液路形成部材84は、各液路86の内部の所定位置に前記各電気熱変換体82が配置されるような位置関係で位置決め接合されている。前記各液路壁84Aは所定の長さを有し、各液路86の後端は、前記液路形成部材84と前記基板(ベースプレート)81(または薄膜83)との間に形成される共通液室87に連通している。一方、各液路86の他端(先端)は記録ヘッド101の吐出口面(複数の吐出口89が配列された前面)88にて開口しており、それぞれの開口部によって吐出口89が形成されている。
【0028】
こうして、発熱抵抗体等の電気熱変換体82に通電(パルス電圧の印加)してこれを発熱させることにより、液路86内のインクを膜沸騰させ、その時の圧力変化により吐出口89からインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッド101が構成されている。この記録ヘッド101は、複数の吐出口89の配列方向が記録媒体(記録用紙等)の搬送方向と交叉(略直交)する姿勢で取り付けられ、吐出口面88と記録媒体との距離(紙間距離)は、例えば約0.3〜2.0ミリ程度に設定される。
【0029】
以下、図1のインク供給経路を有するインクジェット記録装置の各動作モードでの作動方法及びインク流路について説明する。
先ず、記録手段としての記録ヘッド101から記録紙等の記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録モードについて説明する。
記録モードにおけるインク吐出により記録ヘッド101内のインクは逐次消費されるが、この際のインク補充は、記録ヘッド101の吐出口部で発生する毛細管現象による吸引力により自動的に行われる。このインク補充は、サブタンク103→加圧ポンプ106→流路(チューブ)114→記録ヘッド101を通るインク流路と、サブタンク103→流路(チューブ)115→記録ヘッド101を通るインク流路との2つのインク流路により自動的に行われる。
【0030】
次に、加圧ポンプ106及び/又は吸引ポンプ107を作動させてインクを循環させるインク循環モードについて説明する。
インク循環モードにおける1つの動作順序として、不図示の駆動手段により第1の開閉弁としてのリサイクル弁108を開放状態にし、第2の開閉弁としての供給弁109を密閉状態にする。なお、吸引ポンプモータ(不図示)と各ステーションの吸引ポンプとの間の伝動機構に設けられた電磁クラッチ(不図示)が全てのステーションともクラッチオン(駆動伝達)の状態である場合を例に挙げて説明すると、この状態で加圧ポンプ106及び引ポンプ107を駆動させると、サブタンク103内のインクが加圧ポンプ106及び流路114を通して記録ヘッド101へ供給される。
【0031】
記録ヘッド101に供給されたインクは、一方では吐出口より排出され、一方では流路115を通して再びサブタンク103に戻される。
また、上記の記録ヘッド101の吐出口から排出されたインクは、回復桶102でキャッチされ、吸引ポンプ107の吸引力により、流路116→リサイクルフィルタ119→リサイクル弁108→吸引ポンプ107→流路117を通して再びサブタンク103に戻される。
【0032】
次に、インクタンク105からサブタンク103へインクを供給するインク供給モードについて説明する。
図1に示すようなステーション(インク供給装置)を複数並列的設けて構成された複数のステーションにおいて、いずれかのステーションにおいてサブタンク103内の液面レベルがEmptyの状態(レベルnの状態)になったことをインク液面センサ120で検知した場合、不図示の駆動手段によりリサイクル弁(第1の開閉弁)108を密閉状態にするとともに供給弁(第2の開閉弁)109を開放状態にする。また、吸引ポンプモータから吸引ポンプに至る伝動機構の中に設けられたクラッチは、上述のサブタンク103内の液面レベルがnの状態のステーションのみの吸引ポンプに駆動力を伝達する状態にセットされる。
【0033】
この状態で吸引ポンプモータを駆動させると、選択されたステーションの吸引ポンプのみに動力が伝達され、その結果、選択されたステーションでのみ、インクタンク105からチューブ118→供給弁(第2の開閉弁)109を通して吸引ポンプ107にインクが吸引され、このインクはチューブ117を通してサブタンク103内に供給される。
その後、サブタンク103にインクが供給されることでインク液面がレベルmに達したことをインク液面センサ120により検知した段階で、電磁クラッチによる駆動伝達を解除して吸引ポンプモータ(不図示)を停止し、インク供給モードの動作を終了させる。
【0034】
一方、規定時間内にインク液面がレベルmに達しない場合にはインクタンク105内のインクが無いと判断する。また、タイミングによっては複数のステーションで同時に吸引ポンプ107を作動させて上記インク供給を行う場合があるが、その場合はインク液面がレベルmに達したステーションごとに順次電磁クラッチによる駆動伝達を解除して吸引ポンプ107の動作を停止させる。
また、第1の開閉弁としてのリサイクル弁108及び第2の開閉弁としての供給弁109は実質的に同じ構成を有しており、これらの弁の下流側は吸引ポンプ107の上流側の一方向弁113の手前で合流され共通の流路に統合されている。
【0035】
図2は図1中の開閉弁の第1実施例のロック時の状態を示す縦断面図であり、図3は図1中の開閉弁の第1実施例のロック解除時の状態を示す縦断面図である。ここでは、開閉弁が前記供給弁(第2の開閉弁)109である場合を例に挙げて説明するが、通常では、前記リサイクル弁(第1の開閉弁)108も該供給弁109と同じ構成を有している。
