JP4626806B2 - 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、マルチキャストされる共通コマンドの受信と、共通コマンドに対応する機能を行う部分を分けることにより、機能の開発、または機能の追加や削除などの変更を簡単に行うことができるようにした信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
従来のGUIシステムにおいては、マウスのクリックなどでイベントが発生し、そのイベントがウィンドウに届くことで対応する機能が呼び出される。このイベントがウィンドウに含まれる部品のどこまで到着するかは、イベントを取得した部品の種類や、プログラム内での制御などさまざまな条件によって変化する。
したがって、既存のGUIに新たに機能を追加したり、逆に機能を削除する際には、その変更が他のGUI部品にも影響を及ぼしてしまう場合もあり、ある程度の規模のGUIアプリケーションの機能を変更するには、開発工程がかかってしまう。
このようなGUIシステムを、従来よりも開発工程を短くすることを目的として、例えば、特許文献1には、GUI部と内部処理部を別プロセスに構成し、各プロセスを平行開発するようにしたことが提案されている。
しかしながら、この提案は、平行開発という点では、従来よりも改善効果が期待されるが、GUI部と各内部処理部との通信や、通信メッセージ、情報管理などの通信部分の開発において工数がかかってしまう。
特開平9−134267号公報
以上のように、GUIに新たに機能を追加したり、逆に機能を削除する際には、その変更が他のGUI部品にも影響を及ぼしてしまう場合があったり、あるいは、上述したように、GUI部と内部処理部を別プロセスに構成する場合には、GUI部と各内部処理部との通信部分に関する開発が必要になってしまうなど、機能の追加や削除などの変更を簡単に行えず、開発工程がかかってしまっていた。
なお、機能の追加や削除などに関しては、GUIに限らず、他の機能部においても同様であり、1つの機能を追加あるいは削除する場合には、その機能部内の機能変更を行わなければならず、機能の追加や削除などの変更を簡単に行うことは困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、機能の開発、または機能の追加や削除などの変更を簡単に行うことができるようにするものである。
本発明の信号処理装置は、信号処理を行う複数の機能ブロックと、複数の機能ブロックの全てに対して一斉に共通コマンドを発行することにより、複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備え、複数の機能ブロックのうちの所定の機能ブロックは、制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信手段と、受信手段により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能手段とを備え、機能手段は、受信手段により受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定手段と、コマンド判定手段により自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行手段とを有することを特徴とする。
所定の機能ブロックは、GUI(Graphic User Interface)の機能ブロックであり、複数の機能手段は、それぞれ独立して所定のGUIの描画処理を行うようにすることができる。
複数の機能ブロックには、共通コマンドを発行する機能ブロックも含まれ、受信手段は、他の機能ブロックにより発行された共通コマンドも受信するようにすることができる。
複数の機能ブロックと制御ブロックは、相互に制御バスを介して接続され、受信手段は、制御バスを介して受信した共通コマンドを、複数の機能手段に受け渡すようにすることができる。
機能手段は、機能実行手段により信号処理が実行された結果に応じて、共通コマンドを発行するコマンド発行手段をさらに備え、所定の機能ブロックは、コマンド発行手段により発行された共通コマンドを、複数の機能ブロックおよび制御ブロックに対して送信する送信手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の信号処理方法は、情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、複数の機能ブロックの全てに対して一斉に共通コマンドを発行することにより、複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置における所定の機能ブロックの信号処理方法において、制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップとを含み、機能ステップは、受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、複数の機能ブロックの全てに対して一斉に共通コマンドを発行することにより、複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置に、所定の機能ブロックの信号処理を行わせるプログラムであって、制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップとを含み、機能ステップは、受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、複数の機能ブロックの全てに対して一斉に共通コマンドを発行することにより、複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置に、所定の機能ブロックの信号処理を行わせるプログラムであって、制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップとを含み、機能ステップは、受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明においては、複数の機能ブロックのうちの所定の機能ブロックにおいて、情報信
号を処理するための複数の機能ブロックの動作を制御するために制御ブロックにより発行
された共通コマンドが受信され、受信された共通コマンドに応じて、独立して複数の信号
処理がそれぞれ行われる。さらに、受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理が実行される。
本発明によれば、機能の開発、または機能の追加や削除などの変更を簡単に行うことができる。
以下に本発明の最良の形態を説明する。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態を示す図である。図1の例において、画像信号処理装置100は、入力した画像信号に所定の信号処理を行い、所定の信号処理がなされた画像信号に対応する画像を、接続されるディスプレイに表示する処理を行うものである。
図1の画像信号処理装置100は、筐体101を有している。筐体101には、コネクタ102a乃至102c,および103が設けられている。
コネクタ102aは、外部ビデオ入力用のコネクタであって、図示せぬVCR(Video Cassette Recorder)、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ等で再生された、外部ビデオ入力としての画像信号を入力するためのコネクタである。コネクタ102bは、デジタル地上波アンテナ線用のコネクタであって、図示せぬデジタル地上波用アンテナで受信された放送信号を入力するためのコネクタである。コネクタ102cは、U/V(UHF/VHF)アンテナ線用のコネクタであって、図示せぬU/V用アンテナで受信された放送信号を入力するためのコネクタである。コネクタ103は、図示せぬディスプレイに供給する画像信号を出力するためのコネクタである。
筐体101の内部には、例えばマイクロコンピュータを備え、装置全体の動作を制御するシステム制御ブロック110と、制御バス111を介して相互に接続される機能ブロックBとしての入力セレクタの基板122(以下、単に、「入力セレクタ122」とする)、機能ブロックCとしての信号ルータ(マトリクススイッチ)の基板123(以下、単に、「信号ルータ123」とする)、および機能ブロックHとしてのGUI(Graphic User Interface)表示回路の基板131(以下、単に、「GUI表示回路131」という)が設けられている。
なお、上述のマイクロコンピュータの動作プログラムは、例えばROM(Read Only Memory)等の記憶媒体によって提供される。この場合、当該記憶媒体を着脱自在とすることで、制御の変更に柔軟に対応可能となる。また、この記憶媒体を書き込み可能な不揮発性メモリとすることで、制御の変更に合わせて動作プログラムの内容を書き換えることができる。
また、筐体101には、機能ブロックとしての基板を挿入するための複数個のスロット、図1の例においては、5個のスロット104a乃至104eが設けられている。なお、以下、スロット104a乃至104eを、特に区別する必要がない場合、スロット104と称する。
スロット104aには、機能ブロックAとしてのU/Vチューナの基板121(以下、単に、「U/Vチューナ121」とする)が挿入され、U/Vチューナ121は、スロット104aを介して、制御バス111に接続される。スロット104bには、機能ブロックFとしてのデジタル地上波チューナの基板126(以下、単に、「デジタル地上波チューナ126」とする)が挿入され、デジタル地上波チューナ126は、スロット104bを介して、制御バス111に接続される。
スロット104cには、機能ブロックDとしての高画質化処理を行うDRC(Digital Reality Creation)回路の基板124(以下、単に、「DRC回路124」とする)が挿入され、DRC回路124は、スロット104cを介して、制御バス111に接続されている。スロット104dには、機能ブロックEとしてのLCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)等のパネル用処理回路の基板125(以下、単に、「パネル用処理回路125」とする)が挿入され、パネル用処理回路125は、スロット104dを介して、制御バス111に接続される。スロット104eには、機能ブロックGとしてのノイズ除去回路の基板127(以下、単に、「ノイズ除去回路127」とする)が挿入され、ノイズ除去回路127は、スロット104eを介して、制御バス111に接続される。
なお、実際には、機能ブロックには、図2を参照して後述するコネクタ120a乃至120cがそれぞれ設けられ、そのうちの制御用コネクタ120aが、スロット104を介して、制御バス111に接続されている。
システム制御ブロック110は、画像信号処理装置100を構成する全ての機能ブロックA乃至Hに係る共通コマンドを取得し、機能ブロックA乃至Hに、制御バス111を介して、共通コマンドを送る。すなわち、システム制御ブロック110は、制御バス111に共通コマンドをブロードキャストする。
ここで、共通コマンドは、同報制御を行うためのコマンドであり、グローバルコマンドや放送型コマンドと呼ぶこともある。「同報制御」とは、制御コマンドの送り手から出される1つのコマンドに関連する1または複数の受け手が反応して制御されることを意味している。
機能ブロックA乃至Hは、送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるときは、共通コマンドに応じて、適応的に動作し、機能、例えば信号経路または信号処理の変更を行う。また、機能ブロックA乃至Hは、実行した処理に応じて、共通コマンドを発行し、制御バス111に共通コマンドをブロードキャストする場合もある。この共通コマンドは、システム制御ブロック110でも受信される。
以上のように、機能ブロックA乃至Hは、システム制御ブロック110または他の機能ブロックA乃至Hから送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるとき、その共通コマンドに応じて、適応的に動作する。
次に、図2を参照して、機能ブロックA乃至Gの基本となる機能ブロック120について説明する。
図2は、機能ブロック120の構成を示している。この機能ブロック120は、制御用コネクタ120a、入力用コネクタ120bおよび出力用コネクタ120cを有している。なお、詳細は、図4を参照して後述するが、機能ブロックHとしてのGUI表示回路131も、機能ブロック120と同様の制御用コネクタ120a、入力用コネクタ120bおよび出力用コネクタ120cを有している。
また、機能ブロック120は、制御部としての制御インタフェース(I/F)120dおよび機能部120eを有している。入力用コネクタ120bには機能部120eで処理すべき信号が入力され、この信号は入力用コネクタ120bを介して機能部120eに入力される。出力用コネクタ120cには機能部120eで処理されて出力された信号が出力される。
制御用コネクタ120aは、制御バス111に接続される。制御インタフェース120dは制御用コネクタ120aに接続されている。制御インタフェース120dは、自己の機能ブロックに係る共通コマンド(グローバルコマンド)と機能部120eを制御するための機能ブロック内コマンド(ローカルコマンド)との対応関係を記憶した記憶手段を有している。
制御インタフェース120dは、システム制御ブロック110や他の機能ブロック120から制御バス111を通じて送信されてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるとき、その共通コマンドを、記憶手段に記憶されている対応関係に基づいて、機能部120eを制御する機能ブロック内コマンドに変換する。
図3は、制御インタフェース120dの構成を示している。この制御インタフェース120dは、制御ポート120d-1、記憶手段としてのROM120d-2、および変換手段としてのインタプリタ120d-3を有している。ROM120d-2には、自己の機能ブロックに係る共通コマンドと、機能部120eを制御するための機能ブロック内コマンドとの対応関係が予め記憶されている。制御ポート120d-1は、システム制御ブロック110や他の機能ブロック120から制御バス111を通じて送られてくる共通コマンドを受信する。この意味で、制御ポート120d-1は、共通コマンドの受信手段を構成している。
インタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1で受信された共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるとき、この共通コマンドを、上述したようにROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、機能ブロック内コマンドに変換し、この機能ブロック内コマンドを機能部120eに供給する。機能部120eは、この機能ブロック内コマンドに基づいて、機能、例えば信号経路または信号処理の設定を変化させ、変化された信号経路または信号処理の設定に基づいて、各処理を行う。
なお、このとき、機能部120eは、必要に応じて、機能部120eが行った処理結果xを制御インタフェース120dの制御ポート120d-1に出力する。制御ポート120d-1は、処理結果xに応じた共通コマンドを発行し、発行した共通コマンドを、制御用コネクタ120aを介して制御バス111に出力する。すなわち、制御ポート120d-1も、制御バス111に、共通コマンドをブロードキャストする。