【0036】
図2及び図3において、前記インクタンク105はE側に接続され、他方F側には前記吸引ポンプ107が接続される。図2に示す弁閉塞状態(密閉状態)では、板状部材505が駆動力(作動力)を受けて上方へ押し上げられることで、カラー504及びロックバネ503を介してストッパカラー502が上方へ移動し、該ストッパカラー502に固定されたシャフト501も上方へ移動し、該シャフト501の下端部に取り付けられた弾性部材(封止部材、ゴム部材)508が弁本体の開口周縁部509の下面に押圧されることで、該開閉弁109のインクタンク105側の入口Eから吸引ポンプ107側の出口Fに至る流路が完全に遮断されている。つまり、ロック状態になっている。なお、符号511は、開閉弁の内部を外気(外部)から封止するためのゴム状弾性材から成る漏洩防止部材を示す。
【0037】
図2に示すロック時には、前述したインク循環時に吸引ポンプ107作動すると、リサイクルフィルタ119の流路抵抗等により該吸引ポンプ107側の液室(出口側)Fは負圧状態になる。しかし、前記ロックバネ503は、この時に発生する負圧(吸引ポンプ側の負圧)によってシャフト501に下向きの力(吸引力)が作用しても、該シャフト501が下方へ移動して前記ゴム部材(封止部材)508が開口周縁部509の下面から離隔することがないように、十分に強いバネ力(弾性力)を有するバネに設定されている。
【0038】
前述のインクタンク105からサブタンク103へインクを供給するインク供給モードのときには、図3に示すように、第2の開閉弁(供給弁)109はロック解除時の状態、すなわち不図示の駆動手段により板状部材505がロックカラー504より退避する位置まで下方に押し下げられた状態になる。
このようなロック解除時の状態においては、この時点ではロック状態が解除されるが、シャフト501は、開閉弁内に装着された付勢バネ506によって、付勢カラー510と共に上方に弾性付勢力(荷重)を受けており、前記弾性部材(ゴム部材、封止部材)508は依然として前記開口周縁部509の下面に押圧されており、当該開閉弁109の入口側Eから出口側Fへ至る流路は密閉されたままに保持されている。
【0039】
ただし、前記付勢バネ506のバネ力は前記ロックバネ503のバネ力より十分小さい所定の値に設定されている。
そのため、前述したように、インク供給モードにおいて、インクの補充が必要なステーションで吸引ポンプ107が駆動され、この吸引ポンプ107の作動によって供給弁(第2の開閉弁)109の出口側(インク液室)Fには負圧が発生すると、該負圧によって、前記シャフト501及び封止部材508が前記付勢バネ506に抗して押し下げられ、図3に示すように、封止部材(ゴム部材)508が前記開口周縁部509の下面から十分に離間し、矢印gで示すように供給弁(第2の開閉弁)109を通してインクが流通する。
【0040】
ただし、インク補充の必要が無いステーションにおいては、吸引ポンプ107が動作しないためにインク液室(出口側)Fに負圧は発生せず、そのため、前記付勢バネ506によって前記弾性部材(ゴム部材、封止部材)508は依然として前記開口周縁部509の下面に押圧されたままの状態に保持され、当該開閉弁109の入口側Eから出口側Fへ至る流路は密閉されたままとなり、連通することはない。
【0041】
図4はギア等の回転による駆動伝達(伝動機構)を第1の開閉弁としてのリサイクル弁108及び第2の開閉弁としての供給弁109の開閉動作のために共通で使用し、一方向の回転でこれらの開閉弁の開閉を切り替える場合の開閉動作のタイミングチャートを示す。
図1〜図3で説明した前述の実施例によれば、このような第1の開閉弁108及び第2の開閉弁109の開閉動作を行うステーションが複数並列的に配置されているインク供給装置においても、モードを切り替えるときに開閉弁が不必要にインク吸い込みやインク排出を行う現象を無くすことができ、従って、不本意に循環経路内にインクを供給してしまうことに起因してサブタンク103内のインクが溢れたり、該サブタンク103から外部へインクが流出(インク漏れ)する現象を無くすことができる。
【0042】
図5は図1中の開閉弁の第2実施例のロック解除時の状態を示す縦断面図である。本実施例は、図5中に示すように、開閉弁の内部に装着されるゴム状弾性材から成る漏洩防止部材611の形状構造を工夫することにより、該漏洩防止部材に、開閉弁のロック解除時に吸引ポンプ107が作動していない場合に密閉性を保つための保持手段(図2中の付勢バネ506及び付勢カラー510)の機能を持たせ、該保持手段との兼用を図ることでより一層の構成の簡素化を図ったものである。
すなわち、図5の第2実施例は、吸引ポンプ107が発生する圧力より小さい弾性力により開閉弁のロック解除時において流路を閉じた状態に保持する保持手段として、該開閉弁の内部に装着されるゴム状弾性材から成る漏洩防止部材611自体のゴムの弾性力を利用するものである。
【0043】
図5において、開閉弁の内部に装着されるゴム状弾性材から成る漏洩防止部材611は、所定量だけ弾性変形させた状態でシャフト501に組み付けられており、該漏洩防止部材611の弾性変形に対するゴム弾性力が矢印Hで示す上向き方向に作用するように構成することで、開閉弁のロック解除時(開放状態)においても吸引ポンプ107が駆動されていないときに密閉性を保つことができる。