この図3の制御インタフェース120dのROM120d-2およびインタプリタ120d-3の部分は、受信された共通コマンドを機能ブロック内コマンドに変換する構造であり、CPU(Central Processing Unit)とソフトウェア、あるいはハードウェアシーケンサによる変換テーブルでも実現できる。
なお、制御ポート120d-1は、例えば電源投入時に、自己の機能ブロック120が画像信号処理装置100を構成している場合、ROM120d-2に記憶されている共通コマンドを読み出し、制御バス111を通じてシステム制御ブロック110に送信する。
これにより、システム制御ブロック110は、画像信号処理装置100を構成する全ての機能ブロック120に係る共通コマンドを取得できる。ここで、自己の機能ブロック120が筐体101内にあるか、あるいは対応するスロットに挿入されているとき、自己の機能ブロック120は画像信号処理装置100を構成しているものとする。
なお、共通コマンドは、予めシステム制御ブロック110に記憶されていてもよい。この場合、機能ブロックの追加やバージョンアップがあったときには、システム制御ブロック110に接続される図示せぬメモリスロットに、必要となるアップグレードデータ(例えば、ユーザ操作信号と共通コマンドとの対応関係を示すデータ、共通コマンドと機能ブロック内コマンドとの対応関係を示すデータなど)が記憶されたメモリカードを挿入する。このメモリカードの情報を読み込むことにより、システム制御ブロック110は、バージョンアップされた機能ブロックも含めた画像信号処理装置100を構成する全ての機能ブロック120に係る共通コマンドを取得することができる。
以上のように、機能ブロック120の制御インタフェース120dは、送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるときは、この共通コマンドを機能ブロック内コマンドに変換し、その機能ブロック内コマンドを機能部120eに供給する。
すなわち、機能ブロック120においては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるとき、それが機能部120eを制御するための機能ブロック内コマンドに変換される。これにより、機能ブロック120を、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドに応じて、適応的に動作させることができる。
なお、図1の例においては、入力セレクタ122(機能ブロックB)、信号ルータ123(機能ブロックC)およびGUI表示回路131(機能ブロックH)の制御用コネクタ120aは、それぞれ、制御バス111を介してシステム制御ブロック110に接続される。
入力セレクタ122(機能ブロックB)は、3個の入力からいずれか1個を選択して出力する。したがって、入力セレクタ122は、入力用コネクタ120bに3個の入力端子を備えており、出力用コネクタ120cに1個の出力端子を備えている。
また、信号ルータ123(機能ブロックC)は、例えば4×4のマトリックススイッチを構成している。したがって、信号ルータ123は、入力用コネクタ120bに4個の入力端子を備えており、出力用コネクタ120cに4個の出力端子を備えている。
また、GUI表示回路131(機能ブロックH)は、入力セレクタ122および信号ルータ123からの画像信号を選択的に用いる。したがって、GUI表示回路131は、入力用コネクタ120bに2個の入力端子を備えており、出力用コネクタ120cに1個の出力端子を備えている。
一方、スロット104a乃至104eは、図示せずも、機能ブロック120(U/Vチューナ121、デジタル地上波チューナ126、DRC回路124、パネル用処理回路125、ノイズ除去回路127)が挿入されるとき、その制御用コネクタ120a、入力用コネクタ120bおよび出力用コネクタ120cに、それぞれ接続される、制御用コネクタ、入力用コネクタおよび出力用コネクタを備えている。
スロット104a乃至104eの制御用コネクタは、それぞれ制御バス111に接続される。これにより、スロット104a乃至104eに挿入される機能ブロック120の制御用コネクタ120aは、制御バス111を介してシステム制御ブロック110に接続される。
コネクタ102aは入力セレクタ122(機能ブロックB)の入力用コネクタ120bの第3の入力端子に接続される。コネクタ102bは、スロット104bの入力用コネクタに接続され、スロット104bの出力用コネクタは、入力セレクタ122の入力用コネクタ120bの第2の入力端子に接続される。コネクタ102cは、スロット104aの入力用コネクタに接続され、スロット104aの出力用コネクタは、入力セレクタ122の入力用コネクタ120bの第1の入力端子に接続される。
入力セレクタ122の出力用コネクタ120cの1個の出力端子は、信号ルータ123(機能ブロックC)の入力用コネクタ120bの第1の入力端子、およびGUI表示回路131(機能ブロックH)の入力用コネクタ120bの第2の入力端子に接続される。
信号ルータ123の出力用コネクタ120cの第1乃至第3の出力端子は、それぞれスロット104c乃至104eの入力用コネクタに接続され、これらスロット104c乃至104eの出力用コネクタは、それぞれ信号ルータ123の入力用コネクタ120bの第2乃至第4の入力端子に接続される。
信号ルータ123の出力用コネクタ120cの第4の出力端子は、GUI表示回路131の入力用コネクタ120bの第1の入力端子に接続され、GUI表示回路131の出力用コネクタ120cの1個の出力端子は、コネクタ103に接続される。
図2に示す機能ブロック120は、上述したように、機能ブロックA乃至Gの基本となるものである。以下、個々の機能ブロックA乃至Gについて、さらに、説明する。
U/Vチューナ121(機能ブロックA)の機能部120eは、入力用コネクタ120bから入力された、U/V用アンテナで受信された放送信号に対して選局処理等を施し、所定のチャネルの画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。
U/Vチューナ121の制御インタフェース120dのROM120d-2には、例えば、チャネル番号1乃至12を意味する共通コマンドch(1)乃至ch(12)のそれぞれと、チャネル番号1乃至12のチャネルへのチャネル切替を意味する機能ブロック内コマンドch(1乃至12)とが、対応して記憶されている。
チャネル番号1乃至12を意味する共通コマンドch(1)乃至ch(12)は、それぞれ、ユーザがリモートコントローラ112、あるいは筐体101の操作部113を操作してチャネル番号1乃至12を選択する際に、システム制御ブロック110から発行されて、制御バス111に送出される。
この場合、U/Vチューナ121の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1でこれらの共通コマンドch(1)乃至ch(12)が受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、これらの共通コマンドch(1)乃至ch(12)を、それぞれ、機能ブロック内コマンドch(1乃至12)に変換する。これにより、U/Vチューナ121は、それぞれチャネル番号1乃至12のチャネルが選局された状態となる。
なお、システム制御ブロック110は、共通コマンドch(1)乃至ch(12)のいずれかを制御バス111に送出する場合、内蔵されている不揮発性メモリ(図示せず)における、チャネル番号用のラストメモリ領域に記憶された共通コマンドを、その送出共通コマンドで更新する。これにより、電源投入時には、このチャネル番号用のラストメモリ領域に記憶されている共通コマンドが、初期値として、システム制御ブロック110から制御バス111に送出され、U/Vチューナ121では電源オフ時に選局されていたチャネルが自動的に選局される。
入力セレクタ122(機能ブロックB)の機能部120eは、入力用コネクタ120bの3個の入力端子にそれぞれ入力される第1乃至第3の画像信号のうち、いずれかの画像信号を選択的に出力用コネクタ120cの1個の出力端子に出力する。
この場合、第1の入力端子には、U/Vチューナ121(機能ブロックA)から出力される画像信号(入力1)が入力される。第2の入力端子には、デジタル地上波チューナ126(機能ブロックF)から出力される画像信号(入力2)が入力される。第3の入力端子には、コネクタ102aに入力される外部ビデオ入力としての画像信号(入力3)が入力される。出力端子に出力される画像信号は、信号ルータ123(機能ブロックC)に供給されると共に、GUI表示回路131に供給される。
入力セレクタ122の制御インタフェース120dのROM120d-2には、例えば、入力1乃至3を意味する共通コマンドin(1)乃至in(3)のそれぞれと、入力1乃至3を意味する共通コマンドin(1)乃至in(3)のそれぞれと、入力1乃至3への入力切替を意味する機能ブロック内コマンドin(1乃至3)とが、対応して記憶されている。
ここで、入力1は、第1の入力端子に入力されている、U/Vチューナ121から出力された画像信号である。入力2は、第2の入力端子に入力されている、デジタル地上波チューナ126から出力された画像信号である。入力3は、第3の入力端子に入力されている、外部ビデオ入力としての画像信号である。
例えば、これらの共通コマンドin(1)乃至in(3)は、それぞれ、ユーザがリモートコントローラ112、あるいは筐体101の操作部113を操作して入力1乃至3を選択する際に、システム制御ブロック110から、制御バス111に送出される。
入力セレクタ122の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1でこれらの共通コマンドin(1)乃至in(3)が受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、これらの共通コマンドin(1)乃至in(3)を、それぞれ、機能ブロック内コマンドin(1乃至3)に変換する。これにより、入力セレクタ122は、それぞれ入力1乃至3が選択された状態となる。
なお、システム制御ブロック110は、共通コマンドin(1)乃至in(3)のいずれかを制御バス111に送出する場合、内蔵されている不揮発性メモリ(図示せず)における入力セレクト用のラストメモリ領域に記憶された共通コマンドを、その送出共通コマンドで更新する。これにより、電源投入時には、この入力セレクト用のラストメモリ領域に記憶されている共通コマンドが、初期値として、システム制御ブロック110から制御バス111に送出され、入力セレクタ122では電源オフ時に選択されていた入力が自動的に選択される。
信号ルータ123(機能ブロックC)の機能部120eは、入力用コネクタ120bの4個の入力端子にそれぞれ入力される第1乃至第4の画像信号を、出力用コネクタ120cの第1乃至第4の出力端子に選択的に出力する。
この場合、第1の入力端子には、入力セレクタ122(機能ブロックB)から出力される画像信号(入力1=i1)が入力される。第2の入力端子には、DRC回路124(機能ブロックD)から出力される画像信号(入力2=i2)が入力される。第3の入力端子には、パネル用処理回路125(機能ブロックE)から出力される画像信号(入力3=i3)が入力される。第4の入力端子には、ノイズ除去回路127(機能ブロックG)から出力される画像信号(入力4=i4)が入力される。
また、第1の出力端子に出力される画像信号(出力1=o1)は、DRC回路124(機能ブロックD)に供給される。第2の出力端子に出力される画像信号(出力2=o2)は、パネル用処理回路125(機能ブロックE)に供給される。第3の出力端子に出力される画像信号(出力3=o3)は、ノイズ除去回路127に供給される。第4の出力端子に出力される画像信号(出力4=o4)は、GUI表示回路131に供給される。
信号ルータ123(機能ブロックC)の制御インタフェース120dのROM120d-2には、例えば、機能ブロック間接続1乃至5を意味する共通コマンドIC(InitializeConnect)(1/2/3/4/5)のそれぞれと、処理基板間の接続切替を意味する機能ブロック内コマンドroute(1/2/3)とが、対応して記憶されている。
ここで、共通コマンドIC(1)は、スロット104aにU/Vチューナ112(機能ブロックA)が挿入され、スロット104cにDRC回路124(機能ブロックD)が挿入された、第1の構成(基本構成)を意味している。この共通コマンドIC(1)には、機能ブロック内コマンドroute(1)が対応するようにされている。このコマンドroute(1)は、第1の入力端子が第1の出力端子に接続され、第2の入力端子が第4の出力端子に接続される第1の状態に、機能部120eを制御するためのものである。
また、共通コマンドIC(2)は、上述した第1の構成に、さらにスロット104bにデジタル地上波チューナ126(機能ブロックF)が挿入された、第2の構成を意味している。この共通コマンドIC(2)にも、機能ブロック内コマンドroute(1)が対応するようにされている。
また、共通コマンドIC(3)は、上述した第1の構成に、さらにスロット104dにパネル用処理回路125(機能ブロックE)が挿入された、第3の構成を意味している。この共通コマンドIC(3)には、機能ブロック内コマンドroute(2)が対応するようにされている。このコマンドroute(2)は、第1の入力端子が第1の出力端子に接続され、第2の入力端子が第2の出力端子に接続され、第3の入力端子が第4の出力端子に接続される第2の状態に、機能部120eを制御するためのものである。
また、共通コマンドIC(4)は、上述した第1の構成に、さらにスロット104dにパネル用処理回路125(機能ブロックE)が挿入され、スロット104eにノイズ除去回路127(機能ブロックG)が挿入された、第4の構成を意味している。この共通コマンドIC(4)には、機能ブロック内コマンドroute(3)が対応するようにされている。このコマンドroute(3)は、第1の入力端子が第3の出力端子に接続され、第4の入力端子が第1の出力端子に接続され、第2の入力端子が第2の出力端子に接続され、第3の入力端子が第4の出力端子に接続される第3の状態に、機能部120eを制御するためのものである。
また、共通コマンドIC(5)は、上述した第1の構成に、さらにスロット104bにデジタル地上波チューナ126(機能ブロックF)が挿入され、スロット104dにパネル用処理回路125(機能ブロックE)が挿入され、スロット104eにノイズ除去回路127(機能ブロックG)が挿入された、第5の構成を意味している。この共通コマンドIC(5)にも、機能ブロック内コマンドroute(3)が対応するようにされている。
画像信号処理装置100は、上述した第1乃至第5の構成のいずれかで使用されるものとする。システム制御ブロック110は、電源投入時に、画像信号処理装置100を構成する各機能ブロックから制御バス111を通じて、画像信号処理装置100を構成する機能ブロックに係る共通コマンドを取得する際に、各機能ブロックから制御バス111を通じて基板IDも取得し、上述した第1乃至第5の構成のいずれにあるかを認識する。
共通コマンドIC(1/2/3/4/5)は、それぞれ、システム制御ブロック110が、第1乃至第5の構成にあることを認識した際に、当該システム制御ブロック110から、制御バス111に送出される。
信号ルータ123の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1でこれらの共通コマンドIC(1/2/3/4/5)が受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、これらの共通コマンドIC(1/2/3/4/5)を、それぞれ、機能ブロック内コマンドに変換する。これにより、信号ルータ123の機能部120eは第1乃至第3の状態となる。
DRC回路124(機能ブロックD)の機能部120eは、入力用コネクタ120bからの入力画像信号であるSD(Standard Definition)信号をHD(High Definition Television)信号に変換し、このHD信号を出力画像信号として出力用コネクタ120cに出力する、DRC処理(高画質化処理)を行う。
このDRC回路124の機能部120eでは、HD信号における注目位置の画素データを得る際に、例えば、SD信号からHD信号における注目位置の周辺に位置する複数の画素データを抽出し、この複数の画素データに基づいてHD信号における注目位置の画素データの属するクラスを検出し、このクラスに対応した推定式の係数データを用い、当該推定式に基づいてHD信号における注目位置の画素データを求めることが行われる(特開2001−238185号参照)。
ユーザは、HD信号の解像度、ノイズ除去度を自由に調整できる。この場合、推定式の係数データとして、ユーザによって操作される解像度軸、ノイズ軸のボリウム値に応じたものが使用される。
DRC回路124の制御インタフェース120dのROM120d-2には、例えば、DRCの解像度軸、ノイズ軸の調整を意味する共通コマンドDRCvol(resolutionVal,noiseVal)と、DRC(解像度軸、ノイズ軸)ボリウム値の代入を意味する機能ブロック内コマンドvolume(resolutionVal,noiseVal)とが、対応して記憶されている。なお、共通コマンドDRCvol(resolutionVal,noiseVal)およびvolume(resolutionVal,noiseVal)は、以下、共通コマンドDRCvolおよび機能ブロック内コマンドvolumeとそれぞれ称する。
共通コマンドDRCvol(resolutionVal,noiseVal)は、ユーザがリモートコントローラ112、あるいは筐体101の操作部113を操作して、解像度軸、ノイズ軸のボリウム値が変更される際に、システム制御ブロック110から、制御バス111に送出される。ここで、「resolutionVal」は解像度軸のボリウム値を示し、「noiseVal」はノイズ軸のボリウム値を示している。
この場合、DRC回路124の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1で共通コマンドDRCvolが受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、この共通コマンドDRCvolを、対応する機能ブロック内コマンドvolumeに変換する。これにより、DRC回路124においては、ユーザの操作による解像度軸、ノイズ軸のボリウム値に応じた解像度、ノイズ除去度が選択された状態となる。
なお、システム制御ブロック110は、共通コマンドDRCvolを制御バス111に送出する場合、内蔵されている不揮発性メモリ(図示せず)における、ボリウム値用のラストメモリ領域に記憶された共通コマンドを、その送出共通コマンドで更新する。これにより、電源投入時には、ボリウム値用のラストメモリ領域に記憶されている共通コマンドが、初期値として、システム制御ブロック110から制御バス111に送出され、DRC回路124では電源オフ時に選択されていた解像度、ノイズ除去度が自動的に選択される。
パネル用処理回路125(機能ブロックE)の機能部120eは、入力用コネクタ120bから入力された画像信号に対して、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等のフラットパネルディスプレイに、画像信号による画像を表示する際に必要となる処理、例えば輝度調整、色調整、水平、垂直の画素数変換、インタレース方式からプログレッシブ方式への方式変換等の処理を行い、処理後の画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。
なお、パネル用処理回路125は、電源投入時に、信号ルータ123(機能ブロックC)によって他の機能ブロックと接続された後は、単に固定された処理を実行する。パネル用処理回路125にも制御インタフェース120dが存在するのは、システム制御ブロック110から、イニシャライズ用にローカルコマンドを送られる場合を考慮しているからである。
デジタル地上波チューナ126(機能ブロックF)の機能部120eは、入力用コネクタ120bから入力された、デジタル地上波用アンテナで受信された放送信号に対して選局処理等を施し、所定のチャネルの画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。
このデジタル地上波チューナ126は、独自の操作ユーザインタフェースを持っている。したがって、システム制御ブロック110は、このデジタル地上波チューナ126に係る共通コマンドを制御バス111に送出することはない。つまり、システム制御ブロック110は、このデジタル地上波チューナ126に関しては、当該デジタル地上波チューナ126のローカルなコマンドを制御バス111に送出する。
ノイズ除去回路127(機能ブロックG)の機能部120eは、入力用コネクタ120bから入力された画像信号に対して、ノイズ抑圧処理を行い、処理後の画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。このノイズ除去回路127では、ノイズ抑圧度を調整できる。また、ノイズ除去回路127の機能部120eは、必要に応じて、このノイズ抑制処理の結果xを、制御インタフェース120dに出力する。
このノイズ除去回路127の制御インタフェース120dのROM120d-2には、例えば、DRCの解像度軸、ノイズ軸の調整を意味する、上述した共通コマンドDRCvolと、ノイズ抑圧度を示す値(ノイズ抑圧値)の代入を意味する機能ブロック内コマンドNS(noiseSuppress)(noiseVal)とが、対応して記憶されている。ここで、「noiseVal」は、上述したようにノイズ軸のボリウム値を示している。
この場合、ノイズ除去回路127の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1で共通コマンドDRCvolが受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、この共通コマンドDRCvolが、機能ブロック内コマンドNSに変換される。これにより、ノイズ除去回路127は、ノイズ軸のボリウム値「noiseVal」に対応した抑圧度でノイズ抑圧を行う状態となる。
また、ノイズ除去回路127の制御インタフェース120dのROM120d-2には、さらに、例えば、ノイズの除去状況の出力を意味するノイズ状況出力の共通コマンドと、ノイズ除去結果の外部への出力を意味する機能ブロック内コマンドとが、対応して記憶されている。
この場合、ノイズ除去回路127の制御インタフェース120dのインタプリタ120d-3は、制御ポート120d-1でノイズ状況出力の共通コマンドが受信されるとき、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、ノイズ状況出力の共通コマンドが、ノイズ除去結果の外部への出力を意味する機能ブロック内コマンドに変換される。
これにより、ノイズ除去回路127は、ノイズ抑圧処理の結果を外部に出力する状態となる。したがって、ノイズ抑制処理後、ノイズ除去回路127の機能部120eは、ノイズ抑圧処理の結果xを制御インタフェース120dの制御ポート120d-1に出力するので、制御ポート120d-1は、ノイズ除去状況(ノイズ抑圧処理の結果)を知らせる共通コマンドを発行し、ノイズ除去状況を知らせる共通コマンドを、制御用コネクタ120aを介して制御バス111に送出する。
次に、図4を参照して、機能ブロックA乃至Gの基本となる機能ブロック120とは異なる構成を有する機能ブロックHの構成を説明する。
図4は、機能ブロックHとしてのGUI表示回路131の構成を示している。なお、上述したように、GUI表示回路131も、図2の機能ブロック120と同様の制御用コネクタ120a、入力用コネクタ120bおよび出力用コネクタ120cを有している。
GUI表示回路131は、制御バス111との共通コマンドの通信インタフェースとしてのコマンド送受信部141、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて所定の機能(図4の例の場合、GUI描画処理)を実行する機能部としてのGUI描画処理部142、および、画像信号を重畳する信号重畳部143により構成されている。
制御用コネクタ120aは、制御バス111に接続される。コマンド送受信部141は制御用コネクタ120aに接続されている。コマンド送受信部141は、システム制御ブロック110や他の機能ブロック120から制御バス111を通じて送信されてくる共通コマンドを受信し、受信した共通コマンドを、GUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151−1乃至151−4、および信号重畳部143に送信して、受け渡す。
また、コマンド送受信部141は、各描画コンポーネント151−1乃至151−4において発行された共通コマンドを、制御用コネクタ120aおよび制御バス111を介して、制御バス111に接続されるすべての機能ブロック120に送信する。すなわち、コマンド送受信部141は、共通コマンドを制御バス111にブロードキャストする。
GUI描画処理部142は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、自己が対象とするGUI画像を描画したり、GUI表示画面における自己が対象とするGUI画像の状態を遷移させる、複数(図4の場合、4つ)の描画コンポーネント151−1乃至151−4により構成されている。なお、描画コンポーネントの数は、4つに限定されない。
これらの描画コンポーネント151−1乃至151−4は、互いに依存することはなく、独立した処理を行う。なお、以下、描画コンポーネント151−1乃至151−4を個々に区別する必要がない場合、単に描画コンポーネント151と称する。
描画コンポーネント151−1乃至151−4は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、表示画面サイズのレイヤに、自己が対象とするGUI画像を描画すると、各GUI画像が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
入力用コネクタ120bには信号重畳部143において処理すべき信号が入力され、この信号は入力用コネクタ120bを介して信号重畳部143に入力されている。出力用コネクタ120cには信号重畳部143で処理されて出力された信号が出力される。
信号重畳部143は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、入力用コネクタ120bに入力される、入力セレクタ122からの画像信号または信号ルータ123からの画像信号を選択し、その選択された画像信号に、各GUI画像が描画された表示信号を合成して出力画像信号を取得し、その出力画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。
次に、図5を参照して、描画コンポーネント151−1乃至151−4により描画されるGUI画像について説明する。
図5は、ディスプレイに表示されるGUI表示画面の構成例を示している。図5の例において、ディスプレイには、文字、図形、アイコンなどの複数のGUI画像で構成されるGUI表示画面171が表示されている。なお、GUI画像の背景には、入力セレクタ122または信号ルータ123からの画像信号に対応する画像が表示される場合もあるが、図5の例においては、省略されている。
GUI表示画面171は、ユーザがリモートコントローラ112、あるいは筐体101の操作部113を操作して、チャネル変更を確認するためのチャネル番号を表示するチャネル表示画像181、画像信号処理装置100が行う機能を選択するためのメニュー表示画像182、DRC回路124の解像度軸、ノイズ軸のボリウム値を変更するためのパレット表示画像183、および、音量のボリウム値を変更するための音量ボリウム表示画像184により構成されている。
図5の例において、「8ch」と表示されたチャネル表示画像181は、ユーザに対して、ディスプレイに、8チャネルのコンテンツが表示されていることを示すものであり、ユーザがリモートコントローラ112などの操作によるチャネル変更に応じて、その表示が変更される。
メニュー表示画像182は、「機能A」、「機能B」、「機能C」、「機能D」、「機能E」、「機能F」とそれぞれ示されたアイコンで構成され、GUI表示画面171においては、ユーザがリモートコントローラ112などを操作して、メニュー表示画像182を選択することにより、メニュー表示画像182が操作可能な状態に変化する。したがって、ユーザは、リモートコントローラ112などを操作して、これらのアイコンを選択することにより、各アイコンが対応する機能を、画像信号処理装置100に指示することができる。
なお、「機能D」のアイコン上に表示された右矢印アイコン182aと、「機能F」のアイコン上に表示された右矢印アイコン182bは、それらの機能の下位階層の機能が存在することを示している。メニュー表示画像182は、例えば、「機能D」のアイコンの右矢印アイコン182aが選択された場合には、機能Dの下位階層の「機能D−1」および「機能D−2」のアイコンが表示されるように構成されている。
パレット表示画像183は、縦軸が「くっきり」度合い(すなわち、解像度軸)を表わし、横軸が「すっきり」度合い(すなわち、ノイズ軸)を表わすパレット183aと、解像度軸およびノイズ軸の変更を指示するために、パレット183a上を移動可能なカーソル183b、そのカーソル183bの移動による位置における解像度軸のボリウム値を表す値183c1とノイズ軸のボリウム値を表す値183c2、並びに、リモートコントローラ112の十字ボタンで、映像のくっきり度合いやすっきり度合いを調整可能であることを示す文字183dで構成されている。
すなわち、図5の例においては、パレット183aにおいて、カーソル183bは、解像度軸のボリウム値である値183c1が[30]で、ノイズ軸のボリウム値である値183c2が[25]を表わす位置に表示されている。
GUI表示画面171においては、ユーザがリモートコントローラ112などを操作して、パレット表示画像183を選択することにより、パレット表示画像183が操作可能な状態に遷移する。したがって、ユーザは、リモートコントローラ112の十字ボタンなどを操作して、これらのカーソル183bを移動することにより、映像のくっきり度合いやすっきり度合いの調整を、画像信号処理装置100に指示することができる。
音量ボリウム表示画像184は、音量のボリウム値を表わす複数の細い矩形で構成されており、音量のボリウム値が大きくなるほど、その細い矩形が増えるように構成されている。
ここで、以上のように複数のGUI画像で構成されるGUI表示画面171は、内部的には、複数の表示画面サイズのレイヤにより階層的に構成されており、1つの描画コンポーネント151のみで描画されるわけではない。すなわち、GUI表示画面171を構成する各GUI画像は、それぞれ異なる各描画コンポーネント151により、それぞれが対象とするレイヤに対して描画処理などが行われる。
すなわち、OHPシート(レイヤ)に描かれた画像を重ねて投影されるイメージで、GUI表示画面は構成されている。