図5の第2実施例においては、上記の漏洩防止部材611を使用することで、図2の第1実施例における付勢バネ506及び付勢カラー510が省略されている。
図5の第2実施例は、以上説明した点で図1〜図3で説明した第1実施例と相違するが、その他の点では実質上同じ構成をしており、従って、同様の作用効果を奏するものである。
【0044】
以上説明した実施例は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録手段101とインクタンク105と該インクタンクから該記録手段へインクを供給するために該記録手段に対応して設けられたインク供給経路118、117、114とを有し、前記インク供給経路内にはインクタンクから供給されたインクを貯蔵するためのサブタンク103とインクを該サブタンク内に輸送するポンプ107とが設けられ、前記ポンプの一方には前記サブタンクが接続され、該ポンプの他方には記録手段からの廃液を受けるための回復桶102に通じる流路116と前記インクタンクへ通じる流路118が接続されており、前記回復桶と前記ポンプとの間の流路内に第1の開閉弁108を設けるとともに、前記インクタンクと前記ポンプとの間に第2の開閉弁109を設け、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁の開閉を切り替えることにより前記流路を切り替える切り替え手段を有し、前記第1の開閉弁及び第2の開閉弁のうち少なくとも第2の開閉弁109は、前記ポンプが前記回復桶からのインクを前記サブタンクへ輸送しているときに作動力を受けて流路を遮断する密閉手段を有し、前記密閉手段は、前記作動力が解除されたときは、前記ポンプ107が駆動されている時に該ポンプが発生する圧力によって流路を開放し、該ポンプが駆動されていない時には該ポンプが発生する圧力より小さい弾性力(506、611)により流路を閉じた状態に保持するように構成されている。
【0045】
さらに、以上説明した実施例は、複数の記録手段101を有し、該複数の記録手段のそれぞれに対応する複数のインク供給経路が設けられている構成となっている。
さらに、図2及び図3の第1実施例は、前記ポンプ107が発生する圧力より小さい弾性力により流路を閉じた状態に保持する保持手段は、該ポンプが発生する圧力に対しては該流路を開放するようにバネ設定されたバネ506の弾性力によって該流路を密閉方向に付勢するバネ付勢手段である構成を有している。
さらに、図5の第2実施例は、前記ポンプ107が発生する圧力より小さい弾性力により流路を閉じた状態に保持する保持手段は、該ポンプが発生する圧力に対しては該流路を開放するように設定されたゴム611の弾性力によって該流路を密閉方向に付勢するゴム付勢手段である構成を有している。
【0046】
そして、以上説明した実施例によれば、開閉弁109を遮断するための密閉手段の開閉が繰り返された場合でも、該開閉弁の内部にインクを引き込み排出する現象を無くすことができ、それによって、インク供給時以外のときに開閉弁109の開閉動作に伴ってインクタンク105からサブタンク103へ至る流路で不本意なインク移動が生じることを防止でき、インク補充が必要な場合以外におけるインクタンク105からサブタンク103へのインク吸い込みを無くすことができ、もって、サブタンク103内にインクが溢れたり、該サブタンク103内のインクが外部へ漏れ出すことを確実に防止することが可能になる。
【0047】
なお、以上の実施例では、記録媒体の全幅または一部をカバーする長さを有する長尺のラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで記録するライン記録方式(ライン型記録装置)の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録手段(記録ヘッド)を主走査方向に移動させながら記録するシリアル型記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。また、本発明は、記録ヘッド(記録手段)の数にも関わりなく自由に実施できるものであり、1個の記録手段で記録する記録装置の他、複数の記録手段を用いる記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0048】
さらに、本発明は、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録手段(記録ヘッド)とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の発明によれば、インク経路中の開閉弁の作動力の付与解除が繰り返されたときに開閉弁の内部にインクを引き込み排出する現象を無くすことができ、それによって、インク供給時以外のときに開閉弁の開閉動作に伴ってインクタンクからサブタンクへ至る流路で不本意なインク移動が生じることを防止でき、インク補充が必要な場合以外におけるインクタンクからサブタンクへのインク吸い込みを無くすことができるインクジェット記録装置が提供される。
【0050】
請求項2乃至4の発明によれば、上記請求項1の構成に加えて、前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたバネ部材である構成、前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたゴム部材である構成、あるいは、複数の記録手段を有し、前記インク供給手段は前記複数の記録手段のそれぞれに対応して設けられている構成としたので、一層効率よく上記効果を達成できるインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施例におけるインク供給経路の構成を示す模式図である。