例えば、描画コンポーネント151−1は、チャネル表示画像181を、GUI表示画面171に描画する。すなわち、描画コンポーネント151−1は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、表示画面サイズのレイヤの所定の位置に、チャネル表示画像181を描画し、チャネル表示画像181が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
描画コンポーネント151−2は、例えば、メニュー表示画像182を、GUI表示画面171に描画する。すなわち、描画コンポーネント151−1は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、表示画面サイズのレイヤの所定の位置に、メニュー表示画像182を描画し、メニュー表示画像182が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
描画コンポーネント151−3は、例えば、パレット表示画像183を、GUI表示画面171に描画する。すなわち、描画コンポーネント151−3は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、表示画面サイズのレイヤの所定の位置に、パレット表示画像183を描画し、パレット表示画像183が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
描画コンポーネント151−4は、例えば、音量ボリウム表示画像184を、GUI表示画面171に描画する。すなわち、描画コンポーネント151−4は、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて、表示画面サイズのレイヤの所定の位置に、音量ボリウム表示画像184を描画し、音量ボリウム表示画像184が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
すなわち、図5の例の場合、信号重畳部143には、描画コンポーネント151−1からの画面サイズの所定の位置にチャネル表示画像181が描画された表示信号、描画コンポーネント151−2からの画面サイズの所定の位置にメニュー表示画像182が描画された表示信号、描画コンポーネント151−3からの画面サイズの所定の位置にパレット表示画像183が描画された表示信号、および、描画コンポーネント151−4からの画面サイズの所定の位置に音量ボリウム表示画像184が描画された表示信号が入力される。
また、入力セレクタ122または信号ルータ123からの画像信号も、入力用コネクタ120bを介して信号重畳部143に入力されている。
したがって、信号重畳部143は、入力用コネクタ120bを介して入力され、コマンド送受信部141からの共通コマンドに応じて選択した画像信号に、各GUI画像が描画された表示信号を合成して出力画像信号を取得し、その出力画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。これにより、ディスプレイには、図5に示されるようなGUI表示画面171が表示される。
以上のようにGUI表示回路131を構成することにより、例えば、パレット表示画面183の修正または削除の場合には、パレット表示画面183を描画対象とする描画コンポーネント151−3のみを修正または削除すればよいので、機能の修正が簡単にでき、修正工程も短縮できる。これは、画像信号処理装置100に機能を追加する場合も同様であり、GUI描画処理部142に、追加する機能が必要とするGUI画像を描画対象とする描画コンポーネント151を追加するだけで、新しい機能を追加することができる。
なお、図5の例においては、各描画コンポーネント151が、チャネル表示画像181、メニュー表示画像182、パレット表示画像183、および音量ボリウム表示画像184を対象として描画するとして説明したが、1つの描画コンポーネント151が対象とするGUI画像は、1つに限らず、チャネル表示画像181およびメニュー表示画像182を対象とするなど、複数のGUI画像を対象として構成してもよい。
また、1つの描画コンポーネント151が対象とするGUI画像は、上述したチャネル表示画像181、メニュー表示画像182、パレット表示画像183、および音量ボリウム表示画像184のようにGUI部品で構成された1つのGUI画像に限らず、そのGUI画像を構成する1つのGUI部品、あるいは、複数のGUI部品を対象として構成するようにしてもよい。
具体的には、各描画コンポーネント151が、例えば、メニュー表示画像182の機能A乃至機能Cの各アイコンのうち少なくとも1つを、それぞれ描画対象とするように構成してもよい。
この場合、例えば、画像信号処理装置100から機能Dを削除する際には、その機能Dを行う機能ブロックを削除するとともに、GUI描画処理部142においては、機能Dのアイコンを対象とする描画コンポーネント151だけを削除すればよい。また、逆に、画像信号処理装置100に機能を追加する場合には、その機能を行う機能ブロックを追加するとともに、GUI描画処理部142においては、機能に対応するアイコンを描画対象とする描画コンポーネント151を追加すればよい。
あるいは、各描画コンポーネント151が、例えば、パレット表示画像183のパレット183a、カーソル183b、解像度軸の値183c1、ノイズ軸の値183c2、文字183dのうちの少なくとも1つを描画対象とするように構成してもよい。
すなわち、将来、削除や変更予定のあるGUI部品を描画対象とした単独の描画コンポーネント151を構成するようにできるので、画像信号処理装置100のGUIにおいても、効率よく、バージョンアップなどが行うことができる。
図6は、GUI表示回路131のさらに詳細な構成例を示している。なお、図6の例においては、1つの描画コンポーネント151しか示されていないが、実際には、コマンド送受信部141は、複数の描画コンポーネント151に対して、同じ処理を行う。
コマンド送受信部141は、コマンド受信部211およびコマンド送信部212により構成されている。
コマンド受信部211は、システム制御ブロック110や他の機能ブロック120から制御バス111を通じて送信されてくる共通コマンドを、制御用コネクタ120aを介して受信し、GUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151−1乃至151−4、および信号重畳部143に送信して、受け渡す。
コマンド送信部212は、各描画コンポーネント151−1乃至151−4のコマンド格納部225を確認し、発行された共通コマンドがあれば、その共通コマンドを、制御用コネクタ120aを介して、制御バス111に送出し、制御バス111に接続されるすべての機能ブロックA乃至Hおよび制御ブロック110に送信する。すなわち、送出された共通コマンドは、自己のコマンド受信部141でも受信される。
このとき、実際には、共通コマンドは、コマンド受信部211において、GUI描画処理部142が対応可能な形式に変換され、GUI描画処理部142に送出されている。同様に、共通コマンドは、コマンド受信部212において、制御バス111が対応可能な形式に変換され、制御バス111に送出されている。
なお、コマンド格納部225に、GUI描画処理部142内のみに有効なコマンドが格納されていた場合には、コマンド送信部212は、コマンド受信部211に、そのコマンドを供給し、これに対応して、コマンド受信部211は、コマンド送信部212からのコマンドを、GUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151−1乃至151−4に送信して受け渡すようにしてもよい。この場合、制御バス111に流れるコマンドの送出量を少なくすることができる。
描画コンポーネント151は、コマンド解釈部221、描画処理部222、コマンド発行部224、およびコマンド格納部225により構成されている。
コマンド解釈部221は、自己のコンポーネントに係る共通コマンドと、その共通コマンドに対応する処理内容の情報を、図示せぬ内蔵するメモリなどに、テーブル221aとして有している。
図7は、システム制御ブロック110や他の機能ブロック120から制御バス111を通じて送信されてくる共通コマンドの構成例を示している。
例えば、共通コマンドは、そのヘッダ、共通コマンドのID(Indentification:識別子)が記述されるコマンドID、後に続くパラメータの長さ(サイズ)が記述されるパラメータ長、および、共通コマンドの値が記述されるパラメータにより構成されている。
パラメータには、例えば、共通コマンドDRCvolの場合、上述した解像度軸のボリウム値である「resolutionVal」や、ノイズ軸のボリウム値である「noiseVal」などの値(パラメータ)が記載されている。
コマンド解釈部221は、コマンド送受信部212からの共通コマンドを受けとると、共通コマンドのIDに基づき、テーブル221aを参照して、自己の描画コンポーネントに係る共通コマンドであるか否かを判定する。
コマンド解釈部221は、受信した共通コマンドが、自己の描画コンポーネントに係るものではないと判定した場合、その共通コマンドを破棄する。また、コマンド解釈部221は、受信した共通コマンドが、自己の描画コンポーネントに係るものであると判定した場合、テーブル221aを参照して、その共通コマンドに対応する処理内容を解釈して、描画処理部222を制御し、共通コマンドに対応して解釈した描画処理を実行させる。
例えば、図5のパレット表示画像183を描画する描画コンポーネント151−3のテーブル221aには、共通コマンドDRCvolのIDと、共通コマンドDRCvolのパラメータに対応して、パレット表示画像183のカーソル183bの位置を変更させて描画するという処理内容が記述されている。また、例えば、図5のチャネル表示画像181を描画する描画コンポーネント151−1のテーブル221aには、上述したチャネル番号1乃至12を意味する共通コマンドch(1)乃至ch(12)のIDと、共通コマンドch(1)乃至ch(12)に対応したチャネル番号を描画するという処理内容が記述されている。
さらに、図示せぬある描画コンポーネント151のテーブル221aには、上述した入力1乃至3を意味する共通コマンドin(1)乃至in(3)のIDに対応して、入力1乃至3の入力表示を描画するという処理内容が記述されている。また他の描画コンポーネント151のテーブル221aには、上述した機能ブロック間接続1乃至5を意味する共通コマンドIC (1/2/3/4/5)のIDに対応して、第1乃至第5の構成であることを表わす接続表示を描画するという処理内容が記述されている。
描画処理部222は、描画部231および状態遷移部232で構成され、コマンド解釈部221の制御のもと、描画コンポーネントの機能を実行する。
描画部231は、コマンド解釈部221の制御のもと、状態遷移部232が記憶している状態に基づいて、表示画面サイズのレイヤに、自己が対象とするGUI画像を描画し、自己のコンポーネントが対象とするGUI画像が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力する。
状態遷移部232は、GUI表示画面の内部状態として、自己のコンポーネントが対象とするGUI画像の状態を記憶しており、コマンド解釈部221の制御のもと、GUI画像の状態を遷移させる。例えば、状態遷移部232は、対象のGUI画像における移動する部品の位置や、対象のGUI画像が表示状態であるか、また、ユーザにより操作可能な状態(優先状態)であるか否かなどを記憶している。
なお、GUI表示画面において、ユーザの操作により最も近い過去に選択されたGUI画像の状態が優先状態(すなわち、対象のGUI画像がユーザにより操作可能な状態)となる。
このGUI画像の状態遷移は、必要に応じて、他の機能ブロックやシステム制御ブロック110に、共通コマンドとして送信される。例えば、状態遷移部232は、記憶している状態に応じて、状態遷移の通知の必要がある場合、コマンド発行部224を制御し、GUI画像の状態遷移の通知を示す共通コマンドを発行させる。
コマンド発行部224は、状態遷移部232の制御のもと、対応する共通コマンドを発行し、発行した共通コマンドをコマンド格納部225に格納する。また、コマンド発行部224は、あるGUI画像の状態遷移により、他のGUI画像の描画指示など、他の機能ブロック120に関係のないものは、共通コマンドではなく、GUI描画処理部142内のみに有効なコマンドとして発行することもできる。
なお、コマンド送信部142により制御バス111に送出された共通コマンドは、自己のコマンド受信部141でも受信されるので、他の機能ブロック120に関係のないものであっても、共通コマンドとして発行することもできる。
コマンド格納部225は、コマンド発行部224により発行された共通コマンドやGUI描画処理部142内のみに有効なコマンドを格納する。
信号重畳部143は、描画コンポーネント151のコマンド解釈部221に対応するコマンド解釈部241、および、描画コンポーネント151の描画処理部222に対応する、信号重畳処理部242により構成されている。
信号重畳部143のコマンド解釈部241も、図示しないが、コマンド解釈部221と同様に、自己に係る共通コマンドと、その共通コマンドに対応する処理内容の情報であるテーブルを有しており、コマンド送受信部212からの共通コマンドを受けとると、共通コマンドのIDに基づき、自己に係る共通コマンドであるか否かを判定する。
コマンド解釈部241は、受信した共通コマンドが、自己に係るものではないと判定した場合、その共通コマンドを破棄する。また、コマンド解釈部241は、受信した共通コマンドが、自己に係るものであると判定した場合、テーブルを参照して、その共通コマンドに対応する処理内容を解釈して、信号重畳処理部242を制御し、共通コマンドに対応して解釈した信号重畳処理を実行させる。
信号重畳処理部242は、入力用コネクタ120bを介して信号重畳部143に入力される入力セレクタ122または信号ルータ123からの画像信号を、コマンド解釈部241の制御のもと選択し、選択した画像信号に、描画部231から入力される、各GUI画像が描画された表示信号を重畳して出力画像信号を取得し、その出力画像信号を出力用コネクタ120cに出力する。
なお、この表示信号の重畳する際の表示順位は、各描画コンポーネント151毎に予め設定されている。また、各表示信号(レイヤ)間における各GUI画像の透過度も設定可能であり、半透明にすることもできるし、あるいは、表示順位が上位の表示信号のGUI画像の表示により、表示順位が下位の表示信号のGUI画像の表示が覆われるようにすることもできる。
次に、画像信号処理装置100の動作を説明する。この画像信号処理装置100においては、例えば、スロット104aに、U/Vチューナ112が挿入され、スロット104cにDRC回路124が挿入された状態が、基本構成とされる。この基本構成が第1の構成である。
図8は、基本構成(第1の構成)の接続状態と、第1の構成における画像信号の流れを示している。
図8の例の場合、システム制御ブロック110は、電源投入時に、入力セレクタ122、信号ルータ123、GUI表示回路131の他、U/Vチューナ121、DRC回路124から共通コマンドを取得し、またこれらの入力セレクタ122、信号ルータ123、GUI表示回路131、U/Vチューナ121およびDRC回路124から基板IDを取得し、第1の構成(基本構成)にあることを認識する。
そして、システム制御ブロック110は、この第1の構成を意味する共通コマンドIC (1)を、制御バス111に送出する。これにより、信号ルータ123は、第1の入力端子が第1の出力端子に接続され、第2の入力端子が第4の出力端子に接続された第1の状態となる。これにより、DRC回路124が処理系に挿入される。また、GUI表示回路131は、第1の構成である旨を表示するための表示信号を生成し、この表示信号が合成された出力画像信号を出力する状態となる。
また、システム制御ブロック110は、信号ルータ123に係る共通コマンドを除く、全種類の共通コマンドの初期値を制御バス111に送出する。これにより、入力セレクタ122、GUI表示回路131、U/Vチューナ121およびDRC回路124は、初期状態となり、画像信号処理装置100としての動作が開始される。
すなわち、U/Vチューナ121は、U/V用アンテナで受信された放送信号に対して、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドch(1)乃至ch(12)のいずれかに基づいて選局処理を行い、所定のチャネルの画像信号を取得する。
このU/Vチューナ121で得られる画像信号(入力1)は入力セレクタ122に入力される。また、この入力セレクタ122には、コネクタ102aに供給された外部ビデオ入力としての画像信号(入力3)も入力される。入力セレクタ122は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドin(1)または共通コマンドin(3)に基づいて、入力1または入力3を選択する。
この入力セレクタ122で選択された画像信号は、信号ルータ123の第1の入力端子、第1の出力端子を介して、DRC回路124に入力される。DRC回路124は、入力された画像信号に対して、システム制御ブロック110から送られてくる、共通コマンドDRCvolに基づいて、DRCボリウム処理を行う。
そして、DRC回路124から出力される画像信号は、信号ルータ123の第2の入力端子、第4の出力端子を介して、GUI表示回路131の第1の入力端子に供給される。
GUI表示回路131のGUI描画部142は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドch(1)乃至ch(12)、in(1),in(2)、DRCvolなどに基づいて、種々のGUI画像を描画し、それを表示する表示信号を信号重畳部143に出力する。信号重畳部143は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドin(1),in(2)に基づいて、出力信号を得て、その出力信号に、GUI描画部142からの表示信号を重畳(合成)し、出力画像信号を得る処理等を行う。
このGUI表示回路131の信号重畳部143で得られる出力画像信号は、コネクタ103に出力画像信号として出力される。そして、出力画像信号は、例えばCRTで構成されるディスプレイに供給される。
また、電源投入後は、ユーザ操作があるとき、システム制御ブロック110からユーザ操作に対応した共通コマンドが制御バス111に送出される。これにより、U/Vチューナ121の選局チャネル、入力セレクタ122で選択される入力、DRC回路124のDRCボリウム処理の設定などが変更され、それに応じたGUI画像が描画される。
次に、図9のフローチャートを参照して、電源投入後の第1の構成におけるシステム制御ブロック110の共通コマンド送信処理を説明する。なお、この処理は、ユーザにより電源投入が遮断されるまで繰り返される処理である。
システム制御ブロック110は、電源投入後、上述したように全種類の共通コマンドの初期値を、制御バス111に送出すると、ステップS11において、タイマを開始し、ステップS12に進む。
例えば、ディスプレイに、図5のパレット表示画像183が表示されており、ユーザは、パレット表示画像183を見ながら、リモートコントローラ112の十字ボタンを用いて、解像度軸およびノイズ軸のボリウム値を変更する操作を行う。
なお、パレット表示画像183が表示されたときに、後述するGUI表示回路131からの共通コマンドにより、システム制御ブロック110は、GUI表示画面の内部状態が、パレット表示画像183が操作可能状態(優先状態)であることを認識している。
システム制御ブロック110は、ステップS12において、ユーザの操作を検出したか否かを判定し、ユーザの操作を検出したと判定した場合、ステップS13に進み、ユーザの操作に対応した共通コマンドDRCvolを、制御バス111に送出し、ステップS14に進む。なお、システム制御ブロック110は、この送出した共通コマンドで、ボリウム値用のラストメモリ領域に記憶されている共通コマンドを更新する。
これに対応して、U/Vチューナ121、入力セレクタ122、信号ルータ123は、共通コマンドDRCvolを受信するが、自己の機能ブロックに係る共通コマンドではない。したがって、U/Vチューナ121、入力セレクタ122、信号ルータ123においては、共通コマンドDRCvolに応じた動作は実行されない。
一方、DRC回路124は、共通コマンドDRCvolを受信し、図11を参照して後述する信号処理を実行する。また、GUI表示回路131も、共通コマンドDRCvolを受信し、図12乃至図14を参照して後述する信号処理を実行する。
システム制御ブロック110は、ステップS12において、ユーザの操作を検出していないと判定した場合、ステップS13の処理をスキップし、ステップS14に進む。
システム制御ブロック110は、ステップS14において、ステップS11において開始させたタイマに基づいて、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定した場合、ステップS12に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
システム制御ブロック110は、ステップS14において、所定時間が経過したと判定した場合、ステップS15に進み、全種類の最新の共通コマンドを、制御バス111に送出する。ここで、ある種類の共通コマンドに関しては、初期値から変更されていない場合はその初期値が最新の共通コマンドであり、初期値から、例えば、ステップS13の処理などにより変更されている場合はその変更後の値が最新の共通コマンドとなる。
そして、システム制御ブロック110は、ステップS15において、全種類の最新の共通コマンドを制御バス111に送出した後、ステップS11に戻り、タイマを再度スタートさせて、上述したと同様の制御動作を行う。
以上のように、システム制御ブロック110は、所定時間おきのタイミングで、全種類の最新の共通コマンドを、制御バス111に送出する。
これにより、ある機能ブロックで自己の機能ブロックに係る共通コマンドを何らかの原因で受信できなかった場合であっても、その機能ブロックは、所定時間後に再送された共通コマンドを受信することが可能となり、例えば2個の機能ブロックが連係して動作する場合に、片方の機能ブロックが共通コマンドを受信できなかったことによる連係のずれを、修正できる。
なお、図9の例においては、全部の種類の最新の共通コマンドを制御バス111に送出するものを示したが、システム制御ブロック110は、所定時間おきのタイミングで、連係のずれが気になる一部の種類の最新の共通コマンドのみを、制御バス111に送出するようにしてもよい。
また、図9の例においては、システム制御ブロック110が、所定時間おきのタイミングで、全部の種類の最新の共通コマンドを、制御バス111に送出するものを示したが、例えば共通コマンドを受信する機能ブロックは共通コマンドを受けて正常動作したことを示すコマンドをシステム制御ブロック110に返すものとし、システム制御ブロック110はそのようなコマンドが返されなかった場合に、再度全部の種類または一部の種類の共通コマンドを、制御バス111に送出するようにしてもよい。
図10は、システム制御ブロックのDRC回路124とGUI表示回路131に対する制御構造を示している。
上述した図9のステップS13において、システム制御ブロック110は、制御バス111に、共通コマンドDRCvolを送出する。なお、図示せぬ他の機能ブロックは、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドではないので、共通コマンドDRCvolを受け付けない。
DRC回路124の制御インタフェース120dは、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドである場合、この共通コマンドを機能ブロック内コマンドに変換し、その機能ブロック内コマンドを、DRC回路124の機能部120eに供給する。この機能ブロック内コマンドに応じて、機能部120eは、入力された画像信号に対して、DRCボリウム処理を実行する。
このように、DRC回路124の制御インタフェース120dにおいては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるとき、それが機能部120eを制御するための機能ブロック内コマンドに変換される。
これにより、DRC回路124においては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドに応じて、適応的に動作することができる。
一方、GUI表示回路131のコマンド送受信部141は、送られてくる共通コマンドを取捨選択することなく、そのままGUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151−1、151−2、・・・、および信号重畳部143に送出する。
描画コンポーネント151−1、151−2、・・・は、コマンド送受信部141からの共通コマンドを受けると、それぞれ独立して、共通コマンドを取捨選択し、共通コマンドが自己のコンポーネントに係る共通コマンドであった場合に、共通コマンドに応じた描画処理を行う。
例えば、図5のチャネル表示画像181を描画する描画コンポーネント151−1は、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己のコンポーネントに係る共通コマンドではないので、その共通コマンドを破棄する。同様に、図5のメニュー表示画像182を描画する描画コンポーネント151−2も、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドではないので、その共通コマンドを破棄する。
図5のパレット表示画像183を描画する描画コンポーネント151−3は、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるので、共通コマンドに応じて、パレット表示画像183のカーソル183bの位置を変更させて描画し、パレット表示画像183が描画された表示信号を信号重畳部143を介して出力し、ディスプレイに表示させる。
なお、他の描画コンポーネント151も同様に、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己のコンポーネントに係る共通コマンドであれば、共通コマンドに応じて適応的に動作し、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己のコンポーネントに係る共通コマンドでなければ、動作を変更しない。
信号重畳部143は、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己に係る共通コマンドではないので、その共通コマンドを破棄し、選択する画像信号を変更することなく、信号重畳処理を実行する。
このように、GUI表示回路131のコマンド送受信部141においては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドが自己のコンポーネントに係る共通コマンドである、なしに拘わらず、GUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151に送られ、描画コンポーネント151において、自己のコンポーネントに係る共通コマンドだけが用いられて、適応的に動作が行われる。
すなわち、GUI表示回路131において、共通コマンドを受信するインタフェースであるコマンド送受信部141と、共通コマンドに応じて機能する機能部であるGUI描画処理部142が独立して構成されているため、完全に分離することができる。これにより、共通コマンドがどのようなコマンド体系であっても、移植が行いやすく、コマンド体系に変更があった場合にも、柔軟に対応できる。また、コマンド送受信部141とGUI描画処理部142の平行開発が容易になる。
さらに、GUI描画処理部142においても各コンポーネントが独立して構成されており、分離することができるため、画像信号処理装置100内で機能の追加、削除があった場合でも、対応する描画コンポーネントの追加、削除だけで、このGUI表示回路131の修正が完了し、GUI表示回路131の修正における工数がかかることを抑制することができる。
次に、図11のフローチャートを参照して、DRC回路124の信号処理を説明する。なお、この処理は、図9のシステム制御ブロック110の共通コマンド送出処理に対応するDRC回路124の処理である。したがって、この処理も、ユーザにより電源投入が遮断されるまで繰り返される処理である。
DRC回路124は、設定されているHD信号の解像度、ノイズ除去度で、入力用コネクタ120bからの入力画像信号に対して、DRC処理を行い、DRC処理された出力画像信号を、出力用コネクタ120cに出力している。
上述した図9のステップS13において、システム制御ブロック110により共通コマンドDRCvolが制御バス111に送出される。DRC回路124の制御インタフェース120dの制御ポート120d-1は、共通コマンドDRCvolを受信すると、インタプリタ120d-3に供給する。
インタプリタ120d-3は、ステップS31において、ROM120d-2を参照し、共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるか否かを判定する。
インタプリタ120d-3は、ステップS31において、共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであると判定した場合、ステップS32に進み、ROM120d-2に記憶されている対応関係に基づいて、共通コマンドDRCvolを、機能ブロック内コマンドvolumeに変換し、変換した機能ブロック内コマンドvolumeを、DRC回路124の機能部120eに供給する。
DRC回路124の機能部120eは、機能ブロック内コマンドvolumeが供給されると、ステップS33において、機能ブロック内コマンドvolumeに応じて、HD信号の解像度、ノイズ除去度を変更し、ステップS34に進み、変更したHD信号の解像度、ノイズ除去度に基づいて、DRC処理(高画質化処理)を行う。
すなわち、DRC回路124の機能部120eは、ステップS34において、変更したHD信号の解像度、ノイズ除去度に基づいて、入力用コネクタ120bからの入力画像信号であるSD信号をHD信号に変換し、このHD信号を出力画像信号として出力用コネクタ120cに出力し、ステップS31に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
ステップS31において、共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドではないと判定された場合、ステップS32およびステップS33の処理は、スキップされ、ステップS34に進み、設定されているHD信号の解像度、ノイズ除去度で、入力用コネクタ120bからの入力画像信号に対して、DRC処理を行い、DRC処理された出力画像信号を、出力用コネクタ120cに出力し、ステップS31に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