【図2】図1中の開閉弁の第1実施例のロック時の状態を示す縦断面図である。
【図3】図1中の開閉弁の第1実施例のロック解除時の状態を示す縦断面図である。
【図4】図1中の2つの開閉弁の開閉制御のタイミングを例示する図表である。
【図5】図1中の開閉弁の第2実施例のロック解除時の状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の模式的斜視図である。
【図7】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図8】従来のインクジェット記録装置のインク供給経路の中で使用される開閉弁のロック時の状態を示す縦断面図である。
【図9】図8の開閉弁のロック解除時の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
101 記録手段(記録ヘッド)
102 回復桶
103 サブタンク
104 大気開放口
105 インクタンク
106 加圧ポンプ
107 吸引ポンプ
108 第1の開閉弁(リサイクル弁)
109 第2の開閉弁(供給弁)
114 流路(チューブ)
115 流路(チューブ)
116 流路(チューブ)
118 流路(チューブ)
119 リサイクルフィルタ
120 インク液面センサ
501 シャフト
502 ストッパカラー
503 ロックバネ
504 カラー
505 板状部材
506 付勢バネ
508 弾性部材(ゴム部材)
509 開口周縁部
510 付勢カラー
511 漏洩防止部材
611 漏洩防止部材
1101 搬送ローラ
1102 搬送ローラ
1103 記録媒体
1106 回復系ユニット
1107 ヘッド装着部

Claims (6)

  1. 記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    インクが収納されているインクタンクから前記記録手段へインクを供給するために設けられたインク供給手段を有し、
    前記インク供給手段は、
    前記記録手段に供給するためのインクを貯蔵するサブタンクと、
    前記サブタンクに対して、吸入側から送られてくるインクを吐出側から前記サブタンクに供給する吸引ポンプと、
    前記吸引ポンプの前記吸入側に通じる共通のインク流路に接続された、前記記録手段からの廃液を受けるための回復部材に通じる第1の流路と、
    前記第1の流路に設けられ、前記回復部材と前記共通のインク流路との間の流路を開閉するための第1の開閉弁と、
    前記吸引ポンプの前記吸入側に通じる前記共通のインク流路に接続された前記インクタンクに通じる第2の流路と、
    前記第2の流路に設けられ、前記共通のインク流路と前記インクタンクとの間の流路を開閉するための第2の開閉弁と、
    前記吸引ポンプにより、前記第1の流路からインクを前記サブタンクに供給するインク循環モードにおいては、前記第1の開閉弁を開状態とし、前記第2の開閉弁を閉状態とし、前記吸引ポンプにより、前記第2の流路からインクを前記サブタンクに供給するインク供給モードにおいては、前記第1の開閉弁を閉状態とし、前記第2の開閉弁を開状態とする弁切替手段と、を有し、
    前記第2の開閉弁は、
    前記閉状態において前記第2の流路を遮断するための密閉手段と、
    前記密閉手段を前記第2の流路を遮断する方向に付勢する付勢部材と、
    前記開状態において、前記付勢手段の付勢力が解除された状態で、前記第2の流路を遮断する方向に前記密閉手段を付勢する弾性部材と、を有し、
    前記弾性部材は、前記インク供給モードにおいて、前記第2の流路から前記サブタンクにインクを供給する場合に前記吸引ポンプが発生する圧力よりも小さい弾性力により前記密閉手段を付勢する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたバネ部材であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記弾性部材は、前記吸引ポンプが発生する圧力より小さい弾性力により前記流路を閉じた状態に保持し、前記吸引ポンプが発生する圧力により前記流路を開放するように設定されたゴム部材であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 複数の記録手段を有し、前記インク供給手段は前記複数の記録手段のそれぞれに対応して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録手段は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えているインクジェット記録手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記インクジェット記録手段は前記電気熱変換体が発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
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