以上のように、DRC回路124において、共通コマンドDRCvolが受信された場合、共通コマンドDRCvolが機能ブロック内コマンドvolumeに変換されることにより、ユーザの操作による解像度軸、ノイズ軸のボリウム値に応じた解像度、ノイズ除去度が選択された状態となり、以降、再度、共通コマンドDRCvolが受信されるまで、あるいは、ユーザにより電源が遮断されるまで、変更された解像度、ノイズ除去度によりステップS34のDRC処理が繰り返される。
次に、図12乃至図14のフローチャートを参照して、GUI表示回路131の信号処理を説明する。これらの処理は、図9のシステム制御ブロック110の共通コマンド送出処理に対応するGUI表示回路131の処理である。したがって、これらの処理も、ユーザにより電源投入が遮断されるまで繰り返される処理である。
パレット表示画像183を描画する描画コンポーネント151−3は、所定の位置にカーソル183bを位置したパレット表示画像183が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143に出力している。信号重畳部143は、入力用コネクタ120bを介して信号重畳部143に入力される信号ルータ123からの画像信号に、表示信号を合成し、合成した出力画像信号をコネクタ103に出力している。これにより、図5に示されるようなパレット表示画像183が、ディスプレイに表示されている。
例えば、ユーザが、パレット表示画像183を見ながら、リモートコントローラ112の十字ボタンを用いて、解像度軸、ノイズ軸のボリウム値を変更する操作を行うことにより、上述した図9のステップS13において、システム制御ブロック110により共通コマンドDRCvolが制御バス111に送出される。
まず、図12のフローチャートを参照して、コマンド送受信部141のコマンド送受信処理を説明する。
GUI表示回路131のコマンド送受信部141は、図12のステップS51において、共通コマンドを受信するまで待機している。コマンド受信部211は、制御バス111からの共通コマンドDRCvolを受信すると、共通コマンドしたと判定し、ステップS52に進み、受信した共通コマンドDRCvolを、各描画コンポーネント151に送信し、ステップS53に進む。
これに対応して、各描画コンポーネント151は、コマンド受信部211から、共通コマンドDRCvolを受信すると、図13を参照して後述するGUI描画処理を実行する。描画コンポーネント151は、GUI描画処理において、GUI画像の状態遷移があった場合には、必要に応じて、GUI画像の状態遷移を示す共通コマンドを発行し、コマンド格納部225に格納している。
コマンド送受信部141は、ステップS53において、各描画コンポーネント151のコマンド格納部225を確認し、コマンド格納部225に、発行された共通コマンドがあるか否かを判定し、発行された共通コマンドがないと判定した場合、ステップS54の処理をスキップし、ステップS51に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
また、コマンド送受信部141は、ステップS53において、発行された共通コマンドがあると判定した場合、ステップS54に進み、発行された共通コマンドを、制御バス111に送出し、ステップS51に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
なお、図12の処理は、実際には、1VSYNG(Vertical Synchronizing signal)につき、1回実行される。すなわち、ステップS52において、共通コマンドDRCvolは、描画コンポーネント151に対して、1VSYNGにつき、1回送信され、共通コマンドが格納されていれば、その共通コマンドは、ステップS54において、制御バス111に対して、1VSYNGにつき、1回送信される。
次に、図13のフローチャートを参照して、GUI描画処理部142のGUI描画処理を説明する。なお、図13の例においては、図5のパレット表示画像183を描画する描画コンポーネント151−3の場合を説明する。
描画コンポーネント151−3のコマンド解釈部221は、コマンド受信部211からの共通コマンドDRCvolを受信すると、ステップS71において、テーブル221aを参照して、共通コマンドDRCvolが、自己の描画コンポーネントに係る共通コマンドであるか否かを判定し、自己の描画コンポーネントに係る共通コマンドであると判定した場合、ステップS72に進む。
コマンド解釈部221は、ステップS72において、テーブル221aを参照して、共通コマンドDRCvolに対応する処理を解釈し、描画部231および状態遷移部232を制御し、共通コマンドDRCvolに対応する描画処理を実行させる。
ステップS72においては、描画部231によるGUI画像の描画や、状態遷移部232によるGUI表示画面の内部状態の状態遷移が実行された後、状態遷移部232は、ステップS73に進み、コマンド送信の必要があるか否かを判定する。
ステップS72の描画処理を具体的に説明する。共通コマンドDRCvolの場合、描画部231は、表示画面サイズのレイヤに、共通コマンドDRCvolが示すパレットの位置にカーソル183bの位置を移動(変更)させて、パレット表示画像183を描画し、パレット表示画像183が描画されたレイヤに対応する表示信号を信号重畳部143を介して出力する。これに対応して、信号重畳部143は、図14を参照して後述するように、画像信号に表示信号を合成(重畳)し、出力画像信号として、出力する。
これにより、ユーザの操作による解像度軸、ノイズ軸のボリウム値に応じた(すなわち、共通コマンドDRCvolが示す)パレット183aの位置にカーソル183bが移動(変更)され、解像度軸の値183c1およびノイズ軸の値183c2が、ユーザの操作による解像度軸、ノイズ軸のボリウム値に応じて変更されたパレット表示画像183がディスプレイに表示される。
なお、共通コマンドDRCvolの場合、パレット表示画像183における変更は、解像度軸の値183c1およびノイズ軸の値183c2の変更、およびカーソル183bの位置の移動だけであるので、状態遷移部232は、ステップS72において、GUI表示画面の内部状態を遷移させていない。
したがって、この場合、状態遷移部232は、ステップS73において、コマンド送信の必要がないと判定し、ステップS74の処理をスキップし、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
一方、例えば、GUI表示画面の内部状態が、メニュー表示画像182が操作可能であった状態において、ユーザのリモートコントローラ112などの操作により、パレット表示画像183が操作され、パレット表示画像183が選択されたことを示す共通コマンドの場合には、状態遷移部232は、ステップS72において、GUI表示画面の内部状態を、パレット表示画像183が操作不可能であった状態から、操作可能な状態に遷移させる。
この場合、状態遷移部232は、ステップS73において、コマンド送信の必要があると判定し、ステップS74に進み、コマンド発行部224を制御し、パレット表示画像183が操作可能な状態であることを示す共通コマンドを発行させる。
すなわち、コマンド発行部224は、ステップS74において、パレット表示画像183が操作状態であることを示す共通コマンドを発行し、コマンド格納部225に格納し、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS71において、自己の描画コンポーネントに係る共通コマンドではないと判定された場合、コマンド解釈部221は、共通コマンドを破棄し、ステップS75に進み、描画部231および状態遷移部232を制御し、新たなGUI画像の描画を行わせない。
すなわち、ステップS75において、描画部231は、状態遷移部232が記憶している状態に基づいて、描画対象とするGUI画像が表示状態であれば、新たなGUI画像を描画することなく、表示状態のGUI画像が描画されている表示信号を信号重畳部143に出力し、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
また、状態遷移部232が記憶している状態に基づいて、描画対象とするGUI画像が表示されていない状態であれば、新たなGUI画像を描画することなく、かつ、表示信号を信号重畳部143に出力することなく、ステップS71に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
なお、上述した図13のステップS74において、コマンド格納部225に格納された共通コマンドは、上述した図12のステップS54において、コマンド送信部212により、制御バス111に送出される。したがって、この共通コマンドを受信した機能ブロック(例えば、システム制御ブロック110やDRC回路124)は、パレット表示画像183が操作状態であることを認識する。
したがって、ユーザが、パレット表示画像183を見ながら、リモートコントローラ112の十字ボタンを用いて操作した場合には、システム制御ブロック110は、十字ボタンの上下左右コマンドを共通コマンドDRCvolとして送信する。
すなわち、この場合、システム制御ブロック110は、GUI表示画面の内部状態が、メニュー表示画像182が操作可能であった状態に、十字ボタンの上下左右コマンドに対応して、制御バス111に送信していた、メニュー表示画像182上のカーソルの下への移動を意味する共通コマンドを、制御バス111に送信することはない。
なお、上記説明においては、ユーザが、パレット表示画像183を見ながら、リモートコントローラ112の十字ボタンを用いて操作した場合には、システム制御ブロック110が、十字ボタンの上下左右コマンドを共通コマンドDRCvolとして送信する場合を説明したが、例えば、そのまま十字ボタンの上下左右を表わす共通コマンドを制御バスに送出するようにして、各機能ブロックにおいて、上下左右を表わす共通コマンドを、GUI表示画面の内部状態も考慮して機能ブロック内コマンドに変換するように構成することも可能である。
この場合であっても、例えば、DRC回路124は、GUI表示回路131からの共通コマンドにより、GUI表示画面の内部状態を認識することができるので、パレット表示画像183が操作状態ではない場合に、DRC回路124が、十字ボタンの上下左右を表わす共通コマンドを受けたとしても、機能ブロック内コマンドVolumeに変換されることはない。
次に、図14のフローチャートを参照して、信号重畳部143の信号重畳処理を説明する。
信号重畳部143のコマンド解釈部241は、コマンド受信部211からの共通コマンドを受信すると、ステップS91において、図示せぬテーブルを参照して、共通コマンドが、自己に係る共通コマンドであるか否かを判定し、自己に係る共通コマンドであると判定した場合、ステップS92に進む。
コマンド解釈部221は、ステップS92において、テーブルを参照して、共通コマンドに対応する処理を解釈し、信号重畳処理部242を制御し、共通コマンドに対応する信号重畳処理を実行させ、ステップS94に進む。
すなわち、入力セレクタ122からの画像信号を選択する共通コマンドであった場合には、信号重畳処理部242は、入力セレクタ122からの画像信号を選択し、選択した画像信号に、描画部231から入力される、各GUI画像が描画された表示信号を重畳して出力画像信号を取得する。
一方、コマンド解釈部24により共通コマンドDRCvolを受信された場合、コマンド解釈部221は、ステップS91において、自己に係る共通コマンドではないと判定し、ステップS93に進み、現状のままの信号重畳処理を実行させ、ステップS94に進む。
すなわち、信号重畳処理部242は、選択を変えることなく、前回どおり、信号ルータ123からの画像信号を選択し、選択した画像信号に、描画部231から入力される、各GUI画像が描画された表示信号を重畳して出力画像信号を取得する。
信号重畳処理部242は、ステップS94において、取得した出力画像信号を出力用コネクタ120cに出力し、ステップS91に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
これにより、ディスプレイには、例えば、図5に示されるようなGUI表示画面171が表示される。
以上のように、GUI表示においても、ブロードキャストされる共通コマンドを用いて、GUI表示回路131を制御するようにしたので、例えば、分離されて構成され、GUI部と各内部処理部との通信にかかるメッセージを必要とした従来のGUI処理部や、あるいは、描画を行う際、GUI以外のほかの機能を担うLSIやメインマイクロコントローラなどからGUIに特化されたコマンドを受けて処理が行われていた従来のGUI処理部と較べて、通信にかかるメッセージやGUIに特化したコマンドを作成して、送信する必要がない。
したがって、制御バス111内のトラフィックを抑えることができる。さらに、機能追加があった場合には、GUI部と各内部処理部との通信にかかるメッセージや、あるいは、GUIに特化したコマンド分の開発工程が削減される。
また、ブロードキャストされたコマンドを、GUI表示回路131が自律的に判断し、描画を行うようにしたので、画像信号処理装置100内の動作と、画面描画のタイムラグが小さくなり、リアルタイム性が保たれる。
なお、上述したGUI表示回路131におけるGUIのコマンド受信や解析部分は、GUIに無関係なコマンドの処理(取捨選択)が必要となるため、GUIに特化されたコマンドの処理しか行わない従来に較べて、負荷が多少重くなることが考えられるが、近年のCPUのパワーの増大に比すれば影響は少なく、また、コマンド受信や解析部分をハードウェア化することによって、CPU負荷の分散を図るようにすれば、その負荷は軽減される。
また、上記説明において、1度に共通コマンドが1つだけ送信される場合を説明したが、1度に共通コマンドは1つに限らず、複数個送信される場合もある。
次に、図15を参照して、図8の基本構成(第1の構成)に、パネル用処理回路125およびノイズ除去回路127を追加した第4の構成を用いて、画像信号処理装置100の動作について説明する。
パネル用処理回路125はスロット104dに挿入され、ノイズ除去回路127はスロット104eに挿入される。図15は、第4の構成の接続状態と、第4の構成における画像信号の流れを示している。
この場合、システム制御ブロック110は、電源投入時に、入力セレクタ122、信号ルータ123、GUI表示回路131の他、U/Vチューナ121、DRC回路124およびノイズ除去回路127から共通コマンドを取得し、また入力セレクタ122、信号ルータ123、GUI表示回路131、U/Vチューナ121、DRC回路124、パネル用処理回路125およびノイズ除去回路127から基板IDを取得し、第4の構成にあることを認識する。
そして、システム制御ブロック110は、この第4の構成を意味する共通コマンドIC (4)を、制御バス111に送出する。これにより、信号ルータ123は、第1の入力端子が第3の出力端子に接続され、第4の入力端子が第1の出力端子に接続され、第2の入力端子が第2の出力端子に接続され、第3の入力端子が第4の出力端子に接続される第3の状態となる。
これにより、DRC回路124、パネル用処理回路125およびノイズ除去回路127が処理系に挿入される。また、GUI表示回路131は、第4の構成である旨を表示するための表示信号を生成し、この表示信号が合成された出力画像信号を出力する状態となる。
また、システム制御ブロック110は、信号ルータ123に係る共通コマンドを除く、全種類の共通コマンドの初期値を制御バス111に送出する。これにより、入力セレクタ122、GUI表示回路131、U/Vチューナ121、DRC回路124およびノイズ除去回路127は、初期状態となり、画像信号処理装置100としての動作が開始される。
すなわち、U/Vチューナ121は、U/V用アンテナで受信された放送信号に対して、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドch(1)乃至ch(12)のいずれかに基づいて選局処理を行い、所定のチャネルの画像信号を得る。
このU/Vチューナ121で得られる画像信号(入力1)は入力セレクタ122に入力される。また、この入力セレクタ122には、コネクタ102aに供給された外部ビデオ入力としての画像信号(入力3)も入力される。入力セレクタ122は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドin(1)または共通コマンドin(3)に基づいて、入力1または入力3を選択する。
この入力セレクタ122で選択された画像信号は、信号ルータ123の第1の入力端子、第3の出力端子を介してノイズ除去回路127に供給される。ノイズ除去回路127は、入力された画像信号から、ノイズを検出し、システム制御ブロック110から送られてくる、共通コマンドDRCvolに基づき、検出したノイズの量(程度)に応じて、ノイズを抑圧する処理を行う。
また、このとき、ノイズ除去回路127は、システム制御ブロック110から送られてくるノイズ状況出力の共通コマンドに基づいて、ノイズ除去状況(ノイズ抑圧処理の結果)を知らせる共通コマンドを制御バス111に送出する。
このノイズ除去回路127から出力される画像信号は、信号ルータ123の第4の入力端子、第1の出力端子を介して、DRC回路124に入力される。このDRC回路124は、入力された画像信号に対して、システム制御ブロック110から送られてくる、共通コマンドDRCvolに基づいて、DRCボリウム処理を実行する。
そして、DRC回路124から出力される画像信号は、信号ルータ123の第2の入力端子、第2の出力端子を介して、パネル用処理回路125に供給される。パネル用処理回路125は、入力画像信号に対して、LCD、PDP等のフラットパネルディスプレイに、画像信号による画像を表示する際に必要となる処理、例えば、輝度調整、色調整、水平、垂直の画素数変換、インタレース方式からプログレッシブ方式への方式変換等の処理を実行する。
このパネル用処理回路125から出力される画像信号は、信号ルータ123の第3の入力端子、第4の出力端子を介して、GUI表示回路131の第1の入力端子に供給される。
GUI表示回路131のGUI描画部142は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドch(1)乃至ch(12)、in(1),in(2)、DRCvol、およびノイズ除去回路127から送られてくるノイズ除去状況を知らせる共通コマンドなどに基づいて、種々のGUI画像を描画し、それを表示する表示信号を信号重畳部143に出力する。
信号重畳部143は、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドin(1),in(2)に基づいて、出力信号を得て、その出力信号に、GUI描画部142からの表示信号を重畳(合成)し、出力画像信号を得る処理等を行う。
このGUI表示回路131で得られる出力画像信号は、コネクタ103に出力画像信号として出力される。この出力画像信号は、パネル用処理回路125がLCD用のものであるときはLCDで構成されるディスプレイに供給され、パネル用処理回路125がPDP用のものであるときはPDPで構成されるディスプレイに供給される。
また、電源投入後は、ユーザ操作があるとき、図9を参照して上述した処理と同様に、システム制御ブロック110からユーザ操作に対応した共通コマンドが制御バス111に送出される。これにより、U/Vチューナ121の選局チャネル、入力セレクタ122で選択される入力、DRC回路124のDRCボリウム処理の処理内容などが変更され、これに対応するGUI画像の描画が行われる。
次に、図16のフローチャートを参照して、電源投入後の第4の構成におけるノイズ除去回路127の信号処理を説明する。
例えば、ノイズ除去回路127には、システム制御ブロック110から、共通コマンドDRCvolとともに、ノイズ状況出力の共通コマンドが送られている。なお、共通コマンドDRCvolにおいては、ノイズの種類(ノイズ種)に応じたノイズ抑圧度を示す値(ノイズ抑圧値)が設定されているとする。
ノイズ除去回路127の制御インタフェース120dは、送られてくる共通コマンドDRCvolと、ノイズ状況出力の共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであるので、ROM120d-2を参照し、ノイズ抑圧値の代入を意味する機能ブロック内コマンドNSと、ノイズ除去状況の外部への出力を意味する機能ブロック内コマンドにそれぞれ変換し、その機能ブロック内コマンドを、ノイズ除去回路127の機能部120eに供給している。
これに対応して、ノイズ除去回路127の機能部120eは、ノイズ抑圧度を示す値(ノイズ抑圧値)の代入を意味する機能ブロック内コマンドNSと、ノイズ除去状況の外部への出力を意味する機能ブロック内コマンドに応じて、図16に示す信号処理を開始する。なお、この処理は、ノイズ除去回路127の機能部120eに新たな機能ブロック内コマンドが入力されるまで繰り返される処理である。
入力セレクタ122で選択された画像信号は、信号ルータ123の第1の入力端子、第3の出力端子を介してノイズ除去回路127に供給されている。
ノイズ除去回路127の機能部120eは、ステップS111において、供給された画像信号から、ノイズを検出し、ステップS112において、検出されたノイズ種に応じて、ノイズ抑圧処理を行い、ノイズ抑圧処理が実行された画像信号を、信号ルータ123の第4の入力端子に出力し、ステップS113に進む。
これにより、ノイズ抑圧処理が実行された画像信号は、信号ルータ123、DRC回路124、およびパネル用処理回路125などを介して、GUI表示回路131の信号重畳部143に入力される。
ノイズ除去回路127の機能部120eは、ステップS113において、ノイズ抑圧処理の結果xを、制御インタフェース120dの制御ポート120d-1に出力し、ステップS114に進む。
制御ポート120d-1は、ノイズ抑圧処理の結果xに応じて、ノイズ除去状況(ノイズ抑圧処理の結果)を知らせる共通コマンドを発行し、ノイズ除去状況を知らせる共通コマンドを制御用コネクタ120aを介して制御バス111に送出し、ステップS111に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
図17は、ノイズ除去回路127のGUI表示回路131に対する制御構造を示している。
図16を参照して上述したように、ノイズ除去回路127の機能部120eは、ノイズ抑圧処理を行い、ノイズ抑圧処理の結果xを、制御インタフェース120dに出力する。これに対応して、ノイズ除去回路127の制御インタフェース120dは、ノイズ除去状況を知らせる共通コマンドを、制御バス111に送出してくる。
なお、図示せぬ他の機能ブロックは、送られてくるノイズ除去状況を知らせる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドであれば、その共通コマンドに応じた動作を行っている。例えば、DRC回路124が、ノイズ除去回路127のノイズ抑圧処理の結果xに応じて、適応的にDRC処理を行うように構成された場合には、DRC回路124において、この共通コマンドに応じて適応的に動作が行われる。
一方、GUI表示回路131のコマンド送受信部141は、図12を参照して上述したコマンド送受信処理を行う。すなわち、コマンド送受信部141は、送られてくる共通コマンドを取捨選択することなく、そのままGUI描画処理部142を構成する描画コンポーネント151−1、151−2、・・・、および信号重畳部143に送出する。
描画コンポーネント151−1、151−2、・・・は、コマンド送受信部141からの共通コマンドを受けると、図13を参照して上述したGUI描画処理を実行する。すなわち、描画コンポーネント151−1、151−2、・・・は、それぞれ独立して、共通コマンドを取捨選択し、共通コマンドが自己のコンポーネントに係る共通コマンドであった場合に、共通コマンドに応じた処理を行う。
例えば、図5のチャネル表示画像181を描画する描画コンポーネント151−1は、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己のコンポーネントに係る共通コマンドではないので、チャネル表示画像181が表示されていない状態においては、新たな描画を行わず、表示信号も出力しない、すなわち、何も処理を行わない。
同様に、図5のメニュー表示画像182を描画する描画コンポーネント151−2も、図5のパレット表示画像183を描画する描画コンポーネント151−3も、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己の機能ブロックに係る共通コマンドではないので、パレット表示画像183が表示されていない状態においては、何も処理を行わない。
図17の例においては、例えば、描画コンポーネント151−4が、ノイズ除去状況を示すGUI画像を描画するコンポーネントであるとする。描画コンポーネント151−4は、送られてくる、ノイズ除去状況を知らせる共通コマンドが自己のコンポーネントに係る共通コマンドであるので、共通コマンドに応じて、ノイズ除去状況を示すGUI画像を描画し、ノイズ除去状況を示すGUI画像が描画された表示信号を、信号重畳部143を介して出力する。
ここで、信号重畳部143には、図16のステップS112においてノイズ抑圧処理が実行された画像信号と、ノイズ除去状況を示すGUI画像が描画された表示信号が入力されている。信号重畳部143は、コマンド送受信部141からの共通コマンドを受けると、図14を参照して上述した処理を実行する。
すなわち、信号重畳部143は、送られてくる共通コマンドDRCvolが自己に係る共通コマンドではないので、選択する画像信号を変更することなく、信号ルータ123からのノイズ抑圧処理が実行された画像信号に、ノイズ除去状況を示すGUI画像が描画された表示信号を重畳(合成)し、出力画像信号として、出力用コネクタ120cおよびコネクタ103を介して、ディスプレイに出力させる。
これにより、ディスプレイには、図18に示されるような表示画面251が表示される。
図18は、ディスプレイに表示される表示画面の構成例を示している。図18の例において、表示画面251には、ノイズ除去回路127によりノイズ抑圧処理が実行された画像信号に対応する画像261が表示され、画像261上に、描画コンポーネント151−4により、描画されたノイズ除去状況を示すGUI画像262が表示されている。
図18の例において、GUI画像262には、「ノイズ種」がノイズAで、「程度」が、大で、「除去回路」がOFFであることが示されており、「ノイズ種」がノイズBで、「程度」が、小で、「除去回路」がONであることが示されており、「ノイズ種」がノイズCで、「程度」が、中で、「除去回路」がOFFであることが示されている。
ここで、「ノイズ種」は、ノイズの種類を表わしており、「程度」は、ノイズ抑圧値の度合いを表わしており、「除去回路」は、除去回路が機能したか否か、すなわち、画像261に対して、ノイズ抑制処理が行われたか否かを表わしている。
したがって、GUI画像262が表示された表示画面を見ることにより、ユーザは、画像261に対して、ノイズAであるノイズには、ノイズ抑圧値の度合いが大きく設定されているが、現状は、ノイズ抑制処理が行われていないこと、画像261に対して、ノイズBであるノイズには、ノイズ抑圧値の度合いが小さく設定されており、ノイズ抑制処理が行われたこと、並びに、ノイズCであるノイズには、ノイズ抑圧値の度合いが中程度に設定されているが、現状は、ノイズ抑制処理が行われていないという、ノイズ除去状況を知ることができる。
これにより、ユーザは、ノイズ除去状況がわかるので、リモートコントローラ112などを操作して、所望のノイズ抑制設定を指示することができる。
以上のように、GUI表示回路131においては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドだけでなく、ノイズ除去回路127により発行されたノイズ除去状況を知らせる共通コマンドに応じても、GUI画像の描画処理が実行される。
なお、上記説明においては、ノイズ除去回路127から共通コマンドが発行される場合を説明したが、GUI表示回路131においては、他の機能ブロックから共通コマンドが発行された場合であっても、その共通コマンドに対応して、同様の処理が行われる。
以上より、GUI表示回路131のコマンド送受信部141においては、システム制御ブロック110から送られてくる共通コマンドだけでなく、他の機能ブロックから送られてくる共通コマンドが自己の機能ブロックに係る共通コマンドである、なしに拘わらず、GUI描画処理部142を構成するすべての描画コンポーネント151に送られ、描画コンポーネント151において、自己の機能ブロックに係る共通コマンドだけが用いられて、適応的に動作が行われる。
すなわち、GUI表示回路131において、コマンド送受信部141と、GUI描画処理部142が独立して構成されているため、完全に分離することができる。これにより、共通コマンドがどのようなコマンド体系であっても、移植が行いやすく、コマンド体系に変更があった場合にも、柔軟に対応できる。また、コマンド送受信部141とGUI描画処理部142の平行開発が容易になる。
さらに、GUI描画処理部142においても各コンポーネントが独立して構成されており、分離することができるため、画像信号処理装置100内で機能の追加、削除があった場合でも、対応する描画コンポーネントの追加、削除だけで、このGUI表示回路131の修正が完了し、GUI表示回路131の修正における工数がかかることを抑制することができる。
なお、上記説明においては、GUIを処理する機能を有する機能ブロックHであるGUI表示回路131を用いて説明したが、本発明のGUI表示回路131の構成は、機能ブロック120の機能部120eが描画コンポーネント151のように独立して機能するコンポーネントに分離できるものであれば、あるいは、機能部120eを独立して機能するコンポーネントに構成するようにすれば、GUI表示回路131に限定されることなく、他の機能を有する機能ブロックにも適用させることができる。
図19は、図1のDRC回路124の他の構成例を示している。なお、図19の例において、図4と対応する部分については、対応する符号が付してあり、その説明は、繰り返しになるので適宜省略する。
すなわち、図19の例においては、図4のGUI描画処理部142の代わりに、GUI描画処理部142に対応するDRC回路124の処理部として、DRC処理部281が構成されている。
DRC処理部281は、例えば、従来のDRC機能を有するDRCコンポーネント291−1、DRCコンポーネント291−1にさらに新機能が追加されたDRC機能を有するDRCコンポーネント291−2により構成されている。
DRCコンポーネント291−1は、図2のDRC回路124が受信する共通コマンドに応じて、解像度軸およびノイズ軸のDRCボリウム処理を行うDRC部301を有しており、自己のコンポーネントに係る共通コマンドのみに応じて、適応的に動作を行うことが可能である。
なお、DRCコンポーネント291−1の構成は、図6の描画コンポーネント151の描画処理部222の代わりに、DRC処理部301が配置された点、そして、DRCコンポーネント291−1のコマンド解釈部221aには、図2のDRC回路124が受信する共通コマンドに対応する処理の情報が記憶されている点が異なるだけであり、その他は、描画コンポーネント151と同様に構成されている。
一方、DRCコンポーネント291−2は、ノイズ軸のDRCボリウム処理を行うノイズ用DRC部321と、解像度軸のDRCボリウム処理を行う解像度用DRC部322により構成されたDRC処理部311を有しており、自己のコンポーネントに係る共通コマンドのみに応じて、適応的に動作を行うことが可能である。
なお、DRCコンポーネント291−2の構成も、図6の描画コンポーネント151の描画処理部222の代わりに、ノイズ用DRC部321と解像度用DRC部322により構成されたDRC処理部311が配置された点、そして、DRCコンポーネント291−2のコマンド解釈部221aには、図2のDRC回路124が受信する共通コマンドに対応する処理の情報が記憶されている点が異なるだけであり、その他は、描画コンポーネント151と同様に構成されている。
すなわち、このDRCコンポーネント291−2は、ノイズ軸および解像度軸のDRCボリウム処理を異なる2つのノイズ用DRC部321と解像度用DRC部322で行うことにより、DRCの処理性能を上げるように、DRCコンポーネント291−1がアップグレードされたものであり、DRC回路124のアップグレードのために、機能追加されたものである。
なお、機能追加に際しては、例えば、システム制御ブロック110に接続される図示せぬメモリスロットに、必要となるアップグレードデータが記憶されたメモリカードを挿入することにより、DRCコンポーネント291−2の機能追加で追加された共通コマンドは、システム制御ブロック110に取得されるように構成されている。
以上のように、DRC処理部281に、DRCコンポーネント291−2を追加するだけで、DRC回路124は、従来のDRC処理を独立して行うDRCコンポーネント291−1と、アップグレードしたDRC処理を独立して行うDRCコンポーネント291−2により構成されるので、例えば、ユーザは、好みに応じて、どちらの処理を用いるか選択することができる。
すなわち、DRCコンポーネント291−1および291−2は、それぞれ独立した処理を行い、分離することができるため、画像処理装置100内で機能の追加、削除があった場合でも、対応するコンポーネントの追加、削除だけで、このDRC回路124の修正が完了し、DRC回路124の修正における工数がかかることが抑制される。
以上のように、機能ブロックが、コマンド送受信部と、共通コマンドに応じて独立して処理を行う機能処理部が完全に分離されて構成されることにより、共通コマンドがどのようなコマンド体系であっても、移植が行いやすく、コマンド体系に変更があった場合にも、柔軟に対応できる。また、コマンド送受信部と機能処理部の平行開発が容易になる。
さらに、機能ブロックの機能処理部においても各コンポーネントが独立して構成されるようにしたので、機能処理部で機能の追加、削除があった場合でも、対応するコンポーネントの追加、削除だけで、この機能ブロックの修正が完了し、機能ブロックの修正における工数がかかることを抑制することができる。
なお、上述実施の形態においては、U/Vチューナ121(機能ブロックA)、入力セレクタ122(機能ブロックB)、信号ルータ123(機能ブロックC)、DRC回路124(機能ブロックD)、パネル用処理回路125(機能ブロックE)、デジタル地上波チューナ126(機能ブロックF)、ノイズ除去回路127(機能ブロックG)、GUI表示回路131(機能ブロックH)等からなる画像信号処理装置100を示したものであるが、機能ブロックの個数および種類はこれに限定されない。スロット数も5個に限定されず、例えば全ての機能ブロックがスロットに挿入される構成としてもよい。
また、上述実施の形態においては、この発明を画像信号処理装置100に適応したものであるが、この発明は、画像信号だけでなく、音声信号等のその他の情報信号を処理する装置にも同様に適用できる。
また、上述実施の形態において、機能ブロック120は基板を単位としているが、これに限定されるものではない。機能ブロック120としては、LSI(Large Scale Integrated circuit)のチップを単位とすることもでき、またこれら基板、チップからなる装置を単位とすることもできる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図1の画像信号処理装置100、システム制御ブロック110、並びに、機能ブロックA乃至Hは、それぞれ、図20に示されるようなコンピュータ401として構成される。
図20において、CPU(Central Processing Unit)411は、ROM(Read Only Memory) 412に記憶されているプログラム、または、記憶部418からRAM(Random Access Memory)413にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM413にはまた、CPU411が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU411、ROM412、およびRAM413は、バス414を介して相互に接続されている。このバス414にはまた、入出力インタフェース415も接続されている。
入出力インタフェース415には、必要に応じて、例えば、図1の操作部113や、リモートコントローラ112などよりなる入力部416、図1のCRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部417、ハードディスクなどより構成される記憶部418、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部419が接続されている。通信部419は、無線などのネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース415にはまた、必要に応じてドライブ420が接続され、磁気ディスク421、光ディスク422、光磁気ディスク423、或いは半導体メモリ424などが適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部418にインストールされる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
なお、このプログラムは、全体として上述した一連の処理を実行できれば、その形態は特に限定されない。例えば、上述した各ブロックのそれぞれに対応するモジュールのそれぞれからなるモジュール構成とされてもよいし、幾つかのブロックの機能の一部または全部が組み合わされたモジュール、若しくは、ブロックの機能が分割されたモジュールからなるモジュール構成とされてもよい。或いは、単に1つのアルゴリズムを有するプログラムでもよい。
このプログラムが記録される記録媒体は、図20に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク421(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク422(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク423(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ424などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM412や、記憶部418に含まれるハードディスクなどで構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
本発明を適用した画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 図1の機能ブロックの基本構成を示すブロック図である。 図2の機能ブロック内の制御インタフェースの構成を示すブロック図である。 図1の機能ブロックの1つであるGUI表示回路の構成例を示す図である。 ディスプレイに表示される表示画面の構成例を示す図である。 図4のGUI表示回路のさらに詳細な構成例を示す図である。 共通コマンドの構成例を示す図である。 図1の画像信号処理装置の基本構成の接続状態を示す図である。 図8のシステム制御ブロックの共通コマンド送信処理を説明するフローチャートである。 図8のシステム制御ブロックのDRC回路とGUI表示回路に対する制御構造を説明する図である。 図8のDRC回路124の信号処理を説明するフローチャートである。 図8のコマンド送受信部のコマンド送受信処理を説明するフローチャート図である。 図8のGUI描画処理部の描画処理を説明するフローチャートである。 図8の信号重畳部の描画処理を説明するフローチャートである。 図8の基本構成にノイズ除去回路およびパネル用処理回路を追加した場合の接続状態を示す図である。 図15のノイズ除去回路の信号処理を説明するフローチャートである。 図15のノイズ除去回路のGUI表示回路に対する制御構造を説明する図である。 ディスプレイに表示される表示画面の構成例を示す図である。 DRC回路である基本ブロックの他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 画像信号処理装置,110 システム制御ブロック,111 制御バス,112 リモートコントローラ,113 操作部,120 機能ブロック,120d 制御インタフェース,120e 機能部,124 DRC回路(機能ブロックD),127 ノイズ除去回路(機能ブロックG),131 GUI表示回路(機能ブロックH),141 コマンド送受信部,142 GUI描画処理部,151,151−1乃至151−4 描画コンポーネント,211 コマンド受信部,212 コマンド送信部,221 コマンド解釈部,221a テーブル,222 描画処理部,224 コマンド発行部,225 コマンド格納部,231 描画部,232 状態遷移部,281 DRC処理部,291−1,291−2 DRCコンポーネント

Claims (8)

  1. 信号処理を行う複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックの全てに対して一斉に共通コマンドを発行することにより、前記複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備え、
    前記複数の機能ブロックのうちの所定の機能ブロックは、
    前記制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能手段と
    を備え
    前記機能手段は、
    前記受信手段により受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定手段と、
    前記コマンド判定手段により自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行手段と
    を有する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記所定の機能ブロックは、GUI(Graphic User Interface)の機能ブロックであり、前記複数の機能手段は、それぞれ独立して所定のGUIの描画処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記複数の機能ブロックには、前記共通コマンドを発行する機能ブロックも含まれ、
    前記受信手段は、他の機能ブロックにより発行された共通コマンドも受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記複数の機能ブロックと前記制御ブロックは、相互に制御バスを介して接続され、
    前記受信手段は、前記制御バスを介して受信した共通コマンドを、前記複数の機能手段に受け渡す
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記機能手段は、
    前記機能実行手段により信号処理が実行された結果に応じて、共通コマンドを発行するコマンド発行手段をさらに備え、
    前記所定の機能ブロックは、前記コマンド発行手段により発行された共通コマンドを、前記複数の機能ブロックおよび前記制御ブロックに対して送信する送信手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックに対して共通コマンドを発行することにより、前記複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置における所定の機能ブロックの信号処理方法において、
    前記制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップと
    を含み、
    前記機能ステップは、
    前記受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、
    前記コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップと
    を含む
    ことを特徴とする信号処理方法。
  7. 情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックに対して共通コマンドを発行することにより、前記複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置に、所定の機能ブロックの信号処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、
    前記制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップと
    を含み、
    前記機能ステップは、
    前記受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、
    前記コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップと
    を含む
    ことを特徴とするプログラムが記録されている記録媒体。
  8. 情報信号を処理するための複数の機能ブロックと、
    前記複数の機能ブロックに対して共通コマンドを発行することにより、前記複数の機能ブロックの動作を制御する制御ブロックとを備える信号処理装置に、所定の機能ブロックの信号処理を行わせるプログラムであって、
    前記制御ブロックにより発行された共通コマンドを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップの処理により受信された共通コマンドに応じて、独立して信号処理を行う複数の機能ステップと
    を含み、
    前記機能ステップは、
    前記受信ステップにおいて受信された共通コマンドが自己の機能に対応するコマンドであるか否かを判定するコマンド判定ステップと、
    前記コマンド判定ステップにおいて自己の機能に対応するコマンドであると判定された共通コマンドに応じて、独立して所定の信号処理を実行する機能実行ステップと
    を含む
    ことを特徴とするプログラム。
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